JP4821822B2 - Icカード - Google Patents
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Description
従って、処理速度の速さを優先したアプリケーションを搭載したICカードは、据え置き型等の消費電力が制限されていない外部装置においては、使用可能であるが、消費電流の推奨負荷ピーク値が定められている電池を電源とする携帯電話等、消費電力に制限のある外部装置において使用できず、汎用性に欠けるという問題があった。
この問題を解決するために、外部装置の種別に応じて、処理速度の基準となる内部クロックの周波数を変更する従来のICカードがある。
(1)アプリケーションプログラムに処理速度変更指示があった場合に、アプリケーションプログラム実行手段(演算手段、CPU)の処理速度を変更するため、アプリケーションプログラムに含まれる処理内容に応じて処理速度を変更し、消費電力及び処理速度を調整することによって、ICカード及び外部装置の汎用性及び利便性の向上を図るとともに、効率的にICカードにおける処理の迅速化を図る。
(2)外部装置から受信した処理速度変更要求に基づいて、アプリケーションプログラム実行手段(演算手段、CPU)の処理速度を変更するため、外部装置側から消費電力及び処理速度を要求内容に応じて調整することによって、ICカード及び外部装置の汎用性及び利便性の向上を図るとともに、効率的にICカードにおける処理の迅速化を図る。
(3)また、処理単位で処理速度を変更するため、詳細に消費電力及び処理速度を調整することによって、消費電力に制限のある外部装置において使用可能とする等、汎用性及び利便性の向上を図るとともに、効率的に処理の迅速化を図る。
(4)アプリケーションプログラムが、既存の他の意味を有する命令(既存の他の処理を実行させる命令)であって、既存の他の意味を消す引数(既存の他の処理が無意味となる引数)が指定されている処理速度変更指示を含み、この処理速度変更指示に基づいて処理速度の変更を行うため、処理速度変更指示に対応するオペレーティングシステムを記憶するICカードのみならず、従来のオペレーティングシステムを記憶するICカードでもこのアプリケーションプログラムを利用することができ、汎用性の向上を図る。
(5)同様に、他の意味を有する要求であって、他の意味を消す引数が指定されている処理速度変更要求に基づいて処理速度の変更を行うため、外部装置は、処理速度変更要求に対応するオペレーティングシステム(アプリケーションプログラム)を備えるICカードのみならず、従来のオペレーティングシステム(アプリケーションプログラム)を記憶するICカードにおいても、この要求を行うことができ、汎用性の向上を図る。
(6)汎用性のある機能を呼び出す命令の引数にこの機能が無意味となる引数が指定されている場合に、独自の機能をオペレーティングシステムから呼び出すため、この命令を含むアプリケーションプログラムを、従来のOSを搭載しているICカードで使用可能とするとともに、独自の機能を備えるOSを搭載しているICカードにおいては、独自の機能を発揮させ、汎用性及び利便性の向上を図る。
(第1実施形態)
図1は、本発明によるICカードの第1実施形態を示すブロック図である。
図1に示すように、ICカード1は、カード内部に設けられているアンテナ10と、カード表面に設けられている接触端子20とを備え、外部装置2−1のR/Wから送信された電磁波を搬送波として、アンテナ10を介して電力及びクロックの授受を非接触状態で行う非接触式通信機能及び接触端子20がATM等の外部装置2−2のリーダライタ(以下、「リーダライタ」を「R/W」という。)の端子と接触した状態でデータ、電力及びクロックの授受を行う接触式通信機能を備える接触/非接触型ICカードである。また、ICカード1は、アンテナ10及び接触端子20に接続されている接触/非接触式共用のICチップ30を備え、複数のアプリケーションを搭載可能ないわゆるマルチアプリケーションICカードである。
外部装置2−1は、入退室管理装置等、ICカード1と非接触式で通信を行うR/Wを備える情報処理装置であり、外部装置2−2は、ATM等、ICカード1と接触式で通信を行うR/Wを備える情報処理装置である。
接触端子20は、外部装置2−2のR/Wの端子と接触して電気的導通を行う複数の端子を備え、ICチップ30のI/F部40に接続され、電源電圧、外部クロック等の供給を受け、情報の授受を行う、ICチップ30及び外部装置2−2間における接触式での通信を媒介する接触式通信手段である。
I/F部40は、アンテナ20を介して入力する交流電力から、クロック成分、つまり、RAM61等の周辺回路間で同期をとるためのテンポである外部クロック(基本クロック)を抽出するためのクロックパルス生成回路等を含む基本クロック生成部41と、基本クロック生成部41に接続されているクロック生成部42とを備えている。また、I/F部40は、アンテナ20を介して交流電力から電源電圧となる電力成分を抽出するための整流回路等と、CPU50へ入力するデータ成分を抽出するための復調回路等と、交流電力に対してCPU50から出力されるデータに応じた負荷変調等を行い、アンテナ20へ出力する変調回路等とを備えている(図示しない)。
図2は、クロック生成部42を示すブロック図である。
図2に示すように、クロック生成部42は、基本クロック生成部41から入力される基本クロックを8倍(以下、基本クロックのX倍の周波数のクロックを「X逓倍クロック」という。)の周波数に高める逓倍回路421と、逓倍回路421から入力される8逓倍クロックを1/2の周波数に低減する分周回路422と、分周回路422から入力される4逓倍クロックを1/2の周波数に低減する分周回路423と、選択器424とを備えている。
NVM63は、EEPROM、フラッシュメモリ、FRAM等の随時書き換え可能な不揮発性のメモリであり、通常ユーザのワークエリア、プログラムエリア等として使用され、複数のアプリケーションを記憶することが可能である。
アプリケーション実行部51は、NVM63に記憶されているアプリケーションプログラムを実行するアプリケーションプログラム実行手段であり、アプリケーションプログラムの実行に係る算術演算、論理演算等の演算を行う演算部511を備えている。演算部511は、選択器424からCPU50へ提供される内部クロックに同期して処理を行う。
図3(a)に示すように、OS−1のAPIは、引数「Lv」(レベル)に対応するクロックを示すクロック識別情報を含む選択信号を選択器424に送信する、つまり、処理速度制御部52をCPU50に実現させるOS−1の機能を呼び出す「DNP.util.setClock(BYTE Lv)」という命令(以下、この命令を「命令DUS」という。)を含んでいる。命令DUSは、CPU50の処理速度の変更を指示する処理速度変更指示である。
なお、この対応関係は、命令DUSで指定できる4種類の引数に、IF部40が提供できる4種類のクロックをそれぞれ関連づけてROM62、NVM63等のメモリに記憶していてもよく、記憶せずに、CPU50がOS−1を実行することによって、関連づけを動的に行ってもよい。また、いずれのクロックをいずれの引数の値に関連づけるかは、任意であって限定されない。
図3(b)に示すように、AP−1は、命令HFの前に引数「HIGH」が指定されている命令DUS、命令HFの後に引数「DEFAULT」が指定されている命令DUSを含んでいる。従って、CPU50は、命令HFの処理を8逓倍クロックに同期して行い、その後の処理を基本クロックに同期して行う。
従って、処理速度制御部52は、処理速度変更指示である命令DUSに応じて、一又は複数の処理単位で処理速度を変更することが可能である。処理単位とは、AP−1の命令単位等、ハードウェア資源を使う処理における実行の最小単位(タスク)である。
ステップ100(以下、「ステップ」を「S」という。)において、ICカード1は、外部装置2−1(外部装置2−2でもよい。)に接続され、電力、クロックの供給を受け、AP−1を選択している状態にある。
S110において、ICカード1は、外部装置2−1からコマンドを受信する。アプリケーション実行部51は、選択されているAP−1に含まれる、このコマンドに対応するプログラム(以下、「コマンド処理プログラム」という。)の実行を開始する(S120)。処理速度制御部52は、コマンド処理プログラムに命令DUSが含まれる場合には、選択器424へ選択信号を送信し、処理速度を変更する(S130,S140)。演算部511は、変更された処理速度でその後の処理を行い(S150)、コマンド処理プログラムの実行が終了するまで同様の処理を繰り返す(S130からS160まで)。ICカード1は、この処理結果をレスポンスとして外部装置2−1へ送信し(S170)、次のコマンドを受信するまで待機状態となり、外部装置2−1との接続が切断されるまで同様の処理(S110からS170まで)を繰り返す。
図5は、アプリケーションプログラムの実行における処理の経過時間(横軸)と、ICカードの消費電流(縦軸)との関係を示すグラフであって、図5(a)は、従来のICカードにおける消費電流を示し、図5(b)は、ICカード1における消費電流を示している。
つまり、図5(a)に示すように、従来のICカードでは、消費電流の推奨負荷ピーク値が定められている電池を電源とする携帯電話等、消費電力に制限のある外部装置2−2において使用することができない。一方、ICカード1は、図5(b)に示すように、消費電流(消費電力)が大きい処理(p4)については、処理速度を低速に、消費電流(消費電力)が小さい処理(p1、p2、p3)については処理速度を高速として処理を行う等、消費電力に応じて処理単位でCPU50の処理速度を変更することによって、消費電力に制限のある外部装置2−1,2−2において使用でき、汎用性及び利便性の向上を図るとともに、効率的に処理の迅速化を図ることが可能となった。
また、APIにおいて、命令DUSの引数(DEFAULT、HIGH、MIDDLE、LOW)の示す意味(8逓倍等)は、個々のカードで任意であるため、複数のクロックを生成でき、OS−1を搭載していれば、生成するクロックの種類、数は、限定されず、AP−1をより多くのICカードで使用することができ、汎用性を向上することが可能となった。
図6は、本発明によるICカードの第2実施形態を示すブロック図である。
なお、前述した実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図6に示すように、ICカード1−2は、CPU50−2、ROM62−2、NVM63−2等を備えている。
CPU50−2は、ROM62−2、NVM63−2に記憶されているプログラムを実行することによって、処理速度制御部52−2を実現する。
ROM62−2は、オペレーティングシステムであるOS−2を記憶し、NVM63−2は、アプリケーションプログラムであるAP−2を記憶している。
図7に示すように、AP−2は、引数「src」で示されるアドレスにあるデータ列を引数「len」で示される容量分、引数「dst」で示されるアドレスへコピーする機能をCPU50−2に実現させる、JavaOS等(「JAVA」は、登録商標)の従来の一般的なOS(ICカード)においても実行可能な汎用性のある「standard.arrayCopy(REFERENCE src,REFERENCE dst,short len)」という命令(以下、この命令を「命令SAC」という。)を含んでいる。
なお、従来のOSがAP−2から呼び出しを受けた場合には、コピーするデータ列の容量がゼロであるため、この命令に応じた処理を行わない、又は、行った場合であっても処理前後において、処理対象のデータ(dst又はsrcで示されるアドレスのデータ)の内容が変わらず、処理結果が、エラーとなることもない。
OS−2は、引数「len」に、命令SACNのデータ列をコピーするという本来の意味を消す引数(既存の処理が無意味となる引数)「0」が指定されて、AP−2から呼び出しがあった場合には、基本クロックを示すクロック識別情報を含む選択信号を選択器424へ送信する独自の機能を備え、処理速度制御部52−2をCPU50−2に実現させる。
このAP−2のプログラムの実行手順について説明する。先ず、処理速度制御部52−2は、CPU50−2へ提供するクロックを8逓倍クロックへ変更し(#1)、次に、演算部511が8逓倍クロックに同期して演算を行う等、アプリケーション実行部51は、命令HFに対応する処理を8逓倍クロックに同期して行い(#2)、処理速度制御部52−2は、クロックを基本クロックへ変更する(#3)。
図8は、本発明によるICカードの第3実施形態を示すブロック図である。
図8に示すように、ICカード1−3は、CPU50−3、ROM62−3等を備えている。
ROM62−3は、オペレーティングシステムであるOS−3を記憶している。
CPU50−3は、アプリケーション実行部51の処理速度の変更を要求する、クロック識別情報を含む処理速度変更要求を外部装置2−1、2−2から受信した場合に、この要求に応じてクロック識別情報を含む選択信号を選択器424へ送信する処理速度制御部52−3を備えている。本実施形態において、処理速度変更要求は、DUSコマンドであって、第1実施形態において命令DUSがOS−1から呼び出す機能と同様の機能をOS−3から呼び出すコマンドである。CPU50−3は、OS−3のDUSコマンドに対応するコマンド処理プログラムを実行することによって、処理速度制御部52−3を実現する。また、DUSコマンドは、クロック識別情報等、命令DUSと同様に引数(Lv)が指定される。
S200において、ICカード1−3は、外部装置2−1(外部装置2−2でもよい。)に接続され、電力、クロックの供給を受けている状態にある。
S210において、ICカード1−3は、外部装置2−1からコマンドを受信する(S210)。受信したコマンドがDUSコマンドである場合には、処理速度制御部52−3は、処理速度を変更し(S220,S230)、その他のコマンドである場合には、受信したコマンドに対応するコマンド処理プログラムを実行する(S220,S240)。ICカード1−3は、この処理結果をレスポンスとして外部装置2−1へ送信し(S250)、次のコマンドを受信するまで待機状態となり、外部装置2−1との接続が切断されるまで同様の処理(S220からS250まで)を繰り返す。
なお、処理速度の変更(S220)後に、認証コマンド等のその他のコマンドを受信した場合(S210)に、演算部511は、認証コマンドに対応するコマンド処理プログラムの実行に係る演算を変更後のクロックに同期して行う(S240)。
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。例えば、ICカード1は、外部装置2−1,2−2とアンテナ10又は接触端子20を介して通信を行う接触/非接触式共用のICチップ30を備えているが、これに限られず、非接触型ICチップでもよく、接触型ICチップであってもよい。また、ICカード1は、静電結合方式により外部装置と通信を行うアンテナ及びI/F部を備えていてもよく、通信方法は、限定されない。
命令が呼び出す独自の機能の内容については、限定されず、APIに任意に規定することが可能である。なお、独自の機能とは、従来のOSが備えていない、汎用性のない機能である。
様々な独自の機能をOSから呼び出す命令を含むAP−2は、従来のOSを搭載している従来のICカードに記憶され、実行することが可能であるため、汎用性が高いとともに、OS−2を搭載しているICカード1−2においては、様々な機能を発揮することができ、利便性を向上することが可能となる。
外部装置から従来のICカードにSAC、SACNコマンドを送信した場合には、ICカードにおいて、実質的な処理が行われないとともに、エラーとならず、また、ICカード1−3にSACコマンド、SACNコマンドを送信した場合には、処理速度変更要求となり、第3実施形態と同様の効果に加え、外部装置の汎用性の向上を図ることが可能である。
2−1,2−2 外部装置
10 アンテナ
20 接触端子
30,30−2,30−3 ICチップ
40 インターフェイス部
41 基本クロック生成部
42 クロック生成部
50 CPU
51 アプリケーション実行部
52 処理速度制御部
61 RAM
62,62−2,62−3 ROM
63,63−2 NVM
71 コプロセッサ
424 選択器
511 演算部
Claims (2)
- アプリケーションプログラムを記憶するアプリケーションプログラム記憶手段を備えるICカードであって、
命令を実行するCPUと、
前記CPUを動作させるためのクロックの周波数を選択信号によって選択する選択器を有し、当該選択器によって選択されたクロックを前記CPUに提供するクロック生成部と、
前記アプリケーションプログラム記憶手段によって記憶されているアプリケーションプログラムを構成する命令であって、前記CPUによって行われる処理が実質的に行われない引数が指定されている命令を、前記CPUが実行することに応じて前記クロック生成部の選択器に選択信号を送信して前記CPUの処理速度の制御を行う処理速度制御部と、を備えること、
を特徴とするICカード。 - 非接触式通信機能を行うアンテナ又は接触式通信機能を行う接触端子と、アプリケーションプログラムを記憶するアプリケーションプログラム記憶手段とを備えるICカードであって、
命令を実行するCPUと、
前記CPUを動作させるためのクロックの周波数を選択信号によって選択する選択器を有し、当該選択器によって選択されたクロックを前記CPUに提供するクロック生成部と、
外部装置から前記アンテナ又は前記接触端子を介して処理速度変更要求を受信した場合に、この処理速度変更要求に応じて前記クロック生成部の選択器に選択信号を送信して前記CPUの処理速度の制御を行う処理速度制御部と、を備え、
前記処理速度制御部は、前記処理速度変更要求以外の要求を受信した場合に、受信した要求に対応する、記憶されているアプリケーションプログラムを構成する命令であって、前記CPUによって行われる処理が実質的に行われない引数が指定されている命令を、前記CPUが実行することに応じて前記クロック生成部の選択器に選択信号を送信して前記CPUの処理速度の制御を行うこと、
を特徴とするICカード。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP2008222416A JP4821822B2 (ja) | 2008-08-29 | 2008-08-29 | Icカード |
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