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JP4815066B2 - 浄化剤の回収方法 - Google Patents
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JP4815066B2 - 浄化剤の回収方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は塩基性炭酸銅を成分として含む浄化剤、または水酸化銅を成分として含む浄化剤の回収方法に関する。さらに詳細には、半導体製造工程等から排出される排ガスに含まれるホスフィン類またはシラン系ガスの除去に使用した塩基性炭酸銅を成分として含む浄化剤、水酸化銅を成分として含む浄化剤から銅成分を回収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
シリコン半導体、化合物半導体等の製造工程においては、原料ガスあるいはドーピングガスとしてホスフィン類、シラン、ジシラン等の水素化物ガスが使用されている。また、シリコンウェハー等の半導体基板にシリコン窒化膜(Si)を形成するための原料としてジクロロシランが使用されている。これらのガスは極めて毒性が高く、大気にそのまま放出した場合は人体及び環境に悪影響を与えるので、半導体製造工程で使用した後は、大気に放出するに先立ってこれらを含むガスを浄化する必要がある。そのため従来から有害成分としてホスフィン類を含む有害ガス、あるいは有害成分としてシラン、ジシラン、ジクロロシラン等のシラン系ガスを含む有害ガスの浄化剤が開発されてきた。
【0003】
このような浄化剤としては、例えば、III−V族化合物半導体薄膜製造工程から排出される無機V族化合物を含む排ガスを処理する処理剤であって、塩基性炭酸銅等の銅化合物からなる処理剤(特開平8−59391号公報)、III−V族化合物半導体薄膜製造工程から排出される有機V族化合物及び無機V族化合物を含む排ガスを処理する処理剤であって、塩基性炭酸銅及び過マンガン酸カリウムにアナターゼ型微粒子酸化チタンを混合して調製した処理剤(特開平8−155258号公報)、あるいは有害成分として排ガス中に含有している揮発性無機水素化物、揮発性無機ハロゲン化物等を乾式除去する固体除去剤であって、結晶性の水酸化第二銅を反応主成分とする固体除去剤(特開平6−319945号公報)等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記塩基性炭酸銅を含む浄化剤、または水酸化銅を含む浄化剤は、ホスフィン類またはシラン系ガスを含む有害ガスの除去に使用された後、水に浸漬する等により失活させて人体や環境に悪影響を及ぼさない安全な状態としてから、産業廃棄物として処理されている。これらの廃棄物の中から銅成分を回収し有害ガスの浄化剤の成分として再利用することができれば、資源の有効利用となるばかりでなく、環境保全の点からも好ましいことである。
【0005】
しかしながら、有害成分が収着した使用済の浄化剤の状態については何も解明されておらず、有害成分を収着した浄化剤の反応性、酸への溶解処理や中和処理した場合の有害ガス発生の可能性等については全く検討されていなかった。そのため、使用済の浄化剤の銅成分を回収しさらに高活性化して再使用可能な状態に戻す方法も開発されていなかった。
従って、本発明が解決しようとする課題は、半導体製造工程等から排出される排ガスに含まれるホスフィン類またはシラン系ガスの除去に使用した塩基性炭酸銅を含む浄化剤、または水酸化銅を含む浄化剤から銅成分を効率よく再使用可能な状態で回収する方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、これらの課題を解決すべく鋭意検討した結果、有害成分としてホスフィン類またはシラン系ガスを含む有害ガスの浄化に使用した塩基性炭酸銅を含む浄化剤、水酸化銅を含む浄化剤は、いずれも硫酸、硝酸等の酸性溶液に溶解し、浄化剤に含まれていた銅成分と、有害ガスの浄化の際に浄化剤に収着したリン成分あるいはケイ素成分を容易に分離できることを見い出し本発明の浄化剤の回収方法に到達した。
【0007】
すなわち本発明は、有害成分としてホスフィン類を含む有害ガスと接触させて、該有害ガスからホスフィン類を除去することに使用した、使用前のBET比表面積が10m /g以上である塩基性炭酸銅を成分として含む浄化剤または使用前のBET比表面積が10m /g以上である水酸化銅を成分として含む浄化剤を、酸性溶液に浸漬して溶解した後、該溶液に銅の沈殿剤を添加して、銅化合物の沈殿を生成させることにより、銅成分と、有害ガスの浄化の際に該浄化剤に収着したリン成分を分離して、該浄化剤の銅成分を回収することを特徴とする浄化剤の回収方法である。
【0008】
また、本発明は、有害成分としてホスフィン類を含む有害ガスと接触させて、該有害ガスからホスフィン類を除去することに使用した、使用前のBET比表面積が10m /g以上である塩基性炭酸銅を成分として含む浄化剤または使用前のBET比表面積が10m /g以上である水酸化銅を成分として含む浄化剤を、酸性溶液に浸漬して溶解した後、該溶液にリンの沈殿剤を添加して、リン化合物の沈殿を生成させることにより、銅成分と、有害ガスの浄化の際に該浄化剤に収着したリン成分を分離し、さらに該溶液に銅の沈殿剤を添加して、銅化合物の沈殿を生成させて、該浄化剤の銅成分を回収することを特徴とする浄化剤の回収方法でもある。
【0009】
さらに、本発明は、有害成分としてシラン系ガスを含む有害ガスと接触させて、該有害ガスからシラン系ガスを除去することに使用した、使用前のBET比表面積が10m /g以上である塩基性炭酸銅を成分として含む浄化剤または使用前のBET比表面積が10m /g以上である水酸化銅を成分として含む浄化剤を、酸性溶液に浸漬して、銅成分を可溶性の銅塩とするとともに、有害ガスの浄化の際に該浄化剤に収着したケイ素成分を、酸化ケイ素として沈殿させることにより、銅成分とケイ素成分を分離し、さらに該溶液に銅の沈殿剤を添加して、銅化合物の沈殿を生成させて、該浄化剤の銅成分を回収することを特徴とする浄化剤の回収方法でもある。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の浄化剤の回収方法は、有害成分としてホスフィン類またはシラン系ガスを含む有害ガスの浄化に使用した塩基性炭酸銅を含む浄化剤、水酸化銅を含む浄化剤から銅成分を回収する方法に適用される。
本発明の浄化剤の回収方法においては、特に高比表面積の塩基性炭酸銅、水酸化銅を含む使用済みの浄化剤から、銅成分を、高比表面積を有する塩基性炭酸銅、水酸化銅、または酸化銅として回収することが可能である。
【0011】
本発明の浄化剤の回収方法は、有害成分としてホスフィン類を含む有害ガスと接触させて、有害ガスからホスフィン類を除去することに使用した、使用前のBET比表面積が10m /g以上である塩基性炭酸銅を含む浄化剤、または使用前のBET比表面積が10m /g以上である水酸化銅を含む浄化剤を、酸性溶液に浸漬して溶解した後、さらに溶液に銅の沈殿剤またはリンの沈殿剤を添加して、銅化合物の沈殿またはリン化合物の沈殿のいずれか一方を生成させることにより、銅成分と、有害ガスの浄化の際に浄化剤に収着したリン成分を分離して、浄化剤の銅成分を回収する方法である。
【0012】
また、本発明の浄化剤の回収方法は、有害成分としてシラン系ガスを含む有害ガスと接触させて、有害ガスからシラン系ガスを除去することに使用した、使用前のBET比表面積が10m /g以上である塩基性炭酸銅を含む浄化剤、または使用前のBET比表面積が10m /g以上である水酸化銅を含む浄化剤を、酸性溶液に浸漬して、銅成分を可溶性の銅塩とするとともに、有害ガスの浄化の際に浄化剤に収着したケイ素成分を、酸化ケイ素として沈殿させることにより、銅成分とケイ素成分を分離して、浄化剤の銅成分を回収する方法でもある。
【0013】
本発明における有害ガスは、有害成分として少なくともホスフィン類、シラン、ジシラン等のシラン系ガスを含むガスである。また、ベースガスは、通常は窒素、アルゴン、ヘリウム、水素等のガスである。尚、本発明においては、有害成分であるホスフィン類は、ホスフィン、ジホスフィン等の他、モノメチルホスフィン、t−ブチルホスフィン等のアルキルホスフィンも含めて定義されるものであり、シラン系ガスについても、シラン、ジシラン等の他、モノクロロシラン、ジクロロシラン、トリクロロシラン等のハロゲン化シランも含めて定義されるものである。
【0014】
本発明における使用前の浄化剤は、その成分として少なくとも、塩基性炭酸銅、または水酸化銅を含む浄化剤である。
塩基性炭酸銅を成分として含む浄化剤としては、例えば、塩基性炭酸銅の他、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、チタン、ジルコニウム、ランタン、バナジウム、ニオブ、タンタル、モリブデン、タングステン、鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、アルミニウム、ケイ素、錫、鉛、アンチモン、ビスマス及び銅から選ばれる少なくとも1種以上の金属、及び/またはこれらの金属の酸化物の少なくとも1種以上を含んでいてもよい。
【0015】
また、水酸化銅を成分として含む浄化剤としても、前記と同様に、水酸化銅の他、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、チタン、ジルコニウム、ランタン、バナジウム、ニオブ、タンタル、モリブデン、タングステン、鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、アルミニウム、ケイ素、錫、鉛、アンチモン、ビスマス及び銅から選ばれる少なくとも1種以上の金属、及び/またはこれらの金属の酸化物の少なくとも1種以上を含んでいてもよい。
しかし、本発明における使用前の浄化剤は、前記の金属及び/または金属酸化物を含んだ場合であっても、通常は各々塩基性炭酸銅または水酸化銅を70wt%以上含むものである。
【0016】
本発明において回収の対象となる浄化剤は、有害成分としてホスフィン類を含む有害ガスと接触させて、有害ガスからホスフィン類を除去することに使用した前述の塩基性炭酸銅を成分として含む浄化剤、水酸化銅を成分として含む浄化剤、及び、有害成分としてシラン系ガスを含む有害ガスと接触させて、有害ガスからシラン系ガスを除去することに使用した前述の塩基性炭酸銅を成分として含む浄化剤、水酸化銅を成分として含む浄化剤である。
【0017】
本発明の浄化剤の回収方法においては、有害ガスの浄化に使用された塩基性炭酸銅を成分として含む浄化剤、水酸化銅を成分として含む浄化剤から、銅成分を使用前と同じ程度の浄化能力を有する付加価値の高い浄化剤の成分として回収することができる。このような付加価値の高い浄化剤の成分としては、BET比表面積が10m/g以上の塩基性炭酸銅、水酸化銅、または酸化銅を例示することができる。また、これらの回収成分から、BET比表面積が10m/g以上の浄化剤を調製することもできる。
【0018】
次に、有害成分としてホスフィン類を含む有害ガスと接触させて、ホスフィン類を除去することに使用した塩基性炭酸銅を含む浄化剤、または水酸化銅を含む浄化剤から銅成分を回収する方法について詳細に説明する。
有害成分としてホスフィン類を含む有害ガスの浄化に使用した塩基性炭酸銅を成分として含む浄化剤、または水酸化銅を成分として含む浄化剤は、浄化筒から抜き取られた後、酸性溶液に浸漬して溶解される。浄化剤の溶解に使用される酸性溶液としては、硫酸、硝酸、塩酸等の無機酸、蟻酸、酢酸等の有機酸を例示することができるが、容易に使用済の浄化剤を溶解することができる点で硫酸、硝酸または塩酸が好ましい。
【0019】
酸性溶液の濃度及び浄化剤に対する量は、浄化剤、酸性溶液の種類等によって異なり一概に限定することはできないが、浄化剤の可溶成分を容易に溶解することができればよい。硫酸、硝酸あるいは塩酸を使用した場合、濃度は特に制限されることはないが、好ましくは5〜30wt%であり、浄化剤1kgに対する酸性溶液の量は通常1〜25kg程度、好ましくは4〜12kg程度である。また、浄化剤を酸性溶液に浸漬して溶解する際の温度は、通常は100℃以下であり、好ましくは30〜80℃である。
【0020】
前記浄化剤が溶けた酸性溶液には、さらに銅の沈殿剤またはリンの沈殿剤が添加され、銅化合物の沈殿またはリン化合物の沈殿のいずれか一方が生成される。銅の沈殿剤としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムまたは炭酸水素アンモニウムを挙げることができる。また、リンの沈殿剤としては、例えば、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウムまたは硝酸カルシウムを挙げることができる。
【0021】
以上のようにして銅成分はリン成分と分離されるが、リン化合物の沈殿を生成させることによりこれらを分離した場合は銅成分が溶液に溶解しているので、さらに銅の沈殿剤を添加する必要がある。銅成分はいずれの場合においても、例えば沈殿を生成する際のPHを調整することによって、塩基性炭酸銅または水酸化銅の沈殿とすることができる。この沈殿を水洗、乾燥することにより銅成分が塩基性炭酸銅または水酸化銅として回収される。また、沈殿を水洗、乾燥した後、焼成することにより銅成分を酸化銅として回収することもできる。このような回収方法により回収される塩基性炭酸銅、水酸化銅、または酸化銅は、BET比表面積が、ホスフィン類を含む有害ガスの浄化に使用される前の浄化剤のものと同等のものに調製することが可能である。尚、回収される銅成分には、銅成分以外の金属成分が混合される場合もあるが、このような場合も本発明の浄化剤の回収方法に含まれるものである。
【0022】
次に、有害成分としてシラン系ガスを含む有害ガスと接触させて、シラン系ガスを除去することに使用した塩基性炭酸銅を含む浄化剤、または水酸化銅を含む浄化剤から銅成分を回収する方法について詳細に説明する。
有害成分としてシラン系ガスを含む有害ガスの浄化に使用した塩基性炭酸銅を含む浄化剤、または水酸化銅を含む浄化剤は、前述と同様に、浄化筒から抜き取られた後、酸性溶液に浸漬される。使用済の浄化剤を酸性溶液に浸漬すると、浄化剤中の銅成分は酸性溶液に溶解し可溶性の銅塩となるが、浄化の際に浄化剤に収着したケイ素成分は酸化ケイ素として沈殿する。
【0023】
尚、使用される酸性溶液としては、硫酸、硝酸、塩酸等の無機酸、蟻酸、酢酸等の有機酸を例示することができるが、前述と同様の理由で硫酸、硝酸または塩酸が好ましい。また、酸性溶液の濃度及び浄化剤に対する量も前述と同様であり、例えば、硫酸、硝酸あるいは塩酸を使用した場合、濃度は好ましくは5〜30wt%であり、浄化剤1kgに対する酸性溶液の量は通常1〜25kg程度、好ましくは4〜12kg程度である。また、浄化剤を酸性溶液に浸漬して溶解する際の温度は、通常は100℃以下であり、好ましくは30〜80℃である。
また、浄化剤を溶液に浸漬する際または浸漬した後、溶液に過酸化水素を添加して、ケイ素の凝固性を向上させることもできる。
【0024】
以上のようにしてケイ素成分と分離された銅成分を含む溶液には、さらに水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムまたは炭酸水素アンモニウム等の銅の沈殿剤が添加される。この際に例えばPHを調整することによって、塩基性炭酸銅または水酸化銅の沈殿とすることができる。この沈殿を水洗、乾燥することにより銅成分が塩基性炭酸銅または水酸化銅として回収される。また、沈殿を水洗、乾燥した後、焼成することにより銅成分を酸化銅として回収することもできる。このような回収方法により回収される塩基性炭酸銅、水酸化銅、または酸化銅は、BET比表面積が、シラン系ガスを含む有害ガスの浄化に使用される前の浄化剤のものと同等のものに調製することが可能である。尚、回収される銅成分には、銅成分以外の金属成分が混合される場合もあるが、このような場合も本発明の浄化剤の回収方法に含まれるものである。
【0025】
【実施例】
次に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明がこれらにより限定されるものではない。
【0026】
実施例1
(塩基性炭酸銅を成分として含む浄化剤の調製)
市販の硫酸銅5水塩1.5kgをイオン交換水5Lに溶解し、さらに15wt%の炭酸ナトリウム水溶液4.3kgを添加して銅成分の沈殿を得た。この沈殿をろ過、水洗した後、120℃で乾燥して、塩基性炭酸銅を調製した。さらに得られた塩基性炭酸銅を直径6mm、高さ6mmのペレットに打錠成形した後、これを破砕し、篩にかけて12〜28meshのものを浄化剤Aとした。尚、塩基性炭酸銅(浄化剤A)のBET比表面積をガス吸着量測定装置(ユアサアイオニクス(株)製、オートソーブ3B)で測定したところ66m/gであった。
【0027】
(ホスフィンを含む有害ガスの浄化)
浄化剤Aを内径40mmの硬質ガラス製の浄化筒に充填長が100mmとなるように充填し、乾燥窒素中に有害成分としてホスフィン10000ppmを含有するガスを20℃、常圧下で2000ml/min(空筒線速度2.65cm/sec)の流量で流通させた。この間、浄化筒の出口ガスの一部を検知管((株)ガステック製ホスフィン7L、検知下限0.15ppm)に吸引することにより、ホスフィンが検知されるまでの時間(有効処理時間)を測定し、浄化剤1L(リットル)当たりに対するホスフィンの除去量(L)(浄化能力)を求めた。その結果を表1に示す。
【0028】
(使用済浄化剤からの銅成分の回収)
前述の「ホスフィンを含む有害ガスの浄化」と同様にして使用した浄化剤Aを500g収集し、10wt%の硫酸水溶液6.0kgに浸漬して溶解した。次に不溶解成分をろ別した溶液に銅の沈殿剤として15wt%の炭酸ナトリウム水溶液を4.3kg添加して銅成分の沈殿を得た。この沈殿をろ過、水洗した後、120℃で乾燥して、銅成分を塩基性炭酸銅として回収した。さらに回収された塩基性炭酸銅を直径6mm、高さ6mmのペレットに打錠成形した後、これを破砕し、篩にかけて12〜28meshのものを浄化剤Bとした。尚、回収された塩基性炭酸銅(浄化剤B)のBET比表面積は64m/gであった。
【0029】
(回収浄化剤によるホスフィンを含む有害ガスの浄化)
前述の「ホスフィンを含む有害ガスの浄化」と同様にして、浄化剤Bを内径40mmの硬質ガラス製の浄化筒に充填長が100mmとなるように充填し、乾燥窒素中に有害成分としてホスフィン10000ppmを含有するガスを、20℃、常圧下で2000ml/min(空筒線速度2.65cm/sec)の流量で流通させて浄化試験を行なった。浄化剤Bの浄化能力測定結果を表1に示す。
【0030】
実施例2
(使用済浄化剤からの銅成分の回収)
実施例1の「ホスフィンを含む有害ガスの浄化」と同様にして使用した浄化剤Aを500g収集し、10wt%の硫酸水溶液6.0kgに浸漬して溶解した。次に不溶解成分をろ別した溶液に銅の沈殿剤として4.1wt%の水酸化ナトリウム水溶液を6.0kg添加して銅成分の沈殿を得た。この沈殿をろ過、水洗した後、120℃で乾燥して、銅成分を水酸化銅として回収した。さらに回収された水酸化銅を直径6mm、高さ6mmのペレットに打錠成形した後、これを破砕し、篩にかけて12〜28meshのものを浄化剤Cとした。尚、回収された水酸化銅浄化剤(浄化剤C)のBET比表面積は40m/gであった。
【0031】
(回収浄化剤によるホスフィンを含む有害ガスの浄化)
実施例1の「回収浄化剤によるホスフィンを含む有害ガスの浄化」と同様にして浄化剤Cを内径40mmの硬質ガラス製の浄化筒に充填長が100mmとなるように充填し、乾燥窒素中に有害成分としてホスフィン10000ppmを含有するガスを、20℃、常圧下で2000ml/min(空筒線速度2.65cm/sec)の流量で流通させて浄化試験を行なった。浄化剤Cの浄化能力測定結果を表1に示す。
【0032】
実施例3
(使用済浄化剤からの銅成分の回収)
実施例1の「ホスフィンを含む有害ガスの浄化」と同様にして使用した浄化剤Aを500g収集し、10wt%の硫酸水溶液6kgに浸漬して溶解した。次に不溶解成分をろ別した溶液に銅の沈殿剤として15wt%の炭酸ナトリウム水溶液4.3kgを添加して銅成分の沈殿を得た。この沈殿をろ過、水洗し、酸化アルミニウム16gを加えてニーダーで混練した後、120℃で乾燥し350℃で焼成することにより、銅成分を酸化第二銅として回収した。得られた回収物は、酸化第二銅(96wt%)及び酸化アルミニウム(4wt%)を含んでいた。さらに得られた回収物を直径6mm、高さ6mmのペレットに打錠成形した後、これを破砕し、篩にかけて12〜28meshのものを浄化剤Dとした。浄化剤DのBET比表面積は83m/gであった。
【0033】
(回収浄化剤によるホスフィンを含む有害ガスの浄化)
実施例1の「回収浄化剤によるホスフィンを含む有害ガスの浄化」と同様にして浄化剤Dを内径40mmの硬質ガラス製の浄化筒に充填長が100mmとなるように充填し、乾燥窒素中に有害成分としてホスフィン10000ppmを含有するガスを、20℃、常圧下で2000ml/min(空筒線速度2.65cm/sec)の流量で流通させて浄化試験を行なった。浄化剤Dの浄化能力測定結果を表1に示す。
【0034】
実施例4
(t−ブチルホスフィンを含む有害ガスの浄化)
実施例1において調製した浄化剤Aを内径40mmの硬質ガラス製の浄化筒に充填長が100mmとなるように充填し、乾燥窒素中に有害成分としてt−ブチルホスフィン10000ppmを含有するガスを20℃、常圧下で2000ml/min(空筒線速度2.65cm/sec)の流量で流通させた。この間、浄化筒の出口ガスの一部を検知管((株)ガステック製ホスフィン7L、検知下限0.15ppm)に吸引することにより、ホスフィンが検知されるまでの時間(有効処理時間)を測定し、浄化剤1L(リットル)当たりに対するt−ブチルホスフィンの除去量(L)(浄化能力)を求めた。その結果を表1に示す。
【0035】
(使用済浄化剤からの銅成分の回収)
前述の「t−ブチルホスフィンを含む有害ガスの浄化」と同様にして使用した浄化剤Aを500g収集し、10wt%の硫酸水溶液6.0kgに浸漬して溶解した。次に不溶解成分をろ別した溶液に銅の沈殿剤として15wt%の炭酸ナトリウム水溶液を4.3kg添加して銅成分の沈殿を得た。この沈殿をろ過、水洗した後、120℃で乾燥して、銅成分を塩基性炭酸銅として回収した。さらに回収された塩基性炭酸銅を直径6mm、高さ6mmのペレットに打錠成形した後、これを破砕し、篩にかけて12〜28meshのものを浄化剤Eとした。尚、回収された塩基性炭酸銅(浄化剤E)のBET比表面積は62m/gであった。
【0036】
(回収浄化剤によるt−ブチルホスフィンを含む有害ガスの浄化)
前述の「t−ブチルホスフィンを含む有害ガスの浄化」と同様にして、浄化剤Eを内径40mmの硬質ガラス製の浄化筒に充填長が100mmとなるように充填し、乾燥窒素中に有害成分としてt−ブチルホスフィン10000ppmを含有するガスを、20℃、常圧下で2000ml/min(空筒線速度2.65cm/sec)の流量で流通させて浄化試験を行なった。浄化剤Eの浄化能力測定結果を表1に示す。
【0037】
実施例5
(使用済浄化剤からの銅成分の回収)
実施例1の「ホスフィンを含む有害ガスの浄化」と同様にして使用した浄化剤Aを500g収集し、10wt%の硫酸水溶液6.0kgに浸漬して溶解した。次にリンの沈殿剤として15wt%の硫酸マグネシウム水溶液1.5kgを添加してリン成分の沈殿を生成させてろ別した。その後、ろ液に銅の沈殿剤として15wt%の炭酸ナトリウム水溶液4.3kgを添加して銅成分の沈殿を得た。この沈殿をろ過、水洗した後、120℃で乾燥して、銅成分を塩基性炭酸銅として回収した。さらに回収された塩基性炭酸銅を直径6mm、高さ6mmのペレットに打錠成形した後、これを破砕し、篩にかけて12〜28meshのものを浄化剤Fとした。尚、回収された塩基性炭酸銅(浄化剤F)のBET比表面積は64m/gであった。
【0038】
(回収浄化剤によるホスフィンを含む有害ガスの浄化)
実施例1の「回収浄化剤によるホスフィンを含む有害ガスの浄化」と同様にして浄化剤Fを内径40mmの硬質ガラス製の浄化筒に充填長が100mmとなるように充填し、乾燥窒素中に有害成分としてホスフィン10000ppmを含有するガスを、20℃、常圧下で2000ml/min(空筒線速度2.65cm/sec)の流量で流通させて浄化試験を行なった。浄化剤Fの浄化能力測定結果を表1に示す。
【0039】
実施例6
(水酸化銅を成分として含む浄化剤の調製)
市販の硫酸銅5水塩1.5kgをイオン交換水5Lに溶解し、さらに16wt%の水酸化ナトリウム水溶液1.5kgを添加して銅成分の沈殿を得た。この沈殿をろ過、水洗した後、120℃で乾燥して、水酸化銅を調製した。さらに得られた水酸化銅を直径6mm、高さ6mmのペレットに打錠成形した後、これを破砕し、篩にかけて12〜28meshのものを浄化剤Gとした。尚、水酸化銅(浄化剤G)のBET比表面積をガス吸着量測定装置で測定したところ41m/gであった。
【0040】
(ホスフィンを含む有害ガスの浄化)
浄化剤Gを内径40mmの硬質ガラス製の浄化筒に充填長が100mmとなるように充填し、乾燥窒素中に有害成分としてホスフィン10000ppmを含有するガスを20℃、常圧下で2000ml/min(空筒線速度2.65cm/sec)の流量で流通させた。この間、浄化筒の出口ガスの一部を検知管((株)ガステック製ホスフィン7L、検知下限0.15ppm)に吸引することにより、ホスフィンが検知されるまでの時間(有効処理時間)を測定し、浄化剤1L(リットル)当たりに対するホスフィンの除去量(L)(浄化能力)を求めた。
その結果を表1に示す。
【0041】
(使用済浄化剤からの銅成分の回収)
前述の「ホスフィンを含む有害ガスの浄化」と同様にして使用した浄化剤Gを500g収集し、10wt%の硫酸水溶液6.0kgに浸漬して溶解した。次に不溶解成分をろ別した溶液に銅の沈殿剤として4.1wt%の水酸化ナトリウム水溶液を6.0kg添加して銅成分の沈殿を得た。この沈殿をろ過、水洗した後、120℃で乾燥して、銅成分を水酸化銅として回収した。さらに回収された水酸化銅を直径6mm、高さ6mmのペレットに打錠成形した後、これを破砕し、篩にかけて12〜28meshのものを浄化剤Hとした。尚、回収された水酸化銅(浄化剤H)のBET比表面積は42m/gであった。
【0042】
(回収浄化剤によるホスフィンを含む有害ガスの浄化)
前述の「ホスフィンを含む有害ガスの浄化」と同様にして、浄化剤Hを内径40mmの硬質ガラス製の浄化筒に充填長が100mmとなるように充填し、乾燥窒素中に有害成分としてホスフィン10000ppmを含有するガスを、20℃、常圧下で2000ml/min(空筒線速度2.65cm/sec)の流量で流通させて浄化試験を行なった。浄化剤Hの浄化能力測定結果を表1に示す。
【0043】
実施例7
(使用済浄化剤からの銅成分の回収)
実施例6の「ホスフィンを含む有害ガスの浄化」と同様にして使用した浄化剤Gを500g収集し、10wt%の硫酸水溶液6.0kgに浸漬して溶解した。次にリンの沈殿剤として15wt%の硫酸マグネシウム水溶液1.5kgを添加してリン成分の沈殿を生成させてろ別した。その後、ろ液に銅の沈殿剤として5.3wt%の水酸化ナトリウム水溶液6.0kgを添加して銅成分の沈殿を得た。この沈殿をろ過、水洗した後、120℃で乾燥して、銅成分を水酸化銅として回収した。さらに回収された水酸化銅を直径6mm、高さ6mmのペレットに打錠成形した後、これを破砕し、篩にかけて12〜28meshのものを浄化剤Iとした。尚、回収された水酸化銅(浄化剤I)のBET比表面積は38m/gであった。
【0044】
(回収浄化剤によるホスフィンを含む有害ガスの浄化)
実施例6の「回収浄化剤によるホスフィンを含む有害ガスの浄化」と同様にして浄化剤Iを内径40mmの硬質ガラス製の浄化筒に充填長が100mmとなるように充填し、乾燥窒素中に有害成分としてホスフィン10000ppmを含有するガスを、20℃、常圧下で2000ml/min(空筒線速度2.65cm/sec)の流量で流通させて浄化試験を行なった。浄化剤Iの浄化能力測定結果を表1に示す。
【0045】
実施例8
(シランを含む有害ガスの浄化)
実施例1において調製した浄化剤Aを内径40mmの硬質ガラス製の浄化筒に充填長が100mmとなるように充填し、乾燥窒素中に有害成分としてシラン10000ppmを含有するガスを20℃、常圧下で2000ml/min(空筒線速度2.65cm/sec)の流量で流通させた。この間、浄化筒の出口ガスの一部を検知管(光明理化学工業(株)製シランS型、検知下限0.5ppm)に吸引することにより、シランが検知されるまでの時間(有効処理時間)を測定し、浄化剤1L(リットル)当たりに対するシランの除去量(L)(浄化能力)を求めた。その結果を表1に示す。
【0046】
(使用済浄化剤からの銅成分の回収)
前述の「シランを含む有害ガスの浄化」と同様にして使用した浄化剤Aを500g収集し、10wt%の硫酸水溶液5.6kg及び30wt%の過酸化水素水溶液0.2kgの混合液に浸漬した。次に不溶解成分をろ別した溶液に銅の沈殿剤として15wt%の炭酸ナトリウム水溶液を4.3kg添加して銅成分の沈殿を得た。この沈殿をろ過、水洗した後、120℃で乾燥して、銅成分を塩基性炭酸銅として回収した。さらに回収された塩基性炭酸銅を直径6mm、高さ6mmのペレットに打錠成形した後、これを破砕し、篩にかけて12〜28meshのものを浄化剤Jとした。尚、回収された塩基性炭酸銅(浄化剤J)のBET比表面積は61m/gであった。
【0047】
(回収浄化剤によるシランを含む有害ガスの浄化)
前述の「シランを含む有害ガスの浄化」と同様にして、浄化剤Jを内径40mmの硬質ガラス製の浄化筒に充填長が100mmとなるように充填し、乾燥窒素中に有害成分としてシラン10000ppmを含有するガスを、20℃、常圧下で2000ml/min(空筒線速度2.65cm/sec)の流量で流通させて浄化試験を行なった。浄化剤Jの浄化能力測定結果を表1に示す。
【0048】
実施例9
(使用済浄化剤からの銅成分の回収)
実施例8の「シランを含む有害ガスの浄化」と同様にして使用した浄化剤Aを500g収集し、10wt%の硫酸水溶液5.6kg及び30wt%の過酸化水素水溶液0.2kgの混合液に浸漬した。次に不溶解成分をろ別した溶液に銅の沈殿剤として4.1wt%の水酸化ナトリウム水溶液を6.0kg添加して銅成分の沈殿を得た。この沈殿をろ過、水洗した後、120℃で乾燥して、銅成分を水酸化銅として回収した。さらに回収された水酸化銅を直径6mm、高さ6mmのペレットに打錠成形した後、これを破砕し、篩にかけて12〜28meshのものを浄化剤Kとした。尚、回収された水酸化銅(浄化剤K)のBET比表面積は39m/gであった。
【0049】
(回収浄化剤によるシランを含む有害ガスの浄化)
実施例8の「回収浄化剤によるシランを含む有害ガスの浄化」と同様にして浄化剤Kを内径40mmの硬質ガラス製の浄化筒に充填長が100mmとなるように充填し、乾燥窒素中に有害成分としてシラン10000ppmを含有するガスを、20℃、常圧下で2000ml/min(空筒線速度2.65cm/sec)の流量で流通させて浄化試験を行なった。浄化剤Kの浄化能力測定結果を表1に示す。
【0050】
実施例10
(使用済浄化剤からの銅成分の回収)
実施例8の「シランを含む有害ガスの浄化」と同様にして使用した浄化剤Aを500g収集し、10wt%の硫酸水溶液5.6kg及び30wt%の過酸化水素水溶液0.2kgの混合液に浸漬した。次に不溶解成分をろ別した溶液に銅の沈殿剤として15wt%の炭酸ナトリウム水溶液4.3kgを添加して銅成分の沈殿を得た。この沈殿をろ過、水洗し、酸化アルミニウム16gを加えてニーダーで混練した後、120℃で乾燥し350℃で焼成することにより、銅成分を酸化第二銅として回収した。得られた回収物は、酸化第二銅(96wt%)及び酸化アルミニウム(4wt%)を含んでいた。さらに得られた回収物を直径6mm、高さ6mmのペレットに打錠成形した後、これを破砕し、篩にかけて12〜28meshのものを浄化剤Lとした。浄化剤LのBET比表面積は81m/gであった。
【0051】
(回収浄化剤によるシランを含む有害ガスの浄化)
実施例8の「回収浄化剤によるシランを含む有害ガスの浄化」と同様にして浄化剤Lを内径40mmの硬質ガラス製の浄化筒に充填長が100mmとなるように充填し、乾燥窒素中に有害成分としてシラン10000ppmを含有するガスを、20℃、常圧下で2000ml/min(空筒線速度2.65cm/sec)の流量で流通させて浄化試験を行なった。浄化剤Lの浄化能力測定結果を表1に示す。
【0052】
実施例11
(ジシランを含む有害ガスの浄化)
実施例1において調製した浄化剤Aを内径40mmの硬質ガラス製の浄化筒に充填長が100mmとなるように充填し、乾燥窒素中に有害成分としてジシラン10000ppmを含有するガスを20℃、常圧下で2000ml/min(空筒線速度2.65cm/sec)の流量で流通させた。この間、浄化筒の出口ガスの一部を検知管(光明理化学工業(株)製シランS型、検知下限0.5ppm)に吸引することにより、ジシランが検知されるまでの時間(有効処理時間)を測定し、浄化剤1L(リットル)当たりに対するジシランの除去量(L)(浄化能力)を求めた。その結果を表1に示す。
【0053】
(使用済浄化剤からの銅成分の回収)
前述の「ジシランを含む有害ガスの浄化」と同様にして使用した浄化剤Aを500g収集し、10wt%の硫酸水溶液5.6kg及び30wt%の過酸化水素水溶液0.2kgの混合液に浸漬した。次に不溶解成分をろ別した溶液に銅の沈殿剤として15wt%の炭酸ナトリウム水溶液を4.3kg添加して銅成分の沈殿を得た。この沈殿をろ過、水洗した後、120℃で乾燥して、銅成分を塩基性炭酸銅として回収した。さらに回収された塩基性炭酸銅を直径6mm、高さ6mmのペレットに打錠成形した後、これを破砕し、篩にかけて12〜28meshのものを浄化剤Mとした。尚、回収された塩基性炭酸銅(浄化剤M)のBET比表面積は63m/gであった。
【0054】
(回収浄化剤によるジシランを含む有害ガスの浄化)
前述の「ジシランを含む有害ガスの浄化」と同様にして、浄化剤Mを内径40mmの硬質ガラス製の浄化筒に充填長が100mmとなるように充填し、乾燥窒素中に有害成分としてシラン10000ppmを含有するガスを、20℃、常圧下で2000ml/min(空筒線速度2.65cm/sec)の流量で流通させて浄化試験を行なった。浄化剤Mの浄化能力測定結果を表1に示す。
【0055】
実施例12
(ジクロロシランを含む有害ガスの浄化)
実施例6において調製した浄化剤Gを内径40mmの硬質ガラス製の浄化筒に充填長が100mmとなるように充填し、乾燥窒素中に有害成分としてジクロロシラン10000ppmを含有するガスを20℃、常圧下で2000ml/min(空筒線速度2.65cm/sec)の流量で流通させた。この間、浄化筒の出口ガスの一部を検知管((株)ガステック製、検知下限0.05ppm)に吸引することにより、ジクロロシランが検知されるまでの時間(有効処理時間)を測定し、浄化剤1L(リットル)当たりに対するジクロロシランの除去量(L)(浄化能力)を求めた。その結果を表1に示す。
【0056】
(使用済浄化剤からの銅成分の回収)
前述の「ジクロロシランを含む有害ガスの浄化」と同様にして使用した浄化剤Gを500g収集し、10wt%の硫酸水溶液5.6kg及び30wt%の過酸化水素水溶液0.2kgの混合液に浸漬した。次に不溶解成分をろ別した溶液に銅の沈殿剤として4.1wt%の水酸化ナトリウム水溶液6.0kgを添加して銅成分の沈殿を得た。この沈殿をろ過、水洗した後、120℃で乾燥して、銅成分を水酸化銅として回収した。さらに回収された水酸化銅を直径6mm、高さ6mmのペレットに打錠成形した後、これを破砕し、篩にかけて12〜28meshのものを浄化剤Nとした。尚、回収された水酸化銅(浄化剤N)のBET比表面積は41m/gであった。
【0057】
(回収浄化剤によるジクロロシランを含む有害ガスの浄化)
前述の「ジクロロシランを含む有害ガスの浄化」と同様にして、浄化剤Nを内径40mmの硬質ガラス製の浄化筒に充填長が100mmとなるように充填し、乾燥窒素中に有害成分としてジクロロシラン10000ppmを含有するガスを、20℃、常圧下で2000ml/min(空筒線速度2.65cm/sec)の流量で流通させて浄化試験を行なった。浄化剤Nの浄化能力測定結果を表1に示す。
【0058】
【表1】
Figure 0004815066
【0059】
以上のように、有害成分としてホスフィン類またはシラン系ガスを含む有害ガスの浄化に使用された浄化剤から銅成分を回収し、これを用いて調製した回収浄化剤は、有害ガスの浄化に使用される前の新規浄化剤と比べて同等の浄化能力を有することが確認された。
【0060】
【発明の効果】
本発明の浄化剤の回収方法により、半導体製造工程等から排出される排ガスに含まれるホスフィン類またはシラン系ガスの除去に使用した塩基性炭酸銅を含む浄化剤、水酸化銅を含む浄化剤から、銅成分を効率よく、再使用可能な状態で回収することが可能となった。

Claims (11)

  1. 有害成分としてホスフィン類を含む有害ガスと接触させて、該有害ガスからホスフィン類を除去することに使用した、使用前のBET比表面積が10m /g以上である塩基性炭酸銅を成分として含む浄化剤または使用前のBET比表面積が10m /g以上である水酸化銅を成分として含む浄化剤を、酸性溶液に浸漬して溶解した後、該溶液に銅の沈殿剤を添加して、銅化合物の沈殿を生成させることにより、銅成分と、有害ガスの浄化の際に該浄化剤に収着したリン成分を分離して、該浄化剤の銅成分を回収することを特徴とする浄化剤の回収方法。
  2. 有害成分としてホスフィン類を含む有害ガスと接触させて、該有害ガスからホスフィン類を除去することに使用した、使用前のBET比表面積が10m /g以上である塩基性炭酸銅を成分として含む浄化剤または使用前のBET比表面積が10m /g以上である水酸化銅を成分として含む浄化剤を、酸性溶液に浸漬して溶解した後、該溶液にリンの沈殿剤を添加して、リン化合物の沈殿を生成させることにより、銅成分と、有害ガスの浄化の際に該浄化剤に収着したリン成分を分離し、さらに該溶液に銅の沈殿剤を添加して、銅化合物の沈殿を生成させて、該浄化剤の銅成分を回収することを特徴とする浄化剤の回収方法。
  3. 有害成分としてシラン系ガスを含む有害ガスと接触させて、該有害ガスからシラン系ガスを除去することに使用した、使用前のBET比表面積が10m /g以上である塩基性炭酸銅を成分として含む浄化剤または使用前のBET比表面積が10m /g以上である水酸化銅を成分として含む浄化剤を、酸性溶液に浸漬して、銅成分を可溶性の銅塩とするとともに、有害ガスの浄化の際に該浄化剤に収着したケイ素成分を、酸化ケイ素として沈殿させることにより、銅成分とケイ素成分を分離し、さらに該溶液に銅の沈殿剤を添加して、銅化合物の沈殿を生成させて、該浄化剤の銅成分を回収することを特徴とする浄化剤の回収方法。
  4. 銅化合物の沈殿を生成させた後、銅成分を、塩基性炭酸銅、水酸化銅、または酸化銅として回収する請求項1乃至請求項3のいずれかの1項に記載の浄化剤の回収方法。
  5. 酸性溶液が、硫酸、硝酸または塩酸である請求項1乃至請求項3のいずれかの1項に記載の浄化剤の回収方法。
  6. 銅の沈殿剤が、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムまたは炭酸水素アンモニウムである請求項1乃至請求項3のいずれかの1項に記載の浄化剤の回収方法。
  7. リンの沈殿剤が、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウムまたは硝酸カルシウムである請求項2に記載の浄化剤の回収方法。
  8. 使用済の浄化剤を酸性溶液に浸漬する際または浸漬した後、さらに該溶液に過酸化水素を添加して、ケイ素の凝固性を向上させる請求項3に記載の浄化剤の回収方法。
  9. 使用前の塩基性炭酸銅を成分として含む浄化剤が、塩基性炭酸銅の他、金属及び/または金属酸化物を含む請求項1乃至請求項3のいずれかの1項に記載の浄化剤の回収方法。
  10. 使用前の水酸化銅を成分として含む浄化剤が、水酸化銅の他、金属及び/または金属酸化物を含む請求項1乃至請求項3のいずれかの1項に記載の浄化剤の回収方法。
  11. 回収される塩基性炭酸銅、水酸化銅、または酸化銅のBET比表面積が、10m/g以上である請求項4に記載の浄化剤の回収方法。
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