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JP4806966B2 - フロアマットの取付構造 - Google Patents
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Description

本発明は、フロアマットの取付構造に関し、更に詳しくは、車両床面上のフロアカーペットに選択的に敷設されるピースマットの固定構造に関する。
従来から、車両室内のフロアパネル上にフロアカーペットを敷設し、外観向上及び防音性向上を図っている(例えば、特許文献1参照)。このフロアカーペットは、一般にフロアパネル全体に亘って均一に敷設されるが、フロアカーペットの使用態様によって特定部位が他の部位よりも汚れや摩耗が進行することがある。そこで、このようなフロアカーペットの特定部位に選択的に載置するピースマットを採用することがある(例えば、特許文献2参照)。
前記特許文献1に記載されたフロアカーペットの取付構造においては、カーペットの端部裏面にリテーナを設け、該リテーナをスライドレールに係止させたのち、スライドレールの上面にフィニッシャを取り付けてスライドレールとカーペットとの隙間を上側から覆って外観向上を図っている。
また、前記特許文献2に記載されたフロアカーペットの取付構造においては、ピースマットの端部にスリットを形成し、該スリット内にスライドレールを嵌め込んだのち、スライドレール端縁のエンドキャップによってピースマットをフロアカーペットに固定している。
特開2002−326530公報 特開2003−182437公報
しかしながら、前記特許文献1に記載された従来例においては、前記フィニッシャの上面が外部から露出してしまい、外観的に見栄えが低下するという問題があった。
また、前記特許文献2に記載された従来例においては、エンドキャップのみによってピースマットを固定しているため、ピースマットに大きなすべり荷重が入力された場合等には、ピースマットがずれてしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、外観上の見栄えが良好で、位置ずれを起こさずに確実に取り付けることができるフロアマットの取付構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明は、自動車の車室床面に、その上部にフィニッシャー部材を有する座席用のスライドレールを設け、該スライドレールの周辺にフロアマットを敷設するフロアマットの取付構造であって、前記フロアマットの端部に係止部材を設け、該係止部材を介して、スライドレール側への移動を規制した状態で前記フロアマットの端部をフィニッシャー部材の端部に係止すると共に、前記係止部材をフロアマットの端部の裏面側に取り付け、このフロアマットの端部を前記フィニッシャ部材の上面に載置している。
本発明に係るフロアマットの取付構造によれば、フロアマットを係止部材を介して確実にスライドレールのフィニッシャ部材に係止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
図1は本発明の実施形態によるフロアマットを敷設した車両床面を示す平面図である。
図1に示すように、車室床面の後部座席側には、車両前後方向に沿って延びるスライドレール1が車幅方向に所定間隔をおいて計6本敷設されている。これらのスライドレール1は、2本で1組ずつに構成されており、右側端及び左側端に短いスライドレール3,5が一組ずつ設けられ、これらの間に、長いスライドレール7が一組設けられている。従って、本実施形態による車両室内の後部座席には、3つの図外のシートが前後方向にスライド自在に設けられている。
また、スライドレール1の周囲には、フロアマット9が敷設されており、該フロアマット9にはスライドレール1の大きさに切り欠かれたスリット11が形成され、このスリット11にスライドレール1を嵌め込むことにより、フロアマット9をスライドレール1の周縁を囲むように敷設している。そして、フロアマット9は、後部側マット9a、中間部側マット9b、前部側マット9cに分割されており、前記中間部側マット9bは、車幅方向に沿って3つに分割されている。それぞれのフロアマット9はスライドレール1に係止され、該スライドレール1の前後両端には、エンドキャップ13,13が取り付けられている。
図2は図1のA−A線による断面図、図3は図1のB−B線による拡大断面図である。
スライドレール7は、断面略矩形状に形成され、その上面にはスライドレール7の長手方向に沿って開口部15が形成されている。シートの下部には、スライドレールアッパ17が下方に向けて延びており、該スライドレールアッパ17の下端部には、スライドレール7の内部に収容された、図外のスライド部材が設けられている。
また、スライドレール7の上面には、フィニッシャー部材であるスライドレールフィニッシャー19が設けられている。このスライドレールフィニッシャー19は、図3に示すように、スライドレール7の上面7aに載置されたフィニッシャー本体部21と、該フィニッシャー本体部21から車幅方向(スライドレール7の左右方向)に延びる延設部23とを備えている。前記フィニッシャー本体部21の中央部には、スライドレール7の開口部15の上にリップ部25が延設され、スライドレールアッパ17の側部に摺接している。また、フィニッシャー本体部21と延設部23との境界部分の下面には、下方に向けて取付片27が延設されている。該取付片27はスライドレール7の側面7bの上部に図外のクリップを介して係止され、取付片27の下端にはスライドレール7から離反する方向に爪部31が形成されている。
そして、フロアマット9cの端部には、縫製糸38による縫製によってオーバーロック部33が形成されており、該オーバーロック部33の根本部の裏面側には、係止部材35が別の縫製糸37で縫製されて取り付けられている。この縫製糸37は、オーバーロック部33を形成する縫製糸38と同一色、又は同一種の糸である。この係止部材35には、スライドレールフィニッシャー19の延設部23の先端が挿入されており、これによって、フロアマット9cが係止部材35を介してスライドレールフィニッシャー19に係止されている。
なお、本発明の実施形態においては、チップウレタン41の上側にフロアカーペット39を接着したカーペット部材43を、フロアパネル22の上に敷設している。また、スライドレールフィニッシャー19の取付片27に形成された爪部31は、カーペット部材43のチップウレタン41の上端部に押し込まれ、フロアカーペット39の下端部を係止している。
図4は本発明の実施形態による係止部材を示す斜視図、図5は図4のB−B線による拡大断面図、図6は本発明の実施形態によるフロアマットを取り付ける前の係止部材近傍を示す断面図である。
この係止部材35は、フロアマット9に取り付けた状態において上方が凸に湾曲して形成された湾曲部45と、該湾曲部45から斜め下方に延びて、先端が鈎状に折り返された鈎状部47とから側面視略J字状に一体形成された樹脂製の長尺部材である。
つまり、前記湾曲部45は、図5に示すように、湾曲部の一端45aから斜め上方に向けて徐々に湾曲して頂部45bに至り、該頂部45bから斜め下方に向けて徐々に湾曲して他端45cに至っている。また、鈎状部47は、側面視略V字状に形成され、一端47aから斜め下方に向けて徐々に湾曲して屈曲点47bに至り、該屈曲点47bから折り返して直線状に延びて他端47cに至っている。
また、図6に示すように、スライドレールフィニッシャー19の延設部23の先端は斜め下方に湾曲しており、前記係止部材35の鈎状部47の内側に対応した形状に形成されている。そして、係止部材35は、湾曲部45の頂部45bにおいて、フロアマット9のオーバーロック部33の根本部に縫製によって取り付けられている。従って、係止部材35は、この頂部45bを中心にして、図6の上下方向に揺動自在に構成されている。
次いで、図6及び図7を用いて、本発明の実施形態によるフロアマットを取り付ける手順を簡単に説明する。
まず、図6に示すように、フロアマット9を作業者が持ち上げてスライドレール1の近傍に近づける。ここで、フロアマット9の端部の裏面側には、係止部材35が縫製によって揺動自在に取り付けられているため、湾曲部45の先端がスライドレールフィニッシャー19の延設部23の上面23aに当たると、係止部材35が頂部45bを中心にして図6における矢印に示す反時計方向に揺動する。そして、フロアマット9をそのままスライドレール側に水平移動させれば、図7に示すように、スライドレールフィニッシャー19の先端に係止部材35の鈎状部47の内側が挿入され、係止部材35の湾曲部45が直線状に弾性変形して、図3に示すようにフロアマット9の係止部材35がスライドレールフィニッシャー19に係止される。
以下に、本発明の実施形態による作用効果を説明する。
(1) 自動車のフロアパネル(車室床面)22に、その上面にスライドレールフィニッシャ(フィニッシャー部材)19を有する座席用のスライドレール1を設け、該スライドレール1の周囲にフロアマット9を敷設するフロアマットの取付構造であって、前記フロアマット9のスライドレール側の端部に、前記フィニッシャー部材19に係止されてスライドレール側への移動を規制する係止部材35を設けている。
このため、フロアマット9の端部を係止部材35を介してフィニッシャー部材19に確実に係止することができる。また、スライドレールに取り付けられているフィニッシャー部材19を用いるため、新たな部材等が極力用いることなく、安価なコストでフロアマット9の係止を行うことができる。そして、係止部材35は、スライドレール側への移動を規制するように構成されているため、フロアマット端部の位置を確実に保持することができる。
(2) 前記係止部材35をフロアマット9の端部の裏面側に取り付け、このフロアマット9の端部を前記スライドレールフィニッシャー19の上面に載置しているため、フロアマット9でフィニッシャー部材19の上面を覆って、外観の見栄え向上を図ることができる。
(3) 前記係止部材35の先端を鈎状に折り返した鈎状部47を形成し、この鈎状部47の内方に前記スライドレールフィニッシャー19の端部を挿入して係止させているため、フロアマット9の端部をフロアパネル22に沿って水平移動させれば、フロアマット9をスライドレールフィニッシャー19の端部に容易に係止させることができ、フロアマット9の取付作業の簡素化を図ることができる。
(4) 前記係止部材35を、上方に凸に湾曲した湾曲部45と、該湾曲部45から折り返して延びる前記鈎状部47とから側面視略J字状に形成し、かつ、前記湾曲部45をフロアマット9の端部の裏面側に取り付けている。
このため、係止部材35をスライドレールフィニッシャー19の端部に係止させるときに、係止部材35は、その取付部分である湾曲部45を支点として揺動するので、フロアマット9の取付作業性を向上させることができる。
(5) 前記フロアマット9の端部にオーバーロック部33を設け、該オーバーロック部33の縫製部分に、縫製によって前記係止部材35を取り付けている。
このため、係止部材35の取付部分が目立たなくなり、外観向上を図ることができる。
(6) 前記係止部材35の取付けに用いられる縫製糸37は、前記オーバーロック部33の形成に用いられる縫製糸38と同一色又は同一種の糸であるため、係止部材35の縫製糸37が更に目立たなくなる。
本発明の実施形態によるフロアマットを敷設した車両床面を示す平面図である。 図1のA−A線による断面図である。 図1のB−B線による拡大断面図である。 本発明の実施形態による係止部材を示す斜視図である。 図4のB−B線による拡大断面図である。 本発明の実施形態によるフロアマットを取り付ける前の係止部材近傍を示す断面図である。 本発明の実施形態によるフロアマットを取り付けた後の係止部材近傍を示す断面図である。
符号の説明
1(3,5,7)…スライドレール
7a…上面
9…フロアマット
19…スライドレールフィニッシャー(フィニッシャー部材)
22…フロアパネル(車室床面)
33…オーバーロック部
35…係止部材
37,38…縫製糸
45…湾曲部
47…鈎状部

Claims (5)

  1. 自動車の車室床面に、その上面にフィニッシャー部材を有する座席用のスライドレールを設け、該スライドレールの周囲にフロアマットを敷設するフロアマットの取付構造であって、
    前記フロアマットのスライドレール側の端部に、前記フィニッシャー部材に係止されてスライドレール側への移動を規制する係止部材を設け、
    前記係止部材をフロアマットの端部の裏面側に取り付け、このフロアマットの端部を前記フィニッシャ部材の上面に載置したことを特徴とするフロアマットの取付構造。
  2. 前記係止部材の先端を鈎状に折り返した鈎状部を形成し、この鈎状部の内方に前記フィニッシャー部材の端部を挿入して係止させたことを特徴とする請求項1に記載のフロアマットの取付構造。
  3. 前記係止部材を、上方に凸に湾曲した湾曲部と、該湾曲部から折り返して延びる前記鈎状部とから側面視略J字状に形成し、かつ、前記湾曲部をフロアマットの端部の裏面側に取り付けたことを特徴とする請求項2に記載のフロアマットの取付構造。
  4. 前記フロアマットの端部にオーバーロック部を設け、該オーバーロック部の縫製部分に、縫製によって前記係止部材を取り付けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のフロアマットの取付構造。
  5. 前記係止部材の取付けに用いられる縫製糸は、前記オーバーロック部の縫製糸と同一色又は同一種の糸であることを特徴とする請求項4に記載のフロアマットの取付構造。
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