JP4810208B2 - 発光装置 - Google Patents
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Description
現在までに非常に多くの現象が報告されているが、例えば代表的なものとして、フォトニックバンドギャップ(以下、これをPBGと記す)によって、ある周波数帯の光が結晶中をまったく伝搬できないようにすることができるといった特徴がある。
フォトニック結晶の応用技術は数多く存在するが、その中でPBGの性質を利用して光を微小空間内に閉じ込め、新規デバイスに応用しようという研究が、近年盛んに行われている。
そのため、このような欠陥を共振器として用いて完全閉じ込め共振器とすることで、共振器損失を非常に低く抑えることができ、超低閾値のレーザ素子が実現できるものと期待されている。
また、特許文献2では、3次元フォトニック結晶欠陥共振器の近傍に線欠陥導波路を配置したとき、両者の位置を最適化することで、光の共振状態に与える影響を最小限にした状態での光取り出し法が提案されている。
前者では、固体レーザ光の基本波に対する第二高調波(SHG)光を出力するレーザ装置などがある。
また、後者では、ある波長のレーザ光をポンピング光として、非線形媒質の入った共振器に入射させ、別々の波長の光(シグナル光とアイドラー光)に変換する光パラメトリック発振(OPO)器などがある。
ここではIII−V族化合物半導体の大きな非線形性を利用し、活性層と波長変換層両方をIII−V族化合物半導体により作製している。
また、III−V族半導体の非線形性は結晶の方位に依存するため、傾斜基板を用いて結晶成長を行い、媒質の非線形性を高めている。
光の取り出しができなければ、完全閉じ込め共振器を用いたレーザはデバイスとして機能しないため、光の取り出し方法をどうするかということは重要な課題である。
これまで提案されている方法は、上記特許文献1あるいは特許文献2等の従来例のものにおいても示されているように、活性層の近傍に導波路を作製し、導波路を通して光を外部へ取り出そうというものである。
しかし、このような方法による場合、導波路の位置が最適位置からわずかでもずれると、共振器から導波路に光が漏れ出し、共振器としての著しい性能低下につながることとなる。
しかし、これによると光が閉じ込められているのは1方向のみであり、3次元完全閉じ込め共振器に比べ光の閉じ込めが弱くなるという問題がある。
このため、非線形媒質との相互作用が低下し、変換効率が小さくなる可能性を有している。
三次元フォトニック結晶を含み構成される共振器、
波長変換媒質、
第1の波長の光を発生する第1の活性媒質、
該1の波長と異なる第2の波長の光を発生する第2の活性媒質、を備え、
該第1及び第2の波長の光が、該波長変換媒質により、前記第1及び第2のとは異なる第3の単一波長の光に変換され、該共振器の外部に放出されることを特徴とする。
(1)電流の注入により、ある特定の波長を有する基本波を発する手段(活性媒質)。
(2)該基本波を3次元空間内に閉じ込めて増幅させる手段(3次元閉じ込め共振器)。
(3)該基本波を波長変換し別の波長の変換波とするための手段(波長変換媒質)。
そして、共振増幅された基本波の波長を、別の異なる波長の変換波に変換することにより、該変換波光を共振器外部に取り出すように構成することができる。
ここで、ある特定の波長を有する基本波とは、連続発振レーザなどの発振スペクトル幅が極めて狭い単一波長の光をさすのみでなく、パルス発振レーザなど発振スペクトル幅が10nm以上になるような、やや幅の広い光のこともさす。
また、共振器に微細導波路などをつくり込む必要がなく、導波路の極精密な位置制御も必要ないため、作製誤差による素子の機能低下を回避することができる。また、光を共振器内部に3次元的に閉じ込めているため、光の損失が少なく、共振器内部の光密度を大きくすることが可能となる。
これにより、波長変換媒質との相互作用が増大し、高い変換効率を実現することができる。
従って、波長変換レーザとしても、性能の良いレーザを提供することができる。
3次元閉じ込め共振器は、波長変換する前の基本波を共振器外部に漏らすことなく完全に閉じ込め、変換波のみを透過することができる共振器が必要である。
このような性質を持つ共振器であればいかなるものでもよいが、3次元フォトニック結晶を用いた欠陥共振器は、完全PBGを有しており、また設計により結晶を透過させる光の波長域を制御できるため、この用途に適している。
その際、フォトニック結晶を構成する部材は、基本波および変換波に対して吸収の少ないことが望ましい。
フォトニック結晶を構成する部材と同様に、電流注入により発光させるためには、活性層に用いる部材は半導体材料であることが望ましい。
本実施の形態においては、このような活性層を3次元閉じ込め共振器の内部に局所的または周期的に配置する構成が採られる。
また、波長変換媒質としては、現在までに種々の非線形媒質が報告されている。高調波発生、和周波及び差周波発生媒質としては、β−BaB2O4(BBO)、LiNbO3(LN)、LiTaO3、KTiPO4(KTP)などの酸化物誘電体結晶が挙げられる。また、これらにMgなどの元素をドープした結晶、AgGaS2などのカルコパイライト型の半導体結晶などが挙げられる。
その場合、実効的な非線形性を高めるため、高指数面の基板を用いる。
これら非線形媒質の性質については、非線形光学定数が大きいこと、基本波及び変換波に対して吸収の少ないことが望ましい。
このため、結晶成長により一括して作製した、いわば同一の結晶内に活性層および波長変換媒質を設けることができる。これにより、活性層と非線形媒質が別々の場合より、界面による反射損失の低減や作製プロセスを簡略化できるなどのメリットがある。
これら非線形媒質を用いた波長変換のためには、基本波と変換波間の位相整合を取ることが重要になる。その方法として既に種々の方法が報告され公知の技術となっている。
本発明に用いることができる位相整合方法としては、結晶の複屈折性を利用した角度整合、結晶の非線形分極を周期的に反転させた擬似位相整合法などがある。また誘導ラマン散乱(を用いたラマン変換)を利用する場合には、ラマン媒質としてパラ水素などを用いることができる。
本実施の形態においては、このような波長変換媒質を3次元閉じ込め共振器の内部に局所的または周期的に配置する構成が採られる。
さらに、共振条件を満たせば欠陥の大きさは自由に変えることができ、フォトニック結晶においては微小欠陥に光を閉じ込めたレーザ発振も数多く報告されているため、フォトニック結晶を用いることで素子の小型化にも寄与することができる。
この場合には、変換波もまた共振器中に閉じ込め、導波路を伝搬した光のみを共振器外へ取り出せるよう、共振器および導波路を設計する必要がある。
その際、共振器の母材に3次元フォトニック結晶を用いる場合には、変換波に対しても完全PBGを持つようフォトニック結晶を設計し、欠陥導波路を作製することで、これを実現することができる。
例えば、変換波が第二高調波であるような場合には、フォトニック結晶の第二のPBG(第一のPBGの2倍の周波数領域に生じるPBG)を利用すればよい。導波路を用いずに変換波を取り出す場合(すなわち、変換波に対してフォトニック結晶が透明となる場合;後述の図3の説明参照)は、光は共振器中の光モードパターンに応じた方向に放射される。
従って、取り出し光制御のためには、ミラーやレンズなど、外部装置による放射方向の制御が必要となる(後述の図4の説明参照)。
901は、利得媒質と波長変換媒質を含む領域であり、電流注入(電極は不図示)などにより、波長λ1の光を発生させる。
902は、波長λ1の光に対するミラーとして機能するフォトニック結晶である。
すなわち、フォトニック結晶902のPBG内に波長λ1の光は位置し、結果として、901の上下方向に光の閉じ込めが起こる。
また、950は、波長λ1とλ2(後述)に対して、反射層として機能するミラー領域である。
フォトニック結晶を用いてもよいが、単層あるいは多層膜により構成してもよい。
すなわち、本発明は、利得媒質が完全にフォトニック結晶に取り囲まれている場合に限定されるものではない。
980及び981は、必要に応じて設けられる充填物である。
901において波長λ1で発生した光は、左右のミラー950と、上下のフォトニック結晶902により、増幅され、所定の光強度に到達すると波長変換媒質(不図示)により波長λ2に変換される。
左右のミラーは、波長λ2に対してもミラーとして機能する。一方、λ2に変換された光は、フォトニック結晶902を透過できるように設計する。こうして、出射光の方向に指向性をもたせた発光装置が提供できる。
なお、以上示したあるいは、以下で示す図面はすべて模式図であり、各部位のサイズやフォトニック結晶の周期数など、必ずしも実デバイスどおりには描かれていない。
[実施例1]
実施例1は、本発明を適用してレーザ共振器を構成したものである。
図1に本実施例におけるレーザ共振器の模式図を示す。
図1(a)はレーザ共振器全体の斜視図、(b)は前記(a)に示されたレーザ共振器のa−b線におけるxz平面に平行な断面図、(c)は前記(a)に示されたレーザ共振器のc−d線におけるxy平面に平行な平面の断面図を含んだ斜視図である。
図1において、11は3次元フォトニック結晶を構成部材とするレーザ共振器であり、完全PBGを持つ3次元フォトニック結晶により構成されている。
本実施例においては、3次元フォトニック結晶として知られている井桁構造(Solid State Communications vol.89, pp413)を用いている。
また、15は活性媒質、16は波長変換媒質であり、フォトニック結晶の中央部分には、多重量子井戸構造を有する活性媒質15と、それに隣接して波長変換媒質16が埋め込まれている。
波長変換媒質16の位置ではフォトニック結晶の周期性が破られており、欠陥として作用する。
従って前述したように、PBG内の周波数を有する光はこの欠陥部分に完全に閉じ込められ、欠陥部分は共振器として働き、活性媒質から発光した光を増幅することができる。
また、電流注入は、素子上下の電極17を通して行う。
フォトニック結晶を構成するロッドは断面が幅130nm、z方向の厚さ160nmの長方形であり、フォトニック結晶の周期は640nm、欠陥の±z方向にはあらわには図示してないが、それぞれ4周期ずつのフォトニック結晶構造が設けられている。
共振器のx、y平面領域の大きさはおよそ10μm、欠陥部分は一辺が900nmの立方体である。
発振したレーザ光(基本波)は、波長変換媒質16を構成する非線形媒質によって波長変換される。本実施例では、2次の非線形光学効果である、第2次高調波発生現象(Second Harmonic Generation:SHG)を利用している。
ここで、波長変換効率を高めるためには、非線形媒質を導入する位置と、基本波、変換波の位相整合条件が重要になる。
本実施例においては、共振器の形状と大きさの条件より、x,y,zの3方向で共振が起こる。
共振器内部の共振方向に対しては、それぞれ定在波状態となっているため光密度の大きい領域と小さい領域が生じる。
波長変換効率を高めるためには、少なくともこのうち光密度の大きい領域には、非線形媒質が導入されていることが必要となる。
簡単のため、一つの共振方向について考えると、複屈折のない媒質における位相整合条件は、次のようになる。
[数式1]
ω2n2 = 2ω1n1
ω1、ω2はそれぞれ基本波、2倍波の周波数、n1、n2はそれぞれω1、ω2における屈折率である。
上の条件は、複屈折性のない結晶では満たされないが、複屈折結晶においては常光成分と異常光成分を用いて満たすことができる。
図2にBBOの非線形媒質による第二高調波発生のための模式的な結晶配置を示す。
図2において、21はBBOの非線形光学結晶、22は結晶への入射光線(基本波ω1)、23は変換された2倍波(ω2)である。
入射光線に対して、結晶の光学軸である[001]軸を所定の角度傾けてやることにより、上式が満足される。
このとき
[数式2]
ω2 n2e= 2ω1n1o の関係が成り立つ。
ω1、ω2はそれぞれ基本波、2倍波の周波数、n1oはω1における常光成分の屈折率、n2eはω2における異常光成分の屈折率である。
このように複屈折性の非線形結晶を用いることで位相整合条件が満たされ、変換効率を高めることができる。BBOにおいては、θ=48°である。
以上、共振モードの空間分布に従い、光密度の大きな場所に位相整合条件を満たすような結晶角度で非線形媒質を導入することにより、高い変換効率を実現することができる。
さらに、本実施例においては、共振方向が複数方向あるため、それぞれの共振方向について、結晶の角度を48°とした非線形結晶を複数配置することが好ましい。
まず、井桁構造のフォトニック結晶を、JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY, VOL. 17, p1948に掲載されているような、公知の半導体スタッキング技術を用いて作製する。
この方法によれば、内部に中空構造を有する3次元フォトニック結晶構造を、制御よく作製することができる。
さらに、中空構造中に非線形媒質を導入し、熱融着法により中空構造内部に固定する。非線形媒質は、中空構造に入る部分をドライエッチングを用いて加工し、張り合わせた後の共振器に入らない部分は研磨により除去する。
表面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法などにより平滑化した後、フォトニック結晶層を積層し、中空構造を延長する。
その後レーザ活性媒質を同様に熱融着法により導入する。
レーザ活性媒質は、あらかじめ別のウエハにエピタキシャル成長しておき、ドライエッチングを用いて中空構造大の大きさに加工する。
その後、ウエハごと欠陥内部に融着した後、ウェットエッチングにより上部の基板を除去する。除去するために、ウエハの活性層下部にあらかじめエッチングストップ層を導入しておく。
そして、再び井桁構造のフォトニック結晶を中空構造を覆うように作製し共振器が完成する。最後に電極を真空蒸着する。
図3はレーザ共振器11を構成するフォトニック結晶内部を伝播する光の周波数と、波数との分散関係を表した(フォトニックバンド図)例示的な模式図ある。図中の網掛け部分31は欠陥モード以外の分散曲線が存在せず、この周波数帯の光がフォトニック結晶の欠陥以外の部分に存在できないことを表し、PBG中の光が欠陥に閉じ込められていることを表している。
太線32は共振器の欠陥モード、ω1、ω2はそれぞれ基本波、変換波の周波数である。
従って、活性媒質を有し、完全閉じ込めが成立している共振器内で発振させることができる。
一方、変換波に対しては、その周波数の位置に分散曲線が存在しPBGは存在しないことがわかる。
このような場合、フォトニック結晶は変換波に対して透明であり、光は自由に外部へ取り出すことができる。
以上のような原理から、本実施例においてはレーザ発振に用いる基本波の閉じ込めを弱めることなく、変換波を外部に取り出すことができる。
図4において、41は本実施例により構成されたレーザ素子、42はレーザ素子から放射されるレーザ光、43は楕円ミラー、44は集光レンズ、45は光ファイバ支持具、46は光ファイバである。
本実施例のようなレーザ素子の場合、共振器構造を反映してレーザ光線は空間のx,y,z,3方向に放射されることになる。
このような場合、図4のように楕円ミラーを用いて光を一点に集光し、光ファイバなどに結合させて使用することで光を効率よく使用でき、なおかつ使用に際する利便性も向上する。
また、本実施例において、3次元フォトニック結晶は例示的に井桁構造を用いたが、共振器内部に活性媒質および波長変換媒質を埋め込むことができるフォトニック結晶構造であればいかなるものでもよい。
他に用いることができる構造としては、現在までに公知のものでも、オパール・逆オパール構造、螺旋構造など多数の構造が考えられる。
また、発光媒質は以上ではInGaAsPとした。
しかし、これはInGaAs、AlGaInP、AlGaAs、AlGaAsSb、GaN、InGaN、AlGaN、GaInNAsなどのIII−V族系半導体、ZnSe、ZnCdS、ZnSSeなどのII−VI族系半導体いずれでもよい。
さらに、非線形媒質としては前述したような高調波発生、和周波及び差周波発生媒質はすべて用いることができる。
また、ラマン変換媒質を用い誘導ラマン散乱現象によるラマン変換も利用することができる。
さらに、波長変換部をそのままIII−V族、II−VI族半導体により作製することで、前述したような化合物半導体の大きな非線形性を利用した波長変換技術も利用することができる。
実施例1は、本発明を適用してレーザ共振器を構成したものである。
図5に、実施例2におけるレーザ共振器の模式図を示す。
図5(a)、図5(b)及び図5(c)の関係は、それぞれ実施例1における図1(a)、図1(b)及び図1(c)の関係と同様である。
本実施例においては、共振器の両端に2種類のそれぞれ発光波長の異なる活性層51、52を有している。
また、波長変換媒質53は、ある一定の間隔を空け周期的に配列されており、注入電流を遮らない構造になっている。
素子全体の大きさ、および共振器となるフォトニック結晶の材質は、実施例1と同様である。
また、製造方法に関しても、実施例1と同様のプロセスを適用できる。
また、波長変換媒質53を構成する非線形光学媒質には、AgGaS2(AGS)を用いている。
フォトニック結晶を構成するロッドは断面が幅160nm、z方向の厚さ200nmの長方形である。また、フォトニック結晶の周期は800nm、欠陥部のZ軸方向の大きさは1600nm、波長変換媒質の断面は1辺が600nmの正方形であり、波長変換媒質ごとの間隔は200nmである。
波長変換媒質は、X軸、Y軸方向それぞれに3列ずつ配置されている。電極から電流を注入すると、両活性層51、52より、それぞれ波長の異なった光が発せられる。
共振器はそれら両方の光に対してPBGを持つよう設計されているため、それぞれの光は共振器内に閉じ込められ増幅され発振する。
ここで、非線形媒質は活性層51、52より放出する光と、それらの変換光による3波混合の条件で位相整合するように角度調整され配置されている。
本実施例においては、活性層51、52より放出される光は、それぞれ波長1320nm、1450nmの近赤外光である。
これら2波長の光の差周波をとり、波長8.75μm程度の中赤外光を得ることができる。
差周波発生における位相整合条件は次のようになる。
[数式3]
ω3n3e= ω1n1o − ω2n2o
ここでも実施例1と同様、結晶の[001]軸をある所定の角度だけ光の共振方向に対して傾けて配置することにより、位相整合条件を満足することができる。本実施例における位相整合角θは36°となる。
図7において、71の網掛け部分がPBG、72の太線が欠陥モードを表している。
ω1、ω2はそれぞれ2つの別々の活性層から発する光の角周波数、ω3は差周波発生による変換光の周波数であり、これを共振器外に取り出す。
図7に示すように、ω1、ω2に対してPBGを持ち、ω3のみを透過するようにフォトニック結晶構造を設計することで、ω1、ω2の共振状態を弱めることなく、変換波ω3を取り出すことができる。
従って、活性層から放出される光の波長を自由に変えることで、非常に広範囲に渡る波長の光を放出可能である。
ここで用いることのできる材料は、フォトニック結晶、活性層、非線形媒質それぞれについて、実施例1で述べたような多くの材料を適用することができる。
また、フォトニック結晶も3次元フォトニック結晶であれば井桁構造以外のすべての構造を用いることができる。
なお、以上に述べた内容は全て一例に過ぎず、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
次に本発明の別の実施例について説明する。この実施例3は出射光に指向性を設ける例である。
図8を用いて、本発明における共振器の、第2の構成について説明する。
図8(a)は該第2の構成の共振器を斜め上方から見た斜視図であり、(b)は概共振器のa―b線におけるyz平面に平行な断面図である。
801は実施例1において図1に示した共振器である。802は図1の共振器の外側に設けられた、周期、ロッド断面積が図1の共振器とは異なるフォトニック結晶である。803は本構成の共振器に設けられた電極である。
本共振器の構成においては、共振器801は、周期、ロッド断面積が801とは異なるフォトニック結晶802に囲まれた構造をしている。
802のフォトニック結晶は、その周期およびロッド断面積が図1のフォトニック結晶のすべて半分となっている。
フォトニック結晶802の長さは、共振器801のフォトニック結晶と同じく4周期以上設けるのが好ましい。
802のフォトニック結晶は、フォトニックバンドギャップが801の共振器のフォトニック結晶の半波長となるため、801の共振器により放射される第2高調波に対してミラーとして機能する。
従って、801の共振器により放射された第2高調波は、802のフォトニック結晶の設けられていない窓部850からのみ放射される。
本構成の共振器も、801の共振器における個々の作製プロセスと同じプロセス方法を用いて作製する。しかし、802のフォトニック結晶が801に対して周期、ロッドの断面積とも全て半分の大きさを持つようにつくる。
本構成の共振器を用いることにより、図1の放射光のうちある1方向の光のみを取り出すことができるようになる。すなわち、指向性を確保できる。
さらに、802のフォトニック結晶の窓部を設ける面が異なると光の共振モードが異なるため、放射される光のパターンもそれぞれ異なる。従って、窓部を設ける面により、出射光の方向を1方向に固定でき、かつ放射パターンを制御することができる。
12:フォトニック結晶共振器構成部材(GaN)
13:フォトニック結晶共振器中空構造
14:GaN基板
15:InGaAsP多重量子井戸構造(活性媒質)
16:β−BaB2O4(BBO)非線形光学結晶(波長変換媒質)
17:電極
Claims (1)
- 発光装置であって、
三次元フォトニック結晶を含み構成される共振器、
波長変換媒質、
第1の波長の光を発生する第1の活性媒質、
該1の波長と異なる第2の波長の光を発生する第2の活性媒質、を備え、
該第1及び第2の波長の光が、該波長変換媒質により、前記第1及び第2のとは異なる第3の単一波長の光に変換され、該共振器の外部に放出されることを特徴とする発光装置。
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