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JP4844966B2 - 基板ケース - Google Patents
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Description

この発明は、遊技機の後面に設けられて、各種電気部品の制御基板を収容保持する基板ケースに関するものである。
例えば遊技機の代表例の一つであるパチンコ機やアレンジボール機では、機内にセットされる遊技盤に、パチンコ球の流下方向を変更する遊技釘や風車等が設けられる一方、図柄表示装置や電動式入賞装置、スピーカ、その他電飾装置等の各種電気部品が配設されている。そして、前記各電気部品の夫々を制御装置に接続し、該制御装置の制御に基づいて対応する電気部品を作動させることで、所要のパチンコゲームが展開されると共に該パチンコゲームに合わせて効果音や装飾光を現出させるようになっている。ここで、前記制御装置は、各種制御用部品(マイクロプロセッサ)を実装した制御基板を保護用の基板ケース内に収容して、該制御基板を外部から直接触れることができないよう構成される。
ところで、近年主流となっている大型液晶装置の採用や電飾装置等の大型化・可動化に伴なって、より高度で複雑な電気的制御処理が前記制御基板に要求されている。従って、遊技中での制御基板において使用される電力量が増大し、該制御基板から発生する発熱量も年々大きくなる傾向にある。そこで、制御基板で発生した熱が前記基板ケース内に滞留して、該制御基板に不具合が生じるのを防止するため、基板ケース内に冷却ファンを備えた遊技機が多くなっている。このような冷却ファンを有する基板ケースにおいては、冷却ファンと対向する部位に通風孔が設けられ、該通風孔を介して外部空気をケース内へ取入れて制御基板を冷却するよう構成される(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−49288号公報
ところで、前述した消費電力の大きな遊技機の採用が進行する一方で、従前から使用されている遊技機のように、前記図柄表示装置として液晶装置以外の表示装置を採用した遊技機や、シンプルな電飾装置等が施された遊技機に対する需要は以前として残存している。そして、このような遊技機に設けられる制御基板には、前述した高度な制御処理能力は要求されず、制御基板から生ずる発熱量も相対的に小さなものが多い。また、技術開発の進展による制御基板の処理能力等の向上により、発熱量が抑制された制御基板も登場してきている。従って、このような発熱の少ない制御基板は、前記冷却ファンによる強制冷却に頼らなくとも、自然な放熱によって十分正常に作動し得るようになっている。そこで、制御基板の発熱が少なく前記冷却ファンを必要としない場合には、前述した冷却ファン用の通風孔を基板ケースに設ける必要はないので、このような遊技機に対しては、通風孔を有さない形式の基板ケースが別途製造され使用されているのが現状である。
しかしながら、遊技機の種類、すなわち冷却ファンの要否に合わせて異なる基板ケースを使用していては、製造コストが高騰してしまうため、何れの遊技機においても使用し得る基板ケースの提案が求められている。なお、冷却ファンを要しない遊技機に対して通風孔が開設された基板ケースを使用することは可能であるが、この場合、前記通風孔は冷却ファンによって閉塞されることなく常に開放状態となってしまう。従って、前記通風孔を介して線状の不正器具等を基板ケース内へ挿入するゴト行為が許容される虞がある。すなわち、通風孔が開設された基板ケースを冷却ファンを要しない遊技機にそのまま適用することは、防犯上の問題がある。
そこで本発明は、冷却ファンの要否に拘わらず使用し得ると共に、ゴト行為も防止し得る基板ケースを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項1に係る基板ケースは、
遊技機の後面(12a)に配設され、該遊技機に設けられた各種電気部品の制御を行なう制御基板(20)を収容すると共に、冷却ファン用の通風孔(34)が設けられた基板ケース(10)であって、
前記通風孔(34)を閉塞可能な寸法に設定された遮蔽部材(36)と、
前記遮蔽部材(36)の一方の面(36a)に形成され、基板ケース(10)に形成された通孔(34)に外側から挿通された際にケース内面に係合可能な係合片(44)と、
前記遮蔽部材(36)の一方の面(36a)に形成され、基板ケース(10)に形成された嵌合部(40)に外側から嵌合された際に前記係合片(44)のケース内面に対する係合状態を解除する方向への遮蔽部材(36)の移動を規制する位置決め片(38)とから構成したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、遮蔽部材により冷却ファン用の通風孔を閉塞するので、ゴト行為を好適に防止することができ、冷却ファンを要しない遊技機においても基板ケースを使用することが可能となる。また、冷却ファンを備える遊技機に対しては、前記遮蔽部材を使用することなく基板ケースを設置すればよい。すなわち、冷却ファンの要否に拘わらず共通の基板ケースを使用することができ、製造コストを低廉にすることができる。また、係合片が基板ケースの内面に係合すると共に、位置決め片が凹部に臨んで遮蔽部材の移動を規制するので、該遮蔽部材を基板ケースの外側から取外すことが不可能となり、ゴト行為の確実な防止を実現し得る。
請求項2に係る基板ケースは、前記遮蔽部材(36)の中心を通る一の直線(l1)上に、1対の前記係合片(44,44)を中心を挟んで配置すると共に、前記一の直線(l1)と直交する他の直線(l2)上に、1対の前記位置決め片(38,38)を中心を挟んで配置した。
請求項2の発明によれば、1対の係合片が設けられる一の直線上に対して直交する他の直線上に1対の位置決め片を設けたから、遮蔽部材の移動を規制して、基板ケースの外側からの取外しをより確実に不能にし得る。
請求項3に係る基板ケースは、基板ケース(10)の通孔は、通風孔(34)である。
請求項3の発明によれば、通孔として通風孔を利用することで、通孔を基板ケースに別途形成する必要がなく、基板ケースの構成を簡略化し得る。
本発明に係る基板ケースによれば、冷却ファンの要否に拘わらず共通して使用することができ、製造コストを低廉にし得ると共に、ゴト行為の防止を図り得る。
次に、本発明に係る基板ケースにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。なお、実施例では、一般的なパチンコ機に基板ケースを設置した場合について説明を行なう。但し、本発明に係る基板ケースは、パチンコ機に限られず、アレンジボール機やスロットマシン、更にはパチンコ球を用いたスロットマシン(所謂、パロット機)等にも使用することが可能である。すなわち、各種の遊技機において電気部品の制御基板を収容していた従来の基板ケースに換えて、本発明に係る基板ケースを採用することが可能である。また、実施例で示す基板ケースは、液晶表示装置(LCD)を制御する表示制御基板を収容するものとして説明するが、本発明に係る基板ケースとしては、表示制御基板を収容するものに限定される訳ではなく、各種電気部品の制御を行なう制御基板を収容するものであればよい。なお、以下の説明において左・右とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機の遊技盤を後面側から見た場合において指称するものとする。
図1に示すように、実施例に係る基板ケース10が実装されたパチンコ機の遊技盤12には、液晶表示装置14(図2参照)の表示画面14aが臨む開口部(図示せず)が開設されると共に、遊技盤12の後面に、開口部に沿うよう取付部材16が配設されている。そして、前記基板ケース10は、取付部材16を介して遊技盤12の後面12aに取付けられている。基板ケース10は、幅方向に長い矩形箱体状のケース体であって、その内部に収容部18が画成されている。この収容部18は、前記液晶表示装置14および表示制御基板20を収容し得る大きさ寸法に設定されて、基板ケース10は、左右両側に設けられた複数の固定手段10aを介して、前記取付部材16に着脱自在に取付けられる。すなわち、前記基板ケース10は、前記液晶表示装置14および表示制御基板20と共に図柄表示ユニットを構成し、ユニット単位で取扱い得るようになっている。また、基板ケース10の左側後面(後述する第2裏面部42)には、前記表示制御基板20を含む複数の制御基板を統括・制御する統括制御基板(図示せず)を収容した第2基板ケース22が着脱自在に取付けられる。
図2(a)に示すように、実施例に係る基板ケース10は、下部側が断面段差状に形成されると共に前面に開放部24が開設され、前記収容部18に前記液晶表示装置14は、その表示画面14aを開放部24に臨ませた状態で収納されている。前記液晶表示装置14の後方側には、収容部18内に設けられた支持台26を介して前記表示制御基板20が取付けられている。この表示制御基板20は、基板ケース10において最も後方に面した裏面部28との間に所要のスペースSが画成されるよう配設されており、該スペースSに表示制御基板20を冷却する冷却ファン(図示せず)を配設し得るようになっている。すなわち、図2および図3(a)に示すように、前記基板ケース10の裏面部28における収容部18側には、前方に開放した箱状の取付部30が設けられており、冷却ファンが必要な場合には、該取付部30に冷却ファンを設置し得るようになっている。
図3(a)に示すように、基板ケース10の裏面部28の上下部位には、収容部18内の熱を外部へ逃がす放熱孔32が複数開設されると共に、冷却ファンが外部空気を取入れるための通風孔34が円形状をなすよう複数設けられている。更に、前記裏面部28には、後述する遮蔽部材36の位置決め片38が嵌合する1対の嵌合孔(嵌合部)40,40が、前記通風孔34がなす円形状の中心部を挟んで該円形状の外側に設けられている。なお、前記放熱孔32は、通風孔34に比べて小さな開口寸法に設定され、この放熱孔32から不正器具等を挿入させることは困難とされる。また、図2に示すように、前記放熱孔32は、基板ケース10の上面および下面にも複数設けられている。更に、基板ケース10の後面には、前記裏面部28よりも1段前方に位置する第2裏面部42が形成されており、該第2裏面部42の上下部位に、放熱孔32が複数開設されている(図3参照)。
基板ケース10の裏面部28に選択的に装着される前記遮蔽部材36は、図3(b)および図4に示すように、前記通風孔34および嵌合孔40を全て閉塞可能な寸法に設定された薄板状の矩形部材であって、前記基板ケース10に接する側(前方側)の面(一方の面)36aに1対の係合片44,44および位置決め片38,38が一体成形されている。すなわち、遮蔽部材36の一方の対角線(遮蔽部材36の中心を通る一の直線)l1上に、1対の前記係合片44,44が中心Oを挟んで配置されると共に、該対角線l1と直交する他方の対角線(他の直線)l2上に、1対の前記位置決め片38,38が中心Oを挟んで配置されている。前記係合片44は、遮蔽部材36を基板ケース10に取付ける際に対応する1つの通風孔34に挿通され、図5に示すように、ケース内面における通風孔34の外周縁部34aに係合するよう構成される。
また、前記位置決め片38は、遮蔽部材36を基板ケース10に取付けた際に前記嵌合孔40に外側から嵌合するようになっている。各位置決め片38は、図5に示す如く、前記嵌合孔40の開口寸法に略一致する寸法に設定され、位置決め片38が嵌合孔40に嵌合することで、基板ケース10に取付けた遮蔽部材36の面に沿った方向の移動を規制し得るようになっている。これにより、遮蔽部材36に対し係合片44の係合状態を解除する方向(図5の矢印参照)への移動を規制している。しかも、前記係合片44,44および位置決め片38,38は遮蔽部材36における基板ケース10に接する面36aに形成されている。従って、遮蔽部材36を基板ケース10に取付けた際に、これら係合片44,44および位置決め片38,38に外側からアクセスすることは不可能となり、基板ケース10の外側から遮蔽部材36を取外すことができなくなる。なお、遮蔽部材36の材質としては、例えば、耐変形性・耐衝撃性に優れたポリカーボネード(PC)樹脂等が好適に採用される。
(実施例の作用)
次に、実施例に係る基板ケース10の作用につき説明する。先ず始めに、表示制御基板20の発熱量が少なく、冷却ファンを設置する必要がない場合について説明を行なう。基板ケース10内に冷却ファンを設置する必要がない場合、図3(a)に示すように、前記通風孔34は、冷却ファンによって遮蔽されることなく開放状態となってしまう。また、通風孔34の周りに設けた前記1対の嵌合孔40,40も開放状態となってしまうので、これら通風孔34および嵌合孔40を介して、不正器具等を基板ケース10内へ挿入されてしまう虞がある。そこで、冷却ファンが不要な場合には、前記基板ケース10に遮蔽部材36を装着することで、不正行為に利用される虞のある前記通風孔34および嵌合孔40を遮蔽することが可能となる。
すなわち、遮蔽部材36を基板ケース10に取付ける際には、図6(a)に示すように、先ず一方の係合片44を対応の通風孔34に挿入させ、該係合片44を通風孔34に引っ掛ける。そして、図6(b)に示すように、他方の係合片44も対応の通風孔34へ挿入するよう遮蔽部材36を押し込んで、両係合片44,44を基板ケース10内における通風孔34,34の外周縁部34a,34aに夫々係合させる。この時、図5に示すように、前記位置決め片38,38が嵌合孔40,40に嵌合して遮蔽部材36の移動が規制される。すなわち、位置決め片38,38により遮蔽部材36に対する前記係合片44,44の解除方向への移動が規制されるので、基板ケース10の外側から遮蔽部材36を取外すことは不可能となる。
次に、前記表示制御基板20の発熱量が多く、冷却ファンを設置する必要がある場合には、前記取付部30に冷却ファンを取付けた後、基板ケース10を遊技盤12に設置する。また、前記遮蔽部材36を基板ケース10に取付ける必要はなく、前記通風孔34を開放状態にする。これにより、冷却ファンが通風孔34を介して外部空気を基板ケース10内へ取り込むことができ、表示制御基板20を好適に冷却することが可能となる。ここで、前記通風孔34および嵌合孔40を介して不正器具を挿入させようとしても、前記冷却ファンにより干渉されるので、不正行為を防止することができる。
以上に説明したように、実施例に係る基板ケース10によれば、遮蔽部材36によって冷却ファン用の通風孔34を閉塞するので、ゴト行為を好適に防止することができる。従って、冷却ファンを要しない遊技機においても基板ケース10を使用することが可能となる。また、冷却ファンを備える遊技機に対しては、前記遮蔽部材36を使用することなく基板ケース10を設置すればよい。すなわち、冷却ファンの要否に合わせて遮蔽部材36を選択的に装着することにより、冷却ファンの要否に拘わらず共通の基板ケース10を使用することができ、製造コストを低廉にすることができる。また、係合片44が基板ケース10の内面に係合すると共に、位置決め片38が嵌合孔40に臨んで遮蔽部材36の面方向への移動を規制するので、該遮蔽部材36を基板ケース10の外側から取外すことが不可能となり、ゴト行為の確実な防止を実現し得る。
また、遮蔽部材36の一方の対角線l1上に1対の係合片44,44を設けると共に、他方対角線l2上に1対の位置決め片38,38を設けたから、遮蔽部材36の面方向への移動を規制して、基板ケース10の外側からの取外しをより確実に不能にし得る。更に、係合片44が係合する通孔として通風孔34を利用することで、基板ケース10に通孔を別途設ける必要はなく、基板ケース10の構成を簡略化し得る。
なお、実施例で示した基板ケース10は、遊技盤12の後面12aに取付けられていたが、遊技機の本体等、その他の部材に取付けられるものであってもよい。また、実施例の基板ケース10は、閉じた空間をなす箱体状に形成されていたが、例えば、側面や上下の面が開放した形状であってもよい。
実施例における遮蔽部材36は、円形状に配列された複数の通風孔34の1つに係合片44が係合する構成をなしていた。しかしながら、必ずしも通風孔34を複数設ける必要はなく、例えば、円形や矩形の単一の通風孔34を設けて、その内周縁に係合片44が係合するよう構成してもよい。また、実施例では、係合片44が通風孔34に係合する構成としたが、係合片44が係合する通孔を別途基板ケース10に開設してもよい。更に、係合片44を3つ以上設けたり、前記位置決め片38,38を省略して全て係合片44とすることも可能である。
実施例では、遮蔽部材36の形状を矩形状としたが、通風孔34を覆い得るものであれば、円形や楕円形等、その他の形状であってもよい。また、位置決め片38が嵌合する嵌合孔40は、基板ケース10を貫通する「通孔」として構成したが、位置決め片38が臨む凹状の嵌合部を基板ケース10に設けてもよい。
本発明の実施例に係る基板ケースが実装された遊技盤を示す背面図である。 基板ケースを示す縦断側面図であって、(a)は図3(a)のII−II線断面図を示し、(b)は図3(b)のII−II線断面図を示す。 実施例に係る基板ケースを示す背面図であって、(a)は遮蔽部材を取付ける前の状態を示し、(b)は遮蔽部材を取り付けた状態を示す。 遮蔽部材を示す斜視図である。 遮蔽部材を基板ケースに取付けた状態を収容部側から見た説明図である。 遮蔽部材を基板ケースに取付ける様子を示す説明断面図であって、(a)は一方の係合片を通風孔に挿入させた状態を示し、(b)は両係合片が通風孔に係合した状態を示す。
符号の説明
10 基板ケース
12a 後面
20 表示制御基板
34 通風孔(通孔)
36 遮蔽部材
36a 一方の面
38 位置決め片
40 嵌合孔(嵌合部)
44 係合片
1 一方の対角線(一の直線)
2 他方の対角線(一の直線)

Claims (3)

  1. 遊技機の後面に配設され、該遊技機に設けられた各種電気部品の制御を行なう制御基板を収容すると共に、冷却ファン用の通風孔が設けられた基板ケースであって、
    前記通風孔を閉塞可能な寸法に設定された遮蔽部材と、
    前記遮蔽部材の一方の面に形成され、基板ケースに形成された通孔に外側から挿通された際にケース内面に係合可能な係合片と、
    前記遮蔽部材の一方の面に形成され、基板ケースに形成された嵌合部に外側から嵌合された際に前記係合片のケース内面に対する係合状態を解除する方向への遮蔽部材の移動を規制する位置決め片とから構成した
    ことを特徴とする基板ケース。
  2. 前記遮蔽部材の中心を通る一の直線上に、1対の前記係合片が中心を挟んで配置されると共に、前記一の直線と直交する他の直線上に、1対の前記位置決め片が中心を挟んで配置されている請求項1記載の基板ケース。
  3. 前記基板ケースの通孔は、通風孔である請求項1または2記載の基板ケース。
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