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JP4805655B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Description

この発明は、半導体記憶装置及び半導体装置に関するものであり、例えばSRAMセルを有する不揮発性半導体記憶装置に関するものである。
現在のSRAMのメモリセルは、6個のMOSトランジスタから構成されたCMOS型の6Trセルが主流である。これは、2つのCMOSインバータからなるフリップフロップと、フリップフロップの両ノードを、ビット線対に接続する2つのトランスファーゲートからなる。SRAMは、データ記憶を、フリップフロップにより静的(Static)に行うので、データ保持が安定的にできることを特徴としている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、LSI(大規模集積回路)の性能向上、搭載素子数の増大を図るために、素子の微細化が進み、それに伴い電源電圧がスケーリングされてきている。微細化に伴い、均一に制御されるべきトランジスタのしきい値電圧Vthが、素子毎にばらつく現象が顕著になってきた。
SRAMの動作マージンを示す指標のひとつとして、スタティックノイズマージン(Static Noise Margin(以下、SNMと記す))がある。SNMは、セルのワード線が選択状態にあり、つまり、トランスファーゲートのトランジスタがオンしている状態における、フリップフロップを構成する、二つのインバータの入出力特性を重ねた、所謂、SRAMセルのメガネ特性としてよく知られているものであり、動作時における電圧マージンのことである。ノイズによって、入出力特性がずれても、メガネがつぶれてデータ破壊するまでにSNM分余裕があるということになる。このSNMが大きければ大きいほど、セルのデータ保持特性は安定していることとなる。通常のインバータ特性との違いは、ワード線がオンすると、ロウ(“L”)レベル側の電位が、トランスファーゲートを介してつながるビット線のレベル(通常、ハイ(“H”)レベル)により吊り上げられ、トランスファーゲートとドライバ(インバータを構成するNMOSトランジスタ)との駆動力の比で決まる中間電位になることである。
先に述べたように、電源電圧がスケーリングされれば、メガネ特性も全体としてスケーリングされることとなり、当然、SNMも小さくなる。さらに、しきい値電圧Vthのばらつきがあると、フリップフロップを構成する2つのインバータ特性が互いにずれることとなり、メガネ特性が非対称となり、SRAMセルのSNMは、小さい方の特性で決まることとなる。電源電圧がスケーリングされ、また、しきい値電圧Vthのばらつきがある程度以上に大きくなり分布をもってばらつくと、結果としてSNMが確保されない、つまり、メガネ特性がかけなくなるセルが確率的に存在することとなり、SRAMの大容量化、つまりSRAMセルの数が多くなればなるほど、その確率は増すことなる。そのようなセルは、ワード線が選択状態にあり、トランスファーゲートがオンすると、それだけで記憶されているデータが破壊されるおそれがあり、メモリとしての正常動作ができなくなるという問題を生じる。
SRAMにおけるアレイのアーキテクチャは各種考えられるが、ASICなどで混載される、ビット数や構成に自由度があるコンパイラブルのSRAMでは、I/O幅の自由度を持たせるために、アレイはI/O毎にまとめられる構成をとることが、面積効率や、スピードやパワーの性能を考えると一般的である。このような場合、あるロウが選択されたときに、I/O毎にひとつ選択されるカラムとのクロスポイントにあるセルが、実際に選択されたセルとなり、データの書き込み、読み出しが実行される。よって、選択されたセルと同じロウにありながら、カラムが非選択のセルは、ワード線はオンするが、データの読み書きは行われずに、データは保持されていることが必要である。このようなセルに、先に述べたようなSNMが破綻しているセルがある場合を考える。まず書き込み時は、選択されたカラムにある選択セルには、新たなデータが書き込まれるために、データ破壊は免れる。しかし、ワード線はオンするが非選択のカラムにあるすべてのセルは、データ破壊のおそれがある。一方、読み出し時は、カラムの選択・非選択にかかわらず、選択されたロウにあり、ワード線がオンする全てのセルにおいて、データが破壊されるおそれがある。
特開2002−164445号公報
この発明は、読み出し及び書き込み動作時におけるスタティックノイズマージン(SNM)を改善できるメモリセルを有する半導体記憶装置を提供することを目的とする。また、この発明は、スタティックノイズマージンの改善を、面積増大を抑えつつ実現できるメモリセルを有する半導体記憶装置を提供することを目的とする。また、この発明は、標準のCMOSプロセスで形成したダイオードに比べて、小さな面積で形成されたダイオードを有する半導体装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、この発明の第1の実施態様の半導体記憶装置は、2つのインバータの入力と出力をクロス接続してなるフリップフロップと、前記フリップフロップの一端である第1記憶ノードにゲートが接続された第1導電型の第1MOSトランジスタと、前記フリップフロップの他端である第2記憶ノードにゲートが接続された第1導電型の第2MOSトランジスタと、前記第1MOSトランジスタの電流通路の一端に、その電流通路の一端が接続された第1トランスファーゲートと、前記第1トランスファーゲートの前記電流通路の他端に接続された第1ビット線と、前記第2MOSトランジスタの電流通路の一端に、その電流通路の一端が接続された第2トランスファーゲートと、前記第2トランスファーゲートの前記電流通路の他端に接続された第2ビット線と、前記フリップフロップの前記第1記憶ノードにアノードが接続され、前記第2トランスファーゲートの前記電流通路の前記一端にカソードが接続された第1ダイオードと、前記フリップフロップの前記第2記憶ノードにアノードが接続され、前記第1トランスファーゲートの前記電流通路の前記一端にカソードが接続された第2ダイオードとを具備することを特徴とする。
この発明の第2の実施態様の半導体記憶装置は、2つのインバータの入力と出力をクロス接続してなるフリップフロップと、前記フリップフロップの一端である第1記憶ノードにゲートが接続された第1導電型のMOSトランジスタと、前記MOSトランジスタの電流通路の一端に、その電流通路の一端が接続された第1トランスファーゲートと、前記第1トランスファーゲートの前記電流通路の他端に接続された第1ビット線と、前記フリップフロップの前記第1記憶ノードにアノードが接続された第1ダイオードと、前記第1ダイオードのカソードに電流通路の一端が接続された第2トランスファーゲートと、前記第2トランスファーゲートの前記電流通路の他端に接続された第2ビット線と、前記フリップフロップの前記第2記憶ノードにアノードが接続され、前記第1トランスファーゲートの前記電流通路の前記一端にカソードが接続された第2ダイオードとを具備することを特徴とする。
この発明によれば、読み出し及び書き込み動作時におけるスタティックノイズマージン(SNM)を改善できるメモリセルを有する半導体記憶装置を提供できる。また、この発明によれば、スタティックノイズマージンの改善を、面積増大を抑えつつ実現できるメモリセルを有する半導体記憶装置を提供できる。また、この発明によれば、標準のCMOSプロセスで形成したダイオードに比べて、小さな面積で形成されたダイオードを有する半導体装置を提供できる。
以下、図面を参照してこの発明の実施形態の半導体記憶装置について説明する。説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
[第1実施形態]
図1は、この発明の第1実施形態のSRAMセルを有する半導体記憶装置の構成を示す図であり、出力側の回路の一部を示している。
セルアレイ11には、SRAMセルSCがロウ方向及びカラム方向に行列状に複数個配列されている。同一のロウに配列されたセルが一つのワード線に接続され、同一のカラムに配列されたセルが一つのビット線対に接続されている。セルアレイ11は、複数のビット線対を入出力回路毎にまとめた構成をとることが、面積効率や、スピードやパワーの性能を考えると有利である。そこで、実施形態においても所定数のビット線対毎にマルチプレクサ(MUX)12が接続され、マルチプレクサ12にはセンスアンプ(S/A)13を介して入出力回路(I/O)14が接続されている。このようなセルアレイでは、あるロウ(ワード線)が選択されたときに、I/O毎にひとつ選択されるカラム(ビット線対)とのクロスポイントにあるセルが、実際に選択されたセルとなり、データの書き込み、読み出しが実行される。
図2は、SRAMセルSCの構成を示す回路図である。
このSRAMセルは、CMOSインバータ2つで構成されるフリップフロップ、トランスファーゲートトランジスタN3、N5、二つのNチャネルMOSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタ)N4、N6、PNダイオードD1、D2を備えている。フリップフロップは、PチャネルMOSトランジスタ(以下、PMOSトランジスタ)P1とNMOSトランジスタN1からなるインバータと、PMOSトランジスタP2とNMOSトランジスタN2からなるインバータから構成される。なお、PMOSトランジスタP1、P2がロードトランジスタであり、NMOSトランジスタN1、N2がドライバトランジスタである。PMOSトランジスタP1、P2のソースには電源電圧VDDが供給され、NMOSトランジスタN1、N2のソースには接地電位Vssが供給されている。
フリップフロップは、従来のSRAMセルのものと同様であるが、ワード線WLでゲートが制御される各トランスファーゲートN3、N5の一端が、フリップフロップのノードa、bではなく、ソースが接地される二つのNMOSトランジスタN4、N6の各ドレインc、dにつながり、このNMOSトランジスタN4、N6のゲートに、フリップフロップの各ノードa、bが接続される。トランスファーゲートN3、N5とNMOSトランジスタN4、N6の間の各接続ノードc、dと、反対側のフリップフロップの各ノードb、aとの間には、フリップフロップのノードがP側(アノード側)となるような向きにPNダイオードD1、D2がそれぞれ接続される。さらに、トランスファーゲートN3、N5の他端にはビット線対BL、/BLがそれぞれ接続されている。
フリップフロップのノードによるビット線駆動を、トランスファーゲートによる直接駆動でなく、NMOSトランジスタN4、N6のゲート駆動にしたのは、前述のSNMが不足したセルにおける読み出し時のデータ破壊を防ぐためである。すなわち、SNM不足によるデータ破壊は、フリップフロップの“L”レベル側のノードが、ビット線の“H”レベルによって吊り上げられることが問題の原因であった。よって、フリップフロップのノードa、bが、トランスファーゲートを介して直接ビット線と接続することをやめることで、フリップフロップのメガネ特性は、通常のCMOSインバータの特性となり、SNMは大幅に改善される。言い換えると、CMOSインバータ同様のマージンを持つこととなり、実質的にSNMフリーとなる、すなわちSNMが飛躍的に高まる。
次に、第1実施形態のSRAMセルにおける読み出し、書き込みの動作を述べる。
読み出し時のビット線駆動は、図3(a)に示すように、フリップフロップの“H”レベル側のノードbにおいて、NMOSトランジスタN6がオンして、オンしているトランスファーゲートN5との直列二段のNMOSトランジスタによりビット線(この場合/BL)の電位“H”が放電され、ビット線対BL、/BLに電位差を生じる。
一方、書き込みを考える。このような読み出し構成にした場合、書き込み時に、ビット線電位により、フリップフロップのノードを強制駆動するために、読み出しパスとは別のトランスファーゲートを設けて、書き込みを行うことが考えられる。しかし、その場合は、書き込み専用のトランスファーゲートが追加されるために素子がさらに増えること、トランスファーゲートを駆動するワード線も、読み出し時にはオンしないようにするために、読み出しと書き込みで別々に設けるなどの必要があり、セル面積の大幅増加は避けられず、集積度が問題となるSRAMセルには不向きである。
そこで第1実施形態では、書き込みをダイオードを用いて行うようにした。書き込み時には、ビット線の一方を“L”レベルに下げるが、図3(b)に示すように、ビット線BLが“L”レベルになると、その“L”レベルが、トランスファーゲートN3を介して、ノードcを“L”レベルにする。すると、ダイオードD1のN側(カソード側)が“L”レベルとなり、PNダイオードD1がオンして、ノードbを“L”レベルに引き下げる。このときに、PN接合のVF分の電位差により、ノードbは完全に“L”レベルには引き下げられないが、そのレベルが、PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN1で構成されるインバータの論理しきい値よりも低くなるように設定しておけば、そのインバータのノードaの出力が“H”レベルにシフトして、NMOSトランジスタN2がオン、PMOSトランジスタP2がオフする方向に動作点が移る。これにより、フリップフロップが反転して、データの書き込みが行われる。
このようにダイオードD1、D2を接続しても、読み出し時や、書き込み時の非選択カラムなど、ビット線対がいずれも“H”レベルの場合は、これによりデータ破壊を起こすことは無い。つまり、トランスファーゲートN3、N5がオンして、ノードc、dが“H”レベルになっても、PNダイオードのN側が“H”になるだけなので、P側のノードaあるいはbが“L”レベルであっても、PNダイオードD1、D2がオンすることはなく、フリップフロップのノードレベルに影響を及ぼすことはない。以上述べたように、読み出し、書き込みともに、前述したようなワード線が開いたときのSNMが不足していることによるデータ破壊の問題は回避されることとなる。
ここで、SRAMセルへダイオードD1、D2を追加することによる面積増加を考える。標準のCMOSプロセスにおいて、PNダイオードを形成しようとすると、N型ウェル中のP+拡散層や、P型ウェル中のN+拡散層によって形成することになる。しかし、この場合、ウェル周りのデザインルールにより一般的に非常に大きな面積が必要となり、さらに、ウェル層の下の逆導電型の基板あるいはウェル層の存在により、寄生のバイポーラを形成することとなり、動作電圧の制約を受ける。
ところが、近年、素子の高性能化の目的で、SOI(Silicon on Insulator)技術が実施されるようになった。完全空乏型のSOI(Fully-depleted SOI;FD−SOI)の場合は、拡散層下が、ウェルや基板ではなく、絶縁層となっているために、拡散層は電気的に絶縁されている。よって、同一拡散領域上にN+領域とP+領域とが接するように不純物をドーピングして形成することで、基板やウェルと絶縁されたPNダイオードを形成することが可能となる。但し、近年、一般的に用いられる、拡散上のサリサイド層は、N+領域とP+領域との接合上には形成しないことが必要である。
図4(a)に、完全空乏型のSOIを用いて、NMOSトランジスタN4(またはN6)とダイオードD1(またはD2)の直列回路を形成した場合の断面構造を示す。絶縁層21上には、ソースであるN+領域22S及び導電層22SSとドレインであるN+領域22Dが離隔して形成されている。導電層22SSは、N+領域22S上に形成されており、例えばサリサイド層、あるいは金属層からなる。これらN+領域22SとN+領域22Dとの間のチャネル領域となるP領域23上にはゲート絶縁膜24が形成される。ゲート絶縁膜24上にはゲート電極25が形成され、このゲート電極25上には導電層25G、例えばサリサイド層、あるいは金属層が形成されている。さらに、ドレインであるN+領域22Dに接するようにP+領域26が形成されている。
また、導電層22SS上、N+領域22D上、P+領域26上、及び導電層25G上を含む絶縁層21の上方には、層間絶縁膜28が形成されている。導電層22SS上には、この導電層22SSに接触するようにコンタクト材29が形成され、P+領域26上にはこのP+領域26に接触するようにコンタクト材30が形成される。さらに、N+領域22SとP+領域26の両側には、これら素子領域を電気的に絶縁する素子分離絶縁膜27が形成されている。このように、P+領域26をNMOSトランジスタN4(またはN6)のドレイン領域に形成すれば、P+領域26を作るためのわずかな面積増で、NMOSトランジスタN4(またはN6)とダイオードD1(またはD2)の直列回路が形成できる。図4(b)は図4(a)に示した断面構造の回路図である。
なおここでは、NMOSトランジスタのドレイン領域にダイオードを形成する例を説明したが、図5に示すように、完全空乏型のSOIを用いてダイオードのみを形成する場合でも、標準のCMOSプロセスで形成する場合に比べて、小さな面積でダイオードを形成することが可能である。
図5に、完全空乏型のSOIを用いてダイオードを形成した場合の断面図を示す。
絶縁層21上には、N+領域22とP+領域26が接触するように形成されている。N+領域22上及びP+領域26上を含む絶縁層21の上方には、層間絶縁膜28が形成されている。N+領域22上には、このN+領域22に接触するようにコンタクト材29が形成され、P+領域26上にはこのP+領域26に接触するようにコンタクト材30が形成されている。さらに、N+領域22とP+領域26を囲うように、これら素子領域を電気的に絶縁する素子分離絶縁膜27が形成されている。このように、N+領域22とP+領域26を絶縁膜21上に形成すれば、前述したように、小さな面積でダイオードを形成することができる。
図6に、第1実施形態のSRAMセルのレイアウト例を示す。N+拡散層31、P+拡散層32が形成され、さらにゲート電極33、34、及びワード線WLが形成されている。コンタクト35は、N+拡散層31あるいはP+拡散層32と上部配線(図示しない)とを接続するものである。完全空乏型のSOIの場合、ウェルが形成されないのでPMOSトランジスタとNMOSトランジスタの拡散層は直接つながり、P+拡散層、N+拡散層で区別されるが、P+拡散層上及びN+拡散層上には、通常、サリサイド層が形成されているのでこれらは電気的に接続されている。よって、図6中に36で示したダイオードD1、D2を形成したいP+拡散層とN+拡散層との接合部分には、サリサイド層を形成しないことでダイオード接続が形成される。
このレイアウトによる面積増加については、精度良い見積もりは、PNダイオード形成のためのP+拡散層形成や、PN接合部のサリサイド形成をしない部分にかかわるデザインルールにもよるが、基本的には、図7に示す従来の6トランジスタからなるSRAMセルに対して、読み出しパスを別に形成するためにNMOSトランジスタを追加したSRAMセルにおいて、NMOSトランジスタの増加分の面積増加とほぼ変わらない。よって、図6に示したレイアウトでは、書き込みパスをSNMフリーにするための面積増を、非常に小さく抑えることが可能となる。さらには、完全空乏型のSOIでは、従来の図7に示したSRAMセルで面積縮小の制約となっていたウェル分離が不要となる分、標準CMOSプロセスに比べてセルが小さくなる要素を持っており、その分でも、面積増大を小さく抑えること可能である。
以上述べたように第1実施形態の半導体記憶装置によれば、SRAMセルにおいて、トランスファーゲートを介して、ビット線とフリップフロップの記憶ノードが直接接続されていないため、しきい値電圧VthのばらつきなどによりSNMが不足しているセルにおいても、ワード線が開くことによるディスターブでデータ破壊がおこることはなく、読み出し時および書き込み時のいずれにおいても、SNMフリー、すなわちSNMを大きく改善できるSRAMセルが実現できる。また、完全空乏型のSOIプロセスを用いて、絶縁層上の拡散層に形成されたPN接合を書き込みパスとして働くダイオードとして用いることにより、書き込み時におけるSNMフリーを、面積増大を抑えつつ実現できる。
[第2実施形態]
次に、この発明の第2実施形態の半導体記憶装置について説明する。前記第1実施形態における構成と同様の部分には同じ符号を付してその説明は省略する。
一般的なSRAMセルは、ビット線対BL、/BLを持ち、読み出し時も書き込み時も、ビット線対のいずれかのレベルが下がり相補なデータを得ることにより動作を行う。しかし、近年、しきい値電圧Vthばらつきが大きくなり、高速に微小な電位差を読み取ることが難しくなってきたことを受けて、ビット線を非常に短くし、ビット線振幅を大きくとることにより、読み出しを片側のビット線のみで行う手法が用いられることがある。
図8に、前記手法を用いた、この発明の第2実施形態のSRAMセルの回路図を示す。このSRAMセルは、第1実施形態において、読み出しパスを形成するNMOSトランジスタN6を削除した構成を有する。このような構成を持つ第2実施形態では、読み出しは、ビット線BL側のみを用い、書きこみは、ビット線対BLと/BLを用いることで実現できる。その他の構成及び効果は、第1実施形態と同様である。
[第3実施形態]
次に、この発明の第3実施形態の半導体記憶装置について説明する。前記第1実施形態における構成と同様の部分には同じ符号を付してその説明は省略する。
近年、リーク電流低減などのために、SRAMセル内のフリップフロップの電源を通常の動作電源VDDや接地電位Vssとは別の電圧レベルに制御することがある。
図9に、この発明の第3実施形態のSRAMセルの回路図を示す。フリップフロップにおいて、PMOSトランジスタP1、P2のソースには電源電圧VDDと異なる電圧VDDCLが供給され、NMOSトランジスタN1、N2のソースには接地電位Vssと異なる電圧VSSCLが供給されている。この場合、NMOSトランジスタN4、N6のソースには、ドライバトランジスタであるNMOSトランジスタN1、N2のソースに供給された電圧と同じ電圧レベル、すなわち電圧VSSCLを供給する。
このような構成を持つ第3実施形態では、例えば、電圧VDDCLと電圧VSSCLとの電位差を、電圧VDDと電圧Vssとの電位差より小さく設定すれば、第1実施形態よりリーク電流を低減することができる。その他の構成及び効果は、第1実施形態と同様である。
また、前述した各実施形態はそれぞれ、単独で実施できるばかりでなく、適宜組み合わせて実施することも可能である。さらに、前述した各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、各実施形態において開示した複数の構成要件の適宜な組み合わせにより、種々の段階の発明を抽出することも可能である。
この発明の第1実施形態のSRAMセルを有する半導体記憶装置の構成を示す図である。 第1実施形態のSRAMセルの構成を示す回路図である。 (a)は第1実施形態のSRAMセルにおける書き込み動作を説明するための回路図であり、(b)読み出し動作を説明するための回路図である。 (a)は完全空乏型のSOIを用いて、NMOSトランジスタとダイオードの直列回路を形成した場合の断面図であり、(b)は(a)に示した断面の回路図である。 完全空乏型のSOIを用いてダイオードを形成した場合の断面図である。 第1実施形態のSRAMセルのレイアウト図である。 従来の6トランジスタからなるSRAMセルのレイアウト図である。 この発明の第2実施形態のSRAMセルの構成を示す回路図である。 この発明の第3実施形態のSRAMセルの構成を示す回路図である。
符号の説明
11…セルアレイ、12…マルチプレクサ(MUX)、13…センスアンプ(S/A)、14…入出力回路(I/O)、21…絶縁層、22S…N+領域、22D…N+領域、23…P領域、24…ゲート絶縁膜、25…ゲート電極、26…P+領域、27…素子分離絶縁膜、31…N+拡散層、32…P+拡散層、33,34…ゲート電極、35…コンタクト、36…サリサイド層が形成されない領域、BL,/BL…ビット線対、D1、D2…PNダイオード、N1,N2,N4,N6…NチャネルMOSトランジスタ、N3,N5…トランスファーゲートトランジスタ、P1,P2…PチャネルMOSトランジスタ、WL…ワード線。

Claims (3)

  1. 2つのインバータの入力と出力をクロス接続してなるフリップフロップと、
    前記フリップフロップの一端である第1記憶ノードにゲートが接続された第1導電型の第1MOSトランジスタと、
    前記フリップフロップの他端である第2記憶ノードにゲートが接続された第1導電型の第2MOSトランジスタと、
    前記第1MOSトランジスタの電流通路の一端に、その電流通路の一端が接続された第1トランスファーゲートと、
    前記第1トランスファーゲートの前記電流通路の他端に接続された第1ビット線と、
    前記第2MOSトランジスタの電流通路の一端に、その電流通路の一端が接続された第2トランスファーゲートと、
    前記第2トランスファーゲートの前記電流通路の他端に接続された第2ビット線と、
    前記フリップフロップの前記第1記憶ノードにアノードが接続され、前記第2トランスファーゲートの前記電流通路の前記一端にカソードが接続された第1ダイオードと、
    前記フリップフロップの前記第2記憶ノードにアノードが接続され、前記第1トランスファーゲートの前記電流通路の前記一端にカソードが接続された第2ダイオードと、
    を具備することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 2つのインバータの入力と出力をクロス接続してなるフリップフロップと、
    前記フリップフロップの一端である第1記憶ノードにゲートが接続された第1導電型のMOSトランジスタと、
    前記MOSトランジスタの電流通路の一端に、その電流通路の一端が接続された第1トランスファーゲートと、
    前記第1トランスファーゲートの前記電流通路の他端に接続された第1ビット線と、
    前記フリップフロップの前記第1記憶ノードにアノードが接続された第1ダイオードと、
    前記第1ダイオードのカソードに電流通路の一端が接続された第2トランスファーゲートと、
    前記第2トランスファーゲートの前記電流通路の他端に接続された第2ビット線と、
    前記フリップフロップの前記第2記憶ノードにアノードが接続され、前記第1トランスファーゲートの前記電流通路の前記一端にカソードが接続された第2ダイオードと、
    を具備することを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 前記第1、第2ダイオードの各々は、絶縁層上に形成された、互いに接する前記第1導電型の第1半導体領域と、前記第2導電型の第2半導体領域とで形成され、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域は素子分離絶縁領域で囲まれている請求項1または2に記載の半導体記憶装置。
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