JP4841866B2 - 接着シート - Google Patents
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Description
(1)基材と、その上に剥離可能に形成された接着剤層とを含み、
接着剤層が、エネルギー線照射によっては実質的に硬化せず、
接着剤層が、60℃において被着体に接着可能であり、
基材と接着剤層との剥離力が、剥離速度0.1m/分において200mN/25mm以下であり、剥離速度50m/分において30mN/25mm以上である接着シート。
(2)基材の接着剤層側の表面張力が、25〜40mN/mである(1)に記載の接着シート。
(3)接着剤層が熱硬化性を有する(1)に記載の接着シート。
(4)接着剤層が常温接着性を有する(1)に記載の接着シート。
(5)接着剤層が、ガラス転移温度−20℃以上のアクリル系共重合体と、エポキシ樹脂とを含む接着剤組成物からなる(1)に記載の接着シート。
(6)接着剤組成物が、50〜95重量%のアクリル系共重合体と、1〜40重量%のエポキシ樹脂とを含む(5)に記載の接着シート。
(7)エポキシ樹脂が液状エポキシ樹脂である(5)または(6)に記載の接着シート。(8)接着剤層の23℃における貯蔵弾性率が10〜2000MPaである(1)に記載の接着シート。
本発明に係る接着シートは、基材と、その上に剥離可能に形成された接着剤層とを含み、その使用前には接着剤層を保護するための剥離フィルムが接着剤層上に仮着されていてもよい。また、接着シートは、シート状の形態に限定されず、テープ状、ラベル状の形態であってもよい。
てもよい。
(i)エネルギー線照射によっては実質的に硬化しない。
接着剤層がエネルギー線照射によっては実質的に硬化しないとは、接着剤層にエネルギー線硬化性成分が含有されていないことを意味する。エネルギー線硬化性成分とは、たとえば、分子内にアクリロイル基、メタクリロイル基あるいはアリール基などのエネルギー線重合性二重結合を含有する化合物を意味する。また、これらの化合物が若干量含まれていた場合であっても、紫外線等のエネルギー線照射によってラジカルやイオンを生成する光重合開始剤を含有しない場合には、接着剤層がエネルギー線照射によって実質的に硬化しない。
(ii)60℃において被着体に接着可能である。
)および(iv)の測定が可能であれば、その貼付条件において被着体に接着可能であるといえる。貼付条件における貼付温度は、貼付装置の貼付テーブルまたは貼付ローラーの設定温度を意味する。
(iii)基材と接着剤層との剥離力が、剥離速度0.1m/分において200mN/25
mm以下である。
(iv)基材と接着剤層との剥離力が、剥離速度50m/分において30mN/25mm以上である。
被着体に接着シート(25mm幅)を所定条件で貼付し、これを23℃50%RH環境
下で20分間放置する。その環境下で万能引張試験機または(高速)剥離試験機を使用し、0.1m/分および50m/分の速度で、接着シートの端部を180°の角度方向に引っ張る。被着体に接着剤層が転写し、基材と接着剤層との層間で剥離が起きたときの測定値を剥離力とした。
(v)熱硬化性を有する。
接着剤層が熱硬化性を有するとは、接着剤層に熱硬化性成分が含有されていることを意味する。熱硬化性成分とは、所定の温度に加熱することで重合、縮合等を起こし、硬化する成分であり、たとえば後述するエポキシ樹脂などを意味する。
(vi)常温接着性を有する。
行わずに可能である場合をいう。
(vii)23℃における貯蔵弾性率が10〜2000MPa、好ましくは20〜1500
MPa、さらに好ましくは30〜1000MPaである。
なお、接着剤層が熱硬化性を有する場合、上記物性値において、熱硬化前の物性を示している。
種のアクリル系共重合体が用いられる。接着剤層を構成する全成分に対して、アクリル系共重合体(A)は、50〜95重量%、好ましくは60〜95重量%、さらに好ましくは70〜95重量%の割合で含まれていることが望ましい。アクリル系共重合体(A)の含有割合が少な過ぎると、ダイシング時にチッピングが発生し、チップにダメージを与えるおそれがある。また、アクリル系共重合体(A)のガラス転移温度(Tg)は、好ましくは−20℃以上、さらに好ましくは−15℃以上、特に好ましくは−5℃以上であることが望ましい。アクリル系共重合体(A)のガラス転移温度が低過ぎると、基材との粘着力が高くなり、ピックアップ不良が起こるおそれがある。また、アクリル系共重合体(A)の重量平均分子量は、好ましくは1万〜200万、さらに好ましくは10万〜150万であることが望ましい。アクリル系共重合体(A)の分子量が小さ過ぎると、基材との粘着力が高くなりピックアップ不良が起こるおそれがある。またアクリル系共重合体(A)の分子量が大き過ぎると、ダイボンド時に被着体であるダイパッド等の凹凸に追従できず、ダイボンド不良が起こるおそれがある。
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル等のアルキル基の炭素数が1〜18、好ましくは1〜3である(メタ)アクリル酸アルキルエステルから導かれる繰り返し単位;
(メタ)アクリル酸シクロアルキルエステル、(メタ)アクリル酸ベンジルエステル、イソボルニルアクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、イミドアクリレート等の環状骨格を有する(メタ)アクリル酸エステルから導かれる繰り返し単位;
2-ヒドロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレート、2-ヒドロキシプロピルメタクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、グリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレートなどから導かれる官能基を有する繰り返し単位が挙げられる。また、また酢酸ビニル、アクリロニトリル、スチレン等の非アクリル系モノマーの繰り返し単位が共重合されていてもよい。特に、アクリル系共重合体(A)中には、アクリル酸エステルモノマーから導かれる繰り返し単位が40重量%以上、好ましくは50重量%以上、さらに好ましくは60重量%以上含まれていることが望ましい。アクリル酸エステルモノマー単位の割合が少な過ぎると柔軟性に劣り、信頼性が低下するおそれがある。
(3,4−エポキシ)シクロヘキシル−5,5−スピロ(3,4−エポキシ)シクロヘキサン−m−ジオキサンなどのように、分子内の炭素−炭素二重結合をたとえば酸化することによりエポキシ基が導入された、いわゆる脂環型エポキシドを挙げることができる。
上記式のエポキシ樹脂の詳細は、たとえば特開2004−156024号公報に記載されている。
もよい。
熱活性型潜在性エポキシ樹脂硬化剤(C)の活性化方法には、加熱による化学反応で活性種(アニオン、カチオン)を生成する方法;室温付近ではエポキシ樹脂(B)中に安定に分散しており高温でエポキシ樹脂と相溶・溶解し、硬化反応を開始する方法;モレキュラーシーブ封入タイプの硬化剤で高温で溶出して硬化反応を開始する方法;マイクロカプセルによる方法等が存在する。
カップリング剤(D)は硬化反応時に、カップリング剤中の有機官能基がエポキシ樹脂(B)と反応すると考えられ、硬化物の耐熱性を損なわずに、接着性、密着性を向上させることができ、さらに耐水性(耐湿熱性)も向上する。
ソシアナート、ジフェニルメタン−2,4'−ジイソシアナート、3−メチルジフェニル
メタンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、ジシクロヘキシルメタン−4,4'−ジイソシアナート、ジシクロヘキシルメタン−
2,4'−ジイソシアナート、リジンイソシアナートなどがあげられる。
。
さらに上記接着剤層を構成する組成物には、以下のようなその他の成分(G)を加えても良い。
したがって塗工し、乾燥させて接着剤層を形成し、接着剤層に上記した基材を積層することによって得ることができる。さらに、基材上に接着剤組成物を上記と同様の方法で塗工し、乾燥させて接着剤層を形成することにより接着シートを製造することもできる。
トをダイシング装置上に、リングフレームにより固定する。この際、接着剤層が常温粘着性を有する場合には、リングフレームを直接接着剤層上の固定してもよく、また接着剤層が常温粘着性を有しない場合には、加熱圧着によりリングフレームを固定してもよく、あるいは別途、リングフレームの接着に用いる弱粘着剤層を接着シート上の周縁部に設けてもよい。次いで、半導体ウエハの一方の面を接着シートの接着剤層上に固定する。この際、接着剤層が常温粘着性を有する場合には、半導体ウエハを接着剤層上の常温で固定してもよく、また接着剤層が常温粘着性を有しない場合には、加熱圧着により半導体ウエハを固定してもよい。
(実施例)
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
「基材と接着剤層との剥離力」
シリコンウエハの裏面(研削面、#2000研磨)に接着シート(25mm幅)を貼付し、23℃50%RH環境下で20分間放置し、その引張試験機を使用し、0.1m/分および50m/分の速度で、基材のみを180°の角度で剥離した時の接着剤層からの基材の剥離力を測定した。
「23℃での貯蔵弾性率」
貯蔵弾性率は、接着剤層を200μm厚まで積層し、粘弾性測定装置(TAインスツルメント(株)製、DMA Q800)を使用して周波数11Hz、23℃での測定値から求めた。
「ピックアップ性」
6インチ径のシリコンウエハの裏面(研削面、#2000研磨)およびリングフレーム(ディスコ社製、2−6−1)に接着シートを所定の温度条件で貼付し固定した。室温下で30分以上放置した後、シリコンウエハおよび接着剤層をダイサー(東京精密社製、AWD−4000B)により5mm×5mmにダイシングした。ダイシングの切り込み量は基材と接着剤層の界面から基材へ20μmとなるように設定した。続いて、ダイボンダー(SPA−300、(株)新川製)を使用し、4ピン、エキスパンド3mm、突き上げ高さ0.25mmの条件で50個のチップのピックアップを行い、ピックアップできたチップの数をカウントした。
[基材]
基材1:ポリエチレンフィルム(厚さ100μm、表面張力31mN/m)
基材2:ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ100μm、表面張力43mN/m)
基材3:シリコーン系剥離剤で剥離処理されたポリエチレンフィルム(リンテック(株)製、商品名SP−E110(1010)、厚さ110μm、表面張力26mN/m)
[アクリル系共重合体(A)]
A1:アクリル酸メチル85重量部と、2−ヒドロキシエチルアクリレート15重量部とを共重合してなる重量平均分子量約80万、ガラス転移温度4℃の共重合体
A2:アクリル酸メチル65重量部と、メタクリル酸メチル20重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート15重量部とを共重合してなる重量平均分子量約80万、ガラス転移温度19℃の共重合体
A3:アクリル酸ブチル45重量部と、アクリル酸メチル40重量部と、2−ヒドロキシエチルアクリレート15重量部とを共重合してなる重量平均分子量約80万、ガラス転移温度−27℃の共重合体
[エポキシ樹脂(B)]
大日本インキ製、商品名エピクロンEXA−4850−150(液状エポキシ樹脂、25℃における粘度:15000mPa・秒)
[熱活性型潜在性エポキシ樹脂硬化剤(C)]
C1:ジシアンジアミド(旭電化工業(株)製、商品名アデカハードナー3636AS)C2:フェノール樹脂(昭和高分子(株)製、商品名ショウノールBRG−556)
[カップリング剤(D)]
シランカップリング剤(東レ・ダウコーニング(株)製、商品名A−1110)
[充填剤(F)]
シリカフィラー、日産化学工業(株)製、商品名MEK−ST
[その他の成分(G)]
芳香族性ポリイソシアナート(日本ポリウレタン工業(株)製、商品名コロネートL)
(実施例1)
上記成分を固形重量比で、表1に示す量を混合し、得られた接着剤組成物を剥離フィルム(リンテック(株)製、商品名SP−PET3811(S))上に乾燥後の厚みが20μmとなるように塗布、乾燥(100℃1分)した後、所定の基材と貼りあわせて接着シートを得た。この接着シートをウエハの研削面に常温(23℃)の状態および50℃に加熱して貼付し、剥離力およびピックアップ性を評価した。評価結果を表1に示す。
(実施例2〜5および比較例1〜4)
基材および接着剤層の組成を表1のように変更した以外は、実施例1と同様の操作を行って接着シートを得た。この接着シートを、ウエハの研削面に常温(23℃)の状態及び/または50℃に加熱して貼付し、剥離力およびピックアップ性を評価した。評価結果を表1に示す。
Claims (5)
- 基材と、その上に剥離可能に形成された接着剤層とを含み、
接着剤層が、エネルギー線照射によっては実質的に硬化せず、
接着剤層が、60℃において被着体に接着可能であり、
基材の接着剤層側の表面張力が、28〜40mN/mであり、
基材と接着剤層との剥離力が、剥離速度0.1m/分において200mN/25mm以下であり、剥離速度50m/分において30mN/25mm以上である
接着シートであり、
接着剤層が、ガラス転移温度−20℃以上のアクリル系共重合体50〜95重量%と、エポキシ樹脂1〜40重量%とを含む接着剤組成物からなり、
エポキシ樹脂が、下記構造を有する液状エポキシ樹脂である、接着シート。
(式中、R 1 及びR 2 はそれぞれ水素原子又はメチル基を、R 3 〜R 6 はそれぞれ水素原子、メチル基、塩素原子、又は臭素原子を表す。Xはエチレンオキシエチル基、ジ(エチレンオキシ)エチル基、トリ(エチレンオキシ)エチル基、プロピレンオキシプロピル基、ジ(プロピレンオキシ)プロピル基、トリ(プロピレンオキシ)プロピル基、又は炭素原子数2〜15のアルキレン基である。また、nは自然数でありその平均は1.2〜5である。) - アクリル系共重合体が、水酸基含有モノマー単位を3重量%以上有する請求項1に記載の接着シート。
- 接着剤層が熱硬化性を有する請求項1に記載の接着シート。
- 接着剤層が常温接着性を有する請求項1に記載の接着シート。
- 接着剤層の23℃における貯蔵弾性率が10〜2000MPaである請求項1に記載の接着シート。
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