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JP4804446B2 - 枝素 - Google Patents
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本発明は、魚釣りに用いられる仕掛けに関し、詳細には幹糸や道糸に対して装着され、先端に釣り針を有する枝素に関する。
船釣り等に用いられる仕掛けのひとつとして、幹糸や道糸(以下、幹糸と総称する)に沿って、適当な間隔をもって止着される釣り針付きの糸(枝素)がある。通常、枝素は、幹糸に直接連結されて取り付けられる他、枝素が容易に交換できるように、幹糸に、取付環やハリス挟持具(自動ハリス止め)を有する枝素取付部を設けることがある。
上記した枝素は、幹糸に対して取り付ける際、枝素の先端に設けられている釣り針の向きが釣果に影響を及ぼすことがある。しかし、枝素を指で摘んで幹糸や枝素取付部に取り付けようとすると、枝素に取り付けた釣り針の向きが定まらず、狙った方向に釣り針が向くように取り付けるには熟練が必要であった。従来は、枝素に取り付けた釣り針の向きを定めて幹糸に取り付けられるようにしたものが無く、枝素の幹糸に対する取り付けは釣り人の感に頼っているのが実情である。
なお、特許文献1には、釣り糸の両側に沿って平面部を形成したハリスが開示されており、このハリスの先端に釣り針を止着することで、ハリスの平面部と釣り針の向きについて関連付けることは可能と考えられる。
特開2003−23937号
上記したハリスは、幹糸、特に幹糸に装着された枝素取付部のハリス挟持具(以下、挟持具とする)に対して取り付ける際、平面部によって周方向に動き難く取り付けることはできるが、通常、釣り糸は細くなると指で摘んでも平面部を感じて取り付けることは難しいため、このようなハリスでは、平面部に基づいて釣り針の方向を定めて取り付けることは困難である。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、釣り人の感に頼ることなく、釣り針の向きを定めて幹糸に取り付けることが可能な枝素を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る枝素は、釣り糸の一端側に釣り針を取り付け、前記釣り糸の他端側に前記釣り糸を挟んで対向する一対の扁平部を有する膨出部を設けており、各扁平部は、前記釣り針の軸部と針先部と湾曲部で形成される面と略平行になるように形成されていることを特徴とする。
上記した構成の枝素では、幹糸に設けられた挟持具に装着する際、膨出部を摘んで枝素の釣り糸を挟持具に挟持させる。膨出部は、釣り糸からコブ状になって膨出していることから摘み易く、また、その膨出部には、一対の扁平部が形成されているため、指先の感覚で扁平部を探すことが容易となり、扁平部を腹部で摘むことで、釣り針の方向を定めながら、釣り糸を挟持具に挟持させることが可能となる。
本発明によれば、釣り人の感に頼ることなく、釣り針の向きを定めて幹糸に取り付けることが可能な枝素が得られる。
以下、図面を参照しながら本発明に係る枝素の一実施形態について説明する。
図1から図4は、本発明に係る枝素の第1の実施形態を示す図であり、図1は、側面方向から見た枝素の全体図及び膨出部の拡大図、図2は、上方から見た枝素の全体図及び膨出部の拡大図、図3は、釣り針と膨出部に形成された扁平部の方向の関係を説明する図、そして、図4は、扁平部の形成方法の一例を説明する図である。
本実施形態に係る枝素1は、釣り糸(ハリス)2の一端側に釣り針5を備え、他端側に膨出部(釣り糸2に対して径方向外方に膨出する部分であり、コブとも称する)7が設けられている。
前記釣り針5は、公知のように、軸部5aと連続して形成される湾曲部(ふところ)5b、針先部5c(返しが形成されていても良い)、及び釣り糸2が締結される取付部5dを備えており、釣り糸2と取付部5dとは公知の方法によって締結されている。この場合、軸部5aの基端部である点P1、湾曲部5bの中間部である点P2、針先部5cの略先端である点P3で形成される面を、釣り針5の方向(湾曲部の方向)Dを規定する面と定義する。
前記膨出部7は、釣り糸2を玉結びなどで結んで作成された結びコブで形成されており、釣り糸2よりも太い状態となっている。そして、この膨出部7には、釣り糸2を挟んで対向するように、一対の扁平部7aが形成されている。この一対の扁平部7aは、例えば図4に示すように、釣り糸2に上述したように形成した膨出部(結びコブ)7を両側から押圧体(例えば、ペンチのような押圧体)20で挟んで潰すことで形成することが可能である。このため、押圧体20で潰した部分は、膨出部7の他の部分が湾曲した球面状になっているのに対し、これよりも平面状になるように形成される(このように平面状になったものを扁平部と定義する)。
本実施形態では、前記一対の扁平部7aは、釣り糸2を挟んで対向するように形成されており、しかも、各扁平部は、釣り針5の軸部と針先部と湾曲部で形成される面(上記点P1〜P3で形成される面)と略同じ方向(略平行)になるように形成されている。従って、釣り針5は、膨出部7の扁平部7aの対向する方向D1と交差する方向に、湾曲部5bが方向付けされて取り付けられている。
上記した構成の枝素によれば、図1から図3に示すように、一対の扁平部7aを有する膨出部7を、指(親指T1と人差し指T2)で摘むことで、釣り糸2が長手方向に滑って移動することを防止して枝素の釣り糸2を確実に摘むことができる。この場合、図3に示すように、扁平部7aは釣り糸2より大径に形成された膨出部7に形成されているため指先の感覚で一対の扁平部7aを探し易く、また、摘んだ膨出部7を周方向に動かしながら扁平部7aの位置を容易に探すことができ、摘んだ親指T1と人差し指T2の各指腹を夫々の扁平部7aに当てて持つことで更に持ち易く、枝素1の釣り糸2をその周方向に方向付けをして容易に持つことができる。
このため、図5に示すような仕掛け10に対する装着がより容易に行えるようになる。この仕掛け10は、幹糸12と、幹糸12の先端に錘13と、幹糸12に沿って所定の間隔で取り付けられた枝素取付部15とを備えている。前記枝素取付部15は、幹糸12に対し、幹糸12が挿通された状態で移動が規制されるように取り付けられるビーズ15aと、ビーズ15aに一体形成され、枝素1を止着する挟持具(自動ハリス止め)15bとを備えている。
実際に、上記したように構成される枝素1を仕掛け10に装着する場合、枝素1の他端側(膨出部7側)の釣り糸2を挟持具15bの孔15cに挿通した後、膨出部7の部分を摘まんで扁平部7aを探し、その扁平部7aの位置で釣り針5の方向を合わせる(図5に示すタイプの仕掛けでは、釣り針の針先部5cが上方を向くように取り付ける)。次に、位置合わせされた釣り針5を他方の手の指で摘み、矢印方向に引いて釣り糸2の膨出部7近傍を、挟持具15bで挟持することで枝素1は、仕掛け10に対して装着することができる。
これによって、幹糸12に取り付けた枝素1の釣り針5を、釣り人の意図した方向に容易に取り付けることが可能となる。特に、本実施形態では、釣り針5が膨出部7の一対の扁平部7aの対向する方向D1と交差する方向に湾曲部5bが方向付けされて取り付けられているため、摘んだ指(親指T1と人差し指T2)の対向方向と交差する方向に釣り針5の湾曲部5bが向くようになり、単に、釣り針5の針先部5cの上向きと下向きを確認するだけで、容易に所望の状態に取り付けることが可能となる。
図5では、挟持具15の上下方向の孔15cに枝素1の他端側(膨出部7側)を上方から通し、釣り針5側が挟持具15から上方に向けて突出するように配し、次に膨出部7の扁平部7aに親指T1と人差し指T2を夫々当てて摘むことで扁平部7a,7aの対向する方向と交差するように方向付けされた釣り針5をその針先部5cが上方を向くように方向を合わせて挟持具15に釣り糸2を挟持している。なお、膨出部7は、挟持具15に取り付けた枝素1の抜け止めとなっている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。上記した実施形態では、釣り糸2の一端側に形成される膨出部7は、釣り糸2の端部による結びコブで形成したが、例えば、図6及び図7に示すように、釣り糸2の一端側に合成樹脂17を付着することで形成しても良い。この場合、例えば溶融または軟化した合成樹脂を釣り糸2に付着させた後、硬化させて形成することが好ましく、溶剤系の合成樹脂接着剤や光硬化樹脂等を用いることが可能である。
また、一対の扁平部17aについては、釣り糸2に合成樹脂を付着して形成した膨出部7に形成しても良く、上記した結びコブで扁平部を設けた手法と同様にして形成することが可能である。或いは、一対の扁平部は、加熱して釣り糸のコブを溶融又は軟化させて形成しても良い。
また、勿論、膨出部に形成される一対の扁平部については、釣り針の湾曲部の方向と交差する方向以外の方向に配する構成であっても良く、釣りの状況に応じて釣り針の湾曲方向を設定することができる。さらに、扁平部は、膨出部に対して、少なくとも対向して一対設けられていれば良く、それ以外の部分に形成しても良い(膨出部に対し3つ以上の扁平部を形成しても良い)。
本発明に係る枝素の第1の実施形態を示す図であり、側面方向から見た枝素の全体図及び膨出部の拡大図。 上方から見た枝素の全体図及び膨出部の拡大図。 釣り針と膨出部に形成された扁平部の方向の関係を説明する図。 扁平部の形成方法の一例を説明する図。 仕掛けに枝素を取り付ける状態を説明する図。 本発明に係る枝素の第2の実施形態を示す図であり、側面方向から見た枝素の全体図及び膨出部の拡大図。 上方から見た枝素の全体図及び膨出部の拡大図。
符号の説明
1 枝素
2 釣り糸
5 釣り針
5a 軸部
5b 湾曲部
5c 針先部
10 仕掛け
12 幹糸
15 枝素取付部
15a ビーズ
15b 挟持具
7 膨出部(コブ)
17 合成樹脂(膨出部)
7a,17a 扁平部

Claims (1)

  1. 釣り糸の一端側に釣り針を取り付け、前記釣り糸の他端側に前記釣り糸を挟んで対向する一対の扁平部を有する膨出部を設けた枝素であって、各扁平部は、前記釣り針の軸部と針先部と湾曲部で形成される面と略平行になるように形成されていることを特徴とする枝素。
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