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JP4800772B2 - 過電流検出回路 - Google Patents
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JP4800772B2 - 過電流検出回路 - Google Patents

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本発明は過電流検出回路に関し、特にスイッチに流れる過大な電流を検出する過電流検出回路に関する。


近年、自動車電装用の負荷駆動部品として接点寿命などの問題があるリレースイッチに代わるスイッチ部品として半導体で形成されるパワー素子を利用したIPD(Intelligent Power Device)等のスイッチ回路が使用されるようになってきている。自動車電装用部品は、車の安全な走行を実現するため高い信頼性が要求される。そのため、IPDには、負荷の短絡等によってパワー素子に流れる過電流によるパワー素子の破壊防止、または負荷の破壊防止のための過電流保護機能が備わっている。この過電流保護機能を実現するには、パワー素子に流れるある一定以上の電流を検出する過電流検出回路が必要となる。IPDの高い信頼性を維持するためには、精度のよい過電流検出回路が要求される。
また、自動車など電装系の電源には、12V〜14Vの電圧を出力するバッテリー電源などが使用されている。しかし、エンジンをスタートさせる時などはスタータの消費電力によりバッテリー電圧が極端に低下する。そのため、IPDの破壊に関わる信頼性の向上のためには、電源電圧が大きく変動しても所定の電流値を精度よく検出する過電流検出回路を備えたIPDが必要となる。
過電流検出回路のうち出力端子の電圧を検出することで回路を保護する過電流検出回路が特許文献1、2に開示されている。これらの電圧検出型の過電流検出回路を有する回路の一例として従来例1のIPD100のブロック図を図6に示す。図6を参照して従来例1のIPD100について説明する。
図6に示すIPD100は、電源電圧と内部GND電源101が生成する内部GND電圧とを電源として制御回路102、駆動回路103a、過電流検出回路104を動作させている。ここで、内部GND電圧は、例えば(電源電圧−6V)である。IPD100は、制御回路102を介して入力端子INから入力される制御信号を駆動回路103aが受信する。駆動回路103aは、制御信号に基づき電源電圧を所定の倍率で昇圧した昇圧電圧を出力する。出力トランジスタMN101は、ドレインが電源電圧に接続され、ソースが出力端子OUTを介して負荷107に接続されており、ゲートが駆動回路103aの出力に接続されている。出力トランジスタMN101は、ゲートに接地電位が印加されると非導通状態となり、昇圧電圧が印加されると導通状態となる。つまり、IPD100は、制御信号に基づき出力トランジスタMN101を制御することで、負荷107を駆動する。ここで、出力トランジスタMN101のゲートに昇圧電圧が印加された場合、出力トランジスタMN101の導通状態での抵抗値(オン抵抗)は、ゲートに電源電圧が印加された場合に比べて非常に小さいものとなる。なお、出力トランジスタMN101に供給される接地電位は、出力制御回路103bによって供給されるものである。
ここで、IPD100の過電流検出回路104の動作について説明する。負荷107の異常、あるいは出力端子OUTと接地電位との短絡が発生すると、出力トランジスタMN101に過電流が流れる。この場合、出力トランジスタMN101のオン抵抗と過電流とにより出力端子OUTの電圧が低下する。過電流検出回路104は、電源電圧との差電圧が所定の電圧となる基準差電圧Vrefを生成する基準電圧回路105と、基準差電圧Vrefが反転端子に接続され、非反転端子が出力端子OUTに接続されるコンパレータ106を有している。過電流検出回路104のコンパレータ106の出力は、出力端子OUTの電圧が基準差電圧Vrefよりも低下した場合に、ハイレベルからロウレベルに反転する。また、コンパレータ106の出力は制御回路102に接続されており、制御回路102はコンパレータ106の出力がロウレベルとなった場合、駆動回路103a、103bにロウレベルを出力し、駆動回路103aは出力を停止し、駆動回路103bは出力トランジスタMN101のゲートを接地電位にする。これによって、出力トランジスタMN101は、非導通状態となり、出力トランジスタMN101に流れる過電流を遮断する。
一方、過電流検出回路の他の一例として出力端子より出力される電流量を検出して回路を保護する技術が特許文献3に開示されている。電流検出型の過電流検出回路を有するIPD200を従来例2として図7に示す。図7を参照して従来例2のIPD200について説明する。
図7に示すIPD200は、AND回路205が入力端子INから入力される制御信号に基づき制御トランジスタMN201を制御する。出力トランジスタMP201のゲートには、制御トランジスタMN201が導通状態である場合、電源電圧と接地電位との電圧差を抵抗R204、R205に基づき分割した分割電圧が供給され、制御トランジスタMN201が非導通状態である場合、電源電圧が供給される。出力トランジスタMP201は、ソースが電源電圧に接続され、ドレインが出力端子OUTを介して負荷206に接続されている。出力トランジスタMP201は、ゲートに電源電圧が印加されると非導通状態となり、分割電圧が印加されると導通状態となる。つまり、IPD200は、制御信号に基づき出力トランジスタMP201を制御することで、負荷206を駆動する。
一方、IPD200の過電流検出回路201の動作について説明する。負荷206の異常、あるいは出力端子OUTと接地電位との短絡が発生すると、出力トランジスタMP201に過電流が流れる。過電流検出回路201は、ソースと電源電圧との間に電流検出抵抗Rdを有し、ゲートが出力トランジスタMP201のゲートと接続され、ドレインが出力端子OUTに接続される電流検出トランジスタMP202を有している。したがって、電流検出トランジスタMP202に流れるドレイン電流Idと出力トランジスタMP201に流れる出力電流Ioとは、同じ比率で変化する。つまり、出力電流Ioの電流量が増加した場合、ドレイン電流Idも増加し、電流検出抵抗Rdで発生する電圧が大きくなり、電源電圧との差電圧(検出差電圧Vd)が増加する。この検出差電圧Vdと基準電圧回路202が生成する電源電圧と所定の差電圧を有する基準差電圧Vpとをコンパレータ203で比較する。過電流検出回路201のコンパレータ203の出力は、検出差電圧Vdが基準差電圧Vpよりも大きくなった場合に、ハイレベルからロウレベルに反転する。また、コンパレータ203の出力は、トランジスタMP203とインバータ204とを介してAND回路205に接続されている。コンパレータ203の出力がロウレベルとなった場合、AND回路205の出力はロウレベルとなり、出力トランジスタMP201及び電流検出トランジスタMP202のゲートを電源電圧にする。これによって、出力トランジスタMP201及び電流検出トランジスタMP202は、非導通状態となり、出力端子OUTから流出する過電流を遮断する。
特開平3−112319号公報 特開2002−290222号公報 特開平2−260712号公報
しかしながら、従来例1のIPD100において、電源電圧の電圧が低下した場合、駆動回路102が生成する昇圧電圧が十分な電圧とならないために、出力トランジスタMN101が導通状態の場合のオン抵抗が上昇する。これによって、出力トランジスタMN101に流れる電流が設定した過電流値よりも小さい場合であっても、電源電圧と出力端子OUTとの差電圧が大きくなる。つまり、電源電圧が変動した場合、過電流検出回路104は、検出する過電流量を精度良く設定できない問題がある。
一方、従来例2のIPD200は、出力端子OUTに流れる電流値を検出しているため、従来例1のような問題は発生しない。しかしながら、出力端子OUTに流れる電流を検出する電流検出抵抗Rdの抵抗値の絶対値がばらつき、電流検出抵抗Rdで生成される検出差電圧Vdがばらつくため、精度の高い過電流検出が困難である問題がある。また、出力トランジスタMP201と電流検出トランジスタMP202のサイズ比は、一般的に100対1〜10000対1と非常に大きいため、トランジスタのサイズ比を精度良く製造することができない。そのため、出力電流Ioとドレイン電流Idとの電流値の比の精度が悪化し、精度の高い過電流検出が困難である問題がある。
本発明にかかる過電流検出回路は、出力端子に接続される負荷を駆動する出力トランジスタに流れる過電流を検出する過電流検出回路であって、前記出力端子の電圧と第1の電源との差電圧を前記第1の電源に基づき設定される増幅率で増幅した調整差電圧を出力する電圧調整回路と、前記第1の電源と所定の電圧差となる基準差電圧を出力する基準電圧回路と、前記調整差電圧と前記基準差電圧とを比較するコンパレータとを有するものである。
本発明にかかる過電流検出回路によれば、出力端子の電圧と第1の電圧(例えば、電源電圧)との差電圧を増幅した調整差電圧を生成する電圧調整回路の増幅率を電源電圧に応じて変化させることが可能である。そのため、電源電圧の変動に応じて出力トランジスタのオン抵抗が変動し、この変動に基づいて出力端子の電圧が変動する場合であっても、調整差電圧に対する電源電圧の変動の影響を低減することが可能である。したがって、コンパレータで比較される基準差電圧と調整差電圧との関係は、電源電圧の変動の影響が小さい。このことより、本発明にかかる過電流検出回路は、電源電圧が変動する場合であっても、出力トランジスタに流れる過電流を精度良く検出することが可能である。
本発明にかかる過電流検出回路によれば、精度の高い過電流の検出が可能である。
実施の形態1
以下図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。実施の形態1にかかるIPD1のブロック図を図1に示す。図1に示すように、IPD1は、出力トランジスタMN1、制御回路10、駆動回路11a、出力制御回路11b、内部GND電源12、過電流検出回路13を有している。また、IPD1は、電源端子VCC、接地端子GND、入力端子IN、出力端子OUTを有し、出力端子OUTには負荷18が接続されている。IPD1は、電源端子VCCから第1の電源(例えば、電源電圧)が供給され、接地端子GNDから第2の電源(例えば、接地電位)が供給され、入力端子INからスイッチ制御信号が入力され、出力端子OUTから出力電流Ioを出力する。
出力トランジスタMN1は、例えばNMOSトランジスタであって、ドレインが電源端子に接続され、ソースが出力端子OUTに接続されている。また、ゲートは、駆動回路11aに接続されている。出力トランジスタMN1は、導通状態である場合に電流を流して負荷18を駆動し、非導通状態である場合に負荷18への電流を遮断する。また、出力トランジスタMN1が導通状態である場合、出力トランジスタMN1は、電源電圧とゲートに供給される電圧とに基づいた所定の抵抗値となるオン抵抗を有している。
制御回路10は、過電流検出回路13の出力に基づき、入力端子より入力されるスイッチ制御信号を制御する。例えば、過電流検出回路13の出力がハイレベル(例えば、電源電圧)である場合は、スイッチ制御信号と実質的に同じ信号を出力信号とし、過電流検出回路13の出力がロウレベル(例えば、内部GND電圧)である場合は、所定の電圧値(例えば、ロウレベル)を出力信号とする。過電流検出回路13についての詳細は後述する。
駆動回路11aは、制御回路10の出力信号に基づき、例えば電源電圧を1.2倍から2倍程度に昇圧した昇圧電圧を出力する回路である。例えば、制御回路10の出力信号がハイレベルである場合、駆動回路11aは昇圧電圧を出力する。また、制御回路10の出力信号がロウレベルである場合、駆動回路11aは昇圧電圧の生成を停止する。ここで、昇圧電圧は、例えばチャージポンプ回路などによって生成される電圧である。
出力制御回路11bは、制御回路10の出力信号に基づき、例えば出力トランジスタMN1のゲート電圧を接地電位とする。例えば、制御回路10の出力信号がロウレベルである場合、出力制御回路11bは出力トランジスタMN1のゲート電圧を接地電位とする。また、制御回路10の出力信号がハイレベルである場合、出力制御回路11bの出力はハイインピーダンスとなる。
内部GND電源12は、例えば(電源電圧−6V)となる内部GND電圧を生成する回路である。内部GND電源12は、例えばツェナーダイオードによって内部GND電圧と電源電圧との電圧差を設定する。また、本実施の形態では、電源電圧が6Vよりも低下した場合、内部GND電源12は、接地電位を出力する。
過電流検出回路13は、電源端子VCCと内部GND電源12との間に接続されている。また、過電流検出回路13は、基準電圧回路14、電圧調整回路15、コンパレータ17を有している。
基準電圧回路14は、電源電圧と所定の差電圧を有する基準差電圧Vrefを生成する。電圧調整回路15は、電源電圧と出力端子OUTの電圧との差電圧(例えば、出力トランジスタ差電圧Vds)を増幅した調整差電圧Vadjを生成する。調整差電圧Vadjは、電源電圧と電圧調整回路15の出力電圧との電圧差である。コンパレータ17は、非反転端子に入力される基準差電圧Vrefと反転端子に入力される調整差電圧Vadjとを比較する。比較の結果に基づきコンパレータ17は、調整差電圧Vadjが基準差電圧Vrefより小さければハイレベルを出力し、調整差電圧Vadjが基準差電圧Vrefより大きければロウレベルを出力する。なお、コンパレータ17の出力は、過電流検出回路13の出力となっている。
ここで、電圧調整回路15についてより詳細に説明する。電圧調整回路15は、増幅器16、デプレッション型トランジスタ(例えば、Pチャネルデプレッション型トランジスタ)MD1、MD2、抵抗R1、R2を有している。抵抗R1、R2は、電源端子VCCと接地端子GNDとの間に直列に接続されている。Pチャネルデプレッション型トランジスタMD1は、ソースが電源端子VCCに接続され、ドレインがPチャネルデプレッション型トランジスタMD2のソースに接続され、ゲートが抵抗R1と抵抗R2との接続点に接続されている。Pチャネルデプレッション型トランジスタMD2は、ドレインが増幅器16の出力に接続され、ゲートとソースとが互いに接続されている。増幅器16の反転端子は、Pチャネルデプレッション型トランジスタMD1、MD2の接続点に接続され、非反転端子は、IPD1の出力端子OUTに接続されている。
ここで、電源端子VCC側に接続される抵抗R1の両端には、抵抗R1の抵抗値と抵抗R2の抵抗値との比に基づいて、電源電圧と接地電位との電圧差を分割した電圧のうち抵抗R1の抵抗値に対応した可変差電圧Vr1が発生する。可変差電圧Vr1は、例えば内部GND電圧に対する電源電圧の大きさをVcとすると、Vr1=Vc×(R1/(R1+R2))となる。つまり、可変差電圧Vr1は、電源電圧の変動に応じて変動する。
また、Pチャネルデプレッション型トランジスタは、ソース−ゲート間の電圧差に基づいて導通状態での抵抗値(オン抵抗)が変化する。例えば、ソース−ゲート間の電圧差が小さくなれば、オン抵抗は大きくなる。以下の説明では、Pチャネルデプレッション型トランジスタMD1のオン抵抗をRmd1とし、Pチャネルデプレッション型トランジスタMD2のオン抵抗をRmd2とする。電源電圧の変動に対するPチャネルデプレッション型トランジスタMD1のオン抵抗Rmd1の変動と、Pチャネルデプレッション型トランジスタMD2のオン抵抗Rmd2の変動との関係を図2に示す。図2に示すように、本実施の形態では、電源電圧の変動に対して、Pチャネルデプレッション型トランジスタMD2のオン抵抗Rmd2の変動は小さい。例えば、電源電圧が3Vから6Vまで変動した場合のオン抵抗Rmd2の変動量は、10kΩ程度である。また、Pチャネルデプレッション型トランジスタMD1のオン抵抗Rmd1の変動は大きい。例えば、電源電圧が3Vから6Vまで変動した場合のオン抵抗Rmd1の変動量は、200kΩ程度である。なお、図示していないが、電源電圧が6V以上では、オン抵抗Rmd1、Rmd2のいずれのオン抵抗もほぼ一定である。
つまり、電圧調整回路15は、電源電圧の変動に応じて抵抗値が可変する第1の抵抗素子(例えば、オン抵抗Rmd1)と第1の抵抗素子に比べて電源電圧の変動に対する抵抗値の変動が非常に小さい第2の抵抗素子(例えば、オン抵抗Rmd2)とによって増幅率が変化する非反転増幅回路である。電圧調整回路15は、例えば電源電圧が低く、オン抵抗Rmd1が大きくなると、増幅率が小さくなり、電源電圧が高く、オン抵抗Rmd1が小さくなると増幅率が大きくなる。調整差電圧Vadjと出力トランジスタ差電圧Vdsの関係は次の式のようになる。
Vadj=(1+Rmd1/Rmd2)×Vds
続いて、実施の形態1にかかるIPD1の動作について説明する。まず、出力トランジスタMN1に流れる電流が所定の電流量以下である通常動作について説明する。IPD1が通常動作を行っている場合、制御回路10は、過電流検出回路13の出力に基づきスイッチ制御信号を出力信号とする。駆動回路11aは、スイッチ制御信号に基づき、昇圧電圧を生成し、出力トランジスタMN1を導通状態とする。導通状態となった出力トランジスタMN1は、負荷18に応じた電流を出力し、負荷18を駆動する。このとき、出力トランジスタMN1のオン抵抗は、非常に小さく、流れる電流は所定の電流値以下であるため、電源電圧と出力端子OUTの電圧との差電圧(例えば、出力トランジスタ差電圧Vds)は小さい。出力トランジスタ差電圧Vdsは、電圧調整回路15で増幅され、調整差電圧Vadjとなる。ここで、通常動作では、調整差電圧Vadjは、基準差電圧Vrefよりも小さいため、コンパレータ17の反転端子の電圧は非反転端子の電圧よりも低くなる。したがって、過電流検出回路13は、ハイレベルを出力する。
一方、過電流検出回路13が所定の電流量以上となる過電流を検出し、IPDや負荷を保護する回路保護動作について説明する。過電流は、例えばIPD1の出力端子OUTが接地電位に短絡することで出力トランジスタMN1に流れる。この場合、出力トランジスタMN1に対して過電流が流れることにより、出力トランジスタMN1のオン抵抗での電圧降下が大きくなる。そのため出力トランジスタ差電圧Vdsが大きくなる。出力トランジスタ差電圧Vdsは、電圧調整回路15で増幅され、さらに電源電圧との電圧差が大きな調整差電圧Vadjとなる。ここで、回路保護動作では、調整差電圧Vadjは、基準差電圧Vrefよりも大きくなるため、コンパレータ17の反転端子の電圧は非反転端子の電圧よりも高くなる。したがって、過電流検出回路13は、ロウレベルを出力する。これによって過電流検出回路13は、出力トランジスタMN1に流れる過電流を検出する。
過電流検出回路13が、出力トランジスタMN1に流れる過電流を検出すると、制御回路10は、過電流検出回路13の出力に基づきロウレベルを出力信号とする。駆動回路11aは、制御回路10の出力に基づき、出力を停止し、駆動回路11bは接地電位を出力して出力トランジスタMN1を非導通状態とする。これによって、出力トランジスタMN1に流れる過電流が遮断され、IPDが保護される。
ここで、上記説明の動作に対して、電源電圧が低下した場合の過電流検出回路の動作について説明する。電源電圧が内部GND電圧よりも低下した場合、駆動回路11aが生成する昇圧電圧が低下し、出力トランジスタMN1のソース−ゲート間の電圧差が小さくなる。そのため、出力トランジスタMN1のオン抵抗が大きくなる。そのため、出力トランジスタMN1に流れる電流量に対して、電源電位と出力端子OUTの電圧の電圧差が大きくなる。これに対して、電源電圧が内部GND電圧よりも高い場合、駆動回路11aに印加される電源の差電圧は(電源電圧−6V)でほぼ一定であるため、駆動回路11aが生成する昇圧電圧の変動は、電源電圧の変動とほぼ同じになる。ここで、本実施の形態では、電源電圧が内部GND電圧よりも小さくなった場合に電圧調整回路15の増幅率が変化する。電源電圧が内部GND電圧よりも大きな場合、電圧調整回路15に印加される電源の差電圧は(電源電圧−6V)でほぼ一定になるため、電圧調整回路の増幅率は変化しない。
電源電圧が内部GND電圧よりも低下した場合、電圧調整回路15の可変差電圧Vr1は、電源電圧が内部GND電圧よりも低下しない場合に比べて小さくなる。そのため、Pチャネルデプレッション型トランジスタMD1のオン抵抗Rmd1は、大きくなる。これによって、電圧調整回路15の増幅率は、小さくなる。つまり、電源電圧が低下しない場合に比べて、入力される出力トランジスタ差電圧Vdsと出力される調整差電圧Vadjとの差が小さくなる。つまり、電圧調整回路15によって、変動した電源電圧の変動に合わせて出力トランジスタ差電圧Vdsに対する増幅率を変えることで、過電流検出値の変動を抑制している。ここで、電源電圧の変動量に対する電圧調整回路15の増幅率の変動量の割合は、電源電圧の変動量に対する出力トランジスタのオン抵抗の変動量と実質的に同じ割合とすることが好ましい。電圧調整回路15の増幅率及び増幅率の変動量は、オン抵抗Rmd1、Rmd2、抵抗R1、R2の抵抗値を調整することで変更可能である。
また、電源電圧が変動しても、基準電圧回路14が出力する基準差電圧Vrefと、電源電圧との差電圧は変動しない。つまり、過電流検出回路13は、電源電圧が低下した場合、電源電圧が低下していない場合に比べて大きな出力トランジスタ差電圧Vdsに基づき過電流を検出する。
上記説明より、実施の形態1にかかる過電流検出回路13は、電源電圧が低下した場合、電源電圧が低下していない場合に比べて大きな出力トランジスタ差電圧Vdsに基づき過電流を検出することが可能である。したがって、電源電圧が低下して出力トランジスタMN1のオン抵抗が増大した場合であっても、電源電圧が低下しない場合よりも大きな出力トランジスタ差電圧Vdsに基づいて過電流を検出することで、電源電圧の変動に関わらず所定の電流量以上の電流を過電流として設定することが可能である。つまり、電源電圧の変動に依存せずに精度良く検出する電流値を設定することが可能である。
ここで、電源電圧変動に対する検出電流値の関係を図3に示す。図3では、従来例1の場合と本実施の形態とで電源電圧変動に対する検出電流値の関係を比較している。図3に示すように、従来例1では、電源電圧が5.5V程度から検出電流値が低下しており、電源電圧が3Vから6Vに変動した場合の検出電流値の変動量が2A程度である。これに対し、本実施の形態では、電源電圧が4V程度以上であれば検出電流値の変動はなく、電源電圧が3Vから6Vに変動した場合の検出電流値の変動量は1A程度である。なお、図示していないが、電源電圧が6V以上では、従来例1と本実施の形態とのいずれの場合であっても検出電流値は4A程度でほぼ一定である。
また、実施の形態1にかかる過電流検出回路13は、出力トランジスタ差電圧Vdsを電圧調整回路15で増幅して調整差電圧Vadjを出力し、この調整差電圧Vadjと基準差電圧Vrefとをコンパレータ17で比較して過電流を検出する。ここで、電圧調整回路15の増幅率は、オン抵抗Rmd1とオン抵抗Rmd2との比率によって設定される値である。同一プロセスによってPチャネルデプレッション型トランジスタを形成した場合、オン抵抗Rmd1とオン抵抗Rmd2との抵抗値のバラツキによる変動は、ほぼ同じ割合となる。つまり、実施の形態1にかかる電圧調整回路15の増幅率は、オン抵抗Rmd1とオン抵抗Rmd2との抵抗値がばらついた場合であっても、変動することはない。これによって、本実施の形態にかかる過電流検出回路13は、バラツキの少ない過電流検出値となる。これに対して、従来例2では、抵抗値のバラツキ、あるいはトランジスタサイズ比のバラツキによって検出電流値がばらつく問題があった。
実施の形態2
実施の形態2にかかるIPD2のブロック図を図4に示し、図4を参照して実施の形態2にかかるIPD2について説明する。実施の形態2にかかるIPD2は、実施の形態1にかかるIPD1と実質的に同じである。しかしながら、実施の形態1にかかるIPD1は、電圧調整回路15の増幅率を設定する抵抗をPチャネルデプレッション型トランジスタMD1、MD2で形成していたのに対し、実施の形態2にかかるIPD2は、電圧調整回路15'の増幅率を設定する抵抗として拡散抵抗を用いている。したがって、以下の説明では実施の形態2にかかるIPD2の電圧調整回路15'について説明し、実施の形態1と同一の要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
実施の形態2にかかる電圧調整回路15'は、実施の形態1で可変する抵抗値を有する抵抗として用いていたPチャネルデプレッション型トランジスタMD1に代えて、固定の抵抗値を有する抵抗R3を用いている。また、実施の形態1で固定の抵抗値を有する抵抗として用いていたPチャネルデプレッション型トランジスタMD2に代えて、可変の抵抗値を有する抵抗として抵抗R4を用いている。抵抗R4は、拡散抵抗で形成されている。
ここで、拡散抵抗について説明する。n型半導体基板上に形成される拡散抵抗の断面図を図5に示す。図5に示すように、拡散抵抗は、n型半導体基板20の上にp型半導体でp−well領域21を形成する。p−well領域21の上には、n型半導体で抵抗領域24が形成され、抵抗領域24の長手方向の両端には、不純物濃度の高いn+型半導体でコンタクト領域22、23が形成されている。さらに、p−well領域21の上には、不純物濃度の高いp+型半導体でウェルコンタクト領域25が形成されている。コンタクト領域22、23及びウェルコンタクト領域25は、それぞれ上層に形成される配線層(不図示)コンタクト26〜28よって接続される。ここで、コンタクト領域22、23は、それぞれ抵抗の両端の端子として動作する。また、ウェルコンタクト領域25は、p−well領域21の端子として動作する。なお、本実施の形態においては、抵抗R4のp−well領域21は、抵抗R1と抵抗R2との接続点に接続されている。
拡散抵抗は、p−well領域に電圧を印加すると、抵抗領域24とp−well領域21との境界に空乏層が形成される。拡散抵抗の抵抗値は、この空乏層の深さ方向の幅に応じて変化する。空乏層の深さ方向の幅は、p−well領域21に印加する電圧の大きさによって変化する。つまり、拡散抵抗は、p−well領域21に印加する電圧の大きさによって、抵抗値が可変する抵抗である。拡散抵抗は、例えばp−well領域21に印加する電圧が大きくなると、抵抗値が大きくなり、p−well領域21に印加する電圧が小さくなると、抵抗値が小さくなる。
上記説明より、拡散抵抗のように電圧に依存して抵抗値が変化する抵抗を用いることで、Pチャネルデプレッション型トランジスタ以外の素子を用いても、電源電圧の変動に応じて増幅率が変動する電圧調整回路を形成することが可能である。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形することが可能である。例えば、上記実施の形態では、電源電圧が変動した場合であっても、検出する過電流の電流値が変動しない例を説明したが、電源電圧が低下した場合に、検出する過電流の電流値を小さくすることも可能である。この場合、電源電圧の変動量に対する出力トランジスタのオン抵抗の変動量よりも、電源電圧の変動量に対する電圧調整回路の増幅率の変動量を小さく設定する。また、上記実施の形態では、電圧調整回路の増幅率を抵抗値が可変する第1の抵抗素子と抵抗値が固定の第2の抵抗素子とで構成したが、第1、第2の抵抗素子の抵抗値を可変する構成として良い。
実施の形態1にかかるIPDのブロック図である。 実施の形態1にかかるデプレッション型トランジスタのオン抵抗の変動と電源電圧変動との関係を示すグラフである。 実施の形態1にかかるIPDの電源電圧変動と検出過電流値の関係を示すグラフである。 実施の形態2にかかるIPDのブロック図である。 実施の形態2にかかる拡散抵抗の断面図である。 従来例1のIPDのブロック図である。 従来例2のIPDのブロック図である。
符号の説明
1、2 IPD
10 制御回路
11a 駆動回路
11b 出力制御回路
12 内部GND電源
13、13' 過電流検出回路
14 基準電圧回路
15、15' 電圧調整回路
16 増幅器
17 コンパレータ
18 負荷
20 N型半導体基板
21 p−well領域
22 コンタクト領域
24 抵抗領域
25 ウェルコンタクト領域
26〜28 コンタクト
MD1 Pチャネルデプレッション型トランジスタ
MD2 Pチャネルデプレッション型トランジスタ
MN1 出力トランジスタ

Claims (6)

  1. 出力端子に接続される負荷を駆動する出力トランジスタに流れる過電流を検出する過電流検出回路であって、
    前記出力端子の電圧と第1の電源との差電圧を前記第1の電源に基づき設定される増幅率で増幅した調整差電圧を出力する電圧調整回路と、
    前記第1の電源と所定の電圧差となる基準差電圧を出力する基準電圧回路と、
    前記調整差電圧と前記基準差電圧とを比較するコンパレータとを有し
    前記電圧調整回路は、2つの抵抗素子によって増幅率が設定される増幅器を有し、前記抵抗素子のうち少なくとも1つの抵抗素子は可変抵抗である過電流検出回路。
  2. 前記電圧調整回路は、前記第1の電源の変動に応じて、設定される増幅率が変化することを特徴とする請求項1に記載の過電流検出回路。
  3. 前記可変抵抗は、第1の電源の変動に応じて抵抗値を変化させることを特徴とする請求項に記載の過電流検出回路。
  4. 前記可変抵抗は、デプレッション型トランジスタであることを特徴とする請求項に記載の過電流検出回路。
  5. 前記可変抵抗は、拡散抵抗であることを特徴とする請求項に記載の過電流検出回路。
  6. 前記コンパレータは、反転端子に前記基準差電圧が入力され、非反転端子に前記調整差電圧が入力されることを特徴とする請求項1に記載の過電流検出回路。
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