JP4831266B2 - 凸版反転印刷用インキ組成物、印刷物、及びカラーフィルタ - Google Patents
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Description
凸版反転印刷法とは、高分子の樹脂などから構成されるインキをシリコーンブランケットなどのブランケット表面に膜厚が均一になるように塗布した後、表面にインキ層が形成されたブランケットと凸版とを接触させて不要な部分のインキ層を凸版の凸部に転写させて除去し、ブランケット表面に残ったインキ層を被刷物に転写する印刷法である。例えば特許文献1では、連続積層(ウェット オン ウェット)が可能な上述の凸版反転印刷法を用いることで、大幅なコストダウンを達成しつつ、フォトレジスト法により製造されるカラーフィルタと同等の精度を有するカラーフィルタを製造する方法が記載されている。
また、最近、各種表示素子等の画質の高意匠化の観点から、高光学濃度でより精細(線幅40ミクロン以下)なパターンが再現でき、耐久性に優れた凸版反転印刷用インキ組成物が切望されていた。
前記バインダ樹脂が、ガラス転移温度が25℃以下である重量平均分子量1000〜5000の(メタ)アクリル樹脂であり、且つ1分子中にエポキシ基、水酸基、酸基、酸無水物基、及びアルコキシシリル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基をバインダ樹脂1分子中に平均2個以上有することを特徴とする、凸版反転印刷用インキ組成物を提供する。
また、本発明は、前記記載の凸版反転印刷用インキ組成物を使用した凸版反転印刷法を提供する。
本発明の凸版反転印刷用インキ組成物を使用し、凸版反転印刷法により得られた印刷物は、絶縁層、遮光層、カラーフィルタ用ブラックマトリックス、薄膜トランジスタの遮光層等として有効に使用することができる。
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の凸版反転印刷用インキ組成物は、着色剤と、分散剤と、バインダ樹脂と、溶剤を含有し、さらに、前記バインダ樹脂が、重量平均分子量1000〜6000であり、エポキシ基、水酸基、酸基、酸無水物基、及びアルコキシシリル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を、バインダ樹脂1分子中に平均2個以上有することを特徴とする。
本発明で使用する着色剤は色剤として使用されているものなら特に限定はなく、有機顔料、無機顔料等が使用できる。特に本願の印刷インキ組成物をカラーフィルタ形成用として使用する場合には、カラーフィルタ用顔料として汎用されるものが挙げられ、中でも、色純度と色濃度が高く、透明性の高いものが好ましい。
有機顔料としては、例えば、アゾ系、フタロシアニン系、インジゴ系、アントラキノン系、ペリレン系、キナクリドン系、メチン・アゾメチン系、イソインドリノン系等が挙げられる。顔料の分散性が高いほどこれらの特性が発揮されやすいため、必要に応じて顔料への表面処理や、界面活性剤等の助剤を加えることができる。これらの顔料には、例えば、赤、緑、青及び黒色等の着色画像に適した各顔料系が使用されている。顔料の種類は、カラーインデックス(C.I.)No.で示す。
これらの赤色顔料系及び黄色顔料系は、それぞれ2種類以上を混合して使用することも出来る。
このような着色剤としては、例えば、カーボンブラックのようにカルボキシル基、カルボニル基、水酸基などの官能基を予め有する顔料、及び各種顔料表面処理により官能基を導入した機能性顔料が挙げられる。顔料表面に官能基を導入する方法については特に制限はなく、例えば、プラズマ処理、シナジスト処理、界面活性剤処理、ポリマー処理などが挙げられる。
前記着色剤は、単体で使用することも勿論可能であるが、着色剤を予め有機溶剤中に分散させた分散液であっても良い。中でも、分散剤を用いて着色剤を分散(微細化)した分散液であることが好ましい。
分散剤としては、パターン形成時に加熱硬化させることから、後述のバインダ樹脂が有する官能基と熱硬化しうる官能基を有することが好ましい。例えば、分散剤がカルボキシル基、リン酸基、スルホン酸基などの酸性官能基、またはそれらの中和物(有機塩、無機塩、金属塩)を有する場合は、バインダ樹脂がエポキシ基、水酸基、アルコキシル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を有することが好ましく、分散剤が第1級、第2級、第3級、第4級アミノ基などの塩基性官能基、またはそれらの中和物(有機塩、無機塩、金属塩)を有する場合は、バインダ樹脂がエポキシ基、酸基、酸無水物基、アルコキシル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を有することが好ましく、分散剤が水酸基、酸無水物基、カルボニル基などの中性官能基を有する場合は、バインダ樹脂がエポキシ基、水酸基、酸基、酸無水物基、アルコキシル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を有することが好ましい。
このような分散剤のうち、一例を列挙すると、アジスパーPB−814、PB−821、PB−822、PB−824、PA−111(味の素ファインテクノ(株)製品)、Disperbyk−101、102、106、108、109、110、111、112、116、130、140、142、145、161、162、163、164、166、167、168、170、171、174、180、181、182、183、184、185、187、2000、2001、2008、2009、2010、2015、2020、2025、2050、2070、2090、2091、2095、2096、2150、2153、2155、2163、2164、BYK−LPN21116、6919(ビックケミー・ジャパン(株)製品)、EFKA−4010、4020、4320、4330、4401、4570、5054、7461、7462、7476、7477(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ社製品)、Solsperse24000GR、26000、28000、76500(ルブリゾル・コーポレーション製品)などが挙げられる。
本発明で使用するバインダ樹脂は、重量平均分子量1000〜6000であり、且つエポキシ基、水酸基、酸基、酸無水物基、及びアルコキシシリル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を、バインダ樹脂1分子中に平均2個以上有することを特徴とする。前記官能基を有することで、前記バインダ樹脂が有する官能基と熱硬化しうる官能基を有する顔料分散剤、あるいは前記バインダ樹脂が有する官能基と熱硬化しうる着色剤と反応して強固な塗膜を形成しうるので、得られたパターンは良好な形状を保つことが可能である。所望の塗膜強度を出すためには、前記バインダ樹脂はアクリル樹脂であり、また、エポキシ基、水酸基、酸基、酸無水物基、及びアルコキシシリル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基が、1分子中に平均2個以上、好ましくは平均5個以上導入された構造を有することが望ましい。上記官能基が1分子中に平均2個未満である場合は、所望の塗膜硬度が得られない可能性がある。
なお、バインダ樹脂中に含まれる官能基数は、得られたバインダ樹脂をサンプリングして直接測定してもよいが、本発明においては、「バインダ樹脂1分子中に含まれる官能基数=N」を、下記式から計算した。
例えば、エポキシ基、水酸基、酸基、酸無水物基、及びアルコキシシリル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を有するモノマーと、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ジブロモプロピル(メタ)アクリレート、トリブロモフェニル(メタ)アクリレートもしくはアルコキシアルキル(メタ)アクリレート等の各種(メタ)アクリレート類、等の汎用の(メタ)アクリレート系モノマー、あるいは、スチレン、α−メチルスチレン、p−t−ブチルスチレンもしくはビニルトルエン、(メタ)アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニルもしくはフッ化ビニリデン、(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−オクチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドもしくはアルコキシル化N−メチロール化(メタ)アクリルアミド等のビニル系モノマー類との共重合により作製される。
好ましいモノマーの組み合わせとしては、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有モノマーとα−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等のアルコキシシリル基を有する(メタ)アクリレート等が挙げられる。
本発明で使用するバインダ樹脂の重量平均分子量1000〜6000であるが、樹脂の弾性の影響を小さくするためには、樹脂の分子量をより小さくすると良い。線幅25ミクロンの高精細なパターニングを形成することができるバインダ樹脂の分子量は、具体的には、重量平均分子量に換算して1000〜5000が好ましく、なお好ましくは1500〜3500の範囲内が望ましい。重量平均分子量が1000未満の場合には、塗膜の硬度が不足して高精細パターンを維持できなくなる可能性があり、また、分子量が6000を超える場合は、(メタ)アクリル樹脂の粘弾性が無視できなくなり、その結果、所望の高精細パターニングが形成できなくなる可能性がある。
また、重合で使用した溶媒は、そのまま顔料分散液作製時の希釈溶剤として用いることが出来る。
前記着色剤と樹脂成分(前記分散剤と前記バインダ樹脂の和)の固形分比率は、容積比で1:5〜2:1であることが好ましく、さらに好ましくは1:3〜3:2である。この比率は、ブランケット表面のインキ塗膜に凸版により画像が形成された時点でも同じである。着色剤と樹脂成分の固形分比率が、容積比で2:1より着色剤が多い場合は、分散剤不足により着色剤を微細化できないために塗膜の発色が低下し、また、バインダ樹脂不足により所望の塗膜硬度を維持できなくなるために好ましくなく、また、容積比が1:5より着色剤が少ない場合は、塗膜中の着色剤量が少なすぎて所望の発色を出せなくなるために好ましくない。
上記質量比で配合された凸版印刷用インキ組成物をブラックマトリックス用途に使用した場合、膜厚1ミクロンあたりの透過OD値が3.5以上のブラックマトリックスを得ることが出来る。
本発明で使用する溶剤としては、着色剤の分散性を損なわないものを選択する。また、スリットコーターを使用してコーティングする場合、速乾性有機溶剤と遅乾性有機溶剤とを併用して使用して使用するのが好ましい。
本発明において速乾性有機溶剤とは、25℃における蒸気圧が20×102Pa(15mmHg)以上のエステル系溶剤、アルコール系溶剤、エーテル系溶剤、ケトン系溶剤及びカーボネート系溶剤からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の有機溶剤が挙げられる。速乾性有機溶剤は全インキ組成物中、好ましくは5〜90質量%、より好ましくは20〜80質量%、さらに好ましくは30〜70質量%含有されることが望ましい。前記速乾性有機溶剤が5質量%未満の場合は、ブランケット上でのインキ塗膜の乾燥が不十分であるため高精細パターンの再現性に劣り、90質量%を超える場合には、ブランケット上でインキ塗膜が乾燥しすぎて凸版または被印刷基材へ転写しにくくなる。
エステル系溶剤として、例えば、酢酸エチル、酢酸ノルマルプロピル、酢酸イソプロピル、アルコール系溶剤として、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、ケトン系溶剤として、例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、カーボネート系溶剤として、例えば、ジメチルカーボネートなどが挙げられる。またこれらは、それぞれの単独系及び複数の系の混合物でもよい。中でも、酢酸イソプロピル、2―プロパノール、及びジメチルカーボネートが、その蒸発速度や表面張力から見て好ましい。
また、前記遅乾性有機溶剤の蒸気圧が0.4×102Pa未満の場合には、ブランケット上のインキ塗膜が十分に乾燥せず、または乾燥するまでに長時間を要するため好ましくない。前記遅乾性有機溶剤の蒸気圧が20×102Pa以上の場合には、ブランケット上のインキ塗膜が乾燥しすぎて凸版または被印刷基材に転写しにくくなり好ましくない。
エステル系溶剤として、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3−メトキシ−3−メチルーブチルアセテート(「ソルフィットAC」商品名 (株)クラレ製)、エトキシエチルプロピオネート、アルコール系溶剤として、例えば、1−ブタノール、3−メトキシ−3−メチルー1ブタノール、1−ヘキサノール、1−ペンタノール、2−メチル1−ブタノール、4−メチル−2−ペンタノール、エーテル系溶剤として、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールターシャリーブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、カーボネート系溶剤として、例えば、ジエチルカーボネートなどが挙げられる。また、これらは、それぞれの単独系内及び複数の系の混合物でもよい。中でも、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、及び、ジエチルカーボネートが、その蒸発速度や表面張力から見て好ましい。
本発明の凸版反転印刷用インキ組成物は、前記した成分の他に、表面エネルギー調整剤、消泡剤、被印刷基材への接着付与剤などの各種添加剤を適宜配合しても良い。
本発明の凸版反転印刷用インキ組成物は、まず、着色剤と、分散剤と、溶剤とを、所望の分散状態まで分散した分散液を作製し、次いで作製した分散液にバインダ樹脂、有機溶剤および各種添加剤を混合後、粗大粒子を濾過して調製される。
具体的には、予め着色剤と分散剤と溶剤とを分散させて分散液を得たのち、該分散液と、前記バインダ樹脂と、必要に応じて表面エネルギー調整剤等を配合し、ディスパーでかき混ぜて得ることができる。
分散に用いられる分散手段としては、特に限定されるものではなく公知のものを使用できるが、たとえば、3本ロールミル、2本ロールミル、サンドミル、アトライダー、ビーズミル、ボールミル、ニーダー、ペイントシェーカーなどが挙げられる。
本発明の凸版反転印刷用インキ組成物は、スリットコーターを使用して塗布する場合には、粘度が0.5mPa・s〜10mPa・sの範囲が好ましく、より好ましくは0.5mPa・s〜5mPa・sの範囲である。この数値は、ブランケットへ印刷インキ組成物を均一に塗布するために、塗布装置からのインキ吐出性を鑑みて決定されたものである。この範囲よりも高い粘度の場合、塗工装置からのインキ吐出が不均一になり、印刷インキ組成物がブランケット上に分断されて塗工される不具合や、塗工されたインキ塗膜が不均一となるため好ましくない。
本発明の凸版反転印刷用インキ組成物は、凸版反転印刷法によりブラックマトリックスなどのカラーフィルタ等に用いられる高精細パターンを形成するに適した印刷インキ組成物である。
凸版反転印刷用インキ組成物の印刷方法について説明する。まず、図1に示したように、前記印刷インキ組成物を、キャップコーター等を使用してロール形状のブランケットに塗布させる。キャップコーターは毛細管現象を利用して印刷インキ組成物を供給する。数分間乾燥させた後、ブランケット上に塗布されたインキ塗膜に、凸版を押圧して不要なインキ塗膜を除去する。その後、残ったインキ塗膜をブランケット面から基板面に転写させることで所望のパターンを得ることができる。
離型性を有するシートとしては、例えば、シリコーン樹脂やフッ素樹脂などで構成されるシートなどが挙げられる。
また、離型剤としては、例えば、ジメチルシリコンオイル、ジメチルシリコンゴム、シリコーンレジン、有機変性シリコーンなどのシリコーン系離型剤、及びポリテトラフルオロエチレンなのフッ素系離型剤が挙げられる。
温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを850部仕込んで撹拌しながら100℃に昇温した。次に、アクリル酸2−エチルヘキシル350部、メタクリル酸グリシジル400部、「TSL−8370」〔γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ合同会社製品〕250部からなる混合溶液と、「パーブチルO」〔日油(株)製品〕150部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート150部からなる混合溶液を、それぞれ5時間かけて滴下した。滴下終了後100℃で12時間反応した後、サンプリングを行ない不揮発分を測定した。さらに、70℃で減圧脱溶剤することで、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(a)の70%固形分溶液を得た。
熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(a)の(測定1:GPC測定方法)により測定された重量平均分子量(以下、Mwと略す)は、ポリスチレン換算で5,930であった。その結果、バインダ樹脂(a)は、1分子中に平均22.7個の熱硬化性官能基を持つことが判明した。
なお、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(a)に使用したラジカル重合性単量体混合物のFoxの式によるTgは、−20℃であった。
バインダ樹脂(a)の諸性状値の詳細については、表1に記載した。
樹脂をテトラヒドロフラン(THF)によって50倍希釈して得られた希釈液をフィルター(材質:ポリテトラフルオロエチレン、ポア径:0.2μm)で濾過することにより、測定サンプルを調製し、次に、この測定サンプルをゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC 東ソー社製 商品名「HLC−8220GPC」)に供給して、サンプル流量1ミリリットル/min、カラム温度40℃の条件で測定を行い、樹脂のポリスチレン換算分子量を測定した値を、重量平均分子量とした。なお、上記GPC測定において、カラムとして東ソー社から商品名「TSK−GEL HXLシリーズ」で市販されているカラムを用い、検出器として示差屈折計を用いた。
温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを8000部仕込んで撹拌しながら135℃に昇温した。次に、スチレン200部、アクリル酸2−エチルヘキシル300部、メタクリル酸グリシジル100部、メタクリル酸200部、無水マレイン酸200部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート850部からなる混合溶液と、「パーブチルO」150部、「パーブチルD」〔日油(株)製品〕10部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート150部からなる混合溶液を、それぞれ5時間かけて滴下した。滴下終了後135℃で12時間反応した後、サンプリングを行ない不揮発分を測定した。さらに、70℃で減圧脱溶剤することで、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(b)の70%固形分溶液を得た。
熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(b)の(測定1:GPC測定方法)により測定されたMwは、ポリスチレン換算で1,860であった。その結果、バインダ樹脂(b)は、1分子中に平均9.4個の熱硬化性官能基を持つことが判明した。
なお、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(b)に使用したラジカル重合性単量体混合物のFoxの式によるTgは、30℃であった。
バインダ樹脂(b)の諸性状値の詳細については、表1に記載した。
温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを2850部仕込んで撹拌しながら135℃に昇温した。次に、アクリル酸n−ブチル450部、アクリル酸t−ブチル50部、メタクリル酸グリシジル400部、「SILQUEST*Y−9936」〔γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ合同会社製品〕100部からなる混合溶液と、「パーブチルO」150部、「パーブチルD」10部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート150部からなる混合溶液を、それぞれ5時間かけて滴下した。滴下終了後135℃で12時間反応した後、サンプリングを行ない不揮発分を測定した。さらに、70℃で減圧脱溶剤することで、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(c)の70%固形分溶液を得た。
熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(c)の(測定1:GPC測定方法)により測定されたMwは、ポリスチレン換算で2,330であった。その結果、バインダ樹脂(c)は、1分子中に平均7.4個の熱硬化性官能基を持つことが判明した。
なお、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(c)に使用したラジカル重合性単量体混合物のFoxの式によるTgは、−12℃であった。
バインダ樹脂(c)の諸性状値の詳細については、表1に記載した。
温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを3850部仕込んで撹拌しながら135℃に昇温した。次に、スチレン230部、アクリル酸n−ブチル600部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル50部、「SILQUEST*Y−9936」120部からなる混合溶液と、「パーブチルO」150部、「パーブチルD」10部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート150部からなる混合溶液を、それぞれ5時間かけて滴下した。滴下終了後135℃で12時間反応した後、サンプリングを行ない不揮発分を測定した。さらに、70℃で減圧脱溶剤することで、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(d)の70%固形分溶液を得た。
熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(d)の(測定1:GPC測定方法)により測定されたMwは、ポリスチレン換算で2,130であった。その結果、バインダ樹脂(d)は、1分子中に平均1.7個の熱硬化性官能基を持つことが判明した。
なお、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(d)に使用したラジカル重合性単量体混合物のFoxの式によるTgは、−19℃であった。
バインダ樹脂(d)の諸性状値の詳細については、表1に記載した。
温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを8000部仕込んで撹拌しながら135℃に昇温した。次に、スチレン50部、アクリル酸n−ブチル300部、メタクリル酸グリシジル300部、無水マレイン酸50部、「TSL−8370」300部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート850部からなる混合溶液と、「パーブチルO」150部、「パーブチルD」10部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート150部からなる混合溶液を、それぞれ5時間かけて滴下した。滴下終了後135℃で12時間反応した後、サンプリングを行ない不揮発分を測定した。さらに、70℃で減圧脱溶剤することで、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(e)の70%固形分溶液を得た。
熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(e)の(測定1:GPC測定方法)により測定されたMwは、ポリスチレン換算で1,740であった。その結果、バインダ樹脂(e)は、1分子中に平均6.7個の熱硬化性官能基を持つことが判明した。
なお、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(e)に使用したラジカル重合性単量体混合物のFoxの式によるTgは、−6℃であった。
バインダ樹脂(e)の諸性状値の詳細については、表1に記載した。
温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを19850部仕込んで撹拌しながら135℃に昇温した。次に、アクリル酸n−ブチル400部、メタクリル酸グリシジル300部、「SILQUEST*Y−9936」300部からなる混合溶液と、「パーブチルO」200部、「パーブチルD」10部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート150部からなる混合溶液を、それぞれ5時間かけて滴下した。滴下終了後135℃で12時間反応した後、サンプリングを行ない不揮発分を測定した。さらに、70℃で減圧脱溶剤することで、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(f)の70%固形分溶液を得た。
熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(f)の(測定1:GPC測定方法)により測定されたMwは、ポリスチレン換算で870であった。その結果、バインダ樹脂(f)は、1分子中に平均2.7個の熱硬化性官能基を持つことが判明した。
なお、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(f)に使用したラジカル重合性単量体混合物のFoxの式によるTgは、−9℃であった。
バインダ樹脂(f)の諸性状値の詳細については、表2に記載した。
温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを1850部仕込んで撹拌しながら135℃に昇温した。次に、アクリル酸2−エチルヘキシル450部、メタクリル酸グリシジル400部、「SILQUEST*Y−9936」150部からなる混合溶液と、「パーブチルO」150部、「パーブチルD」10部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート150部からなる混合溶液を、それぞれ5時間かけて滴下した。滴下終了後135℃で12時間反応した後、サンプリングを行ない不揮発分を測定した。さらに、70℃で減圧脱溶剤することで、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(g)の70%固形分溶液を得た。
熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(g)の(測定1:GPC測定方法)により測定されたMwは、ポリスチレン換算で3,430であった。その結果、バインダ樹脂(g)は、1分子中に平均11.4個の熱硬化性官能基を持つことが判明した。
なお、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(g)に使用したラジカル重合性単量体混合物のFoxの式によるTgは、−21℃であった。
バインダ樹脂(g)の諸性状値の詳細については、表2に記載した。
温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを8000部仕込んで撹拌しながら135℃に昇温した。次に、スチレン150部、アクリル酸n−ブチル300部、メタクリル酸グリシジル200部、無水マレイン酸150部、「TSL−8370」200部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート850部からなる混合溶液と、「パーブチルO」150部、「パーブチルD」10部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート150部からなる混合溶液を、それぞれ5時間かけて滴下した。滴下終了後135℃で12時間反応した後、サンプリングを行ない不揮発分を測定した。さらに、70℃で減圧脱溶剤することで、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(h)の70%固形分溶液を得た。
熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(h)の(測定1:GPC測定方法)により測定されたMwは、ポリスチレン換算で1,730であった。その結果、バインダ樹脂(h)は、1分子中に平均6.5個の熱硬化性官能基を持つことが判明した。
なお、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(h)に使用したラジカル重合性単量体混合物のFoxの式によるTgは、7.6℃であった。
バインダ樹脂(h)の諸性状値の詳細については、表2に記載した。
温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを8850部仕込んで撹拌しながら135℃に昇温した。次に、アクリル酸n−ブチル300部、アクリル酸2−エチルヘキシル300部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル100部、「SILQUEST*Y−9936」300部からなる混合溶液と、「パーブチルO」150部、「パーブチルD」10部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート150部からなる混合溶液を、それぞれ5時間かけて滴下した。滴下終了後135℃で12時間反応した後、サンプリングを行ない不揮発分を測定した。さらに、70℃で減圧脱溶剤することで、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(i)の70%固形分溶液を得た。
熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(i)の(測定1:GPC測定方法)により測定されたMwは、ポリスチレン換算で1,810であった。その結果、バインダ樹脂(i)は、1分子中に平均3.3個の熱硬化性官能基を持つことが判明した。
なお、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(i)に使用したラジカル重合性単量体混合物のFoxの式によるTgは、−33℃であった。
バインダ樹脂(i)の諸性状値の詳細については、表2に記載した。
分散剤として塩基性の分散剤である「DISPERBYK−164」〔ビックケミー・ジャパン(株)製品、固形分60%〕8.3部、着色剤として「カーボンブラック(1)」〔顔料の一次粒子径30ナノメートル、顔料表面にカルボキシル基、スルホン酸基、水酸基、カルボニル基が存在〕25部、溶剤として酢酸イソプロピル46.7部とジエチルカーボネート20部を配合し、ビーズミルを用いて分散処理を行うことで、分散液(A)を得た。
分散液(A)の25℃における粘度をコーンプレート型回転粘度計〔TV−20L、東機産業(株)製品、〕で測定したところ2.1mPa・sであり、流動性の高い分散液であった。
分散液(A)の諸性状値については、表3に記載した。
分散剤としてバインダ樹脂(c)(固形分70% エポキシ基とアルコキシシラン基を含む)7.1部、着色剤として「カーボンブラック(1)」25部、溶剤として酢酸イソプロピル47.9部とジエチルカーボネート20部を配合し、ビーズミルを用いて分散処理を行うことで、分散液(B)を得た。
得られた分散液(B)は、着色剤の分散性に乏しいバインダ樹脂(c)を用いて分散処理を行ったため、25℃における粘度が10mPa・sを大きく超えた、流動性の非常に低いペースト状の分散液になってしまった。
分散液(B)の諸性状値については、表3に記載した。
分散液として分散液(A)43.3部、バインダ樹脂としてバインダ樹脂(c)(固形分70%)5.6部、溶剤として酢酸イソプロピル48.6部とジエチルカーボネート1.4部、添加剤として「メガファックF−482」〔DIC(株)製品、固形分30%〕0.3部と「PTG−L1000」〔保土谷化学工業(株)製品、固形分100%〕0.8部を配合し、ディスパーでかき混ぜて、凸版反転印刷用インキ組成物(1)を得た。
凸版反転印刷用インキ組成物(1)の25℃における粘度は1.5mPa・sであり、流動性の高い凸版反転印刷用インキ組成物であった。
凸版反転印刷用インキ組成物(1)の諸性状値については、表4に記載した。
凸版反転印刷用インキ組成物(1)を、図1(a)に示すように、シリコーンブランケット2の表面に、キャップコーターを用いて塗布した後、数分間乾燥させて理論膜厚1.0ミクロンのブラックマトリックス用インキ塗膜1Aを作製した。
次いで、図1(b)に示すように、表面に前記インキ塗膜層3が形成されたブランケット2を、線幅25ミクロンの逆パターンを形成したガラス製の凸版4に接触させながら転がすことによって、前記インキ塗膜層3に凸版4の凸部を接触させてブランケット表面2の不要な部分(非画素部分)のインキ層を凸部に転写させて除去した。
その後、図1(c)に示すように、シリコーンブランケット2上に作製した前記インキ塗膜3をガラス基材5に転写した。転写物を有するガラス基板を乾燥器内で230℃、30分加熱することで、線幅25ミクロンの高精細なパターニングを有するブラックマトリックス用インキ硬化塗膜1Aを得た。同様にブランケットに塗布、乾燥後、凸版と接触させずにガラス基板に転写し230℃、30分加熱することで得られたブラックマトリックス用インキ硬化塗膜1Aの透過OD値を白黒透過濃度計〔X−Rite361T、販売元:日本平版機材(株)〕で測定した。
得られたブラックマトリックス用インキ硬化塗膜1Aの画線パターンの精度及び形状を透過型顕微鏡で観察し、以下のように判定した。
◎:パターニングが完全に再現されており、また、画線幅がほぼ25ミクロンであるもの(合格)。
○:パターニングが完全に再現されており、画線幅が28ミクロン以下であるもの(合格)
×:パターニングが不鮮明、または不完全、あるいは、画線幅が28ミクロンより大きいもの(不合格)
凸版反転印刷用インキ組成物(1)を、図1(a)に示すように、シリコーンブランケット2の表面に、キャップコーターを用いて塗布した後、数分間乾燥させて理論膜厚1.0ミクロンのブラックマトリックス用インキ塗膜1Bを作製した。
次いで、図1(b)に示すように、表面に前記インキ塗膜層3が形成されたブランケット2を、線幅40ミクロンの逆パターンを形成したガラス製の凸版4に接触させながら転がすことによって、前記インキ塗膜層3に凸版4の凸部を接触させてブランケット表面2の不要な部分(非画素部分)のインキ層を凸部に転写させて除去した。
その後、図1(c)に示すように、シリコーンブランケット2上に作製した前記インキ塗膜3をガラス基材5に転写した。転写物を有するガラス基板を乾燥器内で230℃、30分加熱することで、線幅40ミクロンの精細なパターニングを有するブラックマトリックス用インキ硬化塗膜1Bを得た。同様にブランケットに塗布、乾燥後、凸版と接触させずにガラス基板に転写し230℃、30分加熱することで得られたブラックマトリックス用インキ硬化塗膜1Bの透過OD値を白黒透過濃度計〔X−Rite361T、販売元:日本平版機材(株)〕で測定した。
得られたブラックマトリックス用インキ硬化塗膜1Bの画線パターンの精度及び形状を透過型顕微鏡で観察し、以下のように判定した。
◎:パターニングが完全に再現されており、また、画線幅がほぼ40ミクロンであるもの(合格)。
○:パターニングが完全に再現されており、画線幅が43ミクロン以下であるもの(合格)
×:パターニングが不鮮明、または不完全、あるいは、画線幅が43ミクロンより大きいもの(不合格)
凸版反転印刷用インキ組成物(1)を、スピンコーターを用いて5X5センチのガラス板に塗布した後、230℃、30分加熱してブラックマトリックス用インキ硬化塗膜1Cを得た。
得られたブラックマトリックス用インキ硬化塗膜1Cを、イソプロピルアルコール、またはメチルエチルケトンを湿らせた綿棒で擦った。擦った後のインキ硬化塗膜、及び綿棒を観察することで前記インキ硬化塗膜の溶剤ラビング耐性を評価し、以下のように判定した。
>30:溶剤で30回擦ってもインキ硬化塗膜が剥がれず、綿棒に色が付かなかったもの(合格)
30:溶剤で30回擦ってもインキ硬化塗膜が剥がれなかった。綿棒に黒色がわずかに付着したもの(合格)
30未満:途中でインキ硬化塗膜が剥がれてしまったもの(不合格)
凸版反転印刷用インキ組成物(1)の評価結果を表4に記載した。
凸版反転印刷用インキ組成物配合時に、バインダ樹脂としてバインダ樹脂(e)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして凸版反転印刷用インキ組成物(2)を作製した。
得られた凸版反転印刷用インキ組成物(2)の評価を実施例1と同様の方法で行い、その結果を表4に記載した。
凸版反転印刷用インキ組成物配合時に、バインダ樹脂としてバインダ樹脂(g)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして凸版反転印刷用インキ組成物(3)を作製した。
得られた凸版反転印刷用インキ組成物(3)の評価を実施例1と同様の方法で行い、その結果を表4に記載した。
凸版反転印刷用インキ組成物配合時に、バインダ樹脂としてバインダ樹脂(a)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして凸版反転印刷用インキ組成物(6)を作製した。
得られた凸版反転印刷用インキ組成物(6)の評価を実施例1と同様の方法で行い、その結果を表5に記載した。
凸版反転印刷用インキ組成物配合時に、バインダ樹脂としてバインダ樹脂(b)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして凸版反転印刷用インキ組成物(7)を作製した。
得られた凸版反転印刷用インキ組成物(7)の評価を実施例1と同様の方法で行い、その結果を表5に記載した。
印刷インキ組成物配合時に、バインダ樹脂としてバインダ樹脂(a)を用い,溶剤として酢酸イソプロピル10部をオクタン10部に置き換えたこと以外は、実施例1と同様にして凸版反転印刷用インキ組成物(8)を作製した。
得られた凸版反転印刷用インキ組成物(8)の評価を実施例1と同様の方法で行い、その結果を表5に記載した。
凸版反転印刷用インキ組成物配合時に、バインダ樹脂としてバインダ樹脂(b)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして凸版反転印刷用インキ組成物(7)を作製した。
得られた凸版反転印刷用インキ組成物(7)の評価を実施例1と同様の方法で行い、その結果を表5に記載した。
印刷インキ組成物配合時に、バインダ樹脂としてバインダ樹脂(a)を用い,溶剤として酢酸イソプロピル10部をオクタン10部に置き換えたこと以外は、実施例1と同様にして凸版反転印刷用インキ組成物(8)を作製した。
得られた凸版反転印刷用インキ組成物(8)の評価を実施例1と同様の方法で行い、その結果を表5に記載した。
凸版反転印刷用インキ組成物配合時にバインダ樹脂を用いなかったこと以外は、実施例1と同様にして凸版反転印刷用インキ組成物(11)を作製した。
得られた凸版反転印刷用インキ組成物(11)の評価を実施例1と同様の方法で行い、その結果を表6に記載した。
凸版反転印刷用インキ組成物配合時に、分散液として分散液(B)を用い、かつ、バインダ樹脂を用いなかったこと以外は、実施例1と同様にして凸版反転印刷用インキ組成物(12)を作製した。
得られた凸版反転印刷用インキ組成物(12)の評価を実施例1と同様の方法で行い、その結果を表6に記載した。
中でも、実施例1〜5で得られた印刷インキ組成物から作製したブラックマトリックスは、重量平均分子量が5000以下であり、かつ、ガラス転移温度が25℃以下であり、かつ、1分子あたりの官能基数が平均2個以上のバインダ樹脂を用いたために、膜厚1.0ミクロンで単位OD値が4.0と高く、かつ、線幅40ミクロン画線パターンのみならず、線幅25ミクロンの高精細画線パターンを完全に再現していた。特に、実施例1、2で得られた印刷インキ組成物から作製したブラックマトリックスは、重量平均分子量が3000以下であり、かつ、ガラス転移温度が0℃以下であり、かつ、1分子あたりの官能基数が平均5個以上のバインダ樹脂を用いたために、線幅25ミクロンの高精細画線パターニングの再現と硬化塗膜の硬度が特に優れていた。
一方、表6に見られるように、比較例1では、印刷インキ組成物作製時にバインダ樹脂を使用しなかったことから、線幅25ミクロンと線幅40ミクロンの画線のパターンが形成できず、かつ、硬化塗膜のラビング耐性も不良であった。比較例2では、着色剤の微細化能力に乏しいバインダ樹脂(c)を用いて作製した分散液(B)を使用し、さらに凸版反転印刷用インキ組成物配合時にバインダ樹脂を加えなかったため、ブラックマトリックスの単位OD値が非常に低く、線幅25ミクロンと線幅40ミクロンの画線パターニングを再現できず、溶剤ラビング耐性も不良であった。比較例3では、1分子あたりの官能基数が平均2個未満のバインダ樹脂(d)を使用したため、塗膜の溶剤ラビング耐性が不良であった。比較例4では、重量平均分子量が1000未満のバインダ樹脂(f)を使用したため、塗膜の溶剤ラビング耐性が不良であった。
凸版反転印刷用インキ組成物配合時に、バインダ樹脂としてバインダ樹脂(f)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして凸版反転印刷用インキ組成物(14)を作製した。
得られた凸版反転印刷用インキ組成物(14)の評価を実施例1と同様の方法で行い、その結果を表6に記載した。
中でも、実施例1〜5で得られた印刷インキ組成物から作製したブラックマトリックスは、重量平均分子量が5000以下であり、かつ、ガラス転移温度が25℃以下であり、かつ、1分子あたりの官能基数が平均2個以上のバインダ樹脂を用いたために、膜厚1.0ミクロンで単位OD値が4.0と高く、かつ、線幅40ミクロン画線パターンのみならず、線幅25ミクロンの高精細画線パターンを完全に再現していた。特に、実施例1、2で得られた印刷インキ組成物から作製したブラックマトリックスは、重量平均分子量が3000以下であり、かつ、ガラス転移温度が0℃以下であり、かつ、1分子あたりの官能基数が平均5個以上のバインダ樹脂を用いたために、線幅25ミクロンの高精細画線パターニングの再現と硬化塗膜の硬度が特に優れていた。
一方、表6に見られるように、比較例1では、印刷インキ組成物作製時にバインダ樹脂を使用しなかったことから、線幅25ミクロンと線幅40ミクロンの画線のパターンが形成できず、かつ、硬化塗膜のラビング耐性も不良であった。比較例2では、着色剤の微細化能力に乏しいバインダ樹脂(c)を用いて作製した分散液(B)を使用し、さらに凸版反転印刷用インキ組成物配合時にバインダ樹脂を加えなかったため、ブラックマトリックスの単位OD値が非常に低く、線幅25ミクロンと線幅40ミクロンの画線パターニングを再現できず、溶剤ラビング耐性も不良であった。比較例3では、1分子あたりの官能基数が平均2個未満のバインダ樹脂(d)を使用したため、塗膜の溶剤ラビング耐性が不良であった。比較例4では、重量平均分子量が1000未満のバインダ樹脂(f)を使用したため、塗膜の溶剤ラビング耐性が不良であった。
2.ブランケット
3.インキ塗膜
4.凸版
5.被印刷基材
Claims (10)
- 着色剤と、分散剤と、バインダ樹脂と、溶剤とを含有し、凸版反転印刷法に使用される印刷インキ組成物であって、
前記バインダ樹脂が、ガラス転移温度が25℃以下である重量平均分子量1000〜5000の(メタ)アクリル樹脂であり、且つ1分子中にエポキシ基、水酸基、酸基、酸無水物基、及びアルコキシシリル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基をバインダ樹脂1分子中に平均2個以上有することを特徴とする、凸版反転印刷用インキ組成物。 - 線幅25ミクロン以下のパターンを形成する凸版印刷法に使用される、請求項1に記載の凸版反転印刷用インキ組成物。
- 前記分散剤が、前記バインダ樹脂が有する官能基と反応しうる官能基を有する請求項1または2に記載の凸版反転印刷用インキ組成物。
- 前記着色剤が、前記バインダ樹脂が有する官能基と反応しうる官能基を有する請求項1〜3のいずれかに記載の凸版反転印刷用インキ組成物。
- 前記印刷インキ組成物がカラーフィルタ用ブラックマトリックス用途である請求項1〜4のいずれかに記載の凸版反転印刷用インキ組成物。
- 着色剤としてカーボンブラック、黒鉛、チタンブラック、黒鉄、及び二酸化マンガンからなる群から少なくとも選ばれる1種を含有する請求項5に記載の凸版反転印刷用インキ組成物。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の凸版反転印刷用インキ組成物を使用した凸版反転印刷法により得られた印刷物。
- 請求項1〜6いずれかに記載の凸版反転印刷用インキ組成物を使用した凸版反転印刷法により作製したカラーフィルタ。
- 着色剤と、分散剤と、バインダ樹脂と、溶剤とを含有し、凸版反転印刷法に使用される印刷インキ組成物であって、
前記バインダ樹脂が、ガラス転移温度が25℃以下である重量平均分子量1000〜5000の(メタ)アクリル樹脂であり、且つ1分子中にエポキシ基、水酸基、酸基、酸無水物基、及びアルコキシシリル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基をバインダ樹脂1分子中に平均2個以上有する凸版反転印刷用インキ組成物を用いることを特徴とする、凸版反転印刷法。 - 線幅25ミクロン以下のパターンを形成する、請求項9に記載の凸版反転印刷法。
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