JP4834704B2 - 試料作製方法 - Google Patents
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Description
次に、試料ステージを傾けてFIB1を試料表面に斜めから照射することにより、斜溝408を形成し、試料4と一部の支持部405のみで接続された摘出試料407を形成する(図9(c))。試料台傾斜を戻し、プローブ3を、プローブ制御装置により制御し、摘出試料407の一部に接触させる。この摘出試料の支持部405は後程FIBにより切断するわけであるが、プローブドリフト等を考慮した場合、短時間で切断することが望ましいため、支持部体積は小さくする必要がある。このため、プローブ3の接触により支持部405が破壊される恐れがあるため、上記プローブ制御法を使用して損傷をできるだけ抑えて接触させる。接触させたプローブ7と摘出試料407を、デポ膜409を用いて固定する(図9(d))。次に、支持部405をFIB1で切断する(図9(e))。こうして、摘出試料407を切り出し、プローブ3をプローブ駆動装置によって上昇させ摘出する(図9(f))。次に、この切り出された摘出試料407を摘出試料ホルダに形成された溝411への接触を行う(図9(g))。このときの接触は摘出試料407が破壊されたりデポ膜409部で摘出試料407が外れて消滅してしまわないように充分小さな速度で接触させる必要があり、上記接触法が必要となる。こうして接触させた後、デポ膜412を用いて両者を固定する(図9(h))。固定後、プローブ3接続部にFIBを照射し、スパッタ加工を行い、プローブを摘出試料407から分離する(図9(i))。TEM試料とする場合には最後に、再度、FIB1を照射して、最終的に観察領域410を厚さ100nm以下程度に薄く仕上げ加工を施す(図9(j))。他の分析、計測の試料の作製に用いる場合、観察領域を薄く仕上げる加工(図9(j))は必ずしも必要ではない。
そして、FIB装置からウェーハを取りだし、大気中でガラス棒を加工部分に接近させ、静電気を利用して試料薄膜207をガラス棒に吸着させてウェーハから取り出し、このガラス棒をメッシュ209に移動させ、メッシュ上の静電吸着させるか、透明接着物に加工面を面するように設置する。このように、加工を施した微小試料を装置内で取り出さなくとも、微小試料の外形のほとんどをイオンビームによって加工しても、分離した微小試料をTEMに導入することで解析することができる。
昨今の潮流はウェーハ直径が200mmから300mmに移行しているところで、さらに400mmに進展すれば、ステージの大型化は余儀なくされ、上述のような試料ステージ傾斜に伴う問題の解決を避けては通れなくなる。これに対し、装置の試料ステージに傾斜機能を省略できれば、装置全体の小型化が実現し試料傾斜に伴う試料位置のズレなどの問題は解決するが、上述した従来の手法では元の試料(ウェーハ)から微小試料を分離または分離準備して、微小領域分析や観察、計測用の試料作製は実現できなくなる。そもそも、試料の傾斜角度の姿勢変更を必要不可欠としていたのは、微小試料を元試料から分離または分離準備するためには、試料面に対して、少なくとも2方向の異なる角度のイオンビーム照射が必要不可欠との固定観念が存在したためである。なお、ここでステージの傾斜とは、ステージ面内に含まれる線分もしくは平行な線分を軸として、ステージを回転することとし、以降単純にステージの傾斜と記述する。
<実施形態例1>
本願による一実施の形態である試料作製装置の概略構成図を、図4を用いて説明する。
また、試料形状情報によりFIB制御装置65によってFIB1を試料形状の所望の位置に照射する機能を有する。
FIB1照射によって形成するデポ膜は、プローブ3の先端にある接触部と試料を接続したり、摘出試料を試料ホルダ40に固定するために使用する。また、FIB1を走査して、試料から放出される二次電子や二次イオンを二次粒子検出器36で検出して、その強度を画像の輝度に変換することによって試料基板38やプローブ3などを観察することができる。
すなわち、プローブを試料面上方で停止させている間に試料台を動作させて、マイクロサンプルをサンプルメッシュに移動する。マイクロサンプルは、デポ膜でサンプルメッシュに固定する。FIBでプローブを切断し、微小試料から分離する。最後に、この微小試料の中の観察領域をFIBで厚さ100nm程度に薄膜化し、TEM試料が完成する。
また、本実施の形態とは異なり、試料ステージが傾斜機能を持つ装置の場合でも、本発明は有効で、ステージを傾斜時間が必要なく、試料作製時間が相対的に短縮される。また、試料ステージの傾斜前後で試料表面が観察できなくなるという問題も低減される。また、本実施の形態では、TEM試料用薄膜加工時に微小試料を試料基板から抜き出しているため、微小試料断面を詳細に観察可能となり、高精度に断面加工位置を制御できる。
<実施形態例2>
次に、本願による一実施の形態である別の試料作製方法について、図6を用いて説明する。試料作製装置は図4に示した装置と同様とする。
また、2つの角穴作製、試料薄片の両側の切断、および試料薄片の底辺の切断等に形成順序に特に限定はない。
<実施形態例3>
次に、本願による一実施の形態である電子ビーム照射装置を備えた試料作製装置の概略構成図を図7に示す。本試料作製装置17は、真空容器41を有しており、真空容器内には、FIB照射光学系35、二次粒子検出器36、デポガス源37、プローブ3、試料ステージ39等の構成は、実施形態例2の試料作製装置と同様である。また同様に、FIB照射光学系35は、FIB照射軸が試料表面に対して45度になるようにステージ39に対して設置されている。また、試料ステージは試料表面に対する垂直線分を回転軸として回転させる機能を有している。本装置では、電子ビームを放出する電界放射型電子銃81、電子ビームレンズ82、電子ビーム走査電極83、などから構成される電子ビーム照射系を設置している。
また本装置を制御する装置として、ステージ制御装置61、マニュピレータ制御装置62、二次電子検出器の増幅器63、デポガス源制御装置64、FIB制御装置65の他に電子銃制御装置91、電子光学系制御装置92、電子ビーム走査制御装置93、および計算処理装置74、などが配置される。また、計算処理装置74では、上記FIB照射もしくは電子ビーム84照射によって試料から発生する二次電子によって形成する二次電子像を画像処理することによって試料形状を認識する機能を有する。また、試料形状情報によりFIB制御装置65によってFIBを試料形状の所望の位置に照射する機能および、電子ビーム制御装置91によって電子ビーム84を試料形状の所望の位置に照射する機能を有する。
<実施形態例4>
本願による一実施の形態である試料作製装置の概略構成図を、図10を用いて説明する。
<実施形態例5>
本願による一実施の形態である試料作製装置の概略構成図を、図11を用いて説明する。
Claims (9)
- 第1領域の第1微小試料および第2領域の第2微小試料を試料から摘出する工程を有する試料作製方法において、
試料ステージ上に試料を載置する工程と、
前記試料ステージの試料載置面に対して傾斜したイオンビームを該試料に照射することで、該試料の該第1領域に第1の溝および該第2領域に第2の溝を加工する第1の加工工程と、
前記第1の加工工程の後、前記試料ステージの該試料の載置面に対する垂直線分を回転軸として前記試料ステージを回転させる工程と、
前記試料ステージを回転させる工程の後、イオンビームを該試料の第1領域および第2領域に照射することで、該試料の該第1領域に第3の溝および該第2領域に第4の溝を加工し、第1微小試料の底を該第1の溝および該第3の溝により形成し第2微小試料の底を該第2の溝および該第4の溝により形成する第2の加工工程と、
前記第2の加工工程で得られた第1および第2微小試料を摘出する工程を有することを特徴とする試料作製方法。 - 試料ステージ上に試料を載置する工程と、
前記試料ステージ上の該試料にイオンビームを照射することにより、該試料の表面に対する垂直線分に対して傾斜する第1の溝を該試料における第1領域に形成する第1の加工工程と、
前記試料ステージ上の該試料にイオンビームを照射することにより、該試料の表面に対する垂直線分に対して傾斜する第2の溝を該試料における第2領域に形成する第2の加工工程と、
前記第1および第2の加工工程の後、前記試料ステージの該試料の載置面に対する垂直線分を回転軸として前記試料ステージを回転させる工程と、
前記試料ステージを回転させる工程の後、前記試料ステージ上の該試料にイオンビームを照射することにより、該試料の表面に対する垂直線分に対して傾斜する第3の溝を該試料における該第1領域に形成する第3の加工工程により、第1微小試料の底を形成し、該試料から第1微小試料を分離または分離準備する工程と、
前記試料ステージを回転させる工程の後、前記試料ステージ上の該試料にイオンビームを照射することにより、該試料の表面に対する垂直線分に対して傾斜する第4の溝を該試料における該第2領城に形成する第4の加工工程により、第2微小試料の底を形成し、該試料から第2微小試料を分離または分離準備する工程と、を有することを特徴とする試料作製方法。 - 試料ステージ上に試料を載置する工程と、
前記試料ステージ上の該試料にイオンビームを照射することにより、前記試料ステージを傾斜させることなく該試料の表面に対する垂直線分に対して傾斜する第1の溝を該試料における該第1領域に形成する第1の加工工程と、
前記試料ステージ上の該試料にイオンビームを照射することにより、前記試料ステージを傾斜させることなく該試料の表面に対する垂直線分に対して傾斜する第2の溝を該試料における該第2領域に形成する第2の加工工程と、
前記第1および第2の加工工程の後、前記試料ステージを傾斜させることなく前記試料ステージの該試料の載置面に対する垂直線分を回転軸として前記試料ステージを回転させる工程と、
前記試料ステージを回転させる工程の後、前記試料ステージ上の該試料にイオンビームを照射することにより、前記試料ステージを傾斜させることなく該試料の表面に対する垂直線分に対して傾斜する第3の溝を前記第1の溝とで形成される第1微小試料の底が形成されるよう該第1領域に形成する第3の加工工程と、
前記試料ステージを回転させる工程の後、前記試料ステージ上の該試料にイオンビームを照射することにより、前記試料ステージを傾斜させることなく該試料の表面に対する垂直線分に対して傾斜する第4の溝を前記第2の溝とで形成される第2微小試料の底が形成されるよう該第2領域に形成する第4の加工工程と、
前記第1〜4の加工工程により、該試料から分離または分離準備された該第1および該第2微小試料を摘出する工程を有することを特徴とする試料作製方法。 - 請求項1から3のいずれか1項記載の試料作製方法において、
前記試料ステージを回転させる工程は、約90度回転させる工程であることを特徴とする試料作製方法。 - 請求項1から3のいずれか1項記載の試料作製方法において、
前記試料ステージを回転させる工程は、約180度回転させる工程であることを特徴とする試料作製方法。 - 請求項1から3のいずれか1項記載の試料作製方法において、
該イオンビームの照射は、前記試料が割断されることなく行われることを特徴とする試料作製方法。 - 請求項1から3いずれか1項記載の試料作製方法において、
前記試料は半導体ウェーハであることを特徴とする試料作製方法。 - 請求項1から7のいずれか1項記載の試料作製方法において、
前記試料ステージを回転させる工程による前記試料ステージの回転動作は1回とし、前記第1および前記第2微小試料の摘出を行うことを特徴とする試料作製方法。 - 請求項1から8のいずれか1項記載の試料作製方法において、
前記第1および前記第2微小試料の摘出をプローブにより行うことを特徴とする試料作製方法。
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