JP4808329B2 - オリフィス式スチームトラップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蒸気輸送管や蒸気使用機器等の蒸気配管系に発生する蒸気が凝縮した復水を、自動的に外部に排出するスチームトラップに関し、特に、常時開孔している小径の絞り部から復水を排出するオリフィス式スチームトラップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のオリフィス式スチームトラップとしては、例えば、特開平10−176790号公報に示されているものが用いられていた。これは、弁室5内に円板状の弁体11を配置して、この弁体11をコイルばね12により弁座部10から離座する方向に付勢すると共に、弁座部10の下端に入口3と出口4を連通するオリフィス13を設けたもので、流体圧力が低い場合には、弁体11がコイルばね12のばね力によって弁座部10から離座して大きな弁口を開口することにより、多量の低圧復水を滞留することなく排出することができるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のオリフィス式スチームトラップでは、低圧時には弁体が弁口を開口して多量の復水を排出することができるが、一旦弁体が閉弁すると、入口と出口を連通するオリフィスの径とその長さが一定であるために、オリフィス前後の圧力差又は復水の流入量が変動する場合に、復水を確実に排出することができずに滞留してしまったり、あるいは反対に、多量の蒸気を出口側へ漏洩してしまう問題があった。
【0004】
従って本発明の課題は、オリフィス前後の圧力差又は復水の流入量が変動しても、復水を滞留することなく排出することができ、また、多量の蒸気を漏洩することのないオリフィス式スチームトラップを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために講じた本発明の手段は、トラップケーシングに入口と弁室と出口を順次形成して、当該弁室内に入口及び出口通路よりも小径の絞り部を形成したものにおいて、絞り部を雌ねじの山径又は谷径と雄ねじの谷径又は山径の間の隙間で形成したことを特徴とするものである。
【0006】
また、本発明は、絞り部の通路長さを、雄ねじを進退することによって調節可能としたものである。
【0008】
また、本発明は、絞り部を直列に複数配置したものである。
【0009】
また、本発明は、複数の絞り部の間に絞り部よりも通過面積の大きな拡径部を設けたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
絞り部を雌ねじの山径又は谷径と雄ねじの谷径又は山径の間の隙間で形成したことにより、この隙間を介して復水を排出するオリフィス式スチームトラップとすることができる。
【0011】
流入してくる復水量が変動したり、あるいは、圧力差が変動する場合は、絞り部の通路長さを調節したり、絞り部を直列に配置したり、絞り部と絞り部の間に拡径部を設けることにより、復水を滞留することなく速やかに排出し、また、蒸気を外部に漏洩することを防止することができる。
【0012】
【実施例】
本実施例においては、絞り部を直列に複数配置した例を示す。図1において、略円筒状の本体1と蓋部材2をねじ結合してトラップケーシングを形成し、それぞれ入口3と弁室4と出口5を設ける。入口3と弁室4は通路6で連通し、弁室4の下方に絞り部7を設けて下端の出口5と連通する。
【0013】
絞り部7は、本体1に連続して形成した雌ねじ8と、蓋部材2に上下動自在に取り付けた調節ねじ9の下端部に形成した第1雄ねじ10と第2雄ねじ11で構成する。それぞれの雄ねじ10,11の山の頂部を平坦にカットして、雌ねじ8との間に連続した隙間12を設け、この隙間12を絞り部としてオリフィス式スチームトラップのオリフィスとする。
【0014】
それぞれの雄ねじ10,11の間に隙間12よりも通過面積の大きな拡径部14を設ける。この拡径部14では、第1雄ねじ10の隙間12を通って流下してきた復水の一部が再蒸発蒸気となって、入口3から流入してきた本来の蒸気である生蒸気が出口5へ漏洩することを防止する作用を果たすものである。
【0015】
調節ねじ9は、蓋部材2を貫通して外部に連設した六角ボルト13を回転することにより、上下に変位して隙間12の通路長さを任意に調節することができるものである。図1に示す状態は、第1雄ねじ10と第2雄ねじ11の両方が、ほぼ雌ねじ8と係合して、最も長い隙間12通路距離に近い状態である。
【0016】
入口3から復水と蒸気の混合した流体が流入してくると、隙間12から出口5へ排出するものであり、流入してくる復水量や圧力の変化に伴って隙間12の距離を長くしたりあるいは短くすることによって、蒸気の出口5への漏洩を少なくして、復水を速やかに排出することができるものである。
【0017】
図1に示す状態から、調節ねじ9を上方に変位させることにより、隙間12の通路距離は短くなり、調節ねじ9を上端まで変位させると、両方の雄ねじ10,11は弁室4内に至り、絞り部7は雌ねじ8だけとなって、入口3と出口5を大きな通路で連通することができる。蒸気使用機器の初期立ち上げ時のように多量の復水が流入してくる場合や、隙間12に鉄錆等の異物が詰まった場合に、上記のように雄ねじ10,11を雌ねじ8から外してブローすることによって、多量の復水を速やかに排出したり、異物を系外に排除することができる。
【0020】
また本実施例においては、雌ねじ8と雄ねじ10,11の間の隙間12を、一定の通過面積のものとした例を示したが、例えば、雄ねじ10,11の山の頂部のカット面積を適宜変化させたり、あるいは、雌ねじ若しくは雄ねじをテーパ状にして、隙間12の通過面積を調節することができる。
【0021】
【発明の効果】
上記のように本発明によれば、雌ねじと雄ねじの間の隙間を任意に調節することによって、絞り部としてのオリフィス前後の圧力差又は復水の流入量が変動しても、復水を滞留することなく排出することができ、また、多量の蒸気を漏洩することのないオリフィス式スチームトラップとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオリフィス式スチームトラップの実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1 本体
2 蓋部材
3 入口
4 弁室
5 出口
7 絞り部
8 雌ねじ
9 調節ねじ
10 第1雄ねじ
11 第2雄ねじ
12 隙間
14 拡径部
Claims (1)
- トラップケーシングに入口と弁室と出口を順次形成して、当該弁室内に入口及び出口通路よりも小径の絞り部を形成したものにおいて、絞り部を雌ねじの山径又は谷径と雄ねじの谷径又は山径の間の隙間で形成して、当該絞り部の通路長さを、トラップケーシングに上下動自在に取り付けた調節ねじで雄ねじを進退することによって調節可能とし、当該絞り部を直列に複数配置して、当該複数の絞り部の間に絞り部よりも通過面積の大きな拡径部を設けると共に、上記調節ねじを上端まで変位させると雄ねじが弁室内に至り、絞り部を雌ねじだけで形成したことを特徴とするオリフィス式スチームトラップ。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP2001115077A JP4808329B2 (ja) | 2001-04-13 | 2001-04-13 | オリフィス式スチームトラップ |
Publications (2)
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|---|---|
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Family
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|---|---|---|---|
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