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JP4831266B2 - 凸版反転印刷用インキ組成物、印刷物、及びカラーフィルタ - Google Patents
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JP4831266B2 - 凸版反転印刷用インキ組成物、印刷物、及びカラーフィルタ - Google Patents

凸版反転印刷用インキ組成物、印刷物、及びカラーフィルタ Download PDF

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Description

本発明は、凸版反転印刷法に使用される印刷インキ組成物、及び、該印刷インキ組成物を使用した凸版反転印刷法により作製したカラーフィルタに関する。
近年、電子部品の低コスト化および微細化に対応するため、各種回路基板や液晶表示素子、有機エレクトロルミネッセンス素子、有機薄膜太陽電池、薄膜トランジスタ等の電子部品用の導電層、絶縁層、半導体層、遮光層、カラーフィルタのブラックマトリックス、ディスプレイ周辺の遮光意匠層などのパターン形状を、印刷法、インキジェット等で形成することが試みられている。このうち印刷法は、現行のフォトレジスト法と比較して安価な製造法として着目されているが、ブランケットに対する印刷性に改良の余地があり、微細なパターン寸法および良好な形状を持つパターンを製造することが困難であった。
これに対し、十分に微細でかつ良好な形状を有するパターンを形成しうる印刷法として、凸版反転印刷法(凸版反転オフセット印刷法ともいう)が注目されている(特許文献1参照)。
凸版反転印刷法とは、高分子の樹脂などから構成されるインキをシリコーンブランケットなどのブランケット表面に膜厚が均一になるように塗布した後、表面にインキ層が形成されたブランケットと凸版とを接触させて不要な部分のインキ層を凸版の凸部に転写させて除去し、ブランケット表面に残ったインキ層を被刷物に転写する印刷法である。例えば特許文献1では、連続積層(ウェット オン ウェット)が可能な上述の凸版反転印刷法を用いることで、大幅なコストダウンを達成しつつ、フォトレジスト法により製造されるカラーフィルタと同等の精度を有するカラーフィルタを製造する方法が記載されている。
この凸版反転印刷法に好適なインキ組成物の例としては、例えば、着色剤、樹脂、炭化水素系溶剤を必須成分とし、粘度が50mPa・s以下であることを特徴とする印刷インキ組成物が提案されている(特許文献2参照)。この印刷インキ組成物中の樹脂は、着色剤に吸着することで着色剤の微細化を助け、さらに微細化後の着色剤の再凝集を防止する能力(分散性)と、所望のパターンを形成できる能力(印刷適性)、及び印刷後に強固な塗膜を形成し、その形状を保持できる能力(塗膜耐性)を併せ持つことが必須であるとされている。また、顔料、樹脂、表面エネルギー調整剤、速乾性有機溶剤、遅乾性有機溶剤を含有する印刷インキ組成物が提案されている(特許文献3参照)。
しかし、前記文献2あるいは文献3で要求されているような例えばカラーフィルターのパターニング(線幅50ミクロン)と比較してより精細なパターニングが要求される分野、例えば各種表示素子用ブラックマトリックスや、薄膜トランジスタ等の用途において、上記印刷インキ組成物では、所望のパターンを形成することが困難であった。
また、最近、各種表示素子等の画質の高意匠化の観点から、高光学濃度でより精細(線幅40ミクロン以下)なパターンが再現でき、耐久性に優れた凸版反転印刷用インキ組成物が切望されていた。
特開2001−56405号公報 特開2005−54104号公報 特開2005−128346号公報
本発明の課題は、凸版反転印刷法によりカラーフィルタ用ブラックマトリックス等を製造する際、高光学濃度で精細なパターンを形成することが出来、かつ耐久性に優れた凸版反転印刷用インキ組成物を提供することにある。また、本発明のもう一つの課題は、線幅25ミクロン以下の高精密パターンを形成可能な凸版反転印刷用インキ組成物を提供する。
すなわち、本発明は、着色剤と、分散剤と、バインダ樹脂と、溶剤とを含有し、凸版反転印刷法に使用される印刷インキ組成物であって、
前記バインダ樹脂が、ガラス転移温度が25℃以下である重量平均分子量1000〜5000の(メタ)アクリル樹脂であり、且つ1分子中にエポキシ基、水酸基、酸基、酸無水物基、及びアルコキシシリル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基をバインダ樹脂1分子中に平均2個以上有することを特徴とする、凸版反転印刷用インキ組成物を提供する。
また、本発明は、着色剤が有する官能基と、分散剤が有する官能基と、バインダ樹脂に含まれる官能基とを熱硬化させることで、所望の塗膜物性を有する凸版反転印刷用インキ組成物を提供する。
また、本発明は、前記記載の凸版反転印刷用インキ組成物を使用した凸版反転印刷法により得られた印刷物を提供する。
また、本発明は、前記記載の凸版反転印刷用インキ組成物を使用した凸版反転印刷法により作製したカラーフィルタを提供する。
また、本発明は、前記記載の凸版反転印刷用インキ組成物を使用した凸版反転印刷法を提供する。
本発明の凸版反転印刷用インキ組成物を使用することで、高精細なパターン寸法及び良好な形状を持つ印刷物を得ることができる。
本発明の凸版反転印刷用インキ組成物を使用し、凸版反転印刷法により得られた印刷物は、絶縁層、遮光層、カラーフィルタ用ブラックマトリックス、薄膜トランジスタの遮光層等として有効に使用することができる。
(凸版反転印刷用インキ組成物)
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の凸版反転印刷用インキ組成物は、着色剤と、分散剤と、バインダ樹脂と、溶剤を含有し、さらに、前記バインダ樹脂が、重量平均分子量1000〜6000であり、エポキシ基、水酸基、酸基、酸無水物基、及びアルコキシシリル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を、バインダ樹脂1分子中に平均2個以上有することを特徴とする。
(着色剤)
本発明で使用する着色剤は色剤として使用されているものなら特に限定はなく、有機顔料、無機顔料等が使用できる。特に本願の印刷インキ組成物をカラーフィルタ形成用として使用する場合には、カラーフィルタ用顔料として汎用されるものが挙げられ、中でも、色純度と色濃度が高く、透明性の高いものが好ましい。
有機顔料としては、例えば、アゾ系、フタロシアニン系、インジゴ系、アントラキノン系、ペリレン系、キナクリドン系、メチン・アゾメチン系、イソインドリノン系等が挙げられる。顔料の分散性が高いほどこれらの特性が発揮されやすいため、必要に応じて顔料への表面処理や、界面活性剤等の助剤を加えることができる。これらの顔料には、例えば、赤、緑、青及び黒色等の着色画像に適した各顔料系が使用されている。顔料の種類は、カラーインデックス(C.I.)No.で示す。
赤色の着色剤としては、単一の赤色顔料系を用いてもよく、黄色顔料系を赤色顔料系に混合して調色を行っても良い。赤色顔料系としては、例えば、9、97、122、123、149、155、168、177、180、192、208、209、215、217、220、224、254などが挙げられる。また、黄色顔料系としては、例えば、7、17、20、24、36、83、93、109、110、117、125、128、129、138、139、147、150、154、180、185などが挙げられる。
これらの赤色顔料系及び黄色顔料系は、それぞれ2種類以上を混合して使用することも出来る。
緑色の着色剤としては、単一の緑色顔料系を用いてもよく、上記の黄色顔料系を緑色顔料系に混合して調色を行ってもよい。緑色顔料系としては、例えば、7、36、37、58などが挙げられる。これらの緑色顔料系及び黄色顔料系は、それぞれ2種類以上を混合して使用することも出来る。
青色顔料の着色剤としては、単一の青色顔料系を用いてもよく、紫色顔料系を青色顔料系に混合して調色を行ってもよい。青色顔料系としては、例えば、15、15:1、15:3、15:4、15:6、22、60、64などが挙げられる。また、紫色顔料系としては、例えば、19、23、29、37、50、122などが挙げられる。これらの青色顔料系及び紫色顔料系は、それぞれ2種類以上を混合して使用することもできる。
また、上記赤、緑及び青顔料の色調整及びインキの流動性を改善するために、次に挙げる顔料を必要量添加することができる。例えば、白顔料として、18、21、27、28などが、橙顔料として、38、43などが挙げられる。
また、特に本発明の凸版反転印刷用インキ組成物をブラックマトリックス形成用として使用する場合には、黒色の着色剤として、カーボンブラック、黒鉛、チタンブラック、黒鉄、二酸化マンガンなどが使用される。通常、フォトレジスト法では、ブラックマトリックスに必要とされる光遮蔽度(墨の光学濃度で代用:以下OD値と言う)をより高いレベルで達成しようとすると、露光工程で充分に光が浸透せず、露光不足、現像不良を発生しやすい。一方本発明における凸版反転印刷法では露光工程等を経ないため、フォトレジスト法のような前述の問題も発生しない。よって、高いOD値のブラックマトリックスが得られる。具体的には、本発明の凸版反転印刷用インキ組成物を使用した凸版反転印刷法によりブラックマトリックスを作製した場合、膜厚1ミクロンあたりの透過OD値が3.5以上のブラックマトリックスを得ることが出来る。
これらの着色剤は無機透明粒子と併用することも出来る。無機透明粒子としては、例えば、シリカ、フッ化マグネシウム、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウムなどが挙げられる。
また、本発明の凸版反転印刷用インキ組成物を用いて作製した塗膜に導電性を付与するために、ニッケル、銅、金、銀、アルミニウム、クロム、白金(プラチナ)、パラジウム、タングステン、モリブデン等の単体、これらのうち2種以上の金属からなる合金、あるいはこれら金属の化合物で良好な導電性を有するもの等と併用することも出来る。
前記着色剤は、パターン形成時に加熱硬化させることから、後述のバインダ樹脂が有する官能基と熱硬化しうる官能基を有することが好ましい。例えば、着色剤がカルボキシル基、リン酸基、スルホン酸基などの酸性官能基、またはそれらの中和物(有機塩、無機塩、金属塩)を有する場合は、バインダ樹脂がエポキシ基、水酸基、アルコキシル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を有することが好ましく、着色剤が第1級、第2級、第3級、第4級アミノ基などの塩基性官能基、またはそれらの中和物(有機塩、無機塩、金属塩)を有する場合は、バインダ樹脂がエポキシ基、酸基、酸無水物基、アルコキシル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を有することが好ましく、着色剤が水酸基、酸無水物基、カルボニル基などの中性官能基を有する場合は、バインダ樹脂がエポキシ基、水酸基、酸基、酸無水物基、アルコキシル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を有することが好ましい。
このような着色剤としては、例えば、カーボンブラックのようにカルボキシル基、カルボニル基、水酸基などの官能基を予め有する顔料、及び各種顔料表面処理により官能基を導入した機能性顔料が挙げられる。顔料表面に官能基を導入する方法については特に制限はなく、例えば、プラズマ処理、シナジスト処理、界面活性剤処理、ポリマー処理などが挙げられる。
(分散剤)
前記着色剤は、単体で使用することも勿論可能であるが、着色剤を予め有機溶剤中に分散させた分散液であっても良い。中でも、分散剤を用いて着色剤を分散(微細化)した分散液であることが好ましい。
分散剤としては、パターン形成時に加熱硬化させることから、後述のバインダ樹脂が有する官能基と熱硬化しうる官能基を有することが好ましい。例えば、分散剤がカルボキシル基、リン酸基、スルホン酸基などの酸性官能基、またはそれらの中和物(有機塩、無機塩、金属塩)を有する場合は、バインダ樹脂がエポキシ基、水酸基、アルコキシル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を有することが好ましく、分散剤が第1級、第2級、第3級、第4級アミノ基などの塩基性官能基、またはそれらの中和物(有機塩、無機塩、金属塩)を有する場合は、バインダ樹脂がエポキシ基、酸基、酸無水物基、アルコキシル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を有することが好ましく、分散剤が水酸基、酸無水物基、カルボニル基などの中性官能基を有する場合は、バインダ樹脂がエポキシ基、水酸基、酸基、酸無水物基、アルコキシル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を有することが好ましい。
また、分散剤には、着色剤に吸着することで着色剤の微細化を助け、さらに微細化後の着色剤の再凝集を防止する能力(分散性)を有することが必須である。具体的には、着色剤と親和性の高いカルボキシル基、リン酸基、スルホン酸基などの酸性官能基及びその中和塩、または、第1級、第2級、第3級、第4級アミノ基などの塩基性官能基及びその中和塩からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を分子中に有するものが好ましい。
このような分散剤のうち、一例を列挙すると、アジスパーPB−814、PB−821、PB−822、PB−824、PA−111(味の素ファインテクノ(株)製品)、Disperbyk−101、102、106、108、109、110、111、112、116、130、140、142、145、161、162、163、164、166、167、168、170、171、174、180、181、182、183、184、185、187、2000、2001、2008、2009、2010、2015、2020、2025、2050、2070、2090、2091、2095、2096、2150、2153、2155、2163、2164、BYK−LPN21116、6919(ビックケミー・ジャパン(株)製品)、EFKA−4010、4020、4320、4330、4401、4570、5054、7461、7462、7476、7477(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ社製品)、Solsperse24000GR、26000、28000、76500(ルブリゾル・コーポレーション製品)などが挙げられる。
(バインダ樹脂)
本発明で使用するバインダ樹脂は、重量平均分子量1000〜6000であり、且つエポキシ基、水酸基、酸基、酸無水物基、及びアルコキシシリル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を、バインダ樹脂1分子中に平均2個以上有することを特徴とする。前記官能基を有することで、前記バインダ樹脂が有する官能基と熱硬化しうる官能基を有する顔料分散剤、あるいは前記バインダ樹脂が有する官能基と熱硬化しうる着色剤と反応して強固な塗膜を形成しうるので、得られたパターンは良好な形状を保つことが可能である。所望の塗膜強度を出すためには、前記バインダ樹脂はアクリル樹脂であり、また、エポキシ基、水酸基、酸基、酸無水物基、及びアルコキシシリル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基が、1分子中に平均2個以上、好ましくは平均5個以上導入された構造を有することが望ましい。上記官能基が1分子中に平均2個未満である場合は、所望の塗膜硬度が得られない可能性がある。
なお、バインダ樹脂中に含まれる官能基数は、得られたバインダ樹脂をサンプリングして直接測定してもよいが、本発明においては、「バインダ樹脂1分子中に含まれる官能基数=N」を、下記式から計算した。
Figure 0004831266
但し、Nは、バインダ樹脂1分子中に含まれる官能基数を表し、Mwは得られたバインダ樹脂の重量平均分子量を表し、W1、W2、W3・・・は、各々、バインダ樹脂を構成する全モノマー仕込み量に対する官能基を有するモノマー各々の重量分率(%)を表し、M1、M2、M3・・・は、各々、官能基を有するモノマー各々の分子量を表す。
また、前記バインダ樹脂の重量平均分子量は、樹脂をテトラヒドロフラン(THF)によって50倍希釈して得られた希釈液をフィルター(材質:ポリテトラフルオロエチレン、ポア径:0.2μm)で濾過することにより、測定サンプルを調製し、次に、この測定サンプルをゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC 東ソー社製 商品名「HLC−8220GPC」)に供給して、サンプル流量1ミリリットル/min、カラム温度40℃の条件で測定を行い、樹脂のポリスチレン換算分子量を測定した値を、重量平均分子量とした。なお、上記GPC測定において、カラムとして東ソー社から商品名「TSK−GEL HXLシリーズ」で市販されているカラムを用い、検出器として示差屈折計を用いた。
前記バインダ樹脂は、ビニル系モノマーを原料とするラジカル共重合体が好ましく、中でも(メタ)アクリルモノマーを主原料とするアクリル樹脂が好ましい。
例えば、エポキシ基、水酸基、酸基、酸無水物基、及びアルコキシシリル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を有するモノマーと、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ジブロモプロピル(メタ)アクリレート、トリブロモフェニル(メタ)アクリレートもしくはアルコキシアルキル(メタ)アクリレート等の各種(メタ)アクリレート類、等の汎用の(メタ)アクリレート系モノマー、あるいは、スチレン、α−メチルスチレン、p−t−ブチルスチレンもしくはビニルトルエン、(メタ)アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニルもしくはフッ化ビニリデン、(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−オクチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドもしくはアルコキシル化N−メチロール化(メタ)アクリルアミド等のビニル系モノマー類との共重合により作製される。
エポキシ基を有するモノマーとしては、例えば、グリシジル(メタ)アクリレートもしくはβ−メチルグリシジル(メタ)アクリレート、4−(2、3−エポキシプロポキシ)ブチルアクリレート等が挙げられる。
水酸基を有するモノマーとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジ−2−ヒドロキシエチルフマレート、モノ−2−ヒドロキシエチルモノブチルフマレート、ポリエチレングルコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、「プラクセルFMもしくはプラクセルFA」〔ダイセル化学(株)製のカプロラクトン付加モノマー〕等の各種α、β−エチレン性不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステル類などが挙げられる。
酸基を有するモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、もしくはイタコン酸等のカルボキシル基含有モノマー類またはそれらの塩類、2−メタクリロイロキシエチルアシッドホスフェート等のリン酸エステル基含有モノマー類またはそれらの塩類、t−ブチルアクリルアミドスルホン酸等のスルホン酸基含有モノマー類またはその塩類などが挙げられる。
酸無水物基を有するモノマーとしては、例えば、無水(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、無水シトラコン酸などが挙げられる。
アルコキシシリル基を有する(メタ)アクリルモノマーとしては、例えば、α−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、α―(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、α−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシランなどが挙げられる。
これらの官能基を有するモノマーは、1種を使用してもよいし数種を使用してもよいが、互いに反応しうる官能基の組み合わせ(例えば、酸無水物基と水酸基の組み合わせ等)は重合時にゲル化を引き起こすおそれがあるために、互いに反応しない官能基の組み合わせが好ましい。
好ましいモノマーの組み合わせとしては、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有モノマーとα−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等のアルコキシシリル基を有する(メタ)アクリレート等が挙げられる。
前記バインダ樹脂は、上記手法の他に、予め作製した(メタ)アクリル樹脂に、エポキシ基、水酸基、酸基、酸無水物基、及びアルコキシシリル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を導入して作製しても良い。
また、例えば線幅25ミクロン等の高精細なパターニングを形成するためには、印刷インキ組成物の不揮発分が上昇、すなわち、印刷インキ組成物中の溶剤濃度が低下しても印刷インキ組成物を過度に増粘させないバインダ樹脂、具体的には、高い不揮発分条件下でも弾性挙動を示さない(メタ)アクリル樹脂をバインダ樹脂に使用することが望ましい。
本発明で使用するバインダ樹脂の重量平均分子量1000〜6000であるが、樹脂の弾性の影響を小さくするためには、樹脂の分子量をより小さくすると良い。線幅25ミクロンの高精細なパターニングを形成することができるバインダ樹脂の分子量は、具体的には、重量平均分子量に換算して1000〜5000が好ましく、なお好ましくは1500〜3500の範囲内が望ましい。重量平均分子量が1000未満の場合には、塗膜の硬度が不足して高精細パターンを維持できなくなる可能性があり、また、分子量が6000を超える場合は、(メタ)アクリル樹脂の粘弾性が無視できなくなり、その結果、所望の高精細パターニングが形成できなくなる可能性がある。
さらに、バインダ樹脂のガラス転移温度(Tg)も、高精細なパターニングの形成に大きな影響を与える。よって、バインダ樹脂のTgは、25℃以下、好ましくは、0℃以下であることが望ましい。バインダ樹脂のTgが25℃を超える場合には、(メタ)アクリル樹脂の粘弾性が無視できなくなる可能性があり、その結果、所望の高精細パターニングが形成できなくなるおそれがある。
前記バインダ樹脂のTgは、得られたバインダ樹脂をサンプリングして直接測定してもよいが、煩雑であることから、本発明においては、仕込んだモノマーのホモポリマーのTgから計算し算出したTgを、具体的には以下のFoxの式により算出されたTgを、本発明における「バインダ樹脂のTg」とする。
Figure 0004831266

なお上記式において、成分とは、バインダ樹脂を構成するモノマーを指す。
前記バインダ樹脂の製造方法としては特に限定はなく、塊状重合法、溶液重合法等の公知の方法で重合することができる。重合温度は、40〜140℃で、重合時間は5〜24時間程度である。
重合時に使用する溶媒には特に限定はなく、例えば、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、n−ヘキサンもしくはミネラルスピリットの炭化水素系、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ブチルカルビトールアセテートもしくは酢酸アミル等のエステル系、n−ブチルエーテル、ジオキサン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルもしくはジエチレングリコール等のエーテル系、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルアミノケトン、ジイソブチルケトンもしくはシクロヘキサノン等のケトン系、N−メチルピロリドン等の含窒素系、イソプロピルアルコールもしくはn−ブタノール等のアルコール系、「スワゾール310、スワゾール1000、スワゾール1500」〔コスモ石油(株)製〕等の芳香族石油溶剤系の有機溶剤を使用することが可能である。
また、重合で使用した溶媒は、そのまま顔料分散液作製時の希釈溶剤として用いることが出来る。
また、重合開始剤にも特に限定はなく、例えば、アゾビスイソブチロニトリル等の公知のアゾ系ラジカル重合開始剤、過酸化ベンゾイル等の公知の過酸化物系ラジカル重合開始剤を1種、あるいは2種類以上併用して使用することができる。また、分子量調節剤として、ラウリルメルカプタン、オクチルメルカプタン、2−メルカプトエタノールまたはチオグリコール酸等の公知の連鎖移動剤を使用することも可能である。
(配合比)
前記着色剤と樹脂成分(前記分散剤と前記バインダ樹脂の和)の固形分比率は、容積比で1:5〜2:1であることが好ましく、さらに好ましくは1:3〜3:2である。この比率は、ブランケット表面のインキ塗膜に凸版により画像が形成された時点でも同じである。着色剤と樹脂成分の固形分比率が、容積比で2:1より着色剤が多い場合は、分散剤不足により着色剤を微細化できないために塗膜の発色が低下し、また、バインダ樹脂不足により所望の塗膜硬度を維持できなくなるために好ましくなく、また、容積比が1:5より着色剤が少ない場合は、塗膜中の着色剤量が少なすぎて所望の発色を出せなくなるために好ましくない。
上記質量比で配合された凸版印刷用インキ組成物をブラックマトリックス用途に使用した場合、膜厚1ミクロンあたりの透過OD値が3.5以上のブラックマトリックスを得ることが出来る。
(溶剤)
本発明で使用する溶剤としては、着色剤の分散性を損なわないものを選択する。また、スリットコーターを使用してコーティングする場合、速乾性有機溶剤と遅乾性有機溶剤とを併用して使用して使用するのが好ましい。
本発明において速乾性有機溶剤とは、25℃における蒸気圧が20×10Pa(15mmHg)以上のエステル系溶剤、アルコール系溶剤、エーテル系溶剤、ケトン系溶剤及びカーボネート系溶剤からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の有機溶剤が挙げられる。速乾性有機溶剤は全インキ組成物中、好ましくは5〜90質量%、より好ましくは20〜80質量%、さらに好ましくは30〜70質量%含有されることが望ましい。前記速乾性有機溶剤が5質量%未満の場合は、ブランケット上でのインキ塗膜の乾燥が不十分であるため高精細パターンの再現性に劣り、90質量%を超える場合には、ブランケット上でインキ塗膜が乾燥しすぎて凸版または被印刷基材へ転写しにくくなる。
また、この速乾性有機溶剤の蒸気圧が20×10Pa(15mmHg)未満の場合は、ブランケット上のインキ塗膜が充分に乾燥せず、凸版以外部分にもインキ塗膜が転移し、ブランケット上に良好な精細パターンが形成されないなどの不具合が生じるため好ましくない。
上記速乾性有機溶剤は、バインダ樹脂の溶解性、着色剤分散系への親和性を考慮し、それぞれに応じた溶剤が選択されるが、例として次に挙げられるものが用いられる。
エステル系溶剤として、例えば、酢酸エチル、酢酸ノルマルプロピル、酢酸イソプロピル、アルコール系溶剤として、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、ケトン系溶剤として、例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、カーボネート系溶剤として、例えば、ジメチルカーボネートなどが挙げられる。またこれらは、それぞれの単独系及び複数の系の混合物でもよい。中でも、酢酸イソプロピル、2―プロパノール、及びジメチルカーボネートが、その蒸発速度や表面張力から見て好ましい。
本発明において遅乾性有機溶剤としては、20℃における蒸気圧が0.4×10Pa(0.03mmHg)以上、20×10Pa(15mmHg)未満の有機溶剤のエステル系溶剤、アルコール系溶剤、エーテル系溶剤、ケトン系溶剤及びカーボネート系溶剤からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の有機溶剤が挙げられる。この遅乾性有機溶剤は全インキ組成物中好ましくは5〜90質量%、より好ましくは5〜70質量%、さらに好ましくは10〜30質量%含有することが望ましい。前記遅乾性有機溶剤が5質量%未満の場合は、ブランケット上のインキ塗膜が乾燥しすぎて凸版に転写できにくくなり、90質量%を超えるとブランケット上でのインキ塗膜の乾燥が不十分で、良好な精細パターンが形成されないなどの不具合が生じるため好ましくない。
また、前記遅乾性有機溶剤の蒸気圧が0.4×10Pa未満の場合には、ブランケット上のインキ塗膜が十分に乾燥せず、または乾燥するまでに長時間を要するため好ましくない。前記遅乾性有機溶剤の蒸気圧が20×10Pa以上の場合には、ブランケット上のインキ塗膜が乾燥しすぎて凸版または被印刷基材に転写しにくくなり好ましくない。
上記遅乾性有機溶剤は、バインダ樹脂の溶解性、着色剤分散系への親和性を考慮し、それぞれに応じた溶剤が選択されるが、例として次に挙げられるものが用いられる。
エステル系溶剤として、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3−メトキシ−3−メチルーブチルアセテート(「ソルフィットAC」商品名 (株)クラレ製)、エトキシエチルプロピオネート、アルコール系溶剤として、例えば、1−ブタノール、3−メトキシ−3−メチルー1ブタノール、1−ヘキサノール、1−ペンタノール、2−メチル1−ブタノール、4−メチル−2−ペンタノール、エーテル系溶剤として、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールターシャリーブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、カーボネート系溶剤として、例えば、ジエチルカーボネートなどが挙げられる。また、これらは、それぞれの単独系内及び複数の系の混合物でもよい。中でも、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、及び、ジエチルカーボネートが、その蒸発速度や表面張力から見て好ましい。
(その他の成分)
本発明の凸版反転印刷用インキ組成物は、前記した成分の他に、表面エネルギー調整剤、消泡剤、被印刷基材への接着付与剤などの各種添加剤を適宜配合しても良い。
表面エネルギー調整剤とは、ブランケット表面にインキ組成物が均一に良好に塗布できるように、インキ組成物の表面エネルギーをブランケットの表面の表面エネルギーよりも小さくするために添加されるものである。この表面エネルギー調整剤には、フッ素系界面活性剤の1種または2種以上が用いられ、全インキ組成物中0.05〜5.0質量%、好ましくは0.1〜1.0質量%含有されることが望ましい。これによりブランケットへのインキ塗工時に、塗工された塗膜の平滑性が向上し、より均一な塗膜が得られる。表面エネルギー調整剤の含有量がこの範囲外で少なすぎると、ブランケット上でのインキはじきが発生したり、インキ塗膜が均一にならずムラが生じたりして好ましくなく、多すぎると、被印刷基材上へ転写後、インキ塗膜中の表面エネルギー調整剤が被印刷基材とインキ塗膜との密着性を阻害する不具合が生じてこれも好ましくない。
前記表面エネルギー調整剤の具体的なものとしては、メガファックF−470、メガファックF−472、メガファックF−482、メガファックF−484(DIC(株)製品)などの1種または2種以上が用いられる。
(調製方法)
本発明の凸版反転印刷用インキ組成物は、まず、着色剤と、分散剤と、溶剤とを、所望の分散状態まで分散した分散液を作製し、次いで作製した分散液にバインダ樹脂、有機溶剤および各種添加剤を混合後、粗大粒子を濾過して調製される。
具体的には、予め着色剤と分散剤と溶剤とを分散させて分散液を得たのち、該分散液と、前記バインダ樹脂と、必要に応じて表面エネルギー調整剤等を配合し、ディスパーでかき混ぜて得ることができる。
分散に用いられる分散手段としては、特に限定されるものではなく公知のものを使用できるが、たとえば、3本ロールミル、2本ロールミル、サンドミル、アトライダー、ビーズミル、ボールミル、ニーダー、ペイントシェーカーなどが挙げられる。
(粘度)
本発明の凸版反転印刷用インキ組成物は、スリットコーターを使用して塗布する場合には、粘度が0.5mPa・s〜10mPa・sの範囲が好ましく、より好ましくは0.5mPa・s〜5mPa・sの範囲である。この数値は、ブランケットへ印刷インキ組成物を均一に塗布するために、塗布装置からのインキ吐出性を鑑みて決定されたものである。この範囲よりも高い粘度の場合、塗工装置からのインキ吐出が不均一になり、印刷インキ組成物がブランケット上に分断されて塗工される不具合や、塗工されたインキ塗膜が不均一となるため好ましくない。
(凸版反転印刷用インキ組成物の印刷方法)
本発明の凸版反転印刷用インキ組成物は、凸版反転印刷法によりブラックマトリックスなどのカラーフィルタ等に用いられる高精細パターンを形成するに適した印刷インキ組成物である。
凸版反転印刷用インキ組成物の印刷方法について説明する。まず、図1に示したように、前記印刷インキ組成物を、キャップコーター等を使用してロール形状のブランケットに塗布させる。キャップコーターは毛細管現象を利用して印刷インキ組成物を供給する。数分間乾燥させた後、ブランケット上に塗布されたインキ塗膜に、凸版を押圧して不要なインキ塗膜を除去する。その後、残ったインキ塗膜をブランケット面から基板面に転写させることで所望のパターンを得ることができる。
ブランケットとしては、表面に離型性を有するローラー状部材であり、例えば、金属や樹脂などから構成されるロール状部材である胴体の表面に離型性を有するシートなどを巻きつけたものや、前記胴体の表面を離型剤で処理したものなどが挙げられる。
離型性を有するシートとしては、例えば、シリコーン樹脂やフッ素樹脂などで構成されるシートなどが挙げられる。
また、離型剤としては、例えば、ジメチルシリコンオイル、ジメチルシリコンゴム、シリコーンレジン、有機変性シリコーンなどのシリコーン系離型剤、及びポリテトラフルオロエチレンなのフッ素系離型剤が挙げられる。
前記凸版としては、特に限定されるものではないが、感光性樹脂、ガラス、金属などが挙げられる。各部材をエッチングすることで目的とする形状のパターンの逆パターンを形成する。
前記基板としては、用途により選択されるが、例えば、白板ガラス、青板ガラス、シリカコート青板ガラス等の透明ガラス板、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、(メタ)アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂製シート、フィルムまたは板、アルミニウム板、銅板、ニッケル板、ステンレス板等の金属板、その他セラミック板、光電変換素子を有する半導体基板などが挙げられる。
以下、本発明を実施例により説明する。特に断わりのない限り「部」、「%」は質量基準である。
<参考例1 熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(a)の合成>
温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを850部仕込んで撹拌しながら100℃に昇温した。次に、アクリル酸2−エチルヘキシル350部、メタクリル酸グリシジル400部、「TSL−8370」〔γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ合同会社製品〕250部からなる混合溶液と、「パーブチルO」〔日油(株)製品〕150部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート150部からなる混合溶液を、それぞれ5時間かけて滴下した。滴下終了後100℃で12時間反応した後、サンプリングを行ない不揮発分を測定した。さらに、70℃で減圧脱溶剤することで、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(a)の70%固形分溶液を得た。
熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(a)の(測定1:GPC測定方法)により測定された重量平均分子量(以下、Mwと略す)は、ポリスチレン換算で5,930であった。その結果、バインダ樹脂(a)は、1分子中に平均22.7個の熱硬化性官能基を持つことが判明した。
なお、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(a)に使用したラジカル重合性単量体混合物のFoxの式によるTgは、−20℃であった。
バインダ樹脂(a)の諸性状値の詳細については、表1に記載した。
(測定1:GPC測定方法)
樹脂をテトラヒドロフラン(THF)によって50倍希釈して得られた希釈液をフィルター(材質:ポリテトラフルオロエチレン、ポア径:0.2μm)で濾過することにより、測定サンプルを調製し、次に、この測定サンプルをゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC 東ソー社製 商品名「HLC−8220GPC」)に供給して、サンプル流量1ミリリットル/min、カラム温度40℃の条件で測定を行い、樹脂のポリスチレン換算分子量を測定した値を、重量平均分子量とした。なお、上記GPC測定において、カラムとして東ソー社から商品名「TSK−GEL HXLシリーズ」で市販されているカラムを用い、検出器として示差屈折計を用いた。
<参考例2 熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(b)の合成>
温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを8000部仕込んで撹拌しながら135℃に昇温した。次に、スチレン200部、アクリル酸2−エチルヘキシル300部、メタクリル酸グリシジル100部、メタクリル酸200部、無水マレイン酸200部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート850部からなる混合溶液と、「パーブチルO」150部、「パーブチルD」〔日油(株)製品〕10部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート150部からなる混合溶液を、それぞれ5時間かけて滴下した。滴下終了後135℃で12時間反応した後、サンプリングを行ない不揮発分を測定した。さらに、70℃で減圧脱溶剤することで、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(b)の70%固形分溶液を得た。
熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(b)の(測定1:GPC測定方法)により測定されたMwは、ポリスチレン換算で1,860であった。その結果、バインダ樹脂(b)は、1分子中に平均9.4個の熱硬化性官能基を持つことが判明した。
なお、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(b)に使用したラジカル重合性単量体混合物のFoxの式によるTgは、30℃であった。
バインダ樹脂(b)の諸性状値の詳細については、表1に記載した。
<参考例3 熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(c)の合成>
温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを2850部仕込んで撹拌しながら135℃に昇温した。次に、アクリル酸n−ブチル450部、アクリル酸t−ブチル50部、メタクリル酸グリシジル400部、「SILQUESTY−9936」〔γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ合同会社製品〕100部からなる混合溶液と、「パーブチルO」150部、「パーブチルD」10部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート150部からなる混合溶液を、それぞれ5時間かけて滴下した。滴下終了後135℃で12時間反応した後、サンプリングを行ない不揮発分を測定した。さらに、70℃で減圧脱溶剤することで、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(c)の70%固形分溶液を得た。
熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(c)の(測定1:GPC測定方法)により測定されたMwは、ポリスチレン換算で2,330であった。その結果、バインダ樹脂(c)は、1分子中に平均7.4個の熱硬化性官能基を持つことが判明した。
なお、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(c)に使用したラジカル重合性単量体混合物のFoxの式によるTgは、−12℃であった。
バインダ樹脂(c)の諸性状値の詳細については、表1に記載した。
<参考例4 熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(d)の合成>
温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを3850部仕込んで撹拌しながら135℃に昇温した。次に、スチレン230部、アクリル酸n−ブチル600部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル50部、「SILQUESTY−9936」120部からなる混合溶液と、「パーブチルO」150部、「パーブチルD」10部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート150部からなる混合溶液を、それぞれ5時間かけて滴下した。滴下終了後135℃で12時間反応した後、サンプリングを行ない不揮発分を測定した。さらに、70℃で減圧脱溶剤することで、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(d)の70%固形分溶液を得た。
熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(d)の(測定1:GPC測定方法)により測定されたMwは、ポリスチレン換算で2,130であった。その結果、バインダ樹脂(d)は、1分子中に平均1.7個の熱硬化性官能基を持つことが判明した。
なお、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(d)に使用したラジカル重合性単量体混合物のFoxの式によるTgは、−19℃であった。
バインダ樹脂(d)の諸性状値の詳細については、表1に記載した。
<参考例5 熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(e)の合成>
温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを8000部仕込んで撹拌しながら135℃に昇温した。次に、スチレン50部、アクリル酸n−ブチル300部、メタクリル酸グリシジル300部、無水マレイン酸50部、「TSL−8370」300部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート850部からなる混合溶液と、「パーブチルO」150部、「パーブチルD」10部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート150部からなる混合溶液を、それぞれ5時間かけて滴下した。滴下終了後135℃で12時間反応した後、サンプリングを行ない不揮発分を測定した。さらに、70℃で減圧脱溶剤することで、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(e)の70%固形分溶液を得た。
熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(e)の(測定1:GPC測定方法)により測定されたMwは、ポリスチレン換算で1,740であった。その結果、バインダ樹脂(e)は、1分子中に平均6.7個の熱硬化性官能基を持つことが判明した。
なお、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(e)に使用したラジカル重合性単量体混合物のFoxの式によるTgは、−6℃であった。
バインダ樹脂(e)の諸性状値の詳細については、表1に記載した。
<参考例6 熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(f)の合成>
温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを19850部仕込んで撹拌しながら135℃に昇温した。次に、アクリル酸n−ブチル400部、メタクリル酸グリシジル300部、「SILQUESTY−9936」300部からなる混合溶液と、「パーブチルO」200部、「パーブチルD」10部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート150部からなる混合溶液を、それぞれ5時間かけて滴下した。滴下終了後135℃で12時間反応した後、サンプリングを行ない不揮発分を測定した。さらに、70℃で減圧脱溶剤することで、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(f)の70%固形分溶液を得た。
熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(f)の(測定1:GPC測定方法)により測定されたMwは、ポリスチレン換算で870であった。その結果、バインダ樹脂(f)は、1分子中に平均2.7個の熱硬化性官能基を持つことが判明した。
なお、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(f)に使用したラジカル重合性単量体混合物のFoxの式によるTgは、−9℃であった。
バインダ樹脂(f)の諸性状値の詳細については、表2に記載した。
<参考例7 熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(g)の合成>
温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを1850部仕込んで撹拌しながら135℃に昇温した。次に、アクリル酸2−エチルヘキシル450部、メタクリル酸グリシジル400部、「SILQUESTY−9936」150部からなる混合溶液と、「パーブチルO」150部、「パーブチルD」10部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート150部からなる混合溶液を、それぞれ5時間かけて滴下した。滴下終了後135℃で12時間反応した後、サンプリングを行ない不揮発分を測定した。さらに、70℃で減圧脱溶剤することで、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(g)の70%固形分溶液を得た。
熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(g)の(測定1:GPC測定方法)により測定されたMwは、ポリスチレン換算で3,430であった。その結果、バインダ樹脂(g)は、1分子中に平均11.4個の熱硬化性官能基を持つことが判明した。
なお、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(g)に使用したラジカル重合性単量体混合物のFoxの式によるTgは、−21℃であった。
バインダ樹脂(g)の諸性状値の詳細については、表2に記載した。
<参考例8 熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(h)の合成>
温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを8000部仕込んで撹拌しながら135℃に昇温した。次に、スチレン150部、アクリル酸n−ブチル300部、メタクリル酸グリシジル200部、無水マレイン酸150部、「TSL−8370」200部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート850部からなる混合溶液と、「パーブチルO」150部、「パーブチルD」10部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート150部からなる混合溶液を、それぞれ5時間かけて滴下した。滴下終了後135℃で12時間反応した後、サンプリングを行ない不揮発分を測定した。さらに、70℃で減圧脱溶剤することで、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(h)の70%固形分溶液を得た。
熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(h)の(測定1:GPC測定方法)により測定されたMwは、ポリスチレン換算で1,730であった。その結果、バインダ樹脂(h)は、1分子中に平均6.5個の熱硬化性官能基を持つことが判明した。
なお、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(h)に使用したラジカル重合性単量体混合物のFoxの式によるTgは、7.6℃であった。
バインダ樹脂(h)の諸性状値の詳細については、表2に記載した。
<参考例9 熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(i)の合成>
温度計、撹拌機および還流冷却器を備えた四ツ口フラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを8850部仕込んで撹拌しながら135℃に昇温した。次に、アクリル酸n−ブチル300部、アクリル酸2−エチルヘキシル300部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル100部、「SILQUESTY−9936」300部からなる混合溶液と、「パーブチルO」150部、「パーブチルD」10部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート150部からなる混合溶液を、それぞれ5時間かけて滴下した。滴下終了後135℃で12時間反応した後、サンプリングを行ない不揮発分を測定した。さらに、70℃で減圧脱溶剤することで、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(i)の70%固形分溶液を得た。
熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(i)の(測定1:GPC測定方法)により測定されたMwは、ポリスチレン換算で1,810であった。その結果、バインダ樹脂(i)は、1分子中に平均3.3個の熱硬化性官能基を持つことが判明した。
なお、熱硬化性官能基を有するバインダ樹脂(i)に使用したラジカル重合性単量体混合物のFoxの式によるTgは、−33℃であった。
バインダ樹脂(i)の諸性状値の詳細については、表2に記載した。
<参考例10 分散液(A)の調製>
分散剤として塩基性の分散剤である「DISPERBYK−164」〔ビックケミー・ジャパン(株)製品、固形分60%〕8.3部、着色剤として「カーボンブラック(1)」〔顔料の一次粒子径30ナノメートル、顔料表面にカルボキシル基、スルホン酸基、水酸基、カルボニル基が存在〕25部、溶剤として酢酸イソプロピル46.7部とジエチルカーボネート20部を配合し、ビーズミルを用いて分散処理を行うことで、分散液(A)を得た。
分散液(A)の25℃における粘度をコーンプレート型回転粘度計〔TV−20L、東機産業(株)製品、〕で測定したところ2.1mPa・sであり、流動性の高い分散液であった。
分散液(A)の諸性状値については、表3に記載した。
<参考例11 分散液(B)の調製>
分散剤としてバインダ樹脂(c)(固形分70% エポキシ基とアルコキシシラン基を含む)7.1部、着色剤として「カーボンブラック(1)」25部、溶剤として酢酸イソプロピル47.9部とジエチルカーボネート20部を配合し、ビーズミルを用いて分散処理を行うことで、分散液(B)を得た。
得られた分散液(B)は、着色剤の分散性に乏しいバインダ樹脂(c)を用いて分散処理を行ったため、25℃における粘度が10mPa・sを大きく超えた、流動性の非常に低いペースト状の分散液になってしまった。
分散液(B)の諸性状値については、表3に記載した。
<実施例1 凸版反転印刷用インキ組成物(1)の調製、及び評価>
分散液として分散液(A)43.3部、バインダ樹脂としてバインダ樹脂(c)(固形分70%)5.6部、溶剤として酢酸イソプロピル48.6部とジエチルカーボネート1.4部、添加剤として「メガファックF−482」〔DIC(株)製品、固形分30%〕0.3部と「PTG−L1000」〔保土谷化学工業(株)製品、固形分100%〕0.8部を配合し、ディスパーでかき混ぜて、凸版反転印刷用インキ組成物(1)を得た。
凸版反転印刷用インキ組成物(1)の25℃における粘度は1.5mPa・sであり、流動性の高い凸版反転印刷用インキ組成物であった。
凸版反転印刷用インキ組成物(1)の諸性状値については、表4に記載した。
(ブラックマトリックス用インキ硬化膜Aの製造)
凸版反転印刷用インキ組成物(1)を、図1(a)に示すように、シリコーンブランケット2の表面に、キャップコーターを用いて塗布した後、数分間乾燥させて理論膜厚1.0ミクロンのブラックマトリックス用インキ塗膜1Aを作製した。
次いで、図1(b)に示すように、表面に前記インキ塗膜層3が形成されたブランケット2を、線幅25ミクロンの逆パターンを形成したガラス製の凸版4に接触させながら転がすことによって、前記インキ塗膜層3に凸版4の凸部を接触させてブランケット表面2の不要な部分(非画素部分)のインキ層を凸部に転写させて除去した。
その後、図1(c)に示すように、シリコーンブランケット2上に作製した前記インキ塗膜3をガラス基材5に転写した。転写物を有するガラス基板を乾燥器内で230℃、30分加熱することで、線幅25ミクロンの高精細なパターニングを有するブラックマトリックス用インキ硬化塗膜1Aを得た。同様にブランケットに塗布、乾燥後、凸版と接触させずにガラス基板に転写し230℃、30分加熱することで得られたブラックマトリックス用インキ硬化塗膜1Aの透過OD値を白黒透過濃度計〔X−Rite361T、販売元:日本平版機材(株)〕で測定した。
(画線パターニング評価)
得られたブラックマトリックス用インキ硬化塗膜1Aの画線パターンの精度及び形状を透過型顕微鏡で観察し、以下のように判定した。
◎:パターニングが完全に再現されており、また、画線幅がほぼ25ミクロンであるもの(合格)。
○:パターニングが完全に再現されており、画線幅が28ミクロン以下であるもの(合格)
×:パターニングが不鮮明、または不完全、あるいは、画線幅が28ミクロンより大きいもの(不合格)
(ブラックマトリックス用インキ硬化膜Bの製造)
凸版反転印刷用インキ組成物(1)を、図1(a)に示すように、シリコーンブランケット2の表面に、キャップコーターを用いて塗布した後、数分間乾燥させて理論膜厚1.0ミクロンのブラックマトリックス用インキ塗膜1Bを作製した。
次いで、図1(b)に示すように、表面に前記インキ塗膜層3が形成されたブランケット2を、線幅40ミクロンの逆パターンを形成したガラス製の凸版4に接触させながら転がすことによって、前記インキ塗膜層3に凸版4の凸部を接触させてブランケット表面2の不要な部分(非画素部分)のインキ層を凸部に転写させて除去した。
その後、図1(c)に示すように、シリコーンブランケット2上に作製した前記インキ塗膜3をガラス基材5に転写した。転写物を有するガラス基板を乾燥器内で230℃、30分加熱することで、線幅40ミクロンの精細なパターニングを有するブラックマトリックス用インキ硬化塗膜1Bを得た。同様にブランケットに塗布、乾燥後、凸版と接触させずにガラス基板に転写し230℃、30分加熱することで得られたブラックマトリックス用インキ硬化塗膜1Bの透過OD値を白黒透過濃度計〔X−Rite361T、販売元:日本平版機材(株)〕で測定した。
(画線パターニング評価)
得られたブラックマトリックス用インキ硬化塗膜1Bの画線パターンの精度及び形状を透過型顕微鏡で観察し、以下のように判定した。
◎:パターニングが完全に再現されており、また、画線幅がほぼ40ミクロンであるもの(合格)。
○:パターニングが完全に再現されており、画線幅が43ミクロン以下であるもの(合格)
×:パターニングが不鮮明、または不完全、あるいは、画線幅が43ミクロンより大きいもの(不合格)
(ブラックマトリックス用インキ硬化塗膜の溶剤ラビング耐性評価)
凸版反転印刷用インキ組成物(1)を、スピンコーターを用いて5X5センチのガラス板に塗布した後、230℃、30分加熱してブラックマトリックス用インキ硬化塗膜1Cを得た。
得られたブラックマトリックス用インキ硬化塗膜1Cを、イソプロピルアルコール、またはメチルエチルケトンを湿らせた綿棒で擦った。擦った後のインキ硬化塗膜、及び綿棒を観察することで前記インキ硬化塗膜の溶剤ラビング耐性を評価し、以下のように判定した。
>30:溶剤で30回擦ってもインキ硬化塗膜が剥がれず、綿棒に色が付かなかったもの(合格)
30:溶剤で30回擦ってもインキ硬化塗膜が剥がれなかった。綿棒に黒色がわずかに付着したもの(合格)
30未満:途中でインキ硬化塗膜が剥がれてしまったもの(不合格)
凸版反転印刷用インキ組成物(1)の評価結果を表4に記載した。
<実施例2 凸版反転印刷用インキ組成物(2)の調製、及び評価>
凸版反転印刷用インキ組成物配合時に、バインダ樹脂としてバインダ樹脂(e)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして凸版反転印刷用インキ組成物(2)を作製した。
得られた凸版反転印刷用インキ組成物(2)の評価を実施例1と同様の方法で行い、その結果を表4に記載した。
<実施例3 凸版反転印刷用インキ組成物(3)の調製、及び評価>
凸版反転印刷用インキ組成物配合時に、バインダ樹脂としてバインダ樹脂(g)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして凸版反転印刷用インキ組成物(3)を作製した。
得られた凸版反転印刷用インキ組成物(3)の評価を実施例1と同様の方法で行い、その結果を表4に記載した。
比較例6 凸版反転印刷用インキ組成物(6)の調製、及び評価>
凸版反転印刷用インキ組成物配合時に、バインダ樹脂としてバインダ樹脂(a)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして凸版反転印刷用インキ組成物(6)を作製した。
得られた凸版反転印刷用インキ組成物(6)の評価を実施例1と同様の方法で行い、その結果を表5に記載した。
比較例7 凸版反転印刷用インキ組成物(7)の調製、及び評価>
凸版反転印刷用インキ組成物配合時に、バインダ樹脂としてバインダ樹脂(b)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして凸版反転印刷用インキ組成物(7)を作製した。
得られた凸版反転印刷用インキ組成物(7)の評価を実施例1と同様の方法で行い、その結果を表5に記載した。
比較例8 凸版反転印刷用インキ組成物(8)の調製、及び評価>
印刷インキ組成物配合時に、バインダ樹脂としてバインダ樹脂(a)を用い,溶剤として酢酸イソプロピル10部をオクタン10部に置き換えたこと以外は、実施例1と同様にして凸版反転印刷用インキ組成物(8)を作製した。
得られた凸版反転印刷用インキ組成物(8)の評価を実施例1と同様の方法で行い、その結果を表5に記載した。
<実施例7 凸版反転印刷用インキ組成物(7)の調製、及び評価>
凸版反転印刷用インキ組成物配合時に、バインダ樹脂としてバインダ樹脂(b)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして凸版反転印刷用インキ組成物(7)を作製した。
得られた凸版反転印刷用インキ組成物(7)の評価を実施例1と同様の方法で行い、その結果を表5に記載した。
<実施例8 凸版反転印刷用インキ組成物(8)の調製、及び評価>
印刷インキ組成物配合時に、バインダ樹脂としてバインダ樹脂(a)を用い,溶剤として酢酸イソプロピル10部をオクタン10部に置き換えたこと以外は、実施例1と同様にして凸版反転印刷用インキ組成物(8)を作製した。
得られた凸版反転印刷用インキ組成物(8)の評価を実施例1と同様の方法で行い、その結果を表5に記載した。
<比較例1 凸版反転印刷用インキ組成物(11)の調製、及び評価>
凸版反転印刷用インキ組成物配合時にバインダ樹脂を用いなかったこと以外は、実施例1と同様にして凸版反転印刷用インキ組成物(11)を作製した。
得られた凸版反転印刷用インキ組成物(11)の評価を実施例1と同様の方法で行い、その結果を表6に記載した。
<比較例2 凸版反転印刷用インキ組成物(12)の調製、及び評価>
凸版反転印刷用インキ組成物配合時に、分散液として分散液(B)を用い、かつ、バインダ樹脂を用いなかったこと以外は、実施例1と同様にして凸版反転印刷用インキ組成物(12)を作製した。
得られた凸版反転印刷用インキ組成物(12)の評価を実施例1と同様の方法で行い、その結果を表6に記載した。
表4、5の結果から明らかなように、実施例1〜5、及び比較例6〜8で得られた印刷インキ組成物から作製したブラックマトリックスは、膜厚1.0ミクロンで単位OD値が4.0と高く、かつ、線幅50ミクロンの画線パターンを完全に再現していた。また、良好な溶剤ラビング耐性に見られるように、硬化塗膜の硬度も所望のレベルであった。
中でも、実施例1〜5で得られた印刷インキ組成物から作製したブラックマトリックスは、重量平均分子量が5000以下であり、かつ、ガラス転移温度が25℃以下であり、かつ、1分子あたりの官能基数が平均2個以上のバインダ樹脂を用いたために、膜厚1.0ミクロンで単位OD値が4.0と高く、かつ、線幅40ミクロン画線パターンのみならず、線幅25ミクロンの高精細画線パターンを完全に再現していた。特に、実施例1、2で得られた印刷インキ組成物から作製したブラックマトリックスは、重量平均分子量が3000以下であり、かつ、ガラス転移温度が0℃以下であり、かつ、1分子あたりの官能基数が平均5個以上のバインダ樹脂を用いたために、線幅25ミクロンの高精細画線パターニングの再現と硬化塗膜の硬度が特に優れていた。
一方、表6に見られるように、比較例1では、印刷インキ組成物作製時にバインダ樹脂を使用しなかったことから、線幅25ミクロンと線幅40ミクロンの画線のパターンが形成できず、かつ、硬化塗膜のラビング耐性も不良であった。比較例2では、着色剤の微細化能力に乏しいバインダ樹脂(c)を用いて作製した分散液(B)を使用し、さらに凸版反転印刷用インキ組成物配合時にバインダ樹脂を加えなかったため、ブラックマトリックスの単位OD値が非常に低く、線幅25ミクロンと線幅40ミクロンの画線パターニングを再現できず、溶剤ラビング耐性も不良であった。比較例3では、1分子あたりの官能基数が平均2個未満のバインダ樹脂(d)を使用したため、塗膜の溶剤ラビング耐性が不良であった。比較例4では、重量平均分子量が1000未満のバインダ樹脂(f)を使用したため、塗膜の溶剤ラビング耐性が不良であった。
<比較例4 凸版反転印刷用インキ組成物(14)の調製、及び評価>
凸版反転印刷用インキ組成物配合時に、バインダ樹脂としてバインダ樹脂(f)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして凸版反転印刷用インキ組成物(14)を作製した。
得られた凸版反転印刷用インキ組成物(14)の評価を実施例1と同様の方法で行い、その結果を表6に記載した。
表4、5の結果から明らかなように、実施例1〜8で得られた印刷インキ組成物から作製したブラックマトリックスは、膜厚1.0ミクロンで単位OD値が4.0と高く、かつ、線幅40ミクロンの画線パターンを完全に再現していた。また、良好な溶剤ラビング耐性に見られるように、硬化塗膜の硬度も所望のレベルであった。
中でも、実施例1〜5で得られた印刷インキ組成物から作製したブラックマトリックスは、重量平均分子量が5000以下であり、かつ、ガラス転移温度が25℃以下であり、かつ、1分子あたりの官能基数が平均2個以上のバインダ樹脂を用いたために、膜厚1.0ミクロンで単位OD値が4.0と高く、かつ、線幅40ミクロン画線パターンのみならず、線幅25ミクロンの高精細画線パターンを完全に再現していた。特に、実施例1、2で得られた印刷インキ組成物から作製したブラックマトリックスは、重量平均分子量が3000以下であり、かつ、ガラス転移温度が0℃以下であり、かつ、1分子あたりの官能基数が平均5個以上のバインダ樹脂を用いたために、線幅25ミクロンの高精細画線パターニングの再現と硬化塗膜の硬度が特に優れていた。
一方、表6に見られるように、比較例1では、印刷インキ組成物作製時にバインダ樹脂を使用しなかったことから、線幅25ミクロンと線幅40ミクロンの画線のパターンが形成できず、かつ、硬化塗膜のラビング耐性も不良であった。比較例2では、着色剤の微細化能力に乏しいバインダ樹脂(c)を用いて作製した分散液(B)を使用し、さらに凸版反転印刷用インキ組成物配合時にバインダ樹脂を加えなかったため、ブラックマトリックスの単位OD値が非常に低く、線幅25ミクロンと線幅40ミクロンの画線パターニングを再現できず、溶剤ラビング耐性も不良であった。比較例3では、1分子あたりの官能基数が平均2個未満のバインダ樹脂(d)を使用したため、塗膜の溶剤ラビング耐性が不良であった。比較例4では、重量平均分子量が1000未満のバインダ樹脂(f)を使用したため、塗膜の溶剤ラビング耐性が不良であった。
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本発明の凸版反転印刷用インキ組成物は、高精細なパターン寸法及び良好な形状を持つ印刷物を得ることから、各種回路基板や液晶表示素子、有機エレクトロルミネッセンス素子、薄膜トランジスタ等の電子部品用の絶縁層、遮光層、カラーフィルタのブラックマトリックス、ディスプレイ周辺の遮光意匠層などのパターン形状の形成に特に有効に使用することができる。
本発明における凸版反転印刷法の一例を模式的に示す概略構成図。
1.インキ塗布装置
2.ブランケット
3.インキ塗膜
4.凸版
5.被印刷基材

Claims (10)

  1. 着色剤と、分散剤と、バインダ樹脂と、溶剤とを含有し、凸版反転印刷法に使用される印刷インキ組成物であって、
    前記バインダ樹脂が、ガラス転移温度が25℃以下である重量平均分子量1000〜5000の(メタ)アクリル樹脂であり、且つ1分子中にエポキシ基、水酸基、酸基、酸無水物基、及びアルコキシシリル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基をバインダ樹脂1分子中に平均2個以上有することを特徴とする、凸版反転印刷用インキ組成物。
  2. 線幅25ミクロン以下のパターンを形成する凸版印刷法に使用される、請求項1に記載の凸版反転印刷用インキ組成物。
  3. 前記分散剤が、前記バインダ樹脂が有する官能基と反応しうる官能基を有する請求項1または2に記載の凸版反転印刷用インキ組成物。
  4. 前記着色剤が、前記バインダ樹脂が有する官能基と反応しうる官能基を有する請求項1〜3のいずれかに記載の凸版反転印刷用インキ組成物。
  5. 前記印刷インキ組成物がカラーフィルタ用ブラックマトリックス用途である請求項1〜4のいずれかに記載の凸版反転印刷用インキ組成物。
  6. 着色剤としてカーボンブラック、黒鉛、チタンブラック、黒鉄、及び二酸化マンガンからなる群から少なくとも選ばれる1種を含有する請求項5に記載の凸版反転印刷用インキ組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の凸版反転印刷用インキ組成物を使用した凸版反転印刷法により得られた印刷物。
  8. 請求項1〜6いずれかに記載の凸版反転印刷用インキ組成物を使用した凸版反転印刷法により作製したカラーフィルタ。
  9. 着色剤と、分散剤と、バインダ樹脂と、溶剤とを含有し、凸版反転印刷法に使用される印刷インキ組成物であって、
    前記バインダ樹脂が、ガラス転移温度が25℃以下である重量平均分子量1000〜5000の(メタ)アクリル樹脂であり、且つ1分子中にエポキシ基、水酸基、酸基、酸無水物基、及びアルコキシシリル基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基をバインダ樹脂1分子中に平均2個以上有する凸版反転印刷用インキ組成物を用いることを特徴とする、凸版反転印刷法。
  10. 線幅25ミクロン以下のパターンを形成する、請求項9に記載の凸版反転印刷法。
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