JP4829938B2 - 車体側部構造 - Google Patents
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Description
図5(a)に示すように、車体50のドア開口部に取り付けられるドア51は、このドア51の前側に設けられる図示しないヒンジを介して車体50に支持されるドア本体62と、このドア本体62の上方に設けられてドアガラスが昇降する窓枠部61と、この窓枠部61に設けられた三角形状のガーニッシュ61aとで主に構成されている。
このような車体側部構造では、フロントピラー52のアウトサイドパネル71と窓枠部61の前端との境目、及びフェンダ53とドア本体62の前端との境目が線状に際立って目に映って車体側部のデザイン線55となっている。
一方、ドア51には、ウェザーストリップ等のシール材59が設けられている。そして、図5(b)に示すように、シール材59が延びるラインで規定されるシール線56は、ドア51のヒンジ57の後方に位置することとなる。つまり、このシール線56は、フェンダ53とドア本体62との境目で規定される前記デザイン線55との間にヒンジ57の配置スペースを確保するために、デザイン線55から後方に離れて配置されている。
そして、従来の車体側部構造では、デザイン線55がフロントピラー52側から下方のドア本体62の前端側にかけてなだらかに連続して延びるように形成されると共に、シール線56とデザイン線55とを前後方向に相互に離して配置可能なように、窓枠部61に前記したガーニッシュ61aを配置する必要がある。
しかしながら、図5(c)に示すように、ガーニッシュ61aを廃止した車体側部構造は、ヒンジ57の配置スペースを確保するために、フェンダ53とドア本体62との境目で設定されるデザイン線55bがフロントピラー52側のデザイン線55aよりも車両前側に位置することとなって、デザイン線55aとデザイン線55bとに屈曲点55cが生じることとなる。つまり、車体側面視でデザイン線55aとデザイン線55bとが相互になだらかに連続しない。
ちなみに、本実施形態と異なって、斜め面を設けずに窓枠部の前端でデザイン線を規定すると、ドア本体側のデザイン線(窓枠部の下方のデザイン線)とシール線との間隔がヒンジの配置が可能な程度に確保されない。つまり、本発明と異なって窓枠部の前端でデザイン線を規定すると、「窓枠部の前端のデザイン線」よりも前方寄りに「ドア本体の前端のデザイン線」を設けなければヒンジの配置が不可能となるので、窓枠部側とドア本体側とでデザイン線がなだらかに連続しなくなる。
また、この車体側部構造においては、前記窪みは、前記斜め面よりも車内側に凹むことが望ましい。この車体側部構造では、車内側に凹む窪みによってドア本体の前端の回動を可能することができるので、斜め面の傾斜角度を小さくすることができる。その結果、フロントピラーに形成したデザイン線と窓枠部との段差が小さくなるので、ドアモールの先端を窓枠部の前側(ドア本体の前端側)まで延設することができ見栄えが向上する。
また、この車体側部構造においては、前記ドア本体の上端に沿ってドアモールが配置されており、前記斜め面の下端と、前記ドアモールの前端とは略一致するように相互に突き合わされているように構成されていてもよい。この車体側部構造によれば、斜め面とドアモールとが連続するように見えて見栄えが向上すると共に、車両の走行時の空力抵抗も低減する。
また、この車体側部構造においては、前記窪みは、曲面で形成されていることが望ましい。この車体側部構造によれば、ドアの開閉軌跡を窪みが最小の隙間で逃げることができる。
また、この車体側部構造においては、前記斜め面の車内側に傾斜する角度は、前記斜め面の下端に向かうほど小さくなっていることが望ましい。このような車体側部構造によれば、車内側から車両の前方下側への視界範囲を広げることができる。また、フロントピラーにおけるデザイン線を一層前方寄りに設定することができるので、フロントピラー側からドア本体の前端側に向かうデザイン線を容易に直線状とすることができる。
また、このドア1の窓枠部11の前方ではフロントピラー2にデザイン線5aが形成されている。このデザイン線5aは、フロントピラー2の長手方向に沿うように形成されている。そして、このデザイン線5aは、前記したように、図示しないドア開口部に沿ってフロントピラー2上で延びることで、前記したデザイン線5bと連続している。
このデザイン線5aは、図2に示すように、フロントピラー2のアウトサイドパネル21に形成されており、アウトサイドパネル21に形成された次に説明する斜め面23の端を規定するようにアウトサイドパネル21の折曲げ線で形成されている。
本実施形態に係る車体側部構造Sでは、フロントピラー2のアウトサイドパネル21にデザイン線5aが形成されると共に、このデザイン線5aから窓枠部11aの前端11dに向かって傾斜する斜め面23が形成されているので、従来の車体側部構造(例えば、特許文献1参照)に組み込まれていたガーニッシュ61aを廃止することができる。
ちなみに、本実施形態と異なって、斜め面23を設けずに窓枠部11aの前端11dでデザイン線5aを規定すると、デザイン線5bとシール線6との間隔がヒンジ7の配置が可能な程度に確保されない。つまり、本実施形態と異なって窓枠部11aの前端11dでデザイン線5aを規定すると、デザイン線5aよりも前方寄りにデザイン線5bを設けなければヒンジ7の配置が不可能となるので、デザイン線5aとデザイン線5bとがなだらかに連続しなくなる。
前記実施形態では、車体側面視でデザイン線5aとデザイン線5bとが屈曲点を形成することなく直線状に連続する車体側部構造Sについて説明したが、本発明はデザイン線5aとデザイン線5bとがなだらかに連続していればよく、デザイン線5aとデザイン線5bとが車体側面視で連続してなだらかに曲線を描くものであってもよい。
2 フロントピラー
3 フェンダ
4 窪み
5a デザイン線
5b デザイン線
6 シール線
7 ヒンジ
11 窓枠部
12 ドア本体
14 ドアモール
21 アウトサイドパネル
22 ベース面
23 斜め面
S 車体側部構造
Claims (6)
- 車体側面視でドアの窓枠部の前端が規定するフロントピラーとの境目の見切り線と、前記窓枠部の前方に位置するフロントピラーのアウトサイドパネルに車体側のドア開口部に沿うように形成されたデザイン線と、を有し、
前記デザイン線は、前記フロントピラーのアウトサイドパネルに形成されたベース面と、該ベース面に対して車幅方向中央側に傾斜して前記窓枠部の前端に向けて後方側に延出する斜め面と、の間に形成された折曲げ線によって形成されるとともに、前記フロントピラー側から下方のドア本体の前端に沿って車体側面視でなだらかに連続して延びるように形成され、
前記斜め面の下端にドアの開閉軌跡を逃げる窪みが設定されたことを特徴とする車体側部構造。 - 前記デザイン線が前記フロントピラー側から下方のドア本体の前端に沿って車体側面視で直線状に延びるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の車体側部構造。
- 前記窪みは、前記斜め面よりも車内側に凹むことを特徴とする請求項1に記載の車体側部構造。
- 前記ドア本体の上端に沿ってドアモールが配置されており、前記斜め面の下端と、前記ドアモールの前端とは略一致するように相互に突き合わされていることを特徴とする請求項1に記載の車体側部構造。
- 前記窪みは、曲面で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車体側部構造。
- 前記斜め面の車内側に傾斜する角度は、前記斜め面の下端に向かうほど小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載の車体側部構造。
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