以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
以下に記載する実施形態においては、地紋画像を有する印刷出力物を複写した複写物上で顕像化する領域を潜像部または前景部と称する。また、複写物上で消失しまたは複写物上における潜像部の濃度に比較して低濃度となる領域を背景部或いは消失部と称する。そして、潜像部としてテキスト情報やイメージ情報を入力し、複写物上において、これらのテキスト情報やイメージ情報が背景部よりも高濃度で認識可能に再現するものとして説明を行う。しかしながら、本発明における地紋画像はこれに限られるものではない。例えば、テキスト情報またはイメージ情報を背景部として設定し、かつ、背景部の周囲の領域を潜像部として設定することで、複写物上において、テキスト情報やイメージ情報が白抜きのように表現される形態であってもよい。また、本発明は地紋画像の種類やその生成処理、色、形状、サイズなどによって規定されるものではない。
基本構成
図3は、本発明の一実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。印刷システムは、ネットワーク2063を介して、ホスト装置としてのパーソナルコンピュータ(PC)240と多機能印刷装置(MFP)としてのプリンタ200、220、230が接続することによって構成される。なお、同図にはホスト装置としてPC240一台のみが示されているが、他のPCなどのホスト装置がさらに接続してPC240と同様の印刷に関する処理を行う。
プリンタ200(220、230)は、スキャナ部2070(2270、2370)、印刷デバイスであるプリンタ部2095(2295、2395)を備えて構成される。また、プリンタ200は、本プリンタに係わるデータ処理や制御を実行するコントローラユニット2000(2200、2300)、ユーザインターフェースである操作部2062(2212、2312)を備えて構成される。スキャナ部2070、プリンタ部2095、操作部2062は、それぞれコントローラユニット2000に接続し、コントローラユニット2000は、LAN2063などのネットワークや公衆回線に接続されている。公衆回線を介してカラー画像送信を含むG3、G4ファックスによる送信が可能である。また、LAN2063には、本プリンタ200と同様の機器構成をもつ他のプリンタ220、230が接続している。PC240との間で、FTP、SMBプロトコルを使用したファイルの送受信、電子メールの送受信をすることができる。
図4は、プリンタ200における特にコントローラユニット2000の詳細な構成を示すブロック図である。
コントローラユニット2000において、CPU2001はシステム全体を制御する。RAM2002はCPU2001が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データなどを一時的に記憶する。ROM2003はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。
HDD2004はハードディスクドライブであり、そのハードディスクにはシステムソフトウェア、画像データなどを格納する。後述されるように地紋画像が付された画像データもこのHDD2004によるハードディスクに一旦格納され、また、読み出されて印刷以外の種々の処理についても用いられる。
操作部I/F2005は操作部(UI)2062とのインターフェース部であり、操作部2062に対しその表示画面に表示するデータを出力する。また、操作部2062から本プリンタに対してユーザが入力した情報をCPU2001に伝える。ネットワーク2007はLAN2063に接続し、情報の入出力を行う。例えば、ホストPCからの画像データや地紋に関する情報を入力する。モデム2050は公衆回線2051に接続し、画像情報の入出力を行う。2値画像回転部2052、および2値画像圧縮・伸張部2053は、モデム2050で2値画像を送信する前に画像の方向を変換したり、所定の解像度、あるいは送信相手の能力に合わせた解像度に変換したりする処理を行う。本実施形態のプリンタは、圧縮、伸張について、JBIG、MMR、MR、MHをサポートしている。DMAC2009はDMAコントローラであり、RAM2002に格納されている画像を、CPU2001を介することなく読み取り、イメージバスI/F2011に対して画像転送する。また、DMAC2009は画像バスからの画像をCPU2001を介することなくRAM2002に書き込む。以上のデバイスがシステムバス2008に接続される。
イメージバス2011は、画像バス2010を介して高速な画像の入出力を制御するためのインタフェースである。圧縮部2012は、画像バス2010に画像を送出する前に32画素×32画素の単位でJPEG圧縮するための圧縮器である。伸張部2013は、画像バス2010を介して送られた画像を伸張するための伸張器である。
ラスターイメージプロセッサ(RIP)2018は、ホスト装置からのPDLコードをネットワーク2007を介して受け取り、CPU2001はこのコードをシステムバス2008を介してRAM2002に格納する。CPU2001は、PDLを中間コードに変換し、再度システムバス2008を介してRIP2018に入力し、ビットマップイメージ(多値)に展開する。この際、RIP2018は後述するスキャナ画像処理2014と同様に、ビットマップイメージの個々の画素毎に、その属性に対応した像域フラグをも展開する。画素毎の属性はPDLコードに記載されており、それによって例えばその画素が文字か非文字か等の属性が決定され、像域フラグとしてビットマップイメージ同様に展開される。
スキャナ画像処理部2014はスキャナ2070で入力したカラー画像、白黒画像に対して、適切な各種画像処理(たとえば補正、加工、編集)を行いその処理されたデータ(多値)を出力する。同様に、プリンタ画像処理部2016は、プリンタ2095で用いる画像データを生成すべく適切な各種画像処理(たとえば補正、加工、編集)を行う。プリント時は、伸張部2013で2値多値変換を行うので、2値、および多値出力が可能である。
画像変換部2030は、RAM上にある画像を画像変換し、再度、RAMに描き戻すときに使われる各種画像変換機能を有する。すなわち、回転部2019は、32画素×32画素単位の画像を指定された角度で回転することができ、2値および多値の入出力に対応する。変倍部2020は、画像の解像度を変換(例えば600dpiから200dpi)したり、変倍したりする機能(たとえば25%から400%まで)を有する。変倍する前には32×32画素の画像を32ライン単位の画像に並び替える。
色空間変換部2021は、多値入力された画像をマトリクス演算およびLUTにより、例えばメモリ上にあるYUV画像をLab画像に変換し、メモリ上に格納する。また、この色空間変換は、3×8のマトリクス演算および、1次元LUTをもち、公知の下地とばし処理や裏写り防止処理を行うことができる。変換された画像は多値で出力される。さらに、この色空間変換部2021は、特定のLUTを用いて図33等で後述される地紋画像データについて潜像を浮き上がらせるための変換も行う。
2値多値変換部2022は、1ビット2値画像を多値8ビット、256階調の画像に変換する。逆に、多値2値変換部2025は、例えばメモリ上にある8ビット、256階調の画像を誤差拡散処理などの手法を用いて1ビット、2階調の画像に変換しメモリに格納する。合成部2023は、メモリ上の2枚の多値画像(もしくは2値画像)を合成し、1枚の多値画像(もしくは2値画像)とする機能を有する。例えば、メモリ上にある会社ロゴの画像と原稿画像を合成することで、原稿画像に簡単に会社ロゴをつけることができる。合成の手法は画素毎に平均する、輝度レベルで明るい方の画素の値を合成後の画素の値とする、暗い方を合成後の画素とする、ビット毎に論理和演算、論理積演算、排他的論理和演算を施すなど、公知の手法を用いるものとする。
間引き部フィルタ2024は、多値画像の画素を間引くことによって、解像度変換を行うユニットであり、1/2、1/4、1/8の解像度の多値画像を出力可能である。変倍部2020と合わせて用いることにより、より広範囲な拡大、縮小を行うことができる。また、例えば9×9のフィルタなどを用いた公知のフィルタリング処理によって、エッジ強調やスムージングの処理を行う。このフィルタの詳細な構成は、図33にて後述される。
移動部2025は、入力された2値画像、多値画像に余白部分を付与したり、余白部分を削除したりして出力する。回転部2019、変倍部2020、色空間変換部2021、2値多値部2022、合成部2023、間引き部2024、移動部2025、多値2値変換部2026は、それぞれ連結して動作することが可能である。これにより、例えば、メモリ上の多値画像を画像回転、解像度変換する場合は、両処理をメモリを介さずに連結して行うことができる。
以上説明したプリンタ200のコントローラユニット2000の画像処理機能は、図33などを参照して後述する本発明のいくつかの実施形態に係る地紋画像に関する処理を実行する。
図5は、図3に示すシステムで用いられる画像データの形式を示す模式図である。本実施形態で用いられる画像データの形式は、例えば、特開2001−103473号公報に記載されている画像パケット構造を用いることができる。圧縮部2012は、ラスター形式の画像を、図5に示すように32×32画素単位のパケットとして並び替え、パケット単位でJPEG圧縮を行う。同時にそのパケットの位置を示すID、色空間、QテーブルID、データ長などの情報をそのパケットに付加してヘッダとする。文字、写真を示す2値のデータ(像域フラグ)も同様に圧縮して、JPEGデータの後ろに付随させる。
図6は、このようなパケットデータを示す模式図である。伸張2013では、このヘッダ情報をもとにJPEGを展開し、ラスター画像に並び替える。このようなパケット画像にすることで、画像回転のときにはパケット内部の画像のみを回転し、パケットIDの位置を変更することで、部分的に伸張圧縮で回転することができる。これによって処理の効率が極めてよくなる。イメージバス2010を流れる画像はすべてパケット画像になる。FAX送信や2値画像の回転、2値画像の圧縮、伸張などでラスター画像が必要な場合は、パケット画像からラスター画像への変換をソフトウェアによって行う。
図7は、スキャナ画像処理2014の詳細な構成を示す図である。スキャナから入力されたRGB各8ビットの輝度信号はマスキング2501によりCCDのフィルタ色に依存しない標準的なRGB色信号に変換される。フィルタ2502では、例えば9×9のマトリクスを使用し、画像をぼかしたり、メリハリをつけたりする処理が行われる。ヒストグラム2503は入力画像中の画像信号データのサンプリングをする処理部であり、入力画像の下地レベル判定に使用される。このモジュールでは主走査方向、副走査方向にそれぞれ指定した開始点から終了点で囲まれた矩形領域内のRGBデータを、主走査方向、副走査方向に一定のピッチでサンプリングし、ヒストグラムを作成する。このヒストグラムは、下地とばしや、裏写り防止が指定されたとき、読み出される。そして、このヒストグラムから原稿の下地を推測し、この下地は下地とばしレベルとして、画像とともにメモリやHDDに保存、管理され、印刷や送信時の画像処理に使用される。ガンマ2504は、画像全体の濃度を濃くあるいは薄くするように処理を行う。例えば、入力画像の色空間を任意の色空間に変換したり、入力系の色味に関する補正処理をしたりする。原稿がカラーか白黒かを判断するため、変倍前の画像信号は色空間変換2505によって公知のLab色空間のそれぞれL、a、b値に変換される。このうちa,bは色信号成分を表している。比較器2506は、この色成分信号が所定のレベル以上であると判断したときは、有彩色、そうでなければ無彩色として1ビットの有彩色/無彩色判定信号を出力する。カウンタ2507は比較器からの出力を計測する。また、この有彩色/無彩色信号は像域フラグとして画像とともにメモリやHD(ハードディスク)に格納され、画像変換部2030や印刷時の画像処理などに使用される。文字/写真判定2508は、画像から文字またはエッジを抽出し、画像を文字と写真に分離する機能を有している。その出力として、文字写真判定信号が得られる。この信号も像域フラグとして使用される。特定原稿判定器2509は、入力画像信号と判定器内部で持つパターンとがどの程度一致するかを判断し、一致、不一致という判定結果を読み出すことが可能である。判定結果に応じて、画像を加工し、紙幣や有価証券などの偽造を防止する。
図8は、プリンタ画像処理2016の詳細な構成を示す図である。図8において、下地とばし部2601は、画像データの地色を飛ばし、不要な下地のカブリ除去を行う。例えば、3×8のマトリクス演算や、1次元LUTによって下地飛ばしのための処理を行う。モノクロ生成部2602は、カラー画像データをモノクロデータに変換し、単色としてプリントする際に、カラー画像データ、例えばRGBデータを、Gray単色に変換するモノクロ生成部である。この生成部は、例えば、RGBに任意の定数を掛け合わせ、Gray信号とする1×3のマトリクス演算部を用いて構成される。出力色補正2603は、画像データを出力するプリンタ部2095の特性に合わせて色補正を行う。例えば、4×8のマトリクス演算や、ダイレクトマッピングによる処理によって構成される。フィルタ処理部2604は、画像データの空間周波数を任意に補正する。この処理部は、例えば、9×9のマトリクス演算を行う処理によって構成される。ガンマ補正部2605は、印刷出力を行うプリンタ部2095の特性に合わせて、ガンマ補正を行う。この補正部は、通常1次元のLUTによって構成される。中間調補正2606は、プリンタ部2095で表現可能な階調数に合わせて中間調処理を行う。具体的には、スクリーン処理や誤差拡散処理などによって2値化や32値化などを行う。上述したそれぞれの処理は、図示しない文字/写真判定信号に応じてその内容を切り替えることもできる。ドラム間遅延メモリ2607は、プリンタがCMYKの各色のドラムを備える場合に、CMYKの形成タイミングをドラム間分ずらすために用いられる。これにより、CMYK画像を重ね合わせることができる。
図9は、上述した多機能プリンタ200の外観を示す斜視図である。図において、画像入力部であるスキャナ部2070は、原稿となる紙上の画像を照射するとともにCCDラインセンサ(図示せず)を走査することにより、電気信号のラスターイメージデータに変換する。原稿用紙は原稿フィーダ2701のトレイ2702にセットする。そして、ユーザが操作部2062から読み取り起動指示すると、コントローラユニットのCPU2001がスキャナ部2070に指示を与え、フィーダ2701のトレイ2702から原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。画像出力部であるプリンタ部2095は、ラスターイメージデータを用紙上の画像に変換する。本実施形態では、感光体ドラムを用いた電子写真方式を用いる。なお、用いる画像形成方式は、例えば、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙に画像を印刷するインクジェット方式など、他の方式を用いることもできる。CPU2001からの指示によってプリント動作が起動される。プリンタ部2095には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセット2703、2704、2705が設けられている。また、排紙トレイ2706は印刷を終了した用紙を積載する。
図10は、図9に示した操作部2062の詳細な構成を示す図である。図10において、LCD表示部2801は、LCD(液晶表示器)上にタッチパネルシート2802が貼られて構成されている。これにより、LCD表示部2801はシステムの操作画面およびソフトキーを表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報をコントローラCPU2001に伝える。スタートキー2803は原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキー2803の中央部には、緑と赤の2色LED2804が設けられており、その色によってスタートキー2803が使える状態にあるかどうかを示す。ストップキー2805は稼働中の動作を止めるために用いられる。IDキー2806は、使用者のユーザIDを入力する時に用いる。リセットキー2807は操作部の設定を初期化する時に用いる。
図11は、本実施形態のプリンタ200の操作部2062における表示器の初期画面(各画像形成機能設定後に戻る標準画面でもある)を示す図である。同図において、「コピー」3101はコピー設定を行う画面に切り替えるためのタブである。「送信」3102はスキャンした画像をファックスや電子メールで送信する設定を行う画面に切り替えるためのタブである。「ボックス」3103は内蔵HDDにスキャン画像、PDL画像を格納し、あるいは格納された読取り画像、PDL画像を印刷または送信し、または編集する設定を行うための画面に切り替えるためのタブである。この他にも、ホスト装置からのPDLに基づく印刷を実行する際の本プリンタの動作を設定するための「PDLプリント」タブ(不図示)などが設けられている。読み込み設定タブ3105によって画像読み込み時の解像度、濃度などを設定する。3104はこの読み込み設定タブ3105によって設定された画像読み込み時の設定を表示するためのウィンドウを示す。送信設定3106は、タイマー送信時のタイマー設定、HDDに格納された画像を本プリンタで印刷する場合の設定などを行うためのボタンである。表示部3107は宛先表3108によって指定された送信宛先の表示を行う。詳細情報3109は表示部3107に表示された1つの宛先の詳細な情報の表示を行うためのボタンである。消去3110は表示部3107に表示された1つの宛先の消去を行う。
図12は、図11に示す読込設定3105を押下したときに表示されるポップアップウィンドウを示す図である。図12において、ウィンドウ3201は、読みとり原稿サイズを選択入力するためのものである。ここで、設定された読みとりサイズは領域3202に表示される。ウィンドウ3203は、原稿の読み取りモードを選択するためのものであり、このウィンドウを介してカラー/ブラック/自動(ACS)の3種類の読み取りモードを選択できる。カラーモードは、図11に示したコピー、ボックスでも同様に選択することができる。カラーの場合はカラー画像を、白黒画像の場合には白黒画像を、ACSの場合にはカラー画像と原稿がカラーか白黒かを判別した結果を蓄積する。3204は読みとりの解像度を指定するためポップアップからの選択入力になる。3205は原稿の読み取り濃度を調整するためのスライダであり、9段階の調整が行える。3206は新聞のように下地がかぶった画像を読み込む場合に、濃度を自動的に決定するためにある。3206についてはコピーでも同様の設定が可能である。
図13は、図11に示すコピータブ3101を押下したときに表示される画面を示す図である。図において、3301はコピーできる状態が否かの情報を示す表示部を示し、この表示部には同時に設定したコピー部数も表示される。3302は、下地除去を自動的にするかしないかを選択するためのボタンを示す。3303は、その操作によって9段階の濃度調整を可能とするスライダを示す。3304は原稿のタイプを選択するための領域を示し、文字・写真・地図、文字、印画紙写真、印刷写真を選択することができる。3305は応用モードボタンを示し、縮小レイアウト(複数枚の原稿を1枚の用紙に縮小印字する機能)や、カラーバランス(CMYKの各色微調整)などを設定することができる。3306は各種フィニッシングにかかわる設定を行うためのボタンを示し、シフトソート、ステープルソート、グループソートを設定することができる。3307は両面読み込みおよび両面印刷にかかわる設定を行うためのボタンを示す。なお、上述の「応用モード」ボタンは、図4の初期画面の「PDLプリント」タブ(不図示)によって切り替わるPDLモードの画面に設けられ、この「応用モード」ボタンを押下することにより、図11以降で説明される地紋印刷の設定を行うことができる。
図14は、図11に示すボックスタブ3103を押下したときに表示される画面を示す図である。図において、3401はハードディスクの論理的に区分した模式的なそれぞれのフォルダの表示を示す。フォルダにはフォルダ番号があらかじめ割り当てられている。フォルダ番号の右横にはフォルダで使用しているディスク容量の割合が表示されている。また、フォルダには任意の名前をつけることができ、その名前もこの表示に表わされる。3402はHDD全体の使用量を表示する領域である。
図15は、図14に示すフォルダの表示3401に置ける「会議資料1」のフォルダに対応したアイコンを押下したときに表示される画面を示す図である。図15において、3501、3502は、図14の表示と同様、フォルダの表示を示し、具体的には、そのフォルダに格納されている、画像データとしての文書の文書名などが表示される。図15に示す例では、格納される文書が2つのページ(「会議資料1−1」、「会議資料1−2」)で構成されていることを示している。3501はスキャンした文書を格納するフォルダを示し、スキャン文書であることを示すアイコンが表示され、HDの使用量が併せて表示される。3502はPDLから格納したPDL文書のフォルダを示し、同様にそれに応じたアイコンが表示され、HDの使用量が併せて表示される。それぞれのアイコンを押下することで、そのフォルダの文書が選択されるとともに、選択されたことが反転表示によって示される。3503は選択された文書を送信するためのボタンを示す。3504はスキャナから原稿を読み込み、文書を生成するためのボタンを示す。3505はフォルダ内のすべての文書を選択するためのボタンを示す。3506は選択された文書を削除するためのボタンを示す。3507は選択された文書を印刷するためのボタンを示す。3508は選択された文書のページを操作するためのボタンを示す。以上のように、文書の総てのページ、もしくは個別に選択されたページを削除することができる。3509は選択された文書を結合保存するためのボタンを示す。これにより、例えば、2つの文書を選択して結合し1つの文書にして保存することができる。3510は文書の移動・複製を行うためのボタンを示す。選択された文書を、その文書があるボックス以外のボックスへと移動もしくは複製する。3512は最後に選択された文書の詳細情報を表示するためのボタンを示す。この表示では、文書名以外にも解像度、原稿サイズ、カラーなどの情報をみることができる。3511は、本画面を閉じるボタンを示し、これによって図14に示す画面に戻る。
以上のように、ハードディスクそれぞれのフォルダに格納されている画像データとしての文書は送信やコピーなど、印刷以外に種々の処理が施される。このような画像データのうち、地紋が付された画像データあるいは出力時には地紋画像を合成するという情報が付された画像データについて、本発明の実施形態として後述されるように、地紋画像の地紋機能が損なわれないようする処理を行う。また、これらの地紋付き画像データの複製、改鼠などを有効に防止したりする処理を行う。
図16は、複合機プリンタ200において動作するソフトウェアの構成を示す図である。図において、4010は表示操作部を制御するUI制御部を示す。コピーアプリケーション部4020、送信アプリケーション部4021、およびBOXアプリケーション部4022は、このUI制御部からの指示を受け、コピー動作、送信動作、ボックス画面からのスキャン、プリントをそれぞれ実行する。PDLアプリケーション部4023は、ネットワークアプリケーション4120からのPDLプリントデータをうけPDLプリントジョブを投入する。
共通インタフェース部4030は、機器制御部分の機器依存部分を吸収する処理を行う。ジョブマネージャ4040は、共通インタフェースから受け取ったジョブ情報を整理し、下位層のドキュメント処理部に伝達する。このドキュメント処理部は、ローカルコピーであればスキャンマネージャ4050とプリントマネージャ4090、リモートコピーの送信ジョブあるいは送信ジョブであればスキャンマネージャ4050とファイルストアマネージャ4100がそれぞれ構成する。また、リモートコピーの受信ジョブであればファイルリードマネージャ4060とプリントマネージャ4090、LIPSやPostScriptなどのPDLプリントではPDLマネージャ4070とプリントマネージャ4090がそれぞれ構成する。各ドキュメントマネージャ間の同期とり、および各種画像処理を行うイメージマネージャ4110への画像処理の依頼は、シンクマネージャ4080を介して行う。スキャン、プリント時の画像処理や画像ファイルの格納はイメージマネージャ4110が行う。
以上図16を参照して説明した、複合機(画像形成装置)200において動作するいくつかのソフトウェアによる処理について以下に説明する。
ローカルコピー処理
図17は、ローカルコピーの処理を示すフローチャートである。ユーザの指示によって、UI制御部4010からコピー指示とともにコピーの設定がコピーアプリケーション部4020に伝わる(S4202)。
コピーアプリケーション部4020は、UI制御部4010からの情報を共通インタフェース4030を介して、機器制御を行うジョブマネージャ4040に伝える。ジョブマネージャ4040はスキャンマネージャ4050とプリントマネージャ4090にジョブの情報を伝達する。スキャンマネージャ4050は図示しないデバイスI/F(デバイスI/Fは、コントローラ2000とスキャナ2070、およびコントローラ2000とプリンタ2095を結ぶそれぞれのシリアルI/F)を介してスキャナ2070にスキャン要求を行う。同時に、シンクマネージャ4080を介してイメージマネージャ4110にスキャン用の画像処理要求を出す。イメージマネージャ4110はスキャンマネージャ4050の指示に従って、スキャナ画像処理部2014の設定を行い(S4203)、設定が終了すると、シンクマネージャ4080を介してスキャン準備完了を伝える。その後、スキャンマネージャ4050はスキャナ2070に対してスキャンを指示する(S4204)。スキャン画像転送の完了は図示しないハードウェアからの割り込み信号によってイメージマネージャ4110に伝わる。シンクマネージャ4080は、イメージマネージャ4110からのスキャン完了を受けてそれをスキャンマネージャ4050、プリントマネージャ4090に伝える。同時に、シンクマネージャ4080はRAM2002に蓄積された圧縮画像をHDD2004にファイル化するためイメージマネージャ4110に指示する。イメージマネージャ4110は指示に従ってメモリ上の画像(文字/写真判定信号を含めて)をHDD2004によるハードディスクに格納する。このとき、コピーの設定に応じて、必要ならば画像変換部2030で画像変換を行ない(S4205)、変換されたメモリ上の画像をHDD2004に格納する(S4206)。画像の付随情報として、図示しないSRAMにページ情報を、ボックス(ハードディスク)内にスキャン画像を文書として保存する場合には、文書情報、ボックス情報も格納しておく。これらの情報は、カラー判定/白黒判定結果、下地とばしを行うための下地とばしレベル、画像入力元としてスキャン画像、色空間RGBなどである。HDD2004によるハードディスクへの格納が終了し、スキャナ2070からのスキャン完了を受けると、シンクマネージャ4080を介してスキャンマネージャ4050にファイル化終了を通知する。スキャンマネージャ4050はジョブマネージャ4040に対して終了通知を返し、ジョブマネージャ4040は共通インタフェース4030を介してコピーアプリケーション部4020に終了通知を返す。プリントマネージャ4090はメモリに画像が入った時点で、デバイスI/Fを介してプリンタ2095に印刷要求をだし、同時にシンクマネージャ4080にプリント画像処理要求を行う。これにより、プリンタ2095の印刷に関する処理が開始される(S4207)。
図23は、このプリンタ2095による印刷(プリント)に関する処理を示すフローチャートである。なお、図20〜図22にて後述する処理におけるプリント処理もこの図23に示す処理と同様である。
シンクマネージャ4080はプリントマネージャ4090から要求を受けると、画像処理設定をイメージマネージャ4110に依頼する。イメージマネージャ4110は前述した画像の付随情報に従ってプリンタ画像処理部2015の設定を行う(S4802)。また、イメージマネージャ4110は、メモリ上の画像(あるいはHDD2004によるハードディスクから読み出した(S4803)画像)に対し、画像変換を行なう(S4804)。なお、本複合機で地紋画像の生成およびその画像への付加を行う場合、その地紋画像の生成およびハードディスクから読み出された画像への地紋画像の付加処理は、このステップS4804で行う。以上の画像変換処理の後、イメージマネージャ4110は、シンクマネージャ4080を介してプリントマネージャ4090にプリント準備完了を伝える。プリントマネージャ4090はプリンタ2095に対して印刷指示を出す(S4805)。プリント画像転送完了は図示しないハードウェアからの割り込み信号によってイメージマネージャ4110に伝わる。シンクマネージャ4080は、イメージマネージャ4110からのプリント完了を受けてその旨をプリントマネージャ4090に伝える。プリントマネージャ4090はプリンタ部からの排紙完了を受け、ジョブマネージャ4040に対して終了通知を返し、ジョブマネージャ4040は共通インタフェース4030を介してコピーアプリケーション部4020へ返す。コピーアプリケーション部4020はスキャン、プリントが終了したらジョブ終了をUI制御部に通知する。
リモートコピー、送信
図18は、読取った画像データを他のプリンタに送信して印刷を行うリモートコピー処理あるいは他の機器に送信する処理を示すフローチャートである。図17に示すローカルコピーの場合と同様、ユーザの指示によって、UI制御部4010からリモートコピー指示とともにリモートコピーの設定がコピーアプリケーション部4020に伝わる(S4302)。その後のステップS4303〜S4306の処理は、図17に示したステップS4203〜S4206の処理と同様である。なお、リモートコピーの場合、プリントマネージャ4090に代わってストアマネージャ4100がジョブマネージャ4040からの要求を受ける。ストアマネージャ4100は、スキャン画像をハードディスクに格納し終わった時点(S4306)で、シンクマネージャ4080から格納完了通知を受ける。そして、それを共通インタフェース4030を介して、リモートコピーの場合コピーアプリケーション部4020に、送信ジョブの場合送信アプリケーション部4021に通知する。コピーアプリケーション部4020および送信アプリケーション4021はこの通知のあと、ネットワークアプリケーション4420に対してハードディスクに格納されたファイルの送信を依頼する。そして、ネットワークアプリケーション4420は、ハードディスクに格納されたファイルを読み出して送信処理を開始する(S4307)。
図24は、この送信処理の詳細を示すフローチャートである。送信処理では、先ず、依頼を受けたネットワークアプリケーション4420が画像データのファイルをハードディスクから読み出す(S4902)。そして、送信する画像に対して必要な画像処理を施す(S4903)。この画像処理では、本発明の実施形態に関して図33等で後述されるように、地紋が付された画像データについては、地紋画像における潜像を浮き上がらせて認識できるようにする処理が行われる。あるいは、後述されるように、出力時には地紋画像を合成するという情報が付された画像データについて潜像が浮き上がるように処理が行われる。画像処理が施された画像データは、送信先のプリンタなど他の機器に送信される(S4904)。
以上の送信処理の後、ローカルコピーの場合、ネットワークアプリケーション4420はジョブ開始時にコピーアプリケーション部4020からコピーに関する設定情報を受け、それも送信先の機器に通知する(S4308)。ネットワークアプリケーション4420はリモートコピーの場合、機器固有の通信プロトコルを使用して送信を行う。また、送信の場合はFTP、SMBのような標準的なファイル転送プロトコルを使用する。
ファックス送信
図19は、ファックス送信の処理を示すフローチャートである。ファイル格納後、送信アプリケーション4021は、共通インタフェース4030、ジョブマネージャ4040を介してFAXマネージャ4041に送信を指示する。FAXマネージャ4041はモデム2050を介して、送信先の相手側機器とネゴシエーションを行ない(S4402)、ハードディスクに格納されたファイルをメモリに読み出す(S4403)。そして、その画像に対して必要な画像処理(カラー白黒変換、多値2値変換、回転、変倍)をイメージマネージャ4110に依頼し(S4404)、変換後の画像をモデムを使って送信する(S4406)。この際、画像処理(S4404)では、本発明の実施形態に関して後述されるように、地紋画像が付された画像データは潜像を浮き上がらせる処理が併せて行われる。また、地紋画像が付されていないが相手側機器などで出力される際に地紋画像を合成するという情報が付された画像データについても潜像を浮き上がらせる処理が行われる。
なお、送信先にプリンタがある場合、送信アプリケーションは共通インタフェース4000を介してプリントジョブとしてプリントの指示を行う。
受信による処理
次に、複合機200が他の機器からの受信に応じて行う処理について説明する。
図20は、複合機200がFAX送信を受信したときの処理を示すフローチャートである。ファックス送信があると、FAXマネージャがモデムを使って画像を受信し(S4502)、画像ファイルとしてHDD2004によるハードディスクに格納する(S4503)。ハードディスクに格納した後、ボックスアプリケーション4021に通知すると、ボックスアプリケーション4021は、受信プリントの指示を共通インタフェース4030を介してジョブマネージャ4040に対して行う。その後は、図23に示す処理と同じである(S4504)。
図21は、複合機がリモートコピーのためのプリント、またはボックスプリントを行う場合の処理を示すフローチャートである。リモートコピーのプリントの場合、送信された画像データは、ネットワークアプリケーション4420によってHDD2004によるハードディスクに保存される(S4602からS4603)。これとともに、ネットワークアプリケーション4420はコピーアプリケーション部4020に対してジョブを発行する。ボックスのプリントの場合、HDD2004によるハードディスクに格納された画像データ状態にある。UIの制御部4010の指示によりボックスアプリケーション4022にジョブが発行されると、アプリケーション部は共通インタフェース4030を介してジョブマネージャ4040にプリントジョブを投入する(S4604)。
ローカルコピーとは異なり、スキャンマネージャ4050に代わってファイルリードマネージャ4060がジョブマネージャ4040からの要求を受ける。ファイルリードマネージャ4060は画像データをハードディスクからメモリに展開するための要求をシンクマネージャ4080を介して、イメージマネージャ4110に行う。イメージマネージャ4110はメモリに画像を展開する。イメージマネージャ4110は展開が終了した時点で、展開終了をシンクマネージャ4080を経由して、ファイルリードマネージャ4060とプリントマネージャ4090に伝える。プリントマネージャ4090はメモリに画像が入った時点でデバイスI/Fを介して、プリンタ2095にジョブマネージャから指示された給紙段、もしくはその用紙サイズを有する段を選択し、印刷要求をだす。自動用紙の場合には画像サイズから給紙段を決定し印刷要求をだす。同時にシンクマネージャ4080にプリント画像処理要求を行う。シンクマネージャ4080はプリントマネージャ4090から要求を受けたらプリント画像処理設定をイメージマネージャ4110に依頼する。このとき、例えば最適サイズ用紙がなくなり、回転が必要になれば別途回転指示も依頼する。回転指示があった場合にはイメージマネージャが画像回転2019を使って画像を回転する。イメージマネージャ4110はプリンタ画像処理部2090の設定を行い、シンクマネージャ4080を介してプリントマネージャ4090にプリント準備完了を伝える。プリントマネージャ4090はプリンタに対して印刷指示を出す。プリント画像転送完了は図示しないハードウェアからの割り込み信号によってイメージマネージャ4110に伝わる。イメージマネージャ4110からのプリント完了を受けてシンクマネージャ4080はプリント完了をファイルリードマネージャ4060とプリントマネージャ4090に伝える。ファイルリードマネージャ4060は終了通知をジョブマネージャ4040に返す。プリントマネージャ4090はプリンタ部からの排紙完了を受け、ジョブマネージャ4040に対して終了通知を返す。ジョブマネージャ4040は共通インタフェース4030を介してコピーアプリケーション部4020へ終了通知を返す。アプリケーション部はプリントが終了したらジョブ終了をUI制御部に通知する。
図22は、受信したPDLデータ展開格納処理を示すフローチャートである。PDLプリントを投入したホストPCからの要求がネットワークアプリケーション4120を経由してPDLアプリケーション4023に伝達される。PDLアプリケーションがPDLデータ展開格納ジョブを共通インタフェース4030を介してジョブマネージャ4040に指示する。このときPDLマネージャ4070とストアマネージャ4100がジョブマネージャ4040からの要求を受ける。画像のRIP(S4702)が終了した後の画像入力する部分に関しては前述のスキャンジョブと同様である。メモリ上の画像(文字/写真判定信号等の像域フラグを含めて)をHDD2004によるハードディスクに格納する(S4703)。画像の付随情報として、図示しないSRAMにページ情報を、ボックス(ハードディスク)内にスキャン画像を文書として保存する場合には、文書情報、ボックス情報も格納しておく。これらの情報は、カラー判定/白黒判定結果、下地とばしを行うための下地とばしレベル、画像入力元としてスキャン画像、色空間RGBなどである。PDL画像をHDD2004に格納し終わった時点で、シンクマネージャ4080から格納完了通知を受け、それを共通インタフェース4030を介してPDLアプリケーション4023に通知する。PDLアプリケーション4023はこの通知のあと、ネットワークアプリケーション4420にHDDに格納完了を通知し、PDLプリントを投入したホストPCへこの情報が伝達される。また、PDLプリントジョブの場合にはPDLマネージャ4070とプリントマネージャによって、メモリ上に展開された画像を印字する(S4704)。
PDL展開され格納された画像のプリントはUIで印刷指示された格納文書をBOXアプリケーションに対してプリントジョブとして発行する。BOXアプリケーション部4022は共通インタフェース4030を介してジョブマネージャ4040にプリントジョブを投入する。ローカルコピーとは異なり、スキャンマネージャ4050に代わってファイルリードマネージャ4060がジョブマネージャ4040からの要求を受ける。印刷指示された画像をHDDからメモリに展開するための要求をシンクマネージャ4080を介して、イメージマネージャ4110に行う。この後の動作はリモートコピーのプリントで説明した動作と同様である。
地紋画像作成、付加
次に、地紋画像データの作成およびそれを画像データに付加する処理について説明する。この処理は、本実施形態では、PC240において行われる。
図25は、本発明の一実施形態にかかるPC240(図3)のハードウェア構成を示すブロック図である。
同図に示すように、PC240はCPU1を備える。CPU240は、ROM3のプログラム用ROMあるいは外部メモリ11に記憶された文書処理プログラム等に基づいて、図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した文書処理およびそれに基づく印刷処理の実行を制御する。また、CPU1はシステムバス4に接続される各デバイスの制御を総括する。ROM3のプログラム用ROMあるいは外部メモリ11には、CPU1の制御プログラムであるオペレーティングシステムプログラム(以下OS)等が記憶されている。また、ROM3のフォント用ROMあるいは外部メモリ11には上記文書処理の際に使用するフォントデータ等が記憶されている。さらに、ROM3のデータ用ROMあるいは外部メモリ11には上記文書処理等を行う際に使用する各種データが記憶されている。RAM2は、CPU1の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
キーボードコントローラ(KBC)5は、キーボード9や不図示のポインティングデバイスからのキー入力を制御する。CRTコントローラ(CRTC)6は、地紋画像の表示を含む、CRTディスプレイ(CRT)10による表示を制御する。7はディスクコントローラ(DKC)を示し、ハードディスク(HD)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等の外部メモリ11とのアクセスを制御する。ハードディスクは、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、プリンタ制御コマンド生成プログラム(以下プリンタドライバ)等を記憶する。ネットワークインターフェイスコントローラ(NIC)8は、LAN2063を介して画像形成装置200に接続され、通信制御処理を実行する。
なお、CPU1は、CRT10上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて、予め登録された種々のウィンドウを開き、種々のデータ処理を実行する。ユーザは印刷を実行する際、印刷の設定に関するウィンドウを開き、プリンタの設定や、印刷モードの選択を含むプリンタドライバに対する印刷処理方法の設定を行うことができる。
図26は、図25に示したPC240における印刷処理のためのソフトウェア構成を示す図である。アプリケーション201、グラフィックエンジン202、プリンタドライバ203、およびシステムスプーラ204は、外部メモリ11に保存されたファイルとして存在する。そして、これらは、OSやそのモジュールを利用するモジュールによってRAM2にロードされて実行されるプログラムモジュールである。
また、アプリケーション201およびプリンタドライバ203は、外部メモリ11のFDや不図示のCD−ROM、あるいはLAN2063を経由して外部メモリ11のHDに追加することが可能となっている。外部メモリ11に保存されているアプリケーション201はRAM2にロードされて実行される。そして、このアプリケーション201から画像形成装置200(図3)に対して印刷を実行させる際には、同様にRAM2にロードされ実行可能となっているグラフィックエンジン202を利用して出力(描画)を行う。
グラフィックエンジン202は、印刷装置ごとに用意されたプリンタドライバ203を外部メモリ11からRAM2にロードし、アプリケーション201の出力をプリンタドライバ203に設定する。また、グラフィックエンジン202はアプリケーション201から受け取るGDI(GraphicDeviceInterface)関数をDDI(DeviceDriverInterface)関数に変換して、プリンタドライバ203へ出力する。プリンタドライバ203は、グラフィックエンジン202から受け取ったDDI関数に基づいて、プリンタが認識可能な制御コマンド、例えばPDL(Page Description Language)に変換する。変換されたプリンタ制御コマンドは、OSによってRAM2にロードされたシステムスプーラ204を経て画像形成装置200へ印刷データとして出力される。
本実施形態のソフトウェア構成において、プリンタドライバ203内に地紋処理部205を有する。地紋処理部205はプリンタドライバ203のビルドインモジュールであってもよいし、個別のインストーレーションによって追加されるライブラリモジュールの形式であっても構わない。また、プリンタドライバ203は、地紋画像の印刷に関し、その地紋処理部205の実行により、後述の地紋画像の描画(地紋の付加)などの処理を行う。
以下、図27〜図31を参照して、PC240において地紋付き画像データを形成する処理を説明する。
図27は、プリンタドライバ203による、地紋プリントに関するユーザインターフェースの初期画面の一例を示す図である。この例では、ダイアログ内のプロパティシート2101において地紋プリントに関する設定が行えるようになっている。
2102は、印刷ジョブに対して地紋プリント(地紋画像を含む印刷、以下、同じ)を行うかどうかを指定するチェックボックスを示している。このチェックボックス2102に指定された内容は印刷データ(原稿データ)に関する印刷設定情報を保持する付加印刷情報として格納される。2103は、地紋プリントの複数の設定情報を1つの識別子(スタイル)で指定可能にするためのスタイル情報を示す。プリンタドライバ203は複数のスタイルを選択可能となっており、各スタイルと地紋プリントに関する所定の情報との関係がレジストリに登録される。また、ボタン2104を押下することにより、図28(a)に示すスタイル編集用ダイアログ2201が表示される。
図28(a)は、地紋プリントの個々の詳細設定を編集するためのダイアログの一例を示す図である。
同図において、2201は地紋情報編集用ダイアログ全体を示し、同領域に後述する個々の地紋情報によって生成される地紋画像の結果がプレビューのため表示される。2202は図2に示すチェックボックス2103で選択可能なスタイルの一覧を表示する領域を示す。また、ボタン2203および2204を用いることで、スタイルは新規追加や削除が可能となっている。2205は、現在指定されているスタイル名称が表示される領域を示す。
2206は、地紋プリントに用いる描画オブジェクトの種類を選択するラジオボタンを示す。ボックス2206において、ユーザが「文字列」を選択するとテキストオブジェクトが使用可能となる。また、ユーザが「イメージ」を選択するとBMPなどに代表されるイメージデータが使用可能となる。図28(a)では、「文字列」が選択されているので、ダイアログ2201には符号2207から2209などで示されるテキストオブジェクトに関する設定情報が表示され、編集可能となる。一方、領域2206において「イメージ」が選択されている場合、情報2207から2209は表示されず、その代わりに図28(b)に示すイメージファイル名称表示2215および不図示のファイル選択ダイアログを表示するためのボタン2216が表示される。
本実施形態では、PC240で行う地紋プリントに用いる描画オブジェクトの種類を「文字列」と「イメージ」とし、いずれか一方を選択するように構成している。しかしながら、描画オブジェクトの種類はこれに限らない。また、複数種類の描画オブジェクトを同時に利用するように構成してもよい。
2207は地紋画像として使用する文字列を表示、編集するための領域を示す。2208は文字列のフォント情報を表示、編集するための領域を示す。本実施形態では、フォント名称のみの選択画面としているが、書体のファミリー情報(ボールド、イタリックなど)や、飾り文字情報などが選択可能に拡張してもよい。2209は地紋パターンとして使用する文字列のフォントサイズを表示、設定する領域を示す。本実施形態では「大」「中」「小」の3段階で指定可能な形式を想定しているが、ポイント数の直接入力など、一般的に用いられるフォントサイズ指定方法を採用してもよい。
2210は地紋パターンと原稿データの印刷順序を設定するためのラジオボタンを示す。このラジオボタンで「透かし印刷」が指定された場合は、地紋パターンを描画後、原稿データを描画する。一方、「重ね印刷」が指定された場合は原稿データを描画後、地紋パターンを描画する。描画の手順については後述する。2211は地紋パターンの配置角度を指定するラジオボタンを示す。本実施形態では、「右上がり」「右下がり」「横」の3通りの選択を可能としている。しかしながら、角度を任意に指定可能な数値入力領域や、直感的に指定可能なスライダーバーなどを配し、角度指定方法を拡張してもよい。2212は、地紋パターン(前景パターン、背景パターン)に用いる色を表示、指定するための領域を示す。2213は前景パターン、背景パターンの入れ替えを行うためのチェックボックスを示す。チェックボックスがチェックされていない場合は、複写物上において前景パターンが顕像化するような地紋画像を生成する。つまり、前景パターンが複写物上で再現可能なように設定されていることを示すものである。一方、チェックボックス2213がチェックされていない場合は複写物上において背景パターンが顕像化するような地紋画像を生成する。つまり、背景パターンが複写物上で再現可能なように設定されていることを示すものである。このとき、前景パターンに指定されたテキスト情報やイメージ情報は白抜きされた状態で複写物上で認識可能となる。2214は、地紋画像を付加した印刷出力物において、地紋画像が付加されていることを人間の目に対して認識させづらくさせるためのカモフラージュ画像を指定するための領域を示す。カモフラージュ画像は複数のパターンから選択可能である。また、カモフラージュ画像を使用しないという選択肢も提供されている。
図29および図30は、地紋プリントにおける描画処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートでは、図28(a)にて説明したそれぞれ「透かし印刷」と「重ね印刷」に対応した描画処理の流れを示している。また、これらの処理は、一般的なプリンタドライバを用いた印刷処理において行われるものである。また、以下の処理は印刷処理を制御・実行するCPU1によって行われる。なお、図29及び図30において、同一の処理を実行するステップについては、同一の符号を付与している。
まず、「透かし印刷」、すなわち、原稿データの描画よりも先に地紋パターンを描画するケースについて、図29のフローチャートを用いて説明する。
ステップ1901において、個々に設定された地紋の詳細情報に従い、CPU1が地紋パターンの描画を行う。その詳細な処理については図31にて後述する。次に、原稿データに描画処理に移る。まず、ステップ1902において、CPU1は1物理ページ(印刷用紙の1面)あたりの論理ページ数をカウントするカウンタを初期化する。
次にステップ1903において、CPU1は、カウンタに予め設定されている1物理ページあたりの論理ページ数になったかどうかを判定する。判定結果が論理ページ数と等しいと判断されるとステップ1908へ進む。また、判定結果が論理ページ数と等しくなければステップ1904へ進む。
次にステップ1904において、CPU1はカウンタを1増加させる。続いてステップ1905において、CPU1は1ページあたりの論理ページ数およびカウンタ値をもとに、これから描画する論理ページに対する有効印字領域を計算する。次に、ステップ1906において、CPU1は物理ページに関する印刷設定情報(不図示)から、カウンタ値をインデックスとして現在の論理ページ番号を読み取る。そして、CPU1は該当論理ページを有効印字領域内に収まるように縮小描画する。もちろん、複数論理ページの割付印刷が指定されていない場合には縮小の必要はない。
以上が、「透かし印刷」に関する描画処理の手順である。
次に、「重ね印刷」、すなわち、原稿データを描画した後に地紋パターンを描画するケースについて、図30のフローチャートを用いて説明する。
ステップ1902において、CPU1は1物理ページ(印刷用紙の1面)あたりの論理ページ数をカウントするカウンタを初期化する。次にステップ1903において、CPU1はカウンタが予め設定されている1物理ページあたりの論理ページ数になったかどうかを判定する。判定結果が論理ページ数と等しい場合はステップ1908へ進む。また、判定結果が論理ページ数と等しくなければステップ1904へ進む。
次にステップ1904において、CPU1はカウンタを1増加させる。続いてステップ1905において、CPU1は1ページあたりの論理ページ数およびカウンタ値をもとに、これから描画する論理ページに対する有効印字領域を計算する。次に、ステップ1906において、CPU1は物理ページに関する印刷設定情報(不図示)から、カウンタ値をインデックスとして現在の論理ページ番号を読み取る。そして、CPU1は該当論理ページを有効印字領域内に収まるように縮小描画する。もちろん、複数論理ページの割付印刷が指定されていない場合には、縮小の必要はない。
1物理ページとして所定数の論理ページを展開し終えると、処理がステップ1908に進む。ステップ1908では、アプリケーションから取得している物理ページの有効印字領域に対して、個々に設定された地紋の詳細情報に従い、CPU1が地紋パターンの描画を行う。
図31は、図29に示したS1901の地紋パターン描画処理及び図30に示したS1908の地紋パターン描画処理の詳細を示すフローチャートである。以下、図31を参照して、地紋パターン描画処理を説明する。
初めにユーザインターフェース等を介して、ステップS2701で地紋パターン描画処理が開始される。次に、ステップS2702で、入力背景画像、背景閾値パターン、前景閾値パターン、前景背景領域指定画像、カモフラージュ領域指定画像、を読み込む。さらに、ステップS2703で、地紋画像を生成する際の初期画素を決定する。例えば、入力画像全体に対して左上から右下までラスター走査順に画像処理を行い地紋画像に変更する場合、左上を初期位置とする。
次にS2704では、地紋処理部205は、背景閾値パターン、前景閾値パターン、基礎画像、カモフラージュ画像を、地紋画像領域の左上からタイル上に配置する処理を以下の式(1)に基づく計算によって実行する。この計算によって、当該画素位置に印刷時のドットに対応する画素値を書き込むか否かを判定する。このとき画素値は入力された色情報に対応する。なお、ここで、背景閾値パターンおよび前景閾値パターンは、ドットの書き込み/非書き込みに対応する「1」と「0」からなる画像データである。これらの画像は前景(潜像)画像及び背景画像を作成するのに適したそれぞれのディザマトリクスによって2値化されたデータである。
nWriteDotOn=nCamouflage×
(nSmallDotOn׬nHiddenMark+nLargeDotOn×
nHiddenMark) 式(1)
式の構成要素を以下に示す。
nComouflage:カモフラージュ画像において、対象画素がカモフラージュ
模様を構成する画素であれば0、そうでなければ1。
nSmallDotOn:背景閾値パターンの画素値が黒であれば1、白であれば0(色はこれに限定されない)
nLargeDotOn:前景閾値パターンの画素値が黒であれば1、白であれば0(色はこれに限定されない)
nHiddenMark:基礎画像において、対象画素が潜像画像を構成する画素であれば1、背景画像を構成する画素であれば0。
¬nHiddenMark:nHiddenMarkの否定。前景部で0、背景部で1となる。
なお、各処理対象画素で式(1)の全ての要素を用いて計算する必要は無い。不必要な計算を省くことで処理の高速化を図ることができる。
例えば、nHiddenMark=1ならば¬nHiddenMark=0、nHiddenMark=0ならば¬nHiddenmark=1となる。従って、nHiddenMark=1ならば以下の式(2)の値をnLargeDotOnの値とし、nHiddenMark=0ならば、式(2)の値をnSmallDotOnの値とするとよい。
また、nCamouflageの値は式(1)に示したように、全体にかかる積算であるので、nCamouflage=0であれば、nWriteDotOn=0となる。従って、nCamouflage=0の場合は以下の式(2)の計算を省略できる。
(nSmallDotOn׬nHiddenMark+nLargeDotOn×nH
iddenMark) 式(2)
また、生成される地紋画像では、背景閾値パターン、前景閾値パターン、基礎画像、カモフラージュ画像の縦横の長さの最小公倍数の大きさの画像が繰り返しの最小単位となる。この為、地紋処理部205では繰り返しの最小単位である地紋画像の一部分のみを生成し、その地紋画像の一部分を地紋画像領域の大きさにタイル状に繰り返し並べると地紋画像生成にかかる処理時間を短縮できる。
次に、ステップS2705では、ステップS2704の計算結果(nWriteDotOnの値)をCPU1が判定する。即ち、nWriteDotOn=1ならばステップS2706に進み、nWriteDotOn=0ならばステップS2707に進む。
ステップS2706では、印刷時のドットに対応する画素値を書き込む処理を行う。ここで、画素値の値は、地紋画像の色によって変えることができる。黒色の地紋を作成したい場合、入力背景画像の処理対象画素を黒に設定する。その他、プリンタのトナーあるいはインクの色に合わせ、シアン、マゼンタ、イエローに設定することにより、カラーの地紋画像を作成することもできる。さらに、背景画像が1画素あたり1〜数ビットの画像データである場合には、インデックスカラーを用いて画素値を表現することができる。インデックスカラーは、画像データの表現方法で、対象とするカラー画像で頻繁に出現する色情報を目次に設定する(例えばインデックス0は白、インデックス1はシアンなど)。そして、各画素の値は色情報を記載した目次の番号で表現するものである(例えば、1番目の画素値はインデックス1の値、2番目の画素値はインデックス2の値、・・・と表現する。)
また、このステップS2706では、ドット(画素)に対応した上述の画素値の書き込みとともに、そのドットに対応する像域フラグを設定する処理も行う。例えば、そのドットが地紋画像の潜像のドットである場合は文字、背景部である場合は写真にそれぞれ設定される。この像域フラグは、図33等にて後述されるように、本発明の実施形態にかかる、地紋画像データの背景部を消失させる処理で用いられる。
ステップS2707では、入力背景画像の処理対象領域の全画素が処理されたか否かを判定する。入力背景画像の処理対象領域の全画素が処理されていない場合はステップS2708に進み、未処理の画素を選択し、再びステップS2704〜S2706の処理を実行する。
ステップS2750では、ステップS2704〜S2708の処理で作成した地紋画像に基づく地紋パターンを生成する。
以上のように、入力背景画像に対して上述の各処理が施されることにより地紋画像を生成することができる。なお、これだけの処理では、前景背景領域指定画像の前景と背景の切り替わる部分にドットの固まりが生じ前景の概形が目立ち偽造防止地紋の効果が薄れるデメリットが生じる場合がある。そこで、前景背景領域指定画像の前景と背景の切り替わりでドットの固まりが生じないようにするバウンダリ処理もあわせて施してもよい。図32は、そのバウンダリ処理まで施した地紋画像の生成例を示す図である。
以上説明した本発明の一実施形態にかかる画像処理構成において実行される処理のいくつかの実施形態を以下に説明する。この処理は、PCなどで作成され、本実施形態の複合機である画像形成装置200のハードディスクに一旦格納された地紋付き画像データが、送信など印刷以外の処理に供されるときに地紋機能が損なわれないようにする処理である。以下では、このハードディスクに一旦格納された画像データを「ボックス文書」とも言う。また、ハードディスクに格納された地紋付き画像データや通常の画像データの複製、改鼠などを有効に防止する実施形態についても以下に説明する。
(実施形態1)
本発明の第一の実施形態では、地紋画像が付されたボックス文書が送信など印刷以外に用いられる場合、画像処理によって予め地紋画像(本実施形態では潜像画像)を浮き上がらせる画像処理を少なくとも地紋画像に対して適用する。すなわち、画像処理装置のSEND機能のように、ネットワークを介して外部装置へ画像データを送信する送信処理時にその文書の画像データに解像度変換等が施されることがある。この場合に、それによってある程度の画像の崩れがあったとしても、送信先で認識できる程度に潜像が現れた画像を実現することができる。また、送信先の機器で潜像が浮かび上がった状態で印刷を行うことも可能となる。この結果、複写の際に潜像が浮かび上がるという本来の機能は最早無くなるものの、扱う画像データに浮かび上がった潜像が含まれることによって、その画像の複製など不正な取り扱いを牽制することができる。本実施形態では、画像データにおける地紋画像背景部の消失または濃度低下または色変更を画像形成装置200における画像処理によって行い、相対的に潜像部の濃度を背景部の濃度よりも濃くし、潜像部を浮き上がらせる。
具体的には、図24で説明した送信ジョブでは、同図のステップS4903の送信画像変換処理において、背景部を消し地紋文字部を浮き上がらせる処理を行う。また、図19で説明したFAX送信ジョブでは、ステップS4404において上記処理を行う。送信ジョブやFAX送信ジョブにおける送信画像に対する画像処理は、送信先に応じてさまざまな処理が施されるが、前述したとおり、イメージマネージャが画像変換部2030内の複数の画像処理ユニットを連結して動作させることによってこれを実行する。
潜像画像を浮き上がらせる処理は、図4にて前述した間引きフィルタ2024および/または色空間変換2021を用いて行う。すなわち、間引きフィルタ2024をローパスフィルタとして用いることで、空間周波数が高い地紋背景部の画像を消すようにし、加えて色空間変換2021で薄い濃度(高い輝度)の入力をより薄い濃度(より高い輝度)で出力するようにする。これにより、薄い濃度(高い輝度)の地紋背景部のパターンを、さらに消すようにする。
図33は、間引きフィルタ2024の詳細な構成を示すブロック図である。
間引きフィルタ2024には、ハードディスクからの画像データが展開されているRAM2002(図4)から、地紋画像が付加された画像データおよび像域フラグ信号が入力する。間引き回路6001は、設定により入力画像および像域フラグを1/2、1/4、1/8のいずれかに間引いて出力することができる構成とされている。本実施形態では、さらにこの間引き処理を行わず入力された画像をそのまま出力する設定を可能としている。
フィルタ6002は9×9のマトリクスにより構成されている。図34は、潜像を浮かび上がらせる処理時に設定されたフィルタ6002の特性を示す図である。図34に示すように、フィルタ6200をローパスフィルタとして設定することにより、高周波数特性をもつ地紋背景部の画像を消すように処理がなされることになる。ディレイ6003は、フィルタ6002の処理で生じる遅延と同様の遅延をもつ。セレクタ6004は、像域信号に応じて、フィルタ6002の出力、ディレイ6003の出力のいずれかを選択して出力する。すなわち、像域信号が「文字」の場合にはディレイ6003の出力を選択し、「写真」の場合にはフィルタ6002の出力を選択する。これにより、像域フラグが「文字」に設定さている地紋文字部(潜像部)については、フィルタを通らない画像信号が選択され、「写真」に設定されている地紋背景部についてはフィルタの処理がなされた画像信号が選択される。これにより、地紋背景部のみにフィルタ6200によるローパス処理を施し、ローパス処理による画像劣化を最小限に抑えつつ、地紋背景部の消去を行うことができる。
なお、地紋画像の付加が前述した透かし印刷(図29)または重ね印刷(図30)のいずれの方法であっても、上述した像域フラグに応じた選択が同様に行われることはもちろんである。
図35は、潜像を浮かび上がらせる処理時の色空間変換2021のLUTの特性を示す図である。図35に示す特性をもつLUTを設定することにより、高輝度領域の(濃度が薄い)画像については、より高輝度(より薄い濃度)にすることによって、地紋背景部のような薄い濃度で印字されている画像を、より薄くする。これにより、地紋画像の背景部がさらに消えるようにする。この結果、予め潜像部が浮かび上がった画像データを得ることができる。
そして、以上のように潜像が浮かび上がった画像データを再びRAM2002に書き戻し、それに対して送信のための処理を行い送信する。これにより、送信のための解像度変換などの処理によって画像データがある程度損なわれても潜像が浮かび上がった状態は維持することができる。その結果、送信先でこの画像データを用いる者がデータ複製など不正な扱いをすることを牽制することが可能となる。また、送信先で印刷を行う場合に、その印刷物を潜像が浮かび上がった状態とすることができる。このような印刷物はそれが複写されるときに潜像が浮かび上がるという本来の地紋の機能は無いものの、印刷物の潜像が表す意味などによってその印刷物の使用を思いとどまらせ、印刷物の不正使用を抑制することが可能となる。
(実施形態1の変形例1)
上述した実施形態1では、地紋が付加された画像データについて、その像域フラグの文字写真判定フラグが「写真」に設定されている地紋背景部についてのみローパスフィルタ処理を施し、また、画像の低濃度部をさらに薄くする色変換処理を施す例を説明した。本発明はこの形態に限られるものではないことはもちろんである。
本変形例では、像域フラグとして、文字写真判定のフラグ以外に、地紋画像の潜像部か背景部かを示すフラグを設け、それを用いて地紋画像のみに処理を行い付加されている地紋データを浮かび上がらせる。
図36、図37は、本変形例における、地紋付加ずみ画像のPDLデータをRIP2018によって展開した後の画像データの構造を模式的に示す図である。この画像データは、RGB各色について8ビットのデータ、および8ビット分の像域フラグからなっている。
8ビットの像域フラグは、各1ビットずつで、
文字/写真判定フラグ
有彩色/無彩色判定フラグ
予備
予備
予備
予備
地紋潜像部(地紋文字)判定フラグ
地紋背景部(地紋背景)判定フラグ
から構成されている。
地紋を浮き上がらせる処理は、間引きフィルタ2024および色空間変換2021を用いることは上述の第一の実施形態と同じである。図33に示す間引きフィルタ2024の処理のうち、第一の実施形態と異なる点は、第1に、上記フラグの設定に対応したセレクタ6004の処理である。
すなわち、セレクタ6004は、地紋背景部の判定フラグが「0」のとき、ディレイ6003の出力を選択し、「1」の場合にはフィルタ6002の出力を選択する。これにより、文字/写真判定フラグの内容にかかわらず、地紋画像の地紋背景判定フラグが「0」に設定され、かつ地紋文字判定フラグが「1」に設定されている地紋文字部については、ローパスフィルタ6002を通らない画像データが選択される。一方、地紋背景判定フラグが「1」に設定され、かつ地紋文字判定フラグが「0」に設定されている地紋背景部については、フィルタ6002の処理が施された画像データが選択される。これにより、写真と判定される画像のうち、地紋背景部のみにローパスフィルタ処理が施されるようにすることができ、ローパス処理による画像劣化を最小限に抑えつつ、地紋背景部の消去を行うことができる。
図38は、本変形例にかかる色空間変換2021の構成を示すブロック図である。本変形例では、色空間変換においても、間引きフィルタと同様に像域フラグの内容に応じて地紋画像に対する色空間変換の実行/非実行を定める。
図38において、マトリクス6051には、RAM2002から画像データおよび像域フラグが入力する。マトリクス6051は3×8のマトリクス回路である。設定により、入力画像、像域フラグにマトリクス演算を施して出力することができる構成となっている。本変形例の潜像を浮かび上がらせる処理では、この機能を用いることはなく、入力された画像をそのまま出力する。1次元のLUT6052は、高輝度部を強調する特性をもつ設定がなされている。この特性は図35に示すものと同様のものである。図35に示すような特性を持つLUTを設定することにより、高輝度領域の画像信号(濃度が薄いことに対応する)については、より高輝度(より薄い濃度)にすることによって、地紋背景部のような薄い濃度で印字されている画像を、より薄くする効果が得られる。ディレイ6053は、LUT6052で生じる遅延と同様の遅延を持つ。
セレクタ6054は、像域フラグの内容に応じて、LUT6052の出力、またはディレイ6053の出力のいずれかを選択して出力する。すなわち、地紋背景部判定フラグが「0」で、地紋文字判定フラグが「1」のときはディレイ6053の出力を選択する。一方、地紋背景部判定フラグが「1」で、地紋文字判定フラグが「0」のときは、LUT6052の出力を選択する。これにより、地紋画像の文字部については高輝度強調LUTの処理が施されていない画像信号が選択され、地紋背景部については高輝度強調画像信号が選択される。これにより、地紋背景部のみに高輝度強調処理が施されるようにでき、高輝度強調処理による画像劣化を最小限に抑えつつ、地紋背景部の消去を行うことができる。
以上のように、本変形例によれば、地紋が付加されていない写真部分(非文字部分)の画像データについては、地紋背景部を消去するための画像処理を行わないようにすることができる。
なお、上述した例は、地紋画像が付された画像データ(地紋付きボックス文書)を他の機器に送信する際に、潜像を浮かび上がらせるものである。しかし、本発明の適用はこの例に限られないことはもちろんである。例えば、地紋付きボックス文書を画像形成装置200の表示器などに表示する場合に、上記の例と同様に潜像部を浮かび上がらせる処理(相対的に潜像部の輝度を、背景部である消失画像よりも低くする画像処理)を行うこともできる。これにより、表示のための所定の処理によって画像に一定の崩れが生じたとしても、表示部において潜像を認識できる程度に表示することができる。その結果、ユーザに対して扱っている画像データが地紋が付されたものであることを認識させることができ、その画像データの不正な取り扱いを牽制することが可能となる。
(実施形態2)
本発明の第二の実施形態は、上記の変形例を含む第一の実施形態と同様、地紋画像が付された画像データについてそれを印刷以外のジョブ処理に用いようとする際に、潜像部を浮き上がらせる処理に関するものである。本実施形態では、ハードディスクに格納されたいわゆるボックス文書について、種々の編集処理を行う場合に地紋画像の潜像を浮かび上がらせる。これにより、ボックス文書の不正な複製、改竄を抑止するものである。
図39(a)〜(d)は、本実施形態におけるボックス文書の編集機能を説明する図である。ボックス文書の編集機能は、ボックスに保存してある文書を複製する文書複製がある。その他の編集機能として、他のボックス文書と結合したり、他のボックス文書の途中ページに挿入したりすることによって、1つの新たなボックス文書を作成する文書結合、文書挿入、1つのボックス文書から任意のページを削除するページ削除等がある。以下に文書複製、文書結合、文書挿入、ページ削除に関して機能を説明する。
図39(a)は、文書複製の編集機能を説明する図である。文書複製では、元文書の全ページを複製し、元文書と全く同じ新規の文書を作成する。完全に新規文書を作成するため、元文書は編集されない。
図39(b)は、文書結合の編集機能を説明する図である。文書結合では、複数文書の全ページを複製し、指定された順序で1文書としてページを繋げることにより、新規文書を作成する。本実施形態では、完全に新規文書を作成するため、元文書は編集されない。もちろん、ページを複製するのではなく、複数の元文書をそのまままとめて1文書にすることで文書結合を実現してもよい。
図39(c)は、文書挿入の編集機能を説明する図である。文書挿入では、ある文書(挿入先文書)の指定ページに複数の文書(挿入文書)を挿入した文書を作成する。本実施形態では、挿入先文書の複製の指定ページに挿入文書の複製を挿入する。完全に新規文書を作成するため、元文書は編集されない。もちろん、ページを複製するのではなく、複数の元文書をそのまま使用することで文書挿入を実現してもよい。
図39(d)は、ページ削除の編集機能を説明する図である。ページ削除では、ある文書の任意のページを削除する。削除するページは複数ページでもよい。本実施形態では、文書のページを直接削除する。文書複製により、複製した新規文書に対してページを削除するような構成にしてもよい。
本実施形態は、以上のようなボックス文書の編集に際して、文書の画像データに付された地紋画像データに対して処理を行い、地紋画像の潜像を浮かび上がらせる処理を行う。この浮き上がらせる処理は、第一の実施形態で説明したのと同じ処理であり、間引きフィルタ2024および色空間変換2021を用いて行う。すなわち、図33〜図35にて上述した処理によって背景部を消失させ潜像を浮かび上がらせる。あるいは、第一実施形態の変形例にかかる図36〜図38にて上述した潜像を浮かび上がらせる処理を行う。
図40は、本発明の第二の実施形態にかかる地紋付きボックス文書の複製(電子的なコピー)処理を示すフローチャートである。
図40において、先ずステップS13001で、複製元ボックス文書のページの画像データを読み出す。次にステップS13002では、複製元の画像データが地紋付きか否かを判断し、地紋付きの場合はステップS13003に進み、そうでないときはステップS13004に進む。
ステップS13003では、地紋画像の潜像を浮き上がらせる画像処理を画像データに施す。この処理は、第一の実施形態で説明した処理と同様のものである。
ステップS13004では、読み出した画像データあるいはその画像データの地紋画像における潜像を浮き上がらせた画像データを新規文書の所定の位置に格納する。すなわち、そのページの画像データを新規文書としてコピーする。そして、ステップS13005で、ステップS13004で格納したページが最終ページか否かを判断し、最終ページであれば本処理を終了し、そうでないときはステップS13001に戻り、上述の処理を繰返す。
以上のように、ボックス文書をコピーしようとする場合、それが地紋付き画像データのときは、地紋画像の潜像部を浮き上がらせる処理を行う。これにより、コピーした文書が原本とは異なることを認識でき、そのコピーした文書を不正に用いるなどの行為を牽制することが可能となる。
なお、以上の説明では、ページごとに元の画像データが地紋付きか否かを判断しているが、ボックス文書全体で地紋付きデータか否かを判断するようにしてもよい。
図41は、本実施形態における地紋付きボックス文書のページ削除の処理を示すフローチャートである。最初に、ステップS14001で、ボックス文書に対し、指定されたページの画像データを削除する。この指定ページが削除された文書が、以下の処理における元のボックス文書となる。
次に、ステップS14002では、ページ削除が行われたボックス文書が地紋付き文書か否かを判断し、地紋付き文書の場合はステップS14003に進み、そうでないときは本処理を終了する。本実施形態では、文書の中に1ページでも地紋付きの画像データが存在していれば、地紋付き文書と判断する。
ステップS14003では、上記のページが削除された元のボックス文書について、図40で説明した複製処理を行う。その代わりに、ステップS14004では、ステップS14003で複製された元のボックス文書を消去し、本処理を終了する。すなわち、削除したページが含まれる文書に地紋画像が付加されたページが存在するときは、ページが削除された文書をコピーする。その際、図40にて説明したように、文書の中の地紋画像が付されたページではその地紋の潜像が浮かび上がらせる処理を行う。これにより、ページの削除が行われた文書が原本とは異なることが認識でき、例えば、その削除が行われた文書を不正に用いるなどの行為を牽制することが可能となる。
(実施形態2の変形例)
上述した実施形態2では、PC240において画像データに地紋を付加し、画像形成装置200において付加されている地紋画像の潜像を浮かび上がらせる処理を施す例を説明した。しかし、本発明の形態はこれに限られないことはもちろんである。
以下の変形例では、PC240などの他の機器から入力された画像データに対して、画像形成装置200において地紋画像を付加し、同じ画像形成装置200において付加されている地紋画像の潜像を浮かび上がらせる場合について説明する。すなわち、画像形成装置200において、地紋画像を付加した画像データを一旦ハードディスクに格納し、これを印刷以外のジョブに用いる際に潜像を浮かび上がらせる処理を行う。
先ず、図42〜図48を参照して画像形成装置200において地紋付き画像を形成する処理について説明する。
図42は、画像形成装置200における地紋付き画像の生成処理の概念を示す図である。本画像形成装置では、操作部2062で指定された文字や記号をRAM2002上にビットマップとして展開する。5001はビットマップとして展開された一例を示すフォント画像を示す。また、地紋画像の前景パターン5002、背景パターン5003およびカモフラージュパターン5004をそれぞれHDD2004によるハードディスクに保持し、これらをRAM2002上に任意の大きさに展開することができる。
5010は地紋の前景(潜像)画像生成を示している。ここで、5011はハードディスクに保存されている前景パターンを所定の数だけ繰り返してRAM2002に展開したものを示している。また、5012は指定されたフォントをRAM2002に展開したものを示している。フォント5012は前景部パターン5011の画像サイズと合わせるために白画像が周囲に付加されている。RAM2002にパターン5011とフォント5012を展開した後、合成2023(図4)によって双方の画像を前景画像5013として合成し、それをRAM2002に展開する。このときフォント5012の文字の部分にだけ前景部パターン5011が残るように合成処理をおこなう。
5020は地紋の背景画像生成を示している。ここで、5021はハードディスクに保存されている背景パターンを所定の数だけ繰り返してメモリ上に展開したものを示している。5022は指定されたフォントをRAM2002に展開したものを示している。フォント5022は背景パターン5021の画像サイズと合わせるために白画像が周囲に付加されている。合成2023によって双方の画像を背景画像5023として合成し、それをRAM2002に展開する。このとき、フォント5022の文字以外の部分だけ背景パターン5021が残るように合成処理を行う。
5030はカモフラージュ画像を示すものであり、これはカモフラージュパターン5004をRAM2002に展開した画像である。この画像は操作部からの指示に応じて生成しない場合もある。
前景および背景の画像生成処理5010、5020が終了した後、合成2023によって前景画像5013と背景画像5023を単純に合成し、地紋画像5050をRAM2002に展開する。カモフラージュ画像5030の画像生成の指示があった場合は、画像5050にさらに合成処理を行い、カモフラージュ付き地紋画像5060をRAM2002に展開する。このとき、カモフラージュ画像が白抜きされるように合成を行う。
地紋画像が生成された後、原稿画像5040と地紋画像5050(または5060)を合成し、地紋付き画像5070をRAM2002に展開する。
図43〜図48は、画像形成装置200において地紋画像印刷に関する設定をおこなうユーザインターフェースの一例を示す図である。
図43は、図13に示した応用モードボタン3305を押下したときの画面を示す図である。前述したとおり、応用モードボタンを押下すると、縮小レイアウト、カラーバランス等の設定を行うことができる。この他、ボタン4101を押下することにより、地紋に関する設定も行うことができる。
図44は、地紋設定ボタン4101を押下したときに表示される画面を示す図である。ここでは、地紋として印刷する情報として、スタンプ、機体番号、日付から選ぶことができる。本変形例ではこれらについて説明するが、例えば、部数の番号やユーザのID番号などを選ぶことができるようにしてもよい。また、ここでは、いずれかひとつを選ぶこととしているが、複数の情報を選択して印刷するようにしてもよい。
図45は、スタンプ設定ボタン4111を押下したときに表示される画面を示す図である。ここではスタンプとして、極秘、コピー禁止、無効、CONFIDENTIAL、社外秘、コピーの6つが設定されており、この中から地紋(潜像)として印刷するものを選ぶことができる。例えば、「極秘」を選択するときは、ボタン4121を押下した後、ボタン4122を押下し、次の設定画面である図47に示す画面へと遷移する。
図46は、図44に示す画面で日付設定ボタン4112を押下したときに表示される画面を示す図である。図46に示すように、日付の書式として、YY/MM/DD、MM/DD/YY、DD/MM/YY、YY年MM月DD日の4つが設定されており、この中から地紋(潜像)として印刷するものを選ぶ。例えば、YY/MM/DDを選択するときは、ボタン4131を押下した後、ボタン4132を押下し、次の設定画面である図47に示す画面へと遷移する。
図44において、機体番号設定ボタン4113を押下すると、次の設定画面である図47に示す画面へと遷移する。地紋情報としては個々のプリンタそれぞれが持つ機体のシリアル番号が潜像として印刷されることになる。
図47は、総ての地紋情報に共通の項目を設定する画面を示す図である。この画面では、地紋画像の潜像として印刷するフォントのサイズおよび色を選択する。フォントのサイズとしては、大、中、小、また、色としては、ブラック、マゼンタ、シアンのいずれかをそれぞれ選択することができる。フォントのサイズ、色それぞれを選択後、ボタン4143を押下すると、次の設定画面である図48に示す画面へと遷移する。
図48は、共通設定項目の続きの画面を示す図である。この画面では、地紋印刷のカモフラージュパターンの選択と、浮き出し/白抜きの設定を行うことができる。
カモフラージュパターンは、地紋画像を付加した印刷出力物において、地紋画像が付加されていることを人間の目に対して認識させづらくさせるためのものである。図48に示す画面では、カモフラージュパターンは、扇、桜など複数のパターンから選択することができる。また、カモフラージュパターンを使用しないという選択を行うこともできる。因みに、図32に示される地紋印刷画像において選択されているカモフラージュパターンは、扇である。
浮き出し/白抜きの設定は、地紋付き画像を複写した後の画像において、地紋の潜像と地紋が付されたテキスト情報等の画像のいずれが顕像化するかを指定するものである。図49(a)〜(c)は、地紋付き画像の浮き出し/白抜きを説明する図である。同図(a)は印刷された地紋付き画像を示している。この印刷物を複写すると、浮き出しの設定をしたときは同図(b)に示すものとなり、白抜きを設定したときは同図(c)に示すものとなる。すなわち、浮き出しの設定の場合は、複写物において文字(「禁」)など地紋の潜像が顕像化する設定を行う。一方、白抜きの設定の場合は、複写物において地紋が付される画像(この例ではテキスト)が顕像化するような設定を行う。いずれの場合も、文字などの潜像は、複写物において顕著に認識可能となる。
図48に示す画面で、カモフラージュパターン、浮き出し/白抜きをそれぞれを選択した後、ボタン4153を押下することにより地紋に関する総ての設定を確定する。
画像形成装置200において、以上、図42〜図48を参照して説明したようにして形成された地紋付き画像データは、ハードディスクに一旦格納される。そして、画像形成装置200では、この画像データが、送信や編集など、印刷以外のジョブに用いられるとき、上記の各実施形態ないし変形例で説明した、潜像を浮かび上がらせる処理を実行する。
以上説明した変形例を含む第二の実施形態によれば、地紋付画像データを複製したり、ページ削除、挿入などの改変操作をしたりする場合に、そうした操作によって得られるデータには文字列などの潜像を浮かび上がらせることができる。これにより、地紋付画像データが「マスター(原本)」であるとする考えの下、複写や改変されたものが原本とは異なることを視覚的に認識可能とすることができる。
なお、上述した第一の実施形態、第二の実施形態のいずれの場合も、原本データ(最初に、ボックス(ハードディスク)に格納されたデータ)自体の地紋を顕像化させるのではなく、原本から複製したものに対して処理を行う。特に、表示画面への表示を行う場合、原本データを顕像化させてしまうと原本が存在しなくなるため、内部的にデータをコピーし、そのコピーデータについて顕像化させる処理を行うこととする。また、外部装置へのデータ送信の場合、原本を残して送信する場合(複製したデータを送信する場合)には、複製したデータを顕像化させることはもちろんである。なお、原本そのものを送信する場合は、原本データに対して顕像化を行い送信処理を行う。
(実施形態3)
本発明の第三の実施形態は、複合機200のハードディスク(ボックス)に地紋が付加されたデータが格納されている場合に、これらのデータを改変する操作を禁止するため、データの全削除以外の一部複製、ページ削除、ページ挿入などを禁止する処理に関する。また、第三の実施形態では、ボックスに地紋が付加されていない画像データが格納されている場合、このデータを複製するときは、コピーされたものであることを示す文字列などを潜像とした地紋画像を、複製する画像に合成する処理を行う。
本実施形態にかかる複製などの禁止処理を説明する前に、ボックス内文書のページ操作、文書の結合、移動・複製を行う際の操作部の操作について説明する。図15および図50〜図54はこれらの操作を説明する図である。
最初に、前述した図15で示す操作部の表示画面において文書複製の操作を行う場合について説明する。例えば、同図に示すボックス名「会議資料1」内にある文書名「会議資料1−1」の文書をボックス名「会議資料2」へ複製する手順を説明する。
図15において、ボタン3501を押下して、文書名「会議資料1−1」の文書を選択後、「移動/複製」ボタン3510を押下する。これによって操作部の表示は図50に示す画面となる。ここで、ボックス3601は元々文書名「会議資料1−1」であり、複製先としては選択できないため、選択できない旨を示す網掛け表示とされる。3602は現在登録されているもう一つのボックスである「会議資料2」を示す。3604は3402同様HDD全体の使用量を示す。3605は、文書の複製を指示するためのボタンを示し、ボタン3605を押下しないときは文書の移動を指示することになる。3603はキャンセルボタンを示し、押下により図15に示される画面に戻る。3606は移動・複製を実行するボタンを示す。
図50において、ボタン3602を押下して複製先のボックスである「会議資料2」を選択した後、文書の複製を指示するボタン3605を押下し、さらにボタン3606を押下して文書の複製を実行する。
図51は、ボックス「会議資料2」の内容を表示した画面を示す図である。図において、3701、3702は元々このボックス内にあった文書「会議資料2−1」、「会議資料2−2」を示し、3703は上述の操作で複製した文書「会議資料1−1」を示す。上述の操作により、文書「会議資料1−1」がボックス「会議資料2」に複製されていることがわかる。
次に、図51に示す操作部の表示画面において、ボックス名「会議資料2」にある文書「会議資料2−1」と「会議資料1−1」を結合する操作を説明する。
図51において、結合すべき2つの文書「会議資料2−1」ボックス3701と「会議資料1−1」ボックス3703を押下することによってこれらを選択する。その後、「文書結合」ボタン3704を押下する。これに応じて、操作部の表示は図52に示す画面に移る。ここで、3801は文書結合操作後の文書を示す。本実施形態では、結合後の文書名はリスト表示で上にあったものが優先されるため、文書名は「会議資料2−1」となっている。HDD使用量が4%と、結合により増加していることが確認できる。
次に、図52に示す操作部表示において、ボックス名「会議資料2」にある文書「会議資料2−1」の1ページを削除する操作について説明する。
図52において、ボックス3801を押下して文書「会議資料2−1」を選択した後、ボタン3802を押下してページの操作を指示する。これに応じて、操作部の表示は図53に示す画面に移る。ここで、3901は文書「会議資料2−1」の1ページ目を示す表示に対応したボタンを示している。図53に示す例は、文書「会議資料2−1」が4ページである。
図53において、削除すべきページである1ページ目を、ボタン3901を押下することによって選択した後、ページ削除を指示するボタン3902を押下する。これに応じて、操作部の表示は図54に示す画面に移る。この画面は、1ページ目が削除され、文書「会議資料2−1」のページ数が3ページになっていることを示している。
図55は、ボックス文書を格納する本実施形態のハードディスクの論理的な使用方法を示す図である。本実施形態では、用途に応じてハードディスクにおける画像メモリの記憶領域をテンポラリ領域501とボックス領域502に論理的に分ける。テンポラリ領域501は、画像データの出力順序を変えたり、複数部出力においても一回のスキャンで出力ができるようにしたりするため、PDLの展開データやスキャナからの画像データを一時的に記憶する記憶領域である。ボックス領域502はボックス機能を使用するための記憶領域であり、ボックス503〜507のように登録された数の小さな記憶領域に分割されている。例えば、ボックス503は、図14で示したボックス番号0番のボックス名「会議資料1」に対応する。ユーザはボックスを指定することによりPDLジョブやスキャンジョブを各ボックス入力することができ、また、ボックスの中を見たり、設定変更やプリント出力を行ったりすることもできる。
図56、図57および図58は、それぞれHDD2004によるハードディスクに格納される画像の論理的構造を詳細に示す図である。ボックスは複数のスキャン文書や、PDL文書をまとめて格納できる論理的な区切りを示す。文書にはスキャンデータとPDLデータの2種類がある。文書は複数のページ(画像ファイル)からなる。各文書にはそれぞれ文書属性がついており、文書名、入力元、色空間の情報が格納されている。また、各ページにもページ属性があり、カラー属性、ページ番号、解像度、画像サイズ、原稿サイズ、用紙サイズ、圧縮方式、ファイルフォーマット、地紋のありなしが情報として格納されている。
図56、図57および図58は、それぞれ図14、図51および図54に示す表示に対応している。図56は、ハードディスク内にボックスが2つ、それぞれのボックスには文書が2つずつあることを示している。図57は、文書の複製操作によりボックス名「会議資料2」には文書が3つあることを示している。図58は、さらに文書の結合、結合後の文書のページ削除が行われた後であるため、ボックス名「会議資料2」には2つの文書しかないが、文書「会議資料2−1」のページ数は3ページになっていることを示している。
以上説明したようなボックス文書として地紋付き画像がハードディスクに格納されている場合に、それが複製、改変など印刷以外のジョブに用いられるときは、その処理を禁止する本発明の第三の実施形態について以下に説明する。併せて、第三の実施形態は、地紋が付加されていない画像データが格納されている場合、このデータを複製したデータについては、コピーされたものを示す文字列などを潜像とした地紋画像を生成し、複製した画像に合成する処理を行う。
図59は、図15や図50など一連の図を用いて説明したボックス内の文書の操作に対応した第三の実施形態の処理を示すフローチャートである。
図15や図50などで前述した操作によって、ボックス内の文書の複製が指示されると(S7000)、先ず、複製する文書の総てのページのページ属性がチェックされる(S7001)。ここで、その文書内に1ページでも、ページ属性の地紋の項目が「有り」となっているページがあるときは、その文書の複製は禁止される(S7002)。その場合、操作部には図61に示す警告表示がポップアップされ、地紋付き文書のコピーが禁止されたことが示される。
一方、文書に1ページもページ属性:地紋が「有り」のページがないときは、その文書を指示されたボックスに複製する(S7003)。そして、複製した文書に対して地紋を付加する(S7004)。この地紋を付加する処理は、図23のステップS4804に相当する、ローカルコピーのプリント処理時に行われる地紋付加の処理と同じである。すなわち、図42にて前述した地紋付き画像の生成処理と同じ処理を行うことにより、地紋が付加されることになる。本実施形態では、ここで付加される地紋は「FILECOPY」という文字列であるが、予めユーザが付加する地紋情報を設定しておけるようにしてもよい。
地紋が付加された後、複製され、さらに地紋が付加された文書のページ属性の地紋の項目を総てのページについて「有り」にする(S7005)。
以上の制御により、ボックス内にある文書が地紋画像の有り無しによってオリジナル文書か複製されたものであるのかを判別することができる。また、一度複製された文書は、地紋が付加されているため二度と複製できないことにもなる(S7002)。
なお、以上の説明は、ボックス文書の複製を例にとり説明したが、本発明の適用はこの形態に限られないことはもちろんである。複製の他に、ページの結合、ページ挿入、ページ削除、ページ内の改変など文書の内容を変更する処理に適用できることは明らかである。
図60は、同様に、図15や図50など一連の図を用いて説明したボックス内の文書のページ削除処理で、地紋の有り無しに応じて削除の許可/不許可を切り替える処理を示すフローチャートである。
前述した操作によって、ボックス内の文書のあるページの削除が指示されると(S7100)、先ず、削除されるページのページ属性をチェックする(S7101)。ここで、削除されるページのページ属性の地紋の項目が「有り」のときは、そのページの削除を禁止する(S7102)。その場合、操作部に同様に図61に示す警告表示がポップアップされる。一方、削除されるページのページ属性の地紋の項目が「無し」のときは、そのページを削除する(S7103)。
この制御により、ボックス内にある文書が地紋付き画像の場合、ページ削除を不許可とすることができ、その地紋付きページを削除するという改竄を防ぐことができる。なお、総てのページについて地紋の項目が「無し」のときは、総てのページの削除が許可されることになることはもちろんである。
また、上記の実施形態では、文書のページごとに属性をチェックし、そのページの削除許可/不許可を切り替えるものである。しかし、文書内に1ページでも地紋「有り」の属性を持つページがあれば、たとえ削除対象のページのページ属性が地紋「無し」であっても、ページ削除を禁止するようにしても良い。これにより、文書単位での改竄を防ぐことができる。
(実施形態3の変形例)
上述した実施形態3では、地紋付き画像の生成を画像形成装置200において行うものである。しかし、この例に限られず、PDLプリント時にPC240において地紋付き画像を生成してもよい。この処理は、既に前述したとおりである。
図62は、PC240によってPDL展開された地紋付き画像を、画像形成装置200のボックス「会議資料1」に文書「会議資料1−2」として保存した場合のページ属性を示す図である。この例は、PDL展開された画像は3ページで、3ページともに地紋が付加され、各々のページのページ属性の地紋の項目は「有り」になっていることを示している。
また、編集対象の文書の画像が地紋画像が付加されている画像、あるいは地紋画像が付加されるべき画像である場合に、画像形成装置の操作パネル上で、複写、一部削除のような指示自体を禁止すべく、操作パネルの表示を変更するように構成してもよい。
これにより、実施形態3で説明した、文書操作によって地紋が付加された画像の場合と同様、文書の複製を制限することができる。また、ボックス内にある文書の地紋の有り無しによって、ページ削除の許可不許可が切り替えられ、その文書の改竄を防ぐことができる。
(他の実施形態)
上述した、変形例を含む第一の実施形態から第三の実施形態では、それぞれの潜像を浮かび上がらせる処理などを自動的に行うものとして説明した。これに代わり、潜像を浮かび上がらせるなどの処理を実行するか否かを予め設定するようにしてもよい。すなわち、変形例を含む第一の実施形態から第三の実施形態にかかるそれぞれの処理は、その処理を実行する旨が予め設定されているときに実行し、その設定がなされていないときは通常の画像データのまま送信したり他のジョブに用いるようにすることもできる。この設定は、例えばユーザが地紋印刷の設定画面を介して行うことができる。これに対し、例えば実施形態1にかかる送信ジョブでは、図24のステップS4903の送信画像変換処理においてこの設定の判別を行うことができる。そして、潜像部を浮き上がらせる処理を行う旨の設定がされているときのみ、実施形態1で説明した処理を行うようにする。
また、上述の各実施形態では、地紋が付された画像データについて潜像部を浮き上がらせる形態について説明した。本発明は、このような地紋が付された画像データに限られず、他の画像データについても適用することができる。例えば、「印刷出力時には地紋画像を合成する」という情報が付された画像データについても本発明を適用することができる。
このような情報の付された画像データに対して本発明を適用すると以下のようになる。すなわち、画像データに、「印刷出力時には地紋画像を合成する」旨の情報が付されていることを検知すると、その画像デ−タが送信など特定の処理が行われるときは、その画像データに地紋画像のうちの潜像部のみを合成する処理を行うことができる。これにより、例えばボックスに一旦格納された画像データが、印刷する際に、地紋画像を合成する旨の情報が付されたものであることが検知されると、それを印刷以外のジョブ(例えば、送信ジョブや複製ジョブや改変ジョブ)に用いようとするときは、地紋の潜像を浮き上がらせた状態で潜像の合成が行うことができる。その結果、上述の各実施形態と同様、そのデータが扱われる際(例えば、送信後に送信先で扱われる際、複製後のデータが扱われる際、改変後のデータが扱われる際)に、その扱う者に原本でないことを認識させることができる。これにより、例えば、そのデータの不正な使用を牽制することもできる。
上記「印刷出力時には地紋画像を合成する」という情報が付された画像データについて本発明を適用した場合の一実施形態に係る処理を以下に説明する。
PC240の表示画面上に、図63に示すユーザインターフェースが表示される。この状態で、ユーザが「地紋プリントを後にするために画像データを格納する」をチェックすると、以下の処理が行われる。
予め、図28に示したユーザインターフェースを用いてユーザによって設定された情報(地紋画像を生成するための情報)と、地紋画像を合成する旨を示す情報と、画像データと、画像データを作成したユーザの情報をPC240がプリンタ200に対して送信する。ここで、上記ユーザによって設定された情報には、文字列(2207)や文字フォント(2208)や文字サイズ(2209)や文字色(2212)や文字角度(2211)が含まれている。
プリンタ200は、上記三つの情報と上記画像データとを受け取り、画像データに上記三つの情報を関連付けてHDD2004に格納する。また、ユーザは、このプリンタ200の表示画面上で、HDD2004に格納されている画像データの印刷出力指示や印刷出力以外の出力指示(例えば、複製指示、送信出力指示、改変出力指示)を行うことができる。
以下、図64を参照して、地紋画像を生成するための情報と関連付けられて格納されている画像データの出力指示が行われた場合の処理について説明する。なお、以下の処理は、プリンタ200内のCPU2001により統括的に制御される。
ステップS6401では、出力指示が印刷出力指示または印刷出力以外の出力指示のいずれであるかを判定する。判定の結果、印刷出力指示である場合は、ステップS6410に移行して、画像データに地紋画像を合成して印刷出力(画像データをシート上に出力)する。一方、印刷出力以外の出力指示である場合には、ステップS6402に移行する。
ステップS6402では、上記出力指示を行ったユーザが、上記画像データを作成したユーザと同一であるか否かを判定する。判定の結果、同一でない場合は、ステップS6403に移行し、地紋画像の代わりにスタンプ画像を画像データに合成して出力するための処理を開始する。これは、本人以外のユーザが原本を無闇に送信することを防ぐためである。
一方、ステップS3402の判定結果が作成した本人であるの判定である場合は、ステップS6407に移行する。ステップS6407では、例えば「格納手段から画像データを削除してもよいですか?」と表示画面に表示して、ユーザに画像データの削除の可否を問い合わせる。そして、ステップS6408で、ユーザが削除を許容する旨の選択入力があるか否かを判定する。ユーザが削除を許容する旨を選択したと判定した場合は、ステップS6409に移行して、画像データに地紋画像を合成して、ステップS6401で判断した特定の出力を行う。
一方、判定の結果、ユーザが削除を許容しない旨(格納手段には画像データを残しておきたい)を選択したと判定した場合には、ステップS6403に移行して、地紋画像の代わりにスタンプ画像を画像データに合成して出力するための処理を開始する。
スタンプ画像を画像データに合成して出力するための処理では、先ず、ステップS6403で、地紋画像を合成するための情報を、文字列画像を合成するための情報に変更する。そして、ステップS6404で、本実施形態では、上記地紋画像を生成するための情報(文字列や文字フォントや文字サイズや文字色や文字角度)からスタンプ画像を生成する。具体的には、フォントが文字フォントにより定義され、サイズが文字サイズにより定義され、角度が文字角度により定義され、形が文字列により定義された領域(潜像領域)の色が文字列色である。そして、潜像領域の周囲の色が上記文字列色以外の色(例えば、白色)である文字列画像を生成する。なお、地紋画像とは、印刷出力された際に文字列の領域が当該領域の周囲の領域と略同一の濃度となっている画像であるのに対して、スタンプ画像とは、印刷された際に文字列の領域が当該領域の周囲の領域と異なる濃度となっている画像である。
次に、ステップS6405では、上記生成された文字列画像を画像データに合成する。そして、ステップS6406で、合成後の画像データの、ステップS6401で判断した特定の出力(送信、複製など)を行う。
以上、「印刷出力時には地紋画像を合成する」という情報が付された画像データの特定の出力を行う前に、地紋画像の代わりに文字列画像を画像データに合成する処理を詳細に説明した。このように、印刷出力時には原本であることを示す印刷出力物が作成され、印刷出力以外の出力が行われる時には、原本でないことを示す出力物が作成されることになる。従って、原本が無闇に出回らないという効果がある。
また、本実施形態では、地紋画像を生成するための情報を用いて上記文字列画像を生成した。これにより、出力先で上記文字列画像付きの画像データが印刷された際には、元々、地紋画像の中に埋め込まれるべき文字列の画像が合成されて印刷されることになる。そのため、原本の複写物を作成しようとするユーザに複写を思いとどまらせるべく設定された文字列が、明瞭に現れた状態で印刷物が作成されることになる。当然、こうした、複写を思いとどまらせるべく設定された文字列は、通常の何の意味もない文字列に比べて、出力先のユーザが印刷物を作成しようとする行為を抑止する効果が大きい。こうした効果を狙って、本実施形態では、出力先で、地紋画像を生成するための情報を用いて上記文字列画像を生成し、当該生成された文字列画像を画像データに合成した上で出力を行う。
さらに、本実施形態では、ステップS6408で、格納手段からの画像データの削除をユーザが許容するか否かを判定し、許容する場合にのみ地紋画像と画像データとを合成して出力した。このように、原本といえる情報が元々存在した箇所から画像データを削除した上で出力(送信)を行うことで、原本がばらまかれることを防ぐことができる。
以上のように、地紋画像が付加された画像データ、あるいは、地紋画像が付加されることを示す識別情報を有する画像データに対して、ネットワーク送信処理、FAX送信処理、表示処理、複製処理のように複数種類の特定の出力処理のいずれかを実行可能である。そして、指示された特定の出力処理の種類に応じて、異なる画像処理を地紋画像に対して適用することにより、出力処理が異なっても、潜像部を消失部(背景部)よりも目立つように画像処理を行うことができる。
(さらに他の実施形態)
なお、本発明は、複数の機器(例えばコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(複写機、プリンタ、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した各実施形態で示したフローチャートの手順を実現するプログラムコードを記憶した記憶媒体から、システムあるいは装置のコンピュータが格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。
更に、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、実際の処理を行う場合も本発明に含まれる。すなわち、プログラムコードの指示に基づき機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。