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JP4806684B2 - 自動的に穿孔する中空壁用アンカー - Google Patents
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JP4806684B2 - 自動的に穿孔する中空壁用アンカー - Google Patents

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Description

本発明は、中空壁に物を支持するのに用いられるアンカーに関し、特に本発明は自動的な取付け性又は自動的な穿孔要素を有するアンカーに関する。
発明の背景
一般に知られているように、中空壁は通常は、間柱に取り付けられる特定厚み(一般に1/2インチ及び5/8インチ)を有する石膏ボード、プラスタボード、及びその他の内装壁から構成される。中空は従って、比較的薄い外側表面材料の後ろ、及び離れた間柱間に形成される。
これらの壁は、構造的に完全ではなく(例えば、石膏ボードの強さは、その大部分を圧縮石膏パウダーを包むのに用いられる紙に依存している)、壁上に物を吊すのに、単に釘や標準的なねじを用いており(間柱に直接吊されたものを除く)、壁上の物を適切に支持していない。それにもかかわらず、支持する間柱から離れた領域に、装飾品(例えば、絵画)及び実用品(例えば、棚)を掛ける必要がしばしばある。
釘又はスクリュと組みあわせて使用される、中空壁用アンカーの或る種類のものが開発されて、保持力を高めている。しかし、このタイプの一般的なアンカーは、しばしば欠点がある。例えば、壁ボードの内部石膏に対してスクリュを挿入することにより広がるプラグアンカー(金属、プラスチック、又は繊維製)は、圧縮された石膏パウダーによって提供される弱い保持力に未だ依存している。
他のアンカーは、再使用することができず、取付けに予め孔を開けることが必要なトグルボルトアンカーを含む。自動的な取付けのドライブインモリーボルトアンカーは適切に取り付けられなければ、壁を損傷するかもしれない。中空壁アンカーの多くは、特に、例えば絵画の取り外し及び交換のような動荷重、及び壁に固有の振動に伴う緩み及び損傷を受けやすい。
他の2つのタイプの中空壁アンカーが、負荷を支持する中空壁について用いるのに一般に利用可能である。第1のアンカーは、Toggler(登録商標)アンカーによって例証される最高の保持力拡張アンカーであり、壁内面の後ろに位置して広がり、保持負荷をより広い壁表面に分散させる。しかし、このタイプのアンカーは、配置のために予め開口の形成又は開設が必要である。
第2のタイプのアンカー(プラスチックと金属の両方において利用可能)は、オーガ型のアンカー(自動穿孔又は自動取付けねじアンカーとしても知られる)であり、1つ又は多数のスパイク端部を有する短い金属かプラスチックの棒と、特大のねじ山を具えたベース部を具える。このアンカーを用いて、スパイク端部は、ねじ山が壁に係合するまで、挿入位置決め及び穿孔を開始し、アンカーは次に前フランジが壁に係合するまで、石膏の中空壁に自動的にねじ切りをする(スクリュドライバ又は更にしばしば、スクリュ銃と係合することにより)。ねじ山は、開口が形成された壁の内面に対して、アンカーの全保持力を付与する。
オーガ型のアンカーは予め孔を開ける(これは請負業者にはよく行われている)必要がなく、設置が速い一方、これらのオーガ型のアンカーは、アンカーを壁ボードに保持するのにねじ山(特大ではあるが)のみに頼っている。従って、ねじ山は問題を起こす原因であり、最大定格に近い負荷の下で、早期に外れてしまう。
この早期の外れは取付け時に、過度のトルクを加えることによって引き起こされることがあり(取付け工程時にスクリュ銃を注意せずに使用すると一般に生じる)、ねじ山がより柔らかい内部石膏層或いは粉末化した石膏を剥ぎ、それによって保持力を弱める。しかし、この内部の破砕は、取付け者には認識され得ず、不意に破壊する。適切に取り付けられても、建造物で通常生じている振動の結果、長い期間の間に、負荷がかかった状態でボードへの取付けの外れが不意に起こることがある。
しばしば、挿入されたスクリュを外せば、スクリュのねじ山の摩擦力がアンカーと壁ボードの摩擦力よりも大きい故に、アンカーがスクリュとともに壁ボードからねじ戻りすることを引き起こす。そのような地点では、壁は事実上破壊されているから、これによりアンカーの再装填は実行できない。
最近例えば米国特許第5,692,864号に例証されたような、自動取付け式アンカーの実例が提供されてきた。このアンカーは先端にねじ無し部分を有する拡がり可能部を具えていて、スクリュの螺入に伴って遠位側の壁と結合するようになっている。しかし、この実例は保持力の強化及び/又は積極的な配置の点では、十分に満足できるものではない。
本発明の目的は、自動的にタッピング又は自動的に穿孔するねじ山取付け構造を有する、高い保持力と脱落に強い(failure-resistant)中空壁アンカーを提供することである。この構造は、螺入されたスクリュによって位置決めされた後に、拡がり可能なアンカー要素に分離するように構成されている。アンカー要素は、アンカーが配備される壁の遠位側の面に係合する。そのような中空壁のアンカーは、ねじ山を螺入するのに十分に堅いプラスチックから形成され、上記のように分離するが、プラスチックは壁の遠位側の面上のアンカー部材が拡がることができるように十分に弾性がある。このアンカーはまた、アンカー要素のしなやかさを強化する機械的要素を具える。
また、本発明の他の目的は、遮断されたねじ山を有するアンカーを提供することであり、スクリュを挿入するとずれて、それによってアンカーのねじ山外れを抑制する(retard)。
本発明の更なる目的は、壁の損傷を伴う締め過ぎを抑制し、又は防ぐ要素を具えたアンカーを提供することである。
本発明の他の目的は、ヘッドに隣接して、より大きな直径サイズ及び異なるピッチを有し、更なる締め過ぎを防ぐ少なくとも1つのねじ山部を具えたアンカーを提供することである。
本発明の他の目的は、物を吊す時に、それによってアンカー内へのスクリュの取付けを容易にする(activate)位置ロック要素を具えたアンカーを提供することである。スクリュ及びアンカーが適切に配置されたことを積極的に示すことも、本発明の目的である。
本発明のこれら及び他の目的、特徴及び利点は、以下の記載及び図面から一層明らかとなるだろう。
本発明の詳細な説明
一般に本発明は、略ロッド形状が好ましい長く延びたプラスチック本体を有する自動的に穿孔する中空壁アンカーを構成し、該アンカーは長い中心軸を有し、一端部にヘッド部材を、他端部に穿孔部材を具える。長い孔は、本体を通って延び、その中にスクリュを螺入して受け入れるのに適している(挿入すると、スクリュはプラスチック内にねじ山を切る)。軸上のフランジは、ヘッド部材に隣接した一端部にて、プラスチック本体に対して同軸に位置する。
ヘッド部材は、長手方向に位置決めされ、軸方向の外側に延びた特大(標準的なスクリュに比較して)の外部ねじ山を具え、該外部ねじ山は中空壁内に螺合するのに適している。アンカーは更に、壁の遠位側に位置するアンカー手段を具え、アンカーが壁の遠位側の中に配置されると、アンカー手段は穿孔部材に繋がるが分離可能な要素、及びねじ山が形成されたヘッド部材の少なくとも一部を構成する。分離可能な要素は、一部が繋がって、他の部分が非直線形スロットによって分離され、該非直線形スロットはねじ山の少なくとも1つのフライトを遮断する。少なくとも2つのカム要素が、非直線形スロットによって形成され、スロットの反対側から長軸を横切って内向きに延びる。そのようなカムは、形状がシヌソイド(サインカーブ)であることが好ましく、ドリルの先端に向かって徐々に大きくなることが好ましい。
フランジには、中央に開けられた開口が形成されて、スクリュドライバ又はスクリュ銃のような回転ドライバーと係合して、アンカーを中空壁にねじ込みする。開けられた開口は、一般的なブレード、フィリップヘッド他と係合するのに適した既知のユニバーサルドライバ形状である。フランジは、中空壁へのアンカーの締め過ぎを防ぐ手段を具えている。アンカーはまた、アンカーからスクリュを除去する前に、壁からアンカーがねじ戻りすることを防ぐ手段を具えている。繋がった分離可能な要素は、スクリュの螺合挿入により、分離されてアンカー手段となり、スクリュはカムに係合して、分離された分離可能な要素をアンカー位置にロックし、それによって、ねじ山の少なくとも1つのフライトは、壁の遠位側の面に係合する。
アンカーのヘッドから延びる長手方向本体の短い部分は、そこから分離可能な要素が延びる1つの中実体(solid)であるのが好ましい。アンカーは十分な剛性を具えた半剛体材であり、一般的な中空壁材内に容易にねじ切りし、その一方、中空壁材の遠位側に十分な保持抵抗を与えることができ、保持位置を決め(assume)、裂け目又はクラッキング無しで保持位置を維持するのに十分しなやかである。半剛体材は、或る程度の摩損性を有し、それによって壁に対するアンカーの“ぐらつき(wandering)”は、スクリュをねじ込む前に最小となり、又は無くなり、アンカー設置の正確度が向上する。
アンカー手段は、構造的に一体であるように構成されたアンカー脚部材の分離可能な要素を具え、取付けの穿孔段階で抵抗(impedance)を防ぐ。アンカー脚要素は中空壁の背後で、堅く拡がり可能な方法で変形し、即ち後方に拡がり、自動穿孔アンカーを位置決めする際に、脚要素を一緒に保持する要素を更に具える。
アンカーは更に、スクリュ金具がアンカー本体の中央開口に取り付けられたとき、アンカー脚要素が互いに拡がることを許す手段を具え、アンカー脚部材は壁の遠位側に押し付けられる。その後、壁からアンカーを引き抜くことは、この後方の拡がりにより阻止される。壁ボード層内のアンカーのねじ切り可能な手段が、アンカーを保持するのに重要な構造的根拠ではないから、ねじ山が壁ボードプラスタの基質から剥がれた場合でも(即ち、壁ボードの粉状化した石膏が、締め過ぎによって砕かれた場合)、従来技術のオーガ型のアンカーとは異なり、後方保持部の拡がり及び壁との保持は、保持の支持を保ち、アンカーの引き抜きを阻止するのに十分である。取り付けられたスクリュは、ロックされた状態で壁ボードの背後のアンカーの側部を拡げる。従来技術の自動穿孔アンカーと本発明の自動穿孔アンカーを比較した引張り試験では、後者の後方に拡がり可能なアンカー要素から生じる保持力が大きく改善されたことを示し、壁ボードの厚みによるが、引き抜き張力が約15%から約30%大きくなる。
本発明のアンカーの少なくとも1つのねじ山が、アンカー脚部材の分離の一つとして遮断されるが、ねじ山は当初は適切なねじ山挿入の為に、揃えられているのが大変好ましい。しかし、一旦スクリュが挿入されると、アンカーは拡張し、ねじ山はそれによってずれる。その結果、ずれたねじ山は、壁のねじが無い部分に咬み込み、アンカーからスクリュを除去しても、アンカーが壁から外れる結果にはならない。一般には、スクリュはアンカーに緊密に挿入され、スクリュの取り外しにより、傷付けながら、アンカーも取り外される。本発明のアンカーについて、ずれたねじ山は、スクリュが完全に外れるまで、アンカーの外れを防ぎ、アンカーは有効に再利用可能である。
本発明に従って、この改善された性能を担うのは、このアンカーの設計に用いられる構造と材料の両方である。材料は壁ボードの堅い表面を貫くのに十分堅くなければならず、穿孔動作によって引き起こされる摩擦熱によって、柔らかくならず、その一方、壊れやすくなく、曲がるのに適度の柔軟な性能がなければならない。従来のアンカーは有効な自動穿孔オーガ型ねじ山を形成するには柔らかすぎ、又はアンカーは堅すぎて本発明の壁の遠位側への保持動作に要求される不可欠な柔軟性を有さない。
経済性を考慮すると、ポリアミド及びポリエステルであって、容量で両方とも約15%のガラスが充填されたものが好ましい、なぜなら両方のタイプは従前の機械で、容易に成形できるからである。材料によって決まるガラス充填は、有効な堅さの為には、最低10%であるが、50%を超えるべきでなく、それによって充填された材料は非常に堅くなり、壊れやすくなる。幾つかの中空壁アンカーに用いられるポリプロピレン及びポリエチレン(充填物の硬化無しで)は、ねじ切りをするには、堅さは十分ではないことに注意すべきである。必要な物理的特性を有する他の材料が、なお本発明の範囲内であることが理解される。
アンカー要素を更に可撓性にすべく、これらの要素が、アンカーのねじ山の間の少なくとも1つの薄くなった、ヒンジ領域として働く横断面を具えているのが好ましい。様々な壁厚は適切に薄くなった部分によって受け入れられる。
本発明の好ましい実施例に於いて、固定用スクリュが挿入される中央のスロットの形は、2つの対向するカム突部に繋がる、当初は1点に集中する側面を横断した部分である。
スロットは先端に延び、該先端では、隣接したアンカー脚要素間に、小さな接続用結合棒がある。これにより、アンカーを壁ボードに穿孔するときに、先端は安定することができるが(即ち、有効な穿孔先端になる)、結合棒は十分に小さく、それによって穿孔点は維持される。
好ましい実施例では、壁に係合するアンカーの前面の切断面は、ブレード薄型擬似部(blade thinning simulation)を具えて、アンカー挿入時のねじ切りを容易にする。
好ましい材料実施例のガラス充填により、更に材料に十分な摩耗性が供給され、滑らかなアンカー先端と従来技術のアンカーに典型的な滑らかな壁との間の“ぐらつき(wandering)”を防ぐ。
当初のアンカーの設置及び最後のアンカーの位置決めは、それによって精度が高められる。
穿孔先端の結合棒は、挿入過程で部分的に破壊されるように(又は、摩耗されるように)設計されているのが好ましく、単に延びるのではなく、スクリュの挿入によって引き起こされた拡がり時に容易に破損することができる。これは材料の当初の堅さによって容易になる。材料が堅い故に、知覚可能なポップ音は、スクリュ挿入で識別可能であり、穿孔先端が折られ、アンカー要素が保持位置に移動したことを示す。
可撓性材料が延びるなどの原因で、結合棒が壊れなければ、アンカー要素が効果的に配置されることを妨げられるであろう。
スロットは、長手方向に延びたシヌソイドか、そうでなければ軸方向に長軸から偏心していること、そしてアンカーの中央長軸との交点があるのが好ましい。アンカー脚の分離に伴って、内向きに延びたスロットのカム突部が、従って形成される。
挿入されたスクリュがカム突部に係合して、アンカーの各側部の拡張を増加させ、その一方、拡張した側部の破損を防ぐロック装置として作動する。本発明のアンカーのねじ山は保持力をほとんど付与しないので、それらはこれまで生産されてきたオーガよりも一層コンパクトであり、壁全体の崩壊を最小にする。ねじ山は、挿入が容易であり、スクリュ挿入用に当初保持し、アンカーの拡がりが生じたときに位置ロック手段として作用するのに適している。
アンカーの少なくとも1つのねじ山は壁の内面を越えて延び、ねじ山は壁の内部の開口の縁及び周縁と噛み合い係合することを強いられ、それによって保持強さを高める。前面の外部フランジの近くにある最終のねじ山がそれ以前の、及び異なるピッチのものより大きいことが好ましい。このねじ山が完全に挿入されると、ジャム動作を生じ(即ち、壁ボードの紙はねじ山とフランジの間で挟まれる)、ねじのねじ込み時(即ち、締め過ぎの時点で、しかし締め過ぎ前でなく)及びねじの取り外し時に、アンカーの回転を防ぐのに役立つ。アンカーの外面は、複数の軸方向に延びる小さな溝にて切り込みを入れられているのが好ましく、ねじ挿入に伴う拡がり時に、側脚が一層容易に曲がることができる。
しかし、アンカーのこの改善された保持能力は、アンカーの外側にねじ山が設けられた本体に依るのではない。スクリュ金具が取り付けられるときに、アンカー脚が拡がるので、取付けの穿孔時に構造的に粘着力があり、その一方、中空壁の背後で堅く拡がる方法で撓むことができるように設計されている。その後の引き抜きは、この後方の拡がりによって防止される。
壁ボード層中のアンカーのねじ切り手段は、アンカー保持の主たる構造的な根拠ではなく、及びねじ山が壁ボードプラスタの基質内で剥がれる場合でさえ、後方拡張部の拡がりはアンカーの引き抜きを防ぐのに十分である。取り付けられたスクリュは、壁ボードの背後でロックされるように、アンカーの側部を拡げる。
従来技術のアンカーも本発明のアンカーも、その破損問題は、実際には、主表面から円柱を真っ直ぐ引き出したときの壁ボードの壊れの問題に帰結する。拡大可能な本発明のアンカーでは、壁ボード背面により広く、集中がより小さい支持面を与えるから、壊れ片の中で無性で残っているのを見かける。その一方、従来技術のオーガはしばしば壁面の破損を引き起こすことなく、壁ボードから外側に引き出される。
本発明の好ましい実施例に於いて、フランジの内面からのアンカーのねじ山部の長さは、少なくとも1/2インチから5/8インチの普通の乾燥壁の厚みに、更に1/8インチから1/4インチを加えた長さであり、様々の厚みの壁内にてアンカー脚が分離されたときに、更に噛むねじ山を提供する。
一般的に弊害のある取付けは、過度の力を用いて、ねじ山があるアンカーをフランジと壁外面との係合を超えて取り付けることである。その結果、挿入されたねじ山を囲む壁ボードの石膏は、保持強さが著しく落ちた状態で“噛む”ようになる。本発明のアンカーは、そのような保持力にあまり依存せず、本発明のアンカーのフランジは、締め過ぎを防ぐ手段を具えている。
壁に係合するフランジの内面は、小さな突起、即ちラグを具えており、フランジの壁への係合時に、壁に噛み、更に締めると、知覚可能な抗力を付与し、取付け者に停止を表示する。これらの同じ突部はまた、アンカー自体が壁から取り外される前に、挿入されたねじが外されることをさらに確実にすべく、アンカーの取り外しに対する抗力を提供する。
図面と好ましい実施例の詳細な説明
図1−図4について、アンカー(1)は、縦に伸びるアンカー要素(3)を備えた駆動フランジ(2)を具え、アンカー要素(3)は螺旋形のねじ山(4)をその上に有する。ねじは、フランジ(2)(図1、図2及び図4に示すように)から前方穿孔部(6)に及ぶ分離部によって遮断される。前方穿孔部(6)は、折れやすい結合バー(7)によって一緒に保持される分離可能なアーム(6a)(6b)を具える。アーム(6a)(6b)は、ねじ部(4)を通って延び、アンカー要素(3)の長さの大部分を構成する。シヌソイドの(即ち、中央の長軸を横切った偏心した形状に似た)貫通スロット(8)は、分離可能なアーム(6a)(6b)の位置を定める。
フランジ(2)に隣接した最初のねじ部(4a)は、他のねじ部に比して寸法が広く、ピッチが大きい。
使用に際しては、折れやすい結合バー(7)は、壁(10)に対して置かれ押され、アンカーが時計方向に回転すると(一般に、スクリュドライバーかスクリュ銃、或いはドリルで)、結合バー(7)は石膏壁に孔を開ける穿孔部材となる。図3に示すように、前フランジ(2)には多種のドライバ(スロット、フィリップス、トルクなど)が係合するのに適したキースロット(2a)が開設されている。アンカー(1)が壁ボード(10)を貫くと、螺旋スクリュ状のねじ山(4)は石膏壁ボードに係合し、アンカーは、フランジ(2)が壁ボードと面接触する際に(図4を参照)、あご形の逆転止めラグ(5a)(5b)が壁ボードに噛み合うまで、壁に螺合する。
ラグの係合は、知覚可能な停止部であって、破損を起こす締め過ぎ位置で取付け道具の締め付け動作を中止するように取付け者に合図を送る。
スクリュ(20)(アンカーと共に要素を支持するのに用いられる)は、アンカーの長手方向の中心軸Aに沿う開口(3a)(点線で示す)にねじ込まれるねじであり、そのねじ山(20a)は開口(3a)の壁に切り込む。スクリュ(20)を引き続いて挿入すると、結合バーが知覚できる音と共に折れるまで、支持アーム(6a)(6b)の広がりを介して、バー(7)に外向きの圧力を与える。これにより、取付け者に支持アーム(6a)(6b)が分離し、アンカーによって形成された孔の内縁に係合して、周部が強く係合させられ支持できることを示す。スクリュ(20)のねじ山は、非直線形スロット(8)により形成されるカム要素(8a)(8b)と係合してロックし、図4に示す係合位置に支持アームを固定し維持する。
アンカーのねじ山(4)は、様々な厚みの壁ボードの内面を超えて延びる大きさであり、それによってアンカーのフライト(フライト(4b)として示される)は、壁ボードの隣接内面にある、アンカーによって形成された孔周縁に噛みつく。これにより、アンカーの滑りが減り、保持力が増加する。
比較的堅い(自動的にネジ切りするのに要求される)支持アーム(6a)(6b)が、前記のアンカー位置にクラッキング又は破損すること無しに動くことを手助けすべく、交互に並ぶ溝部、即ち薄手領域(9)がねじ山(4)のフライトの間に形成され、溝の残りの部分の厚みは、元の少なくとも1/3である。弾性剛性を有するガラス充填材料と共に用いられるこの構造により、破損することなく、適切な動作が確実となる。
図5に示すような、従来技術のプラスチック製オーガ型アンカー(1´)について生じる問題は、吊す物を交換する為に挿入されたスクリュを外す場合に起こる。適切な取り外しのために、ねじ山の結合力が、アンカーのねじ山(4´)と乾燥壁間よりも、スクリュとアンカー間の方が小さいことが重要である。逆の状態の場合にしばしば起こることであるが、スクリュがアンカーから外される前に、アンカー自体が実際には壁から外される。しかし、そのようなアンカーが一旦壁から外されると、元の孔を再使用するのは、非現実的である、なぜなら元の取付けと取り外しの結果、乾燥壁又は石膏材を損傷し、保持することができる重要な部分をなくしているからである。
本発明のアンカーの構造の3つの特徴は、このような不都合が生じることを防ぐ。壁からアンカーを取り外すことに対して、回転止めラグ(5a)(5b)によって引き起こされる抵抗の増加がある。更に、アンカー(4b)の、特大サイズで、ピッチが異なる最初のねじ山は、後退に抵抗する。最後に、スクリュを挿入すると、遮断されたねじ山(4)は膨らみ、位置がずれ、元々形成されたねじ山に容易に戻る(track out of)ことができない。
上記の如く、示した従来技術のアンカーを使用することについての他の重大な問題は、電動スクリュドライバを用いる取付け者は、挿入時にオーガ部を締め過ぎる傾向にあることである。フランジ(2´)は壁に接すると停止するが、壁は紙であるから、電動駆動されたフランジは、壁の中に軽く沈んで、紙を破り、或いはアンカーは、定位置にて回転し、オーガ部のねじ山の周りの石膏をかき回すことがしばしば起こる。何れの場合も、保持力は落ちる(compromise)。そのような不都合は、回転止めラグ及びアンカーを適切な位置に着座させるように、ねじ山が形成された異なるピッチの特大のねじ山(4)によって、アンカー(1)については最小限となる。両方の特徴は、過度の締め過ぎを抑制する。前者は回転止めとして作用することにより抑制するが、後者は取付け者に更なる努力を要求する、なぜなら、ねじ山(4b)は最初のねじ山に続くからである。いずれにしても、保持力は影響を及ぼしていない遠位側の壁の面抵抗によって決定される。
上記の記載及び図面は、本発明の説明のみであり、構成、構造、寸法、材質及びその他は、添付の請求の範囲に定義された本発明の範囲から離れることなく、変更がなされ得ることが理解されるだろう。
本発明のアンカーの斜視図である。 アンカーのヘッドに隣接する図1のアンカーのねじ山の拡大斜視図である。 図1のアンカーのヘッドの内部斜視図であり(明瞭化の為に、本体を省く)、駆動及びねじ挿入領域及び回転止めラグを示す。 中空壁に配置された図1のアンカーの斜視図であり、アンカーの拡がり要素は挿入配置されたスクリュにて、壁の背後の位置にロックされる。 従来技術の一般的な市販されている自動取付け式オーガ型アンカーである。

Claims (13)

  1. 中空壁に穿孔する自動穿孔型中空壁用アンカーであって、
    長手方向の中心軸上に2つの端部を有する延びたプラスチック本体と、その中にスクリュを螺合させて受け入れるのに適した長手方向の孔とを具え、
    該アンカーはプラスチック本体の第1端部にヘッド部材を具え、
    他端部に穿孔先端を有する穿孔部材を具え、
    プラスチック本体は、ヘッド部材に隣接した第1端部にてプラスチック本体に対して同軸に位置する半径方向フランジを有し、
    アンカーは更にアンカーが壁に設置されたときに、壁に対し遠位側となるように構成されたアンカー手段を具え、
    該アンカー手段は繋がっているが分離可能な穿孔部材要素を具え、
    分離可能な要素は穿孔先端にて、互いに接続され、
    分離可能な要素は少なくとも2つのカム要素を具えるスロットによって分離され、各カム要素は1つの分離可能な要素から他方の分離可能な要素に延び
    スクリュの螺合挿入により、繋がっているが分離可能な要素は、穿孔先端にてアンカー手段に分離され、スクリュはカム要素に係合して、分離された分離可能な要素をアンカー位置にロックして、分離可能な要素は、壁の遠位部に係合している、自動穿孔型中空壁用アンカー。
  2. ヘッド部材は、中空壁内にスクリュで設置されるように構成された長く延びて位置し、半径方向外向きに延びた外部ねじ山を具え、分離可能な要素は螺合されたヘッド部材の一部にて、互いに接続され、
    スロットは、ねじ山の少なくとも1つのフライトを遮断し、
    フランジに回転ドライバに係合する中央開口が形成されて、アンカーを中空壁に螺合駆動し、
    カム要素はアンカー位置にてスクリュとの係合を保つように構成されて、それによって、ねじ山の少なくとも1つのフライトは壁の遠位部に係合している、請求項1に記載の自動穿孔型中空壁用アンカー。
  3. カム要素は、分離可能な要素が接続されるネジ切られたヘッド部材の一部に隣接して位置し、
    スクリュはヘッド部材の一部に隣接したカム要素に係合している、請求項2に記載の自動穿孔型中空壁用アンカー。
  4. フランジは、中空壁内のアンカーの締め過ぎを防止する手段を具え、アンカーは、アンカーからスクリュを取り外す前に、アンカーの螺合が壁から戻ることを防ぐ手段を具える、請求項1乃至3の何れかに記載の自動穿孔型中空壁用アンカー。
  5. スロットは非線形であって、それによって少なくとも2つのカム要素が、長軸を横切って内向きに延びる、請求項1乃至4の何れかに記載の自動穿孔型中空壁用アンカー。
  6. アンカーは十分な剛性を有する半剛体材にて構成され、中空壁材に容易に切開して螺合し、その一方、十分な可撓性を有することによって、中空壁の遠位側上に保持する抵抗力を付与することもでき、保持位置を決定し、裂け又はクラッキング無しで維持する、請求項1乃至5の何れかに記載の自動穿孔型中空壁用アンカー。
  7. 半剛体材は、ガラスが充填したポリアミド及びポリエステルからなるグループから選択され、ガラス充填範囲は容量で10%から50%の範囲である、請求項6に記載の自動穿孔型中空壁用アンカー。
  8. 半剛体材は、ある程度の摩損性を有し、スクリュによる設置の前に、アンカー先端部を壁に設置する際の、壁に対するアンカー先端部のブレは最小化される、請求項6又は7に記載の自動穿孔型中空壁用アンカー。
  9. 分離可能なアンカー要素は、結合バーにて接続され、半剛体材は、適切なスクリュ取り付け時に、知覚可能な音を出し、結合バーを壊し、アンカー要素を適切なアンカー位置に位置決めする、請求項6乃至8の何れかに記載の自動穿孔型中空壁用アンカー。
  10. 穿孔部材は、切開ブレードを具える、請求項6乃至9の何れかに記載の自動穿孔型中空壁用アンカー。
  11. 外部ねじ山の隣接するセグメント間の少なくとも2つの部分は、薄く形成され、それによって該部分はスロット両側にあり、該部分はアンカー要素の半剛体材上の応力を軽減するヒンジを構成する、請求項6乃至10の何れかに記載の自動穿孔型中空壁用アンカー。
  12. アンカーからスクリュを取り外す前に、アンカーの螺合が壁から戻ることを防ぐ手段は、壁に接するように構成されたフランジの表面上にて、少なくとも1つの伸びるラグを具え、それによってラグはフランジの壁との接触時に壁を保持するように係合するのに十分な高さを有して、それによってアンカーの何れの方向の回転も抑制する、請求項6乃至11の何れかに記載の自動穿孔型中空壁用アンカー。
  13. アンカーからスクリュを取り外す前に、アンカーの螺合が壁から戻ることを防ぐ手段は、他のねじ山に比して、大きな径を有するフランジに隣接し、且つ稍異なるピッチである、ねじ山の第1のフライトを具え、それによって壁内へのアンカーの螺合は妨げられないが、壁からアンカーが戻り螺合が外れることは妨げられる、請求項6乃至12の何れかに記載の自動穿孔型中空壁用アンカー。
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