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JP4824733B2 - 線材巻取装置 - Google Patents
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JP4824733B2 - 線材巻取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、線材巻取装置のトラバース(ボビンまたは線材ガイド)の往復駆動制御装置
に関する。
従来から線材巻取装置のボビンまたは線材ガイドといったトラバースを最適な位置で反転駆動させるために、光センサを用いたボビンの鍔の位置検知手段が数多く知られている。
一般に前記位置検知手段は大別すると二つに分類される。一方は、遮光型光センサを用いた位置検知手段であり、他方は、反射型光センサを用いた位置検知手段である。
前者の遮光型光センサを用いた位置検知手段を備えた線材巻取装置の例として、下記のような特許文献1及び特許文献2が挙げられる。
特許文献1に開示された技術は、線材ガイド部をボビンの回転軸の左右方向に往復駆動させるガイドトラバース型線材巻取装置であって、受光器・投光器の一対をボビンの鍔と平行となるように線材ガイド部に対向して配置して、投光器の投射光がボビンの鍔で遮光されたことを契機として線材ガイド部を反転駆動させるものである。
特許文献2に開示された技術は、ガイドトラバース型線材巻取装置であって、2組の受光器・投光器の一対を、線材ガイド部の両側面にボビンの鍔と平行となるように対向して配置して、投光器の投射光がボビンの鍔で遮光されたことを契機として、事前に鍔の位置を検知し、該信号からタイマーで一定時間遅延して線材ガイド部を反転駆動させるものである。
上述した特許文献1に開示された構成では、ボビン幅の誤差や、ボビンの設置誤差によらずに鍔の際まで線材を巻き取ることができる。しかし原理的に投光器、受光器一対間の光軸遮光の検知であるので、ボビンのソリや取付時の偏心等には対応できない。又、ボビンの鍔の検知後に反転駆動を行うため、線材ガイド部の往復駆動速度と反転駆動の応答速度の関係によって過巻が生じることがあった。
上述した特許文献2に開示された構成では、光軸遮光の原理に基づく特許文献1の欠点はあるものの、ボビン端面に前もって反転に関わる信号を検知して、所定の動作遅延時間を設定することで、過巻が生じにくい。しかしながら、線材ガイド部の両側に2組の光電スイッチをボビンをまたぐ形の機構を必要とし、線材ガイド部の往復駆動に伴う移動機構部が大型となり機械振動などの影響も受けやすい。検知後の調整についても、最近のように線速が(2000m/min)、線経が20μmの線材などに対して時間制御しようとする場合には、0.01秒程度以上の精度で設定する必要があり、且つ巻き取り動作の起動から定常速度から停止までにわたり大きく変化していく線速に対応する線材ガイド部の往復駆動の速度に対応できない。即ち構造的にも、反転位置調整も不完全である。
後者の反射型光センサを用いた位置検知手段を備えた線材巻取装置の例として、下記のように特許文献3及び特許文献4が挙げられる
特許文献3に開示された技術は、ボビンをボビンの回転軸の左右方向に往復駆動させるボビントラバース型線材巻取装置であって、ボビンの回転軸と平行に往復駆動する反射型の投受光器を設け、該投受光器からボビンの鍔と平行に投射した投射光が、ボビンの鍔で反射され、該投受光器が検知することを契機としてボビンを反転駆動させるものである。
特許文献4に開示された技術は、ボビントラバース型線材巻取装置であって、ボビンの鍔に反射マークを設け、鍔の内側面に正確に対応する位置に反射型の投受光器を設け、該投受光器によりボビンの鍔と平行に投射した投射光が、鍔の反射マークに反射され、該投受光器が検知することを契機としてボビンを反転駆動させるものである。
上述した特許文献3に開示された構成では、ボビン幅の誤差や、ボビンの設置誤差によらずに鍔の際まで線材を巻き取ることができ、投光器の位置を調整することで反転位置を調整することが可能となるが、通常、ボビン端は線材がひっかからないようにボビンの鍔のエッジは面取りされており、投射光が適切には反射せず、光センサによってボビンの鍔を検知することが困難となる。
上述した特許文献4に開示された構成では、ボビンに反射マークを付けたり、反射塗料の塗布などは以下のように好ましく無い物である。
高速で精密なボビンへの巻き取りでは、線材のボビン端面への接触などによる線材損傷を避けるために、ボビンエッジのバリ取りや、ボビン端面の平滑度は重要である。さらにボビンの回転バランスを崩すことにもなりボビン面へのいかなる細工も一般には避けるべきである。
さらに巻き取ったボビンは熱処理や次行程で利用されるが、この場合にもボビンへの特殊な加工は好ましくない。さらに線材を巻き取るボビン毎に反射マークを付着することは作業工数が別途増える点でも不利である。
上記のように、遮光型光センサ及び反射型光センサを用いたボビンの位置検知手段では、本質的にボビンの鍔に対して平行して光を投射するため、ボビンの鍔形状によっては位置検知が難しく、反転位置調整も不完全という問題があった。
特開昭58−42563公報 特開平7−33326公報 特開平5−8934公報 特開平7−33327公報
そこで、本発明の課題は、特許文献1から特許文献4におけるホトインタラプタ型の従来の遮光型光センサ及び反射型光センサを用いずに、巻き取り直前のボビン端面を検知して、ボビンや線材ガイド部等のトラバースの反転位置を調整する技術を提供することを目的とする。
本発明は投光器、受光器間光線の光軸遮光でもなく、投光器からの光線をボビン鍔内側面へのある角度で投射し、ボビン鍔内側面からの反射光線を検知して、検知点からのボビン鍔内側面までの正確な距離情報を検出する受光器から構成する方式のボビン鍔検知トラバース駆動装置である。又投受光器の配置などで機構の簡素化に工夫している。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、線材(124)を巻き取るボビン(110)と、該ボビン(110)の所定の位置に線材(124)をガイドする線材ガイド部(120)と、該ボビン(110)を回転駆動させて、該ボビン(110)をボビン(110)の回転軸(131a)方向に往復駆動させるボビントラバース駆動装置(130)と、該ボビントラバース駆動装置(130)を制御する制御手段(180)と、を備える線材巻取装置(100)であって、前記ボビン(110)の左右の(111・112)の内側端面(111a・112a)に向けて所定の角度(α)で投射光を投射する投光器(150)と、該投光器(150)から投射され、前記ボビン(110)の内側端面(111a・112a)で反射された投射光を受光する受光器(140)と、を具備し、前記制御手段(180)は、左右鍔判定部(182b)と、ボビン鍔距離演算部(182c)とを備え、投射光検知時に前記受光器(140)から出力される位置信号(160a)から、左右鍔判定部(182b)が左の鍔L111または右の鍔R112を判定し、ボビン鍔距離演算部(182c)がボビン鍔までの距離(ΔL)から、前もってボビン(110)を反転するための距離位置情報を演算して、前記ボビントラバース駆動装置(130)に駆動信号を送信して、前記ボビン(110)の駆動方向を反転させるものである。
請求項2においては、線材(124)を巻き取るボビン(110)と、該ボビン(110)の所定の位置に線材(124)をガイドする線材ガイド部(120)と、該ボビン(124)を回転駆動させて、前記線材ガイド部(120)をボビン(110)の回転軸方向に往復駆動させるガイドトラバース駆動装置(330)と、該ガイドトラバース駆動装置(330)を制御する制御手段(380)と、を備える線材巻取装置(100)であって、前記ボビン(110)の左右の(111・112)の内側端面(111a・112a)に向けて所定の角度(α)で投射光を投射する投光器(150)と、前記線材ガイド部(120)に設けられ、該投光器(150)から投射され、前記ボビン(110)の内側端面(111a・112a)で反射された投射光を受光する受光器(140)と、を具備し、前記制御手段(380)は、左右鍔判定部(182b)と、ボビン鍔距離演算部(182c)とを備え、投射光検知時に前記受光器(140)から出力される位置信号(160a)から、左右鍔判定部(182b)が左の鍔L111または右の鍔R112を判定し、ボビン鍔距離演算部(182c)がボビン鍔までの距離(ΔL)から、前もってボビン(110)を反転するための距離位置情報を演算して、前記ボビントラバース駆動装置(330)に駆動信号を送信して前記線材ガイド部(120)の駆動方向を反転させるものである。
請求項3においては、前記投光器(150)と前記受光器(140)は機構的に分離され、前記投光器(150)は、前記制御手段(380)の信号に基づいて、前記線材ガイド部(120)と同期して往復駆動するものである。
請求項4においては、前記投光器(150)と前記受光器(140)は機構的に同一機材に取り付けられ、前記ボビン(110)を挟み前記同一機材の対向位置に前記投光器(150)からの投射光を反射する反射板(200)を設置したものである。
請求項5においては、前記制御手段(380)は、前記ボビン(110)への巻き取り動作状態でのボビン径変化に応じて、線材ガイド部(120)を上下に移動させ、前記ボビン(110)の内側端面での反射位置を調整する線材ガイド部駆動アクチュエータ制御部(384)を備えるものである。
請求項6においては、前記制御手段(380)は、反転位置調整部(182d)を備え、
反転位置調整部(182d)は、演算された前記ボビン(110)又は前記線材ガイド部(120)の反転位置に対して、前記ボビントラバース駆動装置(130)の応答性や、線材(124)の速度や張力などを勘案した補正を行い、反転位置を調整するものである。
請求項7においては、前記制御手段(180・380)は、ボビン(110)の振れを検知する振れ検知部(183)を備え、前記振れ検知部(183)は、前記受光器(140)から出力される前記信号と、ボビン(110)に振れがない時に出力される所定の信号と、を比較することで前記ボビン(110)の振れを検知するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、ボビンの鍔が線材の巻き取り位置に来る前に、光学幾何線形距離位置情報を前もって検知してボビンを最適な位置で反転駆動させることができ、巻取り精度を高めることが可能である。また、投光器と受光器の位置が固定されているため、精度よく検知することが可能となる。
請求項2においては、ボビンの鍔が線材の巻き取り位置に来る前に、光学幾何線形距離位置情報を前もって検知して線材ガイド部を最適な位置で反転駆動させることができ、巻取り精度を高めることが可能である。また、投光器と受光器と線材ガイド部が一体的に移動するため、精度よく検知することが可能となる。
請求項3においては、投光器と受光器との間に位置するボビンが邪魔にならずシステム構成が簡素となる。
請求項4においては、投光器と受光器が同一機構でボビンをまたぐ形の機構を必要としないので、ユニットとして組み立てることができる。また、振動に強く、省スペースで、ボビン110の交換が容易となる。
請求項5においては、巻き取り動作状態のボビン径変化に応じて、ボビンの鍔の内側端面で投射光を確実に反射させることができる。
請求項6においては、ボビン又は線材ガイド部の反転位置をより適正に調整することができる。
請求項7においては、ボビンの振れを検知して、偏心して取り付けられたボビンに巻き取ることを防止できる。
次に、本発明の線材巻取装置の実施形態を説明する。
以下では、第1実施例のボビントラバース型の線材巻取装置について説明する。
本発明のボビントラバース型の線材巻取装置は、線材をガイドする線材ガイド部は移動させず停止させ、線材を巻くボビンをボビン軸方向に往復移動させて線材を巻き取る構成としている。
図1に示すように、ボビントラバース型線材巻取装置100は、線材124を巻き取るボビン110と、ボビン110に線材124を所定の位置にガイドする線材ガイド部120と、ボビン110を回転及び往復駆動させるボビントラバース駆動装置130と、ボビン鍔検出装置170と、前記ボビントラバース駆動装置130を制御するボビントラバース駆動装置制御手段180と、から構成される。
ボビン110は、導線や電線や光ファイバーや糸や紐等の線材124を巻き取るものである。ボビン110は円柱状または円筒状の芯材113と、該芯材113の両側面に形成される円板状の鍔L111及び鍔R112から構成される。該鍔L111及び鍔R112の面は芯材113の軸心に対して直交され、水平方向の芯材113の軸心を中心に回転させるようにしている。該鍔L111及び鍔R112の内面側は光を反射する部材で構成されている。鍔L111のボビン側内側のエッジ部L111bと、鍔R112のボビン側内側のエッジ部R112bはそれぞれ面取りされており、線材124をボビン110から引き出す際の引っ掛かりを防止している。
図3に示すように、線材ガイド部120は、ボビン110の所定の位置に線材124をガイドするものである。該線材ガイド部120は、ガイドローラー121と、ガイドローラー121を支持するガイドローラー支持台122と、から構成される。ガイドローラー支持台122の上面からガイドローラー121を支える二つのガイドローラー支持板123・123が上下方向に延出される。前記各ガイドローラー支持板123の上部にはそれぞれ貫通孔123a・123aが設けられ、該ガイドローラー121の中心に、前記各貫通孔123a・123aとともに外部よりピンが挿嵌され、ガイドローラー121をガイドローラー支持台122に回転自在に支持する。
線材搬送量(張力)を自動で調整する不図示のダンサーを介して導かれた線材124は、線材ガイド部120に設けられた前記ガイドローラー121によりボビン110への巻き取り位置が決定される。
図1に示すボビントラバース駆動装置130はボビン110を回転駆動と往復駆動させる装置である。該ボビントラバース駆動装置130は、ボビン回転駆動アクチュエータ131と、ボビン往復駆動アクチュエータ132と、から構成される。
ボビン回転駆動アクチュエータ131は、モータ等で構成され、ボビン110を回転駆動させる装置である。該ボビン回転駆動アクチュエータ131の回転軸131aにはボビン110が取り付けられる。後述するボビントラバース駆動装置制御手段180のボビン回転駆動アクチュエータ制御部181から送信される回転信号181aによりボビン110を回転させ、ボビン110に線材124を巻き取る。
ボビン往復駆動アクチュエータ132は、ボビン110をボビン軸方向に往復駆動させる装置である。本実施例では駆動源にパルスモータが用いられ、図2に示すように、ボビントラバース駆動装置制御手段180のボビン往復駆動アクチュエータ制御部182から送信されるパルス信号182aにより、ボビン往復駆動アクチュエータ132が正転または逆転されてボビン110を所定の位置に往復駆動させて、ボビン110に線材124を均等に巻き取る。
ボビン鍔検出装置170はボビン110の両鍔の位置を検出する装置である。該ボビン鍔検出装置170は、投光器150と、受光器140と、受光器信号処理回路160と、から構成される。前記受光器140が前記投光器150の投射光を検知した時には、ボビン鍔位置情報を含む信号を出力する。そして、前記信号を受光器信号処理回路160で信号処理した後に、前記ボビントラバース駆動装置制御手段180に送信する。
投光器150は、ボビン110の鍔L111と鍔R112に向けて投射光を投射する装置であり、ボビン110を挟み線材ガイド部120と対向した位置に配設される。該投光器150は、投光素子台151と、投光素子L152と、投光素子R153と、から構成され、前記投光素子台151の左側には投光素子L152が、右側には投光素子R153が、それぞれボビン110の回転軸方向に並設される。つまり左右対称に配設される。
前記投光素子L152は水平方向に、ボビンの回転軸方向から所定の角度αで投射光L152aを投射する。同様に前記投光素子R153は水平方向に、ボビンの回転軸方向から所定の角度−αで投射光L152aを投射する。つまり、前記投光素子L152からは左斜め前方に投射光L152aを投射し、投光素子R153からは右斜め前方に投射光R153aを投射する。但し、投光素子L152はボビン110を右方向に移動する時にのみ投射し、投光素子R153はボビン110を左方向に移動する時のみ投射するように構成することもできる。この場合、エネルギーロスを低減させることができる。また、無駄な投射で他の機器等で反射した光を受光して誤動作することを防止することができる。
前記のような構成で、ボビン110を右方向に移動して鍔L111が投光器150に近づくと、ボビン110の鍔L111の左内側端面111aに投射光L152aが投射される。同様に、ボビン110を左方向に移動して鍔R112が投光器150に近づくと、ボビン110の鍔R112の右内側端面112aに投射光R153aが投射される。
そして、左内側端面111aで反射された投射光L152aは、回転軸方向から所定の角度αで後述する受光器140に向けて投射される。同様に、右内側端面112aで反射された投射光R153aは、回転軸方向から所定の角度−αで後述する受光器140に向けて投射される。
前記投光素子L152及び投光素子R153は、ダイオードレーザー(LD)や発光ダイオード(LED)等からなる。
尚、投光素子からの投射角度αは任意に調整可能に構成され、ボビン110と投光素子L152及び投光素子R153との間の距離やボビン110の軸方向での反転位置等に合わせて調整される。投光素子L152、投光素子R153は別個の2個の投光素子として説明したが、一つの投光素子を投射角度αと投射角度−αに交互に反転させるように構成することで、小さなスペースに配置してコスト低減化を図ることも可能である。以下説明の簡素化のため2個の投光素子として説明を続ける。
受光器140は、ボビン110の左右両鍔で反射された投射光を受光する装置であり、前記ガイドローラー支持台122の正面に固設される。該受光器140は本実施例では受光素子台141と、受光素子L142と、受光素子R143と、から構成され、前記受光素子台141の上部にそれぞれ適宜な距離をあけて、受光素子L142と、受光素子R143とをボビン110の回転軸方向に並設する。該受光素子L142と受光素子R143は、本実施例では、線材ガイド部120から送出される線材124に対して左右対称に配置されている。尚、前記受光素子の位置はボビン側端面を経由して受光できれば図1の位置関係に限るものではない。
また、該受光器140の受光素子の数や種類は本実施例に限定するものでない。例えば、複数個のフォトダイオード等の受光素子から構成されてもよく、フォトダイオードアレイやPSD(Position Sensitive Detector)等の受光素子を用いてもよい。
受光器信号処理回路160は受光器140が投射光を検知したとき発する信号をボビントラバース駆動装置制御手段180(後述する)が扱える波形に波形整形する回路であり、前記受光器140に近接して配置される。図2に示すように該受光器信号処理回路160は、受光素子L出力部161と、受光素子R出力部162と、光増幅器163と、光反転増幅器164と、加算器165と、増幅器166と、から構成される。但し、受光器信号処理回路160とボビントラバース駆動装置制御手段180は一つの制御回路で構成することもできる。
受光素子L142が投光器150から投射される投射光を検知したときには、受光素子L出力部161から検知した光量に応じた信号が出力され、光増幅器163を介して信号が増幅される。同様に、受光素子R143が投光器150から投射される投射光を検知したときには、受光素子R出力部162から検知した光量に応じた信号が出力され、光反転増幅器164を介して信号が反転増幅される。そして、光増幅器163及び光反転増幅器164の信号を加算器165で加算し、増幅器166で増幅した後に、受光器信号処理回路160から位置信号160aとして出力される。この受光器信号処理回路160から出力される位置信号160aを光学幾何線形距離位置情報とする。
図4は、実施例1に係る線材巻取装置のボビン110の移動に伴う投射光の変化を表す図である。ボビン110をボビン回転軸方向の右側から左側に徐々に移動、つまり、ボビン110を図4(a)から図4(d)に至るまで徐々に移動させたときの投射光R153aの変化を表している。
前記投射光R153aの変化に伴い、受光器信号処理回路160から出力される位置信号160aが変化する。詳しくは、図4(a)のボビン110の位置では、受光器140は投射光R153aを検知しない(図5a)。図4(b)のボビン110の位置では、受光器140の受光素子R143が投射光R153aを検知する(図5b)。図4(c)のボビン110の位置では、受光器140は投射光R153aを検知しない(図5c)。図4(d)のボビン110の位置では、受光器140の受光素子L142が投射光R153aを検知する(図5d)。
図6(a)は、ボビン110が回転軸方向の右側から左側に移動して、左方向から右方向に反転駆動を行う際に検出される位置信号160aの波形である。該波形の形状は、図5(a)から(d)の位置信号160aの瞬時波形を連続して並べた形状となる。図6(b)は、ボビン110が右方向から左方向に反転駆動を行う際に検出される位置信号160aの波形である。即ち、ボビン110の移動方向に対応した正負の時系列変化を生ずる。
図6に示すように、位置信号160aの波形はボビン110の移動速度や受光素子の幅、投射光の光軸幅の関係によって具体的な波形は変わるもののボビン110の位置及び移動方向を特定する波形を生ずる。例えば、前記増幅器166のゲインを大きく設定して矩形波を受光器信号処理回路160の出力としてもよい。また、受光素子の幅と、投射光の幅の関係によっては、図6(c)のように正と負の波形の間の距離が離れない波形も出現する。
図2に示すボビントラバース駆動装置制御手段180は、実体的には演算装置や記憶装置等で構成され、該記憶装置にはボビントラバース駆動装置130を制御するためのプログラムが格納されている。該プログラムは、ボビン110の回転駆動を制御するボビン回転駆動アクチュエータ制御部181と、ボビン110の回転軸方向の往復駆動を制御するボビン往復駆動アクチュエータ制御部182と、ボビン110の振れを検知する振れ検知部183と、を具備する。作業者の指示手段184で入力された指令が、ボビンの回転速度や往復駆動、ボビンの振れを制御して線材124をボビン110に巻き取る。
指示手段184は、作業者がボビントラバース駆動装置130を操作ための装置である。該指示手段184は、例えばPC等で構成され、該指示手段184と接続されるボビン回転駆動アクチュエータ制御部181、ボビン往復駆動アクチュエータ制御部182、振れ検知部183、のそれぞれに作業者の指令を送信する。
ボビン回転駆動アクチュエータ制御部181は、ボビン110の回転速度を制御するものである。より詳しくは、前記指示手段184よりにより線材124の径やボビン110の大きさ等を入力するための指示値と、ボビン110の回転速度と、を参酌した上で最適な回転速度を演算して、ボビン回転駆動アクチュエータ131に回転信号181aを送信する。
ボビン往復駆動アクチュエータ制御部182は、ボビン110の往復駆動を制御するものである。より詳しくは、ボビン110の回転速度に合わせて線材124が整列して巻き取られるように左右方向へ移動させるとともに、前記指示手段184により投光素子の投光角度や投光素子とボビン110との間の距離等の指示値と、前記受光器信号処理回路160から出力される位置信号160aと、を参酌した上でボビン110の最適な反転位置を演算して、ボビン往復駆動アクチュエータ132にパルス信号182aを送信する。該ボビン往復駆動アクチュエータ制御部182は、左右鍔判定部182bと、ボビン鍔距離演算部182cと、反転位置調整部182dと、から構成される。
左右鍔判定部182bは、位置信号160aからボビン110の鍔L111と鍔R112を判定して、ボビン110の反転方向を決定するものである。
図6の位置信号160aを微分した信号に対して所定の閾値を設け、ボビン110の鍔L111と鍔R112を判定する。また、位置信号160aを微分せずに、位置信号160aの波形の正負の順序でボビン110の鍔L111と鍔R112を判定してもよい。
尚、鍔の判定方法は前記に限定するものでなく、鍔L111及び鍔R112を検知時に出力される位置信号160aの相違点で判定するものであればよい。
ボビン鍔距離演算部182cは、位置信号160aの波形を判断して適正な反転切換位置のためのボビン鍔までの距離ΔLを決定、演算する。
図4(a)から図4(d)に至るボビン110の移動に対して、図5のようにそれぞれのボビン110の位置に対応した波形を生じるが、この中で図4(c)の位置は反転基準位置110aに対応している。即ち、位置信号160aが負から正に変わる点(ゼロクロス)は、図4(c)のように受光素子L142と受光素子R143の左右中央部(線材124と同一線上)に投射光R153aが投射される瞬間であり、反転基準位置110aは位置信号160aの波形より一意的に決定できる。投光素子R153と、受光素子R143と、受光素子L142と、鍔R112の右内側端面112aとの位置関係である該基準距離ΔLは放射光の角度αとボビン中心軸と受光センサまでの距離Dとで(ΔL=D/tanα)で計算される。
さらにボビン往復駆動アクチュエータ132がパルスモータの場合には1パルスあたりの移動距離Pがそれぞれ異なるがパルス信号182aへのパルス個数N(N=ΔL/P)を演算するのである。
尚、図4(c)では右内側端面112a上のボビン110の中心軸で投射光を反射するものとしているが、これに限定されるものでなく、右内側端面112aの任意の点で反射してもよい。この場合、任意の反射点と、受光センサまでの距離をDとしてΔLは求められ、パルス個数Nを演算する。
反転位置調整部182dは、ボビン110の反転位置を調整するものであり指示手段184からのボビン往復駆動アクチュエータ132の応答性や、線材124の速度、線材124の張力などを勘案した補正を行い、パルス信号182aをボビン往復駆動アクチュエータ132に導出するのである。これにより応答遅れに先駆けて、遅れに対応したパルス信号182aを出力して、ボビン110の反転位置の調整が可能となるのである。
該反転位置調整部182dは、前記左右鍔判定部182bから出力される信号で左右方向を判断すると同時に、前記ボビン鍔距離演算部182cの演算値であるパルス個数Nから、前記指示手段184で指定された補正値でパルス個数Nを補正して、該補正した値をパルス信号182aとして往復駆動アクチュエータ132に送信する。
このような構成により、ボビン110の鍔が線材124の巻き取り位置に来る前に、光学幾何線形距離位置情報を前もって検知してボビン110を最適な位置で反転駆動させることができる。
また、ボビン110の反転位置をより適正に調整することができる。
ボビン110を左方向から右方向に反転駆動させる流れを説明する。
図4において、ボビン110が左方向へ移動され、投光器150から投射される投射光を受光素子R143が検知し(図4b)、出力は負の信号が得られ、受光素子R143を通り過ぎると受光素子の信号は0となり(図4c)、続けて、受光素子L142が検知すると(図4d)、正の信号が検知される。検知された信号は、受光器信号処理回路160を介して位置信号160aに変換され、左右鍔判定部182bと、ボビン鍔距離演算部182cに入力される。
そして、左右鍔判定部182bに入力された位置信号160aにおいては、負から正に信号が変化(図6a)しているので、ボビン110の反転方向を右と決定される。ボビン鍔距離演算部182cでは、位置信号160aが負から正に変わる点(ゼロクロス)を検出したときに、距離ΔLに対応したパルス個数Nの信号を反転位置調整部182dに出力する。反転位置調整部182dでは、前記ボビン鍔距離演算部182cの演算値であるパルス個数Nから、指示手段184で指定された補正値でパルス個数Nを補正して、該補正した値をパルス信号182aとして往復駆動アクチュエータ132に送信する。このようにして、ボビン110を最適な位置で反転駆動させることができ、線材124を鍔地点まで巧く巻き取ることが出来るのである。
振れ検知部183は、線材をボビン110に巻き取る際に、ボビン110に振れの有無を判定するものである。ボビン110の振れは、ボビン110の設置が適切に行われなくて、ボビン110の回転軸と、ボビン回転駆動アクチュエータ131の回転軸が一致しない等の理由で発生する。
振れ検知部183は、ボビン110が適切にセットされているかを検出するもので、ボビン110を回転させて鍔の振れを検知する。
はじめに、ボビン回転駆動アクチュエータ131の回転軸131aにボビン110を固設して、回転軸左右方向の所定の位置までボビン110を移動させる。そして、図7(a)のように投射光を一方の鍔に投射して、反射された投射光が受光素子L142と受光素子R143の間に投射されるように投光素子の投射角度αを調整する。
もしくは、投光素子の投射角度αを固定したあと、一方の鍔に反射された投射光が受光素子L142と受光素子R143の間に投射されるように、ボビン110を回転軸左右方向に移動して調整する。
この状態で、ボビン110を回転駆動させたとき、ボビン110が偏心せずに適正に取り付けられていると、受光素子L142と受光素子R143は投射光を検知せず、受光器140から出力される位置信号160aは図8(a)に示す波形となり信号は出力されない。しかしながら、ボビン110が偏心して取り付けられていると、ボビン110の鍔が振れるため、図7(b)、図7(c)が繰り返すこととなり、受光素子L142と、受光素子R143が投射光を検知して図8(b)に示すように、ボビン110の回転速度に対応した周波数の位置信号160aを出力することとなる。
こうして、振れを検知すると、回転を停止させて、警報を発し、ボビン110を再度セットすることになる。
また、ボビン110に線材124を巻きながら行うボビン110の振れ検知も可能であり、ボビン110に線材を巻き取ることで発生するボビン110の振れに対して有効である。
ボビン110に振れがない時に出力される所定の位置信号160aと、前記受光器140から出力される位置信号160aと、を比較してボビン110の振れ検知を行う。例えば、前記両信号を比較して、閾値以上のまたは閾値以下の信号が出力されたり、ハンチングして異なる波形の位置信号160aが出力されたりした際には、ボビン110の振れがあると認識するのである。この場合には、異常が発生したので警報を発し、巻取り作業を停止する。
以上の如く、線材124を巻き取るボビン110と、該ボビン110の所定の位置に線材124をガイドする線材ガイド部120と、該ボビン110を回転駆動させて、該ボビン110をボビン110の回転軸131a方向に往復駆動させるボビントラバース駆動装置130と、該ボビントラバース駆動装置130を制御する制御手段と、を備える線材巻取装置100であって、前記ボビン110の左右の111・112の内側端面111a・112aに向けて所定の角度αで投射光を投射する投光器150と、該投光器から投射され、前記ボビン110の内側端面111a・112aで反射された投射光を受光する受光器140と、を具備し、前記制御手段180は、左右鍔判定部182bと、ボビン鍔距離演算部182cとを備え、投射光検知時に前記受光器140から出力される位置信号160aから、左右鍔判定部182bが左の鍔L111または右の鍔R112を判定し、ボビン鍔距離演算部182cがボビン鍔までの距離ΔLから、前もってボビン110を反転するための距離位置情報を演算して、前記ボビントラバース駆動装置130に駆動信号を送信して、前記ボビン110の駆動方向を反転させる。
このように構成することで、ボビン110の鍔が線材124の巻き取り位置に来る前に、光学幾何線形距離位置情報を前もって検知してボビン110を最適な位置で反転駆動させることができ、巻取り精度を高めることが可能である。また、投光器150と受光器140の位置が固定されているため、精度よく検知することが可能となる。
また、前記制御手段180・380は、ボビン110の振れを検知する振れ検知部183を備え、前記振れ検知部183は、前記受光器140から出力される前記信号と、ボビン110に振れがない時に出力される所定の信号と、を比較することで前記ボビン110の振れを検知する機能を有するので、ボビン110の振れを検知して、偏心して取り付けられたボビン110に巻き取ることを防止できる。
以下では、実施例2のガイドトラバース型の線材巻取装置について説明する。ただし、実施例1の構成と同じ部材については同一の符号を付して、実施例1の構成と異なる部分を中心に説明する。
本発明のガイドトラバース型の線材巻取装置は、線材を巻くボビンは左右移動させず、線材ガイド部をボビン軸方向に往復移動させて線材を巻き取る構成としている。
図9と図10に示すように、ガイドトラバース型線材巻取装置300は、線材124を巻き取るボビン110と、ボビン110に線材124を所定の位置にガイドする線材ガイド部120と、該ボビン110を回転駆動させて、前記線材ガイド部120をボビン110の回転軸方向に往復駆動させるガイドトラバース駆動装置330と、ボビン鍔検出装置170と、前記ガイドトラバース駆動装置330を制御するガイドトラバース駆動装置制御手段380と、から構成される。
線材ガイド部120のガイドローラー支持台122は側面視略L字状で、その一辺は正面方向のボビン110よりも前方に延設され、その先端には投光器150が固設されて、投光素子L152と投光素子R153は前記同様に斜め後方の鍔内面側に投光するように取り付けられている。前記線材ガイド部120の前面には前記同様に受光器140は取り付けられ、該受光器140と投光器150がボビン110を挟むように対向して取り付けられている。
また、線材ガイドローラー支持台122には、線材ガイド部ネジ軸332aが螺嵌され、ボビン110の回転軸方向に往復駆動可能に構成されている。
ガイドトラバース駆動装置330は、ボビン回転駆動アクチュエータ131と、線材ガイド部往復駆動アクチュエータ332と、を具備する。
線材ガイド部往復駆動アクチュエータ332は、モータ等により構成してその出力軸を線材ガイド部ネジ軸332aと連結して、線材ガイド部120をボビン回転軸方向に往復駆動させる装置である。本実施例では駆動源としてパルスモータが用いられる。線材ガイド部往復駆動アクチュエータ制御部382より送信されたパルス信号382aにより線材ガイド部120を所定の位置で往復駆動させて、線材124をボビン110に均等に巻き取る。
ガイドトラバース駆動装置制御手段380は、ボビン回転駆動アクチュエータ制御部181と、線材ガイド部往復駆動アクチュエータ制御部382と、振れ検知部183と、を具備する。作業者の指示手段184で入力された指令が、ボビン110の回転速度や線材ガイド部120の往復駆動、ボビン110の振れを前記同様に制御して線材124をボビン110に巻き取る。
ボビン往復駆動アクチュエータ制御部382は、左右鍔判定部82bと、ボビン鍔距離演算部182cと、反転位置調整部382d(不図示)と、から構成される。
反転位置調整部382dは、線材ガイド部120の反転位置を調整するものであり指示手段184からの線材ガイド往復駆動アクチュエータ332の応答性や、線材124の速度、線材124の張力などを勘案した補正を行い、パルス信号382aを線材ガイド往復駆動アクチュエータ332に導出するのである。これにより応答遅れに先駆けて、遅れに対応したパルス信号382aを出力して、線材ガイド部120の反転位置の調整が可能となるのである。
該反転位置調整部382dは、前記左右鍔判定部182bから出力される信号で左右方向を判断すると同時に、前記ボビン鍔距離演算部182cの演算値であるパルス個数Nから、前記指示手段184で指定された補正値でパルス個数Nを補正して、該補正した値をパルス信号382aとして往復駆動アクチュエータ332に送信する。
このような構成により、ボビン110の鍔が線材124の巻き取り位置に来る前に、光学幾何線形距離位置情報を前もって検知して線材ガイド部120を最適な位置で反転駆動させることができる。
また、線材ガイド部120の反転位置をより適正に調整することができる。
以上の如く、線材124を巻き取るボビン110と、該ボビン110の所定の位置に線材124をガイドする線材ガイド部120と、該ボビン110を回転駆動させて、前記線材ガイド部120をボビン110の回転軸方向に往復駆動させるガイドトラバース駆動装置330と、該ガイドトラバース駆動装置330を制御する制御手段と、を備える線材巻取装置であって、前記ボビン110の左右の111・112の内側端面111a・112aに向けて所定の角度αで投射光を投射する投光器150と、前記線材ガイド部120に設けられ、該投光器150から投射され、前記ボビン110の内側端面111a・112aで反射された投射光を受光する受光器140と、を具備し、前記制御手段380は、左右鍔判定部182bと、ボビン鍔距離演算部182cとを備え、投射光検知時に前記受光器140から出力される位置信号160aから、左右鍔判定部182bが左の鍔L111または右の鍔R112を判定し、ボビン鍔距離演算部182cがボビン鍔までの距離ΔLから、前もってボビン110を反転するための距離位置情報を演算して、前記ボビントラバース駆動装置330に駆動信号を送信して前記線材ガイド部120の駆動方向を反転させるものである。
このように構成することで、ボビン110の鍔が線材124の巻き取り位置に来る前に、光学幾何線形距離位置情報を前もって検知して線材ガイド部120を最適な位置で反転駆動させることができ、巻取り精度を高めることが可能である。また、投光器150と受光器140と線材ガイド部120が一体的に移動するため、精度よく検知することが可能となる。
また、前記構成及び、実施例1のように、前記制御手段には、前記受光器140より出力される前記ボビン110の鍔の内側端面からの光学幾何学線型距離位置情報に基づいて前記ボビン110又は前記線材ガイド部120の反転位置を演算し、該演算の演算値に応じて反転位置を調整するので、ボビン110又は線材ガイド部120の反転位置をより適正に調整することができる。
また、実施例1と同様に、前記制御手段には、前記受光器140から出力される前記信号と、ボビン110に振れがない時に出力される所定の信号と、を比較することで前記ボビン110の振れを検知する機能を有するので、ボビン110の振れを検知して、偏心して取り付けられたボビン110に巻き取ることを防止できる。
以下では、実施例3の線材巻取装置について説明する。ただし、実施例1又は実施例2の構成と同じ部材については同一の符号を付して、実施例1又は実施例2の構成と異なる部分を中心に説明する。
本発明はガイドトラバース型の線材巻取装置であり、図11と図12に示すように、ガイドトラバース型線材巻取装置300は、ボビン110と、線材ガイド部120と、ガイドトラバース駆動装置330と、ボビン鍔検出装置170と、前記ガイドトラバース駆動装置330を制御するガイドトラバース駆動装置制御手段380と、から構成される。
ガイドトラバース駆動装置330は、ボビン回転駆動アクチュエータ131と、線材ガイド部往復駆動アクチュエータ332と、投光器往復駆動アクチュエータ333と、を具備する。
投光器150の投光素子台151には、投光器ネジ軸333aが螺嵌され、ボビン110の回転軸方向に往復駆動可能に構成されている。
投光器往復駆動アクチュエータ333は、投光器150をボビン回転軸方向に往復駆動させる装置である。本実施例では駆動源としてパルスモータが用いられる。線材ガイド部往復駆動アクチュエータ制御部382または、投光器往復駆動アクチュエータ制御部383より送信されたパルス信号により投光器150を線材ガイド部120と同期して往復駆動させて、ボビン110の鍔位置を検知する。
このように構成することで、受光器140や投光器150を高速で往復駆動させる場合に、ガイドローラー支持台122の慣性力の影響が小さくなり、検知精度を向上でき、投光器150と受光器140との間に位置するボビン110が邪魔にならずシステム構成が簡素となる。
以上の如く、前記投光器150と前記受光器140は機構的に分離され、前記投光器150は、前記制御手段の信号に基づいて、前記線材ガイド部120と同期して往復駆動する。
このように構成することで、投光器150と受光器140との間に位置するボビン110が邪魔にならずシステム構成が簡素となる。
以下では、実施例4の線材巻取装置について説明する。ただし、実施例1から実施例3の構成と同じ部材については同一の符号を付して、実施例1から実施例3の構成と異なる部分を中心に説明する。
本発明はガイドトラバース型の線材巻取装置であり、図13と図14に示すように、本発明のガイドトラバース型線材巻取装置300は、ボビン110と、線材ガイド部120と、ガイドトラバース駆動装置330と、ボビン鍔検出装置170と、前記ガイドトラバース駆動装置330を制御するガイドトラバース駆動装置制御手段380と、から構成される。そして、線材ガイド部120に左右一対の投光器150と受光器140を取り付けて、ボビン110の前方には反射板200を配置する構成としている。
ガイドトラバース駆動装置330は、ボビン回転駆動アクチュエータ131と、線材ガイド部往復駆動アクチュエータ332と、線材ガイド部上下駆動アクチュエータ334と、から構成される。
ボビン鍔検出装置170は、投光器150と、受光器140と、受光器信号処理回路160と、反射板200と、距離センサ190と、から構成される。投光器150と、受光器140と、受光器信号処理回路160と、距離センサ190と、は線材ガイド部120に固設され、反射板200はボビン110を挟み、線材ガイド部120と対向位置に固設される。
ガイドトラバース駆動装置制御手段380は、ボビン回転駆動アクチュエータ制御部181と、線材ガイド部往復駆動アクチュエータ制御部382と、線材ガイド部上下駆動アクチュエータ制御部384と、振れ検知部183と、を具備する。作業者の指示手段184で入力された指令が、ボビンの回転速度や線材ガイド部120の往復駆動、線材ガイド部120の上下駆動、ボビン110の振れを制御して線材124をボビン110に巻き取る。
反射板200はボビン110の回転軸方向に横長に延設され、投光器150から投射される投射光を反射して、ボビン110の鍔L111、鍔R112に反射させて、受光器140に投射する。但し、反射板200は左右分割して鍔L111、鍔R112の前方の位置にのみ配置する構成とすることもできる。
このような構成により、投光器150と受光器140が同一機構でボビン110をまたぐ形の機構を必要としないので、ユニットとして組み立てることができる。また、振動に強く、省スペースで、ボビン110の交換が容易となる。
距離センサ190はボビン110への巻き取り作業でのボビン径変化を検知する。変化に応じて線材ガイド部上下駆動アクチュエータ制御部384から信号が送られ、線材ガイド部上下駆動アクチュエータ334で線材ガイド部120を上下に移動させる。これにより前記ボビン110の内側端面での反射位置を上下方向に調整することができるため、常に巻き取り位置を調整しつつ、巻締まりなどで刻々変形しているボビン鍔に対応できる。ただし、前記距離センサ190はボビン巻き線量でのボビン径変化情報を利用する場合には省略することも可能である。
以上の如く、前記投光器150と前記受光器140は機構的に同一機材に取り付けられ、前記ボビン110を挟み前記同一機材の対向位置に前記投光器150からの投射光を反射する反射板200を設置したので、投光器150と受光器140が同一機構でボビン110をまたぐ形の機構を必要としないので、ユニットとして組み立てることができる。また、振動に強く、省スペースで、ボビン110の交換が容易となる。
また、前記ボビン110への巻き取り動作状態でのボビン径変化に応じて、前記ボビン110の内側端面での反射位置を調整する機能を有するので、ボビン110の鍔の内側端面で投射光を確実に反射させることができる。
また、実施例2〜4において、投光素子L152は線材ガイド部120を左方向に移動する時にのみ投射し、投光素子R153は線材ガイド部120を右方向に移動する時のみ投射するように構成することもできる。この場合、エネルギーロスを低減させることができる。また、無駄な投射で他の機器等で反射した光を受光して誤動作することを防止することができる。
このような構成において、ボビン110に線材124を巻き取る時に、前記と同様の信号が受光器140に入力され、前記と同様に制御されて、鍔を検知して所定のタイミングで線材ガイド部120を反転駆動して、線材124をボビン110に整列して巻き取るのである。
実施例1に係る線材巻取装置の全体システム図。 実施例1に係る線材巻取装置の制御手段とボビントラバース駆動装置のシステム図。 (a)実施例1に係る線材巻取装置の平面図。(b)同じく左側面の断面図。 実施例1に係る線材巻取装置のボビンの移動に伴う投射光の変化を表す図。 実施例1に係る線材巻取装置のボビンの移動に伴う位置信号の変化を表す図。 (a)実施例1に係る線材巻取装置のボビンが左方向から右方向に反転駆動を行う際に検出される位置信号の波形。(b)同じくボビンが右方向から左方向に反転駆動を行う際に検出される位置信号の波形。 (a)実施例1に係る線材巻取装置のボビンが振れていない時の線材巻取装置の平面図。(b)同じくボビンが振れている時の線材巻取装置の平面図。(c)同じくボビンが振れている時の線材巻取装置の平面図。 (a)実施例1に係る線材巻取装置のボビンが振れていない時の線材巻取装置の位置信号の波形。(b)同じくボビンが振れている時の線材巻取装置の位置信号の波形。 実施例2に係る線材巻取装置の全体システム図。 (a)実施例2に係る線材巻取装置の平面図。(b)同じく左側面の断面図。 実施例3に係る線材巻取装置の全体システム図。 (a)実施例3に係る線材巻取装置の平面図。(b)同じく左側面の断面図。 実施例4に係る線材巻取装置の全体システム図。 (a)実施例4に係る線材巻取装置の平面図。(b)同じく左側面の断面図。
100 ボビントラバース型線材巻取装置
110 ボビン
112 鍔R
112a 右内側端面
120 線材ガイド部
124 線材
130 ボビントラバース駆動装置
140 受光器
142 受光素子L
143 受光素子R
150 投光器
152 投光素子L
153 投光素子R
160 受光器信号処理回路
180 ボビントラバース駆動装置制御手段

Claims (7)

  1. 線材(124)を巻き取るボビン(110)と、
    該ボビン(110)の所定の位置に線材(124)をガイドする線材ガイド部(120)と、
    該ボビン(110)を回転駆動させて、該ボビン(110)をボビン(110)の回転軸(131a)方向に往復駆動させるボビントラバース駆動装置(130)と、
    該ボビントラバース駆動装置(130)を制御する制御手段(180)と、
    を備える線材巻取装置(100)であって、
    前記ボビン(110)の左右の(111・112)の内側端面(111a・112a)に向けて所定の角度(α)で投射光を投射する投光器(150)と、
    該投光器(150)から投射され、前記ボビン(110)の内側端面(111a・112a)で反射された投射光を受光する受光器(140)と、を具備し、
    前記制御手段(180)は、左右鍔判定部(182b)と、ボビン鍔距離演算部(182c)とを備え、
    投射光検知時に前記受光器(140)から出力される位置信号(160a)から、
    左右鍔判定部(182b)が左の鍔L111または右の鍔R112を判定し、
    ボビン鍔距離演算部(182c)がボビン鍔までの距離(ΔL)から、前もってボビン(110)を反転するための距離位置情報を演算して、
    前記ボビントラバース駆動装置(130)に駆動信号を送信して、前記ボビン(110)の駆動方向を反転させることを特徴とする線材巻取装置。
  2. 線材(124)を巻き取るボビン(110)と、
    該ボビン(110)の所定の位置に線材(124)をガイドする線材ガイド部(120)と、
    該ボビン(124)を回転駆動させて、前記線材ガイド部(120)をボビン(110)の回転軸方向に往復駆動させるガイドトラバース駆動装置(330)と、
    該ガイドトラバース駆動装置(330)を制御する制御手段(380)と、
    を備える線材巻取装置(100)であって、
    前記ボビン(110)の左右の(111・112)の内側端面(111a・112a)に向けて所定の角度(α)で投射光を投射する投光器(150)と、
    前記線材ガイド部(120)に設けられ、該投光器(150)から投射され、前記ボビン(110)の内側端面(111a・112a)で反射された投射光を受光する受光器(140)と、を具備し、
    前記制御手段(380)は、左右鍔判定部(182b)と、ボビン鍔距離演算部(182c)とを備え、
    投射光検知時に前記受光器(140)から出力される位置信号(160a)から、
    左右鍔判定部(182b)が左の鍔L111または右の鍔R112を判定し、
    ボビン鍔距離演算部(182c)がボビン鍔までの距離(ΔL)から、前もってボビン(110)を反転するための距離位置情報を演算して、
    前記ボビントラバース駆動装置(330)に駆動信号を送信して前記線材ガイド部(120)の駆動方向を反転させることを特徴とする線材巻取装置。
  3. 前記投光器(150)と前記受光器(140)は機構的に分離され、前記投光器(150)は、前記制御手段(380)の信号に基づいて、前記線材ガイド部(120)と同期して往復駆動することを特徴とする請求項2に記載の線材巻取装置。
  4. 前記投光器(150)と前記受光器(140)は機構的に同一機材に取り付けられ、前記ボビン(110)を挟み前記同一機材の対向位置に前記投光器(150)からの投射光を反射する反射板(200)を設置したことを特徴とする請求項2に記載の線材巻取装置。
  5. 前記制御手段(380)は、前記ボビン(110)への巻き取り動作状態でのボビン径変化に応じて、線材ガイド部(120)を上下に移動させ、前記ボビン(110)の内側端面での反射位置を調整する線材ガイド部駆動アクチュエータ制御部(384)を備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の線材巻取装置。
  6. 前記制御手段(380)は、反転位置調整部(182d)を備え、
    反転位置調整部(182d)は、演算された前記ボビン(110)又は前記線材ガイド部(120)の反転位置に対して、前記ボビントラバース駆動装置(130)の応答性や、線材(124)の速度や張力などを勘案した補正を行い、反転位置を調整する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の線材巻取装置。
  7. 前記制御手段(180・380)は、ボビン(110)の振れを検知する振れ検知部(183)を備え、
    前記振れ検知部(183)は、前記受光器(140)から出力される前記信号と、ボビン(110)に振れがない時に出力される所定の信号と、を比較することで前記ボビン(110)の振れを検知する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の線材巻取装置。
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