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JP4806482B2 - 建築物用難燃シート - Google Patents
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JP4806482B2 - 建築物用難燃シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は住宅等の建築物に用いられる床シート、屋上防水シート、ルーフィング、遮水シートなどのいわゆる建築物用シートに関するものであり、柔軟性を維持しながら難燃性、耐候性を向上させた建築物用難燃シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に屋外に露出した状態で長時間放置される建築物用シートは、雨水等が建築物内部に進入してくるのを防止するために使用されるものであり、耐候性、難燃性、強度、柔軟性、施工性が重要な機能の一つとなり、従来、主としてポリ塩化ビニル、加硫ゴム、非ハロゲン系樹脂が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ポリ塩化ビニルを使用したシートは、比重が大きいのでシートが重く作業性が悪く、また、使用中に可塑剤が浮き出てくるため耐候性、耐久性に問題があると共に燃焼時に環境を害するガスの発生の問題もある。また、加硫ゴムを使用したシートは、シート同士を接合する場合に熱融着では十分な接合強度が得られないために、接着剤を使用しなければならないのでリサイクル性に問題がある。
【0004】
一方、非ハロゲン系樹脂を使用した場合、耐候性、難燃性が問題である。非ハロゲン系樹脂に光安定剤を添加してなるシートは、耐候性は十分であるが難燃性が不十分であり、この難燃性を向上させるため、さらに難燃剤を添加すると難燃性は十分になるが耐候性が不十分なシートとなり、シートの伸びが低下して下地への追従性が悪くなるので、下地が受ける衝撃等に耐えられなくなり、シートにクラックが入り雨水等が建築物内部に進入してくるという問題がある。また、無機系の難燃剤を添加して難燃性を向上させたものはあるが、難燃性を向上させるためには高充填するので、シートが硬くなるという問題点がある。
【0005】
いずれにしても建築物用シートを屋外で使用する際には長期の耐候性と難燃性が要求されるが、未だ充分に満足できる性能のものは得られていない。
【0006】
そこで、本発明は上述のような問題点を解消し、難燃性、耐候性がよく、さらにリサイクル性が良い、柔軟でかつ軽量な建築物用シートを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の建築物用シートは、上記した課題を解消するために、合成繊維、天然繊維、ガラス繊維の単独或いはこれらの混紡を使用する織布又は不織布によって形成される基材と、非ハロゲン系樹脂100重量部に対して光安定剤0.1〜5重量部を添加してなる非ハロゲン樹脂層と、非ハロゲン系樹脂100重量部に対して難燃剤5〜50重量部を添加してなる難燃樹脂層とを備えた積層体であり、前記基材が前記積層体の中間位置に積層されており、前記積層体の最裏面には基材が位置せず、難燃剤が臭素系難燃剤または加熱膨張性難燃剤を少なくとも1種以上を含むことを特徴とする。
【0008】
このような建築物用シートは、耐候性が良く、難燃性が十分で、熱融着が可能であり、しかも柔軟でかつ軽量なシートを得ることができると共に、非透水性を有する建築物用シートとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、具体的な実施の形態を図面に基づいて説明すると、本発明の建築物用難燃シートは、非ハロゲン系樹脂100重量部に対して光安定剤を0.1〜5重量部添加してなる非ハロゲン樹脂層aと、非ハロゲン系樹脂100重量部に対して難燃剤を5〜50重量部添加してなる難燃樹脂層bとをいずれかに少なくとも積層し、両層を含めて二層以上の樹脂層からなる積層体Aである。
【0010】
積層体Aは、非ハロゲン樹脂層aと難燃樹脂層bとが少なくとも各一層積層され、いずれか一方又は双方が複数層であっても良く、他の樹脂層を含めて二層以上の樹脂層からなる積層体であり、層構成は非ハロゲン樹脂層aを表面層とし、難燃樹脂層bを中間層若しくは裏面層とすることや、又は難燃樹脂層bを表面層とし、非ハロゲン樹脂層aを中間層若しくは裏面層とすること、若しくは非ハロゲン樹脂層aを表面層及び裏面層とし難燃樹脂層bを中間層とすること、若しくは難燃樹脂層bを表面層及び裏面層とし非ハロゲン樹脂層aを中間層とすること、ランダムに積層することなど積層構成は任意であるが、使用中の退色、クラック等の意匠性の面から、少なくとも非ハロゲン樹脂層aが表面層で、難燃樹脂層bが中間層若しくは裏面層であることが好ましい。
【0011】
非ハロゲン樹脂層aの厚さは耐候性の面から0.1mm以上が好ましく、厚さが0.1mm未満であると耐候性が劣るために好ましくない。また、難燃樹脂層bの厚さは難燃性の面から0.1mm以上が好ましく、厚さが0.1mm未満であると難燃性が劣るために好ましくない。
【0012】
本発明の建築物用難燃シートは、後述する発泡体dを積層する場合を除いて、屋上などの屋外という厳しい自然条件に耐えるために厚さは、最低1.0mm以上であることが好ましく、施工の関係上5.0mm以下であることが良く、とりわけ1.3mm〜3.0mmであることが好ましい。
【0013】
本発明の非ハロゲン樹脂層a又は難燃樹脂層bに用いられる非ハロゲン系樹脂としては、ハロゲン原子を実質的に含まない樹脂であれば特に制限はない。例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリブテン(PB)、非晶性α−オレフィンの共重合体、エチレンと炭素数が3〜12のα−オレフィンの共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合樹脂(EEA)、エチレン−メタクリル酸メチル樹脂(EMMA)、エチレン−アクリル酸メチル樹脂(EMA)、エチレン−スチレン共重合体、ポリビニルアルコール、エチレンプロピレンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、オレフィン系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー等を単独またはブレンドして用いることができるが、柔軟性の面から好ましくはオレフィン系熱可塑性エラストマーがよい。
【0014】
一般的にオレフィン系熱可塑性エラストマーは主にオレフィン樹脂とエチレンプロピレンゴムから成っており、分類としてはブレンドタイプとリアクタータイプがある。ブレンドタイプはオレフィン樹脂とエチレンプロピレンゴムを別々に重合し、その後二つをブレンドしているためゴム成分が架橋している3次元構造のものまたは、ゴム成分が架橋せずに分散している2次元構造のものがある。リアクタータイプはオレフィン樹脂とエチレンプロピレンゴムを同時に重合しているため、ゴム成分が架橋せずに微分散している2次元構造になっている。
【0015】
本発明ではブレンドタイプ、リアクタータイプのどちらの熱可塑性エラストマーでも使用できるが、好ましくは加工性の面からブレンドタイプよりは高濃度のゴム成分を均一に微分散することによって柔軟化しているリアクタータイプの方が良く、曲げ弾性率が20.0〜300.0MPa(メガパスカル)であるオレフィン系熱可塑性エラストマーがよい。
【0016】
本発明で使用されるオレフィン系熱可塑性エラストマーは密度が一般的な0.88〜0.90g/cm3の範囲であればよく、MFR(メルトフローレート:230℃、2.16kg荷重)は0.1〜20g/10minの範囲がよい。
【0017】
本発明に用いる光安定剤としてはベンゾエート系光安定剤、ヒンダードアミン系光安定剤を使用することができ、耐候性の面からヒンダードアミン系光安定剤が好ましい。
【0018】
ベンゾエート系光安定剤としては、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートが挙げられる。
【0019】
ヒンダードアミン系光安定剤としては、N−水素置換ヒンダードアミン化合物(N−H型)、N−メチル置換ヒンダードアミン化合物(N−Me型)、N−アルコキシル置換ヒンダードアミン化合物(N−OR型)が挙げられ、それぞれヒンダードアミン化合物中に含まれる窒素原子に水素原子、メチル基またはアルコキシル基が結合している公知の化合物を使用することが、耐候性の面からN−水素置換ヒンダードアミン化合物(N−H型)、N−メチル置換ヒンダードアミン化合物(N−Me型)が好ましい。
【0020】
例えば、N,N′,N″,N″′−テトラキス−(4,6−ビス−(ブチル−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−トリアジン−2−イル)−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミン、ジブチルアミン・1,3,5−トリアジン・N,N′,−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル−1,6−ヘキサメチレンジアミン・N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミンの重縮合物、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]、コハク酸ジメチルと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールの重合物、デカンニ酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−1(オクチルオキシ)−4−ピペリジニル)エステルと1,1−ジメチルエチルヒドロペルオキシドとオクタンの反応生成物、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドリキシフェニル]メチル]ブチルマロネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート及びメチル1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート等が挙げられる。また、これらを単独または2種以上ブレンドして使用してもよい。
【0021】
光安定剤の添加量は非ハロゲン系樹脂100重量部に対して0.1〜5重量部である。0.1重量部未満であると耐候性が劣り、5重量部を越えて添加しても耐候性の向上は見られず、コストアップにつながり好ましくない。
【0022】
本発明に用いる難燃剤としては、臭素系難燃剤、塩素系、リン系難燃剤、加熱膨張性難燃剤を使用することができるが、難燃性の面から臭素系難燃剤、リン系難燃剤、加熱膨張性難燃剤が好ましい。
【0023】
臭素系難燃剤としては、例えば、ヘキサブロモベンゼン、ヘキサブロモビフェニル、ヘキサブロモジフェニルオキサイド、ヘキサブロモシクロドデカン、ヘキサクロロシクロペンタンジエンのディールスアルダー付加物、ペンタブロモエチルベンゼン、ペンタブロモシクロヘキサン、ペンタブロモトルエン、ポリペンタブロモベンジルアクリレート、ポリジブロモフェニレンエーテル、デカブロモジフェニル、デカブロモジフェニルオキサイド、デカブロモジフェニルエーテル、オクタブロモジフェニルオキサイド、オクタブロモナフタリン、テトラデカブロモジフェノキシベンゼン、テトラブロモビスフェノールAおよびその誘導体、テトラブロモビスフェノールA−ビス(2−ヒドロキシエチルエーテル)、テトラブロモビスフェノールA−ビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)、テトラブロモビスフェノールA−ビス(ブロモエチルエーテル)、テトラブロモビスフェノールA−ビス(アリルエーテル)、テトラブロモビスフェノールS、テトラブロモビスフェノールS−ビス(ヒドロキシエチルエーテル)、テトラブロモビスフェノールS−ビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)などのテトラブロモビスフェノールS誘導体、テトラブロモ無水フタル酸、テトラブロモ無水フタル酸誘導体、テトラブロモフタルイミド、テトラブロモジフェノキシベンゼン、テトラブロモシクロオクタン、テトラブロモフタレートジオール、テトラブロモフタレートエステル、エチレンビステトラブロモフタルイミド、エチレンビス(5,6−ジブロモノルボルナン−2,3−ジカルボキシイミド)、エチレンビストリブロモフェニルエーテル、エチレンビスペンタブロモフェニル、トリス−(2,3−ジブロモプロピル−1)−イソシアヌレート、トリブロモフェノール、トリブロモフェニルグリシジルエーテル、トリブロモフェニルアクリレート、トリブロモネオペンチルアルコール、ビス(2,4,6−トリブロモフェノキシ)エタン、臭素化ポリスチレン、臭素化ポリフェニレンオキサイド、臭素化エポキシ樹脂、臭素化ポリカーボネート、臭素化フタルイミド、臭素化フェノキシ、臭素化芳香族トリアジン、ビス(トリブロモフェニル)フマルアミド、N−メチルヘキサブロモジフェニルアミン、ポリジブロモフェニレンオキサイド、ポリ(ペンタブロモベンジルポリアクリレート)、ジブロモメタクレゾール、ジブロモネオペンチルグリコール、ビス(トリブロモフェノキシ)エタン等が挙げられる。また、これらを2種以上ブレンドして使用してもよい。
【0024】
塩素系難燃剤としては塩素化パラフィン、塩素化ポリエチレン、デクロランプラス(パークロロシクロペンタデカノン)、テトラクロロ無水フタル酸等が挙げられ、これらを2種以上ブレンドして使用してもよい。
【0025】
リン系難燃剤としては、例えば、トリメチルホスフェート、トリエチルフスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、ジメチルメチルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、クレジル2,6キシレニルホスフェート、トリス(クロロエチル)ホスフェート、トリス(クロロプロピル)ホスフェート、トリス−β−クロロプロピルホスフェート、クロロアルキルフォスフェート、トリス(ジクロロプロピル)ホスフェート、トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェート、レゾルシノールビス(ジフェニル)ホスフェート、トリアリルホスフェート、ジエチル−N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート、トリス(2,6−ジメチルフェニル)ホスフェート、芳香族リン酸エステル、芳香族縮合リン酸エステル、含ハロゲン縮合リン酸エステル、ポリリン酸アンモニウム、メラミン被覆ポリリン酸アンモニウム、ポリクロロホスフォネート、赤リン等が挙げられる。また、これらを2種以上ブレンドして使用してもよい。
【0026】
加熱膨張性難燃剤としては、例えば、鱗片状黒鉛を硫酸や硝酸あるいは燐酸等で酸化処理したものであり、黒鉛−硫酸層間化合物等である。本発明ではこれら加熱膨張性難燃剤のうち300〜400℃の温度で膨張し始めて50倍以上に膨張するものが好ましい。
【0027】
難燃剤の添加量は非ハロゲン系樹脂100重量部に対して5〜50重量部である。5重量部未満であると難燃性が悪く、50重量部を越えるとシートが硬くなったり、機械的物性の低下、比重の増加等の問題点がある。
【0028】
本発明の難燃樹脂層には難燃助剤を併用することができる。その難燃助剤は、三酸化アンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモン、ホウ酸亜鉛、スズ酸亜鉛等を使用することができ、添加量は非ハロゲン系樹脂100重量部に対し、5〜50重量部が好ましい。
【0029】
本発明の非ハロゲン樹脂層a、及び難燃樹脂層bには性能を害さない範囲で、さらに無機充填剤を併用することができる。その無機充填剤は、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、ガラス繊維、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等が使用できるが、難燃性を向上させるという面から好ましくは、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムがよい。この無機充填剤の添加量としては、非ハロゲン系樹脂100重量部に対し、15〜250重量部であることが好ましい。
【0030】
また、本発明の非ハロゲン樹脂層aには性能を害さない範囲で酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、滑剤、充填剤等の成分を添加でき、難燃樹脂層bには性能を害さない範囲で、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、顔料、滑剤、充填剤等の成分を添加できる。
【0031】
本発明の建築物用難燃シートは表面層の表面に性能を害さない範囲で、フッ素樹脂系、アクリル樹脂系、ポリカーボネート系、ポリエステル系、ナイロン系、ポリオレフィン系のフィルムを積層若しくは塗料を塗布することができ、これらのフィルムを積層若しくは塗料を塗布することによって汚れ防止や耐摩耗性、耐候性を向上させることができる。
【0032】
本発明の建築物用難燃シートは非ハロゲン樹脂層aと難燃樹脂層bよりなる二層以上の積層体Aであるが、更に性能を害さない範囲で光安定剤及び難燃剤の一方又は双方を添加した若しくは添加していない一般の熱可塑性樹脂層を中間層又は裏面層として積層することができる。
【0033】
さらに積層体Aの裏面に熱可塑性樹脂発泡体dを積層することも可能であり、その熱可塑性樹脂としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン、EVA等のポリオレフィン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリウレタン、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール、各種熱可塑性エラストマー等があげられ、この中でもポリオレフィンが好適である。また、この発泡体dの種類としては架橋タイプと非架橋タイプに分類することができ、発泡体のセルの大きさとしては発泡体の安定性の面から10〜1000μmがよい。発泡体の気泡は独立気泡、連続気泡を用いることができるが、断熱効果の面から独立気泡の方が好ましい。発泡体dの厚さは1〜5mm程度のものが好ましく、1mmより薄いと下地の不陸を直接受けたり、5mmより厚いと長尺状に巻けなかったりすることがあるため、前記の厚さとすることがよい。
【0034】
本発明に用いられる発泡体dは架橋タイプと非架橋タイプを使用することができるが、リサイクル性の面から非架橋タイプが好ましい。また、非架橋タイプは熱融着によって接合を行なえることで、接着剤が不要となるのでリサイクル性の面で好ましい。
【0035】
本発明の建築物用難燃シートには寸法安定性を向上させるために積層体Aのいずれかに基材cを積層する。
【0036】
基材cの位置は、基材cが裏面層の裏面、すなわち積層体Aの最裏面ではなく、積層体Aの中間位置に積層する。これによって、建築物用難燃シート同士を確実に熱融着することができる。
【0037】
積層する基材cは織布、不織布、紙、金属箔、フィルム、シート等であり、中でも織布、不織布が好適である。織布、不織布を構成する繊維には合成繊維、天然繊維、ガラス繊維等の単独、あるいはこれらの混紡を使用することができる。合成繊維の材料としては熱可塑性のポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、アクリル樹脂等があり、これらの材料を混紡したものでもよい。また、積層される層との接着性が高いということから好ましくはポリオレフィンが混紡されているものがよい。
【0038】
織布の場合の織り方としては、縦糸と横糸を織ったものや、織らずに直交されているもの、横糸を二本の縦糸で上下より挟んで固着させたもの、横糸と縦糸が一本ずつ固着させたもの、あるいは二本の縦糸と横糸とを交互に重ねて固着させたもの等の種々の形態があり、いずれも本発明で使用することができる。不織布は繊維等を織らずに物理的あるいは化学的な方法で結合させて布状にしたものであり、製法によって湿式不織布、乾式不織布、スパンボンド式不織布等に分類されるがいずれも使用することができる。
【0039】
織布の縦糸あるいは横糸の間隔は、シート同士が基布の目を通して樹脂同士が接着することが出来きるものが好ましい。そこで、縦糸或いは横糸の間隔は本数が3〜20本/インチ程度のものが好ましく、また、縦糸と横糸の太さは100〜1000デニールのものが寸法安定性の面からも好ましい。
【0040】
織布、不織布の表面処理については層間にラミネートできるものであればよく、好ましくはオレフィン系の処理剤がよい。
【0041】
本発明の建築物用難燃シートは、カレンダー成形法や押出成形法など従来周知の成形法で成形することができる。
【0042】
【実施例】
次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。以下の説明で実施例4、9、10及び21〜26を比較例と読み替える。
【0043】
実施例1〜10
表1のNo.1〜10に示す配合のシート(厚さ:0.75mm)を170〜200℃で逆L型4本カレンダーにて成形した。得られたシートにガラスクロス(鐘紡株式会社製:KS5211)基材をラミネートし、更に基材側に表2のNo.11〜20に示す配合のシート(厚さ:0.75mm)を積層し、厚みが1.50mmのシートを成形した。表面層と裏面層の組合せは表4に示す通りである。
【0044】
実施例11
表面層として表1に示す配合No.1のシート(厚さ:0.75mm)を170〜200℃で逆L型4本カレンダーにて成形した。得られたシートにポリエステルクロス(クラボウ株式会社製:E2200)基材をラミネートし、更に基材側に中間層1として表2に示す配合No.11のシート(厚さ:0.40mm)を積層し、更に裏面層として表1に示す配合No.2のシート(厚さ:0.35mm)を積層し、厚みが1.50mmのシートを成形した。
【0045】
実施例12
表面層として表1に示す配合No.3のシート(厚さ:0.45mm)を170〜200℃で逆L型4本カレンダーにて成形した。得られたシートに中間層1として表2に示す配合No.14のシート(厚さ:0.30mm)を積層し、更に、中間層1側にガラスクロス(鐘紡株式会社製:KS5241)基材をラミネートし、基材側に中間層2として表2に示す配合No.15のシート(厚さ:0.45mm)を積層し、更に裏面層として表2に示す配合No.18のシート(厚さ:0.30mm)を積層し、厚みが1.50mmのシートを成形した。
【0046】
実施例13
表面層として表1に示す配合No.7のシート(厚さ:0.30mm)を170〜200℃で逆L型4本カレンダーにて成形した。得られたシートに中間層1として表2に示す配合No.11のシート(厚さ:0.30mm)を積層し、次に中間層1側に中間層2として表1に示す配合No.8のシート(厚さ:0.30mm)を積層し、中間層2側にガラスクロス(鐘紡株式会社製:KS5207)基材をラミネートし、基材側に中間層3として表2に示す配合No.19のシート(厚さ:0.30mm)を積層し、更に裏面層として表1に示す配合No.9のシート(厚さ:0.30mm)を積層し、厚みが1.50mmのシートを成形した。
【0047】
実施例14
表面層として表2に示す配合No.16のシート(厚さ:0.30mm)を170〜200℃で逆L型4本カレンダーにて成形した。得られたシートに中間層1として表1に示す配合No.1のシート(厚さ:0.30mm)を積層し、次に中間層1側に中間層2として表2に示す配合No.10のシート(厚さ:0.30mm)を積層し、中間層2側にガラスクロス(鐘紡株式会社製:KS5211)基材をラミネートし、基材側に中間層3として表2に示す配合No.12のシート(厚さ:0.30mm)を積層し、更に裏面層として表2に示す配合No.13のシート(厚さ:0.30mm)を積層し、厚みが1.50mmのシートを成形した。
【0048】
実施例15
表面層として表1に示す配合No.3のシート(厚さ:0.45mm)を170〜200℃で逆L型4本カレンダーにて成形した。得られたシートに中間層1として表2に示す配合No.14のシート(厚さ:0.30mm)を積層し、中間層1側にガラスクロス(鐘紡株式会社製:KS5241)基材をラミネートして、基材側に中間層2として表1に示す配合No.1から光安定剤を抜いたシート(厚さ:0.45mm)を積層し、更に裏面層として表2に示す配合No.18のシート(厚さ:0.30mm)を積層し、厚みが1.50mmのシートを成形した。
【0049】
実施例16
実施例1で得られたシートの裏面層の裏面に、更にポリプロピレンの発泡体(発泡倍率:15倍、厚み:7mm)を積層して発泡シートを得た。
【0050】
実施例17
実施例3で得られたシートの裏面層の裏面に、更にエチレン−酢酸ビニル共重合体の発泡体(発泡倍率:5倍、厚み:3mm)を積層して発泡シートを得た。
【0051】
実施例18
実施例5で得られたシートの裏面層の裏面に、更にメタロセン系触媒によって重合されたポリエチレンの非架橋タイプの発泡体(発泡倍率:7倍、厚み:4mm)を積層して発泡シートを得た。
【0052】
実施例19
実施例11で得られたシートの裏面層の裏面に、更にポリスチレンの発泡体(発泡倍率:40倍、厚み:7mm)を積層して発泡シートを得た。
【0053】
実施例20
実施例14で得られたシートの裏面層の裏面に、更にポリウレタンの発泡体(発泡倍率:50倍、厚み:10mm)を積層して発泡シートを得た。
【0054】
実施例21〜23
ガラスクロス(鐘紡株式会社製:KS5211)基材を積層しない以外は実施例1〜3と同様にしてシートを作成した。
【0055】
実施例24〜26
実施例21〜23で得られたシートの裏面層の裏面側に、目付け量が80g/m2のポリプロピレン不織布を積層してシートを得た。
【0056】
比較例1〜5
表面層として表1に示す配合No.1〜5のシート(厚さ:0.75mm)を170〜200℃で逆L型4本カレンダーにて成形した。得られたシートにガラスクロス(鐘紡株式会社製:KS5211)基材をラミネートとし、基材側に裏面層として表面層と同一のシート(厚さ:0.75mm)を積層し、厚みが1.50mmのシート成形した。
【0057】
比較例6〜10
表面層として表2に示す配合No.11〜15のシート(厚さ:0.75mm)を170〜200℃で逆L型4本カレンダーにて成形した。得られたシートに裏面層として表面層と同一のシート(厚さ:0.75mm)を積層し、厚みが1.50mmのシート成形した。
【0058】
比較例11
表面層として表3に示す配合No.21のシート(厚さ:0.75mm)を170〜200℃で逆L型4本カレンダーにて成形した。得られたシートにガラスクロス(鐘紡株式会社製:KS5211)基材をラミネートして、更に基材側に表3に示す配合No.26のシート(厚さ:0.75mm)を積層し、厚みが1.50mmのシートを成形した。
【0059】
比較例12
表面層として表3に示す配合No.23のシート(厚さ:0.75mm)を170〜200℃で逆L型4本カレンダーにて成形した。得られたシートにガラスクロス(鐘紡株式会社製:KS5241)基材をラミネートして、基材側に中間層として表3に示す配合No.27のシート(厚さ:0.40mm)を積層し、更に中間層側に裏面層として表3に示す配合No.28のシート(厚さ:0.35mm)を積層し、厚みが1.50mmのシートを成形した。
【0060】
比較例13
表面層として表3に示す配合No.29のシート(厚さ:0.45mm)を170〜200℃で逆L型4本カレンダーにて成形した。得られたシートに中間層1として表3に示す配合No.27のシート(厚さ:0.30mm)を積層し、中間層1側にガラスクロス(鐘紡株式会社製:KS5241)基材をラミネートして、基材側に中間層2として表3に示す配合No.21のシート(厚さ:0.45mm)を積層し、更に裏面層として表3に示す配合No.22のシート(厚さ:0.30mm)を積層し、厚みが1.50mmのシートを成形した。
【0061】
比較例14
表面層として表3に示す配合No.26のシート(厚さ:0.30mm)を170〜200℃で逆L型4本カレンダーにて成形した。得られたシートに中間層1として表3に示す配合No.25のシート(厚さ:0.30mm)を積層し、中間層1側に中間層2として表3に示す配合No.28のシート(厚さ:0.30mm)を積層し、中間層2側にガラスクロス(鐘紡株式会社製:KS5207)基材をラミネートして、基材側に中間層3として表3に示す配合No.24のシート(厚さ:0.30mm)を積層し、更に裏面層として表3に示す配合No.30のシート(厚さ:0.30mm)を積層し、厚みが1.50mmのシートを成形した。
【0062】
実施例及び比較例の各No.におけるシートの配合は表1、表2、表3に示す通りで、数字は重量部であり、各配合物は下記に示す通りである。
熱可塑性エラストマー1: モンテル・エスディーケイ・サンライズ株式会社製: MFR 0.45g/10min、 密度 0.88g/cm3、 曲げ弾性率 84.4MPa。
熱可塑性エラストマー2: トクヤマ株式会社製: MFR 1.5g/10min、 密度 0.88g/cm3 、曲げ弾性率 78.5MPa。
LDPE: 東ソー株式会社製: MFR 1.6g/10min、 密度 0.92g/cm3
LLDPE: ダウ・ケミカル日本株式会社製: MFR 1.6g/10min、 密度 0.895g/cm3
EVA: 東ソー株式会社製: MFR 1.5g/10min、 密度 0.941g/cm3
PP: 日本ポリオレフィン株式会社製: MFR 1.7g/10min、密度 0.90g/cm3
光安定剤1: チバ・スペシャリティーケミカルズ株式会社製: N−水素置換ヒンダードアミン化合物(N−H型)、 分子量 2000〜3100。
光安定剤2: チバ・スペシャリティーケミカルズ株式会社製: N−メチル置換ヒンダードアミン化合物(N−Me型)、 分子量 2286。
光安定剤3: チバ・スペシャリティーケミカルズ株式会社製: N−オクトキシ置換ヒンダードアミン化合物(N−OR型)、 分子量 737。
顔料: 大日本インキ化学工業株式会社製: 緑色顔料。
難燃剤1: 臭素系難燃剤: 東ソー株式会社製。
難燃剤2: ポリリン酸アンモニウム: クラリアントジャパン株式会社製。
難燃剤3: 加熱性膨張性難燃剤: 株式会社鈴裕化学製。
難燃剤4: 赤燐: 株式会社鈴裕化学製。
難燃剤5: 塩素化パラフィン: 味の素株式会社製。
難燃助剤1: 三酸化アンチモン: 三木産業株式会社製。
難燃助剤2: スズ酸亜鉛: 日本化学産業株式会社製。
無機充填剤: 水酸化マグネシウム: 協和化学工業株式会社製。
【0063】
【表1】
Figure 0004806482
【0064】
【表2】
Figure 0004806482
【0065】
【表3】
Figure 0004806482
【0066】
【表4】
Figure 0004806482
【0067】
実施例及び比較例における各シートの評価は難燃性、耐候性、寸法安定性、熱融着性、柔軟性、施工後のシートの平坦性について行ない、その結果を表5〜表9に示す。
【0068】
なお、各評価項目は以下の試験方法で行なった。
難燃性: 成形したシート(1m2)の表面層の中央に火種(1辺が5cmの立方体の木材に火をつけたもの)を置き、シートの燃焼状態を目視で評価した。
○: ほとんど燃えない。
×: 激しく燃えた。
耐候性1: サンシャインウェザオメーター(ブラックパネル温度:63℃、降雨:18分/120分、水圧:9.8N/cm2)に3000時間入れた後のシート表面をマイクロスコープ(200倍)により評価した。
○:クラック無し。
△:クラックあり。
耐候性2: サンシャインウェザオメーター(ブラックパネル温度:63℃、降雨:18分/120分、水圧:9.8N/cm2)に3000時間入れた後のシートの伸び残率で評価した。
Figure 0004806482
寸法安定性: 80℃のオーブンで48時間後の寸法変化率。
Figure 0004806482
熱融着性: シート同士の熱融着であって、一方の表面層と他方の裏面層を熱融着し、その剥離強度を引張試験機で評価した。
Figure 0004806482
柔軟性: 作成したシートを施工して、施工しやすさで評価した。
○: 施工しやすい
×: 施工しにくい
施工後のシートの平坦性: 作成したシートを起伏があるコンクリートの上に施工して平坦性を目視により評価した。
○: 起伏が目立たない
△: 起伏が少し目立つ
【0069】
【表5】
Figure 0004806482
【0070】
【表6】
Figure 0004806482
【0071】
【表7】
Figure 0004806482
【0072】
【表8】
Figure 0004806482
【0073】
【表9】
Figure 0004806482
【0074】
表5および表8から、実施例1〜5の方が比較例1〜5より難燃性が良く、また、実施例6〜10の方が比較例6〜10よりも耐候性が良いことがわかり、このことからシートに光安定剤を添加した非ハロゲン樹脂層とシートに難燃剤を添加した難燃樹脂層とを積層することによって耐候性と難燃性の両方が良くなる結果が得られた。
【0075】
表5、表6、表7、表9から、実施例1〜26の方が比較例11〜13よりも耐候性が良いことがわかり、このことから光安定剤は非ハロゲン樹脂100重量部に対して0.1〜5重量部添加することによって耐候性が良くなるという結果が得られた。
【0076】
表5、表6、表7から、実施例1〜20、24〜26の方が実施例21〜23よりも寸法安定性が良いことがわかり、このことから基材を表面層と中間層若しくは裏面層との間、又は裏面層の裏面のいずれかに積層することによって、寸法安定性が向上する結果が得られた。
【0077】
表5、表6、表7から、実施例1〜23の方が実施例24〜26よりも熱融着性が良いことがわかり、このことから基材が裏面層の裏面、すなわち積層体の最裏面に基材がないことによって、熱融着性が向上する結果が得られた。
【0078】
表5、表6、表9から、実施例1〜26の方が比較例13、14より柔軟性が良いので、難燃剤は非ハロゲン樹脂100重量部に対して5〜50重量部の範囲であると柔軟性が良いという結果が得られた。
【0079】
表7、表8、表9から、裏面層に発泡体を積層した実施例16〜20は発泡体を積層していない比較例1〜14よりも平坦性がよいことがわかり、このことから発泡体を裏面層に積層することにより、下地が凸凹したところに施工しても平坦性が良いという良好な結果が得られた。
【0080】
【発明の効果】
本発明は非ハロゲン系樹脂100重量部に対して光安定剤0.1〜5重量部を添加してなる非ハロゲン樹脂層と、非ハロゲン系樹脂100重量部に対して難燃剤5〜50重量部を添加してなる難燃樹脂層とをいずれかに積層して少なくとも二層以上の樹脂層からなる積層体であることにより、耐候性と難燃性の両方とも良く、非ハロゲン樹脂層だけでは難燃性が不十分であり、難燃樹脂層だけでは耐候性が不十分であるが、非ハロゲン樹脂層と難燃樹脂層とが積層されているので、難燃性が得られるだけでなく、耐候性と難燃性の両方が充分であって、長期の耐候性、柔軟性、施工性が良い建築物用シートが得られ、屋内、屋外で使用するシートとしてきわめて良好なものである。
【0081】
前記の非ハロゲン樹脂層が表面層であって、難燃樹脂層が中間層又は裏面層であることにより、難燃樹脂層が表面層の場合と比較して耐候性が優れたシートになる。
【0082】
また、非ハロゲン系樹脂がリアクター法により製造される曲げ弾性率が20.0〜300.0MPaであるオレフィン系熱可塑性エラストマーを主成分とすることにより、柔軟性及び施工性が更に向上したシートになる。
【0083】
前記の難燃剤が臭素系難燃剤、リン系難燃剤または加熱膨張性難燃剤を少なくとも1種以上を含み、光安定剤がN−水素置換ヒンダードアミン化合物またはN−メチル置換ヒンダードアミン化合物を少なくとも1種以上を含むことにより、他の難燃剤や光安定剤と比較して、難燃性や耐候性が良好であって、長期間にわたって耐候性、難燃性が維持でき、屋内、屋外での使用に優れたものである。
【0084】
さらに積層体の裏面に発泡体を積層することによって、下地の不陸を直接受け難く下地に多少の凹凸があっても吸収でき、その凹凸が表面に現れることなく平坦面を確保できると共に断熱効果等の効果もある。また、非架橋タイプの発泡体を使用することにより、シート同士の熱融着も可能でありリサイクル性になんら影響しない。更に屋上コンクリート等の下地への施工に際して、たとえばリサイクル性に影響するが、接着剤で接着する場合には発泡体が積層され
ていることによって、アンカー効果で接着力が向上する。
【0085】
また、表面層と中間層若しくは裏面層との間に基材を積層することによって寸法安定性が向上し、更に表面層と中間層若しくは裏面層との間に基材を積層し、裏面層の裏面に基材がないことでシート同士の熱融着を容易に行うことができる。
【0086】
本発明の建築物用難燃シートは屋上コンクリート等の下地への施工法が接着剤による接着、および機械的固定法があるが、リサイクル性から機械的固定法が好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の建築物用難燃シートの一態様を示す拡大断面図。
【図2】 他の態様の拡大断面図。
【符号の説明】
A:積層体
a:非ハロゲン樹脂層
b:難燃樹脂層
c:基材
d:発泡体

Claims (5)

  1. 合成繊維、天然繊維、ガラス繊維の単独或いはこれらの混紡を使用する織布又は不織布によって形成される基材と、非ハロゲン系樹脂100重量部に対して光安定剤0.1〜5重量部を添加してなる非ハロゲン樹脂層と、非ハロゲン系樹脂100重量部に対して難燃剤5〜50重量部を添加してなる難燃樹脂層とを備えた積層体であり、
    前記基材が前記積層体の中間位置に積層されており、前記積層体の最裏面には基材が位置せず、
    前記難燃剤が臭素系難燃剤または加熱膨張性難燃剤を少なくとも1種以上を含むことを特徴とする建築物難燃シート。
  2. 前記非ハロゲン系樹脂層が前記基材の表面側に積層され、前記難燃樹脂層が前記基材の裏面側に積層されていることを特徴とする請求項1記載の建築物難燃シート。
  3. 前記難燃樹脂層の裏面側に熱可塑性樹脂発泡体が積層せれていることを特徴とする請求項2記載の建築物用難燃シート。
  4. 非ハロゲン系樹脂がリアクター法により製造される曲げ弾性率が20.0〜300.0MPaであるオレフィン系熱可塑性エラストマーを主成分とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の建築物用難燃シート。
  5. 光安定剤がN−水素置換ヒンダードアミン化合物またはN−メチル置換ヒンダードアミン化合物を少なくとも1種以上を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の建築物用難燃シート。
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