JP4844252B2 - 熱式質量流量計 - Google Patents
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Description
そこで本発明は、配管を流れる流体の流量を従来のものよりも高感度で測定できる熱式質量流量計を提供することを目的としている。
そこで、本発明の熱式質量流量計の好ましい実施形態の一例は、他方面側発熱素子のリード端子及び他方面側温度センサのリード端子を配管の他方面側から支持し、かつ他方面側発熱素子及び他方面側温度センサ対を含む領域を覆う他方面側基板と、一方面側発熱素子及び一方面側温度センサ対を含む領域を配管の一方面側から覆う一方面側断熱材と、をさらに備えているものである。
そこで、他方面側基板と他方面側発熱素子の本体部分及び他方面側温度センサの本体部分との間、及び一方面側断熱材と一方面側発熱素子の本体部分及び一方面側温度センサの本体部分との間に空気層が存在するようにしてもよい。粘性のある断熱性接着剤、シリコーンなど断熱材として使用されている物質は、温度300K、気圧0.1MPaの条件下で0.数W/mK程度の熱伝導率をもっている。それに対し、静止空気の熱伝導率は同条件下で0.026W/mK(機械工学便覧「熱工学」より。)と上記の断熱材よりも一桁小さい熱伝導率をもっており、空気層は断熱材よりも断熱性に優れている。
さらに、一方面側温度センサのリード端子は、対応する他方面側温度センサのリード端子と一緒に配線パターンの一部に固定され、電気的に接続されていてもよい。
さらに、一方面側温度センサのリード端子が対応する他方面側温度センサのリード端子と一緒に配線パターンの一部に固定されていれば、一方面側温度センサとその一方面側温度センサに対応する他方面側温度センサとを回路構成を複雑にすることなく並列接続することができる。
なお、以下の実施例では、配管2が水平面内に配置されており、配管2の一方面側を上側、他方面側を下側とする。また、この実施例では水平面内に配管2が配置されているが、配管2が垂直方向又は傾斜をもって配置された場合でも一方面側を上側、他方面側を下側とする。
配管2の下側で温度センサチップ6aの反対側にあたる位置に温度センサチップ6bが配置されており、配管2の下側で温度センサチップ8aの反対側にあたる位置に温度センサチップ8bが配置されている。温度センサチップ6bと8bは下側温度センサチップ対を構成している。
ヒータチップ4a,4bとして、例えばチップダイオードISS387(株式会社東芝の製品)やチップ抵抗RK73H1JT(コーア株式会社の製品)を用いることができる。また、温度センサチップ6a,6b,8a,8bは熱電対やダイオードがチップ型に形成されたものである。
それに対し、配管2内を移動相が流れると、温度分布を示す曲線が実線で示されているように下流側(図において右側)に移動し、温度センサチップ6a,6bの位置の温度と温度センサチップ8a,8bの位置の温度に差が生じる。
温度センサチップ6a,6b,8a,8bでの温度検出の分解能を表わす指標として信号電圧と雑音電圧E(V)との比をとったSN比(SNR)を用いる。雑音電圧E(V)は次式(1)で表わすことができる。
上記式(1)において、kはボルツマン定数、Tは絶対温度(K)、Rは抵抗値(Ω)、Δfは雑音の周波数帯域(Hz)である。
となる。
したがって、温度センサチップ6aと6b、8aと8bを電気的に並列に接続して用いることで、それぞれの温度センサチップ6a,6b,8a,8bを単体で用いるよりも分解能を向上させることができる。
その場合、演算部には予め測定された、並列接続された温度センサチップ6a,6bの組により検出される温度と温度センサチップ8a,8bの組により検出される温度の差(以下、検出温度差)と、配管2内を流れる流体の流量との相関関係が検量線として記憶されている。そして、検出温度差と検量線に基づいて配管2内を流れる流体の流量が自動的に算出されるようになっている。
ヒータチップ4a,4bとして、例えばチップダイオードISS387(株式会社東芝の製品)やチップ抵抗RK73H1JT(コーア株式会社の製品)を用いることができる。また、温度センサチップ6a,6b,8a,8bは熱電対やダイオードがチップ型に形成されたものである。
ヒータチップ4a,4b、温度センサチップ6a,6b,8a,8bは、それぞれ本体部分の下面から側方に延びた2本のリード端子を備えている。
カバー18はプリント基板12の上方から測定部分を覆うようにして配置されている。カバー18とヒータチップ4a、温度センサチップ6a,8aとの間には隙間が設けられて空気層20が介在している。カバー18は断熱材で構成されているか、又は例えばトーレペフ(登録商標、東レ株式会社の製品)などの断熱性接着剤やシリコーンなどが外側に塗布されている。これにより、測定部分の空気は外気から隔離されている。
温度センサチップ6bは本体部分の上面が下向きになった状態でプリント基板12の溝14に嵌め込まれている。溝14の寸法は、温度センサチップ6bの本体部分と溝14内側の壁面との間に隙間が存在し、温度センサチップ6bはリード端子6a−1,6a−2でのみプリント基板12に支持されるように設定されている。温度センサチップ6bはリード端子6b−1,6b−2を介して配線パターン16に支持され、リード端子6b−1,6b−2ははんだ22によって配線パターン16に固着され電気的に接続されている。
さらに、ヒータチップ4b、温度センサチップ6b,8bがそれぞれのリード端子でのみプリント基板12に支持され、溝14内側の壁面との間に隙間が設けられて空気層を介在させているので、空気層の高い断熱性を利用してさらに断熱効果を高めることができる。これにより、溝14下の肉厚を薄くすることができ、コストの低減を図ることができる。同様に、ヒータチップ4a、温度センサチップ6a,8aとカバー18との間に隙間を設けて空気層を介在させているので、空気層の高い断熱性を利用して断熱効果を高めることができる。
4a,4b ヒータチップ
6a,6b,8a,8b 温度センサチップ
10 熱伝導性接着剤
12 プリント基板
14 溝
16 配線パターン
18 カバー
20 空気層
Claims (5)
- 内部を流体が流れる配管の周面上の一方面側と他方面側に前記配管を挟むようにして固着され、配管内の流体を加熱するチップタイプの一方面側発熱素子及び他方面側発熱素子と、
前記一方面側発熱素子及び他方面側発熱素子とは別体として構成され、前記一方面側で前記流体の流れ方向に沿って前記発熱素子の上流側と下流側の等距離の位置に固着されたチップタイプの一方面側温度センサ対及び前記他方面側で前記一方面側温度センサ対に対応する位置に固着された他方面側温度センサ対と、
前記一方面側温度センサ対による検出温度及び前記他方面側温度センサ対による検出温度から前記配管中を流れる流体の流量を求める演算部と、
前記他方面側発熱素子のリード端子及び前記他方面側温度センサのリード端子を前記配管の他方面側から支持し、かつ前記他方面側発熱素子及び前記他方面側温度センサ対を含む領域を覆う他方面側基板と、
前記一方面側発熱素子及び前記一方面側温度センサ対を含む領域を前記配管の一方面側から覆う一方面側断熱材と、
を備え、
前記一方面側温度センサ対を構成する一方面側温度センサと他方面側温度センサ対を構成する他方面側温度センサは、両面側で対応するものどうしが電気的に並列に接続されて上流側温度センサ対と下流側温度センサ対を構成しており、
前記演算部は前記上流側温度センサ対による検出温度と下流側温度センサ対による検出温度との温度差から前記配管中を流れる流体の流量を求めるように構成されており、
前記他方面側基板は配線パターンが形成された配線基板であり、前記他方面側発熱素子及び前記他方面側温度センサ対を含む領域は前記配線基板に設けられた凹部であり、
前記他方面側発熱素子のリード端子及び前記他方面側温度センサのリード端子は前記配線パターンの一部に固定され、電気的にも接続されている熱式質量流量計。 - 前記他方面側基板と前記他方面側発熱素子の本体部分及び前記他方面側温度センサの本体部分との間、並びに前記一方面側断熱材と前記一方面側発熱素子の本体部分及び前記一方面側温度センサの本体部分との間に空気層が存在する請求項1に記載の熱式質量流量計。
- 前記一方面側温度センサのリード端子は、対応する前記他方面側温度センサのリード端子とともに前記配線パターンの一部に固定され、電気的にも接続されている請求項1又は2に記載の熱式質量流量計。
- 前記一方面側発熱素子と前記他方面側発熱素子は熱伝導性接着剤により前記配管に固着されている請求項1から3のいずれかに記載の熱式質量流量計。
- 前記配管は高速液体クロマトグラフで移動相が流れる配管である請求項1から4のいずれかに記載の熱式質量流量計。
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