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JP4842780B2 - 個人情報認証装置および個人情報認証方法 - Google Patents
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JP4842780B2 - 個人情報認証装置および個人情報認証方法 - Google Patents

個人情報認証装置および個人情報認証方法 Download PDF

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Description

本発明は、生体情報を使用した個人情報認証装置および個人情報認証方法に関するものである。
近年、ピッキングによる住宅等への不正侵入、パスワード盗撮等による他人の銀行口座への侵入、コンピュータネットワークへの不正侵入などの事件が増加している。こうした不正行為に対応するため、より偽造が困難であり、本人であることの保証能力が高い「鍵」として、生体情報が使用されるようになってきている。例えば、住宅の鍵を電子錠にして、予め本人の指紋、虹彩、顔写真、血管パターンなどの生体情報を登録しておき、開錠要求者の生体情報を取得して照合を行い、一致した場合に開錠するといった装置が実用化されている。同様の方法は、銀行のATM(Automatic Teller Machine)や、パーソナルコンピュータ起動時の本人確認等においても使用されている。
生体情報認証を行うためには、まず照合用原本としての生体情報を何らかの方法で取得するとともに、当該生体情報をメモリ等に記録する必要がある。また、認証時においては、生体情報を取得する機能(生体情報取得機能)、および取得された生体情報を照合用原本と対比して一致しているかどうかを判定する機能(一致判定機能)が必要となる。
生体情報取得機能に関しては、例えば、特許文献1に記載されている技術のように、近赤外光(以下、単に「赤外光」と記載する)を指に照射して、指静脈の血管像を赤外線カメラで撮影することで、指静脈パターンの画像データを取得する装置が知られている。
この技術では、赤血球に含まれるヘモグロビンと、その他の生体組織との赤外光吸収率が異なること、さらにヘモグロビンの赤外光吸収率が、当該ヘモグロビンが酸素と結合した状態(血液が動脈内を流れている状態)と、酸素と結合していない状態(静脈内を流れている状態)とでは異なることを利用して、指静脈の血管像を撮影している。こうした静脈パターンだけでなく、指紋、虹彩、顔写真等による生体情報認証についても、生体情報を取得するためのさまざまな装置や方法が提案されている。
ここで、一致判定機能に関しては、生体情報認証に独特の問題が存在する。即ち、同一の生体情報を取得する場合でも、取得条件によって取得結果は異なるため、照合用原本として取得・記録されている生体情報と、認証時に取得した生体情報とを単純に比較したとしても、両者が一致しない場合がある。例えば、指静脈の血管の太さは一日の時間帯によっても多少異なるし、人間の成長によっても変化することは周知の事実である。そのため、生体情報認証においては、照合用原本として取得・記録された生体情報画像と、認証時に取得された生体情報画像とが類似しているか否かを判定し、予め設定されている所定の基準以上に類似していると判定された場合には、両者は一致しているとみなすことになる。
さらに、取得された生体情報画像は、生体情報を取得する装置に対する生体の向きや傾き等によっても取得された画像データは異なる。例えば、測定対象が指静脈パターンである場合には、赤外線ランプや赤外線カメラに対する指の向きや傾き等によっても取得された画像データは異なる。したがって、上述した類似判定を行う前提として、照合用原本として取得・記録された生体情報画像と、認証時に取得された生体情報画像との向きや傾き等が一致している必要がある。
こうした問題に対して、生体情報取得時に生体が適切な向き・傾きで設定されるようにするためのさまざまな技術が知られている。例えば、特許文献1に記載されている技術では、生体情報を取得する装置に溝状のガイド、指を通すリング、指先で押す方式の撮像開始スイッチ等を設置することで、認証対象者が正しい位置に指を設置することができるように促す技術が開示されている。
また、特許文献2に記載された技術では、携帯電話のカメラを使用して指を撮像する際、液晶画面の所定位置にガイド用の標準的な指画像(以下「ガイド画像」と記載する。)を表示するとともに、撮像された指画像(以下「対象画像」と記載する。)を液晶画面に表示し、液晶画面上で対象画像がガイド画像と重なる位置に来るように指位置を調整することで、認証対象者が正しい位置に指を設置することができるように促す技術が開示されている。
特開2003−187235 特開2006−141589
しかしながら、指の太さは人により異なる。したがって、汎用性を担保する必要があり、特許文献1に記載された技術においては、溝状のガイド、指を通すリングは、余裕を持った幅、内径とする必要がある。そのため、認証対象者の指が細い場合には、常に同じ状態で認証を実行することが困難になる。また、溝やリングの間での指の回転を防止することはできない。そのため、赤外線カメラに対して、指が若干傾いた状態で撮影される場合もある。そして、撮影される指の面が変化しない移動や回転については、簡単な画像処理によって補正することはできるものの、指の面が傾いた場合には、画像処理による補正が困難となる。
さらには、撮像開始スイッチを撮像対象の指で押す場合には、スイッチを押したとこによる圧力で指が変形し、このために撮影画像が歪むことになる。この点、特許文献2に記載された技術においては、生体情報を取得する装置に指を押し付ける等の行為が不要であるため、歪のない状態の指を撮影することができる。その反面、指は何ら支えもない状態で撮影されるため、指位置が不安定になる。したがって、赤外線カメラに対して指が多少傾いた状態で撮影される可能性は、特許文献1に記載された技術よりも増加する。
また、液晶画面に表示されるガイド画像は、認証対象者によらず一定の画像であるため、ガイド画像と対象画像とが完全に一比することは少なく、指が適切な位置に適切な傾き等を保って置かれるか否かは、認証対象者の技能に依存することになる。さらに、眼の不自由な人は、液晶画面の表示によって指位置合わせを行うことができない。
生体情報認証の対象者が企業内の従業員等である場合には、指位置合わせの訓練等を行うことで、適切な指位置合わせが行われることも期待できるが、今後、自宅の鍵の開閉や、銀行のATMなど、不特定多数が認証対象となる場合、一人一人に対して指位置合わせ訓練等を行うことは難しい。従って、より直感的、簡単かつ適切に指位置合わせを行うことの可能な方法が求められている。
本発明は、こうした従来技術の問題点を解決するためになされた発明であり、生体情報を取得する際に、生体を適切な向き・傾きで、歪なく設置することができるようにすることで、正確な生体情報認証を行うための個人情報認証装置および個人情報認証方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の個人情報認証装置は、撮像手段と、液晶ディスプレイと、ブザーとに接続されたコンピュータから成る個人情報認証装置に於いて、
前記コンピュータは、前記撮像手段から、認証対象者の静脈パターンの撮像データを受信すると、送信された撮像データに基づきデータ取得時の指位置に応じた影像情報である実影像を作成し、前記実影像に基づき、指のガイドとして設置期待位置に表示される影像情報である仮影像とを作成する手段と、
作成された仮影像を一時的にメモリに記憶されている最新の仮影像と比較し、新たに作成された仮影像の面積が前記メモリに記憶されている仮影像の面積よりも小さい場合には、前記実影像の所定位置に前記メモリに記憶されている仮影像を重ね合わせて表示用画像を合成し、そうでない場合のみ、前記実影像の所定位置に前記新たに作成された仮影像を重ね合わせて表示用画像を合成する手段と、
前記表示用画像に基づき、前記実影像を前記液晶ディスプレイに於ける指の現在位置に表示し、前記仮影像の影像を前記液晶ディスプレイに於ける指の設置期待位置に表示する手段と、
前記実影像と前記仮影像との重複部分の比率により、影像一致率を算出する手段と、
影像一致率が所定の閾値を上回っているか否かを判定する手段と、
判定の結果、影像一致率が所定の閾値を上回っていない場合、認証者の指を前記設置期待位置へと誘導すべく影像一致率に応じて異なる音声を出力する手段と、
判定の結果、影像一致率が所定の閾値を上回った場合、又は、判定の結果、影像一致率が所定の閾値を上回っていない時、前記手段による処理を繰り返すことにより、影像一致率が所定の閾値を上回った場合、影像が一致した旨のメッセージを前記液晶ディスプレイに表示させ、影像が一致した旨の音声を前記ブザーから出力させる手段と、
影像一致率が所定の閾値を上回った場合に、静脈パターンの登録を行う場合は、取得された静脈パターンを記憶装置に記録されたデータベースに登録する手段と、
影像一致率が所定の閾値を上回った場合に、静脈パターンの認証を行う場合は、取得された静脈パターンと、前記データベースに登録されている静脈パターンとの照合処理を行なう手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の個人情報認証方法は、撮像手段と、液晶ディスプレイと、ブザーとに接続されたコンピュータから成る個人情報認証装置を用いた個人情報認証方法に於いて、
前記コンピュータは、前記撮像手段から、認証対象者の静脈パターンの撮像データを受信すると、送信された撮像データに基づきデータ取得時の指位置に応じた影像情報である実影像を作成し、前記実影像に基づき、指のガイドとして設置期待位置に表示される影像情報である仮影像とを作成するステップと、
作成された仮影像を一時的にメモリに記憶されている最新の仮影像と比較し、新たに作成された仮影像の面積が前記メモリに記憶されている仮影像の面積よりも小さい場合には、前記実影像の所定位置に前記メモリに記憶されている仮影像を重ね合わせて表示用画像を合成し、そうでない場合のみ、前記実影像の所定位置に前記新たに作成された仮影像を重ね合わせて表示用画像を合成するステップと、
前記表示用画像に基づき、前記実影像を前記液晶ディスプレイに於ける指の現在位置に表示し、前記仮影像の影像を前記液晶ディスプレイに於ける指の設置期待位置に表示するステップと、
前記実影像と前記仮影像との重複部分の比率により、影像一致率を算出するステップと、
影像一致率が所定の閾値を上回っているか否かを判定するステップと、
判定の結果、影像一致率が所定の閾値を上回っていない場合、認証者の指を前記設置期待位置へと誘導すべく影像一致率に応じて異なる音声を出力するステップと、
判定の結果、影像一致率が所定の閾値を上回った場合、又は、判定の結果、影像一致率が所定の閾値を上回っていない時、前記ステップによる処理を繰り返すことにより、影像一致率が所定の閾値を上回った場合、影像が一致した旨のメッセージを前記液晶ディスプレイに表示させ、影像が一致した旨の音声を前記ブザーから出力させるステップと、
影像一致率が所定の閾値を上回った場合に、静脈パターンの登録を行う場合は、取得された静脈パターンを記憶装置に記録されたデータベースに登録するステップと、
影像一致率が所定の閾値を上回った場合に、静脈パターンの認証を行う場合は、取得された静脈パターンと、前記データベースに登録されている静脈パターンとの照合処理を行なうステップとを実行することを特徴とする。
本発明によれば、生体情報を取得する際に、生体を適切な向き・傾きで、歪なく設置できるため、より正確な生体情報認証を行うことができる。
以下、本発明を適用した指静脈パターン認証装置の一実施の形態について説明する。
図1に示すように、指静脈パターン認証装置は、表示用影像作成手段及び生体情報認証手段としてのコンピュータ11、撮像手段12、表示手段としての液晶ディスプレイ13、及び報知手段としてのブザー14で構成されている。撮像手段12、液晶ディスプレイ13、及びブザー14は、コンピュータ11と通信可能に接続されている。
撮像手段12は、被写体である指静脈の静脈パターンを撮像して取得する生体情報取得機能を有する。撮像手段12には、被写体を撮像する赤外線カメラ15と、指に赤外光を照射する赤外線ランプ16とが備えられている。ここで、赤外線ランプ16は、複数の赤外光発光LED(Light Emitting Diode)で構成されており、指の必要長さ分の範囲(例えば、人指し指であれば指の先端から第2関節までの長さ分の範囲)に赤外光を照射できるように構成される。なお、このように構成された撮像手段12によって指静脈パターンが撮像された場合、指静脈部分の影像は特に暗く撮像されるが、静脈部分以外の生体によっても赤外光は多少吸収されるので、同時に指全体の影像を取得することができる。そして、この指全体の影像から、指の輪郭を検出することが可能である。
コンピュータ11には、データベース17が登録されているハードディスク18が接続されている。さらに、コンピュータ11には、影像作成機能19、影像一致率判定機能20、音声出力機能21、静脈登録機能22、静脈認証機能23、およびメモリ24が備えられている。これらの機能を、以下では登録・認証機能と総称する。なお、これらの登録・認証機能は、具体的には、コンピュータ11の図示しないCPU(Central Processing Unit)が、ハードディスク18等に記録されている各機能に対応したプログラムを動作させることによって実現される。
また、コンピュータ11は、撮像手段12によって撮像された指の影像から影像データを作成する。データベース17には、個人の静脈パターンデータが登録されている。
影像作成機能19は、撮像手段12から送信された指の輪郭の影像情報をデータ加工するとともに、データ取得時の指位置に応じた影像情報(実影像)と、指のガイドとしての影像情報(仮影像)とを、液晶ディスプレイ13に出力する。影像一致率判定機能20は実影像と仮影像との面積の重なり度合いを計算するとともに、影像がどの程度一致しているかを表す指標となる影像一致率を算出する。音声出力機能21は影像一致率に応じて異なる音声をブザー14に出力させる。
静脈登録機能22は撮像手段12から送信された静脈パターンの影像のデータを加工するとともに当該加工された影像のデータをデータベース17に登録する。そして、静脈認証機能23は、静脈パターンの影像データを加工して、当該加工された影像データと予めデータベース17に登録されている静脈パターンとを照合するとともに、照合結果の相関を算出して認証対象者が本人であるか否かを判定する。
液晶ディスプレイ13は、コンピュータ11の影像作成機能19により作成された影像情報を画面に表示する。ブザー14は、コンピュータ11における音声出力機能21により指定された音声を鳴らす機能を有する。
次に、撮像手段12の具体的構成について説明する。
図2aに示すように、撮像手段12は箱状の外観をなしており、側面のうちの1面から認証対象者の指25が内部に挿入できるように構成されている。撮像手段12の上面内部には、複数の赤外線ランプ16が配設されている。また、撮像手段12の底面部の一部が撮像位置26となっており、当該撮像位置26に赤外線ランプ16から照射された赤外光が、底面部に配設されている図示しない赤外線カメラ15によって撮像される。
撮像手段12の別例としては、図2bに示す構成がある。図2bに示すように、箱状の外観をなす撮像手段12の上部には、認証対象者の指25を載置するための凹部27が形成されている。凹部27の一側面には、複数の赤外線ランプ16が配設されている。撮像位置26に赤外線ランプ16から照射された赤外光が、底面部に配設されている図示しない赤外線カメラ15によって撮像される。また、これと同時に赤外線カメラ15によって通常光による撮像が実行され、指25の輪郭画像が取得される。
次に、このように構成される指静脈パターン認証装置を使用した生体情報認証における処理の流れについて説明する。
静脈パターンの登録処理と認証処理とは静脈パターンの取得までは同じ内容であり、取得された静脈パターンを登録に用いるか、認証に用いるかが異なるだけである。したがって、以下では、図3を用いてこれら静脈パターンの登録処理と認証処理とをまとめて説明する。なお、以下の説明では、例えば「登録・認証機能が処理を行う」というように便宜上記載するが、こうした記載は、実際にはコンピュータ11の図示しないCPUによって、登録・認証機能を実現するためのプログラムの命令コードが実行されることを意味している。
静脈パターンの登録、または認証作業が開始されると、即ち、コンピュータ11の登録・認証機能が起動されると、当該登録・認証機能は、撮像手段12に撮像を行うように指示する。すると、撮像手段12によって撮像位置26部分の撮像が実行される(ステップS301)。なお、処理目的が静脈パターンの登録、認証のいずれであるかについては、登録・認証機能の起動時に指定が行われる。撮像手段12によって撮像された静脈パターンの撮像データは、コンピュータ11に送信される。
次に、コンピュータ11における影像作成機能19によって、送信された撮像データに基づいて指の現在位置を表示するための実影像と、認証のための指の設置期待位置を示す仮影像とが作成される(ステップS302)。例えば、実影像としては撮像された撮像位置26部分の画像そのものが使用され、この画像の所定位置に、影像作成機能19によって作成された仮影像を重ね合わせることで表示用画像を作成することができる。なお、仮影像の作成方法および表示用画像の作成方法については後述する。
次に、影像作成機能19によって、実影像と仮影像とから作成された影像が液晶ディスプレイ13に表示される(ステップS303)。指の位置と液晶ディスプレイ13に表示される影像との関係については、後述する。そして、影像表示処理(ステップS303)に続いて、影像一致率判定機能20によって影像一致率が算出される(ステップS304)。例えば、実影像または仮影像が表示されている部分の面積をa、実影像と仮影像とが重なり合っている部分の面積をbとすると、影像一致率=b/aによって、影像一致率を算出することができる。なお、影像一致率の算出式は上記に限られるものではなく、実影像と仮影像との重複部分の比率と正の相関関係を持つ値が得られるのであれば、どのような算出式であってもよい。
次に、影像一致率判定機能20によって、影像一致率が所定の閾値を上回っているか否かが判定される(ステップS305)。例えば閾値が90%であって影像一致率が30%といったように、影像一致率が閾値未満である場合は、音声出力機能21からブザー14へ音声を出力するように指示が出される(ステップS306)。このとき、影像一致率に応じて異なる音声が出力される。例えば、影像一致率が高いほど音程が高くなる。影像一致率が所定の閾値を上回るまで、以上の処理が繰り返される。なお、影像一致率が閾値未満の状態である間は液晶ディスプレイ13に表示される影像が随時更新され続ける。
一方、影像一致率が所定の閾値を上回った場合、影像作成機能19によって、認証対象者の静脈パターンとデータベース17に登録されている静脈パターンとが一致した旨のメッセージが液晶ディスプレイ13に表示される。また、音声出力機能21によって、ブザー14から音声を出力させる(ステップS307)。
次に、オペレーション(処理目的)の判定が実行される。(ステップS308)。静脈パターンの登録である場合には、静脈登録機能22によって取得された静脈パターンがデータベース17に登録される(ステップS309)。一方、静脈パターンの認証である場合には、静脈認証機能23によって、取得された静脈パターンとデータベース17に登録されている静脈パターンとの照合処理が実行される(ステップS310)。
次に、仮影像の作成方法および表示用画像の作成方法について説明する。
図4aおよび図4bは、撮像位置26部分の画像28を示している。図4aの例では、認証対象者の指25が撮像位置26に対して、指の腹を向け、やや傾いた状態で設置されている。そのため指25部分は画像28内で傾いて表示されている。影像作成機能19は、まず指25部分と指25以外の部分との明度の相違を利用して、指25の輪郭29を求める。なお、このように画像の明度の相違を利用して輪郭を求める手法は周知の方法によって実行されているので、ここでは特に説明を行わない。
次に、影像作成機能19は、輪郭29のうち、画像28内の最上部、すなわち指画像の上端を求める。La1は、このようにして求められた指画像の上端を示す線である。次に、影像作成機能19は、この上端線La1から所定の間隔で輪郭29の中心点を求める。La2〜La7は、La1と平行に所定の間隔で引かれた線である。また、Pa1、Pa2は、それぞれLa2、La7部分の中心点である。すなわち、Pa1を例に取ると、La2と輪郭29のそれぞれ最左端、最右端の交点がPe1、Pe2であり、Pa1からPe1までの長さ、例えばピクセル数は等しい。
このようにして、輪郭29についての中心点Pa1、Pa2を求めた後、影像作成機能19はPa1、Pa2を通過する直線Laxを算出する。そして、この直線Laxが、画像28の中央垂直線となるように輪郭29全体を回転することで、仮影像30が作成される。さらに、仮影像30の最上端部が画像28の所定位置に位置するように上下方向に移動する。図4cは、以上のようにして作成された仮影像30を示している。
一方、図4bの例では、認証対象者の指25が撮像位置26に対して、指25の側面を向け、やや傾いた状態で設置されている。このような場合にも、影像作成機能19は、上述した方法と同じ方法で仮影像30を作成する。しかしながら、図4bの例のように指25の腹が下になっていない状態で撮像が行われるのは好ましくない。そこで、影像作成機能19は、作成された最新の仮影像30を一時的にメモリ24に記憶しておき、新たに作成された仮影像30との比較を行う。
具体的には、メモリ24に記憶されている仮影像と新たに作成された仮影像30とについて、最上端から所定距離までの画像面積を算出し、これらを比較する。そして、新たに作成された仮影像30の面積がメモリ24に記憶されている仮影像の面積よりも小さい場合には、実画像と記憶されている仮影像とを合成し、そうでない場合のみ、実画像と新たに作成された仮影像30とを合成する。すなわち、指25の先端から所定位置までの指画像の面積は、指25の腹を真下にして撮像した場合に最大になるので、認証対象者が撮像位置26付近で指25を動かした結果、より適切な指位置になった場合にのみ仮影像30が更新される。その結果、仮影像30は徐々にガイド画像としてより適切な形状となる。
次に、指25の位置と液晶ディスプレイ13に表示される影像との関係を具体的に説明する。
図5は認証に適した位置の左手前に指を置いている状態を示しており、図7は認証に適した位置に指を置いている状態を示している。図6は、図5に示す状態の場合における液晶ディスプレイ13の画面の表示内容を示しており、図8は、図6に示す状態の場合における液晶ディスプレイ13の画面の表示内容を示している。
図3における影像表示処理(ステップS303)が行われた際に撮像手段12上の指位置が図5に示すように、適切な設置位置の左手前におかれている状態であったとすると、液晶ディスプレイ13の表示領域31には図6に示すように、指25の位置が反映された実影像32と適切な設置位置が反映された仮影像33が表示される。本例では仮影像33は実影像32と同じ形状、大きさであり、実影像32及び仮影像33には互いに一部重なった重複部分34が含まれている。
ここで仮影像33の位置は、ガイドライン35に仮影像33の水平軸の中央を、またガイドライン36に垂直軸の最上部に合わせて表示されており、指25の位置が他の位置であったとしても仮影像33の位置は同様に一意に定まる。液晶ディスプレイ13においては、実影像32と仮影像33とは異なった表示色で表示されている。さらに、重複部分34の表示色は実影像32と仮影像33とで異なる色によって表示されている。このように表示することで、認証者に対して現在の指25の設置位置が左手前にあることが明示されている。
そのため、図5に示す状態で認証者が液晶ディスプレイ13の画面を見て現在の指25の位置が左手前であることを認識し、適切な位置に指を合わせるために指を右奥に移動させると、実影像32と仮影像33との重なり部分が多くなり、またその結果として影像一致率が上がりブザー14から出力される音声の音程が高くなる。このように影像及び音程の変化によって認証者が指を右奥に移動させたことが適切であることを判断でき、その繰り返しにより認証者の指25の設置位置は適切な位置へと誘導される。認証者によって適切な位置へ指25の移動が行われ、図7のように適切な位置に指25が設置されると図8の影像37のように表示され、実影像32と仮影像33との重なりが多くなり影像一致率が閾値を超える。
以上のように、本実施の形態の個人情報認証装置によれば、登録時と認証時において同じ位置に指25を誘導することが可能となり、認証の精度が高くなる。具体的には、本発明の個人情報認証装置には、次のような効果がある。
・指25を撮像位置26へ設置する際に、指25の実際の位置を反映した実影像32と、指25の設置が望まれる位置が反映された仮影像33との重なり状態を表示することにより、認証を行う本人が現在の被写体位置が適切かどうかを確認しながら生体情報の登録または認証ができる。
・実影像32と仮影像33との重なりの一致状態をブザー14の音の変化により、認証を行う本人が現在の指25の位置が適切かどうかを確認しながら生体情報の登録または認証を行うことができる。
・実影像32と仮影像33との重なりの一致率が一定の閾値を超えた場合に自動で認証処理を始めることにより、本人がボタンを押す等の操作をすることなしに生体情報の登録または認証を行うことができる。また、その際の生体位置が適切であることが保証される。
・認証対象者が、液晶ディスプレイ13に表示された影像を確認することができるため、生体情報の登録または認証に必要な時間を短縮できる。
・音声出力機能21によって、影像一致率に応じてブザー14から異なる音声が出力されるようにした。したがって、指を動かすにしたがって音声が変化するため、目が不自由な人であっても、音程が徐々に高くなることで指25が適切な撮像位置26に近づいていることを知ることができる。
なお、上記実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記実施の形態は、指静脈パターン認証装置を例として説明したが、指紋、虹彩、顔写真等、さまざまな生体情報認証装置に適用することが可能である。
・オペレーションの説明においては、液晶ディスプレイ13へのメッセージの表示とブザー14からの音声出力とを併用しているが、どちらか一方でもよい。
・登録、認証時の指位置の変化に対する、ブザー14の音声の変化は音程以外、例えば音量、発声の長さ、発声の周期等であってもよい。
・登録、認証に用いる身体の部位は指でなくても良い。さらに、実影像32と仮影像33、および重複部分の表示色は必ずしも異なる必要はない。また、一連のオペレーションにおける判定条件や応答の各動作の組み合わせは、静脈パターンの登録時と認証時とで異なっていてもよい。
指静脈パターン認証装置のブロック構成図。 撮像手段の一例を示す図。 撮像手段の別例を示す図。 認証の処理手順を示すフローチャート。 影像の中心線等を求める方法を説明するための概念図。 影像の中心線等を求める方法を説明するための概念図。 影像の中心線等を求める方法を説明するための概念図。 撮像手段の使用例(影像不一致)の図。 液晶ディスプレイに表示される影像(影像不一致)の図。 撮像手段の使用例(影像一致)の図。 液晶ディスプレイに表示される影像(影像一致)の図。
符号の説明
11…表示用影像作成手段及び生体情報認証手段としてのコンピュータ、
12…撮像手段、
13…表示手段としての液晶ディスプレイ。

Claims (2)

  1. 撮像手段と、液晶ディスプレイと、ブザーとに接続されたコンピュータから成る個人情報認証装置に於いて、
    前記コンピュータは、前記撮像手段から、認証対象者の静脈パターンの撮像データを受信すると、送信された撮像データに基づきデータ取得時の指位置に応じた影像情報である実影像を作成し、前記実影像に基づき、指のガイドとして設置期待位置に表示される影像情報である仮影像とを作成する手段と、
    作成された仮影像を一時的にメモリに記憶されている最新の仮影像と比較し、新たに作成された仮影像の面積が前記メモリに記憶されている仮影像の面積よりも小さい場合には、前記実影像の所定位置に前記メモリに記憶されている仮影像を重ね合わせて表示用画像を合成し、そうでない場合のみ、前記実影像の所定位置に前記新たに作成された仮影像を重ね合わせて表示用画像を合成する手段と、
    前記表示用画像に基づき、前記実影像を前記液晶ディスプレイに於ける指の現在位置に表示し、前記仮影像の影像を前記液晶ディスプレイに於ける指の設置期待位置に表示する手段と、
    前記実影像と前記仮影像との重複部分の比率により、影像一致率を算出する手段と、
    影像一致率が所定の閾値を上回っているか否かを判定する手段と、
    判定の結果、影像一致率が所定の閾値を上回っていない場合、認証者の指を前記設置期待位置へと誘導すべく影像一致率に応じて異なる音声を出力する手段と、
    判定の結果、影像一致率が所定の閾値を上回った場合、又は、判定の結果、影像一致率が所定の閾値を上回っていない時、前記手段による処理を繰り返すことにより、影像一致率が所定の閾値を上回った場合、影像が一致した旨のメッセージを前記液晶ディスプレイに表示させ、影像が一致した旨の音声を前記ブザーから出力させる手段と、
    影像一致率が所定の閾値を上回った場合に、静脈パターンの登録を行う場合は、取得された静脈パターンを記憶装置に記録されたデータベースに登録する手段と、
    影像一致率が所定の閾値を上回った場合に、静脈パターンの認証を行う場合は、取得された静脈パターンと、前記データベースに登録されている静脈パターンとの照合処理を行なう手段とを備えたことを特徴とする個人情報認証装置。
  2. 撮像手段と、液晶ディスプレイと、ブザーとに接続されたコンピュータから成る個人情報認証装置を用いた個人情報認証方法に於いて、
    前記コンピュータは、前記撮像手段から、認証対象者の静脈パターンの撮像データを受信すると、送信された撮像データに基づきデータ取得時の指位置に応じた影像情報である実影像を作成し、前記実影像に基づき、指のガイドとして設置期待位置に表示される影像情報である仮影像とを作成するステップと、
    作成された仮影像を一時的にメモリに記憶されている最新の仮影像と比較し、新たに作成された仮影像の面積が前記メモリに記憶されている仮影像の面積よりも小さい場合には、前記実影像の所定位置に前記メモリに記憶されている仮影像を重ね合わせて表示用画像を合成し、そうでない場合のみ、前記実影像の所定位置に前記新たに作成された仮影像を重ね合わせて表示用画像を合成するステップと、
    前記表示用画像に基づき、前記実影像を前記液晶ディスプレイに於ける指の現在位置に表示し、前記仮影像の影像を前記液晶ディスプレイに於ける指の設置期待位置に表示するステップと、
    前記実影像と前記仮影像との重複部分の比率により、影像一致率を算出するステップと、
    影像一致率が所定の閾値を上回っているか否かを判定するステップと、
    判定の結果、影像一致率が所定の閾値を上回っていない場合、認証者の指を前記設置期待位置へと誘導すべく影像一致率に応じて異なる音声を出力するステップと、
    判定の結果、影像一致率が所定の閾値を上回った場合、又は、判定の結果、影像一致率が所定の閾値を上回っていない時、前記ステップによる処理を繰り返すことにより、影像一致率が所定の閾値を上回った場合、影像が一致した旨のメッセージを前記液晶ディスプレイに表示させ、影像が一致した旨の音声を前記ブザーから出力させるステップと、
    影像一致率が所定の閾値を上回った場合に、静脈パターンの登録を行う場合は、取得された静脈パターンを記憶装置に記録されたデータベースに登録するステップと、
    影像一致率が所定の閾値を上回った場合に、静脈パターンの認証を行う場合は、取得された静脈パターンと、前記データベースに登録されている静脈パターンとの照合処理を行なうステップとを実行することを特徴とする個人情報認証方法。
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