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JP4820476B2 - カウルトップカバー - Google Patents
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JP4820476B2 - カウルトップカバー - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、自動車のフロントガラスとボンネットフードとの間に配置されるカウルトップカバーに関する。
従来、自動車のフロントガラスとボンネットフードとの間に配置され、これらフロントガラスの前端部とボンネットフードの後端部との間を覆うカウルトップカバーが用いられている。そして、この種のカウルトップカバーとして、カウルトップパネルを一部とした閉断面構造でウインドシールドパネルを支持する構成が知られている。そして、この構成では、ウインドシールドパネルに衝撃力がかかった状態で、閉断面構造が変形し、さらに、一部の係合が外れることにより、衝撃エネルギーの吸収を図っている(例えば、特許文献1参照。)。
また、この特許文献1には、前部をフロントバルクヘッドに取り付け、後部をフロントガラスに取り付けたカウルトップガーニッシュが記載されている。そして、この構成では、カウルトップガーニッシュの後部は、シール部材を介してフロントガラスに固定的に装着され、カウルトップガーニッシュの前部は、フロントバルクヘッドに脱落可能に取り付けられている。
また、前部をカウルフロントにクリップで固定するとともに、後部は一体に形成したクリップ部でフロントガラスを弾性的に挟持するカウルルーバが知られている(例えば、特許文献2参照。)。また、この構成では、カウルルーバの下面には、前後方向に延びるフィンが形成されている。
特開2002−46649号公報 (第1−3頁、図2、図10) 特開2001−30955号公報 (第1−2頁、図1)
上記のような従来の構成では、カウルトップカバーとフロントガラスとの接続部分について、カウルトップカバーあるいはフロントガラスを支持する部材が、取付時や走行時に変形などして取付位置が相対的にずれた場合に、カウルトップカバーの係合部とフロントガラスとの間隙が大きくなって密着性が低下し、外観が低下するおそれがあり、単に接着強度や部材の強度を高めると、製造コストが増加する問題を有している。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、カウルトップカバーの係合部とウインドシールドとの密着性を容易に向上できるカウルトップカバーを提供することを目的とする。
請求項1記載のカウルトップカバーは、車体パネルに固定される固定部と、ウインドシールドの端縁部を覆い、かつ、前記ウインドシールドを挟持して前記ウインドシールドを係合保持する係合部と、前記固定部とこの固定部の後方に位置する前記係合部とを連結し、相手部材と前記ウインドシールドとの間を覆うカバー本体部とを具備し、前記係合部は、前記ウインドシールドの面側に接触する第1の板部と、前記ウインドシールドの面側に接触する第2の板部とを備え、前記ウインドシールドの面方向に対し、前記第1の板部と前記第2の板部とは平行ではなく、前記第1の板部は、下面の後端側の先端の角部で、前記ウインドシールドのに所定の角度に傾斜して線状に当接し、前記第2の板部は、上面の前後方向の中間位置で、前記ウインドシールドのの端縁部の角部が所定の角度に傾斜して線状に当接するものである。
そして、この構成では、ウインドシールドの両面の面方向に対し、カウルトップカバーの係合部の第1の板部と第2の板部とを所定の角度に傾斜して当接させる形状により、カウルトップカバーあるいはウインドシールドを支持する部材が、取付時や走行時に変形などして取付位置が相対的にずれた場合にも、カウルトップカバーの係合部とウインドシールドとの間隙を最小限に抑制して密着性を確保し、外観が向上するとともに、係合部内への雨水等の侵入を効果的に抑制して、カウル部内への雨水等の侵入が抑制される。また、カウルトップカバーの係合部とウインドシールドとが、面接触ではなく、上下2カ所での線接触となり、摩擦力が低減され、取付時の組み付け誤差が容易に吸収されるとともに、衝突など外部から力を受けた際のカウルトップカバーとウインドシールドとの相対的な移動が円滑になり、衝撃の緩和が図られる。
請求項2記載のカウルトップカバーは、請求項1記載のカウルトップカバーにおいて、ウインドシールドの上面と第1の板部の下面とのなす角度は、0.5°以上15°以下に設定され、前記ウインドシールドの下面と第2の板部の上面とのなす角度は、3.5°以上18°以下に設定されたものである。
そして、この構成では、カウルトップカバーの係合部とウインドシールドとの間隙を最小限に抑制して密着性を確保し、係合部内への雨水等の侵入を効果的に抑制できる。
請求項3記載のカウルトップカバーは、請求項1または2記載のカウルトップカバーにおいて、係合部は、ウインドシールドの端縁部に対向する空間部を有した状態で前記ウインドシールドを挟持するとともに、前記空間部が縮小する方向に相対的にスライド可能に前記ウインドシールドを係合保持し、カバー本体部は、変形可能な板状をなす
ものである。
そして、この構成では、外部から力が加わっていない状態では、カウルトップカバーは、車体パネルとウインドシールドとに支持され、相手部材とウインドシールドとの間を覆う。外部から直接あるいは間接的に力が加わった際には、まず、カバー本体部が変形し、衝撃を吸収する。さらに、ウインドシールドとカウルトップカバーの係合部とが空間部が縮小する方向に相対的にスライドし、衝撃を吸収する。ウインドシールドをスライド可能に挟持して係合保持する簡略な構成で、ウインドシールドの端縁部の露出を抑制しつつ、製造コストが低減される。
本発明のカウルトップカバーによれば、ウインドシールドの両面の面方向に対し、カウルトップカバーの係合部の第1の板部と第2の板部とを所定の角度に傾斜して当接させる形状により、カウルトップカバーあるいはウインドシールドを支持する部材が、取付時や走行時に変形などして取付位置が相対的にずれた場合にも、カウルトップカバーの係合部とウインドシールドとの間隙を最小限に抑制して密着性を確保し、外観を向上できるとともに、係合部内への雨水等の侵入を効果的に抑制して、カウル部内への雨水等の侵入を抑制できる。また、カウルトップカバーの係合部とウインドシールドとが、面接触ではなく、上下2カ所での線接触となり、摩擦力が低減され、取付時の組み付け誤差を容易に吸収できるとともに、衝突など外部から力を受けた際のカウルトップカバーとウインドシールドとの相対的な移動が円滑になり、衝撃の緩和を図ることができる。
以下、本発明のカウルトップカバーの前提となる第1の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2において、1は車両である自動車の車体で、この車体1のエンジンルーム2を覆う相手部材としてのボンネットフード3と、車室4の前側に位置するウインドシールドとしてのフロントガラス5との間のカウル部6を覆い、車体1にカウルトップカバー11が取り付けられている。なお、以下、前後、上下、及び両側などの方向に付いては、車体1の直進方向を基準として説明する。
そして、このカウル部6は、エアボックスなどとも呼ばれるもので、図1に示すように、鉄板にて形成されたダッシュパネル12と、鉄板にて形成された車体パネルとしてのカウルトップパネル14とにより、上側を開口した樋状に形成されている。そして、ダッシュパネル12の上側部には、フロントガラス受部15が設けられ、ホットメルトなどの液密に密着するゴム質の接着剤などのシール材16により、フロントガラス5がダッシュパネル12に固定されている。また、カウルトップパネル14は、後側部がダッシュパネル12に固着された底板部18と、この底板部18の前側部が前側上方に傾斜して立ち上げられた前板部19と、この前板部19の上端部が前側に略水平に延設された固定受部20とを備えている。そして、このカウル部6には、図2に示すように、ワイパー22のワイパーアーム23を駆動するモータなどが配置されている。
また、ボンネットフード3は、図1に示すように、外側すなわち閉じた状態で上側に位置するフードアウタ部25と、このフードアウタ部25の内側すなわち閉じた状態で下側に若干の間隔を介して位置するフードインナ部26とが、一体あるいは別体に形成されている。
さらに、カウルトップパネル14の固定受部20の上側には、エンジンルーム2からの熱気や臭気を遮蔽するために、カウルトップカバー11を介して、弾性変形可能なシール部材27が配置され、閉じた状態のボンネットフード3に液密に密着している。このシール部材27は、ゴム製あるいは熱可塑性エラストマー製で、カウルトップカバー11の前端上面に接着などして固定されている。
そして、カウルトップカバー11は、カウルカバーなどとも呼ばれ、カウル部6の主としてカウルトップパネル14の上側を覆い、例えば、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS)、ポリアミド系合成樹脂などの熱可塑性樹脂を射出成形し、図2に示すように、全体として、カウル部6に沿って車体1の車幅方向を長手方向とする長尺な略板状に形成されている。また、このカウルトップカバー11の断面形状については、図1に示すように、板状をなすカバー本体部31を備え、このカバー本体部31は、車体1の前後方向の略中央部分が車体1の外側すなわち上側に向かって突出するように湾曲されている。
そして、このカウルトップカバー11のカバー本体部31の前側の端部には、略水平板状の固定部33が一体に連設されている。そして、この固定部33には、例えば円孔が形成され、この円孔に挿入される固定手段としての図示しない別体のクリップなどを用いて、カウルトップカバー11の前側の固定部33がカウルトップパネル14に固定されている。
また、カウルトップカバー11のカバー本体部31の後側の端部には、弾性的に変形可能な係合部40が一体に連設されている。この係合部40は、クリップ部とも呼びうるもので、後側上方を開口した断面略コの字状あるいは略U字溝状とも呼びうる形状をなし、カバー本体部31の後端部から面一に延設された第1の挟持部である第1の板部41と、この第1の板部41の下側に沿って平行あるいは所定の角度で配置された第2の挟持部である第2の板部42と、第1の板部41の前端部から下側に突設されて第1の板部41と第2の板部42との前端部同士を連結する若干湾曲した対向部44とが、車幅方向に略一定に連続して形成されている。そして、この係合部40は、フロントガラス5の下端部が挿入されてこの下端部を収容し、すなわち、第1の板部41をフロントガラス5の上面に接触させるとともに第2の板部42をフロントガラス5の下面に接触させてフロントガラス5の両面を挟持し、フロントガラス5の端縁部5aを覆うようにして、フロントガラス5に係合保持されている。さらに、外部から力が加わっていない状態で、フロントガラス5の端縁部5aと係合部40の対向部44との間に、すなわち、フロントガラス5の端縁部5aの前方すなわち係合部40内の奥部に、所定の長さのクリアランスすなわち移動許容部である空間部46が設けられている。そして、この実施の形態では、フロントガラス5の前端部である端縁部5aと対向部44の後端部との間の長さ寸法Lは、7mm以上に設定されている。そこで、カウルトップカバー11の係合部40とフロントガラス5とは、フロントガラス5の面方向と交差する方向には固定されている一方、これら係合部40とフロントガラス5とは、外部から力が加わった状態で、フロントガラス5の面方向すなわち挿入方向に沿って、空間部46を縮小する方向に相対的に移動(スライド)可能になっている。
なお、この空間部46には、係合部40とフロントガラス5との相対的な移動を阻害しない範囲で、発泡ポリウレタンなどからなる弾性変形可能なシール部材などを存在させることもできる。例えば、このシール部材は、長径7mm、短径5mmの断面楕円状で、このシール部材が潰れることで、係合部40とフロントガラス5との相対的な移動を許容し、実質的な空間部46として確保することもできる。
次に、このカウルトップカバー11を備えた自動車の車体1が前方の障害物に衝突し、カウルトップカバー11に外部入力があった状態すなわち外部から力を受けた際の動作を説明する。なお、図1において、Aはダミーヘッドである。
衝突の際に、例えば、図1(a)に示すように、ダミーヘッドAがボンネットフード3上に乗り上げ、さらに、2次衝突により、直接的にあるいはボンネットフード3を介して、カウルトップカバー11のカバー本体部31が上側に膨出した部分に衝撃すなわち応力を受けると、図1(b)に示すように、まず、このカバー本体部31が前後方向に沿って押し広げるように撓み、衝撃を吸収して極端な反発力は発生させず、衝突相手であるダミーヘッドAとフロントガラス5との両者を効果的に保護する。このとき、カバー本体部31は上方に湾曲しているため、衝撃すなわち応力が加わった際に、容易に初期の撓みを発生し、このカバー本体部31が押し広げられる力により、あるいは、さらに、力が加わると、カウルトップカバー11の前端部は車体1のカウルトップパネル14に固定されているが、カウルトップカバー11の後端部の係合部40はフロントガラス5にスライド可能に係合保持しているため、フロントガラス5の端縁部5aが挿入された係合部40の空間部46の長さ寸法Lの範囲でカウルトップカバー11は後側すなわちフロントガラス5側へ移動し、衝撃を吸収して極端な反発力は発生させず、衝突相手であるダミーヘッドAとフロントガラス5との両者を効果的に保護する。
さらに、フロントガラス5の端縁部5aが対向部44に当接した後、さらに力が加わった場合には、対向部44が変形あるいは破断して、フロントガラス5の相対的な移動を許容する。この時、フロントガラス5は、カウルトップカバー11の下側に潜り込むように相対的に移動し、すなわち、カウルトップカバー11は、フロントガラス5の上側に乗り上げるように相対的に移動する。このため、フロントガラス5の端縁部5aが外側すなわちダミーヘッドA側に露出することが抑制される。
このように、本実施の形態によれば、カウルトップカバー11のカバー本体部31が変形してエネルギーを吸収するとともに、カウルトップカバー11の係合部40とフロントガラス5とが相対的にスライド(変位)するため、衝撃を効果的に吸収し、衝突相手であるダミーヘッドAとフロントガラス5との両者に及ぼす衝撃すなわち反力を効果的に吸収し、両者を効果的に保護することができる。
さらに、大きな力が加わった場合には、カウルトップカバー11の係合部40が変形あるいは破断してフロントガラス5の相対的な移動を許容するが、フロントガラス5の端縁部5aが当接する対向部44はカバー本体部31の下側に突設するようにして形成されているため、フロントガラス5はカバー本体部31の下側に潜り込むようにして移動し、フロントガラス5の端縁部5aがカウルトップカバー11で覆われた状態で保持され、フロントガラス5の端縁部5aが外側すなわち衝突相手側に露出することを抑制できる。例えば、車両と衝突した歩行者がフロントガラスの前端部に当接することを抑制できる。
このようにして、例えば、歩行者と車両との2次衝突において、確実に衝撃力を逃がし、歩行者への傷害値を低減させることができる。
また、本実施の形態では、カウルトップカバー11のカバー本体部31を破断して衝撃を吸収する構成ではなく、カウルトップカバー11の落下防止を抑制するために、カウルトップカバー11の係合部40などをフロントガラス5に必要以上に強固に固定する必要がない。そこで、カウルトップカバー11とフロントガラス5との固定に特殊な強度の接着剤などを用いる必要がなく、コの字状の係合部40にフロントガラス5の下端を挿入して収容した簡略な構造を採ることが可能になり、構造を簡略化して製造コストを低減できる。
また、衝突相手が上方などから直接的にカウルトップカバー11に力を加える場合に限られず、ボンネットフード3に前方から所定以上のエネルギーが入力された場合にも、ボンネットフード3に押圧されたカウルトップカバー11がボンネットフード3とともに後方に滑るように移動し、この位置変化をフロントガラス5の前端部である端縁部5aと対向部44の後端部との間の長さ寸法Lの空間部46が吸収するため、衝突相手及びフロントガラス5などに対して、反発すなわち衝撃力を抑制することができる。
なお、係合部40の構成については、上記の第1の実施の形態のものに限られず、例えば、第1の板部41よりも第2の板部42を容易に変形する構成などし、外部入力時にフロントガラス5をカウルトップカバー11の裏面側に円滑に相対的に移動させる構成を採ることができる。
また、係合部40とフロントガラス5とのスライドによる衝撃の吸収と、カバー本体部31の変形による衝撃の吸収とは、いずれが先行しても良く、あるいは、同時に作用させることもできる。
次に、本発明のカウルトップカバーの関連技術であるカウルトップカバー11の第2の実施の形態を説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
この第2の実施の形態では、係合部40の縦壁状の対向部51は、第1の板部41の基端部から下側後方すなわちフロントガラス5の端縁部5a側に向かって傾斜して突設され、すなわち、カバー本体部31の下側に位置する第2の板部42の基端部は、第1の板部41の基端部よりも、後側すなわちフロントガラス5の端縁部5aに近接して位置している。言い換えれば、係合部40の隙間は、車両の下方が車両上方よりも狭く設定されている。さらに、対向部51の第1の板部41側の端部には、後側から凹設された薄肉な弱部52が形成されている。
そこで、この第2の実施の形態では、外部入力があると、まず、図3に示すように、係合部40内をフロントガラス5が相対的に移動し、一次的に衝撃を吸収する。さらに、図4に示すように、カバー本体部31が変形し、2次的に衝撃を吸収する。
さらに、これら係合部40とフロントガラス5とのスライドや、カバー本体部31の変形により吸収できる以上の力が加わった場合には、図5に示すように、係合部40が変形し、さらに、図6に示すように、係合部40が弱部52から破断して、係合部40の機能を失わせ、カウルトップカバー11のフロントガラス5に対する後方及び上方への相対的な移動を許容させることができる。ここで、図4に示すように、相対的に前側に移動したフロントガラス5の端縁部5aは、下側に位置する第2の板部42の基端部側で対向部51に先に当接するため、図5に示すように、第2の板部42が徐々に拡開するように撓み、対向部51の上側の弱部52の部分に応力を集中させ、対向部51の中間位置ではなく、カバー本体部31側の端部である弱部52の位置で係合部40を破断させることができる。
そこで、この第2の実施の形態によれば、例えば、歩行者の2次衝突時に、カウルトップカバー11の後端部である係合部40とフロントガラス5の端縁部5aとが当接しても、係合部40の下側部がカバー本体部31側から円滑に破断し、カウルトップカバー11及びフロントガラス5のスライドを阻止あるいは阻害することなく、確実に衝撃力を逃がし、歩行者への傷害値を低減できる。
そして、係合部40が破断した状態では、カウルトップカバー11の係合部40及びカバー本体部31がフロントガラス5のエッジ部である端縁部5aを表面側から覆うため、衝突相手、例えば歩行者の頭部や体の直接的なフロントガラス5の端縁部5aへの当接を回避できる。さらに、カウルトップカバー11に加わる衝撃すなわち応力が大きくなればなる程、カウルトップカバー11がフロントガラス5を端縁部5aから覆う面積が大きくなり、すなわち、衝撃に応じてカウルトップカバー11によるフロントガラス5の被覆面積が変わり、歩行者などの衝突相手の保護に好適な特性を実現できる。
なお、この第2の実施の形態では、傾斜した対向部51を設けることにより、フロントガラス5を第1の板部41より先に第2の板部42側に当接させ、第2の板部42が拡開するように変形させたが、この構成に限られず、例えば、対向部51あるいは第2の板部42から突起あるいは突条などの当接部を突設し、この当接部をフロントガラス5に当接させて、第2の板部42を先行して変形させることもできる。さらに、この当接部は、下側後方から上側前方に傾斜するいわゆるテーパー状とし、係合部40の円滑な拡開を図ることもできる。また、この第2の実施の形態において、弱部52は設けないこともできる。
次に、本発明のカウルトップカバーの一実施の形態としてのカウルトップカバー11の第3の実施の形態を説明する。なお、この第3の実施の形態においても、第1及び第2の実施の形態と同様の構成であるが、カウルトップカバー11について、図7及び図8に示すように、カバー本体部31について、角部55,56などを介して屈曲した形状をなしているとともに、2カ所のワイパー用開口部61と、これらワイパー用開口部61から続くワイパー用傾斜面部62が図示されている。また、固定部33には、固定手段としての図示しないクリップが挿入される複数の円孔64が図示されている。また、車体1側については、図7に示すように、ダッシュパネル12は、第1の部材12aと第2の部材12bとで構成され、第1の部材12aの下端部から前側下方に延びる部分12cが、カウルトップパネル14に接続されている。また、ボンネットフード3は、互いに別体をなすフードアウタ部25と、フードインナ部26とを接続して形成されている。さらに、カウル部6には、ワイパー22のワイパーアーム23を駆動するモータ65が示されているとともに、係合部40内の空間部46に装着されるシール部材66が図示されている。
次に、図9及び図10を参照して、係合部40の構成を詳細に説明する。なお、これら図9及び図10においては、シール部材66は図面上省略している。また、図10における矢印Dは、係合部40を成形する金型の駒のスライド方向である。
図10に示すように、フロントガラス5の面方向に対し、カウルトップカバー11の係合部40の第1の板部41と第2の板部42とは平行ではなく、それぞれ、フロントガラス5の一面である上面と第1の板部41の他面である下面、及び、フロントガラス5の他面である下面と第2の板部42の一面である上面とは、それぞれ所定の角度θA,θBで交差するように設定されている。すなわち、第1の板部41は、開口部側すなわち後端側の先端の角部で線状にフロントガラス5の上面に密着し、第2の板部42には、フロントガラス5の端縁部5aの下端の角部が前後方向の中間位置に線状に密着するようになっている。
そこで、カウルトップカバー11の前側部が取り付けられたカウルトップパネル14や、カウルトップカバー11の後側部が取り付けられたフロントガラス5などについて、車体1への取付時や走行時に取付位置がずれた場合においても、例えば、カウルトップカバー11がフロントガラス5に対して相対的に最大で角度θBだけ回動した場合にも、図9に示す寸法La以上の間隙の発生を防止できる。
さらに、図9に示すカウルトップカバー11とフロントガラス5とが重なったラップ部Lcにおいて、後端部で寸法Laの間隙が生じたとしても、先端部での間隙の寸法Lbは0に近い状態を確保することができる。
さらに、係合部40は、コの字形状を車幅方向に一定に形成したため、フロントガラス5が係合部40に全長にわたりある程度食い込み、間隙の寸法La,Lbをより小さくすることが図られる。
なお、ここで、フロントガラス5の一面である上面と第1の板部41の他面である下面とのなす角度θAは、例えば、好ましくは、1°であり、また、フロントガラス5の他面である下面と第2の板部42の一面である上面とのなす角度θBは、好ましくは、4°である。また、角度θAは、0.5°以上15°以下とし、角度θBは、3.5°以上18°以下とすることにより、カウルトップカバー11の係合部40とフロントガラス5との間隙を最小限に抑制して密着性を確保し、係合部40内への雨水等の侵入を効果的に抑制できる。
このように、第3の実施の形態によれば、フロントガラス5の面方向に対し、カウルトップカバー11の係合部40の第1の板部41と第2の板部42とを平行とせず、所定の角度に傾斜した状態に設定することにより、カウルトップカバー11の係合部40とフロントガラス5との密着性を容易に向上できる。すなわち、フロントガラス5の上下すなわち表裏の面の面方向に対し、カウルトップカバー11の係合部40の第1の板部41と第2の板部42とを所定の角度に傾斜して当接させる形状により、カウルトップカバー11あるいはフロントガラス5を支持する部材が、取付時や走行時に変形などして取付位置が相対的にずれた場合にも、カウルトップカバー11の係合部40とフロントガラス5との間隙を最小限に抑制して密着性を確保し、外観を向上できるとともに、フロントガラス5から流れ落ちる水の水圧が高い場合にも、係合部40内への雨水等の侵入を効果的に抑制して車幅方向へ水を円滑に流すことができる。すなわち、カウル部6内への雨水等の侵入(フロー)を抑制できる。
さらに、係合部40は、コの字形状を車幅方向に一定に形成したため、所定間隔のクリップ止めの構成の場合のフロントガラスとカウルトップカバーの座面のばらつきによる間隙や、所定間隔で形成した爪形状による構成の場合の爪同士の間の間隙が発生することがなく、カウルトップカバー11以外の要因による間隙の発生を抑制し、カウルトップカバー11とフロントガラス5との間の間隙の発生を効果的に抑制できる。
また、本実施の形態では、カウルトップカバー11の係合部40とフロントガラス5とが、面接触ではなく、上下2カ所での線接触となり、摩擦力が低減され、取付時の組み付け誤差を容易に吸収できるとともに、衝突など外部から力を受けた際のカウルトップカバー11とフロントガラス5との相対的な移動が円滑になり、衝撃の緩和が図られる。
そして、係合部40の形状が簡略であり、また、第1の板部41に対し、第2の板部42は平行か、あるいは後端側すなわち開口部に向かって拡開する形状となるため、簡略な構造の金型を用いて容易に形成でき、製造コストを低減できる。
また、断面コの字状の係合部40が密着してフロントガラス5の端縁部5aを車幅方向の略全長にわたり覆うため、フロントガラス5と係合部40との間で発生するいわゆる低級音を抑制できる。
また、上記の各実施の形態において、係合部40内のシール部材66と対向部44とが密着しないようシール部材66を支持し、これらシール部材66と対向部44との間に、車両の幅方向に連通し、空間部46に進入した雨水などを車両の幅方向に円滑に排出する樋すなわち水路として機能する空間46aを確保することもできる。
例えば、図11(a)及び(b)に示す本発明の関連技術である第4の実施の形態のように、第1の板部41と対向部44との角部から、係合部40の内側に向かい、第2の板部42に到達しない範囲で、突部である位置決めリブ75を所定間隔で複数設けることができる。
そこで、この構成では、フロントガラス5の係合部40への挿入時に、組み付け誤差などによりフロントガラス5がシール部材66に押し付けられても、このシール部材66が対向部44に押し付けられることを防止し、対向部44と第2の板部42との角部に空間46aを確保できる。そして、この空間46aを、係合部40に進入した雨水を排出する樋として利用できる。
なお、各位置決めリブ75は、リブすなわち突条状の他、適宜の形状を採ることができ、また、係合部40に一体に形成して構造を簡略化する他、別体とすることもできる。
また、上記の各実施の形態において、カウルトップカバー11のカバー本体部31は、中間部が上側に膨出する形状とし、この膨出した部分をボンネットフード3が覆う構成としたが、この構成に限られず、カウルトップカバー11のカバー本体部31などは適宜の形状を採ることができ、また、カウルトップカバー11とボンネットフード3との位置関係も、適宜選択することができる。
例えば、図12に示す本発明の関連技術のように、カバー本体部31の膨出した部分の頂上部77を、ボンネットフード3が覆わない構成とすることもできる。また、この構成では、カウルトップカバー11の固定部33は、前端部ではなく、シール部材27を取り付けた前端部から若干後側に位置して設けられている。そして、この構成においても、前側から力が加わった場合や、カバー本体部31の膨出した部分に上側から力が加わった状態で、係合部40とフロントガラス5とのスライドによる衝撃の吸収と、カバー本体部31の変形による衝撃の吸収とが行われ、衝撃を効果的に吸収できる。
なお、上記の各実施の形態において、ウインドシールドは、ガラス製のものに限られず、アクリルなどの透明な素材を用いることもできる。
本発明は、例えば、自動車のフロントガラスとボンネットフードとの間に配置されるカウルトップカバーとして利用される。
本発明のカウルトップカバーの前提となる第1の実施の形態を示す説明図であり、(a)は図2のI−I断面図、(b)は外部入力後の状態を示す図2のI−I相当位置断面図である。 同上カウルトップカバーの搭載位置を示す車両の説明図である。 本発明のカウルトップカバーの関連技術である第2の実施の形態を示す外部入力後の状態を示す説明図である。 同上図3に続く状態を示す説明図である。 同上図4に続く状態を示す説明図である。 同上図5に続く状態を示す説明図である。 本発明のカウルトップカバーの一実施の形態としての第3の実施の形態を示す車両に搭載した状態の図8のII−II相当位置断面図である。 同上カウルトップカバーの斜視図である。 同上カウルトップカバーの動作の説明図である。 同上カウルトップカバーの動作の説明図である。 本発明のカウルトップカバーの関連技術である第4の実施の形態を示す説明図であり、(a)は図2のI−I相当位置断面図、(b)は(a)のV−V相当位置断面図である。 本発明のカウルトップカバーの関連技術である一実施の形態を車両に搭載した状態を示す断面図である。
符号の説明
3 相手部材としてのボンネットフード
5 ウインドシールドとしてのフロントガラス
5a 端縁部
11 カウルトップカバー
14 車体パネルとしてのカウルトップパネル
31 カバー本体部
33 固定部
40 係合部
41 第1の板部
42 第2の板部
46 空間部
θA,θB 角度

Claims (3)

  1. 車体パネルに固定される固定部と、
    ウインドシールドの端縁部を覆い、かつ、前記ウインドシールドを挟持して前記ウインドシールドを係合保持する係合部と、
    前記固定部とこの固定部の後方に位置する前記係合部とを連結し、相手部材と前記ウインドシールドとの間を覆うカバー本体部と
    を具備し、
    前記係合部は、前記ウインドシールドの面側に接触する第1の板部と、前記ウインドシールドの面側に接触する第2の板部とを備え、
    前記ウインドシールドの面方向に対し、前記第1の板部と前記第2の板部とは平行ではなく、
    前記第1の板部は、下面の後端側の先端の角部で、前記ウインドシールドのに所定の角度に傾斜して線状に当接し、
    前記第2の板部は、上面の前後方向の中間位置で、前記ウインドシールドのの端縁部の角部が所定の角度に傾斜して線状に当接する
    ことを特徴とするカウルトップカバー。
  2. ウインドシールドの上面と第1の板部の下面とのなす角度は、0.5°以上15°以下に設定され、
    前記ウインドシールドの下面と第2の板部の上面とのなす角度は、3.5°以上18°以下に設定された
    ことを特徴とする請求項1記載のカウルトップカバー。
  3. 係合部は、ウインドシールドの端縁部に対向する空間部を有した状態で前記ウインドシールドを挟持するとともに、前記空間部が縮小する方向に相対的にスライド可能に前記ウインドシールドを係合保持し、
    カバー本体部は、変形可能な板状をなす
    ことを特徴とする請求項1または2記載のカウルトップカバー。
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