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JP4811630B2 - U字溝 - Google Patents
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JP4811630B2 - U字溝 - Google Patents

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本発明は、農業用及び工業用水路及び排水路、並びに一般土木用水路及び排水路に用いることができる合成樹脂製のU字溝に関する。
山野の土木開発現場並びに一般道路の側溝および排水路として、従来コンクリート製のU字溝が用いられてきたが、近年、コンクリート製のU字溝に代えて合成樹脂製のU字溝が用いられるに至っている。この合成樹脂製のU字溝は、従来のコンクリート製のU字溝よりも軽量であるため、輸送面や施工面で取扱いが容易であるが、一方合成樹脂製のものは、コンクリート製のものと比較して一般に、剛性が低いため、特に側壁外から大きな土圧がかかった場合には、側壁が内側に折れこんで変形しやすくなるという問題があった。そこでこの問題を解決するべく、U字溝の底壁面から側壁面を波形もしくは類似の凹凸形状に成形することにより合成樹脂製U字溝の側壁外からの土圧に対する剛性の向上を達成する方法が提案され利用されていることが知られている(特開昭61−83731号公報、特開平11−1956号公報等)。なおこの種の、U字溝において、その底部付近について上記の凹凸形状をあまりに大きな凹凸に設計することは、雨水や地下水等の流通を妨げ、本来の使用目的である流路としての機能を十分に果たすことはできなくなる。従って、U字溝の内壁面を平坦な面に保ちかつ凹凸形状を外側壁面にのみに付ける方法も検討されている(例えば特開平8−151677号公報等)が、剛性の格段の向上が期待できず、これは有利な手段とは必ずしもいえない。
しかしながら、U字溝の側壁外からの土圧に対する剛性を高めるためにU字溝の形状に単に凹凸条を与えるのみでは自ずと限界があり、またその壁厚を厚くするとしても製造コストが上昇する。加えてU字溝の、使用時に左右の側壁を内側に押し変形させる土圧は側壁に対して垂直の方向に働く場合の他、側壁に対して斜めの方向にも働く。さらに、U字溝に加わる土圧の程度は、U字溝全体についてみると不均等なものとなりやすく、ねじれ応力がU字溝に作用する結果になり易い。従ってU字溝は、種々の荷重方向からの圧力に
も耐える剛性を備えるように配慮する必要がある。そこで従来、U字溝の形状を工夫するほか、U字溝の一番弱い部分であるU字溝上部において、U字溝の両側壁を架け渡す補強材を幅方向に数カ所取り付けることにより、合成樹脂製U字溝の側壁への土圧に対して剛性を向上させる方法も知られている。例えば、上記特開平11−1956号公報においてはより強度を確保するため両側壁部上端に沿ってあてがい補強材を配し、リベットやボルト・ナットにより前記補強材に固定した金属製の複数の架け渡し材で架け渡した構造を開示している。また、特開2000−129768号公報は合成樹脂製のU字溝部材の対向する側壁の上端部に形成した受容部にその長手方向に形鋼からなる補強材を配設した上で、受容部間にボルト・ナットで固定した横架材により架け渡しするかまたはその両端部が逆U字形に折り曲げられて、U字溝の両側壁上端部に上方から跨ぐように成形された嵌め込み可能な嵌込部を有する横架材にて架け渡ししたU字溝部材を示す。後者の場合にはU字溝に固定する横架材の止め具を必要としないものである。
特開昭61−83731号公報 特開平11−1956号公報 特開平8−151677号公報 特開2000−129768号公報
上記従来技術において、U字溝上部にU字溝の両側壁を架け渡す補強材は、主に、断面略L字形のアングル型鋼材等の金属製で、U字溝の壁側部上部にネジや、ボルト・ナット等の止め具(固定具)を使用するものであるか、固定具を要しなくても架け渡し補強材の両端が複雑な形状をなすものである。しかしながら、U字溝に架け渡し材を架け渡すために、従来のようなネジや、ボルト・ナット等の固定具を使用することは、U字溝の敷設作業がとても煩雑な作業になる。また、架け渡し補強材の両端が複雑な形状をなすものでは、その形状を製造する際に、折り曲げ加工すべき箇所が多く、工程数を多く要し、製造コスト面で不利である。さらに、上記従来のU字溝は、架け渡し材の補強材受容部として、U字溝の長手方向に延びる補強用の金属製の補助部材を併用する必要があるもの(特開平11−1956号公報)であるか、または補強材としての金属を一体成形してU字溝の両側壁上部に直接埋込む形式のもの(特開2000−129768号公報)である。これは、金属製の補強材を長手方向と幅方向にはしご状に配置することが剛性の著しい向上を図る上で効果的であると考えられるためである。しかしながら、架け渡し材の配置のために、U字溝に補助部材を装着しなければならないことは、U字溝の敷設の作業性をより悪くする。また、一体成形にてU字溝に補強材を埋込む形式のものはU字溝の製造に当たって工程数が多くコスト高になる。また、金属は腐食するので、金属製の架け渡し材は腐食による強度の減少および外観の悪化が生じるおそれがある。また、L字形のアングル型鋼材は、鋭利な部分が突出した状態で取り付けられるため、作業者を負傷させたり、作業者の衣服が引掛かり破れるおそれもある。
従って、本発明の課題は、取り付けのために補助部材や固定具を必要とせずに簡単に取付けられ、しかも、簡単な形状で製造費も安価な架け渡し材を、横架、固定することによって、十分な強度と高い剛性を確保し得る、架け渡し材を備えた合成樹脂製のU字溝を提供することにある。また、金属製架け渡し材を使用した場合と比較してそれに劣らない強度が得られ、しかも腐食による悪影響がなくかつ、作業者が負傷しがちな鋭利な部分が突出した形状をもたない部材からなり、設置作業を安全にかつ容易迅速に行い得るU字溝を提供することにある。
本発明者は上記課題を解決するべく鋭意検討を行った。その結果、凹条部位と凸条部位を交互にU字溝の長手方向に連続形成することにより波形に成形されたU字溝本体と、該本体の左右の壁側部の間に横架された架け渡し材とを備えてなるU字溝であって、該本体
の左右の内壁側部の上部にそれぞれ架け渡し材受け部を形成し、そこに簡単な構造の架け渡し材を単に嵌め止めることによって容易に取り付けることができるU字溝が、従来の金属製の補強材を用いたU字溝に劣らない十分な強度と高い剛性をもち、かつ、作業性に優れていることを見出した。
すなわち、本発明は、
断面U字形状の壁を形成するU字溝本体であって、該本体の壁底部から左右の壁側部の上部へと延びる凹条部位および凸条部位を交互に、U字溝の長手方向に連続形成することにより、波形に成形されたU字溝本体と、該本体の左右の壁側部の間に横架、固定される架け渡し材と、前記左右の壁側部の上部においてそれぞれ形成された、該架け渡し材の端部を嵌め止めることができる架け渡し材受け部とを備えてなる、U字溝であって、
前記架け渡し材は、管材、筒材または両端部に差込み孔を形成する軸材からなり、一方、
前記架け渡し材受け部は、前記凹条部位に形成された、該架け渡し材の端部の内部に挿入し該端部によって嵌合される突部と、該突部の下側に形成された、嵌合された架け渡し材を下方より支持し固定する支持部よりなることを特徴とする、硬質合成樹脂または繊維強化樹脂からなるU字溝に関する。
本発明のU字溝において、架け渡し材の横架、固定は、該U字溝本体の左右の壁側部の上部に設けられた架け渡し材受け部にそれぞれ架け渡し材の端部を嵌め止めることによって行うことができる構成となっている。従って、架け渡し材の取り付けはネジやボルト・ナット止め等の固定具を必要せず、極めて簡単な作業で迅速に行うことができ、U字溝の設置作業時間を短縮できる。また、固定具を必要としないことから製造コストも低減できる。しかも、本発明のU字溝では、架け渡し材受け部が、U字溝本体の構造の一部として成形と同時に得られるので、架け渡し材の取付けのために、U字溝本体に取付ける他の補助部材を必要としない。また、架け渡し材には、管材、筒材または両端部に差込み孔を形成する軸材という簡単な形状のものが使用できるため、複雑な形状の架け渡し材を製造する必要がない。従って、本発明は、U字溝本体と架け渡し材の二つの部材のみの簡単な構成でU字溝を提供でき、またこれらを製造する工程も煩雑にはならない。さらに本発明のU字溝は全ての部材が硬質合成樹脂または繊維強化樹脂からなるので、従来技術のように金属製の架け渡し材を使用した場合と比べ腐食による強度の減少や外観の悪化が生じることがなく、架け渡し材も軽量であり、作業者の負担が軽減される。その上、本発明のU字溝は、従来の金属製の架け渡し材を使用する場合に劣らずその左右の壁側部上部付近に加わる種々の方向からの土圧荷重に対して十分な剛性をもつ、変形し難いU字溝である。また、本発明のU字溝の部材は、鋭利な部分が突出しない構造であるので作業者を負傷させたり、作業者の衣服が引掛かり破れるおそれも減少する。
本発明の硬質合成樹脂または繊維強化樹脂からなるU字溝本体は、壁底部から左右の壁側部の上部へと延びる凹条部位および凸条部位を交互に、U字溝の長手方向に連続形成することにより、波形に成形されて剛性をはかっている。そして、本発明のU字溝は、特にその側部における種々の荷重方向からの土圧に対し、剛性を高めるために架け渡し材をU字溝本体の左右の壁側部の間に横架・固定するが、架け渡し材の取付けをU字溝本体の左右の壁側部への嵌め止めによりなしうるようにするために、該左右の壁側部の上部において架け渡し材受け部を形成するべく成形されていることを特徴とするものである。従って、本発明のU字溝における架け渡し材の取り付けは、ネジやボルト・ナット止め等の固定具を全く必要としないので従来の取付け固定作業を省力化でき、取付け作業を極めて迅速容易に行うことができる。この架け渡し材受け部はU字溝本体の成形と同時に形成されるので、架け渡し材の配置のために、成形したU字溝本体の他に補助部材や固定具は必要とならない。
本発明のU字溝は、架け渡し材としてU字溝と同様の硬質合成樹脂または繊維強化樹脂からなる管材、筒材または両端部に差込み孔を形成する軸材を使用し、これを嵌め止める側のU字溝本体の左右の壁側部の上部には、凹条部位に形成された、該架け渡し材の端部の内部に挿入し該端部によって嵌合される突部と、該突部の下側に、嵌合された架け渡し材を下方より支持し固定する支持部よりなる架け渡し材受け部が設けられるものである。本発明においては、架け渡し材の端部を突部に嵌合することにより、架け渡し材がU字溝本体の左右の壁側部間に横架され、同時に突部の下側の支持部により架け渡し材が下方より支持される。上記の架け渡し材受け部はU字溝の凹条部位に設けられるため、架け渡し材が、U字溝本体側の突部に嵌合されたとき、その左右両側面が隣り合う凸条部位と密接する構造に設計されていると、U字溝本体への架け渡し材の固定がより確実となる。管材、筒材または両端部に差込み孔を形成する軸材からなる架け渡し材は極めて簡単に取り付けることが可能である上に、それらがもつ材料力学的特性により十分に高い剛性をもつので、U字溝本体の左右の壁側部上部付近に加わる種々の方向からの土圧荷重に対して十分な剛性を与える。しかもかかる架け渡し材は極めて簡単な形状であるため製造に多くの工程を必要としない。
なお、前記波形に成形された本発明のU字溝本体は、その左右の壁側部の上部において凹条部位が内方に反った構造に成形されていれば、該壁側部上部においては外方から内方に絞り込まれた形状になるので、壁側部の上部の剛性をより一層高めることができる。さらに、本発明のU字溝本体は左右の壁側部に外方に突出するリブ部を設けることによって、より一層高い剛性が達成でき、また、このリブ部によって構成される壁側部から外側に突出した部分は、U字溝埋設の際に土砂が堆積しその荷重が負荷されるためU字溝をより安定して敷設でき、U字溝の浮き上がりを防止する。
図面を参照して本発明をさらに詳細に説明する。以下の実施例は本発明を限定することを目的とするものではない。
実施例
本実施例は、図1および図2に示すように、U字溝1において、架け渡し材として図4に示す管材7Cを使用した態様を示す。図1は本実施例のU字溝1の形状を説明する斜視図であり、図2は本実施例のU字溝1の平面図であり、図3は、図2に対応する側面図である。
U字溝1は、例えば幅180mm、240mm、300mm、400mm、500mm、600mm、700mm、800mm、900mm、1000mmの寸法規格を有する各種製品よりなり、いずれも直壁タイプである。図1ないし図3から明らかなように、ポリエチレン樹脂からなるU字溝本体2は、左右の壁側部4、4が各々、壁底部3から垂直に立ちあがった形状をなし、壁底部3から左右の壁側部4、4の上部へと延びるところの凹条部位5・・および凸条部位6・・を交互にU字溝1の長手方向に連続形成することにより、波形に成形されている。本実施例のように壁底部3から垂直に立ち上がった形状の他、U字溝本体2は上部に向けてやや外開きに立ち上がった形状をとってもよい。また本発明における断面のU字形状とは、流体通路を形成する凹部空間を形成するもの一般を含み、本来のU字形の他、断面コの字形、あるいは上面が開放された断面半円状のものを含むものとする。また、本実施例ではU字溝本体及び、その他の部材(架け渡し材など)の材質としてポリエチレン樹脂を使用したが、他に、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド等が使用でき、また、不飽和ポリエステル等に、ガラス繊維、炭素繊維、有機繊維(ケブラー等)などを含有させた繊維強化樹脂(FRP、FRTP)等が利用できる。さらに、本発明のU字溝本体2はブロー成形、回転成形等により成形できる。本実施例のU字溝1の構造は、凸条部位6・・についてはそのまま左右の壁側部4、4の上端まで延び、その上端から外方に延び
て平坦な面8、8を形成する。これに対し、凹条部位5・・は、左右の壁側部4、4の上部において、そのまま上端まで延びるのではなく、内方に反った形状5a・・をとりながら左右の壁側部4、4の上端まで延び、上端から外方に延びて前記平坦な面8、8に繋がっている。この結果、U字溝本体2の両壁側部4、4の上部は全体として、外方から内方へ絞り込まれたような形状の構造をとる。この構造によって、左右の壁側部4、4の上部付近に加わる種々の荷重方向からの土圧に対しより一層の剛性を与えるものである。
図1、図5及び図6からも明らかなように、内方に反った形状5a・・の一部は、U字溝1の長手方向に対して一定の間隔で、架け渡し材である管材7Cが嵌合し得る突部11a・・を左右の壁側部4、4上部で対になるように形成し、かつ前記各突部11a・・の下側に嵌合された架け渡し材としての管材7Cを下方から支持するための支持部11b・・を形成している。すなわち管材7Cのための架け渡し材受け部11・・はこれら突部11a・・と支持部11b・・により構成されるものである。本実施例では、図4に示すようなU字溝本体2と同じ材質からなる中空の角形の管材7Cを使用するが、架け渡し材は他の形状の管材、筒材または両端部に差込み孔を形成する軸材等の形状であってよく、使用する架け渡し材の形状に合せて突部11a・・および支持部11b・・の形状が設計される。図1、図5及び図6に示すように、架け渡し材である図4の樹脂製の管材7Cは、その両端部をU字溝壁側部4、4の両側を押し開くようにして凹条部位5、5に形成された突部11a、11aに嵌合させて両壁側部の間に横架させ、その際、同時に支持部11b、11bより下方より支持固定される。さらに、本実施例では、図1及び図5に示すように、U字溝本体2において前記管材7Cは、突部11aに嵌合したとき、その左右両側面が隣り合う凸条部位6・・と密接する構造に設計されているので、U字溝本体2への管材7Cは三方から支持されることとなり固定はより確実となる。管材7Cを横架することによって、本発明のU字溝1はU字溝本体2の両壁側部4、4にかかる土圧に対し高い剛性を得ることができ、U字溝本体2の変形が防止できる。架け渡し材としてこの管材7Cは、単なる嵌め込み作業により取り付けられるので、ネジやボルト・ナットならびにリベット等の固定具を必要とせず、架け渡し作業をより迅速に進めることができる。なお、本実施例の場合にも図2に示すように、リベット10で鋲着することにより取付ける、他の架け渡し材7Bを併用することも可能である。また、図1ないし図3にも示すように本実施例においては、U字溝本体2の左右の壁側部4、4にリブ部15を設けており、さらにまた、壁底部3に浮上防止材30を取付けることもできる。
本発明の実施例のU字溝を示す斜視図である。 本発明の実施例のU字溝を示す平面図である。 図2に示す本発明の実施例のU字溝の側面図である。 本発明の実施例のU字溝に使用された架け渡し材である管材の正面図(a)および側面図(b)である。 図4に示す管材をU字溝本体の突部に嵌合してなるU字溝の部分平面図である。 図5のE−E線で切断した断面図である。
1 U字溝 2 U字溝本体 3 壁底部 4 壁側部 5 凹条部位
5a 内方に反った形状 6 凸条部位 7B 角アングル材
7C 管材 8 架け渡し材受け面 9 受け凹部 10 リベット
11a 突部 11b 支持部 15 リブ部 20 補強材

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  1. 断面U字形状の壁を形成するU字溝本体であって、該本体の壁底部から左右の壁側部の上部へと延びる凹条部位および凸条部位を交互に、U字溝の長手方向に連続形成することにより、波形に成形されたU字溝本体と、該本体の左右の壁側部の間に横架、固定される架け渡し材と、前記左右の壁側部の上部においてそれぞれ形成された、該架け渡し材の端部を嵌め止めることができる架け渡し材受け部とを備えてなる、U字溝であって、
    前記架け渡し材は、管材、筒材または両端部に差込み孔を形成する軸材からなり、一方、
    前記架け渡し材受け部は、前記凹条部位に形成された、該架け渡し材の端部の内部に挿入し該端部によって嵌合される突部と、該突部の下側に形成された、嵌合された架け渡し材を下方より支持し固定する支持部よりなることを特徴とする、硬質合成樹脂または繊維強化樹脂からなるU字溝。
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