JP4830480B2 - 融着網補強材用ポリエステル織編物 - Google Patents
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Description
(1)ポリマーの固有粘度IV
オルソクロロフェノールを溶媒として25℃で測定した。
(2)接触点の数
10cm四方の該織編物を縦、横方向ともに2Nの力で引っ張った状態で織編物または融着網を光学顕微鏡にて拡大観察し、1mm四方の中に観察された、異なるマルチフィラメント同士の接触点の数をカウントした値を接触点の数(個/mm2 )とした。
(3)融着点の数
10cm四方の該織編物を縦、横方向ともに2Nの力で引っ張った状態で融着網を光学顕微鏡にて拡大観察し、1mm四方の中に観察された、異なるマルチフィラメント同士の融着点の数をカウントした値を融着点の数(個/mm2 )とした。この際、融着点と判別する方法は、単糸の表面が融けて交差する単糸と繋がっているものを融着点とした。
(4)空隙率
10cm四方の該織編物を縦、横方向ともに2Nの力で引っ張った状態で織編物を光学顕微鏡にて拡大観察し、1mm四方の中に観察されたマルチフィラメントのない部分の割合を空隙率(%)とした。
(5)マルチフィラメントの融点
マルチフィラメントの各サンプル10mgを精秤し、アルミニウム製オープンパン及びパンカバーを用いて封入し、示差走査熱量計(パーキンエルマー社製、DSC7型)を用いて、窒素気流下、20℃から285℃まで16℃/分の速度で昇温させ、その途中で観察される融点ピーク温度を融点とした。
(6)マルチフィラメントの単糸繊度
マルチフィラメントの各サンプルを100m採取し、測定した重量をWgとして次式により算出した。
単糸繊度(dtex)=W×100/(マルチフィラメントの単糸数)
(7)マルチフィラメントの沸騰水収縮率
マルチフィラメントの各サンプルをカセ取り機にて10回巻き取り、0.09cN/dtexの荷重をかけて処理前試料長S1(cm)を測定し、100℃の沸騰水中で15分処理する。これを8時間以上自然乾燥した後、0.09cN/dtexの荷重をかけて処理後試料長S2(cm)を測定し、次式より算出した。
沸騰水収縮率={(S1−S2)/S1}×100
(8)混繊糸の交絡度
交絡測定装置 ROTHSCHILD社製ENTANGLEMENT TESTER R2071を用い、給糸張力15cN、トリップレベル15.5cN、糸速度1.25m/分で測定を30回行った平均値を交絡度(ヶ/m)とした。
(9)編物、融着網の破裂強力
JIS規格L1096−1999「一般織物試験方法」中の「6.16.2 B法」に準拠した測定を3回行い、その平均値をkPa単位としたものを破裂強力とした。
(10)製織時糸切れ
製織する際、100mの織物を得る間にマルチフィラメントが糸切れする回数が3回以上を×、2回以上を△、1回以下を○として判定した。
常法により得たIV0.66のポリエチレンテレフタレートのホモポリマーペレットを常法に従って乾燥し水分率を70ppm以下とする。この乾燥ペレットを常法にしたがって溶融紡糸し、2500m/分で巻き取ることにより153dtex、36フィラメントのポリエステルマルチフィラメントを得た。これを延伸速度1000m/分、延伸倍率1.83倍で熱延伸することにより84dtex、36フィラメントのポリエステルマルチフィラメント延伸糸を得た。これを用い、1インチあたりの経糸を16本、緯糸を16本として平織組織にてポリエステル織物を作製した。得られた織物の接触点の数、空隙率、破裂強力およびこの織物を加熱ローラーにて210℃で熱処理して得られた融着網の破裂強力は表1のとおりとなった。
1インチあたりの経糸、緯糸を25本(参考例2)、98本(参考例3)または140本(参考例4)、12本(比較例1)、170本(比較例2)、200本(比較例3)とした以外は実施例1と同様の方法によりポリエステル織物を得た。得られた織物の接触点の数、空隙率、破裂強力およびこの織物を210度で熱処理して得られた融着網の破裂強力は表1のとおりとなった。参考例2〜4については織物の破裂強力に対して融着網とした際の破裂強力の低下が小さいが、比較例1〜3については破裂強力の低下が著しいことがわかる。
常法により得たIV0.66のポリエチレンテレフタレートのホモポリマーペレットおよび2,2−ビスヒドロキシフェニルプロパンおよびイソフタル酸をテレフタル酸に対してそれぞれ4mol%、7mol%共重合して得られた共重合ポリエチレンテレフタレートを常法に従って乾燥し水分率を70ppm以下とする。それぞれの乾燥ペレットをそれぞれ別個に溶融し、同一口金へ導入し18フィラメントずつ紡糸混繊し、以下実施例1と同様の方法で、それぞれ42dtex、18フィラメントの2種類のポリエステルマルチフィラメント混繊糸からなる延伸糸を得た。このとき、ホモポリマーからなるポリエステルマルチフィラメントをマルチフィラメントA、共重合ポリエチレンテレフタレートからなるポリエステルマルチフィラメントをマルチフィラメントBとする。これを用い、1インチあたりの経糸を100本、緯糸を90本としてポリエステル織物を作製した。得られた織物の接触点の数は15個/mm2 、空隙率は10%であり、マルチフィラメントAおよびBの融点、単糸繊度、沸騰水収縮率、混繊糸の交絡度、沸騰水収縮率、織物の破裂強力およびこの織物を210℃で熱処理して得られた融着網の破裂強力は表2のとおりとなった。
2,2−ビスヒドロキシフェニルプロパンおよびイソフタル酸を共重合する量を調整し、得られるマルチフィラメントBの融点を248℃(実施例6)、210℃(実施例8)または200℃(実施例9)とした点、あるいはポリエチレンテレフタレートのホモポリマーの融点を265℃(実施例7)とした点以外は実施例5と同様の方法で、ポリエステル織物を作製した。得られた織物の接触点の数は15個/mm2 、空隙率は10%であり、マルチフィラメントAおよびBの融点、単糸繊度、沸騰水収縮率、混繊糸の交絡度、沸騰水収縮率、織物の破裂強力およびこの織物を210℃で熱処理して得られた融着網の破裂強力は表2のとおりとなった。中でも実施例7が実施例5と同様に融着網とした際の破裂強力の低下が小さいことがわかる。
マルチフィラメントBを42dtex、36フィラメント(実施例10)、あるいはマルチフィラメントAを42dtex、12フィラメント(実施例11)とした点以外は実施例5と同様の方法で、ポリエステル織物を作製した。得られた織物の接触点の数は15個/mm2 、空隙率は10%であり、マルチフィラメントAおよびBの融点、単糸繊度、沸騰水収縮率、混繊糸の交絡度、沸騰水収縮率、織物の破裂強力およびこの織物を210度で熱処理して得られた融着網の破裂強力は表2のとおりとなった。融着網とした際の破裂強力の低下が小さいことがわかる。
2,2−ビスヒドロキシフェニルプロパンおよびイソフタル酸を共重合する量を調整し、得られるマルチフィラメントBの沸騰水収縮率を60%(参考例12)、50%(実施例13)、10%(参考例14)または9%(参考例15)とした点、あるいはポリエチレンテレフタレートのホモポリマーの沸騰水収縮率を6%(参考例15)とした点以外は実施例5と同様の方法で、ポリエステル織物を作製した。得られた織物の接触点の数は15個/mm2 、空隙率は10%であり、マルチフィラメントAおよびBの融点、単糸繊度、沸騰水収縮率、混繊糸の交絡度、沸騰水収縮率、織物の破裂強力およびこの織物を210度で熱処理して得られた融着網の破裂強力は表3のとおりとなった。融着網とした際の破裂強力の低下が小さいことがわかる。
延伸時の交絡付与装置を調整し、得られる混繊糸の交絡度を3ヶ/m(実施例16)、10ヶ/m(実施例17)または60%(実施例18)とした点以外は実施例5と同様の方法で、ポリエステル織物を作製した。得られた織物の接触点の数は15個/mm2 、空隙率は10%であり、マルチフィラメントAおよびBの融点、単糸繊度、沸騰水収縮率、混繊糸の交絡度、沸騰水収縮率、製織時の糸切れ、織物の破裂強力およびこの織物を210度で熱処理して得られた融着網の破裂強力は表3のとおりとなった。融着網とした際の破裂強力の低下が小さいことがわかる。また製織時の糸切れについては実施例16対比17、18のほうが良好な結果となった。
実施例5と同様の方法で得られたポリエステルマルチフィラメント混繊糸からなる延伸糸を用い、1インチあたりの経糸を20本、緯糸を16本としてポリエステル織物とし、これを200℃で熱処理することにより融着網を得た。接触点の数、空隙率、融着点の割合および破裂強力は表4のとおりとなった。
1インチあたりの経糸、緯糸を110本(実施例20)、150本(実施例21)、15本(比較例4)、180本(比較例5)、250本(比較例6)、とした以外は実施例19と同様の方法でポリエステル融着網を得た。接触点の数、空隙率、融着点の割合および破裂強力は表4のとおりとなった。実施例20、21については融着網とした際の破裂強力が小さいが、比較例4〜6については破裂強力が小さくなっていることがわかる。
ポリエステル織物を熱処理する温度を190℃(実施例22)、180℃(実施例23)または225℃(実施例24)とした以外は実施例19と同様の方法でポリエステル融着網を得た。接触点の数、空隙率、融着点の割合および破裂強力は表4のとおりとなった。
Claims (5)
- 沸騰水収縮率の差が10〜50%の2種の異なるポリエステルマルチフィラメント糸条群AおよびBの混繊糸からなる織編物であって、該混繊糸の沸騰水収縮率が10〜30%、10cm四方の該織編物を縦、横方向ともに2Nの力で引っ張った状態で観察した場合のマルチフィラメント同士の接触点が0.4〜32個/mm2 、空隙率が0.7〜15%であることを特徴とする融着網補強材用ポリエステル織編物。
- 糸条群AおよびBの融点差が10〜80℃、単糸繊度の比が3:7〜7:3であり、かつ該混繊糸の交絡度が5〜50ヶ/mであることを特徴とする請求項1に記載の融着網補強材用ポリエステル織編物。
- ポリエステルマルチフィラメントが2種の異なる糸条群AおよびBからなる混繊糸であって、糸条群AおよびBが同一口金から吐出された糸条を紡糸混繊して得られるポリエステルマルチフィラメントであることを特徴とする請求項1または2に記載の融着網補強材用ポリエステル織編物。
- ポリエステルマルチフィラメントからなる融着網補強材であって、10cm四方の該融着網を縦、横方向ともに2Nの力で引っ張った状態で観察した場合のマルチフィラメント同士の接触点が0.5〜40個/mm2 、空隙率が0.5〜10%であることを特徴とするポリエステル融着網補強材。
- ポリエステルマルチフィラメント同士の接触点のうち30〜70%が融着していることを特徴とする請求項4に記載のポリエステル融着網補強材。
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