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JP4801299B2 - マンホールの断熱用中蓋 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、マンホールの断熱用中蓋、特に、マンホールの鉄蓋への放射伝熱および対流伝熱の両方を有効に遮断でき、且つ、マンホール内への流入水の排水が確実に行え、しかも、構造が簡単であることから製造コストが安価で済む、マンホールの断熱用中蓋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
豪雪地帯の道路において、暖かい生活排水が流れる下水道のマンホール鉄蓋は、周囲より温度が高いので、鉄蓋上の積雪は溶け、この結果、路面に鉄蓋大の凹みが形成される。このような凹みが路面に形成されると、車両がこの凹みによりハンドルを取られて交通事故を起こしたり、人が足を取られて怪我をするといった問題が生じていた。
【0003】
この問題を解決する手段として、鉄蓋の裏面に断熱材を張り付けることが行われているが、鉄蓋の裏面には、鉄蓋を受枠に連結する蝶番やロック機構が取り付けられているので、鉄蓋の裏面全面に断熱材を張り付けることはできない。従って、断熱効果が不十分であり、融雪を確実に防止することができなかった。
【0004】
そこで、上記問題を解決するために、特開2000−1900には、マンホール内に配置される拡縮径自在な環状枠体と、前記環状枠体の外周に設けられる外側シール材と、前記環状枠体側に上下動自在に支持された断熱性閉塞体と、前記環状枠体の下側に前記断熱性閉塞体を常時圧接する弾性体とからなるマンホール用断熱装置が開示されている。以下、従来技術1という。
【0005】
また、特開2000−129708には、マンホール内に配置される支持体と、マンホール内面に接する外縁側に少なくとも1つの切り欠き面が形成された板状とからなり、前記支持体に支持された断熱性閉塞体と、マンホール内面と切り欠き面との間を閉塞するように断熱性閉塞体に取り付けられ、上方からの荷重により開弁動作する遮断弁とを備えたマンホール用断熱装置が開示されている。以下、従来技術2という。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術1は、断熱性閉塞体(断熱用中蓋)をマンホール内に固定するための特別な構造の支持枠や拡縮径自在の環状枠体を用いているので、構造が複雑でコストがかかる。また、上記従来技術2は、断熱性閉塞体上に溜まった水を下方の下水道に流すための遮断弁を用いているので、やはり、構造が複雑でコストがかかる。
【0007】
従って、この発明の目的は、マンホール鉄蓋への放射伝熱および対流伝熱の両方を有効に遮断でき、且つ、マンホール内への流入水の排水が確実に行え、しかも、構造が簡単であることから製造コストが安価で済む、マンホールの断熱用中蓋を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、マンホールの鉄蓋用受枠の内側に着脱自在に取り付けられる凹状外周蓋と、前記外周蓋内に昇降自在に取り付けられた内蓋とからなり、前記外周蓋は、筒形状で底部を有し、前記底部には開口が形成され、前記内蓋は、前記開口より大きい面積を有し、前記外周蓋内への流入水がないときには、前記開口は、前記内蓋の自重による下降により塞がれ、前記外周蓋内への流入水があるときには、前記内蓋は、前記内蓋の浮力により浮上して、前記開口が開放され、かくして、前記外周蓋内の流入水は、前記開口からマンホール内に排水されることに特徴を有するものである。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記内蓋は、ガイド棒を介して前記外周蓋に取り付けられ、前記ガイド棒は、前記内蓋と共に浮上し且つ前記内蓋の重りの作用をすることに特徴を有するものである。
【0010】
請求項3記載の発明は、前記外周蓋は、断熱材によって覆われ、前記内蓋は、断熱材によって形成されていることに特徴を有するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明の、マンホールの断熱用中蓋の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1は、この発明の断熱用中蓋の設置状態を示す部分断面図、図2は、浮力により内蓋が浮上した状態を示す、この発明の断熱用中蓋の部分断面図、図3は、別のマンホールへの、この発明の断熱用中蓋の設置状態を示す部分断面図である。
【0013】
図1から図3において、1は、マンホール、2は、受枠、3は、受枠2内に嵌め込まれる鉄蓋、4は、断面形状L型のリング状の載置枠であり、受枠2の内周面にボルト5により固定されている。6は、凹状円形、すなわち、底部を有する円筒形状をなす外周蓋であり、そのフランジ部6Aが載置枠4上に載置されることによって、受枠2内に取り付けられている。外周蓋6は、人が誤って乗っても壊れないように、金属製またはFRP製等の強固な材質によりできている。外周蓋6の底部の中央部には、円形状の開口6Bが形成されていて、外周蓋6の外面は、発泡ウレタン等の断熱材10によって覆われている。
【0014】
7は、外周蓋6内にガイド棒8を介して昇降自在に取り付けられた円形内蓋である。内蓋7は、外周蓋6の開口6Bを塞ぐことができる大きさを有している。ガイド棒8は、逆U字型をなし、その両端には、ストッパー9が取り付けられ、外周蓋6から抜け出ないようになっている。ガイド棒8は、外周蓋6に対して緩く貫通しているので、通常時は、内蓋7は、ガイド棒8の自重によって外周蓋6に密着して、開口6Bを塞ぎ、外周蓋6内に雨水等が流入したときには、浮力によって浮上して、開口6Bを開き、これによって、外周蓋6内の雨水をマンホール1内に排出する。内蓋7にガイド棒8の自重をかける理由は、下水道の流量変化によるマンホール1の内圧変動等により内蓋7が不安定になることを防止すると共に、外周蓋6内への流入水が排水された後、速やかに内蓋7を下降させるためである。
【0015】
以上のように構成されている、この発明の断熱用中蓋によれば、以下のようにして、マンホールの鉄蓋への放射伝熱および対流伝熱の両方を有効に遮断でき、且つ、マンホール内への雨水の排水が確実に行える。
【0016】
受枠2に固定された載置枠4に外周蓋6を内蓋7と共に乗せれば、マンホール1内の放射伝熱および対流伝熱は、外周蓋6および内蓋7によって確実に遮断される。特に、外周蓋6の外面が断熱材10によって覆われ、しかも、内蓋7が断熱材で構成されているので、断熱効果は非常に高い。この状態で、外周蓋6にはガイド棒8の自重がかかるので、マンホール1の内圧変動等により内蓋7が不安定になる恐れはない。
【0017】
雨水等がマンホール内の外周蓋6に流入した場合には、図2に示すように、内蓋7は、その浮力により浮上し、これによって、外周蓋6の開口6Bが開くので、雨水は、開かれた開口6Bからマンホール1内に排水される。排水後、内蓋7は、ガイド棒8の自重によって速やかに下降し、外周蓋6の開口6Bを塞ぐ。
【0018】
なお、外周蓋6の強度が高いので、鉄蓋3をあけたときに、人が誤って外周蓋6上に乗ったり、機材を落としたりしても、外周蓋6が壊れて人や機材がマンホール1内に落下する恐れはない。
【0019】
また、この発明の断熱用中蓋は、上述のようなマンホール側壁が垂直の場合のみならず、図3に示すように、マンホール側壁が傾斜している場合にも適用可能である。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、マンホールの鉄蓋への放射伝熱および対流伝熱の両方を有効に遮断でき、且つ、マンホール内への流入水の排水が確実に行え、しかも、構造が簡単であることから製造コストが安価で済み、さらに、人が誤って外周蓋上に乗ったり、機材を落としたりしても、外周蓋が壊れて人や機材がマンホール内に落下する恐れはない等、有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の断熱用中蓋の設置状態を示す部分断面図である。
【図2】浮力により内蓋が浮上した状態を示す、この発明の断熱用中蓋の部分断面図である。
【図3】別のマンホールへの、この発明の断熱用中蓋の設置状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1:マンホール
2:受枠
3:鉄蓋
4:載置枠
5:ボルト
6:外周蓋
6A:フランジ部
6B:開口
7:内蓋
8:ガイド棒
9:ストッパー
10:断熱材

Claims (3)

  1. マンホールの鉄蓋用受枠の内側に着脱自在に取り付けられる凹状外周蓋と、前記外周蓋内に昇降自在に取り付けられた内蓋とからなり、前記外周蓋は、筒形状で底部を有し、前記底部には開口が形成され、前記内蓋は、前記開口より大きい面積を有し、前記外周蓋内への流入水がないときには、前記開口は、前記内蓋の自重による下降により塞がれ、前記外周蓋内への流入水があるときには、前記内蓋は、前記内蓋の浮力により浮上して、前記開口が開放され、かくして、前記外周蓋内の流入水は、前記開口からマンホール内に排水されることを特徴とする、マンホールの断熱用中蓋。
  2. 前記内蓋は、ガイド棒を介して前記外周蓋に取り付けられ、前記ガイド棒は、前記内蓋と共に浮上し且つ前記内蓋の重りの作用を有することを特徴とする、請求項1記載の、マンホールの断熱用中蓋。
  3. 前記外周蓋は、断熱材によって覆われ、前記内蓋は、断熱材によって形成されていることを特徴とする、請求項1または2記載の、マンホールの断熱用中蓋。
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