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JP4840824B2 - テープカートリッジ - Google Patents
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Description

本発明は、テープガイドの上端面に上ケースの前縁壁が接当している構造のテープカートリッジに関する。
この種のテープカートリッジの基本構造は、例えば特許文献1に公知である。そこでは、テープカートリッジが不使用状態にあるとき、テープガイドに案内されてポケットの前面を横切るテープを保護するために、本体ケースの前部に保護蓋を設けている。保護蓋は、テープの前面側を覆う前蓋と、ポケットおよびテープの上面側を覆う上蓋と、テープの後面および下面側を覆う裏蓋とで構成してある。従来のこの種のテープカートリッジにおいては、図6および図7に示すように、テープガイド40の上端面41に上ケース42の前縁壁43が接当する構造になっていた。符号44はテープガイド40で案内されるテープ、45はポケット、46は裏蓋のガイド溝である。
本発明に関して、テープガイドの上端面に接当する上ケースの前縁壁に、テープの移動を規制するリブを設けることが特許文献2に公知である。先のリブは、上ケースの前縁壁に連続して、テープガイドの前縁より前方へ突出してあり、テープがテープガイドに沿って上方へ移動するのを規制している。これにより、テープカートリッジが落下衝撃を受けるような場合に、前蓋とテープガイドの上面のエッジ部分との間にテープが挟まれるのを防止し、テープの損傷を防いでいる。
特開平07−141832号公報(段落番号0009、図5) 特開平11−312375号公報(段落番号0021、図2)
特許文献1・2において保護蓋を構成する前蓋、上蓋、および裏蓋は、それぞれプラスチック成形品で構成してあり絶縁性を備えている。そのため、テープカートリッジを取り扱う際に他の絶縁体と擦れあって保護蓋の表面に静電気が発生し、テープローディング時に問題を生じることがある。例えば、リールロックがロック解除操作されてポケットの前面を横切るテープが弛んだ状態において、帯電した静電気によってテープが吸着されて前蓋の内面に貼り付くことがある。さらに、前蓋が開放移動するとき、内面に貼り付いたテープが上向きに引き出され、図6および図7におけるテープガイド40の上端面41と上ケース42の前縁壁43との間の隙間にテープ44の上縁が入り込むことがある。このように、テープの一部が隙間に挟み込まれてしまうと、テープ面に折り傷が付くのはもちろん、テープドライブ側のドラムやガイドローラーなどにテープが引っ掛かってジャミング状態に陥り、重大な機器故障を誘発するおそれがある。テープ44が切断することもある。
因みに、特許文献2のテープカートリッジに見られるように、テープガイドの上端面にリブが庇状に張り出した状態で設けてあると、テープの上方移動を規制できる。しかし、テープは左右のテープガイドの中央部付近で前蓋に貼り付く傾向がある。そのため、貼り付いた状態のテープが前蓋に同行して開放揺動するとき、テープの上縁がリブにガイドされて、テープガイドの上端面と上ケースの前縁壁との間の隙間に入り込むおそれがあり、テープの傷付きを防止できない。
本発明の目的は、静電気の作用で保護蓋に貼り付いたテープが、保護蓋の開放時にテープガイドと上ケースとの間の隙間に入り込むのを確実に防止して、テープの傷付きやジャミングなどのテープ異常を確実に防止できるテープカートリッジを提供することにある。
本発明のテープカートリッジは、テープ2が巻装されたリール3を収容する本体ケース1と、本体ケース1の前部に配置されてテープ2を案内支持する左右一対のテープガイド5・5と、テープガイド5・5の間に設けられるテープローディング用のポケット6とを備えている。テープガイド5・5の上端面には上ケース1aの前縁壁22が接当している。以て、テープガイド5の上端面と前縁壁22との接合隙間Eに隣接して、テープ2が接合隙間Eに入り込むのを防ぐ規制体24が設けてあることを特徴とする。
本体ケース1は、前縁壁22を一体に備えた上ケース1aと、テープガイド5を一体に備えた下ケース1bとで構成する。テープガイド5の上端面に規制体24を突設する。
本体ケース1は、前縁壁22を一体に備えた上ケース1aと、テープガイド5を一体に備えた下ケース1bとで構成する。前縁壁22の側部に規制体24を一体に形成し、規制体24の下部をテープガイド5の上端面に凹み形成した溝25に嵌め込む。
本体ケース1は、前縁壁22を一体に備えた上ケース1aと、テープガイド5を一体に備えた下ケース1bとで構成する。前縁壁22の下部に規制体24を一体に形成し、規制体24をテープガイド5の上端面に形成した凹部26に嵌め込む。
本発明では、テープガイド5・5の上端面に上ケース1aの前縁壁22が接当しているテープカートリッジにおいて、テープガイド5の上端面と前縁壁22との接合隙間Eに隣接して規制体24を設けるようにした。これにより、静電気の作用で保護蓋7の前壁12に貼り付いたテープ2が、保護蓋7の開放揺動に同行して上向きに引き出されるとき、テープ2の上縁を規制体24で受け止めて、テープ2が接合隙間Eに入り込むのを防止できる。したがって、本発明によれば、保護蓋7の開放時にテープ2がテープガイド5と前縁壁22と接合隙間Eに入り込むのを確実に防止して、テープ面の傷付きやジャミングなどのテープ異常を確実に防止できるテープカートリッジを提供できる。
前縁壁22を一体に備えた上ケース1aと、テープガイド5を一体に備えた下ケース1bとで本体ケース1を構成し、テープガイド5の上端面に規制体24を突設すると、下ケース1bの成形時に規制体24を同時に形成できるので、規制体24をテープガイド5に組み付ける手間を省略できる。さらに、下ケース1bを成形するための既存の金型に追加工を施すことで規制体24を形成でき、全体として規制体24を備えた本体ケース1をより低コストで得ることができる。
上記と同様に上ケース1aと下ケース1bとで本体ケース1を構成し、前縁壁22の側部に形成した規制体24の下部を、テープガイド5の上端面に凹み形成した溝25に嵌め込むようにすると、接合隙間Eを上下方向の隙間として形成できるので、テープ2が接合隙間Eに入り込む余地がなく、したがってテープ面の傷付きやジャミングなどのテープ異常をさらに確実に防止できる。
上記と同様に上ケース1aと下ケース1bとで本体ケース1を構成し、前縁壁22の下部に形成した規制体24をテープガイド5の上端面に形成した凹部26に嵌め込むようにすると、接合隙間Eを上下方向の隙間として形成できるので、テープ2が接合隙間Eに入り込む余地がなく、したがってテープ面の傷付きやジャミングなどのテープ異常をさらに確実に防止できる。
(実施例) 図1ないし図5は本発明を業務用のビデオテープカートリッジに適用した実施例を示す。図2において、テープカートリッジは、本体ケース1の内部にテープ2を巻き取る左右一対のリール3・3を配置して構成してある。一方のリール3から引き出されたテープ2は、本体ケース1の前面左右のテープガイド5で案内されて、他方のリール3に巻き取られる。左右一対のテープガイド5の間には、テープローディング用のポケット6が設けてある。なお、本発明においては、図1に示す十字線と前後左右の各表示に従って前後、および左右を説明する。
本体ケース1は、上ケース1aと下ケース1bを蓋合わせ状に接合して構成してあり、先のテープガイド5は下ケース1bと一体に形成してある。上ケース1aの前部左右には、上下ケース1a・1bを接合した状態においてテープガイド5の上端面に接当する前縁壁22が形成してある。テープカートリッジが不使用状態にあるとき、一対のテープガイド5で支持されたテープ2はポケット6の前面を左右に横切っており、この状態のテープ2を保護するために本体ケース1の前部に保護蓋7を設けている。
保護蓋7は、テープ2の前面側を覆う前蓋8と、ポケット6およびテープ2の上面側を覆う上蓋9と、テープ2の後面および下面側を覆う裏蓋10とで構成する。前蓋8は、テープ2と平行に設けられる前壁12と、前壁12の両側端に連続する左右一対の側壁13・13とを一体に備えている。両側壁13・13の内面にはそれぞれ支軸が突接してある。支軸を本体ケース1の側壁の前部で軸支することにより、前蓋8は図3に実線で示す閉じ位置と、図3に想像線で示す開放位置との間を揺動できる。前蓋8は図示していないばねで閉じ勝手に付勢してあり、さらに図示していないロック構造で閉じ位置にロック保持される。
前蓋8の開閉揺動に連動して上蓋9を開閉するために、上蓋9の側壁前部の連結軸15(図3参照)を前壁12の上部に相対回転自在に連結し、側壁の後部両側に設けたスライドピン16を本体ケース1の側壁に設けたガイド溝17で移行案内している(図1参照)。また、裏蓋10の上端に設けた連結軸18を上蓋9の内面に相対回転自在に連結し、下端寄り両側に設けたスライドピン19をポケット6の両側壁に設けたガイド溝20で移行案内している。このように、前蓋8、上蓋9、および裏蓋10を連動して開閉可能に構成することにより、保護蓋7を開放した状態においてポケット6の下面および前面を開放して、テープドライブのローディングピンでテープ2をテープカートリッジの前面側へ引き出すことができる。
保護蓋7を構成する前蓋8、上蓋9、および裏蓋10は、それぞれスチレン系樹脂、例えばABS樹脂を素材とする射出成形品で形成されていて絶縁性を備えている。そのため、テープカートリッジを取り扱う際に他の絶縁体と擦れあって保護蓋7の表面に静電気が発生し、テープ2が前蓋8の前壁12の内面に貼り付くことがある。このように、前壁12に貼り付いたテープ2が、テープガイド5の上端面と前縁壁22との接合隙間Eに入り込むのを防ぐために、接合隙間Eに隣接して規制体24を設けている。図1に示すように規制体24は断面が台形のリブ状突起からなり、テープガイド5の上端面を左右に横切る状態で、テープガイド5と一体に形成してある(図4参照)。
上記のように、接合隙間Eに隣接して規制体24を設けると、前蓋8が開放移動するとき、前壁12の内面に貼り付いたテープ2が上向きに引き出されたとしても、テープ2の上縁を規制体24で受け止めることができるので、テープ2が接合隙間Eに入り込むのを防止でき、したがって、テープ面に折り傷が付いたり、テープ2がジャミング状態に陥るなどのテープ異常を確実に防止できる。
図5(a)・(b)は、規制体24の別の実施例を示す。図5(a)では、前縁壁22の側部に横長リブ状の規制体24を一体に形成し、規制体24の下部をテープガイド5の上端面に凹み形成した溝25に嵌め込むようにした。このように、規制体24の下部を溝25に嵌め込むようにすると、接合隙間Eを上下方向の隙間とすることができる。したがって、テープ2が接合隙間Eに入り込む余地はなく、さらに確実にテープ面の折り傷やジャミングなどのテープ異常を防止できる。また、規制体24の下面が溝25の溝底から浮き離れることがあったとしても、テープ2が接合隙間Eに入り込むのを確実に防止できる。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。図5(b)においても同様に扱う。
図5(b)では、前縁壁22のテープガイド5との接合隙間Eに臨んで、三角形状の下向きの規制体24を形成し、規制体24をテープガイド5の上端面に形成した凹部26に嵌め込むようにした。この場合も、図5(a)における規制体24と同様に、接合隙間Eを上下方向の隙間として、テープ2が接合隙間Eに入り込むのを解消でき、テープ面の折り傷やジャミングなどのテープ異常を確実に防止できる。なお、図5(b)における規制体24をテープガイド5の上端面に形成し、凹部26を前縁壁22の側に形成することができる。
上記の実施例では、テープガイド5を下ケース1bと一体に形成したが、その必要はなく、テープガイド5は下ケース1bと別体に形成してあってもよい。規制体24と溝25とは半円状、あるいは逆三角形状など、任意の断面形状に形成することができる。保護蓋7が前蓋8、上蓋9、裏蓋10の三者で構成してある場合について説明したが、保護蓋7の構造はテープカートリッジによって異なっているので、実施例で説明した構造には限定しない。要は、ポケット6を横切るテープ2と対向する前壁12を備えている保護蓋7であればよい。
保護蓋を開放した状態のテープカートリッジの斜視図である。 本体ケースとテープが巻かれたリールの分解斜視図である。 保護蓋を閉じた状態の縦断側面図である。 図1におけるA矢示部の一部を破断した正面図である。 規制体の別の実施例を示す斜視図である。 上ケースとテープガイドの従来の接合構造を示す斜視図である。 図6におけるB矢示部の一部を破断した正面図である。
符号の説明
1 本体ケース
2 テープ
3 リール
5 テープガイド
6 ポケット
7 保護蓋
22 上ケースの前縁壁
24 規制体

Claims (4)

  1. テープが巻装されたリールを収容する本体ケースと、前記本体ケースの前部に配置されてテープを案内支持する左右一対のテープガイドと、前記テープガイドの間に設けられるテープローディング用のポケットとを備えており、
    前記テープガイドの上端面に上ケースの前縁壁が接当しているテープカートリッジであって、
    前記テープガイドの上端面と前記前縁壁との接合隙間に隣接して、前記テープが前記接合隙間に入り込むのを防ぐ規制体が設けてあることを特徴とするテープカートリッジ。
  2. 前記本体ケースが、前記前縁壁を一体に備えた上ケースと、前記テープガイドを一体に備えた下ケースとで構成されており、
    前記テープガイドの上端面に前記規制体が突設してある請求項1記載のテープカートリッジ。
  3. 前記本体ケースが、前記前縁壁を一体に備えた上ケースと、前記テープガイドを一体に備えた下ケースとで構成されており、
    前記前縁壁の側部に前記規制体が一体に形成されて、前記規制体の下部が、前記テープガイドの上端面に凹み形成した溝に嵌め込んである請求項1記載のテープカートリッジ。
  4. 前記本体ケースが、前記前縁壁を一体に備えた上ケースと、前記テープガイドを一体に備えた下ケースとで構成されており、
    前記前縁壁の下部に前記規制体が一体に形成されて、前記規制体が前記テープガイドの上端面に形成した凹部に嵌め込んである請求項1記載のテープカートリッジ。
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