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JP4828357B2 - アキューム装置 - Google Patents
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Description

この発明は、帯状フィルムを送出する上流側装置と、上流側装置から送出された帯状フィルムを使用する下流側装置との間に設置されたアキューム装置に関する。
例えば、ボトル等に装着されるシュリンクラベルやストレッチラベルのような合成樹脂フィルムによって形成された筒状のラベルが連続的に繋がった状態でシート状に折り畳まれた長尺帯状のラベル形成基材を紙管にロール状に巻回した基材ロールから、ラベル形成基材を繰り出して送出する基材送出装置と、この基材送出装置から送出されたラベル形成基材を順次切断することで筒状のラベルを形成しながら、ボトル等に装着するラベリング装置との間には、通常、アキューム装置が設置されており、基材送出装置における基材ロールの交換作業に伴い、ラベル形成基材の送出が一時的に停止された場合でも、ラベル形成基材の送出が再開されるまでの間、ラベリング装置の運転を停止させなくてもよいように、アキューム装置に貯えられているラベル形成基材がラベリング装置に送出されるようになっている。
こういったアキューム装置は、図8に示すように、基材送出装置等の上流側装置にセットされた基材ロール等のフィルムロールから繰り出されたラベル形成基材等の帯状フィルムFが掛け渡される複数の固定ローラ51及び複数の固定ローラ51間を昇降する複数の可動ローラ52を備えており、複数の可動ローラ52は、昇降可能な共通のベース部材53に支持されている。
従って、ラベリング装置等の下流側装置の運転中に、上流側装置による帯状フィルムFの送出動作が一時的に停止された場合は、アキューム装置50に蓄えられている帯状フィルムFが下流側装置側に引き出され、これに伴って、可動ローラ52がベース部材53と共に上昇していくことになり、帯状フィルムFの送出を再開したときは、アキューム装置50に帯状フィルムFを補充するために、上流側装置の帯状フィルムFの送出速度を急激に上昇させるので、これに伴って、可動ローラ52がベース部材53と共に降下していくことになる。
特開2004−10211号公報
ところで、上述したように、帯状フィルムFを固定ローラ51及び可動ローラ52に掛け渡すタイプのアキューム装置50では、固定ローラ51や可動ローラ52に接触した帯状フィルムFが、固定ローラ51や可動ローラ52から離れるときに静電気が発生し易く、アキューム装置50を通過する間に、帯状フィルムFに静電気が蓄積されていくので、これに伴って、帯状フィルムFが蛇行しながら送出されることになり、帯状フィルムFが固定ローラ51や可動ローラ52から外れたり、帯状フィルムFに折れ込みが発生したりするといった問題がある。
また、帯状フィルムFに静電気が蓄積すると、固定ローラ51と可動ローラ52との間において、隣り合う帯状フィルムが相互に吸着してしまい、これに伴って、帯状フィルムFの送出抵抗が大きくなるので、帯状フィルムFを円滑に送出することができなくなるという問題もある。
特に、アキューム量を大きくするために、固定ローラ51と可動ローラ52の数を多くすると、帯状フィルムFに蓄積される静電気の量も多くなるので、上述した問題が顕著に現れることになる。
そこで、この発明の課題は、帯状フィルムに蓄積された静電気を除去することのできるアキューム装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、帯状フィルムを送出する上流側装置と、前記上流側装置から送出された帯状フィルムを使用する下流側装置との間に設置されたアキューム装置であって、帯状フィルムが交互に掛け渡される、固定設置された複数の固定ローラ及びその固定ローラの下方側または上方側で昇降する複数の可動ローラを備え、前記可動ローラは、帯状フィルムの初期セット時に、前記固定ローラの上方側または下方側に待避可能に構成されており、前記可動ローラと平面的に重ならないように、隣り合う前記可動ローラの間における前記可動ローラの昇降範囲内の高さ位置に、アースされた棒状の導電性部材が固定設置されていることを特徴とするアキューム装置を提供するものである。
また、上記の課題を解決するため、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明のアキューム装置において、平面的には、帯状フィルムの少なくとも一方の側縁部の外側における前記可動ローラの端部近傍であって、前記可動ローラの昇降範囲内の高さ位置に、帯状フィルムの導入側から送出側に向かって延びるアースされた導電性部材が設置されていることを特徴としている
以上のように、請求項1にかかる発明のアキューム装置では、隣り合う可動ローラ間における可動ローラの昇降範囲内の高さ位置に、アースされた導電性部材が設置されているので、帯状フィルムが導電性部材の近傍を必ず通過することになり、静電気が蓄積した帯状フィルムが導電性部材の近傍を通過する際、帯電した帯状フィルムが放電を起こして静電気が導電性部材に移動し、大地に流れていくので、帯状フィルムから静電気が除去され、アキューム装置内で帯状フィルムが蛇行したり、固定ローラと可動ローラとの間において、隣り合う帯状フィルム同士が相互に吸着したりすることがない。従って、通過する間に帯状フィルムに静電気が蓄積される従来のアキューム装置のように、帯状フィルムが蛇行して、固定ローラや可動ローラから外れたり、帯状フィルムに折れ込みが発生したりすることがなく、帯状フィルムを円滑に送出することができる。
特に、このアキューム装置では、可動ローラが、帯状フィルムの初期セット時に、固定ローラの上方側または下方側に待避可能に構成されているので、帯状フィルムを初期セットする場合、固定ローラの下方側で可動ローラが昇降するタイプのアキューム装置では、可動ローラを固定ローラの上側に退避させた状態で、固定ローラの上方側で可動ローラが昇降するタイプのアキューム装置では、可動ローラを固定ローラの下側に退避させた状態で、可動ローラと固定ローラとの間に帯状フィルムを通した後、可動ローラを降下または上昇させることによって、帯状フィルムを固定ローラと可動ローラとに掛け渡すのが一般的であるので、可動ローラの昇降範囲内の高さ位置に棒状の導電性部材を固定設置する場合、導電性部材が初期セットの障害になる可能性があるが、このアキューム装置では、可動ローラの昇降範囲内の高さ位置に固定設置される棒状の導電性部材が、可動ローラと平面的に重ならないように、隣り合う可動ローラ間に配置されているので、導電性部材が初期セットの障害になることがなく、従来のアキューム装置と同様に、簡単に初期セット作業を行うことができる。
また、請求項2に係る発明のアキューム装置では、平面的には、帯状フィルムの少なくとも一方の側縁部の外側における可動ローラの端部近傍であって、可動ローラの昇降範囲内の高さ位置に、帯状フィルムの導入側から送出側に向かって延びるアースされた導電性部材が設置されているので、帯状フィルムが導電性部材の近傍を必ず通過することになり、静電気が蓄積した帯状フィルムが導電性部材の近傍を通過する際、帯電した帯状フィルムが放電を起こして静電気が導電性部材に移動し、大地に流れていくので、帯状フィルムから静電気が除去され、アキューム装置内で帯状フィルムが蛇行したり、固定ローラと可動ローラとの間において、隣り合う帯状フィルム同士が相互に吸着したりすることがなく、帯状フィルムを円滑に送出することができる。
特に、このアキューム装置では、可動ローラの外側に導電性部材が配設されているので、送出中の帯状フィルムが導電性部材に接触することがなく、帯状フィルムを円滑かつ確実に送出することができる。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1及び図2に示すアキューム装置1は、ボトルに装着されるシュリンクラベルやストレッチラベルのような合成樹脂フィルムによって形成された筒状のラベルが連続的に繋がった状態でシート状に折り畳まれた長尺帯状のラベル形成基材(以下、帯状フィルムという。)Fを紙管にロール状に巻回した原反ロールから、帯状フィルムFを繰り出して送出するフィルム送出装置と、このフィルム送出装置から送出された帯状フィルムFを順次切断することで筒状のラベルを形成しながら、ボトルに装着するラベリング装置との間に設置されており、フィルム送出装置側のフィルム送出速度とラベリング装置側のフィルム送出速度との間に差が生じた場合に、その速度差を吸収するようになっている。
このアキューム装置1は、図1及び図2に示すように、フレーム10の上部に固定設置された19個の固定ローラ11と、隣り合う固定ローラ11間で昇降する18個の可動ローラ12とを備えており、フィルム送出装置から送出された帯状フィルムFが、19個の固定ローラ11及び18個の可動ローラ12に交互に掛け渡された状態で、ラベリング装置側に送出されるようになっている。
前記可動ローラ12は、フレーム10に固定設置されたスライドポール(図示せず)に昇降可能に支持された可動プレート13に取り付けられており、この可動プレート13を、昇降機構14によって、昇降させることができるようになっている。また、フレーム10の上部には、ストッパ(図示せず)が設けられており、このストッパによって、可動プレート13の上昇動作を、必要に応じて制限することができるようになっている。なお、図1には図示していないが、フレーム10の正面側には、図2に示すように、上下2段に観音開きタイプの扉19が設置されており、この扉19を開くことによって、内部を点検することができるようになっている。
前記昇降機構14は、フレーム10の下部及び上部に設置された駆動プーリ15及び従動プーリ16と、この駆動プーリ15及び従動プーリ16に掛け渡され、可動プレート13が連結された無端状のベルト17と、駆動プーリ15を回転させる駆動モータ18とを備えており、駆動モータ18を正回転させると、可動プレート13が上昇し、駆動モータ18を逆回転させると、可動プレート13が降下するようになっている。
また、このアキューム装置1には、図1〜図3に示すように、静電気除去ユニット20が取り付けられており、この静電気除去ユニット20によって、帯状フィルムFが固定ローラ11や可動ローラ12から離れる際に発生し、帯状フィルムFに蓄積された静電気が除去されるようになっている。
この静電気除去ユニット20は、図1〜図3に示すように、可動プレート13に支持されていない可動ローラ12の開放端の外側において、可動ローラ12の昇降範囲内における所定の高さ位置(ストッパと可動ローラ12の最下位置との間の中間位置)に固定設置された、導電性の良好な金属製の支持プレート21と、この支持プレート21に電気的に接続された状態で、固定された19本の導電性が良好な円柱状のバー22とを備えており、支持プレート21は、アース線23を介して、アースされている。
19本のバー22は、図3に示すように、可動ローラ12と平面的に重ならないように、隣り合う可動ローラ12の間にそれぞれ配置されており、各バー22は、図4に示すように、銅によって形成された直径8mmの円柱状の芯棒22aと、この芯棒22aの外周面を被覆する、炭素繊維で編んだ厚さ0.5mmの布地によって形成された被覆材22bとから構成されている。
以上のように、このアキューム装置1では、隣り合う可動ローラ12間における可動ローラ12の昇降範囲内の高さ位置に、アースされたバー22が設置されているので、帯状フィルムFがバー22の近傍を必ず通過することになり、静電気が蓄積した帯状フィルムFがバー22の近傍を通過する際、帯電した帯状フィルムFが放電を起こして静電気がバー22に移動し、支持プレート21を介して、大地に流れていくので、帯状フィルムFから静電気が除去され、アキューム装置1内で帯状フィルムFが蛇行したり、固定ローラ11と可動ローラ12との間において、隣り合う帯状フィルムF同士が相互に吸着したりすることがない。従って、従来のアキューム装置のように、帯状フィルムFが蛇行して、固定ローラ11や可動ローラ12から外れたり、帯状フィルムFに折れ込みが発生したりすることがなく、帯状フィルムFを円滑に送出することができる。
ここで、上述した静電気除去ユニット20を設置した場合と設置しない場合の双方について、帯状フィルムFに蓄積された静電気量の計測結果を表1に示す。表1に示すように、上述した静電気除去ユニット20を設置した場合は、設置しない場合に比べて、帯状フィルムFに蓄積された静電気量が極端に小さく、十分な除電効果が発揮されていることが分かる。なお、静電気量の計測機器としては、春日電機株式会社製のデジタル静電電位測定器(KSD−0103)を使用した。
Figure 0004828357
また、このアキューム装置1では、初期セッティングを行う場合、図5(a)に示すように、ストッパを退避させ、駆動モータ18を正回転させることによって、18個の可動ローラ12を19個の固定ローラ11よりも上方側に上昇させ、18個の可動ローラ12と19個の固定ローラ11の間に帯状フィルムFを通した後、駆動モータ18を逆回転させることによって、18個の可動ローラ12を最下位置まで降下させることで、フィルム送出装置から送出された帯状フィルムFを、19個の固定ローラ11及び18個の可動ローラ12に交互に掛け渡すことになるが、上述したように、静電気除去ユニット20のバー22は、可動ローラ12と平面的に重ならないように、隣り合う可動ローラ12の間にそれぞれ配置されているので、アキューム装置1の初期セッティングを行うために、可動ローラ12を固定ローラ11よりも上方側に上昇させる際、バー22がその障害になることがなく、従来のアキューム装置と同様に、簡単に初期セッティング作業を行うことができる。
また、このアキューム装置1に搭載されている静電気除去ユニット20は、バー22等のアースされた導電性部材を帯状フィルムFの搬送経路近傍に設置しているだけなので、空気イオンを利用して静電気を中和する高価なコロナ放電式除電器や光照射式除電器等を設置する場合に比べて、設置スペースが小さく、アキューム装置1全体を小型化することができると共に、電源も必要ないので、同等の除電効果を低コストで実現することができる。
なお、上述した実施形態では、全ての固定ローラ11に対応するように、19本のバー22を設置しているが、これに限定されるものではなく、バー22の設置本数は、除電効果等を考慮して、適宜設定すればよい。
また、上述した実施形態では、導電性部材として、銅によって形成された円柱状の芯棒22aの外周面を、炭素繊維で編んだ布地からなる被覆材22bによって被覆してなるバー22を使用しているが、これに限定されるものではなく、銅やアルミニウム等の導電性の良好な金属からなる棒状部材のみによって形成されたバーを使用してもよい。
また、上述した実施形態では、導電性部材であるバー22を隣り合う可動ローラ12の間にそれぞれ配置しているが、これに限定されるものではなく、例えば、図6(a)、(b)に示すように、平面的に可動ローラ12の端部近傍に配置されるように、扉19の内面側に、扉19の全幅にわたってその幅方向に延びる、銅等によって形成された導電性が良好な複数本の金属バー22Aを取り付け、これらの金属バー22Aを、アース線23を介して、アースするようにしてもよい。
この場合、帯状フィルムFが金属バー22Aの近傍を必ず通過することになり、静電気が蓄積した帯状フィルムFが金属バー22Aの近傍を通過する際、帯電した帯状フィルムFが放電を起こして静電気が金属バー22Aに移動し、大地に流れていくので、帯状フィルムFから静電気が除去され、アキューム装置内で帯状フィルムFが蛇行したり、固定ローラ11と可動ローラ12との間において、隣り合う帯状フィルムF同士が相互に吸着したりすることがなく、上述したアキューム装置1と同様に、帯状フィルムFを円滑に送出することができる。
特に、このアキューム装置では、可動ローラ12の外側に導電性部材である金属バー22Aが配設されているので、送出中の帯状フィルムFが金属バー22Aに接触することがなく、帯状フィルムFを円滑かつ確実に送出することができる。
また、扉19に取り付ける、アースされた導電性部材としては、上述した金属バー22Aに限定されるものではなく、所定高さを有する金属プレートを使用することも可能である。
また、金属バー22Aや金属プレート等からなる導電性部材は、必ずしも、扉19側に設置する必要はなく、扉19の反対側に設置することも可能であり、扉19側及び扉19の反対側の双方に設置することも可能である。導電性部材を扉19の反対側に設置する場合は、平面的に可動ローラ12の端部近傍に導電性部材が配置されるように、可動ローラ12を支持している可動プレート13の外側近傍に設置することになる。
また、図7(a)、(b)に示すように、扉19自体が可動ローラ12の端部近傍に配置されている場合は、扉19自体を導電性の良好な金属プレート等によって形成し、扉19自体を、アース線23を介して、アースするようにしておくと、静電気を除去するための導電性部材を別途設置する必要がなく、導電性部材の設置スペースを削減することができる。
また、扉の代わりにカバーが固定設置されている場合であって、そのカバーが可動ローラ12の端部近傍に配置されている場合は、カバー自体を導電性の良好な金属プレート等によって形成し、カバー自体をアースしておくと、同様の効果を得ることができる。
この発明にかかるアキューム装置の一実施形態を示す正面図である。 図1のX−X線に沿った断面図である。 同上のアキューム装置に設けられた静電気除去ユニットを示す部分拡大平面図である。 同上の静電気除去ユニットを構成しているバーを示す断面図である。 (a)、(b)は同上のアキューム装置に帯状フィルムをセットする方法を示す説明図である。 (a)は他の実施形態であるアキューム装置を示す正面図、(b)は(a)のX−X線に沿った断面図である。 (a)は他の実施形態であるアキューム装置を示す正面図、(b)は(a)のX−X線に沿った断面図である。 従来のアキューム装置を示す正面図である。
符号の説明
1 アキューム装置
10 フレーム
11 固定ローラ
12 可動ローラ
13 可動プレート
14 昇降機構
15 駆動プーリ
16 従動プーリ
17 ベルト
18 駆動モータ
19 扉
20 静電気除去ユニット
21 支持プレート
22 バー(導電性部材)
22a 芯棒
22b 被覆材
22A 金属バー(導電性部材)
23 アース線
F 帯状フィルム

Claims (2)

  1. 帯状フィルムを送出する上流側装置と、前記上流側装置から送出された帯状フィルムを使用する下流側装置との間に設置されたアキューム装置であって、
    帯状フィルムが交互に掛け渡される、固定設置された複数の固定ローラ及びその固定ローラの下方側または上方側で昇降する複数の可動ローラを備え、
    前記可動ローラは、帯状フィルムの初期セット時に、前記固定ローラの上方側または下方側に待避可能に構成されており、
    前記可動ローラと平面的に重ならないように、隣り合う前記可動ローラの間における前記可動ローラの昇降範囲内の高さ位置に、アースされた棒状の導電性部材が固定設置されていることを特徴とするアキューム装置。
  2. 面的には、帯状フィルムの少なくとも一方の側縁部の外側における前記可動ローラの端部近傍であって、前記可動ローラの昇降範囲内の高さ位置に、帯状フィルムの導入側から送出側に向かって延びるアースされた導電性部材が設置されている請求項1に記載のアキューム装置。
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