JP4822236B2 - 警備状態設定システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、警備システムにおいて、警戒エリアの警備状態の設定を行うための警備状態設定システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
テナントビルや、オフィスビル、あるいは何等かの事業所等において警備システムを構築する場合、適宜な範囲毎に警戒エリアが定められる。そして、警備システムが構築された建物の出入口近傍には、警戒エリアの警備状態を、警戒状態から解除状態に、あるいは解除状態から警戒状態に切り換え設定するための警備状態設定システムが設けられる。
【0003】
さて、テナントの最後の退出者は、警備状態設定装置を操作して解除状態から警戒状態に設定して帰宅するのであるが、上述したような、複数の警戒エリアに対する警備状態の設定が可能な警備状態設定装置は、通常、ビルの表通りに面する出入り口よりは裏側に面した出入り口に設置されることが多く、出入り口から外に出る前に、当該出入り口の外側が安全であるかどうかを確認したいという要望があるが、従来の警備状態設定システムにおいてはこの要望に応えることができていないものであった。
【0004】
本発明は、上記の課題を解決するものであって、テナントの最後の退出者が警備状態設定装置を操作して解除状態から警戒状態に設定する際に、出入り口の外側の状態を観察することができる警備状態設定システムを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る警備状態設定システムは、警戒エリアの警備状態を警戒状態から解除状態へ、または解除状態から警戒状態へ設定する警備状態設定装置であって、建造物の屋内の出入口近傍に配置され、通信回線を介して警備の処理を行う警備装置と接続された警備状態設定装置と、警備状態設定装置と接続され、警備状態設定装置の近傍に配置されたモニタと、警備状態設定装置と接続され、建造物の出入口の外側近傍を撮像できるように配置されたカメラとを備え、警備状態設定装置は、入力されたID番号を識別し、当該ID番号に対応する警戒エリアの警備状態を解除状態から警戒状態に切り換えようとなされていると判断した場合には、警戒状態に設定するための操作案内の画像パターンと、カメラからの映像信号を重畳してモニタに入力する制御を行うことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係る警備状態設定システムの一実施形態の構成を示す図であり、図中、1は警備状態設定装置、2は主制御部、3は通信制御部、4はカードリーダ、5は警戒ボタン、6は解除ボタン、7は表示制御部、10はモニタ、11は監視カメラ(以下、単にカメラと称す)、Lは通信回線を示す。
【0007】
図1に示すように、この警備状態設定システムは、警備状態設定装置1と、モニタ10と、カメラ11を備えている。警備状態設定装置1は、警備システムが構築される建造物の屋内の出入口近傍に設置されている。モニタ10はCRTや液晶表示装置等の画像表示を行える表示装置で構成され、警備状態設定装置1の近傍に配置される。カメラ11がカラーカメラである場合にはモニタ10はカラー画像表示が可能な表示装置で構成されることは当然である。カメラ11は出入り口の外側近傍を撮像できるように設置されている。
【0008】
この警備状態設定装置1では、警備状態を解除状態から警戒状態に、または警戒状態から解除状態に切り換え設定する際には、カード操作、即ちID番号が書き込まれたカードをカードリーダ4に挿入することによって主制御部2にID番号を識別させるという第1段階の操作と、ID番号を主制御部2に識別させた後に警戒ボタン5または解除ボタン6を押すという第2段階の操作の2段階の操作を行うようになされている。
【0009】
上記の主制御部2にID番号を識別させる第1段階の操作方法としては、図1に示すようにカード操作を行う以外にも、テンキーによってID番号を入力する方法、あるいは近年では、質問電波を送信する非接触式自動識別コード読み取り装置(RFID(Radio Frequency Identification)リーダ)に、ID番号が記憶されたROMをアンテナコイルの一端に接続した、いわゆるオンチップコイル方式の非接触情報記憶媒体を近づける方法等も知られており、主制御部2に対してID番号を識別させることができる方法であればどのような方法でもよいが、この実施形態ではカード操作による方法を採用するものとする。なお、RFIDリーダ及びオンチップコイル方式の非接触情報記憶媒体については周知であるので詳細な説明は省略する。
【0010】
主制御部2は、図2に示すように、ID番号と、そのID番号が何番の警戒エリアに対応するか、そして、その警戒エリアの現在の警備状態、即ち現在警戒状態にあるか、解除状態にあるかを示す警備状態値とが対応付けられた警備状態テーブル(図1には図示せず)を備えている。なお、ここでは警戒状態にある場合には警備状態値は「1」とし、解除状態にある場合には警備状態値は「0」であるとする。
【0011】
通信制御部3は、通信回線Lによって警備装置(図1には図示せず)と通信を行うためのものである。
カードリーダ4は、ICカード、光カード等のカード状記憶媒体が挿入された場合に、当該カード状記憶媒体に書き込まれているID番号等のデータを読み取って主制御部1に渡す処理を行う。ここではICカードを用いるものとする。従って、以下の説明ではカードリーダ4はICカードリーダであるとする。
警戒ボタン5は警備状態を解除状態から警戒状態に切り換え設定する際に第2段階で操作するボタンであり、解除ボタン6は警備状態を警戒状態から解除状態に切り換え設定する際に第2段階で操作するボタンであり、何れも押しボタンスイッチで構成される。
表示制御部7には、主制御部2で作成された画像パターンと、カメラ11からの映像信号が入力され、また、主制御部2から表示画面を制御するための制御信号が入力される。この点については後述する。
【0012】
以下、図1に示す警備状態設定システムの動作について説明するが、まず、図3を参照して図1に示す警備状態設定システムを用いた警備システムの全体の構成、動作について概略説明する。なお、ここではテナントビルに構築されている警備システムの場合を例にとって説明する。
【0013】
警備装置20と警備状態設定装置1は通信回線Lによって接続されている。警備装置20には防犯センサが接続され、また、警備装置20は出力装置に対して出力を行う。
防犯センサには、人の移動を検知するための熱線センサ、ドアや窓が開いたことを検知するための開閉検知センサ等が用いられる。そして、全ての防犯センサには互いに異なるアドレスが付されている。
出力装置としては、異常が発生したときに侵入者を威嚇するためのサイレンやベル等の威嚇装置や、警備会社の集中監視センタに電話回線によって異常の通報や定時通報を行うための通報装置が用いられる。
【0014】
警備を行うためには、警戒エリアの総数、どの警戒エリアにどのテナントが入居しているかという警戒エリア番号とテナント名との対応、それぞれの警戒エリアにどのアドレスの防犯センサが設置されているかを示す警戒エリアと防犯センサのアドレスの対応等の情報、各警戒エリアの現在の警備状態の情報等の種々の情報が必要であるが、ここでは、これら警備を行うために必要な情報は全て、予め警備装置20に設定登録されているものとする。なお、後述するように、各警戒エリアの警備状態に関する情報は警備状態設定装置1から通知されるものである。
【0015】
警備装置20は、警戒エリアの警備状態と、防犯センサの状態によって警備の処理を行う。即ち、防犯センサが発報したことを検知しても、当該防犯センサが設置されている警戒エリアが解除状態にある場合には異常が発生したとは判断しないが、防犯センサが発報したことを検知したとき、当該防犯センサが設置されている警戒エリアが警戒状態にある場合には、警備装置20は、異常が発生したと判断して、出力装置に出力を指示する。これによって威嚇装置が動作し、また警備会社の集中監視センタに異常の通報が行われることになる。
以上が警備システム全体の概略の構成、及び動作である。
【0016】
次に、図1に示す警備状態設定システムの動作について図4に示すフローチャートを参照して説明する。
カード操作が行われないときには、主制御部2は、表示制御部7に対して所定の画像パターンを生成して送ると共に、主制御部2からの画像パターンを選択することを指示する制御信号を通知する。このときの画面を通常画面と称することにする。従って、カード操作が行われない通常時には、モニタ10には主制御部2で生成された所定の通常画面が表示されている(ステップS1)。このときの画像としては、例えば「カードを挿入して下さい。」等の操作の案内を行う画像でもよく、その他の任意の画像でよい。更には、表示画面全体を黒等の所定の1色として何の画像の表示も行わないようにしてもよい。
【0017】
この通常時の画像がモニタ10に表示されている状態において、主制御部2はカード操作を待機する(ステップS2)。いま、あるテナントの従業員がICカードをカードリーダ4に挿入してカード操作を行うと、カードリーダ4は当該ICカードからID番号を読み取って主制御部2に渡す。このことによって主制御部2はカード操作が行われたことを認識する。
【0018】
そして、主制御部2は、カード操作が行われたことを認識する(ステップS2でyesの場合)と、当該ID番号の識別を行う(ステップS3)。このID番号識別の処理においては、主制御部2は、警備状態テーブルを参照して、当該ID番号が警備状態テーブルに登録されている場合には正規のID番号として認識してステップS4の判断の処理に移行し、登録されていない場合には不正なID番号として認識し、当該ID番号を無視してステップS1に戻る。
【0019】
カードリーダ4から受けたID番号が正規のID番号である場合(ステップS3でyesの場合)、主制御部2は、警備状態テーブルを参照して、当該ID番号に対応する警戒エリアが現在警戒状態にあるか否かを判断する(ステップS4)。そして、当該警戒エリアが現在警戒状態である場合(ステップS4でyesの場合)には、主制御部2は、警備状態を警戒状態から解除状態に切り換えようとなされていると判断して、この時以降解除ボタン6が押されるか、ステップS7でタイムアウトするまでの間だけ解除ボタン6の操作を有効とする。
【0020】
また、このとき主制御部2は、解除状態に設定するための操作案内の画像パターンを生成して表示制御部7に供給する。ステップS1以降、表示制御部7に与えられる制御信号は変更されず、主制御部2からの画像パターンを選択することを指示しているから、モニタ10には当該操作案内の画面が表示される。この場合の操作案内の画面としては、例えば「解除ボタンを押すと警備を解除します。」等の解除状態を設定するための操作を案内する文字パターンとすればよい。
【0021】
そして、主制御部2は、解除ボタン6が押されるのを待機(ステップS6,S7)し、解除ボタン6が押されずに所定時間が経過すると、主制御部2は操作の意志は無いと判断してタイムアウトして(ステップS7でyesの場合)ステップS1に戻るが、タイムアウトする前に解除ボタン6が押されたことを検知する(ステップS6でyesの場合)と、警備状態テーブルの当該警戒エリアの警備状態値を「1」から「0」に変更し、更に警備装置20に対して当該警戒エリアが解除状態に設定されたことを通知(ステップS8)して、ステップS1に戻る。そしてステップS8からステップS1に戻って通常画面が表示された場合、警備状態を切り換えるためには、再度カード操作からやり直すことになる。なお、タイムアウトの時間は任意に設定が可能であり、この点については以下同様である。
【0022】
以上はステップS4の判断で当該警戒エリアが警戒状態にある場合であるが、当該警戒エリアが現在解除状態にある場合(ステップS4でnoの場合)には、主制御部2は、警備状態を解除状態から警戒状態に切り換えようとなされていると判断して、この時以降警戒ボタン5が押されるか、ステップS11でタイムアウトするまでの間だけ警戒ボタン5の操作を有効とする。
【0023】
また、このとき、主制御部2は、表示制御部7に対して、警戒状態に設定するための操作案内の画像パターンを生成して供給すると共に、当該画像パターンと、カメラ11からの映像信号を重畳表示することを指示する制御信号を通知(ステップS9)する。この場合の操作案内の画面としては、例えば「警戒ボタンを押すと警備を開始します。」等の警戒状態を設定するための操作を案内する文字パターンとすればよい。このことによって、モニタ10には、カメラ11で撮像した出入口の外側近傍の画像に、操作案内のための画像パターン、例えば上記のような文字パターンが重畳表示されるので、当該カード操作を行った操作者は、モニタ10の画面を観察することによって出入口外側近傍の状況を知ることができる。
【0024】
そして、主制御部2は、警戒ボタン5が押されるのを待機(ステップS10,S11)し、警戒ボタン5が押されずに所定時間が経過すると、主制御部2は操作の意志は無いと判断してタイムアウトして(ステップS11でyesの場合)ステップS1に戻って通常画面を表示するが、タイムアウトする前に警戒ボタン5が押されたことを検知する(ステップS10でyesの場合)と、警備状態テーブルの当該警戒エリアの警備状態値を「0」から「1」に変更し、更に警備装置20に対して当該警戒エリアが警戒状態に設定されたことを通知(ステップS12)して、ステップS1に戻り、通常画面を表示する。ステップS11からステップS1に戻って通常画面が表示された場合、警備状態を切り換えるためには、再度カード操作からやり直すことになる。
【0025】
以上のように、この警備状態設定システムによれば、解除状態から警戒状態に切り換え設定する際には、必ずカメラ11で撮像した画像がモニタ10に表示され、警戒ボタン5の操作は、モニタ10にカメラ11で撮像した画像が表示されている期間だけ有効となされるので、操作者はモニタ10の画面を観察して出入口外側近傍の安全が確かめられた場合にはステップS11でタイムアウトする前に警戒ボタン5を押せばよく、出入口外側近傍の状況に不安が生じた場合には警戒ボタン5を押さずに電話で警備会社に連絡する等の適宜な措置を講ずることが可能となる。
【0026】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。要するに、警戒状態に設定しようと判断される場合に、監視カメラの画像を表示して出入口外側近傍の状況を確認でき、しかも監視カメラの画像がモニタに表示されてからでないと警戒状態に設定するための第2段階の操作ができないようにできる構成であればよいものである。
【0027】
変形の例を示すと、例えば、上記の実施形態では警戒ボタン5及び解除ボタン6は押しボタンスイッチで構成するものとしたが、モニタ10を、その画面の前面にタッチパネルを備えた表示装置で構成した場合には、第2段階の操作を行うためのタッチボタンを適応的にモニタ10に表示することも可能である。具体的には、図4のステップS5の処理において解除タッチボタンをモニタ10に表示し、それがタッチされるまで、あるいはタイムアウトするまで表示すればよく、同様に、図4のステップS9の処理において、警戒タッチボタンをカメラ11からの画像と重畳表示し、それがタッチされるまで、あるいはタイムアウトするまで表示すればよい。
また、上記の実施形態ではID番号を識別するための第1段階の操作を行うためにカードリーダ4を用いるものとしたが、モニタ10を、その画面の前面にタッチパネルを備えた表示装置で構成した場合には、通常画面にテンキーを表示し、このテンキーによりID番号を入力するようにすることも可能である。
更に、スピーカを設け、音声合成技術を用いて、音声によるメッセージを発するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る警備状態設定システムの一実施形態を示す図である。
【図2】警備状態設定装置1の主制御部2が備える警備状態テーブルの構造を説明するための図である。
【図3】図1に示す警備状態設定システムを用いた警備システムの全体の構成、動作の概略を説明するための図である。
【図4】図1に示す警備状態設定システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…警備状態設定装置、2…主制御部、3…通信制御部、4…カードリーダ、5…警戒ボタン、6…解除ボタン、7…表示制御部、10…モニタ、11…監視カメラ、L…通信回線。
Claims (1)
- 警戒エリアの警備状態を警戒状態から解除状態へ、または解除状態から警戒状態へ設定する警備状態設定装置であって、建造物の屋内の出入口近傍に配置され、通信回線を介して警備の処理を行う警備装置と接続された警備状態設定装置と、
警備状態設定装置と接続され、警備状態設定装置の近傍に配置されたモニタと、
警備状態設定装置と接続され、建造物の出入口の外側近傍を撮像できるように配置されたカメラと
を備え、
警備状態設定装置は、入力されたID番号を識別し、当該ID番号に対応する警戒エリアの警備状態を解除状態から警戒状態に切り換えようとなされていると判断した場合には、警戒状態に設定するための操作案内の画像パターンと、カメラからの映像信号を重畳してモニタに入力する制御を行う
ことを特徴とする警備状態設定システム。
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