JP4823291B2 - エアフィルタ用濾材及びその製造方法 - Google Patents
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R2は(CH2)nHを、
R3はCH3又はC2H5を、
R4はCH3又はC2H5を、
Xはアンモニウムを中和する酸成分を意味し、
ただし、m及びnは8〜18の範囲でありそして
mとnとの和が16〜36の範囲内であるか、
又は
mが12〜22の範囲であり、nが1又は2である。]
本発明のエアフィルタ用濾材を湿式抄紙するときの抄紙pHは、酸性であり、2.0〜4.0の範囲であることが好ましい。
T:0.10〜0.15μm径DOP粒子透過率[%]
P:面風速5.3cm/sにおける濾材の圧力損失[Pa]
粒子透過率は、DOP(ジオクチルフタレート)をラスキンノズルによって粒子化させて気流に分散させ、面風速を5.3cm/sで濾材を通過させた場合のフィルタ上流と下流との粒子数をレーザー式パーティクルカウンタにてカウントして求めた値である。
平均繊維径3μm以下の硼珪酸ガラス原綿90部と、平均繊維径6μm、カット長5mmのチョップドガラス繊維10部とをテーブル離解機にてpH3.0の酸性水を用いて濃度0.5%に離解し、原料スラリー1を得た。
完全鹸化のポリビニルアルコール(製品名PVA117:クラレ社製)10部とイオン交換水90部とを混合し、90℃で30分クッキングし、10%の溶解液を得た。このポリビニルアルコール水溶液をイオン交換水で更に0.2%に稀釈し、攪拌しながら塩化セチルトリメチルアンモニウム(製品名ニッサンカチオンPB−300、日本油脂社製)を対液で0.04%となるように投入して更に攪拌し、濃度0.24%のバインダー液1を得た。
原料スラリーをテーブル抄紙装置にて抄紙し、目付重量70g/m2の湿紙を得た。得られた湿紙をバインダー液1に含浸したのち吸引して余分のバインダー液を除いたのち、ドラム乾燥機にて乾燥し、濾材シート1を得た。
実施例1で得たポリビニルアルコールの0.2%水溶液に、塩化セチルトリメチルアンモニウム(製品名ニッサンカチオンPB−300、日本油脂社製)を対液で0.01%となるように投入して更に攪拌し、濃度0.21%のバインダー液2を得た。
実施例1で得た原料スラリーをテーブル抄紙装置にて抄紙し、目付重量70g/m2の湿紙を得た。得られた湿紙をバインダー液2に含浸したのち吸引して余分のバインダー液を除いたのち、ドラム乾燥機にて乾燥し、濾材シート2を得た。
実施例1で得たポリビニルアルコールの0.2%水溶液に、塩化セチルトリメチルアンモニウム(製品名ニッサンカチオンPB−300、日本油脂社製)を対液で0.2%となるように投入して更に攪拌し、濃度0.4%のバインダー液3を得た。
実施例1で得た原料スラリーをテーブル抄紙装置にて抄紙し、目付重量70g/m2の湿紙を得た。得られた湿紙をバインダー液3に含浸したのち吸引して余分のバインダー液を除いたのち、ドラム乾燥機にて乾燥し、濾材シート3を得た。
実施例1で得たポリビニルアルコールの0.2%水溶液に、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム(製品名カチナールLTC−35A、東邦化学工業社製)を対液で0.04%となるように投入して更に攪拌し、濃度0.24%のバインダー液4を得た。
実施例1で得た原料スラリーをテーブル抄紙装置にて抄紙し、目付重量70g/m2の湿紙を得た。得られた湿紙をバインダー液2に含浸したのち吸引して余分のバインダー液を除いたのち、ドラム乾燥機にて乾燥し、濾材シート4を得た。
実施例1で得たポリビニルアルコールの0.2%水溶液に、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(製品名カチオンAB、日本油脂社製)を対液で0.04%となるように投入して更に攪拌し、濃度0.24%のバインダー液5を得た。
実施例1で得た原料スラリーをテーブル抄紙装置にて抄紙し、目付重量70g/m2の湿紙を得た。得られた湿紙をバインダー液5に含浸したのち吸引して余分のバインダー液を除いたのち、ドラム乾燥機にて乾燥し、濾材シート5を得た。
塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム(製品名カチナールDC−80、東邦化学工業社製)とノニオン性界面活性剤(商品名プロノン#204、日本油脂社製)を固形分重量比1:1で溶解した10%水溶液を調製した。それを、実施例1で得たポリビニルアルコールの0.2%水溶液に対液で0.04%となるように投入して更に攪拌し、濃度0.24%のバインダー液6を得た。
実施例1で得た原料スラリーをテーブル抄紙装置にて抄紙し、目付重量70g/m2の湿紙を得た。得られた湿紙をバインダー液6に含浸したのち吸引して余分のバインダー液を除いたのち、ドラム乾燥機にて乾燥し、濾材シート6を得た。
実施例1で得たポリビニルアルコールの0.2%水溶液に、臭化セチルトリメチルアンモニウム(製品名カチナールHTB−70、東邦化学工業社製)を対液で0.04%となるように投入して更に攪拌し、濃度0.24%のバインダー液7を得た。
実施例1で得た原料スラリーをテーブル抄紙装置にて抄紙し、目付重量70g/m2の湿紙を得た。得られた湿紙をバインダー液7に含浸したのち吸引して余分のバインダー液を除いたのち、ドラム乾燥機にて乾燥し、濾材シート7を得た。
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(製品名ニッサンカチオン2ABT、日本油脂株式会社製)とノニオン性界面活性剤(商品名プロノン#204、日本油脂社製)を固形分重量比1:1で溶解した10%水溶液を調製した。それを、実施例1で得たポリビニルアルコールの0.2%水溶液に対液で0.04%となるように投入して更に攪拌し、濃度0.24%のバインダー液8を得た。
実施例1で得た原料スラリーをテーブル抄紙装置にて抄紙し、目付重量70g/m2の湿紙を得た。得られた湿紙をバインダー液8に含浸したのち吸引して余分のバインダー液を除いたのち、ドラム乾燥機にて乾燥し、濾材シート8を得た。
<バインダー液1cの調製>
実施例1で得たポリビニルアルコールの0.2%水溶液に、ノニオン性界面活性剤(炭素数12、EO×10)(製品名エマレックス710、日本エマルジョン社製)を対液で0.04%となるように投入して更に攪拌し、濃度0.24%のバインダー液1cを得た。
実施例1で得た原料スラリーをテーブル抄紙装置にて抄紙し、目付重量70g/m2の湿紙を得た。得られた湿紙をバインダー液1cに含浸したのち吸引して余分のバインダー液を除いたのち、ドラム乾燥機にて乾燥し、濾材シート1cを得た。
<バインダー液2cの調製>
実施例1で得たポリビニルアルコールの0.2%水溶液に、ノニオン性界面活性剤(炭素数18、EO×11)(製品名エマレックス611、日本エマルジョン社製)を対液で0.04%となるように投入して更に攪拌し、濃度0.24%のバインダー液2cを得た。
実施例1で得た原料スラリーをテーブル抄紙装置にて抄紙し、目付重量70g/m2の湿紙を得た。得られた湿紙をバインダー液2cに含浸したのち吸引して余分のバインダー液を除いたのち、ドラム乾燥機にて乾燥し、濾材シート2cを得た。
<バインダー液3cの調製>
実施例1で得たポリビニルアルコールの0.2%水溶液をバインダー液3cとした。カチオン性界面活性剤は、添加しなかった。
原料スラリー1をテーブル抄紙装置にて抄紙し、目付重量70g/m2の湿紙を得た。得られた湿紙をバインダー液3cに含浸したのち吸引して余分のバインダー液を除いたのち、ドラム乾燥機にて乾燥し、濾材シート3cを得た。
<バインダー液4cの調製>
実施例1で得たポリビニルアルコールの0.2%水溶液に、塩化セチルトリメチルアンモニウム(製品名ニッサンカチオンPB−300、日本油脂社製)を対液で0.005%となるように投入して更に攪拌し、濃度0.205%のバインダー液4cを得た。
実施例1で得た原料スラリーをテーブル抄紙装置にて抄紙し、目付重量70g/m2の湿紙を得た。得られた湿紙をバインダー液4cに含浸したのち吸引して余分のバインダー液を除いたのち、ドラム乾燥機にて乾燥し、濾材シート4cを得た。
<バインダー液5cの調製>
実施例1で得たポリビニルアルコールの0.2%水溶液に、塩化セチルトリメチルアンモニウム(製品名ニッサンカチオンPB−300、日本油脂社製)を対液で0.3%となるように投入して更に攪拌し、濃度0.5%のバインダー液5cを得た。
実施例1で得た原料スラリーをテーブル抄紙装置にて抄紙し、目付重量70g/m2の湿紙を得た。得られた湿紙をバインダー液5cに含浸したのち吸引して余分のバインダー液を除いたのち、ドラム乾燥機にて乾燥し、濾材シート5cを得た。
<バインダー液6cの調製>
実施例1で得たポリビニルアルコールの0.2%水溶液に、ラウリルアミン酢酸塩(製品名アセタミン24、花王社製)を対液で0.04%となるように投入して更に攪拌し、濃度0.24%のバインダー液6cを得た。
実施例1で得た原料スラリーをテーブル抄紙装置にて抄紙し、目付重量70g/m2の湿紙を得た。得られた湿紙をバインダー液7に含浸したのち吸引して余分のバインダー液を除いたのち、ドラム乾燥機にて乾燥し、濾材シート6cを得た。
<バインダー液7cの調製>
実施例1で得たポリビニルアルコールの0.2%水溶液に、ステアリルアミン酢酸塩(製品名アセタミン86、花王社製)を対液で0.04%となるように投入して更に攪拌し、濃度0.24%のバインダー液7cを得た。
実施例1で得た原料スラリーをテーブル抄紙装置にて抄紙し、目付重量70g/m2の湿紙を得た。得られた湿紙をバインダー液7cに含浸したのち吸引して余分のバインダー液を除いたのち、ドラム乾燥機にて乾燥し、濾材シート7cを得た。
<圧力損失>
濾材の有効面積100cm3に面風速5.3cm/secで通風したときの圧力損失を微差圧径で測定した。
常温下において、ラスキンノズルで発生させた多分散DOP(ジオクチルフタレート)粒子を含む空気を、濾材の有効面積100cm3に面風速5.3cm/secで通過させた時の、濾材の上流と下流における粒子数をレーザーパーティクルカウンター(商品名:LASAIR MODEL1001、PMS社製)で測定し、粒子径0.10〜0.15μmの粒子の透過率を測定した。
前記の方法で測定した圧力損失とDOP透過率から、数式(1)を用いて計算して求めた。
ダイナミックヘッドスペース法を用いた。発生ガス濃縮導入装置を(MS−TD−258、ジーエルサイエンス社製)を用い、試料約0.3gを99.999%のHe気流(流量50ml/min)中で80℃、1時間加熱し、試料から発生したアウトガスを吸着剤(TENAX TA)で捕集濃縮し、270℃で再脱離させたガスをクライオフォーカスユニットでサンプルバンドを狭めた後、ガスクロマトグラフ質量分析計(GCMS−QP5050A、島津製作所製)に導入して定量した。キャピラリーカラムは、TC−1(ジーエルサイエンス社製、0.25mm×60m、膜圧0.25μm)を用い、質量分析計のイオン化方法を電子衝撃法(イオン化電圧70eV)とした。このときの単位時間当たりのアウトガス発生量をアウトガス発生速度として、n−ヘキサデカン検量線によって相対評価した。
引張強さは、JIS P8113:2006「紙及び板紙―引張特性の試験方法―第2部:定速伸張法」に準拠して測定した。
Claims (4)
- 湿式抄紙法によってシート形成されたガラス繊維を主体とした濾材に、該濾材の乾燥前又は乾燥後に、次の一般式(A)で表される4級アンモニウム塩であるカチオン性界面活性剤を0.01〜0.20質量%含有するバインダー液を付与したのち乾燥して得ることを特徴とするエアフィルタ用濾材。
[式中、R1は(CH2)mHを、
R2は(CH2)nHを、
R3はCH3又はC2H5を、
R4はCH3又はC2H5を、
Xはアンモニウムを中和する酸成分を意味し、
ただし、m及びnは8〜18の範囲でありそして
mとnとの和が16〜36の範囲内であるか、
又は
mが12〜22の範囲であり、nが1又は2である。] - 次の数式(B)で表される濾材のPF値が、9.8以上であることを特徴とする、請求項1に記載のエアフィルタ用濾材。
F:PF値
T:0.10〜0.15μm径DOP粒子透過率[%]
P:面風速5.3cm/sにおける濾材の圧力損失[Pa] - 濾材を80℃で加熱したときのアウトガス発生速度が、800ng/g/h以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のエアフィルタ用濾材。
- 湿式抄紙法によってシート形成されたガラス繊維を主体とした濾材に、該濾材の乾燥前又は乾燥後に、次の一般式(A)で表される4級アンモニウム塩であるカチオン性界面活性剤を0.01〜0.20質量%含有するバインダー液を付与したのち乾燥することを特徴とするエアフィルタ用濾材の製造方法。
[式中、R1は(CH2)mHを、
R2は(CH2)nHを、
R3はCH3又はC2H5を、
R4はCH3又はC2H5を、
Xはアンモニウムを中和する酸成分を意味し、
ただし、m及びnは8〜18の範囲でありそして
mとnとの和が16〜36の範囲内であるか、
又は
mが12〜22の範囲であり、nが1又は2である。]
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