JP4818192B2 - 緑色の乾燥茶葉の製造方法並びに該方法による乾燥茶葉及び粉末飲料 - Google Patents
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Description
現在、実用化されている杜仲茶の製造方法の発明として、「杜仲生葉を温度100〜110℃で20〜120秒間蒸し、次いで揉捻し、天日で4〜5日、または乾燥機を用いて熟成させながら、水分量5%まで乾燥し、焙煎することを特徴とする杜仲茶の製造方法。」の発明(特許文献1参照)があるが、該方法は緑色を呈する杜仲茶を製造するものではない。
しかしながら、特許文献2の方法は、酵素の発酵を止め、葉緑素の劣化を防止するために、複雑な製造工程を採用しなければならないという問題があった。
また、特許文献3の方法は、加熱温度が低く、杜仲葉粉末の緑色を維持するためには、その後の乾燥条件、粉砕条件を微妙に調整しなければならないという問題があった。
また、特許文献4の方法は、杜仲茶の緑色を維持するために、特殊な薬液を使用する必要があった。
さらに特許文献5の方法は、杜仲茶の緑色を維持するために、破砕・粉砕工程と乾燥工程を繰り返さなければならないものであった。
この提案による製造方法は、杜仲及び/又は桑の生葉を原料として用い、300〜350℃で炒る炒り工程に次いで、乾燥を含む工程を経て、緑色の乾燥茶葉を製造するというものである。
また、粉砕においても、従来の気流式粉砕では摩擦熱等で70〜80℃以上の熱を発生するために、粉砕後すぐに冷蔵庫等で冷やす必要があることが判明した。
本発明は、こうした問題を解決し、鮮やかな緑色を呈するとともに、酸化がきわめて少ない高品質の乾燥茶葉を提供することを目的とするものである。
また、粉砕方法として、上記特許文献12に記載の粉砕方法を採用することにより、低温でしかも更に微粉砕で、自己破裂型の粉砕の形で水分を吸収しやすく、溶けやすいものにすることができるという知見を得た。
さらに、乾燥茶葉を粉砕したものに、昆布の粉末及びコラーゲンの粉末を添加することにより、健康飲料を提供しうるという知見も得た。
(1)杜仲、桑及びふきからなる群から選ばれる少なくとも一種の生葉を原料として用い、排蒸しつつ300〜350℃で炒る炒り工程、次いで、乾燥を含む工程を経て製造する緑色の乾燥茶葉の製造方法であって、前記乾燥が、減圧下において、マイクロ波加熱及び遠赤外線加熱を連続的にあるいは間歇的に行うものであることを特徴とする緑色の乾燥茶葉の製造方法。
(2)前記乾燥の前に、70℃以下で予備乾燥を行うことを特徴とする前記(1)の緑色の杜仲茶葉及び/又は桑茶葉の製造方法。
(3)前記乾燥工程の後に粉砕工程を有することを特徴とする前記(1)又は(2)の緑色の乾燥茶葉の製造方法。
(4)前記(1)ないし(3)のいずれかの製造方法で得られた緑色の茶葉を、粉砕して粉末にする工程を含むことを特徴とする緑色の粉末飲料の製造方法。
(5)前記粉砕を、粉砕機内に発生した気流をブレードにより加速して形成された高速の旋回流及び渦流と、部分的に真空となった真空部とによって行うことを特徴とする前記(4)の緑色の粉末飲料の製造方法。
(6)前記(1)ないし(3)のいずれかの方法により製造したことを特徴とする緑色の乾燥茶葉。
(7)前記(4)又は(5)の方法により製造したことを特徴とする緑色の粉末飲料。
(8)前記(7)の緑色の粉末飲料に、乾燥昆布の粉末及びコラーゲンの粉末を加えたことを特徴とする粉末飲料。
従来、杜仲又は桑の生葉は、蒸す等の加熱処理を施すことにより、葉中に存在する発酵を促進させる酵素を失活させているが、この加熱処理の温度は、通常、100℃前後であり、加熱処理が、炒る処理の場合でも、200℃を超えるような温度は採用されていない。
本発明においては、杜仲、桑及びふきからなる群から選ばれる少なくとも一種の生葉を原料として用い、排蒸しつつ300〜350℃という高温での炒り工程を採用することにより、発酵を促進させる酵素の失活を完全に行うことができると共に、予想外に、鮮やかな緑色を維持でき、しかも、その後の乾燥工程においても変色することがないことを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
炒り工程の温度が300℃未満では、酵素の失活が十分ではなく、一方350℃を超えると緑色の維持が難しいので、300〜350℃が好ましい。
炒る時間は、5分未満では、酵素の失活が十分ではなく、15分を超えると緑色の維持が難しいので、5〜15分の範囲で調整することが好ましい。
該乾燥方法は、減圧による作用と、マイクロ波加熱による作用と、遠赤外線加熱による作用とを同時に行うものである。すなわち、減圧により無酸素環境を作りだし、茶葉に含まれる水分の沸騰点を下げた状態で乾燥する。また、マイクロ波加熱により、茶葉内部の水分を茶葉外部に押し出し、遠赤外線加熱により、茶葉表面の水分を瞬時に除去するものである。そして、茶葉は自らの気化熱によりクーリングされるとともに、その温度は真空度によってコントロールされるものである。
すなわち、該粉砕方法は、粉砕室に旋回流を発生させるとともに該旋回流を乱す気流を発生させることにより、該粉砕室に導入された茶葉及び粉砕された茶葉を攪拌しながらの衝突による粉砕とともに、気流の一部に発生する大きな負圧により膨爆に似た状態(いわゆる「かまいたち」状態)による粉砕とによって粉砕されることを特徴とするものであり、粉砕室内の真空の発生した部分では、投入された茶葉に切断する力が加わり、茶葉は徐々に細かくなっていく。
該粉砕方法を採用した場合には、気流と真空による刃で粉砕を行うために、粉砕時においてほとんど温度上昇することなく、茶葉成分の劣化及びダメージを与えずに粉砕することが可能となる。
また、粉砕された茶葉は、上記粉砕方法で得られる独特の形状を有しており、水に対する浸透力に優れており、特に後述する粉末飲料とする際には、水に溶けやすくなるという利点を有している。
さらには、これらを使用して、ゼリー状に仕上げることも可能である。
(実施例1:杜仲の生葉からの乾燥茶葉の製造例1)
切断した杜仲の生葉16kgを、4回に分けて、4kgずつ釜炒り機により7分炒った。釜炒り機の設定温度は300〜350℃、回転数は15r.p.m.とし、生葉投入より2分後から排気ブロアを入れ排蒸を行った。
収穫時の杜仲の生葉は、含水率が66.3%であったものを、前記の釜炒りにより、44.9%に下げられた。
次に、減圧下において、マイクロ波加熱及び遠赤外線加熱を連続的にあるいは間歇的に行う、日本バイオコン株式会社製 ハイパードライ(HD)を用いて乾燥させた。乾燥時間は120分で、含水率は2.6%に下がった。
得られた乾燥茶葉は緑色を呈していた。
この茶葉に熱湯を注ぎ抽出して得られた杜仲茶も鮮やかな緑色を呈していた。
切断した桑の生葉16kgを、4回に分けて、4kgずつ釜炒り機により5分炒ったこと以外は、実施例1と同様にして、乾燥茶葉を得た。この乾燥茶葉は緑色を呈していた。
収穫時の桑の生葉は、含水率が64.9%であったものを、前記の釜炒りにより、46.5%に下げられ、さらに上記乾燥により、2.7%に下がった。
得られた茶葉に熱湯を注ぎ抽出して得られた桑茶も鮮やかな緑色を呈していた。
含水分も2.7%になることから、冷蔵庫に入れず、常温においても緑色の変色は少なく、貯蔵に適する。
杜仲の生葉を、実施例1と同様にして釜炒りした後、再乾機を用いて、50℃で30分の予備加熱を施した。得られた乾燥茶葉の含水率は7.5%であった。
次いで、実施例1に記載の乾燥機を用いて乾燥させた。乾燥時間は60分で、含水率は2.4%に下がった。
得られた乾燥茶葉は緑色を呈していた。
この茶葉に熱湯を注ぎ抽出して得られた杜仲茶も鮮やかな緑色を呈していた。
含水率46.5%の桑の生葉を、実施例2と同様にして釜炒りした後、再乾機を用いて、50℃で30分の予備加熱を施した。得られた乾燥茶葉の含水率は8%であった。
次いで、実施例1に記載の乾燥機を用いて乾燥させた。乾燥時間は60分で、含水率は2.5%に下がった。
実施例3で得られた杜仲の乾燥茶葉及び実施例4で得られた桑の乾燥茶葉をそれぞれ、前述のように、気流と真空による刃で粉砕する、有限会社バーリー・ジャパン製 微粉砕機STAYを用いて粉砕し、それぞれの乾燥茶葉の粉末を得た。
得られた杜仲の乾燥茶葉の粉末60g(31.6重量%)及び桑の乾燥茶葉の粉末70g(36.8重量%)に、乾燥昆布5g(2.6重量%)及びコラーゲンの粉末55g(28.9重量%)を混合して粉末飲料とした。
実施例3で得られた杜仲の乾燥茶葉を、前記の有限会社バーリー・ジャパン製 微粉砕機STAYを用いて粉砕し、杜仲の乾燥茶葉の粉末を得た。
得られた杜仲の乾燥茶葉の粉末65g(52.8重量%)に、乾燥昆布3g(2.4重量%)及びコラーゲンの粉末55g(44.7重量%)を混合して粉末飲料とした。
実施例1で得られた杜仲の乾燥茶葉及び実施例2で得られた桑の乾燥茶葉をそれぞれ、前記の有限会社バーリー・ジャパン製 微粉砕機STAYを用いて粉砕し、それぞれの乾燥茶葉の粉末を得た。
得られた杜仲の乾燥茶葉の粉末100g(52.6重量%)及び桑の乾燥茶葉の粉末30g(15.8重量%)に、乾燥昆布5g(2.6重量%)及びコラーゲンの粉末55g(28.9重量%)を混合して粉末飲料とした。
Claims (8)
- 杜仲、桑及びふきからなる群から選ばれる少なくとも一種の生葉を原料として用い、排蒸しつつ300〜350℃で炒る炒り工程、次いで、乾燥を含む工程を経て製造する緑色の乾燥茶葉の製造方法であって、前記乾燥が、減圧下において、マイクロ波加熱及び遠赤外線加熱を連続的にあるいは間歇的に行うものであることを特徴とする緑色の乾燥茶葉の製造方法。
- 前記乾燥の前に、70℃以下で予備乾燥を行うことを特徴とする請求項1に記載の緑色の杜仲茶葉及び/又は桑茶葉の製造方法。
- 前記乾燥工程の後に粉砕工程を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の緑色の乾燥茶葉の製造方法。
- 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の製造方法で得られた緑色の茶葉を、粉砕して粉末にする工程を含むことを特徴とする緑色の粉末飲料の製造方法。
- 前記粉砕を、粉砕機内に発生した気流をブレードにより加速して形成された高速の旋回流及び渦流と、部分的に真空となった真空部とによって行うことを特徴とする請求項4に記載の緑色の粉末飲料の製造方法。
- 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法により製造したことを特徴とする緑色の乾燥茶葉。
- 請求項4又は5に記載の方法により製造したことを特徴とする緑色の粉末飲料。
- 請求項7に記載された緑色の粉末飲料に、乾燥昆布の粉末及びコラーゲンの粉末を加えたことを特徴とする粉末飲料。
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