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JP4814764B2 - フューエルタンクの燃料配管保護構造 - Google Patents
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JP4814764B2 - フューエルタンクの燃料配管保護構造 - Google Patents

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本発明は、フューエルタンクに装備された燃料配管の保護構造に関する。
従来、フューエルタンクの燃料配管保護構造として、特開平11−348580号公報に開示されたものが知られている。
このフューエルタンクは、図7,8に示されているように、後部座席の下方に配置されるフューエルタンク1に、インタンク式のフューエルポンプPと、ジェットポンプホース、デリバリホース、リターンホース等の燃料ホースがコネクタ接続されるニップルD−Fとを備えた樹脂製のベースプレートBが、金属製のアッパプレート3により圧着された状態で固定されている。このアッパプレート3には、ニップルD−Fやコネクタよりもフロアパン2に近接配置されるプロテクト部材4が備えられている。
そして、衝突時の荷重によりフューエルタンク1が前方に押し出されるようなことがあっても、ニップルD−F等よりも先にプロテクト部材4がフロアパン2に当接することによって、ニップルD−F等がフロアパン2に突き当たるのを防止し、ニップルD−F等の破損を防止することが可能となっている。
特開平11−348580号公報
ところで、上記公報に開示された従来のフューエルタンクにあっては、アッパプレート3をタンクシェル1Aから突出しているボルトにナットを締め付けることによってベースプレートBを圧着固定するように構成されている。このため、フューエルタンク1が金属製であれば、直接タンク本体にナットを締め付けてもタンクが破損することはないが、樹脂製のフューエルタンク1では取付部も樹脂製となってしまうため、タンク本体に直接強固に固定することは困難であった。
そこで、樹脂フューエルタンクを用いる場合には、アッパプレート3の固定方法を従来のボルトナット式からロックナット式に改める必要がある。しかし、ロックナット式アッパプレートにプロテクタ部材4を設けた場合には、衝突時の荷重がプロテクタ部材4に作用して、ロックナット式アッパプレートを緩ます方向に回動させてしまう虞がある。そして、ロックナット式アッパプレートが緩むことにより、パッキン圧縮率が低下し、燃料漏れが発生する虞がある。
一方、樹脂製のベースプレートBにプロテクタ部材4を設けた場合には、衝突時の荷重がベースプレートBに直接かかるので、ベースプレートBが破損して、燃料漏れが発生する虞がある。
このような問題を解決するために、フューエルタンク1の容量を小さくしたり、或いは、フロアパン2の位置を高くすることによって、フロアパン2とニップルD−F等との隙間を大きくとることが考えられる。しかしながら、フューエルタンク1の容量を小さくするのは、実用上好ましくない。また、フロアパン2の位置を高くすると、車体重心も高くなり、操安性の悪化、室内空間の減少といった問題が生じる。
本発明は、こうした事情に鑑みてなされたものであり、燃料ホース接続用のニップルやコネクタを保護するプロテクタ部材に衝突時の荷重がかかっても、ロックナット式アッパプレートの緩みやベースプレートの損傷を防止して、燃料漏れを未然に防止することが可能なフューエルタンクの燃料配管保護構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、フューエルタンク本体の上壁の筒状開口部に内嵌されたベースプレートと、上記筒状開口部に外嵌され環状の側壁部と上面に内向きフランジ部を有するロックナット式アッパプレートと、上記ベースプレートから導出される燃料ホースを保護するプロテクタ部材とを有するフューエルタンクにおいて、
上記プロテクタ部材は、上記ベースプレートと上記ロックナット式アッパプレートのフランジ部との間に介在するブラケット部材を介して取り付けられたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、衝突時の荷重入力によりプロテクタ部材が回動しても、プロテクタ部材はロックナット式アッパプレートとベースプレートの間に介在されたブラケット部材を介して取り付けられているため、ロックナット式アッパプレートが緩むようなことはない。また、ベースプレートにプロテクタ部材を直接取り付ける構造ではないため、荷重が直接ベースプレートに作用することはない。従ってフューエルタンクからの燃料漏れを未然に防止することができるようになる。
上記目的を達成するため請求項2に記載の発明は、上記ブラケット部材は、中央に開口部を有する環状フランジ部と、上記環状フランジ部の内周側の基端から垂直方向に向かう垂直部と、上記垂直部の上部から内側に向かって水平に突出した突出片部とを備え、上記突出片部と上記プロテクタ部材とが結合されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、衝突時の荷重がプロテクタ部材に加わると、ブラケット部材が容易に撓み変形して、プロテクタ部材がロックナット式アッパプレートを押圧するようになる。これにより、ロックナット式アッパプレートへの荷重伝達をよりスムーズに行うことができるようになると共に、ベースプレートの破損を確実に防止することができるようになる。
上記目的を達成するため請求項3に記載の発明は、上記ブラケット部材は、上記環状フランジ部の内周側の一端に切り欠き部を有し、上記ベースプレートに設けられた突起部と係合することにより、上記ブラケット部材と上記ベースプレートとの相対移動を規制することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、ロックナット式アッパプレートを締め込む際に、ブラケット部材とベースプレートとが相対移動するのを確実に防止することができる。
本発明のフューエルタンクの燃料配管保護構造によれば、ベースプレートとロックナット式アッパプレートとの間に、プロテクタ部材を支持するブラケット部材を介在させたことによって、衝突時の荷重によりプロテクタ部材が回動したとしても、ロックナット式アッパプレートが緩むことはない。また、プロテクタ部材に加わった衝突時の荷重によって、ベースプレートが損傷することもない。これにより、プロテクタ部材に衝突時の荷重が加わっても、燃料漏れを未然に防止することが可能なフューエルタンクが実現する。
本発明の実施の形態に係るフューエルタンクの燃料配管保護構造を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態のフューエルタンクの燃料配管保護構造における要部の斜視図、図2は、同例に用いられるブラケット部材の斜視図、図3は、同フューエルタンクの燃料配管保護構造における要部の平面図、図4は、図3の側面図、図5は、図4における要部の拡大図である。
図1〜5に示されるように、このフューエルタンク10は、燃料ホース接続用のニップル11やコネクタ12を保護するプロテクタ部材13を備えると共に、ニップル11が設けられたベースプレート14をロックナット式アッパプレート15により固定するように構成されたフューエルタンクであり、ベースプレート14とロックナット式アッパプレート15との間に、プロテクタ部材13を取り付けるためのブラケット部材16が介在されている。さらに、このブラケット部材16には、プロテクタ部材13が取り付けられている。
ブラケット部材16について説明する。ブラケット部材16は、図2に示されるように、一対の突出片部16A,16A、環状フランジ部16Bを備えて構成されている。
一対の突出片部16A,16Aは、プロテクタ部材13を取り付け支持するものであり、環状フランジ部16Bに連なる基端部の先端側が上方に向かうように折り曲げられた垂直部16A1と、その垂直部16A1の上部が内向きに水平に折り曲げられた取付部16A2とを備えている。垂直部16A1の高さは、図4,5に示されるように、このブラケット部材16に取り付けられたプロテクタ部材13と、フューエルタンク10の所定位置に締め込まれたロックナット式アッパプレート15との間に、僅かな隙間が設けられるように設定されている。
また、各取付部16A2には、プロテクタ部材13を取り付け固定するためのウェルディングボルト16A3が上向きに設けられている。さらに、垂直部16A1とウェルディングボルト16A3との間には、下方に窪んだ凹部16A4が一体形成されており、取付部16A2の先端側、つまりウェルディングボルト取り付け側が垂直部側よりも容易に撓むようになっている。
なお、本実施形態にあっては、突出片部16A,16Aは、互いに対向するように一直線上に設けたが、これに限定されるものではなく、非直線上に設けるようにしてもよい。また、突出片部16Aを2つ以上設けるようにしてもよい。
環状フランジ部16Bは、その外周側がフューエルタンク10とロックナット式アッパプレート15とに挟持されるようになっている。なお、環状フランジ部16Bとフューエルタンク10との間には、ベースプレート14、ガスケット17の外周部が介設されるものの、環状フランジ部16Bは、フューエルタンク10とロックナット式アッパプレート15とに挟持されることと見なしている。また、環状部16Bの内周側には、係合部としての切り欠き部16B1が設けられており、この切り欠き部16B1が、ベースプレート14に設けられた係合部としての突起部14Aに係合することにより、ニップル11及びコネクタ12に干渉することなく、ブラケット部材16にプロテクタ部材13を取り付けることができるようになっている。
また、これらの係合部は、フューエルタンク10の所定位置にロックナット式アッパプレート15を締め込んでいく際に、ロックナット式アッパプレート15がブラケット部材16の環状部16Bに摺接しても、ベースプレート14とブラケット部材16とが相対移動するのを確実に防止するようになっている。
そして、ロックナット式アッパプレート15によりフューエルタンク10に取り付け固定されたブラケット部材16の上面にプロテクタ部材13が載置された状態で、プロテクタ部材13を貫通したウェルディングボルト16A3のボルト軸部にナット18を締め付けることによって、プロテクタ部材13はブラケット部材16に取り付け固定される。そして、上述したように、ブラケット部材16に取り付けられたプロテクタ部材13とロックナット式アッパプレート15との間には、僅かな隙間が設けられるようになっている。
プロテクタ部材13について説明する。図1に示されるように、プロテクタ部材13は、水平面部13A、縦壁部13Bを備えて構成されている。
水平面部13Aは、プロテクタ部材13をブラケット部材16に固定するために、ウェルディングボルト16A3のボルト軸部を挿通するボルト孔(図示せず)が所定位置に穿設されている。また、この水平面部13Aの長手方向は、ロックナット式アッパプレート15を横断するように設定されている(図1,3,4参照)。したがって、このプロテクタ部材13に衝突時の荷重が加わり下方側に偏倚した際に、ロックナット式アッパプレート15に当接して、その荷重をロックナット式アッパプレート15に伝達するようになっている。そして、ロックナット式アッパプレート15に伝達された荷重は、フューエルタンク10に伝達されることとなる。
また、この水平面部13Aは、ロックナット式アッパプレート15に荷重を伝達する際の面圧を低くするように幅広に形成されているが、これに限定されるものではなく、ベースプレート14に設けられるニップル11やコネクタ12に応じて横幅の一部を狭く、他部を広くするように形成してもよい。
縦壁部13Bの高さは、ニップル11やコネクタ12よりも高くなるように設定されており、衝突時の荷重によりフューエルタンク10が前方に押し出されるようなことがあっても、ニップル11等よりも先にプロテクタ部材13が、後部座席の下方に配置されるフロアパン19に当接することによって、ニップル等がフロアパン19に突き当たるのを防止し、ニップル11等の破損を防止するようになっている。
以上説明したように、本実施形態のフューエルタンク10によれば、衝突時の荷重により、プロテクタ部材13が回動したとしても、プロテクタ部材13とロックナット式アッパプレート15とは固定されていないので、ロックナット式アッパプレート15が緩むようなことはない。また、プロテクタ部材13に衝突時の荷重が加わっても、その荷重はロックナット式アッパプレート15からフューエルタンク10に伝達されるので、ベースプレート14が損傷するようなこともない。したがって、燃料ホース接続用のニップル11やコネクタ12を保護するプロテクタ部材13に衝突時の荷重がかかっても、フューエルタンク10からの燃料漏れを未然に防止することが可能である。
また、衝突時の荷重がプロテクタ部材13に加わると、ブラケット部材16が容易に撓み変形して、プロテクタ部材13がロックナット式アッパプレート15を押圧するようになるので、ロックナット式アッパプレート15への荷重伝達をよりスムーズに行うことができるようになると共に、ベースプレート14の破損を確実に防止することが可能である。
また、環状フランジ部16Bによって、ブラケット部材16は、ロックナット式アッパプレート15に対して回動可能に挟持されると共に、ブラケット部材16に加わる荷重は、ベースプレート14の外周部からフューエルタンク10に伝達されるので、ベースプレート14の破損をより未然に防止することが可能である。
また、突起部14Aと切り欠き部16B1とにより、ロックナット式アッパプレート15を締め込む際に、ブラケット部材16とベースプレート14とが相対移動するのを確実に防止することが可能である。
次に、図1〜5に示した実施形態に係るより具体的な実施例について、図6を参照して説明する。
図6は、本実施例の鞍型のフューエルタンクの分解構成図であり、図1〜5と同一又は相当する部分を同一符号で示している。
このフューエルタンク10は、その左右側に、燃料ホース接続用のニップル11やコネクタ12を保護する第1及び第2のプロテクタ部材13,13を備えると共に、ニップル11が設けられたフューエルポンプ支持部材としてのフューエルポンプASSY20、或いは、ジェットポンプ吸い上げ側支持部材としてのフューエルサブレベルセンサASSY21を、第1及び第2のロックナット式アッパプレート15,15により固定するように構成されたフューエルタンクである。
フューエルポンプASSY20の上面(ベースプレート14に相当)には、ジェットポンプホース22、デリバリホース23、リターンホース24がコネクタ12を介して接続されるニップル11がそれぞれ設けられている。また、下面にはインタンク式のフューエルポンプ25、フューエルレベルセンサ26が配設されている。そして、このフューエルポンプASSY20と、第1のロックナット式アッパプレート15との間に、第1のプロテクタ部材13を取り付けるための第1のブラケット部材16が、第1のロックナット式アッパプレート15に対して回動可能に設けられている。さらに、この第1のブラケット部材16には、第1のプロテクタ部材13が、衝突時の荷重が加わると第1のロックナット式アッパプレート15に荷重を伝達するように取り付けられている。
第1のブラケット部材16及び第1のプロテクタ部材13は、上述したブラケット部材16及びプロテクタ部材13と同様の構成であるので、ここでの説明は省略する。
一方、フューエルサブレベルセンサASSY21の上面(ベースプレート14に相当)には、ジェットポンプホース22がコネクタ12を介して接続されるニップル11が設けられている。また、この下面には、フューエルサブレベルセンサ27、ジェットポンプ吸い込み口28が設けられている。そして、このフューエルサブレベルセンサASSY21と、第2のロックナット式アッパプレート15との間に、第2のプロテクタ部材13を取り付けるための第2のブラケット部材16が、第2のロックナット式アッパプレート15に対して回動可能に設けられている。さらに、この第2のブラケット部材16には、第2のプロテクタ部材13が、衝突時の荷重が加わると第2のロックナット式アッパプレート15に荷重を伝達するように取り付けられている。
第2のブラケット部材16及び第2のプロテクタ部材13は、上述したブラケット部材16及びプロテクタ部材13と同様の構成であるので、ここでの説明は省略する。
なお、図中の符号29は、フューエルポンプガスケット、30はフューエルサブレベルセンサガスケット、31はリテーナである。
以上説明したように、本実施例のフューエルタンク10によれば、衝突時の荷重により、第1、第2のプロテクタ部材13,13が回動したとしても、第1のプロテクタ部材13と第1のロックナット式アッパプレート、及び、第2のプロテクタ部材13と第2のロックナット式アッパプレート15とは固定されていないので、第1、第2のロックナット式アッパプレート15,15が緩むようなことはない。また、第1、第2のプロテクタ部材13,13に衝突時の荷重が加わっても、その荷重は第1、第2のロックナット式アッパプレート15,15からフューエルタンク10に伝達されるので、フューエルポンプASSY20、フューエルサブレベルセンサASSY21が損傷するようなこともない。したがって、ニップル11やコネクタ12を保護する第1、第2のプロテクタ部材13,13に衝突時の荷重がかかっても、フューエルタンク10からの燃料漏れを未然に防止することが可能である。
本実施形態のフューエルタンクの燃料配管保護構造における要部の斜視図である。 同例に用いられるブラケット部材の斜視図である。 同フューエルタンクの燃料配管保護構造における要部の平面図である。 図3の側面図である。 図4における要部の拡大図である。 本実施例の鞍型のフューエルタンクの分解構成図である。 プロテクタ部材を備えた従来のフューエルタンクにおける要部の側面図である。 同プロテクタ部材の平面図である。
符号の説明
10…フューエルタンク
11…ニップル
12…コネクタ
13…プロテクタ部材
14…ベースプレート
14A…突起部(係合部)
15…ロックナット式アッパプレート
16…ブラケット部材
16A…突出片部
16B…環状フランジ部
16B1…切り欠き部(係合部)

Claims (3)

  1. フューエルタンク本体の上壁の筒状開口部に内嵌されたベースプレートと、上記筒状開口部に外嵌され、環状の側壁部と上面に内向きフランジ部を有するロックナット式アッパプレートと、上記ベースプレートから導出される燃料ホースを保護するプロテクタ部材とを有するフューエルタンクにおいて、
    上記プロテクタ部材は、上記ベースプレートと上記ロックナット式アッパプレートのフランジ部との間に介在するブラケット部材を介して取り付けられたことを特徴とするフューエルタンクの燃料配管保護構造。
  2. 上記ブラケット部材は、中央に開口部を有する環状フランジ部と、上記環状フランジ部の内周側の基端から垂直方向に向かう垂直部と、上記垂直部の上部から内側に向かって水平に突出した突出片部とを備え、上記突出片部と上記プロテクタ部材とが結合されることを特徴とする請求項1に記載のフューエルタンクの燃料配管保護構造。
  3. 上記ブラケット部材は、上記環状フランジ部の内周側の一端に切り欠き部を有し、上記ベースプレートに設けられた突起部と係合することにより、上記ブラケット部材と上記ベースプレートとの相対移動を規制することを特徴とする請求項1または2に記載のフューエルタンクの燃料配管保護構造。
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