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JP4827003B2 - パチンコ機 - Google Patents
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JP4827003B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技領域に表示画面が設けられると共に、かかる表示画面の周囲に装飾部材が設けられたパチンコ機に関するものである。
従来から、遊技領域に表示画面を備えると共に、表示画面の周囲を装飾する枠体状の装飾部材が設けられたパチンコ機が知られている。このような装飾部材は、例えば特許文献1(特開2004−8538号公報)にも記載されているように、単に表示画面の周囲を装飾するのみならず、内側領域に遊技球の転動の様子を楽しませるための転動面が設けられると共に、表示画面による平面的な演出に加えて立体的な演出を行なうための可動部材が設けられたものが多い。
ところで、装飾部材に設けられる可動部材は、パチンコ機の外観を特徴付けるものであり、遊技者に与える外観上のインパクトを考慮すると、可及的に大型のものが採用されることが望ましい。更に、近年の可動部材は、遊技状況に応じて可動せしめられることによって、遊技者に対して遊技状況の変化等を報知する役割を担うものが多いことから、その可動範囲を大きく確保して、大きな動きで遊技状況の変化等を遊技者に分かり易く報知する必要がある。
ところが近年においては、より効果的な表示演出を行なうために、表示画面が大型化される傾向にあり、装飾部材の内部領域において表示画面の占める割合が大きくなっている。それ故、可動部材の配設スペースの確保が困難となってきており、可動部材を大型化したり、可動範囲を大きく確保するために、装飾部材を表示画面の側方に大きく張り出させて、表示画面の側方に可動部材の配設スペースを確保することがある。
しかし、装飾部材には、左右方向に延びる遊技球の転動面が形成されているものが多い。それ故、表示画面の側方に可動部材を配設すると、遊技球が転動面の端から可動部材の側に飛び出してしまい、可動部材に衝突して可動部材を損傷したり、可動部材を駆動せしめる駆動機構に入り込んで可動部材の作動を阻害する等のおそれがあった。
特開2004−8538号公報
ここにおいて、本発明は上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、可動部材への遊技球の衝突を有効に防止することの出来る転動面を備えた、新規な構造のパチンコ機を提供することにある。
以下、前述の如き課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面の記載、或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。
(本発明の態様1)
すなわち、本発明の態様1は、遊技領域に表示画面が設けられると共に、該表示画面の周囲に枠体状の装飾部材が設けられたパチンコ機において、前記装飾部材には、左右一方の側の端部から他方の側に向かって延びる遊技球の転動面が形成されており、該装飾部材の内部に形成された案内球路を通じて遊技球が該装飾部材の外側領域から内側領域に導き入れられて該転動面の該一方の側の端部から該他方の側に向かって転動せしめられるようになっている一方、該装飾部材には、該転動面の該他方の側への延び出し方向の延長線上に可動部材が配設されていると共に、該転動面における該他方の側の端部には、、該転動面に向けて戻るように立ち上がり、該一方の側の端部から該他方の側に向かって転動してきた該遊技球の該可動部材側への飛び出しを防止する返し面が設けられており、且つ、前記返し面が、前記転動面における前記他方の側の端部から滑らかに連続して立ち上がる円弧状面とされていると共に、前記装飾部材における前記他方の側から前記一方の側に延びる軌道を形成して、該軌道に沿って前記可動部材が往復移動せしめられるようにすると共に、該軌道上における該可動部材の該一方の側の移動端位置を前記転動面における前記他方の側の端部の上方に位置せしめて、該他方の側に設けられた前記返し面の上方に該可動部材の該一方の側の移動端位置を設定したことを、特徴とする。
本態様に従う構造とされたパチンコ機においては、転動面の端部に返し面を設けたことによって、遊技球の可動部材側への飛び出しを有効に防止することが出来る。これにより、遊技球が可動部材に衝突するようなことも防止されて、可動部材を損傷したり、可動部材の駆動を阻害するようなことも有効に防止することが出来る。
なお、本態様における返し面の具体的な構造等については、何等限定されることはなく、例えば返し面の形状としては、転動面の端部から転動面に向けて戻るように立ち上がる円弧状面等が例示される。そして、例えばそのような返し面を別部材で形成して転動面の端部に取り付けても良いし、返し面を転動面と一体的に形成する等しても良い。
また、本態様に従う構造とされたパチンコ機においては、前記転動面を、前記表示画面の左右方向寸法よりも小さい左右方向寸法をもって前記一方の側の端部から前記他方の側に向かって延び出させる一方、前記可動部材が該他方の側から該一方の側に向けて移動せしめられて、該表示画面に重なる位置にまで移動せしめられるようにされた構造が、より好適に採用され得る。
このようにすれば、転動面の左右方向寸法を表示画面の左右方向寸法よりも小さく形成したことによって、転動面が設けられた側の他方に、可動部材の配設スペースをより大きく確保することが出来る。これにより、可動部材のサイズおよび可動範囲をより大きくすることが出来る。
ここにおいて、転動面の左右方向寸法を小さくすると、転動面に案内された遊技球の勢いを十分に減衰することが困難となって、遊技球が転動面の端部から飛び出し易くなってしまう。しかし、本態様に従うパチンコ機においては、転動面の端部に返し面が形成されていることから、転動面を小さくしたとしても、可動部材への遊技球の衝突を有効に防止することが出来るのである。
上記本発明の態様1について
なお、上記本発明の態様に係るパチンコ機において、前記返し面が、前記転動面における前記他方の側の端部から滑らかに連続して立ち上がる円弧状面とされている態様が採用されている。
本態様に従う構造とされたパチンコ機においては、遊技球を転動面上から返し面上に滑らかに連続して転動せしめることが出来る。更に、遊技球の転動の勢いを、円弧状面を上らせることによって減衰せしめた後に、かかる遊技球を、上った円弧状面を戻るようにして転動面上に戻すことが出来る。このように、本態様によれば、例えば垂直壁に遊技球を衝突せしめる等のような激しい衝突を伴うことなく、遊技球が転動面上を転動して行く過程で、緩やかに転動の勢いを減衰せしめることが出来る。これにより、遊技球を滑らかな動きをもって転動せしめることが出来ると共に、激しい衝突を抑えることによって、転動面や返し面を構成する部材の損傷を防ぐことも出来る。
上記本発明の態様1について
また、上記本発明の態様に係るパチンコ機において、前記装飾部材における前記他方の側から前記一方の側に延びる軌道を形成して、該軌道に沿って前記可動部材が往復移動せしめられるようにすると共に、該軌道上における該可動部材の該一方の側の移動端位置前記転動面における前記他方の側の端部に設けられた前記返し面の上方に設され態様が採用されている。
本態様に従う構造とされたパチンコ機においては、可動部材を転動面の上方に乗り上げる位置にまで移動せしめることが出来る。これにより、可動部材をより大きく動かすことが出来ると共に、返し面で戻される遊技球の動きと可動部材の動きを同時に見せることが出来て、遊技球と可動部材の動きが相俟って遊技者をより楽しませることも出来る。なお、本態様における可動部材の軌道としては、必ずしも可動部材を案内する案内部材などの実体的な部材を設ける必要は無い。また、かかる軌道の形状としても、直線状の軌道に限定されるものでなく、例えば、円弧状の軌道などでも良い。
上述の説明から明らかなように、本発明に従う構造とされたパチンコ機においては、転動面の端部に、転動面に戻るように立ち上がる返し面を形成したことによって、遊技球の転動面から可動部材側への飛び出しを有効に防止することが出来る。これにより、可動部材を表示画面の側方に配設したとしても、遊技球が可動部材に衝突して可動部材を損傷せしめたり、可動部材の駆動を阻害するようなことを有効に回避することが可能となる。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。なお、以下の説明において、上下方向および左右方向とは、原則として、遊技者から見た上下方向および左右方向をいうものとし、表面、裏面および前面、後面についても、原則として、遊技者から見た表面、裏面、および前面、後面をいうものとする。
図1には、本発明の一実施形態としてのパチンコ機10が示されている。このパチンコ機10は、縦長な方形状に枠組み形成された外枠12を備えている。外枠12には、その一側において開閉自在に軸支された状態で、パチンコ機の主要構成部の略全てが集約して設けられる中枠14が組み付けられている。また、中枠14の表側には、中枠14に対して裏側から取り付けられた遊技盤16を透視保護するためのガラス板を備えたガラス枠18と、上皿20を備えた皿板22がそれぞれ中枠14の一側に開閉自在に軸支された状態で組み付けられている。更にまた、上皿20の下方には、下皿24が設けられており、かかる下皿24の右方には、発射ハンドル26が突設されている。そして、遊技者が発射ハンドル26に対して回動可能に装着された発射レバー28を回動操作することにより、上皿20に貯留された遊技球が球送り機構(図示せず)を介して発射装置(図示せず)に送られた後、遊技盤16に形成された遊技領域30に向けて発射されるようになっている。
遊技盤16は、表面に合成樹脂製のシートが被着された遊技板を備えており、かかる遊技板の表面側に固定されたガイドレール32によって囲まれた略円形の遊技領域30には、その略中央部分において、遊技板の裏面から組付けられた液晶表示器の表示画面34が遊技者に視認可能に配設されている。そして、かかる表示画面34の下方において、始動入賞装置36や特別可変入賞装置38等の各種構造物が固定的に設けられている。なお、特に本実施形態においては、表示画面34として液晶表示器の表示画面を用いているが、液晶表示器の他、CRTやLEDを用いた表示器や、ドラムユニットなどを用いることも可能である。
このような遊技領域30に向けて発射された遊技球は、遊技領域30を流下せしめられることとなる。そして、遊技球が始動入賞装置36に入賞すると、表示画面34において複数の変動図柄(図示せず)の変動表示が開始され、それら複数の変動図柄の変動表示が所定時間行われる。その後、複数の変動図柄が特定の停止表示態様で停止表示された場合には、所謂大当たり遊技状態が発生し、通常の遊技状態では特別可変入賞装置38の入口を塞いでいる扉40が予め定められた作動条件に従って開閉作動せしめられるようになっている。これにより、特別可変入賞装置38の入口が開放されて、特別可変入賞装置38への遊技球の入賞が可能となり、その結果、遊技者は通常の遊技状態では得ることができない利益(賞球)を得ることが可能となる。
また、表示画面34の周囲には、表示画面34を装飾するための装飾部材としてのセンター飾り42が配設されている。図2および図3に、センター飾り42を示す。センター飾り42は、略枠体形状を有する装飾枠としての本体枠44と、図4に示す貫通孔46を有する取付板部材48が組付けられて構成されている。そして、遊技板を挟んで、前方から本体枠44が組み付けられると共に、後方から取付板部材48が組み付けられることによって、センター飾り42が遊技板に組み付けられるようになっている。そこにおいて、本実施形態においては、貫通孔46における開口端の断面の大きさおよび形状が表示画面34の大きさおよび形状と対応しており、それによって、遊技盤16の裏側に配設された液晶表示器の表示画面34が貫通孔46および本体枠44を通じて視認可能とされている。なお、図2および図3においては、センター飾り42において遊技板から前方に突出せしめられて、遊技者から視認可能とされた部位のみを示し、本体枠44から外方に突出せしめられた部位を省略した形を示す。
さらに、取付板部材48の貫通孔46よりも上方に位置せしめられる部分には、取付板部材48から前方に突出せしめられた庇50が形成されており、かかる庇50は、貫通孔46の上方から左右両側にまで延び出している。
また、センター飾り42の左側内部には、鉛直方向に延びる案内球路としてのワープ通路52が形成されている。ワープ通路52の入口となるワープ入口54は、本体枠44における左側側面の高さ方向略中央部分において、センター飾り42の外側に開口せしめられて形成されている。一方、取付板部材48における貫通孔46の左側には、貫通孔46の高さ方向略中央部分から下端部に亘って略鉛直方向に延びる連絡路56が形成されており、連絡路56の下端部には、センター飾り42の内方に向かって開口するワープ出口58が形成されている。そして、本体枠44が取付板部材48に取り付けられることによって、ワープ入口54と連絡路56の上端部が連通せしめられることによって、ワープ通路52が形成されている。これにより、センター飾り42の外側領域からワープ入口54に入った遊技球は、ワープ通路52を通じてセンター飾り42の内側領域に導かれるようになっており、ワープ出口58から表示画面34の下側に設けられた転動面としてのステージ60に案内されて、ステージ60上における左側端部から右側端部に向けて転動せしめられるようになっている。
図5乃至図7に、転動面としてのステージ60が形成されたステージ部材62を示す。ステージ部材62は、取付板部材48における貫通孔46の左右方向幅寸法の略半分程度の左右方向幅寸法をもって形成されており、液晶表示器の取り付け状態において、ステージ60が、液晶表示器の表示画面34の下方で、表示画面34の左側端部から左右方向中央部分におけるやや右寄りの位置に亘って配設されるようになっている。
ステージ60の具体的な構造としては様々な構造が採用可能であるが、特に本実施形態においては、前方に形成された手前側フロア60aと、奥行方向の中間部分に形成された中央フロア60bと、奥側に形成された奥側フロア60cの三つのフロアに奥行方向で分割されており、奥側フロア60cから手前側フロア60aの順に、その高さ位置が低くなるようにされている。
そして、ワープ出口58から排出された遊技球は、先ず、奥側フロア60c上を転動せしめられる。奥側フロア60cは、中央部分に山形の湾曲面が形成されており、その山形の両側に形成された凹状の湾曲面には、手前側に傾斜せしめられた手前側傾斜面64が形成されている。また、奥側フロア60cの左右両端部には、中央に向かって下る平坦な傾斜面66,68が形成されている。そして、奥側フロア60cを転動せしめられる遊技球は、一対の手前側傾斜面64、64の何れかによって、中央フロア60bに案内されるようになっている。
中央フロア60bは、中央部分に凹状の湾曲面が形成されており、かかる中央部分に、手前側に傾斜せしめられた手前側傾斜面64が形成されていると共に、手前側傾斜面64の左右両側に山形の湾曲面が形成されている。更に、中央フロア60bの左側端部には、中央に向かって下る平坦な傾斜面70が形成される一方、右側端部は凹状の湾曲面とされて、かかる右側端部にも、手前側傾斜面64が形成されている。そして、中央フロア60bを転動せしめられる遊技球は、一対の手前側傾斜面64、64および傾斜面70の何れかによって、手前側フロア60aに案内されるようになっている。
手前側フロア60aは、中央部分に山形の湾曲面が形成されており、その中央部分の左側に形成された凹状部には、手前側に傾斜せしめられた手前側傾斜面64が形成されている。また、中央部分の右側に形成された凹状部には、手前側に傾斜せしめられた誘導路72が形成されている。更に、手前側フロア60aの左側端部には、中央に向かって下る平坦な傾斜面74が形成されている一方、右側端部には、手前側に傾斜せしめられた手前側傾斜面64が形成されている。なお、手前側フロア60aの右側端部に形成された手前側傾斜面64の左右方向の幅寸法は、他の手前側傾斜面64の幅寸法よりもやや小さくされている。そして、手前側フロア60aを転動せしめられる遊技球は、一対の手前側傾斜面64,64および誘導路72の何れかによって、ステージ60上から排出されて、センター飾り42の外部領域に排出されるようになっている。
ここにおいて、誘導路72は、始動入賞装置36の真上に形成されており、それによって、誘導路72を通ってセンター飾り42の外部領域に排出された遊技球は、始動入賞装置36に入賞し易くされている。
また、特に本実施形態において、手前側フロア60a,中央フロア60b、奥側フロア60cのそれぞれにおけるワープ出口58と反対側の端部(右側端部)には、手前側ループ面76a,中央ループ面76b、奥側ループ面76cが形成されている。これらループ面76a,76b,76cは、それぞれのフロア60a,60b,60cの端縁部から上方に向かって略1/4周の円弧状に立ち上がる湾曲面として形成されている。
そして、ステージ60の右側端部には、返し板部材78が取り付けられている。図8に、返し板部材78を示す。返し板部材78の一方の面の下端部には、手前側フロア60aの奥行寸法と略同じ幅寸法(ステージ部材62への取り付け状態における前後方向寸法)を有する円弧状の手前側用ループ端面80と、中央フロア60bの奥行寸法と略同じ幅寸法を有する円弧状の中央用ループ端面82が並んで形成されている。また、それら手前側用ループ端面80および中央用ループ端面82の上方には、略平板形状の壁面84が形成されている。なお、壁面84は、手前側用ループ端面80の前端縁部から中央用ループ端面82の幅方向略中間部分に至る程度の幅寸法をもって形成されていると共に、その幅方向両端縁部には、飛出防止リブ86,86が突出形成されている。また、中央用ループ端面82側に位置する飛出防止リブ86は、中央用ループ端面82の幅方向中央部分における上方に位置せしめられており、その端面87が、中央用ループ端面82に連続する円弧状面とされている。
このような構造とされた返し板部材78が、ステージ部材62の右側端部に取り付けられることによって、手前側ループ面76aおよび中央ループ面76bの端縁部に対して、返し板部材78の手前側用ループ端面80および中央用ループ端面82がそれぞれ実質的に段差無く、滑らかに接続される。これにより、手前側ループ面76aおよび手前側用ループ端面80によって、手前側フロア60aの右側端縁部において、手前側フロア60aに戻るようにして円弧状に立ち上がる返し面としての手前側返し面88が形成されると共に、中央ループ面76bおよび中央用ループ端面82によって、中央フロア60bの右側端縁部において、中央フロア60bに戻るようにして円弧状に立ち上がる返し面としての中央返し面90が形成されるようになっている。
これにより、ステージ60上を転動せしめられて、ステージ60の右側端部に到達した遊技球は、手前側返し面88乃至は中央返し面90を上る過程でその転動の勢いが減衰せしめられた後に、ステージ60から飛び出すことなく、これら返し面88乃至は90を下ってステージ60上に戻されるようになっている。特に、手前側返し面88および中央返し面90は略1/2周の円弧状に形成されていることから、遊技球の勢いが大きな場合には、遊技球は手前側返し面88および中央返し面90によって回転するようにしてステージ60に戻されるようになっている。
そして、このような構造とされたステージ60の右側には、図9および図10に示す可動部材92が配設されている。本実施形態においては、可動部材92は、ショベルカーを模した形状とされた車両部材94と、鉄骨を模した形状とされた第一乃至第三の鉄骨部材96,98,100を含んで構成されている。また、可動部材92は、表示画面34の上側において表示画面34の左右方向寸法の全体に亘ると共に、表示画面34の右側において表示画面34の高さ寸法の全体に亘る寸法を有する大型の部材とされている。
車両部材94は、ショベルカーの車両本体を模した本体部102およびショベルカーのアームを模したアーム部104のそれぞれの端部が、取付板部材48における貫通孔46の右側に構成された回動軸106を中心に回動可能とされている。
本体部102は、表示画面34の高さ寸法と略等しい高さ寸法をもって略鉛直方向に延びる略板状の本体板部材108を含んで構成されている。本体板部材108の上側端部には軸受部110が形成されており、図面からは明らかではないが、軸受部110の裏面には、後述する腕部材140の基端部に形成される基端側軸146(図10参照)と同軸上で前方に突出形成された軸に対する軸受が形成されている。これにより、軸受部110によって本体板部材108が腕部材140に連結可能とされており、本体部102は、回動軸106を中心に回動可能とされている。
一方、本体板部材108における下側端部の裏面には、ラック114が形成されており、取付板部材48に軸支されたピニオン118に噛合せしめられている。ピニオン118は、回転軸の一方の端部にラック側歯車120が設けられると共に、他方の端部にモータ側歯車122が設けられてこれら一対の歯車120,122が一体的に回転可能とされている。そして、ピニオン118の回転軸が取付板部材48の厚さ方向に貫通して設けられた軸受123に軸支されることによって、ラック側歯車120が取付板部材48の表側に位置せしめられる一方、モータ側歯車122が取付板部材48の裏側に位置せしめられると共に、取付板部材48の裏側に取り付けられた電気モータ124の出力歯車126に噛合せしめられている。これにより、電気モータ124の回転駆動力が、ピニオン118を介してラック114に伝達されて、本体部102は、表示画面34の下方において回動軸106を中心とした円弧状の揺動変位が行なわれるようにされている。
なお、電気モータ124としては、従来公知の各種のモータが採用可能であるが、本実施形態においては、正逆回転可能なステッピングモータが採用されている。そして、電気モータ124の回転方向を切り換えることによって、表示画面34の右側位置から左方向へ変位せしめられて表示画面34に重ねられる往動と、表示画面34に重ねられた位置から右方向へ変位せしめられて表示画面34の右側位置に戻される復動が行われるようにされると共に、それら本体部102の往動および復動が一回の通電で行なえるように、電気モータ124の回転数が予め設定されている。また、本体板部材108の下端縁部には、下方に突出する案内片が形成されており、かかる案内片が、取付板部材48に設けられた円弧状のガイドレール128の案内溝に案内されることによって、本体部102を、表示画面34と平行な平面上を安定して揺動せしめることが可能とされている。なお、後述のように、本体部102は、ガイドレール128の左側端部から突出して返し面88の上方にまで変位せしめられるようにされており、本実施形態においては、ガイドレール128の右側端部から返し面88の上方に至る範囲に亘って、本体部102の軌道が形成されている。
また、本体板部材108における下側端部の表側には、無限軌道部材130が取り付けられている。無限軌道部材130は、前側ローラ132および後側ローラ134の一対のローラが、軸受板部材136と本体板部材108によって挟まれて回転可能に支持されることによって構成されている。そして、前側ローラ132および後側ローラ134に対して、ベルト138が架け渡されている。
そして、図面からは明らかではないが、特に本実施形態においては、後側ローラ134の後側には歯車が設けられており、かかる歯車が、ガイドレール128に形成されたラックと噛合せしめられている。これにより、本体部102が駆動せしめられた際には、後側ローラ134の歯車がガイドレール128のラックに対して噛合状態で相対変位せしめられることによって、後側ローラ134が回転せしめられるようになっている。そして、後側ローラ134の回転駆動力がベルト138を介して前側ローラ132に伝達されることによって、本体部102の駆動に合わせて、これら前側ローラ132、後側ローラ134およびベルト138が回転駆動せしめられるようになっている。これにより、車両部材94は、恰も前後側ローラ132,134を駆動せしめることによって走行しているような動きを表現することが可能とされている。
また、アーム部104は、長手方向中央部分が屈曲せしめられて略くの字形状とされた腕部材140の一方の端部に形成された先端側軸142に対してショベル部材144が回動可能に連結された構造とされており、腕部材140の他方の端部に形成された基端側軸146が、取付板部材48における貫通孔46の右側に取り付けられた軸受部材148に差し込まれることによって、基端側軸146を中心に回動可能とされている。なお、以上のことから明らかなように、アーム部104および本体部102の回動中心となる回動軸106は、取付板部材48に取り付けられる軸受部材148と、軸受部材148に差し込まれる腕部材140の基端側軸146、および基端側軸146と同軸上で反対方向に形成された軸に連結せしめられる本体板部材108の軸受部110を含んで構成されている。
そして、ショベル部材144における先端側軸142の上方の部位には、駆動伝達軸150が設けられており、かかる駆動伝達軸150に対して、第一の鉄骨部材96が回動可能に連結されている。第一の鉄骨部材96の内部には、回転軸の両端にラック側歯車(図示せず)とモータ側歯車152を備えたピニオン154が、第一の鉄骨部材96の内部に設けられたガイドバー156によって第一の鉄骨部材96の長手方向に移動可能に配設されている。ピニオン154は、回転軸が取付板部材48の厚さ方向に貫通して設けられた軸受155に軸支されることによって、ラック側歯車が取付板部材48の表側に位置せしめられる一方、モータ側歯車152が取付板部材48の裏側に位置せしめられるようになっている。そして、ピニオン154におけるラック側歯車が、第一の鉄骨部材96の内周面に形成されたラック158に噛合せしめられる一方、モータ側歯車152が、取付板部材48の裏側に取り付けられた電気モータ160の出力軸に取り付けられた出力歯車162に噛合せしめられている。これにより、電気モータ160の回転駆動力が、ピニオン154を介してラック158に伝達されて、第一の鉄骨部材96に駆動力が及ぼされるようになっている。
ここにおいて、図示は省略するが、ショベル部材144における腕部材140との連結部には、付勢手段としてのコイルスプリングが設けられており、ショベル部材144を、アーム部104の回動方向(図9中、反時計回り方向)と反対側に向かって常時付勢している。これにより、ショベル部材144のガタツキが抑えられている。また、軸受部材148には、軸受部材148と同軸上で扇状に広がる一対のスリット164、164が貫設されていると共に、かかるスリット164、164に対して、腕部材140に形成された突片166,166が所定の空隙をもって差し込まれている。これにより、軸受部材148に対する突片166,166の相対回動量がスリット164,164で制限されることによって、腕部材140の軸受部材148に対する回動量が制限されるようになっている。
このような構造とされたアーム部104は、電気モータ160が駆動せしめられると、第一の鉄骨部材96がショベル部材144の方向に駆動せしめられる。ここにおいて、腕部材140の回動量が軸受部材148に制限されるまでの間は、ショベル部材144と腕部材140の全体が回動軸106を中心に回動せしめられる。そして、腕部材140の回動量が軸受部材148によって制限された後に、第一の鉄骨部材96が更に押し出し方向に変位せしめられることによって、ショベル部材144が、先端側軸142を中心に本体部102に向けて回動せしめられるようになっている。
なお、本実施形態においては、ショベル部材144の先端部分に設けられたショベル側連結軸168に対して、第三の鉄骨部材100の端部が回動可能に連結されている。そして、第三の鉄骨部材100の長手方向略中央部分に形成された鉄骨側連結軸170に対して、第二の鉄骨部材98の一方の端部が回動可能に連結されている。更に、かかる第二の鉄骨部材98の他方の端部が、取付板部材48に設けられた板部材側連結軸172に対して回動可能に連結されている。なお、板部材側連結軸172は、軸板部材174の下端部に形成されており、かかる軸板部材174が、取付板部材48に取り付けられるようになっている。このようにして、第二の鉄骨部材98および第三の鉄骨部材100は、ショベル部材144の動きに付随して駆動せしめられるようになっている。
以上のような構造とされた可動部材92は、電気モータ124,160が駆動せしめられると、前述の如き作動によって、図11に示すように、ショベル部材144が表示画面34の略中央部に変位せしめられると共に、本体部102が、回動軸106を中心に表示画面34の内方に向けて揺動変位せしめられて、表示画面34の右下部分に重なり合う位置にまで変位せしめられる。そして、これらの位置が、可動部材92の一方の側の移動端位置とされる。ここにおいて、図12にも示すように、ステージ60における返し面88,90は可動部材92の移動方向に沿って形成されており、本体部102は、遊技者から見て無限軌道部材130が、返し面88,90の上方に乗り上げる位置にまで移動せしめられるようになっている。なお、図12は、理解を容易とするために、本体枠44を取り外した状態を示す。
このような構造とされたパチンコ機10は、ステージ60の左右方向寸法を表示画面34の左右方向寸法よりも小さくすることによって、可動部材92の配設スペースを大きく確保することが可能とされている。これにより、大型の可動部材92を配設することが可能とされて、装飾上の効果を高めることが出来る。
さらに、本実施形態におけるパチンコ機10は、可動部材92の本体部102を揺動変位せしめて、返し面88,90の上方に乗り上げるようにして、ステージ60に至る範囲にまで駆動せしめることが可能とされている。これにより、可動部材92を大きく動かすことが出来て、可動部材92の動きを遊技者に対して明確に認識せしめることが出来る。
そして、特に本実施形態におけるパチンコ機10においては、ステージ60における可動部材92側の端部に返し面88,90が形成されていることによって、ステージ60の右側端部に至った遊技球は、返し面88,90によってステージ60に戻されるようになっている。これにより、遊技球のステージ60から可動部材92側への飛び出しを防止して、遊技球が可動部材92に衝突して可動部材92を損傷することや、可動部材92における無限軌道部材130などの駆動部位に入り込んで可動部材92の作動を阻害するようなことも有効に回避することが出来る。そして、特に本実施形態においては、返し面88,90がステージ60と滑らかに連続して上方に立ち上がる円弧状面とされていることによって、遊技球の転動の勢いを緩やかに減衰せしめることが出来て、遊技球の動きを滑らかに出来ると共に、返し面88,90に遊技球が激しく衝突せしめられるようなことも回避されて、返し面88,90を損傷することも有効に防止される。また、返し面88,90および壁面84を設けたことによって、ステージ60上を転動せしめられる遊技球のみならず、遊技領域30上を勢い良く流下せしめられた遊技球が、遊技領域30から可動部材92側に飛び込むようなことも防止することが出来る。
さらに本実施形態においては、本体部102が返し面88,90の上方に乗り上げる位置にまで移動せしめられることによって、遊技者は、返し面88,90によって返される遊技球の動きと、本体部102の動きを同時に視認することが可能とされている。これにより、遊技球と本体部102の動きが相俟って、演出効果をより高めることが出来る。
以上、本発明の一実施形態について詳述してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、転動面の具体的な形状としては、前述の如き奥行方向に複数に分割された形状や、波状に湾曲する形状に限定されることは無く、様々な形状が採用可能であって、転動面を返し面に向かって一方的に下る傾斜面として形成することによって、遊技球の転動の勢いを増大せしめて、返し面による回転をより積極的に生ぜしめるなどしても良い。
また、可動部材の移動軌跡は必ずしも前述の如き円弧状に限定されることは無く、例えば、水平方向に移動せしめたり、斜め方向に移動せしめる等しても良い。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
なお、上記実施形態から把握できる本発明の技術的思想について以下に記載する。
(1)前記装飾部材に前記他方の側から前記一方の側に延びる案内部材を設けて、該案内部材における該一方の側の端部を前記転動面における該他方の側の端部の上方に延び出させることによって前記軌道を構成すると共に、該案内部材における該一方の側の端部に前記返し面を形成した請求項に記載のパチンコ機。
このようにすれば、部品点数を削減することが出来る。それと共に、可動部材の軌道に近接した位置に返し面を位置せしめられることから、返し面で返される遊技球の動きと、可動部材の動きとを遊技者に同時に見せることが出来て、より優れた演出効果を発揮することが出来る。なお、本技術的思想における案内部材は、例えば前述の実施形態において別体として構成されていたガイドレール128および返し板部材78を一体的に構成することによって有利に実現することが出来る。
本発明の一実施形態としてのパチンコ機を示す正面図である。 図1に示したパチンコ機に採用される装飾部材を拡大して示す正面図である。 図2に示した装飾部材の斜視図である。 図2に示した装飾部材を構成する取付板部材を示す正面図である。 図2に示した装飾部材に設けられるステージ部材を示す正面図である。 図5に示したステージ部材の上面図である。 図5に示したステージ部材の斜視図である。 図5に示したステージ部材に設けられる返し板部材の斜視図である。 図2に示した装飾部材に設けられる可動部材を示す正面図である。 図9に示した可動部材の背面図である。 図2に示した装飾部材における、可動部材が駆動せしめられた状態を示す正面図である。 図11に示した装飾部材の要部拡大図である。
符号の説明
10 パチンコ機
30 遊技領域
32 ガイドレール
42 センター飾り
44 本体枠
46 貫通孔
52 ワープ通路
54 ワープ入口
58 ワープ出口
60 ステージ
78 返し板部材
88 手前側返し面
90 中央返し面
92 可動部材
102 本体部
106 回動軸

Claims (1)

  1. 遊技領域に表示画面が設けられると共に、該表示画面の周囲に枠体状の装飾部材が設けられたパチンコ機において、
    前記装飾部材には、左右一方の側の端部から他方の側に向かって延びる遊技球の転動面が形成されており、該装飾部材の内部に形成された案内球路を通じて遊技球が該装飾部材の外側領域から内側領域に導き入れられて該転動面の該一方の側の端部から該他方の側に向かって転動せしめられるようになっている一方、該装飾部材には、該転動面の該他方の側への延び出し方向の延長線上に可動部材が配設されていると共に、該転動面における該他方の側の端部には、該転動面に向けて戻るように立ち上がり、該一方の側の端部から該他方の側に向かって転動してきた該遊技球の該可動部材側への飛び出しを防止する返し面が設けられており、且つ、
    前記返し面が、前記転動面における前記他方の側の端部から滑らかに連続して立ち上がる円弧状面とされていると共に、
    前記装飾部材における前記他方の側から前記一方の側に延びる軌道を形成して、該軌道に沿って前記可動部材が往復移動せしめられるようにすると共に、該軌道上における該可動部材の該一方の側の移動端位置を前記転動面における前記他方の側の端部の上方に位置せしめて、該他方の側に設けられた前記返し面の上方に該可動部材の該一方の側の移動端位置を設定したことを特徴とするパチンコ機。
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