JP4810013B2 - X線撮影装置、x線撮影システム、検出器制御装置の制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線撮影技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、医療診断を目的とする放射線撮影である医療用放射線撮影において、(スポット)撮影には、増感紙とX線写真フィルムを組み合わせたX線写真法が用いられている。
【0003】
被検体を透過したX線等の放射線が増感紙に入射すると、増感紙に含まれる蛍光体がこのX線エネルギーを吸収し、蛍光を発する。この発光がX線写真フィルムを感光させ、X線写真フィルム上には放射線画像が形成される。このフィルムを現像・定着処理することによってX線画像を可視化することができる。
【0004】
そして、最近では放射線画像をディジタル的に取り込む手法が種々開発されている。X線に感度を持ち、検出したX線をその強度に応じた電気信号に変換・出力する光電変換素子、あるいはX線のエネルギーを吸収し、それに応じた強度の蛍光を発する蛍光体と、可視光に感度を持ち、その強度に応じた電気信号を出力する光電変換素子の組み合わせからなるX線画像検出器を用いて、X線画像を電気信号に変換し、A/D変換によってディジタル的に取り込む手法等がある。
【0005】
図7はX線撮影システムの一例を示した概略ブロック図である。
【0006】
図7において、1はX線発生装置、2はホストコンピュータ、3は蛍光体、4は光検出器とスイッチング素子からなる光電変換素子を平面状に多数配置した平面検出器、5は平面検出器4を制御する平面検出器制御部、6は被写体を表す。そして、X線撮影装置は蛍光体3、平面検出器4、平面検出器制御5とからなる。
【0007】
X線発生装置1には不図示のX線照射スイッチがあり、X線照射スイッチが押されると、X線照射要求が発生した事を示す信号がホストコンピュータ2に届く。そして、ホストコンピュータ2はX線照射要求が発生した事を平面検出器制御部5に伝える。平面検出器制御部5はX線照射要求が届くと、平面検出器4を初期化し、平面検出器4の初期化が終了するとX線照射許可信号をホストコンピュータ2に伝える。そして、ホストコンピュータ2はX線照射許可信号を受けると、X線照射が許可された事を示す信号をX線発生装置1に伝える。すると、X線発生装置1はX線照射を行う。照射されたX線は被写体6を通過して、蛍光体3によって、入射したX線量に比例した光に変換される。この光は平面検出器4によって電気信号に変換される。平面検出器制御部5がその電気信号を読み取ると同時に、ホストコンピュータ2にX線ディジタル画像を転送する。そして、転送されたX線ディジタル画像はホストコンピュータ2によって画像処理され、不図示の表示装置に撮影したX線ディジタル画像が表示される。
【0008】
図8に1個の光電変換素子の等価回路を示す。以下の例では光電変換素子としてアモルファスシリコンセンサについて説明を加えていくが、光電変換素子は特に限定する必要はなく、例えばその他の固体撮像素子(電荷結合素子など)あるいは光電子倍増管のような素子であってもよい。
【0009】
図8において、1素子の光電変換素子20の構成は光検出器21と電荷の蓄積および読み取りを制御するスイッチング素子22とで構成され、一般にはガラスの基板上に配されたアモルファスシリコン(α−Si)で形成される。
【0010】
光検出器21中のコンデンサ21Cは、この例では単に寄生キャパシタンスを有した光ダイオードでもよいし、光ダイオード21Dと検出器のダイナミックレンジを改良するように追加コンデンサ21Cを並列に含んでいる光検出器と捉えても良い。そしてこの光検出器21にX線を照射すると、光ダイオード21DでX線量に応じた電荷発生し、発生した電荷はコンデンサ21Cに蓄積される。
【0011】
ダイオード21DのアノードAはリフレッシュ制御回路23に接続されている。リフレッシュ制御回路23は通常電圧Vsのバイアス電圧を出力しているが、一時的にリフレッシュ電圧Vrを出力してコンデンサ21を初期化する事ができる。
【0012】
また、カソードKはコンデンサ21Cに蓄積された電荷を読み出すための制御自在なスイッチング素子22に接続されている。この例では、スイッチング素子22はダイオード21DのカソードKと電荷読み出し用増幅器25との間に接続された薄膜トランジスタである。
【0013】
そして、スイッチング素子22のゲートGにはゲート制御回路24が接続されており、ゲート制御回路24がゲート信号Vgを出力する事によりコンデンサ21Cに蓄積された電荷を読み出す。読み出された電荷は増幅器25によって増幅され、サンプルホールド回路26を通して、A/D変換回路27によってA/D変換が行われ、コンデンサ21Cに蓄積された電荷がディジタル化される。
【0014】
次に、1個の光電変換素子20の初期化処理を図9を用いて説明する。
【0015】
図9において、リフレッシュ信号はリフレッシュ制御回路23の出力信号、ゲート信号はゲート制御回路24の出力信号、暗電流はコンデンサ21Cに流れる電流を示している。通常リフレッシュ信号の電圧はバイアス電圧Vs、ゲート信号の電圧は0Vになっており、また暗電流は殆ど流れない。
【0016】
この状態でコンデンサ21Cを初期化するために、時刻T1においてリフレッシュ電圧Vrを出力する。リフレッシュ信号がリフレッシュ電圧Vrになるとマイナスの暗電流が流れ、コンデンサ21Cに蓄積された電荷が掃き出される。そして、リフレッシュ信号がリフレッシュ電圧Vrになっている時間(時刻T1から時刻T2までの時間)は、コンデンサ21Cに蓄積された電荷が十分に小さくなるように予め決められている。
【0017】
次に、時刻T2においてリフレッシュ信号の電圧をバイアス電圧Vsにする。以下では、リフレッシュ制御回路23が一時的にリフレッシュ信号を出力してその電圧がVrになり、コンデンサ21Cを初期化する動作をリフレッシュと称する。また、バイアス電圧Vsに切り替えた直後に、多大なプラスの暗電流が発生し、それがコンデンサ21Cに電荷として蓄積される。そして、X線撮影画像に対するノイズは暗電流によって蓄積された電荷の平方根に比例する事が知られている。
【0018】
そこで、リフレッシュ処理を行った後は、時刻T3にゲート制御回路24は一時的にゲート信号Vgを出力する。その結果、コンデンサ21Cに蓄積された電荷が掃き出される。
【0019】
また、時刻T3は暗電流が十分小さくなる様に予め決められている。以下では、ゲート制御回路24が一時的にゲート信号Vgを出力して暗電流によりコンデンサ21Cに蓄積された電荷を掃き出す動作を空読みと称する。次に、コンデンサ21Cに蓄積された電荷が十分掃き出されると、時刻T5においてゲート信号を0Vとする。そして、ゲート信号がゲート電圧Vgになっている時間(時刻T3から時刻T5までの時間)はコンデンサ21Cに蓄積された電荷が十分に小さくなるように予め決められている。
【0020】
しかし、空読みをおこなっても、僅かな暗電流が流れつづけるために、コンデンサ21Cには徐々に電荷が蓄積されていく。そのため、リフレッシュ処理と空読み処理からなる光電変換素子20の初期化処理は定期的に繰り返す。また、同様の理由により、X線撮影直前にも光電変換素子20の初期化処理を行う。
【0021】
図10は平面検出器4と平面検出器制御部5の一例を示すブロック図である。
【0022】
図10において、7は平面検出器4からX線ディジタル画像を読み出すためのCPUであり、リフレッシュ制御回路8、行アドレス選択回路9、列アドレス選択回路10が接続されている。そして、CPU7はそれぞれの回路を制御する事が出来る。また、CPU7は不図示のホストコンピュータ2と接続され、平面検出器4から読み出したX線ディジタル画像をホストコンピュータ2に転送できる。
【0023】
平面検出器4は図8に示した光電変換素子20を平面に多数配置したものであるが、図10においては説明を簡単にするために、行方向に2つ、列方向に2つの光電変換素子20を平面状に配置している。
【0024】
前述したように1画素の光電変換素子20は光検出部21とスイッチングTFT22とで構成される。そして、光検出部21(1、1)〜光検出部21(2、2)は前述した光検出部21に対応するものであり、光検出部21のカソード側をK、アノード側をAとして表している。また、TFT22(1、1)〜TFT22(2、2)はスイッチングTFT22に対応するものであり、TFTのソース電極をS、ゲート電極をG、ドレイン電極をDとして表している。
【0025】
各行のTFT22のゲート電極Gは行アドレス選択回路9と接続されており、行アドレス選択回路9は前述したゲート制御回路24とスイッチSWr1〜2とからなっている。
【0026】
各列のTFT22のドレイン電極Dは列アドレス選択回路10と接続されており、列アドレス選択回路10は増幅器25、サンプルホールド回路26、スイッチSWc1〜2からなっている。
【0027】
また、光検出部21のアノード側は全てリフレッシュ制御回路8に接続されており、通常リフレッシュ制御回路8は電圧Vsのバイアス電圧を出力しており、リフレッシュ信号として出力する時にはリフレッシュ電圧Vrを出力する。そして、リフレッシュ制御回路8は図8に示したリフレッシュ制御回路23と同じものである。
【0028】
次に、図10に示した構成において、図11に示す複数の光電変換素子20の初期化処理について説明する。
【0029】
図11において、リフレッシュ信号はリフレッシュ制御回路8の出力信号、ゲート信号はゲート制御回路24の出力信号、SWr1〜2は行アドレス選択回路9の中のスイッチSWr1〜2を示している。通常、リフレッシュ信号の電圧はバイアス電圧Vs、ゲート信号の電圧は0V、SWr1〜2はOFF状態となっている。従って、全ての光検出部21(1、1)〜光検出部21(2、2)のアノード側Aはバイアス電圧Vs、全てのTFT22(1、1)〜TFT22(2、2)のゲート電極Gは0Vになっている。
【0030】
この状態で全ての光検出部21を初期化するために時刻T1においてリフレッシュ電圧Vrを出力する。リフレッシュ信号がリフレッシュ電圧Vrになると、マイナスの暗電流が流れ、光検出部21の中のコンデンサ21Cに蓄積された電荷が掃き出される。次に、時刻T2においてリフレッシュ信号の電圧をバイアス電圧Vsにする。そして、バイアス電圧Vsに切り替えた直後に、多大なプラスの暗電流が発生し、それが光検出部21の中のコンデンサ21Cに電荷として蓄積される。そこで、リフレッシュ処理を行った後は、時刻T3においてゲート制御回路24が一時的にゲート信号Vgを出力し、スイッチSWr1をONにする。すると、1行目のTFT22(1、1)〜TFT22(1、2)のゲート電極Gの電圧はVgとなり、1行目の光検出部21の中のコンデンサ21Cに蓄積された電荷が掃き出される。次に、時刻T4においてスイッチSWr1をOFFにし、スイッチSWr2をONにする。すると、1行目のTFT22(1、1)〜TFT22(1、2)のゲート電極Gの電圧は0Vとなり、2行目のTFT22(2、1)〜TFT22(2、2)のゲート電極Gの電圧はVgとなるために、2行目の光検出部21の中のコンデンサ21Cに蓄積された電荷が掃き出される。
【0031】
次に、時刻T5においてゲート信号を0V、スイッチSWr2をOFFとすると、全てのTFT22(1、1)〜TFT22(2、2)のゲート電極Gは0Vになり、初期化処理を終了する。時刻T1から時刻T5までが初期化処理となる。
【0032】
次に、光電変換素子20の初期化処理とX線撮影との関係を図12に示す。図12に示すように、X線撮影を行わない場合は、リフレッシュと空読み(初期化処理)をTI間隔で定期的に繰り返している。そして図12は、時刻T1の時(リフレッシュと空読みを行っているとき以外のタイミング)にX線発生装置1のX線照射スイッチが押され、X線照射要求がホストコンピュータ2を経由して平面検出器制御部5に届いた場合を示している。X線照射要求が発生すると、このX線照射要求をうけたホストコンピュータ2はX線照射要求信号をLowにする。
【0033】
X線照射要求信号がLowになると、再びリフレッシュと空読みを行い、それが終わると平面検出器制御部5は時刻T5でX線照射許可信号を出力する。つまり、X線照射許可信号をLowにする。X線照射許可信号がLowになった時に、X線照射を許可する。ここで、X線照射要求信号がLowになってからX線照射許可信号がLowになるまでの時間は曝射ディレイ時間と呼ばれ、図12においてはTD1で示している。
【0034】
X線照射許可信号がホストコンピュータ2を経由してX線発生装置1に届くと、X線発生装置1は図12に示すようにX線を照射する。そして、X線発生装置1がX線を照射すると、照射されたX線は被写体6を通過して、蛍光体3によって入射したX線量に比例した光に変換され、その光に応じた電荷がコンデンサ21Cに電荷が蓄積される。
【0035】
X線の照射が終了すると、時刻T6においてホストコンピュータ2はX線照射許可信号をHighにしてX線発生装置1に出力する。X線照射許可信号がHighになると、X線照射要求信号がHighになる。
【0036】
また、X線の照射が終了すると、時刻T6でゲート信号をVg、スイッチSWr1をONにする。すると、図10に示した1行目のTFT22(1、1)〜TFT22(1、2)のゲート電極Gの電圧はVgとなり、1行目の光検出部21の中のコンデンサ21Cに蓄積された電荷が読み出され、増幅器25、サンプルホールド回路26を通って読み出された信号がホールドされる。そして、時刻T6でスイッチSWc1をONとすると、1行1列目の光検出部21のホールドされた信号がA/D変換回路27によってディジタル化され、その値がホストコンピュータ2に転送される。また、時刻T7において、スイッチSWc1をOFF、スイッチSWc2をONすると、1行2列目の光検出部21のホールドされた信号がA/D変換回路27によってディジタル化され、その値がホストコンピュータ2に転送される。
【0037】
次に、時刻T8において、スイッチSWr1をOFF、スイッチSWr2をONにすると、図10に示した2行目のTFT22(2、1)〜TFT22(2、2)のゲート電極Gの電圧はVgとなり、2行目の光検出部21の中のコンデンサ21Cに蓄積された電荷が読み出され、増幅器25、サンプルホールド回路26を通って読み出された信号がホールドされる。そして、時刻T8でスイッチSWc1をONとすると、2行1列目の光検出部21のホールドされた信号がA/D変換回路27によってディジタル化され、その値がホストコンピュータ2に転送される。また、時刻T9において、スイッチSWc1をOFF、スイッチSWc2をONにすると、2行2列目の光検出部21のホールドされた信号がA/D変換回路27によってディジタル化され、その値がホストコンピュータ2に転送される。
【0038】
そして、平面検出器4に蓄積された全ての電荷がホストコンピュータ2に転送されると、時刻T10において、ゲート信号を0V、SWr1、SWr2をOFF、SWc1、SWc2をOFFにする。以下では、ゲート信号をVg、SWr1、SWr2を一時的にON、SWc1、SWc2を一時的にONして平面検出器4に蓄積された全ての電荷を読み出す事を本読みと称する。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来例では図12に示した様に、初期化処理以外の時にX線照射スイッチが押され、X線照射要求信号がLowになった場合には直ちにリフレッシュ処理と空読みを行っていた。
【0040】
しかし、初期化処理中にX線照射スイッチが押され、X線照射要求信号がLowになった場合には、現在行っている初期化処理を中断し、再度はじめから初期化処理を行っていた。X線照射要求が発生した時に、初期化処理を中断して、直ちにリフレッシュを行うと、暗電流が流れてしまう。その結果、コンデンサ21Cには多くの電荷が蓄積され、その後空読みを行っても一部の電荷が残った状態になってしまう。そして、X線撮影画像に対するノイズは暗電流によって蓄積された電荷の平方根に比例する事が知られているために、この状態でX線を照射するとX線撮影画像のノイズが大きくなってしまうという問題があった。
【0041】
本発明は以上の問題に鑑みて成されたものであり、検出器の初期化中にX線の照射要求を受けても、X線撮影画像中のノイズを増やさないことを目的とする。
【0042】
また、X線の照射要求を受けてからX線撮影を許可するまでの時間をより短くすることが望ましい。従って、本発明は、検出器の初期化中にX線の照射要求を受けてた場合は、曝射ディレイ時間を短くすることを目的とする。
【0043】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明のX線撮影装置は以下の構成を備える。
【0044】
すなわち、X線発生装置が発するX線を検出する検出器と、
前記検出器の初期化処理中にX線照射を要求する信号を受信した場合、該初期化処理の開始から該信号を受信するまでの時間が、該初期化処理の終了した時点から経過することに応じてX線照射を許可する信号を発する制御手段と
を有することを特徴とする。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して、本発明を好適な実施形態に従って詳細に説明する。
【0048】
[第1の実施形態]
本実施形態では、蛍光体と光電変換素子とを組み合わせたX線撮影装置を含むX線撮影システムと、その処理について以下説明する。本実施形態のX線撮影システムの構成は図7に示した構成と同じものとする。また、本実施形態の平面検出器4と平面検出器制御部5は、図10に示した平面検出器4と平面検出器制御部5と同じであるために説明を省略する。
【0049】
図13に本実施形態で用いるホストコンピュータ2の基本構成を示す。
【0050】
1301はCPUで、RAM1302やROM1303に記憶されたプログラムやデータを用いてホストコンピュータ2全体の制御を行うと共に、X線撮影装置1、平面検出器制御部5との信号の送受信制御を行う。
【0051】
1302はRAMで、外部記憶装置1304や記憶媒体ドライブ1309からロードされたプログラムやデータを一時的に記憶するエリアを備えると共に、CPU1301が各処理を実行する際に一時的に使用するワークエリアも備える。
【0052】
1303はROMで、ホストコンピュータ2のブートプログラムや設定データ、全体の制御プログラムやデータなどを格納する。
【0053】
1304はハードディスクなどの外部記憶装置で、記憶媒体ドライブ1309からインストールされたプログラムやデータなどを保存する。また、ワークエリアのサイズがRAM1302のサイズを超えた場合に、越えた分のエリアをファイルとして提供することもできる。
【0054】
1305,1306は夫々キーボード、マウスで、ポインティングデバイスとして機能し、各種の指示をホストコンピュータ2に入力することができる。
【0055】
1307は表示装置で、CRTや液晶画面などにより構成されており、文字情報、画像情報として例えばシステムメッセージなどを表示することができる。
【0056】
1308はインターフェース(I/F)で、インターネット、LAN等のネットワークや外部機器との接続を行うことができる。なお、I/Fの数は同図では1つであるがこれに限定されるものではなく、複数設けることができ、本実施形態では夫々のI/Fを用いてX線撮影装置、平面検出器制御部5と接続することができ、夫々の機器と信号の送受信を行うことができる。
【0057】
1309は記憶媒体ドライブで、CD−ROMドライブやDVDドライブ、フロッピーディスクドライブ等により構成されており、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶媒体からプログラムやデータなどをロードすることができる。
【0058】
1310は上述の各部を繋ぐバスである。
【0059】
光電変換素子20の初期化処理中にX線照射要求が発生した場合の初期化処理とX線撮影との関係を図1に示す。図1に示す様に、X線撮影を行わない場合は、リフレッシュと空読み(初期化処理)をTI間隔で定期的に繰り返している。
【0060】
そして図1は、空読み中の時刻TXにX線発生装置1のX線照射スイッチが押され、X線照射要求がホストコンピュータ2を経由して平面検出器制御部5に届いた場合を示している。X線照射要求が発生すると、このX線照射要求をうけたホストコンピュータ2はX線照射要求信号をLowにする。X線照射要求信号がLowになると、このX線照射要求信号をうけた平面検出器制御部5はリフレッシュ処理を開始した時刻T1からX線照射要求信号がLowになるまでの時間TWをCPU7内に設けられたメモリ(図14参照)に記憶する。なお、このメモリはCPU7内に設けることに限定されるものではなく、CPU7の外部に設けてもよい。
【0061】
そして、時刻T5でゲート信号を0Vにして空読みが終了すると、記憶した時間TWだけ待つ。時間TWの待ちが終了すると、平面検出器制御部5は時刻T11でX線照射許可信号をLowにする。
【0062】
ここで、初期化処理が終わった後に平面検出器制御部5のCPU7は上述のメモリに記憶されたTWを読み出し、時間TWだけ待つ(ウェイト処理)。その結果、初期化処理に要する時間TD1と、X線照射要求信号がLowになってからX線照射許可信号をLowにするまでの時間TD1は等しくなる。その結果、曝射ディレイ時間は常に一定時間TD1となる。
【0063】
X線照射許可信号がLowになると、この信号はホストコンピュータ2を経由してX線発生装置1に届き、X線発生装置は図1に示すようにX線を照射する。X線発生装置1がX線を照射すると、照射されたX線は被写体6を通過して蛍光体3よって入射したX線量に比例した光に変換され、その光に応じた電荷がコンデンサ21Cに電荷が蓄積される。
【0064】
X線の照射が終了すると、平面検出器制御部5は時刻T6においてX線照射許可信号をHighにする。X線照射許可信号がHighになると、この信号はホストコンピュータ2を経由してX線発生装置1に届き、X線発生装置1はX線照射要求信号をHighにする。
【0065】
また、X線の照射が終了すると、時刻T6でゲート信号をVg、スイッチSWr1をONにする。すると、図10に示した1行目のTFT22(1、1)〜TFT22(1、2)のゲート電極Gの電圧はVgとなり、1行目の光検出部21の中のコンデンサ21Cに蓄積された電荷が読み出される。そして読み出された電荷は、増幅器25、サンプルホールド回路26を通ってホールドされる。そして、時刻T6でスイッチSWc1をONにすると、1行1列目の光検出部21のホールドされた信号がA/D変換回路27によってディジタル化され、その値がホストコンピュータに転送される。また、時刻T7において、スイッチSWc1をOFF、スイッチSWc2をONにすると、1行2列目の光検出部21のホールドされた信号がA/D変換回路27によってディジタル化され、その値がホストコンピュータ2に転送される。
【0066】
次に、時刻T8において、スイッチSWr1をOFF、スイッチSWr2をONにすると、図10に示した2行目のTFT22(2、1)〜TFT22(2、2)のゲート電極Gの電圧はVgとなり、2行目の光検出部21の中のコンデンサ21Cに蓄積された電荷が読み出される。そして読み出された電荷は、増幅器25、サンプルホールド回路26を通ってホールドされる。そして、時刻T8でスイッチSWc1をONにすると、2行1列目の光検出部21のホールドされた信号がA/D変換回路27によってディジタル化され、その値がホストコンピュータ2に転送される。また、時刻T9において、スイッチSWc1をOFF、スイッチSWc2をONにすると、2行2列目の光検出部21のホールドされた信号がA/D変換回路27によってディジタル化され、その値がホストコンピュータ2に転送される。
【0067】
そして、平面検出器4に蓄積された全ての電荷がホストコンピュータ2に転送されると、時刻T10において、ゲート信号を0V、SWr1、SWr2をOFF、SWc1、SWc2をOFFにする。
【0068】
光電変換素子20の初期化処理以外の時にX線照射要求が発生した場合は、既に説明した図12に示した処理と同じ処理を行う。そのため、光電変換素子20の初期化処理以外の時にX線照射要求が発生した場合の説明は省略する。
【0069】
次に、本実施形態のX線撮影方法のフローチャートを図2、図3に示す。図2はX線撮影方法のメインルーチンであり、図3は初期化処理のサブルーチンである。
【0070】
図2において、タイマー(TM)の値を0に初期化する(ステップS201)。このタイマーはハードウェアタイマーであり、例えばCPU7が内蔵するハードウェアタイマーでもよいし、CPUの外部にハードウェアタイマーをつけてもよい。そして、このタイマーは自動的に一定時間毎(例えば1ms毎)にカウントアップする。
【0071】
そして、光電変換素子20の初期化処理を行う(ステップS202)。初期化処理はサブルーチンになっている。初期化処理のサブルーチンについては、後で詳細に説明する。
【0072】
次に、XFLGが1か否かを判定する(ステップS203)。XFLGはステップS202の初期化処理中にX線照射要求信号がLowになった場合に1となり、ステップS202の初期化処理中にX線照射要求信号がLowにならなければ0である。ステップS203において、XFLGが1でない場合は、処理をステップS204に進め、X線照射要求信号の立下りを検出したか否かを判定する(ステップS204)。ステップS204において、X線照射要求信号の立下り(X線照射要求信号がLowになる)を検出した場合は処理をステップS206に進め、X線照射要求信号の立下りを検出しない場合はタイマー(TM)の値と初期化処理間隔TIとを比較する(ステップS205)。比較処理の結果、TMが初期化処理間隔TIよりも小さい場合は、ステップS204とステップS205とを繰り返す。ここで、TIは図1に示した初期化処理の間隔を示す。ステップS205において、TMがTI以上になった場合は、処理をステップS201に進め、ステップS201からステップS205までの処理を繰り返す。
【0073】
また、ステップS203において、XFLGが1の場合は、タイマー(TT)の値を0に初期化する(ステップS211)。このタイマーはハードウェアタイマーであり、例えばCPU7が内蔵するハードウェアタイマーでもよいし、CPUの外部にハードウェアタイマーをつけてもよい。そして、このタイマーは自動的に一定時間毎(例えば1ms毎)にカウントアップする。そして、タイマー(TT)の値とTWの値とを比較し(ステップS212)、TTの方が小さい場合はステップS212の処理を繰り返す。ステップS212において、TTがTW以上になった場合は、処理をステップS207に進める。ここで、TWはステップS202における初期化処理のサブルーチンで設定され、初期化処理を開始してからX線照射要求信号がLowになるまでの時間である。
【0074】
次に、ステップS204において、X線照射要求信号がLowになった場合は、直ちに光電変換素子20の初期化処理を行う(ステップS206)。初期化処理が終わると、X線照射許可信号をLowにする(ステップS207)。すると、X線発生装置はX線を照射して、X線撮影を行う(ステップS208)。その後、X線照射許可信号をHighにし(ステップS209)、撮影したX線画像を読み込むために本読みを行う(ステップS210)。そして、本読みを終了すると、処理をステップS201に進め、上述の処理を繰り返す。また、本読みを行うと、撮影されたX線ディジタル画像がホストコンピュータに転送され、画像処理等を経てX線ディジタル画像が表示装置に表示される。
【0075】
次に、図3を用いてステップS202の初期化処理のサブルーチンを説明する。
【0076】
最初に、タイマー(TS)の値とXFLGの値を0に初期化する(ステップS301)。このタイマーはハードウェアタイマーであり、例えばCPU7が内蔵するハードウェアタイマーでもよいし、CPUの外部にハードウェアタイマーをつけてもよい。そして、このタイマーは自動的に一定時間毎(例えば1ms毎)にカウントアップする。また、XFLGは初期化処理中にX線照射要求信号の立下り(X線照射要求信号がLowになる)を検知したか否かを示すフラグである。
【0077】
その後、リフレッシュ信号をVrにし(ステップS302)、X線照射要求信号の立下りを検出したか否かを判定する(ステップS303)。X線照射要求信号の立下りを検出しない場合はタイマー(TS)の値とリフレッシュ時間T2とを比較し(S4)、TSがリフレッシュ時間T2よりも小さい場合はステップS303とステップS304とを繰り返す。ここで、図1において、T1の時刻を0とすると、T2はリフレッシュ信号をVrにしている時間である。また、ステップS303において、X線照射要求信号の立下りを検出した場合はステップS317に処理を進め、タイマー(TS)の値を変数TWに保存し、XFLGを1に設定する。従って、TWは初期化処理を開始してからX線照射要求信号の立下りを検出するまでの時間を示す。
【0078】
次に、ステップS304において、TSがT2以上になった場合は処理をステップS305に進め、リフレッシュ信号をVsにする(ステップS305)。
【0079】
その後、X線照射要求信号の立下りを検出したか否かを判定する(ステップS306)。X線照射要求信号の立下りを検出した場合は処理をステップS318に進める。一方、X線照射要求信号の立下りを検出しない場合はタイマー(TS)の値と空読みの開始時刻T3とを比較し(ステップS307)、TSが空読みの開始時刻T3よりも小さい場合はステップS306とステップS307とを繰り返す。ここで、T3は図1に示した様に空読みを開始する時刻である。また、ステップS306において、X線照射要求信号の立下りを検出した場合は処理をステップS318に進め、タイマー(TS)の値を変数TWに保存し、XFLGを1に設定する。
【0080】
ステップS307において、TSがT3以上になった場合は、ゲート信号をVgにし(ステップS308)、変数nの値を1とする(ステップS309)。次に、n=1であるので、スイッチSWr1をONにし(ステップS310)、X線照射要求信号の立下りを検出したか否かを判定する(ステップS311)。X線照射要求信号の立下りを検出した場合は処理をステップS319に進める。一方、X線照射要求信号の立下りを検出しない場合はタイマー(TS)の値とn=1であるので時刻T4とを比較し(ステップS312)、TSがT4よりも小さい場合はステップS311とステップS312とを繰り返す。ここで、T4は図1に示した様にONにしているSWr1をOFFにする時刻である。また、ステップS311において、X線照射要求信号の立下りを検出した場合は処理をステップS319に進め、タイマー(TS)の値をTWに保存し、XFLGを1に設定する。
【0081】
ステップS312において、TSがT4以上になった場合は処理をステップS313に進め、スイッチSWr1をOFFにする(ステップS313)。その後、変数nの値を1増加し(ステップS314)、変数nが2以下であるか否かを判定する(ステップS315)。本実施形態では図10に示したように光電変換素子を行方向に2つ、列方向に2つ設けたので、ステップS315では変数nが2以下であるか否かの判定を行うが、例えば同素子を行方向、列方向に夫々3つ設けた場合にはステップS315では変数nが3以下であるか否かの判定を行う。
【0082】
変数nが2以下の場合は処理をステップS310に進め、今度はn=2であるので、スイッチSWr2をONにし、ステップS310からステップS315までの処理を繰り返す。ステップS315において、変数nが2より大きくなった場合はステップS316でゲート信号を0Vにして、サブルーチンを終了する。
【0083】
この様に、初期化処理のサブルーチンでは、X線照射要求信号の立下りを検出した場合はタイマー(TS)の値をTWに保存し、XFLGを1に設定する。
【0084】
[第2の実施形態]
本実施形態では、曝射ディレイ時間をより短くするX線撮影システムとその処理について以下説明する。光電変換素子20の初期化処理中にX線照射要求が発生した場合の初期化処理とX線撮影との関係を図4に示す。
【0085】
図4に示す様に、X線撮影を行わない場合は、リフレッシュと空読みをTI間隔で定期的に繰り返している。
【0086】
そして、図4においては、図1に示した場合と同じ様に空読み中の時刻TXの時にX線発生装置1のX線照射スイッチが押され、X線照射要求がホストコンピュータ2を経由して平面検出器制御部5に届いた場合を示している。X線照射要求が発生すると、このX線照射要求信号を受けたホストコンピュータ2はX線照射要求信号をLowにする。
【0087】
そして、時間T5でゲート信号を0Vにして空読みが終了すると、平面検出器制御部5は直ちにX線照射許可信号をLowにする。
【0088】
その結果、初期化処理が終わった後、平面検出器制御部5が直ちにX線照射許可信号をLowにすることにより、X線照射要求信号がLowになってからX線照射許可信号をLowにするまでの時間(曝射ディレイ時間)TD2を、例えば第1の実施形態で示した方法よりも短くする事ができる。
【0089】
X線照射許可信号がLowになると、この信号はホストコンピュータ2を経由してX線発生装置1に届き、X線発生装置1は図4に示すようにX線を照射する。X線発生装置1がX線を照射すると、照射されたX線は被写体6を通過して蛍光体3よって、入射したX線量に比例した光に変換され、その光に応じた電荷がコンデンサ21Cに電荷が蓄積される。
【0090】
X線の照射が終了すると、平面検出器制御部5は時刻T6においてX線照射許可信号をHighにする。X線照射許可信号がHighになると、この信号はホストコンピュータ2を経由してX線発生装置1に届く。そしてX線発生装置1はX線照射要求信号をHighにする。
【0091】
また、X線の照射が終了すると、時刻T6でゲート信号をVg、スイッチSWr1をONにする。すると、図10に示した1行目のTFT22(1、1)〜TFT22(1、2)のゲート電極Gの電圧はVgとなり、1行目の光検出部21の中のコンデンサ21Cに蓄積された電荷が読み出される。そして読み出された電荷は、増幅器25、サンプルホールド回路26を通ってホールドされる。そして、時刻T6でスイッチSWc1をONにすると、1行1列目の光検出部21のホールドされた信号がA/D変換回路27によってディジタル化され、その値がホストコンピュータに転送される。また、時刻T7において、スイッチSWc1をOFF、スイッチSWc2をONにすると、1行2列目の光検出部21のホールドされた信号がA/D変換回路27によってディジタル化され、その値がホストコンピュータ2に転送される。
【0092】
次に、時刻T8において、スイッチSWr1をOFF、スイッチSWr2をONにすると、図10に示した2行目のTFT22(2、1)〜TFT22(2、2)のゲート電極Gの電圧はVgとなり、2行目の光検出部21の中のコンデンサ21Cに蓄積された電荷が読み出される。そして読み出された電荷は、増幅器25、サンプルホールド回路26を通ってホールドされる。そして、時刻T8でスイッチSWc1をONにすると、2行1列目の光検出部21のホールドされた信号がA/D変換回路27によってディジタル化され、その値がホストコンピュータ2に転送される。また、時刻T9において、スイッチSWc1をOFF、スイッチSWc2をONにすると、2行2列目の光検出部21のホールドされた信号がA/D変換回路27によってディジタル化され、その値がホストコンピュータ2に転送される。
【0093】
そして、平面検出器4に蓄積された全ての電荷がホストコンピュータ2に転送されると、時刻T10において、ゲート信号を0V、SWr1、SWr2をOFF、SWc1、SWc2をOFFにする。
【0094】
光電変換素子20の初期化処理以外の時にX線照射要求が発生した場合は、既に説明した図12に示した処理と同じ処理を行う。そのため、光電変換素子20の初期化処理以外の時にX線照射要求が発生した場合の説明は省略する。
【0095】
従って、本実施形態によれば、初期化処理以外の時にX線照射要求が発生した場合の曝射ディレイはTD1、初期化処理中にX線照射要求が発生した場合の曝射ディレイはTD2となり、TD2はTD1以下であるために、曝射ディレイは最大でもTD1となる。その結果、初期化処理中にX線照射要求が発生した場合に、曝射ディレイ時間を例えば第1の実施形態よりも短くすることができる。
【0096】
次に、本実施形態のX線撮影方法のフローチャートを図5、図6に示す。図5はX線撮影方法のメインルーチンであり、図6は初期化処理のサブルーチンである。
【0097】
図5において、タイマー(TM)の値を0に初期化する(ステップS501)。このタイマーはハードウェアタイマーであり、例えばCPU7が内蔵するハードウェアタイマーでもよいし、CPUの外部にハードウェアタイマーをつけてもよい。そして、このタイマーは自動的に一定時間毎(例えば1ms毎)にカウントアップする。
【0098】
そして、光電変換素子20の初期化処理を行う(ステップS502)。初期化処理はサブルーチンになっている。初期化処理のサブルーチンについては、後で詳細に説明する。
【0099】
次に、XFLGが1か否かを判定する(ステップS503)。XFLGはステップS502における初期化処理中にX線照射要求信号がLowになった場合に1となり、ステップS502の初期化処理中にX線照射要求信号がLowにならなければ0である。ステップS503において、XFLGが1でない場合は、X線照射要求信号の立下りを検出したか否かを判定する(ステップS504)。ステップS504において、X線照射要求信号の立下りを検出した場合は処理をステップS506に進める。一方、X線照射要求信号の立下りを検出しない場合はタイマー(TM)の値と初期化処理間隔TIとを比較する(ステップS505)。TMがTIよりも小さい場合は、ステップS504とステップS505とを繰り返す。ここで、TIは図4に示した初期化処理の間隔を示す。ステップS505において、TMがTI以上になった場合は、処理をステップS501に進め、ステップS501からステップS505までの処理を繰り返す。
【0100】
またステップS503において、XFLGが1の場合は処理をステップS507に進め、X線照射許可信号をLowにする(ステップS507)。従って、ステップS502の初期化処理中にX線照射要求信号がLowになった場合はステップS506の初期化処理を行わない。
【0101】
次に、ステップS504において、X線照射要求信号がLowになった場合は、処理をステップS506に進め、直ちに光電変換素子20の初期化処理を行う(ステップS506)。初期化処理が終わると、X線照射許可信号をLowにする(ステップS507)。すると、X線発生装置1はX線を照射して、X線撮影を行う(ステップS508)。その後、X線照射許可信号をHighにし(ステップS509)、撮影したX線画像を読み込むために本読みを行う(ステップS510)。そして、本読みを行うと、処理をステップS501に進め、上述の処理を繰り返す。また、本読みを行うと、撮影されたX線ディジタル画像がホストコンピュータ2に転送され、画像処理等を経てX線ディジタル画像が表示装置に表示される。
【0102】
次に、図6を用いてステップS502における初期化処理のサブルーチンを説明する。
【0103】
最初に、タイマー(TS)の値とXFLGの値を0に初期化する(ステップS601)。このタイマーはハードウェアタイマーであり、例えばCPU7が内蔵するハードウェアタイマーでもよいし、CPUの外部にハードウェアタイマーをつけてもよい。そして、このタイマーは自動的に一定時間毎(例えば1ms毎)にカウントアップする。また、XFLGは初期化処理中にX線照射要求信号の立下りを検知したか否かを示すフラグである。
【0104】
その後、リフレッシュ信号をVrにし(ステップS602)、X線照射要求信号の立下りを検出したか否かを判定する(ステップS603)。X線照射要求信号の立下りを検出しない場合はタイマー(TS)の値とリフレッシュ時間T2とを比較し(ステップS604)、TSがリフレッシュ時間T2よりも小さい場合はステップS603とステップS604とを繰り返す。ここで、図1において、T1の時刻を0とすると、T2はリフレッシュ信号をVrにしている時間である。また、ステップS603においてX線照射要求信号の立下りを検出した場合は処理をステップS617に進め、XFLGを1に設定する。次にステップS604において、TSがT2以上になった場合は処理をステップS605に進め、リフレッシュ信号をVsにする(ステップS605)。
【0105】
その後、X線照射要求信号の立下りを検出したか否かを判定する(ステップS606)。X線照射要求信号の立下りを検出した場合は処理をステップS618に進める。一方、X線照射要求信号の立下りを検出しない場合はタイマー(TS)の値と空読みの開始時刻T3とを比較し(ステップS607)、TSが空読みの開始時刻T3よりも小さい場合はステップS606とステップS607とを繰り返す。ここで、T3は図4に示した様に空読みを開始する時刻である。また、ステップS606において、X線照射要求信号の立下りを検出した場合は処理をステップS618に進め、XFLGを1に設定する。
【0106】
ステップS607において、TSがT3以上になった場合は、ゲート信号をVgにし(ステップS608)、変数nの値を1とする(ステップS609)。次に、n=1であるので、スイッチSWr1をONにし(ステップS610)、X線照射要求信号の立下りを検出したか否かを判定する(ステップS611)。X線照射要求信号の立下りを検出した場合は処理をステップS619に進める。一方、X線照射要求信号の立下りを検出しない場合はタイマー(TS)の値とn=1であるので時刻T4とを比較し(ステップS612)、TSがT4よりも小さい場合はステップS611とステップS612とを繰り返す。ここで、T4は図4に示した様にONにしているSWr1をOFFにする時間である。また、ステップS611において、X線照射要求信号の立下りを検出した場合は処理をステップS619に進め、XFLGを1に設定する。
【0107】
ステップS612において、TSがT4以上になった場合は処理をステップS613に進め、スイッチSWr1をOFFにする(ステップS613)。その後、変数nの値を1増加し(ステップS614)、変数nが2以下であるか否かを判定する(ステップS615)。本実施形態では図10に示したように光電変換素子を行方向に2つ、列方向に2つ設けたので、ステップS615では変数nが2以下であるか否かの判定を行うが、例えば同素子を行方向、列方向に夫々3つ設けた場合にはステップS615では変数nが3以下であるか否かの判定を行う。
【0108】
変数nが2以下の場合は処理をステップS610に進め、今度はn=2であるので、スイッチSWr2をONにしてステップS610からステップS615までの処理を繰り返す。ステップS615において、変数nが2より大きくなった場合はステップS616でゲート信号を0Vにして、サブルーチンを終了する。
【0109】
この様に、初期化処理のサブルーチンでは、X線照射要求信号の立下りを検出した場合はXFLGを1に設定する。
【0110】
本実施形態では、初期化処理は1回のリフレッシュと1回の空読みからなるとしているが、これに限定されるものではなく、例えば1回のリフレッシュと複数回の空読みでもよい。
【0111】
また、光電変換装置4は2行2列の光電変換素子が平面に配置したものとして説明しているが、これに限定されるものではなく、実際には行方向が1000〜4000、列方向は1000〜4000からなる場合が多い。ただし、これに限定されるものではなく、もっと少なくても多くてもよい。
【0112】
また、本実施形態では行アドレス選択回路9はゲート制御回路24とスイッチSWr1〜2とからなるとしているが、これに限定されるものではなく、行方向の光電変換素子20を選択できればよい。
【0113】
また、本実施形態では列アドレス選択回路10は増幅器25、サンプルホールド回路26、スイッチSWc1〜2とからなるとしているが、これに限定されるものではなく、列方向の光電変換素子20を選択できればよい。
【0114】
[他の実施形態]
また、本発明は上記実施形態を実現する為の装置及び方法のみに限定されるものではなく、上記システム又は装置内のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に、上記実施形態を実現する為のソフトウェアのプログラムコードを供給し、このプログラムコードに従って上記システムあるいは装置のコンピュータが上記各種デバイスを動作させることにより上記実施形態を実現する場合も本発明の範疇に含まれる。
【0115】
またこの場合、ソフトウェアのプログラムコード自体が上記実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給する為の手段、具体的には上記プログラムコードを格納した記憶媒体は本発明の範疇に含まれる。
【0116】
この様なプログラムコードを格納する記憶媒体としては、例えばフロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0117】
また、上記コンピュータが、供給されたプログラムコードのみに従って各種デバイスを制御することにより、上記実施形態の機能が実現される場合だけではなく、上記プログラムコードがコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上記実施形態が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の範疇に含まれる。
【0118】
更に、この供給されたプログラムコードが、コンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上記実施形態が実現される場合も本発明の範疇に含まれる。
【0119】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によって、検出器の初期化中にX線の照射要求を受けても、X線撮影画像中のノイズを抑えることができる。また、検出器の初期化中にX線の照射要求を受けてた場合は、曝射ディレイ時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態において、光電変換素子20の初期化処理中にX線照射要求が発生した場合の初期化処理とX線撮影との関係を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるX線撮影方法のメインルーチンのフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態におけるX線撮影方法において、初期化処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態において、光電変換素子20の初期化処理中にX線照射要求は発生した場合の初期化処理とX線撮影との関係を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態のX線撮影方法のメインルーチンのフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態におけるX線撮影方法において、初期化処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図7】従来のX撮影システムの一例を示した回略ブロック図である。
【図8】1個の光電変換素子の等価回路を示す図である。
【図9】1個の光電変換素子20の初期化処理を説明する図である。
【図10】平面検出器4と平面検出器制御部5の一例を示すブロック図である。
【図11】複数の光電変換素子20の初期化処理について説明する図である。
【図12】光電変換素子20の初期化処理とX線撮影との関係を示す図である。
【図13】ホストコンピュータ2の基本構成を示す図である。
【図14】CPU7内に設けられたメモリを説明する図である。
Claims (11)
- X線発生装置が発するX線を検出する検出器と、
前記検出器の初期化処理中にX線照射を要求する信号を受信した場合、該初期化処理の開始から該信号を受信するまでの時間が、該初期化処理の終了した時点から経過することに応じてX線照射を許可する信号を発する制御手段と
を有することを特徴とするX線撮影装置。 - 前記制御手段は、前記検出器が初期化処理を実行していないときにX線照射を要求する信号を受信した場合、該受信に応じて前記検出器に初期化処理を実行させ、該初期化処理が終了したことに応じてX線照射を許可する信号を発することを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。
- 更に、
前記検出器の初期化処理中にX線照射を要求する信号を受信した場合に、前記検出器が初期化処理を開始してからX線照射を要求する信号を受信するまでの時間を記憶する記憶手段を有し、
前記制御手段は、前記初期化処理の終了から前記記憶手段に記憶された時間が経過したことに応じてX線照射を許可する信号を発する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のX線撮影装置。 - 前記制御手段は、前記X線照射を要求する信号を受信していない間は、前記検出器に定期的に前記初期化処理を実行させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
- 前記制御手段は、前記X線照射を許可する信号を前記X線発生装置に対して発することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のX線撮影装置。
- X線発生装置が発するX線を検出する検出器と、
前記検出器に定期的に該検出器の初期化処理を実行させる制御手段と
を有するX線撮影装置であって、
前記制御手段は、
前記検出器が初期化処理を実行していないときに、X線照射の指示に応じて発せられる第一の信号を受信した場合、該受信に応じて前記検出器に初期化処理を実行させ、該初期化処理が終了したことに応じてX線照射を許可する第二の信号を発し、
前記検出器の初期化処理中に前記第一の信号を受信した場合、該受信のタイミングから前記検出器が初期化処理に要する時間が経過したことに応じて前記第二の信号を発する
ことを特徴とするX線撮影装置。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のX線撮影装置と、前記X線発生装置とを有することを特徴とするX線撮影システム。
- X線発生装置が発するX線を検出する検出器と、前記検出器の制御を行う検出器制御装置とを有するX線撮影システムであって、
前記検出器制御装置は、
前記検出器の初期化処理中にX線照射を要求する信号を受信した場合、該初期化処理の開始から該信号を受信するまでの時間が、該初期化処理の終了した時点から経過することに応じて前記X線発生装置に対してX線照射を許可する信号を発することを特徴とするX線撮影システム。 - X線発生装置が発するX線を検出する検出器の制御を行う検出器制御装置の制御方法であって、
前記検出器の初期化処理中にX線照射を要求する信号を受信した場合、該初期化処理の開始から該信号を受信するまでの時間が、該初期化処理の終了した時点から経過したか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程で前記時間が経過したと判断したことに応じて、X線照射を許可する信号を発する工程と
を有することを特徴とする検出器制御装置の制御方法。 - X線発生装置が発するX線を検出する検出器に定期的に初期化処理を実行させる検出器制御装置の制御方法であって、
前記検出器が初期化処理を実行していないときに、X線照射の指示に応じて発せられる第一の信号を受信した場合、該受信に応じて前記検出器に初期化処理を実行させ、該初期化処理が終了したことに応じてX線照射を許可する第二の信号を発し、
前記検出器の初期化処理中に前記第一の信号を受信した場合、該受信のタイミングから前記検出器が初期化処理に要する時間が経過したことに応じて前記第二の信号を発する
ことを特徴とする検出器制御装置の制御方法。 - 請求項9又は10に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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