JP4839689B2 - 銀超微粒子の製造方法及び銀粉末、銀超微粒子分散液 - Google Patents
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(2)捕集して得られた粉末は、表面活性が高いため、取扱いが難しく、特に乾燥工程や保存中に粒子同士が融着し、凝集体を作り易い。一旦凝集した超微粒子を、樹脂や溶剤中で再分散させることは困難である。
(3)超微粒子分散液を高い分散性を保ったまま、長期間安定に保つことが難しい。このため、従来は室温で保存することは困難で、通常冷凍保存などの手段が必要であった。
また、本発明のさらなる目的としては、銀超微粒子の製造過程において、反応溶液からの分離、回収が容易で、樹脂や溶剤等の分散媒への再分散が優れ、高度に分散した分散液が得られるような銀超微粒子(銀粉末)を提供することであり、特に、分散安定性に優れ、室温でも長期保存が可能な銀超微粒子分散液を提供することにある。
銀塩と、平均分子量400〜20,000のポリエチレングリコールと、安定化剤とを混合した混合液を加熱し、前記銀塩を還元することにより、前記混合液中に銀超微粒子を生成させることを特徴とする。
前記ポリエチレングリコールの平均分子量が600〜6,000であることを特徴とする。
前記銀超微粒子を塩基の存在下で生成させることを特徴とする。
前記安定化剤が、総炭素数8〜30の飽和または不飽和直鎖脂肪酸、これらの脂肪酸の塩およびこれらの脂肪酸の酸アミドから選択される少なくとも1種であることを特徴とする。
請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の製造方法で得られた前記銀超微粒子を反応溶液から回収した後、乾燥して得られる粉末であり、平均粒径1〜100nmの銀超微粒子からなることを特徴とする。
請求項4に記載の製造方法で得られた前記銀超微粒子を反応溶液から回収した後、乾燥して得られる粉末であり、前記安定化剤が自己集合したロッドの表面に平均粒径1〜100nmの銀超微粒子が単分散状態で付着しているナノ複合体粒子からなることを特徴とする。
まず、銀超微粒子の製造方法に用いられる化合物について説明する。
本発明に用いられる銀超微粒子の原料として用いる塩(銀塩)は、特に制限はなく、例えば、硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩などの無機酸塩、酢酸塩、蓚酸塩などの有機酸塩、塩化物などのハロゲン化物、酸化物、水酸化物、またアンモニウム錯体等の錯化合物などが例示される。特に、硝酸銀、銀アンモニウム錯体などが好ましい。
なお、銀塩と共に銀以外の金属の塩をポリエチレングリコールに溶解させることにより、これらの金属と銀との合金微粒子、または複合金属微粒子を製造することもできる。銀以外の金属としては特に制限はないが、例えば金、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、銅、ニッケル、アルミニウムなどが挙げられる。これらの金属の塩としては、銀と同様、種々の無機酸塩、有機酸塩、ハロゲン化物、酸化物、水酸化物、錯化合物などが使用される。
本発明に用いられるポリエチレングリコールは、反応溶媒および還元剤として作用するが、同時に析出する銀超微粒子を保護し一次粒子の凝集を防止するとともに、粘性が高いことによっても凝集を抑制し得るものである。ポリエチレングリコールは、平均分子量400〜20,000である重合度の高いものを使用する。平均分子量が400より小さいと、反応が遅く、また凝集が進むため、安定な超微粒子が得られなくなってしまう。一方、平均分子量が大きくなると、粘度や融点が高くなるため、低温で反応しにくくなったり、あるいは、突沸の危険が生じたりするなど、取扱いが困難になるため、平均分子量が20,000を超えるものは実用的でない。
特に、平均分子量が、600〜6,000のものは、取扱いが容易で反応性も高く、高分散性の超微粒子が得られやすいので好ましい。なお、ポリエチレングリコールは、異なる分子量のものを2種以上混合して用いてもよい。
本発明に用いられる安定化剤は、反応溶液中に存在させることにより、生成する銀超微粒子を保護して安定化させ、粒成長と凝集を抑制し、また安定化させるものである。安定化剤が存在しない場合、銀超微粒子の生成を示す褐色の透明な溶液を得るが、不安定で、反応中又は経時的に凝集を生じる。
安定化剤としては、例えばポリビニルピロリドン、ゼラチン、アラビアゴム、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子でもよいが、特に下記(1)〜(3)の安定化剤から選択される化合物を用いると、安定で分散性が良く、取扱いが容易で、かつ容易に分離、捕集が可能な銀超微粒子が得られるので、好ましい。これらの安定化剤は、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
(2)総炭素数8〜30の飽和または不飽和直鎖脂肪酸の塩:例えば、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸アンモニウムなどのアルカリ金属塩、アンモニウム塩が好ましい。
(3)総炭素数8〜30の飽和または不飽和直鎖脂肪酸アミド:ノナン酸アミド、カプリン酸アミド、ステアリン酸アミドなど。
例えば、硝酸銀と平均分子量2,000のポリエチレングリコールと、安定化剤としてステアリン酸を使用して製造した銀粒子を、反応溶液から回収し、水およびアルコールで洗浄した後、乾燥して得られた粉末を透過型電子顕微鏡で観察すると、図1(a)に示すように、有機物と見られる微小ロッドが集合したような、大きさが数μm程度の樹枝状物が形成されていた。この樹枝状物の本体は、安定化剤同士が長アルキル鎖を介してロッド状自己集合してできたものであり、その表面には、10〜20nm程度の粒径の揃った球状の銀超微粒子が、互いに融着がない状態で付着していた(図1(b)参照)。これは、安定化剤と銀イオンが反応して一部ステアリン酸銀が生成し、これがアルキル鎖を介した疎水性相互作用(分子間力)により自己集合して、直径が数10〜100nm程度、長さが数μm程度のロッドを作り、同時に、還元析出した銀超微粒子がロッドの表面に均一に付着して複合体粒子を形成したものと考えられる。
また、この銀超微粒子は、通常の導電性粉末を用いた厚膜導体ペーストや、導電性接着剤に、導電性向上剤あるいは焼結促進剤として添加することもできる。また、この銀超微粒子を分散媒に分散させた本発明の銀超微粒子分散液を用いると、セラミック、カーボン、有機ポリマー等の担体の表面に、均一に銀超微粒子を担持させることができ、触媒、吸着剤、吸収剤、抗菌剤、医薬品の製造にも有用である。
また、反応溶液からの分離、回収が容易で、樹脂や溶剤等の分散媒への再分散が優れ、高度に分散した分散液が得られるような銀超微粒子及び銀粉末を得ることができ、特に、分散安定性に優れ、室温でも長期保存が可能な銀超微粒子分散液を得ることができる。
まず、平均分子量2,000のポリエチレングリコール(PEG2000)1.0Lに、ステアリン酸を、銀イオンに対してモル比で20%となるように混合し、80℃で溶解させた。
この溶液に硝酸銀の1M水溶液100mLを混合し、80℃で10分間攪拌して溶解させた後、濃アンモニア水10mLを添加して、更に30分間攪拌を続けて還元反応を行わせた。
反応終了後、粘稠な褐色のスラリー状液体が得られ、冷却されると固化した。これを水およびメタノールで洗浄してポリエチレングリコールと脂肪酸類の一部を除去し、中空糸フィルターを用いて固液分離を行い、乾燥して粉末を得た。得られた生成物である粉末について、下記のような解析および評価を行った。
得られた粉末について、X線回折計(リガク社製ミニフレックス)により解析を行ったところ、X線回折パターンから、金属銀が生成していることを確認した。また透過型電子顕微鏡(日本電子分光社製TEM)による観察とGCMS(Agilent社製GCMSシステム)分析により、長さ2〜3μmのロッド状に自己集合したステアリン酸の表面に、約10〜20nmの球状銀超微粒子が単分散状態で付着したナノ複合体を形成していることを確認した。TEM像を図1に示すとともに、この粉末の性状について表1に示す。なお、表1中、粉末の性状については、安定化剤のロッドの表面に、銀超微粒子が単分散状態で付着している銀超微粒子/安定化剤ナノ複合体粒子の生成が確認されたものについては「ナノ複合体粒子」とし、ナノ複合体粒子は形成しないが、銀超微粒子が得られたものについては「超微粒子」とし、凝集して銀超微粒子が得られなかったものについては「凝集体」として記載した。
[安定性]
また、安定性を調べるための試験(安定性試験)として、得られた粉末を空気中、室温で1ヶ月間放置した後の経時的変化として、前記[生成物]で調べた項目と同じ項目について調べたところ、銀粒子の性状、TEM像などに変化が見られないことが確認された。結果を表1に示す。なお、表1中、経時的変化がみられないものについては「変化なし」とし、凝集が観察されたものについては「凝集」とし、安定性試験の前段階である粉末回収時に、生成物がすでに凝集していたものについては、安定性試験を行わず、「−(不実施)」)として記載した。
[再分散性]
また、再分散性を調べるための試験(再分散性試験)として、得られた粉末0.5gを100mLのブチルカルビトールに添加し、超音波で2分間分散処理を行った。その後、分散処理を行った溶液に対し、粒度分布測定(堀場製作所製LB550)を行ったところ、良好に分散していることを確認した。また、この溶液を室温で1週間放置したところ、変化は見られなかった。結果を表1に示す。なお、表1中、粉末が分散液に良好に分散しているものについては「良好」とし、粉末が分散せず、凝集しているものについては「凝集」として記載した。
実施例1の製造方法において、ステアリン酸の代わりに、ステアリン酸に代わる脂肪酸類として、ノナン酸を添加する以外は同様に行い、得られた粉末についての評価も実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
その結果、安定化剤にノナン酸を使用して製造された粉末の場合でも、安定化剤のロッドの表面に、銀超微粒子が単分散状態で付着している銀超微粒子/安定化剤ナノ複合体粒子の生成が確認された。また、安定性試験でも、銀粒子の性状、TEM像などに変化は見られなかった。また、再分散性試験でも、良好に分散しており、実施例1と同様、1週間放置した後においても分散液に変化は見られないことを確認した。
実施例1の製造方法において、ステアリン酸の代わりに、ステアリン酸に代わる脂肪酸類として、ラウリン酸を添加する以外は同様に行い、得られた粉末についての評価も実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
その結果、安定化剤にラウリン酸を使用して製造された粉末の場合でも、安定化剤のロッドの表面に、銀超微粒子が単分散状態で付着している銀超微粒子/安定化剤ナノ複合体粒子の生成が確認された。また、安定性試験でも、銀粒子の性状、TEM像などに変化は見られなかった。また、再分散性試験でも、良好に分散しており、実施例1と同様、1週間放置した後においても分散液に変化は見られないことを確認した。
実施例1の製造方法において、ステアリン酸の代わりに、ステアリン酸に代わる脂肪酸類として、パルミチン酸を添加する以外は同様に行い、得られた粉末についての評価も実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
その結果、安定化剤にパルミチン酸を使用して製造された粉末の場合でも、安定化剤のロッドの表面に、銀超微粒子が単分散状態で付着している銀超微粒子/安定化剤ナノ複合体粒子の生成が確認された。また、安定性試験でも、銀粒子の性状、TEM像などに変化は見られなかった。また、再分散性試験でも、良好に分散しており、実施例1と同様、1週間放置した後においても分散液に変化は見られないことを確認した。
実施例1の製造方法において、ステアリン酸の代わりに、ステアリン酸に代わる脂肪酸類として、オレイン酸を添加する以外は同様に行い、得られた粉末についての評価も実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
その結果、安定化剤にオレイン酸を使用して製造された粉末の場合でも、安定化剤のロッドの表面に、銀超微粒子が単分散状態で付着している銀超微粒子/安定化剤ナノ複合体粒子の生成が確認された。また、安定性試験でも、銀粒子の性状、TEM像などに変化は見られなかった。また、再分散性試験でも、良好に分散しており、実施例1と同様、1週間放置した後においても分散液に変化は見られないことを確認した。
実施例1の製造方法において、ステアリン酸の代わりに、ステアリン酸に代わる脂肪酸類として、リノール酸を添加する以外は同様に行い、得られた粉末についての評価も実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
その結果、安定化剤にリノール酸を使用して製造された粉末の場合でも、安定化剤のロッドの表面に、銀超微粒子が単分散状態で付着している銀超微粒子/安定化剤ナノ複合体粒子の生成が確認された。また、安定性試験でも、銀粒子の性状、TEM像などに変化は見られなかった。また、再分散性試験でも、良好に分散しており、実施例1と同様、1週間放置した後においても分散液に変化は見られないことを確認した。
実施例1の製造方法において、ステアリン酸の代わりに、ステアリン酸に代わる脂肪酸類として、ステアリン酸ナトリウムを添加する以外は同様に行い、得られた粉末についての評価も実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
その結果、安定化剤にステアリン酸ナトリウムを使用して製造された粉末の場合でも、安定化剤のロッドの表面に、銀超微粒子が単分散状態で付着している銀超微粒子/安定化剤ナノ複合体粒子の生成が確認された。また、安定性試験でも、銀粒子の性状、TEM像などに変化は見られなかった。また、再分散性試験でも、良好に分散しており、実施例1と同様、1週間放置した後においても分散液に変化は見られないことを確認した。
実施例1の製造方法において、ステアリン酸の代わりに、ステアリン酸に代わる脂肪酸類として、ステアリン酸アミドを添加する以外は同様に行い、得られた粉末についての評価も実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
その結果、安定化剤にステアリン酸アミドを使用して製造された粉末の場合でも、安定化剤のロッドの表面に、銀超微粒子が単分散状態で付着している銀超微粒子/安定化剤ナノ複合体粒子の生成が確認された。また、安定性試験でも、銀粒子の性状、TEM像などに変化は見られなかった。また、再分散性試験でも、良好に分散しており、実施例1と同様、1週間放置した後においても分散液に変化は見られないことを確認した。
実施例8の製造方法において、攪拌時間を60分間として濃アンモニア水を添加しないで行う以外は同様に行い、得られた粉末についての評価は、実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
その結果、実施例8に比べ、反応速度は遅かったが、濃アンモニア水を添加しないで製造された粉末の場合でも、安定化剤のロッドの表面に、銀超微粒子が単分散状態で付着している銀超微粒子/安定化剤ナノ複合体粒子の生成が確認された。また、安定性試験でも、銀粒子の性状、TEM像などに変化は見られなかった。また、再分散性試験でも、良好に分散しており、実施例1と同様、1週間放置した後においても分散液に変化は見られないことを確認した。
実施例1の製造方法において、硝酸銀の代わりに、硝酸銀に代わる銀塩として、銀アンモニウム錯体を添加し、また濃アンモニア水を添加しないで行う以外は同様に行い、得られた粉末についての評価も実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
その結果、銀塩に銀アンモニウム錯体を使用して製造された粉末の場合でも、安定化剤のロッドの表面に、銀超微粒子が単分散状態で付着している銀超微粒子/安定化剤ナノ複合体粒子の生成が確認された。また、安定性試験でも、銀粒子の性状、TEM像などに変化は見られなかった。また、再分散性試験でも、良好に分散しており、実施例1と同様、1週間放置した後においても分散液に変化は見られないことを確認した。
実施例1の製造方法において、ステアリン酸の代わりに、脂肪酸類以外の安定化剤としてポリビニルピロリドンを銀イオンに対してモル比で27%となるように添加するとともに、粉末を固液分離の代わりに遠心分離により分離させる以外は同様に行い、得られた粉末についての評価も実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
その結果、安定化剤にポリビニルピロリドンを使用して製造された粉末の場合では、ナノ複合体粒子は形成しないが、銀超微粒子の生成が確認された。また、安定性試験でも、銀粒子の性状、TEM像などに変化は見られなかった。また、再分散性試験でも、良好に分散しており、実施例1と同様、1週間放置した後においても分散液に変化は見られないことを確認した。
実施例1の製造方法において、脂肪酸類を添加しないものとして、ステアリン酸を添加しないで行う以外は同様に行い、得られた粉末についての評価も実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
その結果、安定化剤を添加しないで製造された粉末の場合では、ナノ複合体粒子は形成しないが、銀超微粒子の生成が確認された。しかし、安定性試験では、銀粒子の性状、TEM像などに変化が見られ、銀粒子の凝集が観察された。また、再分散性試験でも、銀粒子の凝集が観察された。
実施例1の製造方法において、ステアリン酸の代わりに、総炭素数3のプロピオン酸を添加する以外は同様に行い、得られた粉末についての評価も実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
その結果、プロピオン酸を使用して製造された粉末の場合では、銀粒子が凝集して銀超微粒子が確認されなかった。また、再分散性試験でも、銀粒子の凝集が観察された。
実施例1の製造方法において、ステアリン酸の代わりに、総炭素数5の吉草酸を添加する以外は同様に行い、得られた粉末についての評価も実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
その結果、吉草酸を使用して製造された粉末の場合でも、銀粒子が凝集して銀超微粒子が確認されなかった。また、再分散性試験でも、銀粒子の凝集が観察された。
実施例1の製造方法において、ステアリン酸の代わりに、3級脂肪酸であるネオデカン酸を添加する以外は同様に行い、得られた粉末についての評価も実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
その結果、ネオデカン酸を使用して製造された粉末の場合でも、銀粒子が凝集して銀超微粒子が確認されなかった。また、再分散性試験でも、銀粒子の凝集が観察された。
実施例1の製造方法において、PEG2000に代えて、平均分子量600のポリエチレングリコール(PEG600)を用い、安定化剤としてステアリン酸を用いて、実施例1と同様に反応を行った。濃アンモニア水を添加した後、20分経過したとき水20mLを添加して、反応を終結させた。このとき銀超微粒子が生成したか否かを調べたところ、銀超微粒子/安定化剤ナノ複合体粒子の生成が確認された。
実施例12の製造方法において、PEG600に代えて、平均分子量1000のポリエチレングリコール(PEG1000)を用いる以外は同様に行い、実施例12と同様、銀超微粒子が生成したか否かを調べたところ、銀超微粒子/安定化剤ナノ複合体粒子の生成が確認された。
実施例12の製造方法において、PEG600に代えて、平均分子量4000のポリエチレングリコール(PEG4000)を用いる以外は同様に行い、実施例12と同様、銀超微粒子が生成したか否かを調べたところ、銀超微粒子/安定化剤ナノ複合体粒子の生成が確認された。
実施例12の製造方法において、PEG600に代えて、エチレングリコールを用い、安定化剤としてステアリン酸を使用して、実施例12と同様に反応を行った。濃アンモニア水を添加した後、20分経過してもほとんど反応しなかった。更に加熱を続けると、銀イオンは還元されるものの、凝集して銀超微粒子の安定な分散体は得られなかった。
実施例12の製造方法において、PEG600に代えて、平均分子量300のポリエチレングリコール(PEG300)を用い、安定化剤としてステアリン酸を使用して、実施例12と同様に反応を行った。比較例5と同様、濃アンモニア水を添加した後、20分経過してもほとんど反応しなかった。更に加熱を続けると、銀イオンは還元されるものの、凝集して銀超微粒子の安定な分散体は得られなかった。
PEG2000 1.0Lにステアリン酸を銀イオンに対してモル比で20%となるように混合し、80℃で溶解させた。この溶液に硝酸銀の3M水溶液500mLを混合し、80℃で10分間攪拌して分散させた後、室温まで放冷した。濃アンモニア水50mLを添加し10分攪拌し、分散させた後、80℃で20分攪拌を続け、粘稠な褐色のスラリー状液体を得た。冷却後、水およびメタノールで洗浄、中空糸フィルターを用いて固液分離を行い、実施例1と同様の銀超微粒子/安定化剤ナノ複合体粒子を得た。
Claims (7)
- 銀塩と、平均分子量400〜20,000のポリエチレングリコールと、安定化剤とを混合した混合液を加熱し、前記銀塩を還元することにより、前記混合液中に銀超微粒子を生成させることを特徴とする銀超微粒子の製造方法。
- 前記ポリエチレングリコールの平均分子量が600〜6,000であることを特徴とする請求項1に記載の銀超微粒子の製造方法。
- 前記銀超微粒子を塩基の存在下で生成させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の銀超微粒子の製造方法。
- 前記安定化剤が、総炭素数8〜30の飽和または不飽和直鎖脂肪酸、これらの脂肪酸の塩およびこれらの脂肪酸の酸アミドから選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の銀超微粒子の製造方法。
- 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の製造方法で得られた前記銀超微粒子を反応溶液から回収した後、乾燥して得られる粉末であり、平均粒径1〜100nmの銀超微粒子からなることを特徴とする銀粉末。
- 請求項4に記載の製造方法で得られた前記銀超微粒子を反応溶液から回収した後、乾燥して得られる粉末であり、前記安定化剤が自己集合したロッドの表面に平均粒径1〜100nmの銀超微粒子が単分散状態で付着しているナノ複合体粒子からなることを特徴とする銀粉末。
- 請求項5または請求項6で得られた前記銀粉末を、分散媒に再分散させてなることを特徴とする銀超微粒子分散液。
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