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JP4828340B2 - コンバーチブル車のバックサイドシール部材 - Google Patents
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本発明は、コンバーチブル車において、開閉自在であるバックウインドウの前端部の端末型成形部に水受リップを設けたシール部材に関するものである。
図1乃至図3を参照して説明する。コンバーチブル車には、開閉自在のルーフ2とその後方に設けた同じく開閉自在のバックウインドウ1とを有するタイプのものがある。このタイプは、ルーフ2の後端部および左右両側端部にルーフサイドシール部材20が取付けられ、バックウインドウ1の左右両側端部にはバックサイドシール部材30が取付けられている。そして、このタイプにおいては、充分なシール性を確保するために、バックサイドシール部材30の押出成形部Eに連続する端末型成形部31に、ルーフサイドシール部材20の端末型成形部21との間部分の直下に位置し、両端末成型部31,21の間から侵入した水Wが室内へ滴下するのを防止するための水受リップ31を設けることが必要である。
しかし、こうしたタイプのコンバーチブル車においては、通常の水受リップ31を設けると、図3に示すように、バックウインドウ1の開閉軌跡Tに起因して、当該水受リップ3がルーフサイドシール部材20に干渉してしまうためバックウインドウ1を開閉することができなくなる。従って、通常の水受リップ31を取付けることができず、防水性が悪化するといった問題が発生する。
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、バックウインドウを開閉する際に、その下面に設けた水受リップがルーフサイドシール部材に干渉することなく、かつ、確実に水の侵入を防止することのできる構造のバックサイドシール部材を提供することを課題とする。
図1、図2および図4乃至図10を参照して説明する。請求項1に記載の発明は、開閉自在のルーフ2と、当該ルーフ2の後方に連続して配置され、そのルーフ2から独立して開閉自在のバックウインドウ1とを備えたコンバーチブル車において、前記バックウインドウ1の左右両側端部に取付けられるバックサイドシール部材であって、その前端部である第一端末型成形部11の下端面に、当該第一端末型成形部11と、前記ルーフ2の左右両側端部に取付けられたルーフサイドシール部材20の後端部である第二端末型成形部21との間から侵入した水Wを受け止めるべく、前記第一端末型成形部11の下端面から垂下設した垂下片13と、当該垂下片13の下端13aから前方に突設した受け片14とで形成した水受リップ12を設けてある。
また、前記水受リップ12を、その受け片14の前端14aが、前記第二端末型成形部21の下端を通過する仮想鉛直線Vより前方に位置し、かつ、当該前端14aの斜め上後方への開き軌跡および斜め下前方への閉じ軌跡である開閉軌跡Tが前記第二端末型成形部21に干渉しないように、または、前記バックウインドウ1の開閉ができなくなるような大きな干渉をしないように突出形成してある。
請求項2に記載の発明は、開閉自在のルーフ2と、当該ルーフ2の後方に連続して配置され、そのルーフ2から独立して開開閉自在のバックウインドウ1とを備えたコンバーチブル車において、前記バックウインドウ1の左右両側端部に取付けられ、中空シール部15を有するバックサイドシール部材であって、その前端部である第一端末型成形部11の下端面に、当該第一端末型成形部11と、前記ルーフ2の左右両側端部に取付けられたルーフサイドシール部材20の後端部である第二端末型成形部21との間から侵入した水Wを受け止めるべく、前記第一端末型成形部11の下端面から斜め前方に垂下設した垂下片13と、当該垂下片13の下端13aから前方斜め上方に突設した受け片14とで断面略レの状に形成した水受リップ12を設けてある。
また、前記水受リップ12を、その受け片14の前端14aが、前記第二端末型成形部21の下端を通過する仮想鉛直線Vより前方に位置し、かつ、当該前端14aの斜め上後方への開き軌跡及び斜め下前方への閉じ軌跡である開閉軌跡Tが前記第二端末型成形部21に干渉しないように、または、前記バックウインドウ1の開閉ができなくなるような大きな干渉をしないように突出形成してある。
さらに、前記中空シール部15の、前記水受リップ12の後端に隣接する部分に、当該水受リップ12の水Wが中空部15aに進入できる水抜き孔16を穿設してある。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、水受リップ12を、その垂下片13の下端13aが、仮想鉛直線Vより前方に位置するまで斜め前方に垂下設したことを特徴とするものである。
請求項1に記載のコンバーチブル車のバックサイドシール部材10は、その第一端末型成形部11の下端面に、ルーフサイドシール部材20の第二端末型成形部21との間の下位に位置する水受リップ12を設け、その受け片14の前端14aを、第二端末型成形部21の下端を通過する仮想鉛直線Vより前方に位置させたので、当該水受リップ12によって、第一端末型成形部11と第二端末型成形部21との間から侵入した水Wを確実に受け止めることができる。従って、当該水Wが室内に滴下するのを防止して、良好なシール性を確保することができる。
また、水受リップ12を、その受け片14の前端14aの開閉軌跡Tが第二端末型成形部21に干渉しないように、または、バックウインドウ1の開閉ができなくなるような大きな干渉をしないように形成したので、バックウインドウ1を開閉する際に、水受リップ12がルーフサイドシール部材20に大きく干渉することがない。従って、バックウインドウ1を良好に開閉することができる。なお、この受け片14(水受リップ12)はゴム製であるため、バックウインドウ1を開閉する際にルーフサイドシール部材20に干渉して弾性変形しても、その弾力復帰力によって容易に原形に戻る。
請求項2に記載のコンバーチブル車のバックサイドシール部材10は、請求項1に記載の発明と同様に、水受リップ12によって、水Wが室内へ滴下するのを防止することができると共に、バックウインドウ1をサイドシール部材20に干渉させることなく開閉することができる。
また、このバックサイドシール部材10は、水受リップ12を、その垂下片13を斜め前方に垂下させると共に受け片14を前方斜め上方に突設して、断面略レの字状に形成したので、水Wを漏らすことなく確実に受けることができる。これにより、水Wが室内へ滴下するのを、より確実に防止することができる。
さらに、中空シール部15の、水受リップ12の後端に隣接する部分に、当該水受リップ12の水Wが中空部15aに進入できる水抜き孔16を穿設したので、当該水Wを、中空部15aを通して車外に排出することができる。これにより、水Wの室内への侵入をさらに確実に防止することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1および2に記載の発明と同様の効果を発揮する。また、水受リップ12を、その垂下片13の下端13aが、仮想鉛直線Vより前方に位置するまで垂下設したので、受け片14を仮想鉛直線Vより、さらに前方に位置させることができる。これにより、第一端末型成形部11と第二端末型成形部21との間から進入した水Wを、さらに確実に受け止めることができ、室内への滴下をより未然に防止することができる。
本発明に係るコンバーチブル車のバックサイドシール部材10の実施形態を、図1、図2および図4乃至図10に示す。これは、開閉自在のルーフ2と、そのルーフ2の後方に連続して配置された開閉自在のバックウインドウ1とを備えたコンバーチブル車において、バックウインドウ1の左右両側端部に取付けられ、中空シール部15を有するものである。
そして、押出成形部Eに連設された前端部である第一端末型成形部11の下端面に、水受リップ12を設けている。この水受リップ12は、第一端末型成形部11と、ルーフ2の左右両側端部に取付けられたルーフサイドシール部材20の後端部である第二端末型成形部21との間の下位に位置する。また、この水受リップ12は、図4に示すように、第一端末型成形部11の下端面から斜め前方に垂下する垂下片13と、当該垂下片13の下端13aから前方斜め上方に突設した受け片14とで断面略レの状に形成している。
また、水受リップ12の垂下片13および受け片14の長さおよび形状を、受け片14の前端14aが、第二端末型成形部21の下端を通過する仮想鉛直線Vより前方に位置し、かつ、当該前端14aの開閉軌跡Tが第二端末型成形部21に干渉しないように設定している。なお、本実施形態では、垂下片13の下端13aが、仮想鉛直線Vより前方に位置するまで延長して、受け片14を仮想鉛直線Vよりさらに前方に位置させている。また、本実施形態では、図4に示すように、ルーフサイドシール部材20からの水Wも、通孔22を通して水受リップ12で受けるように形成している。
なお、図4において、符号1aはバックウインドウアウターパネル、1bはバックウインドウインナーパネル、2aはルーフアウターパネル、2bはルーフインナーパネルを示す。
上記した構成により、バックサイドシール部材10の第一端末型成形部11とルーフサイドシール部材20の第二端末型成形部21との間から水Wが侵入した場合、その水Wは、両者間の下位に位置する水受リップ12によって受け止められ、室内へ滴下することがない。すなわち、受け片14および垂下片13の下端13a,14aが仮想鉛直線Vより前方に位置しているので、第一端末型成形部11と第二端末型成形部21との間から侵入した水Wを漏らすことなく確実に受け止めることができる。これにより、当該コンバーチブル車のシール性を良好に維持することができる。
なお、この受け片14の前端14aの開閉軌跡Tは、第二端末型成形部21に干渉しないように設定しているので、バックウインドウ1を開閉する際に、水受リップ12(受け片14の前端14a)がルーフサイドシール部材20に干渉しない。従って、バックウインドウ1の開閉を円滑に行うことができる。
なお、この水受リップ12は、その垂下片13を斜め前方に垂下させ、受け片14を前方斜め上方に突設させて断面略レの字状に形成しているので、水Wを確実に受け止めることができ、また、受け止めた水Wを漏らすことがない。従って、水Wが室内へ侵入するのを、さらに確実に防止することができる。
また、水受リップ12によって受け止められた水Wは、バックサイドシール部材10に穿設した水抜き孔16を通過して中空部15aを通り、その後端部から車外に排出される。なお、水受リップ12はその前端に側壁17を設けているので、水Wが前側から室内へ滴下することもない。従って、室内への滴下をより確実に防止して、より優れたシール性を確保することができる。
なお、本実施形態におけるコンバーチブル車は、図2に示すように、ルーフ2をフロントルーフ2Aとリヤルーフ2Bとで構成し、リヤルーフ2Bを、その後端下端部を軸として開閉する構成である。そして、リヤルーフ2Bの後方に連続してバックウインドウ1を設け、当該リヤルーフ2Bにルーフサイドシール部材20を設け、バックウインドウ1に本発明に係るバックサイドシール部材10を設けている。バックウインドウ1は、その下端部を軸として開閉する。なお、図中、符号3はラゲージリッドを示す。このラゲージリッド3を開放することによって、バックウインドウ1をラゲージ4に収納するものである。
コンバーチブル車に取付けられたバックサイドシール部材を示す構成図である。 バックサイドシール部材を取付けたコンバーチブル車を示す側面図である。 従来例に係るバックドアシール部材を示すもので、図1のX−X線概略断面図である。 本発明に係るバックドアシール構造の実施形態を示すもので、図1のX−X線断面図である。 本発明に係るバックドアシール部材の第一端末型成形部を示す要部斜視図である(車外側)。 本発明に係るバックドアシール部材の第一端末型成形部を示す要部斜視図である(室内側)。 図5のI−I線断面図である。 図5のII−II線断面図である。 図5のIII−III線断面図である。 図5のIV−IV線断面図である。
1 バックウインドウ
1a バックウインドウアウターパネル
1b バックウインドウインナーパネル
2 ルーフ
2A フロントルーフ
2B リヤルーフ
2a ルーフアウターパネル
2b ルーフインナーパネル
3 ラゲージリッド
4 ラゲージ
10 バックサイドシール部材
11 第一端末型成形部
12 水受リップ
13 垂下片
13a 下端
14 受け片
14a 前端
15 中空シール部
15a 中空部
16 水抜き孔
17 側壁
20 ルーフサイドシール部材
21 第二端末型成形部
22 通孔
30 バックサイドシール部材
31 端末型成形部
32 水受リップ
E 押出成形部
T 開閉軌跡
V 仮想鉛直線
W 水

Claims (3)

  1. 開閉自在のルーフ(2)と,該ルーフの後方に連続して配置され、該ルーフから独立して開閉自在のバックウインドウ(1)とを備えたコンバーチブル車において,前記バックウインドウの左右両側端部に取付けられるバックサイドシール部材であって、
    その前端部である第一端末型成形部(11)の下端面に,該第一端末型成形部と,前記ルーフの左右両側端部に取付けられたルーフサイドシール部材(20)の後端部である第二端末型成形部(21)との間から侵入した水(W)を受け止めるべく,前記第一端末型成形部の下端面から垂下設した垂下片(13)と,該垂下片の下端(13a)から前方に突設した受け片(14)とで形成した水受リップ(12)を設け、
    前記水受リップを、その受け片の前端(14a)が,前記第二端末型成形部の下端を通過する仮想鉛直線(V)より前方に位置し,かつ,該前端の斜め上後方への開き軌跡および斜め下前方への閉じ軌跡である開閉軌跡(T)が前記第二端末型成形部に干渉しないように、または、前記バックウインドウの開閉ができなくなるような大きな干渉をしないように突出形成したことを特徴とするコンバーチブル車のバックサイドシール部材。
  2. 開閉自在のルーフ(2)と,該ルーフの後方に連続して配置され、該ルーフから独立して開閉自在のバックウインドウ(1)とを備えたコンバーチブル車において,前記バックウインドウ(1)の左右両側端部に取付けられ,中空シール部(15)を有するバックサイドシール部材であって、
    その前端部である第一端末型成形部(11)の下端面に,該第一端末型成形部と,前記ルーフの左右両側端部に取付けられたルーフサイドシール部材の後端部である第二端末型成形部(21)との間から侵入した水(W)を受け止めるべく,前記第一端末型成形部の下端面から斜め前方に垂下設した垂下片(13)と,該垂下片の下端から前方斜め上方に突設した受け片(14)とで断面略レの状に形成した水受リップ(12)を設け、
    前記水受リップを、その受け片の前端(14a)が,前記第二端末型成形部の下端を通過する仮想鉛直線(V)より前方に位置し,かつ,該前端の斜め上後方への開き軌跡及び斜め下前方への閉じ軌跡である開閉軌跡(T)が前記第二端末型成形部に干渉しないように、または、前記バックウインドウの開閉ができなくなるような大きな干渉をしないように形成し、
    前記中空シール部の,前記水受リップの後端に隣接する部分に,該水受リップの水(W)が中空部(15a)に進入できる水抜き孔(16)を穿設したことを特徴とするコンバーチブル車のバックサイドシール部材。
  3. 水受リップ(12)を、その垂下片(13)の下端(13a)が、仮想鉛直線(V)より前方に位置するまで斜め前方に垂下設したことを特徴とする請求項1または2に記載のコンバーチブル車のバックサイドシール部材。
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