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JP4810026B2 - 住宅の浴室構造 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅の浴室構造に関する。
【0002】
【背景技術】
従来、ほとんどの住宅には浴室が設けられており、その浴室には、バスタブが設置されることが多い。このような浴室では、バスタブの下方に、当該バスタブを含む浴室の床部全部に対応する防水パンを設ける浴室構造が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の浴室構造では、浴室の床部全部に対応する防水パンが必要となっているので、広い浴室を作ろうとすると、防水パンも面積の広いものが必要となる。そのため、広い防水パンを製作するための場所や設備が必要となるとともに、製作に多くの手間がかかる。また、防水パンの面積が広いので、取り扱いにくく、輸送や設置にも多くの人手がかかるという問題が生じている。
【0004】
本発明の目的は、製作や設置が容易となり、所望の広さの浴室を容易に作れる住宅の浴室構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、図面を参照して説明すると、図3,4に示すように、住宅の浴室10がバスタブ11と水回り設備物12とを備えて構成され、前記バスタブ11の下方には、当該バスタブ11に対応する広さの防水パン20が設けられ、前記浴室10は前記住宅1のバルコニ6に連続し、前記床面10Aの前記バスタブ11側の端部は前記防水パン20前記水回り設備物12,13側の端部と上下方向に間隔をあけて重なり合い、これらの重なり合った空間に前記浴室10内の湯水を前記バルコニ6側に排出する排水溝20Aが形成されることを特徴とする住宅の浴室構造である。
【0006】
このような本発明では、防水パンがバスタブに対応する広さに形成されているので、製作や設置が容易となり、また、防水パンを浴室の広さに関わらず、バスタブに対応させればよいので、浴室を容易に所望の広さにすることができる。
また、このような本発明では、浴室内から、また、バスタブに入りながら、バルコニを通して外の景色を眺めることができるので、露天風呂の雰囲気を味わえ、リラックスした入浴時間を得ることができる。
そして、このような本発明では、排水溝をバルコニ側に向けて設ければよいので、住宅内に配管し遠い位置にある台所等の配管に接続する場合と比べて、短いものとすることができる。また、バルコニ側の配管と接続させればよく、住宅外部での接続作業となるので、配管作業が容易となる。
請求項2に記載の発明は、図3に示すように、請求項1に記載の住宅の浴室構造において、前記床面10Aの前記バスタブ11側の端部には、前記排水溝20Aに通じる排水口が形成され、前記排水溝20Aは、前記バルコニ6の下部に設けられた配管30に接続され、前記配管30は、前記住宅1の外壁に設けられた縦配管31に接続されていることを特徴とするものである。
【0008】
請求項3に記載の発明は、図3に示すように、請求項2に記載の住宅の浴室構造において、前記浴室10には前記バルコニ6に出入り可能なドア16が設けられていることを特徴とするものである。
このような本発明では、ドアからバルコニに出入りすることができるので、入浴後等にバルコニに出てくつろぐこともでき、これにより、開放感が得られ、露天風呂の雰囲気を味わうことができる。
【0009】
請求項4に記載の発明は、図3に示すように、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の住宅の浴室構造において、前記浴室10の床面はフローリング14で形成されていることを特徴とするものである。
このような本発明では、床面の排水性がよく、また、所定の大きさのものを順次敷き詰めていけば製作できるので、床面の製作が容易である。
【0010】
請求項5に記載の発明は、図3に示すように、請求項4に記載の住宅の浴室構造において、前記フローリング14は、軟質または半硬質の熱可塑性樹脂と、微粒子の木粉とを主材とする組成物で形成されていることを特徴とするものである。
このような本発明では、軟質または半硬質の熱可塑性樹脂と、微粒子の木粉とを主材とする組成物から構成することによって、浴室の床面に木の風合いによる暖かな感触が得られるようになり、使い心地が良好になる。また、耐水性に優れているので、浴室の床面の長寿命化を図ることができる。
【0011】
以上の本発明において、軟質または半硬質の熱可塑性樹脂とは、塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、スチロール樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂(ABS樹脂)、またはこれらの発泡体材料等をいい、特に、押し出し成形性に優れた塩化ビニル樹脂、あるいは射出成形性に優れたポリプロピレン樹脂が好適である。
【0012】
請求項6に記載の発明は、図3に示すように、請求項ないし請求項5のいずれかに記載の住宅の浴室構造において、前記水回り設備物は、洗面台12および便器13であることを特徴とするものである。このような本発明では、浴室内にバスタブの他に洗面台および便器が設けられているので、水回り設備物用の配管を1箇所にまとめやすく、配管作業が容易となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、二階建ての住宅1が示されている。この住宅1は、例えば、木質パネルを組合わせて構成される下階部2と、この下階部2の上に載置される上階部3と、この上階部3の上方に設けられる屋根部4とを備えて構成され、上階部3には、第1バルコニ5、第2バルコニ6および第3バルコニ7(図2参照)が設けられている。
【0016】
図2に示すように、2階部第2バルコニ6には浴室10が連続して設けられている。この浴室10は、第1室3Aと第2室3Bに挟まれており、これらの第1室3A、第2室3Bの他に、上階部3には、例えば第3室3C、第4室3D、第5室3E、第6室3F等が設けられている。
また、上階部3と下階部2との間には、中2階部が設けられ、この中2階部は収納室3Gとなっている。
さらに、図3,4に示すように、浴室10には、部屋の一方側にバスタブ11が設けられ、所定の間隔をあけて他方側に水回り設備物である洗面台12と便器13とが設けられている。
【0017】
このような浴室10の床部10Aの仕上げ部材はフローリング14で形成されている。このフローリング14は、射出成形で形成された木目模様を有する樹脂成形品であり、重合度1000程度で有色顔料が含まれたポリプロピレン樹脂等の射出成形性に優れた熱可塑性樹脂と微粒子の木粉とを主材にした組成物から構成され、この組成物中には、少量の酸化チタンおよび無機系抗菌剤等の抗菌剤が含有されている。また、フローリング14は、床基礎部27の上に床面材28を介して設けられている。
【0018】
浴室10には、第1のドア15が設けられ、ドア15を開けることで前記第3室3Cに出入りでき、また、第2バルコニ6側には第2のドア16が設けられ、ドア16を開けることで第2バルコニ6に出入りできるようになっている。
さらに、浴室10においてバスタブ11の第2バルコニ6側には、第1開閉窓17が設けられ、便器13側には、第2開閉窓18が設けられている。これらの第1開閉窓17および第2開閉窓18は、例えば腰の高さより高い位置に設けられている。
このような浴室10の床部10Aと、第2バルコニ6のデッキ部6Aとはほぼ同じ高さとなっている。また、第2バルコニ6のデッキ部6Aも、前記熱可塑性樹脂と微粒子の木粉とを主材にした組成物で形成されている。
【0019】
図4に示すように、バスタブ11の下方には、所定の大きさの防水パン20が、支持部材21や図示しない他の受部材で支持されて設けられている。この防水パン20の大きさはバスタブ11に対応しており、バスタブ11の平面の広さより所定寸法だけ大きく形成され、バスタブ11からの排水等を受けるようになっている。この防水パン20における前記洗面台12側の端部と、浴室10の床部10Aのバスタブ11側の端部とは、上下方向に間隔をあけて重なり合っており、この重なり合った空間に、浴室10内の湯水を排出する排水溝20Aが形成されている。
【0020】
排水溝20Aは、防水パン20底部の水平部に形成された立上がり部20Bと、立上がり部20Bから洗面台12側に延びた底部20Cと、この底部20Cの端部上に立設された側面部材22と、この側面部材22と対向して設けられたエプロン25を含んで構成され、図3に示すように、第1のドア15側からバスタブ11の長手方向に沿って浴室10の第2バルコニ6との境界まで延びて設けられている。なお、側面部材22およびエプロン25は、前記熱可塑性樹脂と微粒子の木粉とを主材にした組成物で形成されている。また、前記バスタブ11の一部がエプロン25の上端部に載置されている。そして、バスタブ11の排水口11A(図3参照)からの排水は、図示しない排水パイプを、立上がり部20Bを乗り越えて排水溝20Aに接続するように設け、その排水パイプから排出させて行われるようになっている。
【0021】
排水溝20Aの上方には排水溝20Aを塞ぐ排水点検用蓋23が設けられ、この排水点検用蓋23をあけることで排水溝20Aのメンテナンス等が行えるようになっている。排水点検用蓋23は、バスタブ11を載置するエプロン25の側面下部との間に所定の隙間Cをあけて設けられ、この隙間Cが浴室10の床部10Aの湯水等を排水溝20Aに排出する排出口となっている。
【0022】
浴室10の排水溝20Aは、図3に示すように、第2バルコニ6の下部に排水溝20Aと交差する方向に延びて設けられた配管30に接続され、この配管30は、住宅の外壁に沿って設けられた縦配管31に接続されている。
浴室10の床部10Aは、矢印Aで示すように、洗面台12側からバスタブ11側に向かって下り勾配となる水勾配がつけられている。また排水溝には、矢印Bで示すように、第1のドア15側から第2バルコニ6側に向かって下り勾配となる水勾配がつけられている。
【0023】
なお、図1に示すように、屋根部4において浴室10の上方位置には、トップライト35が設けられており、そこからも浴室10への採光が得られるようになっている。
【0024】
このような実施形態によれば、次のような効果がある。
(1) 浴室10の広さに関係なく、防水パン20がバスタブ11に対応する広さに形成されているので、防水パン20を小型化することができ、その結果、製作や設置等が容易となる。
【0025】
(2) 浴室10は、第2バルコニ6に連続しているので、浴室10から、また、バスタブ11に入りながら、バルコニ6を通して外の景色を眺めることができ、露天風呂の雰囲気を味わえ、これにより、リラックスした入浴時間を得ることができる。
(3) 浴室10にはバルコニ6に出入り可能なドア16が設けられており、ドア16からバルコニ6に出入りすることができ、入浴後等にバルコニ6に出てくつろぐことができ、これにより、開放感が得られ、露天風呂の雰囲気を味わうことができる。
【0026】
(4) 浴室10の床面を構成するフローリング14、バスタブ11を載せるエプロン25は、熱可塑性樹脂と微粒子の木粉とを主材にした組成物で形成されているので、充分な耐水性を有するとともに、浴室の床面およびエプロン25に木の風合いによる暖かな感触が得られるようになり、使い心地が良好になる。
(5) バルコニ6のデッキ6Aは、熱可塑性樹脂と微粒子の木粉とを主材にした組成物で形成されているので、充分な耐水性を有するとともに、デッキ6Aに木の風合いによる暖かな感触が得られるようになり、使い心地が良好になる。また、風雨による劣化も少なく、長期間にわたって新品同様の使い心地を維持することができる。
【0027】
(6) 浴室10の第2バルコニ6側には、第1、第2の開閉窓17,18が設けられているので、例えば夏の暑い夜等、それらの開閉窓17,18を開けて入浴することができ、開放感が得られ、露天風呂の雰囲気を味わうことができるとともに、開閉窓17,18が設けられているので、浴室10内の換気を行う際、開閉窓17,18を開ければ外気を取り込むことができ、換気を容易に行うことができる。
【0028】
(7) 浴室10の排水溝20Aは、第2バルコニ6の下部に排水溝20Aと交差する方向に延びて設けられた配管30に接続され、この配管30は、住宅の外壁に沿って設けられた縦配管31に接続されており、浴室10から最短距離で排出されるので、配管を短いものとすることができ、また、長い排出溝で生じるゴミ等の詰まり等の問題が少なく、これにより、スムーズな排出が可能となる。さらに、排水溝20Aをバルコニ6側の配管30と接続させればよく、外部での接続作業となるので、配管作業が容易となる。
【0029】
(8) 浴室10内には、バスタブ11の他に、洗面台12および便器13が設けられているので、これらの設備の配管を1箇所にまとめやすく、配管作業が容易となる。
(9) 浴室10の上方位置には、トップライト35が設けられ、そこからも浴室10への採光が得られるので、明るい浴室となるとともに、夜には、風呂に入りながら星空を眺めることもでき、よりリラックスすることができる。
【0030】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できるものであれば、次のような変形形態でもよいものである。
例えば、前記実施形態では、本発明の住宅の浴室構造が適用される住宅1を、木質パネルを組合わせることにより建てられる住宅としたが、予め工場で生産された軸組構造の建物ユニットを、現場で複数個、組合わせることによって建てられるユニット式建物に適用してもよい。
【0031】
また、前記実施形態では、浴室10の床面10Aに、床仕上げ材としてのフローリング14を、熱可塑性樹脂と微粒子の木粉とを主材にした組成物で形成したが、これに限らず、床仕上げ材としてタイル等を使用してもよい。
【0032】
さらに、前記実施形態では、浴室10の第2バルコニ6側に第1、第2の開閉窓17,18を設けたが、窓は開閉窓でなくてもよい。例えば、上げ下げ窓、引倒し窓あるいは引違い窓等、どのような形式の窓であってもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1の発明によれば、防水パンがバスタブに対応する広さに形成されているので、製作や設置が容易となり、また、防水パンを浴室の広さに関わらず、バスタブに対応させればよいので、浴室を容易に所望の広さにすることができる。
また、請求項1の発明によれば、浴室は住宅のバルコニに連続しているので、浴室内から、また、バスタブに入りながら、バルコニを通して外の景色を眺めることができ、これにより、露天風呂の雰囲気を味わえ、リラックスした入浴時間を得ることができる。
そして、請求項1の発明によれば、排水溝をバルコニ側に向けて設ければよいので、住宅内に配管し遠い位置にある台所等の配管に接続する場合と比べて、短いものとすることができる。また、バルコニ側の配管と接続させればよく、住宅外部での接続作業となるので、配管作業が容易となる。
【0035】
請求項3の発明によれば、浴室にはバルコニに出入り可能なドアが設けられているので、ドアからバルコニに出入りすることができる。従って、入浴後等にバルコニに出てくつろぐこともでき、これにより、開放感が得られ、露天風呂の雰囲気を味わうことができる。
【0036】
請求項4の発明によれば、浴室の床面はフローリングで形成されているので、床面の排水性がよく、また、所定の大きさのものを順次敷き詰めていけば製作できるので、床面の製作が容易である。
【0037】
請求項5の発明によれば、フローリングは、軟質または半硬質の熱可塑性樹脂と、微粒子の木粉とを主材とする組成物から構成することによって、直接肌が腰掛け部に触れても木の風合いによる暖かな感触が得られるようになり、使い心地が良好になる。また、耐水性に優れているので、浴室の床面の長寿命化を図ることができる。
【0038】
請求項6の発明によれば、水回り設備物は、洗面台および便器で構成されているので、バスタブとともに、洗面台および便器用の配管を1箇所にまとめやすく、配管作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る住宅を示す全体斜視図である。
【図2】前記実施形態の住宅における上階部の間取りを示す平面図である。
【図3】前記実施形態の浴室とバルコニとを示す平面図である。
【図4】図3におけるIVーIV線に沿った縦断面図である。
【符号の説明】
1 住宅
6 第2バルコニ
11 バスタブ
12 水回り設備を構成する洗面台
13 水回り設備を構成する便器
16 第2のドア
17 第1開閉窓
18 第2開閉窓
20 防水パン
20A 排水溝
C 排水口を構成する隙間

Claims (6)

  1. 住宅の浴室がバスタブと水回り設備物とを備えて構成され、前記バスタブの下方には、当該バスタブに対応する広さの防水パンが設けられ
    前記浴室は前記住宅のバルコニに連続し
    前記浴室の床面の前記バスタブ側の端部は前記防水パンの前記水回り設備物側の端部と上下方向に間隔をあけて重なり合い、これらの重なり合った空間に前記浴室内の湯水を前記バルコニ側に排出する排水溝が形成されることを特徴とする住宅の浴室構造。
  2. 請求項1に記載の住宅の浴室構造において、
    前記床面の前記バスタブ側の端部には、前記排水溝に通じる排水口が形成され
    前記排水溝は、前記バルコニの下部に設けられた配管に接続され、
    前記配管は、前記住宅の外壁に設けられた縦配管に接続されていることを特徴とする住宅の浴室構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の住宅の浴室構造において、
    前記浴室には前記バルコニに出入り可能なドアが設けられていることを特徴とする住宅の浴室構造。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の住宅の浴室構造において、
    前記浴室の床面はフローリングで形成されていることを特徴とする住宅の浴室構造。
  5. 請求項4に記載の住宅の浴室構造において、
    前記フローリングは、軟質または半硬質の熱可塑性樹脂と、微粒子の木粉とを主材とする組成物で形成されていることを特徴とする住宅の浴室構造。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の住宅の浴室構造において、
    前記水回り設備物は、洗面台および便器であることを特徴とする住宅の浴室構造。
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