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JP4832417B2 - 吊り下げ用具 - Google Patents
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JP4832417B2 - 吊り下げ用具 - Google Patents

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Description

本発明は、吊り下げ対象体を挟持して吊り下げ可能に構成された吊り下げ用具に関するものである。
例えば、板材のように、吊り下げに用いることのできる突起部等を有していない部材(吊り下げ対象体)を吊り下げる吊り下げ用具として、吊り下げ対象体の両面を挟持して吊り下げる吊り下げ用具(例えば、特開平7−277668号公報に開示された吊支用クランプ)が知られている。この種の吊り下げ用具は、各々の中心部を交差(X字状に交差)させると共に中心部に挿通させた軸を中心として回動可能な一対のアームを備えて構成されている。この吊り下げ用具を用いて吊り下げ対象体を吊り下げるときには、両アームの先端部を開いてその先端部を吊り下げ対象体の所定部位に近づけ、その状態で両アームの他端部に接続されたスリング等を上方に引き上げる。この際に、両アームの先端部が狭められて吊り下げ対象体の所定部位に当接する。次いで、スリングをさらに上方に引き上げた際には、吊り下げ用具の自重に応じた張力がスリングに加わり、その張力の水平方向成分に相当する押圧力で両アームの先端部が吊り下げ対象体の所定部位を押圧して挟持する。この結果、この押圧力に応じた摩擦力によって吊り下げ対象体の下向きへの移動が規制されて、吊り下げ対象体が吊り下げられる。
特開平7−277668号公報(第3頁、第1図)
ところが、従来の吊り下げ用具には、以下の問題点がある。すなわち、この種の吊り下げ用具では、スリングに加わる張力の水平方向成分に相当する押圧力、つまり吊り下げ用具の自重に応じた押圧力で両アームの先端部が吊り下げ対象体の所定部位を押圧して挟持することで、吊り下げ対象体を吊り下げている。しかしながら、この吊り下げ用具では、吊り下げ用具の自重が小さいときには、吊り下げ対象体を押圧する押圧力が不足して押圧力に応じた摩擦力も不足し、吊り下げ対象体がアームから外れて落下するおそれがある。また、この吊り下げ用具では、吊り下げ用具を傾けたり、吊り下げ対象体が物に衝突して傾いたときには、押圧力が瞬間的に低下することによって摩擦力が瞬間的に低下し、この際にも吊り下げ対象体がアームから外れて落下するおそれがある。したがってこの吊り下げ用具には、吊り下げ対象体が落下することによって作業者が危険に晒されたり、落下した吊り下げ対象体が破損するおそれがあるという問題点が存在する。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、吊り下げ対象体を確実に吊り下げ得る吊り下げ用具を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の吊り下げ用具は、ロッド部材の長さ方向に沿ってスライド可能に当該ロッド部材に配設されると共に当該ロッド部材における任意の位置においてスライドを規制可能に構成された第1挟持部、および前記ロッド部材の一端部に連結されると共にその先端部が前記第1挟持部に対して接離する方向に回動可能に構成されて当該第1挟持部に近接する第1の向きに当該先端部が回動させられたときに吊り下げ対象体を当該第1挟持部と共に挟持する第2挟持部を有する挟持機構と、前記ロッド部材に対して平行またはほぼ平行をなすグリップを有して前記挟持機構に取り付けられたハンドル部とを備えて、前記挟持機構によって挟持された前記吊り下げ対象体を吊り下げ可能に構成され、前記第2挟持部は、一対のレバーと、当該両レバーの一端部に連結されると共に当該両レバーに対する握持操作に応じて前記第1の向きに回動させられる前記先端部としての回動部と、両端部が前記両レバーにそれぞれ連結されて前記第1の向きに回動させられた前記回動部を回動不可状態にロックするロック部材と、前記ロック部材による前記回動不可状態を解除するロック解除レバーとを備えて構成されている。
また、請求項2記載の吊り下げ用具は、請求項1記載の切断用具において、前記第2挟持部は、前記ロック解除レバーによる前記回動不可状態の解除動作を規制するレバー固定部材を備えて構成されている。
請求項1記載の吊り下げ用具では、一対のレバーに対する握持操作に応じて第1の向きに回動する回動部、および第1の向きに回動させられた回動部を回動不可状態にロックするロック部材を備えた第2挟持部と第1挟持部とによって吊り下げ対象体を挟持可能に挟持機構が構成されている。このため、吊り下げ用具のスリング等を引き上げる際にスリングに加わる張力に応じた押圧力、つまり吊り下げ用具の自重に応じた押圧力で吊り下げ対象体を押圧して挟持する従来の吊り下げ用具とは異なり、第2挟持部の両レバーに対する挟持操作を行うことで、吊り下げ用具の自重の大小に拘わらず、吊り下げ対象体を確実に挟持した状態を維持することができる。また、従来の吊り下げ用具では、吊り下げ用具のスリング等に張力が加わっていない状態では吊り下げ対象体を挟持することができない。つまり、従来の吊り下げ用具では、吊り下げ対象体を挟持した状態にロックすることができないため、例えば、吊り下げ対象体が物にぶつかってスリング等に加わる張力が不足したときには吊り下げ対象体が落下するおそれがある。これに対して、この吊り下げ用具では、回動部を回動不可状態にロックする、つまり吊り下げ対象体を確実に挟持した状態にロックすることができるため、挟持機構によって挟持した状態の吊り下げ対象体が物にぶつかったとしても、吊り下げ対象体を確実に挟持した状態を維持することができる。したがって、この吊り下げ用具によれば、吊り下げ対象体を確実に吊り下げることができる結果、吊り下げ対象体が落下することによって作業者が危険に晒されたり、落下した吊り下げ対象体が破損する事態を確実に防止することができる。
また、請求項2記載の吊り下げ用具によれば、ロック解除レバーの解除動作を規制するレバー固定部材を備えて第2挟持部を構成したことにより、例えば、吊り下げ対象体を吊り下げて低所から高所に引き上げている最中に、ロック解除レバーに物が接触して第2挟持部における回動部の回動不可状態が作業者の意に反して解除されて、吊り下げ対象体が落下する事態を確実に防止することができるため、吊り下げ対象体を一層確実に吊り下ることができる。
以下、本発明に係る切断用具の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、吊り下げ用具1の構成について説明する。図1に示す吊り下げ用具1は、本発明に係る吊り下げ用具の一例であって、同図に示すように、挟持機構2およびハンドル部3を備えて構成されている。挟持機構2は、ロッド部材11、第1挟持部12および第2挟持部13を備えて構成されている。ロッド部材11は、断面が略矩形で長尺の棒状に構成されている。また、ロッド部材11の一端部(同図における右側端部)に第2挟持部13が連結されている。
第1挟持部12は、図1に示すように、全体として平面視略L字状に形成されると共に、ロッド部材11を挿通可能な挿通孔21が形成されて構成され、挿通孔21にロッド部材11を挿通させることにより、ロッド部材11の長さ方向に沿ってスライド可能にロッド部材11に配設されている。また、第1挟持部12には、固定ねじ23をねじ込ませるねじ孔22が形成されている。この場合、第1挟持部12は、ねじ孔22に固定ねじ23をねじ込むことにより、ロッド部材11における長さ方向の任意の位置においてそのスライドが規制される。また、第1挟持部12は、後述する第2挟持部13における回動部32の当接面32dと、その当接面24とで吊り下げ対象体(例えば図5に示す板材100)を挟持する。
第2挟持部13は、図2に示すように、第1レバー31、回動部32、第2レバー33、リンク34、調整ねじ35、ロック解除レバー36およびラッチ(掛け金)37を備えて、後に詳述するように、第1レバー31の基端部31aおよび第2レバー33の基端部33aを握り締める操作(両レバー31,33に対する握持操作)を行うことにより、第1挟持部12と共に吊り下げ対象体を挟持可能に構成されている。第1レバー31は、本発明における一対のレバーの一方に相当し、ロッド部材11の一端部(図1における右端部であって、図2では下端部)に連結されている。また、図2に示すように、第1レバー31の基端部31aには、調整ねじ35をねじ込ませるためのねじ孔31dが形成されている。
回動部32は、本発明における第2挟持部の先端部に相当し、図2に示すように、基端部32aが第2レバー33の先端部33bに連結ピン42を介して連結されると共に、中央部32cが第1レバー31の先端部31bに連結ピン41を介して連結されて、両レバー31,33に対する握持操作に応じて第1挟持部12に近接する第1の向き(同図に示す矢印Aの向き)に連結ピン41を中心として回動させられる。また、回動部32は、基端部32aと中央部32cとの間に一端部が連結されると共に第1レバー31の中央部31cに他端部が連結されたコイルばね38によって基端部32a側が第1レバー31側に向けて引っ張られている。
第2レバー33は、本発明における一対のレバーの他方に相当し、上記したように、先端部33bに回動部32の基端部32aが連結ピン42を介して連結されている。リンク34は、本発明におけるロック部材に相当し、基端部34a(本発明における両端部の一方)が第1レバー31の内側部分において内側部分から外れることなく長さ方向に沿ってスライド可能に第1レバー31に連結されると共に、先端部34b(本発明における両端部の他方)が第2レバー33の中央部33cに連結ピン43を介して連結されている。また、リンク34の中央部34cには、第2レバー33側に向けて突出する凸部34dが形成されている。この場合、リンク34は、後に詳述するように、両レバー31,33に対する握持操作によって矢印Aの向きに回動させられた回動部32を回動不可状態にロックする機能を有している。
ここで、第2挟持部13では、第1レバー31、回動部32、第2レバー33、リンク34およびロック解除レバー36によってトグル機構が構成され、回動部32の先端部32bが第1挟持部12から離反する位置(図2に示す先端部32bの位置であって、以下、この位置を「開放位置」ともいう)に位置した状態(以下、この状態を「開放状態」ともいう)、および先端部32bが第1挟持部12に近接する位置(図3に示す先端部32bの位置であって、以下、この位置を「挟持位置」ともいう)に位置したまま回動部32が回動不可状態にロックされた状態(以下、この状態を「ロック状態」ともいう)の2つの状態を切り替えることが可能となっている。
具体的には、図2に示すように、第1レバー31の基端部31aに対して第2レバー33の基端部33aが離反した状態では、第2レバー33の先端部33bおよび回動部32の基端部32aが第1レバー31に近接し、これによって、回動部32の先端部32bが開放位置に位置する。この場合、回動部32の基端部32a側がコイルばね38によって第1レバー31側に向けて引っ張られているため、回動部32の先端部32bが開放位置に位置した開放状態が維持される。
一方、第1レバー31および第2レバー33に対する握持操作を行ったときには、図3に示すように、第2レバー33の先端部33bおよび回動部32の基端部32aが第1レバー31から離反し、これによって、回動部32の先端部32bが矢印Aの向きに連結ピン41を中心として回動する結果、先端部32bが挟持位置に位置する。この状態では、同図に示すように、回動部32の基端部32a(連結ピン42)が、リンク34の中心線X(基端部34aと先端部34bとを結ぶ直線およびその延長線)上に位置している。つまり、回動部32の基端部32aおよびリンク34が中心線X上に位置している。このため、例えば、先端部32bが第1挟持部12から離反する向き(同図に示す矢印Bの向き)に回動部32に対して力が加わったとしても、この力の加わりに起因して回動部32の基端部32aが第2レバー33を中心線Xに沿った向き(同図に示す矢印Cの向き)に押圧する押圧力を、中心線X上に位置しているリンク34が確実に受け止める結果、回動部32の回動が確実に規制されて回動部32が回動不可状態にロックされる。
調整ねじ35は、リンク34の先端部34bを移動させることによって回動部32の回動量を調整するためのねじであって、図2,3に示すように、第1レバー31の基端部31aに形成されているねじ孔31dにねじ込み可能に構成されている。この場合、第1レバー31に対する調整ねじ35のねじ込み量を増減することにより、第1レバー31の長さ方向におけるリンク34の基端部34aの位置が変化し、これによって回動部32の回動量が調整される。
ロック解除レバー36は、本発明における解除レバーに相当し、図2,3に示すように、第1レバー31の基端部31aと第2レバー33の基端部33aとの間にその一端部36aが位置するようにして、第2レバー33におけるリンク34の連結位置と第2レバー33の基端部33aとの間の所定位置にその中間部位が連結ピン44を介して連結されている。この場合、ロック解除レバー36は、上記した第2挟持部13のロック状態(図2参照)において一端部36aを第2レバー33側に移動させたときに、他端部36bがリンク34(具体的には、リンク34の凸部34d)を押圧することによって第2レバー33の先端部33bおよび回動部32の基端部32aを第1レバー31側に移動させることで(図3参照)第2挟持部13のロック状態を解除する。
ラッチ37は、本発明におけるレバー固定部材に相当し、図4に示すように、平面視矩形の枠状に形成されている。また、ラッチ37は、第1レバー31の基端部31aに回動可能に配設されている。この場合、ラッチ37は、第1レバー31および第2レバー33に対する握持操作を行って、図3に示すように、第2レバー33の基端部33aおよびロック解除レバー36の一端部36aを第1レバー31に近接させた状態(上記した第2挟持部13のロック状態)において、図4に示すように、ロック解除レバー36の一端部36aに掛け止められることで、ロック解除レバー36の解除動作(第2レバー33側への一端部36aの移動)を規制する。つまり、ラッチ37をロック解除レバー36に掛け止めた状態では、ロック解除レバー36の解除動作が規制されて、第2挟持部13のロック状態が意に反して解除される事態が確実に防止される。
ハンドル部3は、図1に示すように、一対の支持部51,51およびグリップ部52(本発明におけるグリップ)を備えて構成されている。両支持部51,51の一方は、ロッド部材11の先端部(同図における左側端部)において、ロッド部材11に対して直角(またはほぼ直角)をなすようにして固定されている。また、両支持部51,51の他方は、ロッド部材11の第2挟持部13側の位置においてロッド部材11に対して直角(またはほぼ直角)をなすようにして固定されている。グリップ部52は、その端部が各支持部51,51の先端部にそれぞれ固定されている。つまり、グリップ部52は、ロッド部材11と平行(またはほぼ平行)をなすようにして、支持部51によってロッド部材11(挟持機構2)に取り付けられている。
次に、吊り下げ用具1の使用方法の一例について、図面を参照して説明する。
例えば、建設現場や資材倉庫において、吊り下げ対象体としての板材100を作業者が(つまり人手によって)吊り下げて、低所から高所に引き上げて組み立てる際には、まず、板材100の厚みに合わせて第1挟持部12と第2挟持部13との間の長さを調整する。具体的には、第1挟持部12の固定ねじ23を弛めて第1挟持部12をスライドさせ、所定の位置において固定ねじ23をねじ込む。これにより、第1挟持部12がロッド部材11に対して移動不可状態に固定される。次いで、調整ねじ35のねじ込み量を増減することにより、回動部32の回動量を調整する。この場合、第2挟持部13のロック状態において、第1挟持部12の当接面24と第2挟持部13の回動部32の当接面32dとによって板材100の両面が十分強い押圧力で押圧される回動量に調整する。
続いて、吊り下げ用具1で板材100を挟持する。具体的には、図5に示すように、第2挟持部13を開放状態にして、ハンドル部3のグリップ部52を掴んで吊り下げ用具1を板材100に近づけ、第1挟持部12および第2挟持部13を板材100の両面近傍にそれぞれ位置させる。次いで、図6に示すように、第2挟持部13の第1レバー31および第2レバー33に対する握持操作を行う。この際に、上記したように、第2挟持部13の回動部32が図2,3に示す矢印Aの向きに回動して回動部32の先端部32bが挟持位置に位置し、これによって第1挟持部12の当接面24と回動部32の当接面32dとによって板材100の両面が十分強い押圧力で押圧されて、両挟持部12,13(挟持機構2)によって板材100が確実に挟持される。また、この際に、上記したように、第2挟持部13がロック状態となる。
続いて、図7に示すように、ラッチ37をロック解除レバー36の一端部36aに掛け止める。これにより、ロック解除レバー36の解除動作(第2レバー33側へのロック解除レバー36の移動)が規制される。
次いで、図8に示すように、ハンドル部3のグリップ部52を掴んで、挟持機構2によって挟持されている板材100を低所から高所に引き上げる。この場合、この吊り下げ用具1では、上記したように、第1挟持部12の当接面24と第2挟持部13における回動部32の当接面32dとによって板材100の両面が十分強い押圧力で押圧されて両挟持部12,13によって板材100が確実に挟持され、かつその状態で第2挟持部13がロック状態に維持されている。このため、従来の吊り下げ用具とは異なり、吊り下げ用具1の自重の大小に拘わらず、板材100を確実に挟持した状態が維持される。また、挟持機構2によって挟持した状態の板材100が物にぶつかって傾いたとしても、板材100を確実に挟持した状態が維持される。この結果、吊り下げ対象体が吊り下げ用具1から外れる事態を確実に防止することが可能となっている。また、この吊り下げ用具1では、上記したように、ラッチ37をロック解除レバー36に掛け止めることで、ロック解除レバー36の解除動作が規制されている。このため、例えば、板材100を吊り下げて低所から高所に引き上げている最中に、ロック解除レバー36に物が接触して第2挟持部13のロック状態が作業者の意に反して解除されて、板材100が落下する事態が確実に防止される。
続いて、所定の位置に引き上げて組み立てた板材100から吊り下げ用具1を取り外す。具体的には、図9に示すように、ロック解除レバー36の一端部36aに掛け止めているラッチ37を外す。これにより、ロック解除レバー36が解除動作可能な状態となる。次いで、図10に示すように、ロック解除レバー36の一端部36aを第2レバー33側に移動させる。この際に、ロック解除レバー36の他端部36bによってリンク34の凸部34dが押圧されて、第2レバー33の先端部33bおよび回動部32の基端部32aが第1レバー31側に移動させられる。また、この移動に伴って回動部32の先端部32bが図3に示す矢印Aの向きとは逆向きに回動して、回動部32の先端部32bが開放位置に位置する。これにより、第2挟持部13のロック状態が解除されて、第2挟持部13が開放状態となり、挟持機構2による板材100の挟持が解除される結果、板材100から吊り下げ用具1が取り外される。続いて、次の板材100を所定の位置に引き上げて組み立てる際には、上記した手順を繰り返す。
このように、この吊り下げ用具1では、第1レバー31および第2レバー33に対する握持操作に応じて第1の向きに回動する回動部32、および第1の向きに回動させられた回動部32を回動不可状態にロックするリンク34を備えた第2挟持部13と第1挟持部12とによって吊り下げ対象体を挟持可能に挟持機構2が構成されている。このため、吊り下げ用具のスリング等を引き上げる際にスリングに加わる張力に応じた押圧力、つまり吊り下げ用具の自重に応じた押圧力で吊り下げ対象体を押圧して挟持する従来の吊り下げ用具とは異なり、第2挟持部13の両レバー31,33に対する挟持操作を行うことで、吊り下げ用具1の自重の大小に拘わらず、吊り下げ対象体を確実に挟持した状態を維持することができる。また、従来の吊り下げ用具では、吊り下げ用具のスリング等に張力が加わっていない状態では吊り下げ対象体を挟持することができない。つまり、従来の吊り下げ用具では、吊り下げ対象体を挟持した状態にロックすることができないため、例えば、吊り下げ対象体が物にぶつかってスリング等に加わる張力が不足したときには吊り下げ対象体が落下するおそれがある。これに対して、この吊り下げ用具では、回動部32を回動不可状態にロックする、つまり吊り下げ対象体を確実に挟持した状態にロックすることができるため、挟持機構2によって挟持した状態の吊り下げ対象体が物にぶつかったとしても、吊り下げ対象体を確実に挟持した状態を維持することができる。したがって、この吊り下げ用具1によれば、吊り下げ対象体を確実に吊り下げることができる結果、吊り下げ対象体が落下することによって作業者が危険に晒されたり、落下した吊り下げ対象体が破損する事態を確実に防止することができる。
また、この吊り下げ用具1によれば、ロック解除レバー36の解除動作を規制するラッチ37を備えて第2挟持部13を構成したことにより、例えば、吊り下げ対象体を吊り下げて低所から高所に引き上げている最中に、ロック解除レバー36に物が接触して第2挟持部13のロック状態が作業者の意に反して解除されて、吊り下げ対象体が落下する事態を確実に防止することができるため、吊り下げ対象体を一層確実に吊り下ることができる。
なお、本発明は上記の構成に限定されない。例えば、一対の支持部51,51とグリップ部52とでハンドル部3を構成した例について上記したが、ハンドル部3に代えて、図11に示すハンドル部203を採用することもできる。この場合、ハンドル部203は、1本の棒状部材の両端部を折り曲げることによって形成され、中央部分(本発明におけるグリップ部に相当する)がロッド部材11に対して平行またはほぼ平行となるようにして、両端部がロッド部材11に固定される。また、図12に示すハンドル部303を採用することもできる。この場合、ハンドル部303は、1本の棒状部材の一端部を折り曲げることによって形成され、中央部分(本発明におけるグリップ部に相当する)がロッド部材11に対して平行またはほぼ平行となるようにして、折り曲げられた一端部がロッド部材11に固定されると共に、折り曲げられていない他端部が第1レバー31に固定される。
また、平面視矩形の枠状に形成したレバー固定部材としてのラッチ37を採用した例について上記したが、本発明におけるレバー固定部材は、この構成に限定されない。例えば、第1レバー31およびロック解除レバー36のいずれか一方にフック等の係合部を設けると共に、第1レバー31およびロック解除レバー36の他方に係合部を係合させるリング等の被係合部を設ける構成を採用することもできる。また、固定ねじ23を用いて第1挟持部12のスライドを規制する構成例について上記したが、スライドを規制する構成はこれに限定されず、任意の構成を採用することができる。
吊り下げ用具1の平面図である。 開放状態の第2挟持部13の平面図である。 ロック状態の第2挟持部13の平面図である。 ラッチ37の構成を説明するための説明図である。 吊り下げ用具1の使用方法を説明するための第1の説明図である。 吊り下げ用具1の使用方法を説明するための第2の説明図である。 吊り下げ用具1の使用方法を説明するための第3の説明図である。 吊り下げ用具1の使用方法を説明するための第4の説明図である。 吊り下げ用具1の使用方法を説明するための第5の説明図である。 吊り下げ用具1の使用方法を説明するための第6の説明図である。 ハンドル部203の平面図である。 ハンドル部303の平面図である。
符号の説明
1 吊り下げ用具
2 挟持機構
3,203,303 ハンドル部
11 ロッド部材
12 第1挟持部
13 第2挟持部
23 固定ねじ
31 第1レバー
32 回動部
32b 先端部
33 第2レバー
34 リンク
36 ロック解除レバー
37 ラッチ
51 支持部
52 グリップ部
100 板材

Claims (2)

  1. ロッド部材の長さ方向に沿ってスライド可能に当該ロッド部材に配設されると共に当該ロッド部材における任意の位置においてスライドを規制可能に構成された第1挟持部、および前記ロッド部材の一端部に連結されると共にその先端部が前記第1挟持部に対して接離する方向に回動可能に構成されて当該第1挟持部に近接する第1の向きに当該先端部が回動させられたときに吊り下げ対象体を当該第1挟持部と共に挟持する第2挟持部を有する挟持機構と、前記ロッド部材に対して平行またはほぼ平行をなすグリップを有して前記挟持機構に取り付けられたハンドル部とを備えて、前記挟持機構によって挟持された前記吊り下げ対象体を吊り下げ可能に構成され、
    前記第2挟持部は、一対のレバーと、当該両レバーの一端部に連結されると共に当該両レバーに対する握持操作に応じて前記第1の向きに回動させられる前記先端部としての回動部と、両端部が前記両レバーにそれぞれ連結されて前記第1の向きに回動させられた前記回動部を回動不可状態にロックするロック部材と、前記ロック部材による前記回動不可状態を解除するロック解除レバーとを備えて構成されている吊り下げ用具。
  2. 前記第2挟持部は、前記ロック解除レバーによる前記回動不可状態の解除動作を規制するレバー固定部材を備えて構成されている請求項1記載の吊り下げ用具。
JP2007329411A 2007-12-21 2007-12-21 吊り下げ用具 Expired - Fee Related JP4832417B2 (ja)

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