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JP4831582B2 - Coセンサ付き燃焼装置 - Google Patents
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Description

本発明は、バーナの燃焼排ガス中の顕熱を回収する主熱交換器と、主熱交換器を通過した燃焼排ガス中の潜熱を回収する副熱交換器と、燃焼排ガス中のCO(一酸化炭素)濃度を検出するCOセンサとを備えるCOセンサ付き燃焼装置に関する。
従来、この種の燃焼装置として、COセンサにより副熱交換器の下流側の燃焼排ガス中のCO濃度を検出するようにしたものは知られている(例えば、特許文献1参照)。
COセンサは、COの検出部を内蔵する筒状のセンサ本体を備えており、センサ本体の軸方向一端面に燃焼排ガスを検出部に導く多孔材料で形成したガス導入部が設けられている。尚、ガス導入部を単純な開口ではなく多孔材料で形成するのは、検出部を保護するためである。検出部には、酸化触媒を担持する検出素子と、酸化触媒を担持しない比較素子とが設けられている。検出素子と比較素子は抵抗ブリッジ回路に組み込まれている。
COセンサの使用時には、検出素子及び比較素子が通電により所定の作動温度(約200℃)に加熱される。この状態で検出素子にCOが接触すると、触媒によるCOの酸化反応を生ずる。そして、酸化反応熱による検出素子の温度上昇で電気抵抗が増加し、この抵抗変化により抵抗ブリッジ回路上での比較素子との抵抗バランスが崩れて、COセンサの出力電圧が変化し、この変化に基づいてCO濃度が検出される。
但し、COセンサの感度は温度依存性を有しており、CO濃度が同じでも燃焼排ガスの温度によってセンサ出力は大きく変化する。副熱交換器の上流側の燃焼排ガスの温度は、バーナの燃焼量に応じて約60〜250℃の広い範囲で変化するため、副熱交換器の上流側の燃焼排ガス中のCO濃度をCOセンサで検出する場合には、温度補償を行うことが必要になる。一方、副熱交換器の下流側の燃焼排ガスの温度は副熱交換器での潜熱回収によりかなり低温になり、変化するとしても約30〜60℃の狭い範囲内に収まる。従って、上記従来例の如く副熱交換器の下流側の燃焼排ガス中のCO濃度をCOセンサで検出する場合には、温度補償が不要になり、構造簡単なCOセンサでCO濃度を精度良く検出できる。
然し、副熱交換器の下流側の燃焼排ガスは低温で相対湿度が100%近くになる。そのため、上記従来例のものでは、COセンサに燃焼排ガス中の水分が結露しやすくなる。そして、結露水には燃焼生成物が溶け込むため、COセンサの結露とその後の乾燥との繰り返しで燃焼生成物が析出し、COセンサのガス導入部が析出物で目詰まりして、CO濃度を検出できなくなってしまうことがある。
特許第3744621号公報
本発明は、以上の点に鑑み、COセンサへの結露を防止して、長期に亘りCO濃度を精度良く検出できるようにしたCOセンサ付き燃焼装置を提供することをその課題としている。
本発明は、バーナの燃焼排ガス中の顕熱を回収する主熱交換器と、主熱交換器を通過した燃焼排ガス中の潜熱を回収する副熱交換器と、副熱交換器の下流側の燃焼排ガス中のCO濃度を検出するCOセンサとを備えるCOセンサ付き燃焼装置であって、COセンサは、COの検出部を内蔵する筒状のセンサ本体と、燃焼排ガスを検出部に導く多孔材料で形成したガス導入部とを備えるものにおいて、検出部から軸方向に離れたセンサ本体の部分に、燃焼排ガスが流入するガス流入口が形成されると共に、センサ本体のガス流入口を除く部分が閉塞され、センサ本体内に、センサ本体の内部空間を検出部を収納する内室とガス流入口に連通する外室とに区画するようにガス導入部が設けられ、副熱交換器の下流側の排気通路に、ガス流入口が下方または斜め下方を向く姿勢でCOセンサが配置されることを特徴とする。
本発明によれば、ガス流入口が下方または斜め下方を向くため、検出部の通電加熱で生じる熱気が内室及び外室に留まりやすくなる。そして、この熱気によりセンサ本体及びガス導入部が加温され、且つ、ガス流入口から流入する燃焼排ガスの相対湿度が外室内の熱気の混入で低下し、燃焼排ガス中の水分がセンサ本体の内面やガス導入部で結露することが防止される。その結果、燃焼生成物の析出によるガス導入部の目詰まりも防止され、長期に亘りCO濃度を精度良く検出できるようになる。
ここで、ガス流入口は、センサ本体の軸方向一端面に形成しても、また、センサ本体の軸方向一端寄りの周面部分の周方向一側部に形成しても良い。センサ本体の軸方向一端面にガス流入口を形成する場合は、副熱交換器の下流側の排気通路に、ガス流入口を下側にした鉛直姿勢または傾斜姿勢でCOセンサを配置することにより上記の作用効果を得ることができる。また、センサ本体の軸方向一端寄りの周面部分の周方向一側部にガス流入口を形成する場合は、副熱交換器の下流側の排気通路に、ガス流入口を下方に向けた水平姿勢でCOセンサを配置することにより上記の作用効果を得ることができる。
図1は給湯用熱源機から成る燃焼装置を示している。この燃焼装置は、バーナ1を内蔵する燃焼筐2を備えている。燃焼筐2には、下方から燃焼ファン3により燃焼空気が供給される。燃焼筐2内の上部には、バーナ1の燃焼排ガス中の顕熱を回収する主熱交換器4が配置されている。主熱交換器4は、多数の吸熱フィン4aとこれら吸熱フィン4aを貫通する複数の吸熱管4bとを備えている。そして、これら吸熱管4bを直列に接続して一連の熱交換水路を構成し、この熱交換水路に流れる水が燃焼排ガス中の顕熱を吸収して加熱されるようにしている。
燃焼筐2の上方には、主熱交換器4を通過した燃焼排ガスが燃焼筐2の上面後部に設けた流出口2aを介して流入する排気筐5が設けられている。そして、排気筐5内に燃焼排ガス中の潜熱を回収する副熱交換器6が配置されている。副熱交換器6は、排気筐5内に横設した複数の吸熱管6aを備えている。そして、これら吸熱管6aに冷水を流して、燃焼排ガス中の水分を吸熱管6aの外面で凝縮させるようにしている。これにより、副熱交換器6に流れる水が潜熱を吸収して加熱される。副熱交換器6で加熱された水は主熱交換器4に送られる。
また、排気筐5をその前側から上側に亘って覆うように排気カバー7が設けられている。排気カバー7と排気筐5との間には、排気筐5の前側から上側にのびる排気通路8が画成されている。そして、副熱交換器6を通過した燃焼排ガスが排気筐5の前面下部の流出口5aから排気通路8に流れ、排気カバー7の上面に開設した排気口7aから機外に排出されるようにしている。
この排気通路8にはCOセンサ9が配置されている。COセンサ9は、図2に示す如く、ステンレス等の耐蝕性に優れた金属で形成される筒状のセンサ本体91を備え、センサ本体91にCOの検出部92が内蔵されている。検出部92には、抵抗ブリッジ回路に組み込まれる酸化触媒を担持する検出素子92aと、同じく抵抗ブリッジ回路に組み込まれる酸化触媒を担持しない比較素子92bと、両素子92a,92b間の仕切り92cとが設けられている。尚、図中92dは各素子92a,92b用の端子ピンである。
検出素子92aと比較素子92bには常時通電され、両素子92a,92bは所定の作動温度(約200℃)に加熱される。この状態でCOを含む燃焼排ガスが検出素子92aに接触すると、検出素子92a上でCOの酸化反応を生じ、この反応熱により検出素子92aの電気抵抗が変化する。この抵抗変化により抵抗ブリッジ回路における比較素子92bとの抵抗バランスが崩れてCOセンサ9の出力電圧が変化し、この電圧変化に基づいて燃焼排ガス中のCO濃度が検出される。そして、検出CO濃度が所定の基準値以上になったときは、バーナ1の燃焼量を減少させたり燃焼を停止する安全制御を実行する。
尚、COセンサ9の設置部はセンサカバー10で囲われている。センサカバー10は、図3に示す如く、一対の側板部10a,10aと、両側板部10a,10a間の邪魔板部10bとを備えており、邪魔板部10bによりCOセンサ9の設置部への燃焼排ガスの流れを制限して、COセンサ9に燃焼排ガスが穏やかに流入するようにしている。
ところで、COセンサ9の感度は温度依存性を有し、燃焼排ガスの温度が広範囲に変化する場合には温度補償が必要になる。ここで、副熱交換器6の下流側の燃焼排ガスの温度は副熱交換器6での潜熱回収によりかなり低温になり、変化するとしても約30〜60℃の狭い範囲内に収まる。そのため、本実施形態の如く副熱交換器6の下流側の排気通路8にCOセンサ9を設ける場合には、温度補償を行うことなく燃焼排ガス中のCO濃度を正確に検出できる利点がある。反面、副熱交換器6の下流側の燃焼排ガスは低温で相対湿度が100%近くになり、燃焼排ガス中の水分がCOセンサ9に結露しやすくなる。
そこで、本実施形態では、検出部92から軸方向に離れたセンサ本体91の部分に、燃焼排ガスが流入するガス流入口93を形成している。そして、センサ本体91内に、センサ本体91の内部空間を検出部92を収納する内室91aとガス流入口93に連通する外室91bとに区画するように、メッシュ等の多孔材料で形成されるガス導入部94を設け、ガス流入口93から流入した燃焼排ガスが外室91bとガス導入部94とを介して検出部92に導かれるようにしている。より具体的には、センサ本体91の軸方向一端面を開口してこれをガス流入口93とし、センサ本体91内に、検出部92とガス流入口93との間に位置させてガス導入部94を設けている。
COセンサ9は、副熱交換器6の下流側の排気通路8に、ガス流入口93を下側にした鉛直姿勢で配置される。これによれば、ガス流入口93が下方を向くため、検出素子92a及び比較素子92bの通電加熱で生じる熱気が内室91a及び外室91bに留まりやすくなる。そして、この熱気によりセンサ本体91及びガス導入部94が加温され、且つ、ガス流入口93から流入する燃焼排ガスの相対湿度が外室91b内の熱気の混入で低下し、燃焼排ガス中の水分がセンサ本体91の内面やガス導入部94で結露することが防止される。その結果、燃焼排ガスに含まれる燃焼生成物の析出によるガス導入部94の目詰まりも防止され、長期に亘りCO濃度を精度良く検出できるようになる。
ところで、本実施形態では、COセンサ9が鉛直姿勢で配置されているが、ガス流入口93が斜め下方を向く傾斜姿勢でCOセンサ9を配置しても、実用上十分な結露防止機能が得られる。然し、COセンサ9を水平姿勢で配置すると、ガス流入口93から熱気が流出しやすくなり、十分な結露防止機能は得られなくなる。
次に、COセンサ9を水平姿勢で配置しても十分な結露防止機能を得られるようにした第2実施形態について、図4を参照して説明する。尚、第2実施形態のCOセンサ9の基本的な構造は上記第1実施形態のものと同様であり、第1実施形態のものと同様の部材、部位に上記と同一の符号を付している。
第2実施形態のCOセンサ9の第1実施形態のものとの相違点は、センサ本体91の軸方向一端面を閉塞して、センサ本体91の軸方向一端寄りの周面部分の周方向一側部にガス流入口93を形成し、センサ本体91内にガス流入口93に隣接させてガス導入部94を設けたことである。
第2実施形態のCOセンサ9は、副熱交換器6の下流側の排気通路8に、ガス流入口93を下方に向けた水平姿勢で配置される。このものでも、上記第1実施形態と同様に検出素子92a及び比較素子92bの通電加熱で生じる熱気が内室91a及び外室91bに留まりやすくなる。そのため、上記第1実施形態のものと同様に、センサ本体91の内面やガス導入部94での結露を防止する機能が得られ、燃焼生成物の析出によるガス導入部94の目詰まりが防止されて、長期に亘りCO濃度を精度良く検出できるようになる。
尚、第2実施形態では、ガス流入口93の形成範囲をセンサ本体91の周面部分に限定しているが、センサ本体9の周面部分から軸方向一端面の一部に亘ってガス流入口93を形成することも可能である。この場合、COセンサ9を水平姿勢で配置したときに、センサ本体9の軸端のガス流入口の開口部が検出素子92aより下方位置に収まるようにすることが望ましい。
また、第2実施形態では、ガス導入部94をセンサ本体91の軸線に直交する姿勢で配置しているが、これに限らない。即ち、図5に示す第3実施形態のように、ガス導入部94を、ガス流入口93に隣接する部分とセンサ本体91の軸端とに跨るように、センサ本体91の軸線に斜交する姿勢で配置することも可能である。
また、上記実施形態は給湯用の熱源機から成る燃焼装置に本発明を適用したものであるが、顕熱回収型の主熱交換器と潜熱回収型の副熱交換器とを備える熱源機以外のCOセンサ付き燃焼装置として本発明は広く適用できる。
本発明の第1実施形態の燃焼装置の断面図。 第1実施形態の燃焼装置の要部の拡大断面図。 第1実施形態の燃焼装置に備えるセンサカバーの斜視図。 第2実施形態の燃焼装置の要部の拡大断面図。 第3実施形態の燃焼装置の要部の拡大断面図。
符号の説明
1…バーナ、4…主熱交換器、6…副熱交換器、8…排気通路、9…COセンサ、91…センサ本体、92…検出部、93…ガス流入口、94…ガス導入部。

Claims (3)

  1. バーナの燃焼排ガス中の顕熱を回収する主熱交換器と、主熱交換器を通過した燃焼排ガス中の潜熱を回収する副熱交換器と、副熱交換器の下流側の燃焼排ガス中のCO濃度を検出するCOセンサとを備えるCOセンサ付き燃焼装置であって、
    COセンサは、COの検出部を内蔵する筒状のセンサ本体と、燃焼排ガスを検出部に導く多孔材料で形成したガス導入部とを備えるものにおいて、
    検出部から軸方向に離れたセンサ本体の部分に、燃焼排ガスが流入するガス流入口が形成されると共に、センサ本体のガス流入口を除く部分が閉塞され、
    センサ本体内に、センサ本体の内部空間を検出部を収納する内室とガス流入口に連通する外室とに区画するようにガス導入部が設けられ、
    副熱交換器の下流側の排気通路に、ガス流入口が下方または斜め下方を向く姿勢でCOセンサが配置されることを特徴とするCOセンサ付き燃焼装置。
  2. 前記センサ本体の軸方向一端面に前記ガス流入口が形成され、前記副熱交換器の下流側の排気通路に、ガス流入口を下側にした鉛直姿勢または傾斜姿勢で前記COセンサが配置されることを特徴とする請求項1記載のCOセンサ付き燃焼装置。
  3. 前記センサ本体の軸方向一端寄りの周面部分の周方向一側部に前記ガス流入口が形成され、前記副熱交換器の下流側の排気通路に、ガス流入口を下方に向けた水平姿勢で前記COセンサが配置されることを特徴とする請求項1記載のCOセンサ付き燃焼装置。
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