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JP4829246B2 - トレイ保持装置 - Google Patents
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JP4829246B2 - トレイ保持装置 - Google Patents

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  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Intermediate Stations On Conveyors (AREA)
  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、IC、LSI、CPU等の半導体チップ、その他の電子部品等のワークを収容するトレイを保持するトレイ保持装置に関し、特に、ワークに試験,検査等の処理を施すためにトレイに対して未処理のワークと処理済みのワークの移し替えを行なう際にトレイを保持すると共に、未処理のワークを収容したトレイの搬出及び処理済みのワークを収容したトレイの搬入を可能とするトレイ保持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体チップ等のワークに対して試験あるいは検査等の各種の処理を施すために、ワークは複数の処理工程に亘って搬送される。このワークの搬送及び処理を効率良く行うために、複数のワークを同時に収容し得る汎用トレイ(ユーザトレイ)と、汎用トレイとは収容ピッチ等が異なると共にワークをロックするロック機構を備えた専用の処理用トレイ(テストトレイ)が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
すなわち、複数のワークを汎用トレイに配列した状態で収容して、各種の処理工程に順次に搬送し、所定の移し替えエリアにおいて、未処理のワークを複数個まとめて汎用トレイから取り出して処理用トレイに移し替え、未処理のワークを収容した処理用トレイを処理エリア(テスト領域)に移送して所定の処理を施し、処理が済んだ処理用トレイを再び移し替えエリアに移送して、その処理が完了したワークを再び汎用トレイに戻して次の処理工程に搬送している。
【0004】
ここで、ワークの移し替えを行なう移し替えエリアにおいては、トレイ保持装置が一つの処理用トレイを保持して、未処理のワークと処理済みのワークの移し替えが行なわれているため、移し替えが完全に完了するまでは、処理用トレイを処理エリアに移送しないで待機させる必要があり、全体としての処理時間が長くなり、生産性を向上させるには限界がある。
【0005】
そこで、これに対処するべく、トレイ保持装置において処理用トレイを平面上に複数配列し、移し替えエリアと処理エリアとの間で処理用トレイを移送する移送装置を複数設けて、複数の処理用トレイを同時に移送するようにすることも考えられる。しかしながら、この手法では、単に装置の大型化、高コスト化、装置の設置に要する設置面積の増加等を招くことになり、装置の小型化、集約化、低コスト化、省スペース化等を図るのは困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献1】
特開平7−198779号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、構造の簡略化、各機構の集約化、装置全体として小型化、設置面積の省スペース化、待機時間の短縮等による全体としての処理時間の短縮化等を図りつつ、半導体チップ、基板、その他の電子部品等のワークに対して、試験、検査、測定、加工、組付け等の各種の処理を効率良く施すことができ、生産性を向上させることができるトレイ保持装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成する本発明のトレイ保持装置は、ワークを収容するトレイを昇降させ得るトレイ昇降領域を画定すると共に上方からのワークの出し入れを許容するフレームと、トレイ昇降領域内に水平方向からトレイを受け入れて担持し得るべくフレームに固定された下側担持部材と、下側担持部材に担持されたトレイを昇降させるべくフレームに設けられた昇降機構と、昇降機構により上昇させられるトレイを下側から受け入れて担持し得ると共に水平方向に搬出させ得るべくフレームに設けられた上側担持機構とを含み、上記トレイは、ワークを収容してロックするロック機構を含み、上記フレームには、上側担持機構を通過して上昇させられたトレイのロック機構を解除する解除機構が設けられている。
この構成によれば、処理済みのワークを収容したトレイが水平方向から搬入されて下側担持部材に保持されると、昇降機構の上昇動作により、そのトレイがトレイ昇降領域内で上側担持機構を通過して上昇し、フレームの上方から処理済みのワークと未処理のワークの移し替えが行なわれる。そして、未処理のワークに移し替えられたトレイは、昇降機構の下降により上側担持機構により担持され、続けて、処理済みのワークを収容したトレイが搬入されて下側担持部材に担持され、上側担持機構に担持されたトレイは処理エリアに向けて搬出される。
このように、フレーム内に二つのトレイを保持して連続的に移送することができるため、待機時間の短縮等による全体としての処理時間の短縮化等を達成でき、半導体チップ、基板、その他の電子部品等のワークに対して、試験、検査、測定、加工、組付け等の各種の処理を効率良く施すことができ、生産性を向上させることができる。また、トレイ昇降領域を画定するフレームに対して、上下方向に配列される下側担持部材及び上側担持機構を設けることにより、装置全体として小型化、設置面積の省スペース化を達成することができる。
特に、トレイがワークをロックするロック機構を含み、フレームには上側担持機構を通過して上昇させられたトレイのロック機構を解除する解除機構が設けられていることにより、処理済みのワークを収容したトレイが、昇降機構により上昇させられて、上側担持機構を通過した所定位置に達すると、解除機構が作動してロック機構を解除するため、ワークの取り出しが可能になり、一方、未処理のワークに移し替えられたトレイが、昇降機構により下降させられて上側担持機構により担持される際に、ワークは収容された所定位置においてロック機構によりロックされる。
このように、ロック機構及び解除機構を備える構成において、トレイの保持、トレイの搬入及び搬出を円滑に行なうことができるため、全体としての処理時間の短縮化等を達成でき、半導体チップ、基板、その他の電子部品等のワークに対して、試験、検査、測定、加工、組付け等の各種の処理を効率良く施すことができ、生産性を向上させることができる。
【0008】
上記構成において、上側担持機構は、トレイ昇降領域に突出してトレイを担持する担持位置から昇降機構により上昇させられるトレイに押されてトレイ昇降領域から退避するように揺動し得る一対の揺動担持部材と、揺動担持部材を担持位置に向けて付勢する付勢部材と、を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、昇降機構により下側担持部材に保持されたトレイが上昇させられると、トレイの一部が揺動担持部材を押し上げて退避させるため、トレイは上側担持機構の上方に容易に上昇させられ、又、トレイが通過すると、付勢部材の付勢力により、揺動担持部材は担持位置に移動してトレイを担持し得る状態になる。このように、上側担持機構を揺動担持部材及び付勢部材により形成することにより、構造の簡略化、各機構の集約化等を達成することができ、装置全体として小型化を達成することができる。
【0009】
上記構成において、昇降機構は、上下方向に伸長するリードスクリューと、リードスクリューに回転駆動力を及ぼすモータと、リードスクリューに螺合するナットと、ナットと一体的に昇降すると共にトレイを担持し得るテーブルと、を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、モータが起動するとリードスクリューが回転し、ナットと共にテーブルが昇降する。このように、昇降機構として、鉛直線回りの回転動作を昇降動作に変換する簡単な構造を採用することにより、トレイ昇降領域においてテーブルの昇降を可能にしつつ、部品を集約して装置を小型化することができる。
【0010】
上記構成において、下側担持部材は、担持したトレイが搬入される方向と直交する他の水平方向へ移動するのを規制する第1の側壁部と、担持したトレイが搬入される方向の奥側へ移動するのを規制する第2の側壁部を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、処理済みのワークを収容したトレイが水平方向から下側担持部材上に搬入される際に、第1の側壁部及び第2の側壁部により水平方向への移動が規制されてトレイは所定の位置に位置決めされる。したがって、昇降機構により、トレイを円滑に上昇させることができる。
【0011】
上記構成において、揺動担持部材は、担持したトレイが搬出される方向と直交する他の水平方向へ移動するのを規制する第3の側壁部と、担持したトレイが搬出される方向と反対側へ移動するのを規制する第4の側壁部を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、未処理のワークに移し替えられたトレイは、昇降機構の下降動作と共に、第3の側壁部及び第4の側壁部により揺動担持部材上の所定の位置に位置決めされる。したがって、トレイを所定の処理エリアに向けて円滑に搬出させることができる。
【0012】
上記構成において、フレームは、トレイ昇降領域をその内部に画定すると共に、上方からのワークの出し入れを許容する開口と、水平方向からのトレイの搬入を許容する搬入口と、水平方向へのトレイの搬出を許容する搬出口とを有し、下側担持部材は、フレームの内部でかつ搬入口に対応するように設けられ、昇降機構は、フレームにかつその内部で下側担持部材の下方に設けられ、上側担持機構は、フレームの内部でかつ下側担持部材の上方において搬出口に対応するように設けられている、構成を採用することができる。
この構成によれば、トレイは、搬入口から搬入して下側担持部材により担持され、下側担持部材に担持されたトレイは、昇降機構によりトレイ昇降領域内において上昇させられて、上側担持機構に移載されて担持され、その状態においてロック機構が解除されると、開口を通して上方からワークの出し入れが行われ、さらにトレイは上側担持機構に担持され、搬出口から水平方向に搬出され、トレイの円滑な移送を行うことができる。
【0013】
上記構成において、フレームには、下側担持部材に担持されるトレイの有無及び上側担持機構に担持されるトレイの有無を検出する検出センサが設けられている、構成を採用することができる。
この構成によれば、検出センサにより、下側担持部材にトレイが担持されているか否か及び上側担持機構にトレイが担持されているか否かが検出されるため、それぞれの検出信号に基づいて、トレイの搬入動作及び搬出動作を確実にかつ円滑に行なわせるように制御することができる。
【0014】
上記構成において、フレームトレイが出し入れされる水平方向と直交する他の水平方向において移動自在に支持するベースと、フレームをベースに対して他の水平方向に駆動する駆動機構とをさらに含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、フレームをトレイの出し入れ方向と直交する他の水平方向に適宜移動させることができるため、処理済みのワークを収容したトレイを搬入する処理エリアと、未処理のワークを収容したトレイを搬出する処理エリアに対して、適宜位置決めすることができ、種々の処理エリアを備える半導体製造ライン等において、全体としてトレイの移送を円滑に行なうことができ、生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1は、本発明に係るトレイ保持装置の一実施形態を示す側面図である。
図2は、図1に示すトレイ保持装置の一部を示す断面図である。
図3は、図1に示すトレイ保持装置の平面図である。
図4は、図1に示すトレイ保持装置の一部を示す部分拡大断面図である。
図5は、図1に示すトレイ保持装置の一部を示す部分拡大断面図である。
図6は、図1に示すトレイ保持装置の一部を示す部分拡大断面図である。
図7は、図1に示すトレイ保持装置の一部を示す部分拡大断面図である。
図8は、図1に示すトレイ保持装置の一部を示す部分拡大断面図である。
図9A,図9B,図9Cは、それぞれ図1に示すトレイ保持装置の動作を説明するための動作図である。
図10A,図10B,図10Cは、それぞれ図1に示すトレイ保持装置の動作を説明するための動作図である。
図11A,図11B,図11Cは、それぞれ図1に示すトレイ保持装置の動作を説明するための動作図である。
図12A,図12Bは、それぞれ図1に示すトレイ保持装置の動作を説明するための動作図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の最良の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。この実施形態においては、ワークWとして、IC,CPU等の半導体のチップを対象とし、このワークWに所定の検査処理を施すために処理用のトレイTに対してワークWの移し替えを行なう際にトレイTを保持するトレイ保持装置について説明する。また、ここで適用されるトレイTは、収容されたワークWをロックするロック機構T1を備えている。
尚、ロック機構T1は、ワークWの端子に接触して挟持する位置と端子から離れる位置との間を移動する挟持部材、挟持部材を挟持位置に付勢するスプリング、挟持部材に連結されてカム作用により挟持部材を移動させるべく上下方向に可動に形成され後述する解除機構70の押圧力により挟持部材を端子から離脱させる可動部材等により形成されている。
【0017】
このトレイ保持装置は、図1及び図2に示すように、ベース10、ベース10に対して水平方向(Y方向)に移動自在に支持されたフレーム20、フレーム20を水平方向(Y方向)に駆動する駆動機構30、フレーム20に固定された下側担持部材40、フレーム20に固定された上側担持機構50、フレーム20に設けられてトレイTを昇降させる昇降機構60、フレーム20に固定されてトレイTのロック機構T1を解除し得る解除機構70、下側担持部材40に担持されるトレイTの有無を検出する検出センサ80、上側担持機構50に担持されるトレイTの有無を検出する検出センサ90等を備えている。
【0018】
ベース10は、図1及び2に示すように、上盤11、上盤11上においてY方向に伸長して設けられた2本のガイドレール12、フレーム20の移動を許容する切り欠き13等により形成されている。
【0019】
フレーム20は、図1及び図2に示すように、下部フレーム21、側部フレーム22,23、側部フレーム22,23を連結する連結フレーム24、上部フレーム25、昇降機構60を保持する内部フレーム26等により形成され、トレイTを昇降させ得るトレイ昇降領域Aを画定している。
下部フレーム21には、図1及び図2に示すように、ベース10のガイドレール12に摺動自在に嵌合された被ガイド部21aが設けられている。
側部フレーム22,23は、図1に示すように、下部フレーム21に連結され、下側担持部材40、上側担持機構50、検出センサ80,90等を保持している。また、側部フレーム23には、トレイTの出し入れを許容する搬入口23a及び搬出口23bが設けられている。尚、ここでは、搬入口23a及び搬出口23bを別々に形成した場合を示したが、搬入口及び搬出口を一つの開口部として一体的に形成してもよい。
連結フレーム24は、X方向に伸長すると共にY方向の両端に配置されて、側部フレーム22,23を連結するように形成されている。
上部フレーム25は、図1ないし図3に示すように、平板状に形成されて、側部フレーム22,23の上端部に連結されている。そして、上部フレーム25は、トレイTに収容されたワークWに対応する位置において略矩形形状をなす複数の開口25aを有し、それら開口25aの周りにおいてそれぞれのワークWに対応する複数の解除機構70を保持している。
内部フレーム26は、図1及び図2に示すように、昇降機構60の後述するモータ61及びリードスクリュー62を保持している。
【0020】
駆動機構30は、図2及び図3に示すように、Y方向に伸長するように配置されると共に上盤11に対して回動自在に支持されたリードスクリュー31、リードスクリュー31に回転駆動力を及ぼすべく上盤11に固定されたモータ32、内部フレーム26に連結されてリードスクリュー31に螺合されたナット33等により形成されている。尚、モータ32としては、ステッピングモータ、DCモータ、その他のモータを適用することができる。
すなわち、モータ32が起動してリードスクリュー31が回転すると、ナット33と一体的にフレーム20(内部フレーム26)がY方向に移動させられて、搬入口23a及び搬出口23bを所定の処理エリアに対応する位置に位置付けることができるようになっている。
【0021】
下側担持部材40は、図1ないし図4に示すように、Y方向の両端に対称的に一対配置されており、側部フレーム22,23に固定されている。そして、一対の下側担持部材40は、図5に示すように、X方向において伸長する担持面41、Y方向においてお互いに対向するように形成された側壁部42、側壁部42のX方向において最も奥側に形成された側壁部43、X方向において開口23aに隣接して形成された傾斜部44等を備えている。
担持面41は、水平方向(X方向)から搬入されたトレイTをスライドさせて受け入れると共に担持するものである。
側壁部42,43は、担持面41に担持されたトレイTが水平方向に移動するのを規制して所定位置に位置決めする規制部として機能するものである。したがって、処理済みのワークWを収容したトレイTが水平方向(X方向)から下側担持部材40(担持面41)上に搬入される際に、側壁部(規制部)42,43がトレイTを所定位置(トレイ昇降領域A内の所定位置)に位置決めする。
傾斜部44は、開口23aに隣接して形成されており、搬入されるトレイTを担持面41に円滑に導き入れるようになっている。
【0022】
上側担持機構50は、図2、図4、図5に示すように、一対の揺動担持部材51、揺動担持部材51を担持位置に位置決めするストッパ52、揺動担持部材51を担持位置に向けて付勢する付勢部材としてのコイルスプリング53等により形成されている。
一対の揺動担持部材51は、図5に示すように、X方向において伸長する担持面51a、Y方向においてお互いに対向するように形成された側壁部51b、側壁部51bのX方向において最も奥側に形成された側壁部51c、X方向において開口23bに隣接して形成された傾斜部51d、ストッパ52に当接する当接部51e等を備えている。
【0023】
担持面51aは、未処理のワークWに移し替えられたトレイTを水平に担持するものである。
側壁部51b,51cは、担持面51aに担持されたトレイTが水平方向に移動するのを規制して所定位置に位置決めする規制部として機能するものである。したがって、未処理のワークWを収容したトレイTが昇降機構60から解放された後に水平方向にずれるのを防止して、所定位置に位置決めする。
傾斜部51dは、開口23bに隣接して形成されており、トレイTを担持面51aから円滑に搬出されるように導き出すようになっている。
そして、一対の揺動担持部材51は、図5に示すように、その下面に結合されたX方向に伸長するシャフト51fが側壁部22,23の軸受51gに支持されることにより、揺動自在となっている。
【0024】
ストッパ52は、図2、図4ないし図8に示すように、フレーム20(連結フレーム24)に固定されたブラケット52aを介して保持されており、スクリューにより当接部51eの当接位置を調整できるようになっている。すなわち、ストッパ52は、当接部51eを当接させて移動を規制することにより、揺動担持部材51を担持位置に位置決めするものである。
コイルスプリング53は、図2、図4ないし図8に示すように、フレーム20(連結フレーム24)に固定されたブラケット53aに螺合された掛止ネジ53bと揺動担持部材51に螺合された掛止ネジ53cとの間に張設されている。そして、揺動担持部材51を担持位置に向けて付勢する付勢力を及ぼしている。
【0025】
ここで、上側担持機構50の動作について説明する。先ず、下側担持部材40に担持されたトレイTが、昇降機構60により上昇させられると、図6に示すように、トレイTの一部が担持位置にある揺動担持部材51に当接しつつ押し上げるため、揺動担持部材51はコイルスプリング53の付勢力に抗しつつトレイ昇降領域Aから退避する位置に移動して、トレイTの通過を許容する。
そして、トレイTが揺動担持部材51から離脱すると、コイルスプリング53の付勢力により、図7に示すように、揺動担持部材51はトレイ昇降領域Aに突出すると共に当接部51eがストッパ52に当接することにより、トレイTを担持し得る担持位置に位置決めされる。
その後、昇降機構60が下降してトレイTから離脱すると、トレイTは揺動担持部材51(担持面51a)に担持されると共に、側壁部(規制部)51b,51cがトレイTを所定位置に位置決めする。
すなわち、上側担持機構50は、その一対の揺動担持部材51が、図6に示すようにトレイ昇降領域Aから退避した退避位置と、図7に示すようにトレイ昇降領域Aに突出してトレイTを担持する担持位置と、の間を揺動自在に支持されることにより、下側担持部材40に担持されたトレイTを下側から受け入れて担持し得ると共に、水平方向(X方向)に搬出させ得るようになっている。
【0026】
昇降機構60は、図1及び図2に示すように、内部フレーム26に固定されたモータ61、モータ61に直結されて上下方向Zに伸長するように配置されると共に内部フレーム26に回動自在に支持されたリードスクリュー62、リードスクリュー62に螺合されたナット63、ナット63に連結された昇降台64、昇降台64の上端に設けられたテーブル65等により形成されている。尚、モータ61としては、ステッピングモータ、DCモータ、その他のモータを適用することができる。
そして、モータ61が起動してリードスクリュー62が回転すると、ナット63が昇降し、ナット63に連結された昇降台64を介してテーブル65が昇降するようになっている。
【0027】
ここでは、昇降機構60のテーブル65は、図2に示すように下側担持部材40に担持されたトレイTよりも下方に位置する待機位置から、図7に示すようにトレイTのロック機構T1に対して解除機構70が係合してロック状態を解除する上端位置までの間を昇降して、トレイ昇降領域Aの範囲内においてトレイTを昇降させるようになっている。
このように、昇降機構として、鉛直線回りの回転動作を昇降動作に変換する簡単な構造を採用することにより、トレイ昇降領域Aにおいてテーブル65の昇降を可能にしつつ、部品を集約して装置を小型化することができる。
【0028】
解除機構70は、図3、図4、図6ないし図8に示すように、上部フレーム25に保持されており、下方に向けて突出したロッド、ロック機構T1に含まれるスプリングよりも強い付勢力でロッドを下向きに付勢するスプリング等を備えている。
すなわち、解除機構70は、図7に示すように、昇降機構60によりトレイTが上昇させられて、ロック機構T1(の可動部材)にその下端部(解除機構70のロッド)が当接して下向きの付勢力を及ぼすと、ロック機構T1を解除して、ワークWの取り出しを可能にするものである。
【0029】
検出センサ80は、一方の下側担持部材40の外側に配置されて検出光を発する投光素子81と、他方の下側担持部材40の外側に配置されて検出光を受光する受光素子82とにより形成されている。この検出センサ80は、図1及び図5に示すように、下側担持部材40の伸長方向(X方向)の両端近傍の二箇所に配置されている。
すなわち、下側担持部材40にトレイTが搬入され始めると、一方の検出センサ80が検出信号を出力し、トレイTが完全に搬入された状態で他方の検出センサ80も検出信号を出力して、トレイTが下側担持部材40上に確実に担持されている(トレイTが有る)ことを検出する。一方、両方の検出センサ80から検出信号が出力されないとき、トレイTは下側担持部材40上に担持されていない(トレイTが無い)ことを検出する。
したがって、検出センサ80により、下側担持部材40にトレイTが担持されているか否かを検出することで、トレイTの搬入動作を確実にかつ円滑に行なわせるように制御することができる。
【0030】
検出センサ90は、一方の揺動担持部材51の外側に配置されて検出光を発する投光素子91と、他方の揺動担持部材51の外側に配置されて検出光を受光する受光素子92とにより形成されている。この検出センサ90は、図1及び図5に示すように、揺動担持部材51の伸長方向(X方向)の両端近傍の二箇所に配置されている。
すなわち、両方の検出センサ90が検出信号を出力すると、揺動担持部材51にトレイTが確実に担持されている(トレイTが有る)ことを検出する。そして、トレイTが搬出され始めると、一方の検出センサ80のみが検出信号を出力し、両方の検出センサ90から検出信号が出力されなくなると、トレイTは完全に搬出されて揺動担持部材51上に担持されていない(トレイTが無い)ことを検出する。
したがって、検出センサ90により、上側担持機構50の揺動担持部材51にトレイTが担持されているか否かを検出することで、トレイTの搬出動作を確実にかつ円滑に行なわせるように制御することができる。
【0031】
次に、このトレイ保持装置の動作について、図9Aないし図12Bを参照しつつ説明する。
先ず、昇降機構60が待機位置にある状態において、図9Aに示すように、所定の処理が済んだ処理済みのワークWを収容したトレイTが、移送装置(不図示)等により、下側担持部材40に向けて移送されてくる。
そして、図9B及び図9Cに示すように、トレイTは、開口23aから下側担持部材40(担持面41)上に導かれて担持される。このとき、側壁部42,43がトレイTを水平方向の所定位置に位置決めする。
【0032】
続いて、図10A及び図10Bに示すように、昇降機構60が作動して、テーブル65が上昇すると、下側担持部材40に担持されたトレイTを担持すると共に揺動担持部材51を通過してさらに上方に上昇させる。
詳細には、図6に示すように、テーブル65に担持されたトレイTが上昇する際に、トレイTの一部が担持位置にある揺動担持部材51に当接して押し上げ、揺動担持部材51をコイルスプリング53の付勢力に抗してトレイ昇降領域Aから退避した位置に移動させて、トレイTの通過を許容する。
【0033】
そして、トレイTが揺動担持部材51から離脱すると、揺動担持部材51はコイルスプリング53の付勢力により、図7に示すように、トレイ昇降領域Aに突出して、トレイTを担持し得る担持位置に戻る。
そして、図10Bに示す状態に至ると、解除機構70が作動してロック機構T1のロック状態が解除される。この状態において、ワーク移し替え装置(不図示)により、処理済みのワークWと未処理のワークWとの移し替えが行なわれる。
【0034】
ワークWの移し替えが完了すると、昇降機構60が作動して、テーブル65が下降し始め、未処理のワークWを収容したトレイTは、図10Cに示すように、揺動担持部材51(の担持面51a)に担持されると共に、側壁部51b,51cにより所定位置に位置決めされる。一方、テーブル65は、下側担持部材40よりも下方まで下降して待機位置にて停止する。
【0035】
続いて、図11Aに示すように、所定の処理が済んだ処理済みのワークWを収容したトレイTが、移送装置(不図示)等により、下側担持部材40に向けて移送されてくる。
そして、図11B及び図11Cに示すように、トレイTは、開口23aから下側担持部材40(担持面41)上に導かれて担持される。このとき、側壁部42,43がトレイTを水平方向の所定位置に位置決めする。
この状態において、トレイTが上下方向Zに配列された状態となる。すなわち、この装置においては、2つのトレイTを、水平方向に配列するのではなく、トレイ昇降領域Aを画定するフレーム20に対して上下方向Zに配列するため、装置全体として小型化、設置面積の省スペース化を達成することができる。
【0036】
続いて、図12A及び図12Bに示すように、未処理のワークWを収容したトレイTが、移送装置(不図示)等により、揺動担持部材51から水平方向(X方向)に搬出されて、所定の処理エリアに移送される。
その後、図10Aから図12Bに示す動作が繰り返されることになる。
このように、フレーム20内に二つのトレイTを保持して連続的に移送することができるため、待機時間を短縮させて、全体としての処理時間を短縮させることができ、半導体チップ等のワークに対して、検査、測定等の各種の処理を効率良く施すことができ、生産性を向上させることができる。
また、フレーム20内に二つのトレイTを保持することにより、移送装置(不図示)によるトレイTの移送は一つとすることが可能になり、移送装置の複雑化及び大型化を防止することができるので、設備費用の削減が可能になると共に不要な動作がなくなり、全体として処理効率を高めることができ、生産性を向上させることができる。
【0037】
尚、ここでは、フレーム20を所定の処理エリアに対応する位置に停止させて、トレイTの移送を行なう場合について説明したが、異なる処理エリアにおいて同様にトレイTを移送する場合、あるいは、処理済みのワークWを収容したトレイTを搬入する処理エリアと未処理のワークWを収容したトレイTを搬出する処理エリアとが異なる場合は、駆動機構30を作動させて、所望の処理エリアに対応するY方向の所定位置にフレーム20を適宜移動させることができる。
すなわち、フレーム20をトレイTの出し入れ方向(X方向)と直交する水平方向(Y方向)に適宜移動させることにより、全体としてトレイTの移送を円滑に行なうことができ、生産性を向上させることができる。
【0038】
上記実施形態においては、下側担持部材として、一対の下側担持部材40を示したが、これに限定されるものではなく、トレイTを担持し得ると共に昇降機構60(のテーブル65)の通り抜けを許容するものであれば、搬入側が開口したコの字形状のものを水平に配置したもの、あるいは、口の字形状のものを水平に配置したものでもよい。
上記実施形態においては、上側担持機構として、一対の揺動担持部材51、ストッパ52、コイルスプリング53等により構成されるものを示したが、これに限定されるものではなく、下側からのトレイTの受け入れを許容すると共に、トレイTを担持し得るものであれば、水平面内において回動又は揺動してトレイ昇降領域Aに対して出没する担持部材、あるいは、一方向にのみ回転してトレイTが下側から通過するのを許容すると共にトレイTが下降して接触すると逆方向の回転が規制されてトレイTを担持し得る担持部材等、さらには、水平方向に直線的に往復動してトレイ昇降領域Aに対して出没するスライド機構を備えた担持部材、その他の機構を採用してもよい。
【0039】
上記実施形態においては、トレイTがロック機構T1を備える場合について説明したが、これに限定されるものではなく、単にワークWを収容するだけのトレイであっても、本発明のトレイ保持装置で取り扱われるトレイの対象となるものである。
以上述べたように、本発明のトレイ保持装置によれば、構造の簡略化、各機構の集約化、装置全体として小型化、設置面積の省スペース化、待機時間の短縮等による全体としての処理時間の短縮化等を達成しつつ、半導体チップ、基板、その他の電子部品等のワークに対して、試験、検査、測定、加工、組付け等の各種の処理を効率良く施すことができ、生産性を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
以上述べたように、本発明のトレイ保持装置は、ワークに対して各種の処理を施す際に、トレイを保持してワークの出し入れを行なうと共にトレイを移送する必要がある分野であれば、半導体製造の分野は勿論のこと、自動車あるいはその部品の生産ライン、電子機器あるいはその部品の生産ライン、その他の機械あるいは電子部品関連等の分野においても有用である。
【符号の説明】
【0041】
W ワーク、T トレイ、T1 ロック機構、10 ベース、11 上盤、12 ガイドレール、13 切り欠き、20 フレーム、21 下部フレーム、21a 被ガイド部、22,23 側部フレーム、23a 搬入口、23b 搬出口、24 連結フレーム、25 上部フレーム、25a 開口、26 内部フレーム、A トレイ昇降領域、30 駆動機構、31 リードスクリュー、32 モータ、33 ナット、40 下側担持部材、41 担持面、42,43 側壁部、44 傾斜部、50 上側担持機構、51 一対の揺動担持部材、51a 担持面、51b、51c 側壁部、51d 傾斜部、51e 当接部、51f シャフト、51g 軸受、52 ストッパ、52a ブラケット、53 コイルスプリング、53a ブラケット、53b,53c 掛止ネジ、60 昇降機構、61 モータ、62 リードスクリュー、63 ナット、64 昇降台、65 テーブル、70 解除機構、80 検出センサ、81 投光素子、82 受光素子、90 検出センサ、91 投光素子、92 受光素子

Claims (8)

  1. ワークを収容するトレイを昇降させ得るトレイ昇降領域を画定すると共に上方からのワークの出し入れを許容するフレームと、
    前記トレイ昇降領域内に水平方向からトレイを受け入れて担持し得るべく前記フレームに固定された下側担持部材と、
    前記下側担持部材に担持されたトレイを昇降させるべく前記フレームに設けられた昇降機構と、
    前記昇降機構により上昇させられるトレイを下側から受け入れて担持し得ると共に水平方向に搬出させ得るべく前記フレームに設けられた上側担持機構と、
    を含
    前記トレイは、ワークを収容してロックするロック機構を含み、
    前記フレームには、前記上側担持機構を通過して上昇させられたトレイの前記ロック機構を解除する解除機構が設けられている、
    トレイ保持装置。
  2. 前記上側担持機構は、前記トレイ昇降領域に突出してトレイを担持する担持位置から前記昇降機構により上昇させられるトレイに押されて前記トレイ昇降領域から退避するように揺動し得る一対の揺動担持部材と、前記揺動担持部材を前記担持位置に向けて付勢する付勢部材と、を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のトレイ保持装置。
  3. 前記昇降機構は、上下方向に伸長するリードスクリューと、前記リードスクリューに回転駆動力を及ぼすモータと、前記リードスクリューに螺合するナットと、前記ナットと一体的に昇降すると共にトレイを担持し得るテーブルと、を含む、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のトレイ保持装置。
  4. 前記下側担持部材は、担持したトレイが搬入される方向と直交する他の水平方向へ移動するのを規制する第1の側壁部と、担持したトレイが搬入される方向の奥側へ移動するのを規制する第2の側壁部とを有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一つに記載のトレイ保持装置。
  5. 前記揺動担持部材は、担持したトレイが搬出される方向と直交する他の水平方向へ移動するのを規制する第3の側壁部と、担持したトレイが搬出される方向と反対側へ移動するのを規制する第4の側壁部を有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか一つに記載のトレイ保持装置。
  6. 前記フレームは、前記トレイ昇降領域をその内部に画定すると共に、上方からのワークの出し入れを許容する開口と、水平方向からのトレイの搬入を許容する搬入口と、水平方向へのトレイの搬出を許容する搬出口とを有し、
    前記下側担持部材は、前記フレームの内部でかつ前記搬入口に対応するように設けられ、
    前記昇降機構は、前記フレームにかつその内部で前記下側担持部材の下方に設けられ、
    前記上側担持機構は、前記フレームの内部でかつ前記下側担持部材の上方において前記搬出口に対応するように設けられている、
    ことを特徴とする請求項1ないし5いずれか一つに記載のトレイ保持装置。
  7. 前記フレームには、前記下側担持部材に担持されるトレイの有無及び前記上側担持機構に担持されるトレイの有無を検出する検出センサが設けられている、
    ことを特徴とする請求項1ないし6いずれか一つに記載のトレイ保持装置。
  8. 前記フレーム前記トレイが出し入れされる前記水平方向と直交する他の水平方向において移動自在に支持するベースと、前記フレームを前記ベースに対して前記他の水平方向に駆動する駆動機構と、をさらに含む、
    ことを特徴とする請求項1ないし7いずれか一つに記載のトレイ保持装置。
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