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JP4848089B2 - 自動車等のクラッチのための改良された液圧制御装置 - Google Patents
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JP4848089B2 - 自動車等のクラッチのための改良された液圧制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、ピストンを有する少なくとも1つの圧力発生シリンダまたは受圧シリンダを含む、自動車の、液圧ブレーキまたはクラッチ制御用の装置に関する。
【0002】
より詳細には、本発明は、前方にベース部分を有し、後方が開口したシリンダ本体を含む少なくとも1つのシリンダと、このシリンダ本体の内側ボア内で軸方向にスライドするピストンと、ピストンの外周部と協働するよう、シリンダ本体によって支持された少なくとも1つのダイナミックシール部材とを備え、シリンダ本体が、プラスチックのような合成材料から形成されており、ピストンが、液圧チャンバの境界を定める前方面を有する、自動車用の液圧ブレーキおよびクラッチを制御するための装置に関する。
【0003】
この種の装置は、例えばドイツ国実用新案登録出願第29516488号、フランス国特許第274920号または1998年6月9日にフランス国特許願第98 07213号明細書に記載されている。
【0004】
本発明の目的は、製造コストが低く、シリンダ本体の構造を簡略化した、上記タイプの制御装置を提案することにある。
【0005】
このような見地から、本発明に係わる制御装置は、前記シリンダ本体が、前記ベース部分を含むブラインド前方部品と、中心部品と、後方に開口する後方部品とを前方から後方に軸方向に順次有し、前記部品がシールされた状態に共に接合されており、内側ボアが前方部分と後方部分とから成り、前方部分が、シリンダ本体の前方部品内に形成されており、後方部分が、シリンダ本体の後方部品内に形成されており、シリンダ本体の中心部品内に、前記ダイナミックシール部材が取り付けられていることを特徴とする。
【0006】
かかる構造により、本装置を装備するべき自動車のモデルおよびタイプに応じて決まる、自動車ごとに異なる制御装置を締結するための手段、および液圧チャンバに流体を供給するための手段のために、互いに異なる種々の中心部品を製造することにより、シリンダ本体の前方部品および後方部品を標準化し、種々の製品を提供することが可能となる。
【0007】
本発明の別の特徴は、次のとおりである。
・前記シールされたジョイントは、接着剤による接着によって得たものである。
【0008】
・前記ジョイントは、熱を間接的に加えることによる溶着によって得たものである。
【0009】
・前記シールされたジョイントは、レーザータイプの少なくとも1つのエネルギ源を用いた溶着により製造されたものである。
【0010】
・前記シールされたジョイントは、例えばレーザータイプの赤外線によって製造されたものである。
【0011】
・前記シールされたジョイントは、超音波溶着によって製造されたものである。
【0012】
・前記シールされたジョイントは、摩擦溶着によって製造されたものである。
【0013】
・前記シールされたジョイントは、高周波溶着によって製造されたものである。
【0014】
・前記シールされたジョイントは、強磁性部材の誘導溶着によって溶着され、製造されたものである。
【0015】
・前記シールされたジョイントは、ミラー溶着によって得たものである。
【0016】
・ピストンは、径方向の間隙をもってシリンダ本体の中心部品を貫通している。
【0017】
・シリンダ本体の前方部品の軸方向を向く管状後方部分、および後方部品の軸方向に向いた管状前方部分は、シリンダ本体の中心部品の相補的な前方部分および後方部分に、それぞれ溶着されている。
【0018】
・前記管状部分の外側周面は、熱を間接的に加えることによる溶着により、シリンダ本体の中心部品の前記相補的部分の内側周面にシールされた状態で固定されている。
【0019】
・前記管状部分の内側周面は、熱を間接的に加えることによる溶着により、シリンダ本体の中心部品の前記相補的部分の外側周面にシールされた状態に固定されている。
【0020】
・前記管状部分は、シリンダ本体の中心部品のラジアルショルダーに軸方向に当接している。
【0021】
・中心部品は、横断ダクトを含み、この横断ダクトは、ピストンの外周部に対向した関係で、中心部品の軸方向を向く中心孔にほぼ径方向に開口している。
【0022】
・シリンダ本体の中心部品は、制御装置を締結するための横断プレートとして構成されている。
【0023】
・本装置は、シリンダ本体の中心部品内に取り付けられた、2つのダイナミックシール部材、すなわち前方部材および後方部材を含んでいる。
【0024】
・前方ダイナミックシール部材および後方ダイナミックシール部材は、径方向内側に開口する、シリンダ本体の中心部品に形成されたハウジングに、それぞれ配置されている。
【0025】
・シリンダ本体の後方部品の後端部は、ピストンの軸方向後方への変位を制限するように、ピストンの後端部と協働するようになっている、少なくとも1つの当接部を含んでいる。
【0026】
・ピストンは、周辺ピストンジャケットを含み、このピストンジャケットは、ピストンに軸方向に固定されており、シリンダ本体の内側ボア内で軸方向にスライドするようになっている。
【0027】
・ピストンジャケットは、ピストンジャケットの内外を連通させるための少なくとも1つの孔を有し、この孔は、ダイナミックシール部材のいずれかの側に変位するようになっている。
【0028】
・ピストンジャケットは、金属製である。
【0029】
添付図面を参照して、次の詳細な説明を読めば、本発明の上記以外の特徴および利点が明らかとなると思う。
【0030】
次の説明において、互いに同一、または類似する部品には、同じ符号を付してある。
【0031】
図面は、自動車のクラッチ用の制御装置における圧力発生器の形態をした制御シリンダを示す。
【0032】
この装置(図示せず)は、圧力発生シリンダを含み、この圧力発生シリンダは、ダクトを介して、受圧シリンダに接続されている。この受圧シリンダの構造は、圧力発生シリンダに類似している。
【0033】
各受圧シリンダまたは圧力発生シリンダは、容積可変液圧チャンバを構成するように、シリンダ本体の内部で軸方向に移動自在なピストンを備えている。この液圧チャンバには、排出を行う接続ポートが開口している。
【0034】
圧力発生シリンダはピストンロッドを備え、このピストンロッドは、例えばドライバーによって踏み込まれるクラッチペダル、または所定のプログラムにしたがって始動するアクチュエータに結合されている。
【0035】
圧力発生シリンダのピストンは、液圧チャンバ内に収容されている流体、例えばオイルをチャンネルまたはダクトに向けて押し出すようになっている。このチャンネルまたはダクトは、圧力発生シリンダと受圧シリンダとを接続している。
【0036】
クラッチが係合している時は、圧力発生シリンダの液圧チャンバの容積は最大であるが、受圧シリンダの制御チャンバの容積は最小である。
クラッチを切ると、圧力発生シリンダの液圧チャンバの容積は減少するが、受圧シリンダの制御チャンバの容積は増加する。
【0037】
次に、受圧シリンダのピストンは、ロッドに作用し、このロッドは、例えば摩擦クラッチの一部であるクラッチ解除ベアリングを作動するクラッチ解除フォークに作用するようになっている。
【0038】
別の変形例では、ピストンは、引っ張り時に、ケーブルまたは他の手段を介して前記フォークに作用する。
圧力発生シリンダおよび受圧シリンダは、ピストンとシリンダ本体のベースとの間で作動するスプリングを備えている。ドライバーがクラッチペダルにかかる圧力を解放するか、またはアクチュエータが初期のクラッチ係合位置に復帰すると、圧力発生シリンダのリターンスプリングは膨張し、ピストンを最初の位置へ復帰させるが、圧力発生シリンダのリターンスプリングは、クラッチスプリング、例えばダイヤフラムにより圧縮され、受圧シリンダのピストンは、元の位置へ復帰する。
【0039】
図面において、圧力発生シリンダ10は、圧力送り位置に示されており、シリンダ本体17を備えている。このシリンダ本体17は、プラグ19によって閉じられた入口ポート18を有する。受圧シリンダ(図示せず)を圧力発生シリンダ10に接続しているダクトまたはチャンネル(図示せず)は、この入口ポートを介して、圧力発生シリンダの液圧チャンバ20に開口している。
【0040】
チャンバ20の容積は可変である。このチャンバの境界は、シリンダ本体17とピストン21とによって定められており、ピストン21は、シリンダ本体17内で軸方向に移動できるように取り付けられている。
シリンダ本体17はほぼ管状であり、本発明の特徴によれば、3つの別個の部品から成っている。これら3つの部品は、プラスチック材料を成形することにより別々に製造されており、前方から後方、すなわち図面では、左から右へ軸方向に順次配置されている。
【0041】
これら3つの部品は、オリフィス18および軸方向前方端部に設けられたプラグ19を含む前方部品17Aと、中心または中間部品17Bと、後方部品17Cから成っている。
【0042】
これら3つの部品17A、17Bおよび17Cから成るシリンダ本体17は、内側ボア22を有する。この内側ボア22は、実質的に盲ボアであり、シリンダ本体17の全体の対称軸線に対応する軸線X−Xに形成されており、入口ポート18が開口する求心方向を向くベース部分24を有する。このベース部分24は、例えばシーム加工により、上記ダクトを接続するための接続部分25の一部である。この接続部分25は、この目的のためにダクトと圧力発生シリンダとを締結するクリップが嵌合される内側通路26を有する。
【0043】
別の変形例として、接続部分はネジタイプのものでよい。
【0044】
シリンダ本体17は、後方がほぼ開口している。すなわちその後方部品17C自身が、後方に開口している。
2つの軸方向端部部品、すなわち前方部品17Aおよび後方部品17Bは、プラスチック材料で成形することが容易な、簡単な構造をした、全体がチューブ状の部材となっている。
【0045】
ピストン21をスライド運動させながらガイドするための内側ボア22は、本発明の特徴によれば、前方部品17A内に形成された前方部分22Aと、後方部品17C内に形成された後方部分22Cとを含み、これら2つの部分、すなわち前方部分22Aと後方部分22Cとは、互いに整合し、同軸状となっている。
【0046】
ピストン21は、シリンダ本体17内でスライドするようになっている。より正確には、シリンダ本体の内側ボア22内で、図1に示す後退位置、すなわちクラッチ解除位置からスタートし、後方から前方へ前進した位置、すなわちクラッチ係合位置(図示せず)へ向かってスライドするようになっている。
【0047】
図1に示す後退位置、すなわちクラッチ解除位置では、液圧チャンバ20および制御流体は加圧されているが、前進位置では、チャンバ20および制御流体は減圧されている。
【0048】
求心方向を向くベース部分24と一体成形することにより、ほぼ切頭円錐形の突起28が一体的に形成されている。この突起は、ボア22内で軸方向後方に向かって延び、リターンスプリング29をセンタリングするためのセンターを構成している。リターンスプリング29は、本例ではシリンダ本体17とスプリング21との間、より詳細には、ピストン21の横断ベース部分24と前方との間で作用する螺旋スプリングとなっている。
【0049】
当然ながら、ポート18は、ベース部分24を貫通するように形成されており、ベース部分24と一体成形された突起28の側面で開口している。
ピストン21の本体は、ほぼ管状のプラスチック材料で成形された部品である。この本体は、前方部分に横断壁30を有し、この横断壁の前方横断面31は、軸方向の後方において、液圧チャンバ20の境界を構成しているが、その後方面32は、ピストンロッド33のヘッドと協働するようになっている。
【0050】
ピストン21の本体は、チムニー部分34だけ、その前方横断面30から軸方向前方に延びている。チムニー部分34は、円筒状の盲中心孔35を備える切頭円錐形の外形を有し、中心孔35の軸方向を向くベースは、壁30の前方面31によって構成されている。
【0051】
チムニー部分34のまわりには、螺旋リターンスプリング29が取り付けられており、このチムニー部分のベースは、リターンスプリング29をセンタリングするように働き、スプリングの軸方向後端部は、ピストン21の横断壁30の前方面31に当接している。
【0052】
従って、スプリング29は、ベース部分24と前方面31との間で働く。
突起28の軸方向後方横断端面36は、当接部を構成することができ、この当接部に、チムニー部分34の軸方向前端面37が協働するようになっている。
より詳細には、伸長位置では、ピストン21はチムニー部分34の前端面37を介し、突起28の面36に接触している。従って、シリンダ本体17はピストン21の軸方向前方への変位を制限する当接部28を有する。
【0053】
プラスチック材料製のピストン21の管状本体は、スリーブ部分38として、横断壁30から軸方向後方に延びている。このスリーブ部分38は、ボア39を有し、ボア39の前方ベース部分は、ピストン21の横断壁30の後方面32によって構成されている。
ボア39のベース37は、ほぼ半円形であり、ピストンロッド33の軸方向前端部に形成された相補的ヘッド40を受けるようになっている。
【0054】
ヘッド40、従ってピストンロッド33は、ボア39内に軸方向に係止されている。よって、弾性変形可能な要素26により、ピストン21に対して保持されている。弾性変形可能な要素26については、本書では詳細には説明しない。
従って、ロッド33は、ピストン21内、詳細には、スリーブ部分38のベース32に対して回転できるようになっている。
【0055】
ピストン21は、その円筒形外周部にピストンをシールするための固定シール41を支持している。このシール41は、本例では横断壁31と整合した状態で、円筒外周部に形成された内側ラジアル溝内に取り付けられたOリングシールとなっている。固定シールを、他の形状とすることも可能である。
この固定シール41は、ピストンジャケット42の円筒形内周表面と協働するようになっており、ピストンジャケット42は本例では金属製である。
【0056】
ピストンジャケット42は、ピストン21を囲む管状要素であり、ピストン21は、ジャケット42内に嵌合されている。ジャケット42は、例えば陽極処理されたアルミニウムまたは熱処理されたスチールから製造されている。
【0057】
図示されていない前進部分34が突起28に接触し、他方、前方横断ターミナルエッジ42Aがこれに対向する横断ベース部分24から軸方向に離間するように、チムニー部分34に対して軸方向に突出した状態で前方に延びている。ピストンジャケット42の寸法は、チムニー部分34およびリターンスプリング29がピストンジャケット42内に、間隙をもって径方向に嵌合されるような値となっている。
【0058】
ピストンジャケット42の円筒形内周部は、ピストン21の円筒形外周部および固定シール41の外周部と密に接触している。
ピストンジャケット42は、ピストン21に対して軸方向に固定されている。このような固定は、固定シール41の協働と共に、まずピストン21とピストンジャケット42との間のラジアルグリップ効果によって達成されている。
【0059】
ピストンジャケット42に対するピストン21のこのような軸方向の相対的固定を完全にし、更に共に回転するような固定を完全とするために、本例では、ピストンジャケット42が、その軸方向後方のターミナルエッジ42Cの領域にラグ44を有している。このラグ44は、ピストン21のスリーブ部分38の後端部部分38C内にて軸線X−Xに向くよう、径方向に形成された締結溝43内に係合した状態で嵌合される。
【0060】
本発明の範囲から逸脱することなく、ピストン21とピストンジャケット42とを、共に回転するように軸方向に結合するための他の手段を考えつくこともできる。
いずれのケースにおいても、このように、シリンダ本体17の内側ボア22内で軸方向に移動自在なユニットを構成する、ピストン21とピストンジャケット42から成る一体的なサブアセンブリが提供される。このピストンジャケット42とピストン21とは、互いに同心的であり、軸線X−Xと同軸状の部品となっている。
【0061】
シリンダ本体は、自動車の固定部品に固定されるようになっているので、圧力発生シリンダ10のほぼ固定された部分の一部となっているが、ピストンロッド33を有するピストン21は、圧力発生シリンダの可動部分の一部となっている。
【0062】
本発明の特徴によれば、シリンダ本体17の中心部分17Bは、中間プレート状に製造されており、この中間プレートは、本体17の前方部分17Aと後方部分17Cとの間に配置されている。
【0063】
プレート17Bは、軸線X−Xに対して直角に径方向に配置された平面において横方向に延びている。
【0064】
チューブ49により、シリンダ本体17の内部は、フィードバックリザーバ(図示せず)に接続できるようになっている。主フィードバックリザーバは、圧力発生シリンダ10の外側に取り付けられており、圧力発生シリンダおよび受圧シリンダの液圧チャンバは、液圧流体、例えばオイルによって満たされている。
【0065】
リザーバの一部は、液圧流体によって満たされており、リザーバは、図面に示されていないダクトを介して、チューブ49に接続されている。チューブ49は、その前端面45内の中心部品17Bに形成された開口部50に開口している。この開口部50は、ダクト51の一端であり、ダクト51は、軸線X−Xに対して傾斜しており、ダクト51は、その前面45Aから中心部品17Bを貫通し、後方かつ軸方向内側に向かって円筒形中心孔53内へ開口している。
【0066】
中心孔53は、中実の中心部分54内に形成され、軸方向に配置されており、中心部分54は、中心部品17Bのうちのほぼ円筒形の環状であり、更に、後に詳細に説明するように、内側ボア22の前方部分22A、および後方部分22Cとほぼ同軸状かつ同心状となっている。円筒形孔53の内径は、本例ではボア22の内径よりも大きいので、ピストンジャケット42の円筒形外周面は、孔53を径方向の間隙をもって貫通している。
【0067】
中心部品17Bの前面45Aに形成された相補的ハウジング内に、チューブ49の後端部を圧嵌めし、次に、例えば間接加熱による溶着により、チューブ49を中心部品17Bに締結する。
これに鑑み、当然ながら、チューブ49はシリンダ本体17の中心部品17Bを成形する材料とコンパーチブルなプラスチック材料から製造されている。
【0068】
次に、図1および図2を参照して、共にシリンダ本体17を構成する3つの部品を接合し、シールされた状態に締結するための手段の、本発明の第1実施例について説明する。
【0069】
図1および図2に示す第1実施例では、前方部品17Aの軸方向後端部56Aおよび後方部品17Cの軸方向前端部56Cの各々は、中実な管状部分として形成されている。これら管状部分の径方向の厚さは、前方部品17Aまたは後方部品17Cの管状主要部分の径方向の厚さより若干大きく、これら2つの管状部分56Aおよび56Cは、同じ径方向の寸法、すなわち特に同じ内外径を有することが好ましい。
【0070】
対向した状態で中心部品17B内に形成された相補的ハウジング内には、軸方向に各管状部分56A、56Cが嵌合されている。
より詳細には、プレート状をした中心部品17Bの中実な中心部分54は、2つのスリーブ部分、すなわちブッシュ、すなわち前方スリーブ部分17Aと後方スリーブ部分17Bとを含み、これらスリーブ部分は、中心部品17Bの対向する前方横断面45Aおよび後方横断面45Cから、それぞれ軸方向前方および軸方向後方に延びている。
【0071】
各ブッシュ27A、27Cは、ほぼ円筒形の環状であり、中心部品17Bの中実な中心部分54と一体的に形成されている。各ブッシュは、内側の円筒形周面23A、23Cを構成しており、横断前方ショルダー64Aおよび横断後方ショルダー64Cにより、それぞれ、軸方向後方および前方に境界が形成されている。
【0072】
各ショルダーは、中心部品17Bに対する前方部品17A、および後方部品17Cの相対的な軸方向位置を決定する軸方向当接部を形成している。その理由は、これらの部品が、それぞれの横断面の前記ショルダー64A、64C、すなわち後方管状部分156Aの後方面および管状前方部分56Cの前方面156Cに当接係合しているからである。
【0073】
従って、円筒形ハウジング23Aおよび23Cは、シリンダ本体17の前方部品17Aおよび後方部分17Bのそれぞれの相対的軸方向位置、更にピストンジャケット42がスライド運動できるように取り付けられたシリンダ本体17の内側ボア22の前方部分22Aおよび後方部分22Cの整合、および完全な同心度を正確に決定している。
【0074】
本発明の構造によれば、シールされた溶着ゾーン58A、58Cは、管状部分56A、56Cの円筒形外周面と、スリーブ部分27A、27Cの円筒形内周面23A、23Cとの間の境界部に対応している。
従って、間接加熱による溶着作業を行う溶着ゾーン58A、58Cは、極めて精密であり、圧力発生シリンダ10の他の部分、および部品に溶着作業による致命的な影響を受けないゾーンは限られている。
【0075】
図1および図2に示す実施例の構造は、赤外線による溶着作業により、シールされたジョイントによる組み立てをするのに特に適している。
このために、本発明における中心部品17Aは、赤外線を透過するプラスチック材料を成形することによって製造されている。一方、前方端部部分17Aおよび後方端部部分17Bは、赤外線を吸収するプラスチック材料、例えば前記赤外線お吸収するよう、1〜2%の比率でカーボンのような少なくとも一種の添加物が添加された、部分17Aと同じ透明プラスチックで製造することが望ましい。
【0076】
変形例として、2材料成形方法を使用することにより、共に合体するように溶着される部品だけを、赤外線を透過する、または吸収する材料で製造してもよい。 次に、境界ゾーン58A、58Cを溶着させるレーザービームを使って、赤外線溶着作業を実行する。
本発明は、赤外線によるシールされた溶接部を製造する作業だけに限定されるものではない。
【0077】
溶着すべき部品内に、小さい強磁性粒子を混入させることによって、特に形成できるジョイントとなるように、強磁性部材の間のジョイントを形成するよう、超音波溶着、高周波溶着または誘導溶着により、このシール締結を行うことも可能である。
【0078】
別の変形例では、ミラー溶着、すなわち後で引き出される中間加熱部品を使った溶着によって、ジョイントを製造する。
【0079】
外部に対して液圧チャンバ20をシールする有効性は、本例では2つのダイナミックシール、すなわち前方シール59Aと後方シール59Cによって得られる。これらのシールは、本発明の特徴によれば、シリンダ本体17の中心部分17Bによって行われる。これら各シールは、ピストンジャケット42の外周部、すなわち前記ピストンジャケット42の円筒形外側表面と協働する。
【0080】
各ダイナミックシール、すなわち前方シール59Aおよび後方シール59Cは、本例ではリップ付きチャンネルシールである。このチャンネルシールは、中心部品17Bの中実中心部分54内に形成された相補的シーティング123A、123C内に取り付けられている。各ダイナミックシール59A、59Cは、その径方向内側のリップを介し、ピストンジャケット42の外側円筒形表面と協働できるように、径方向内側に開口している。
【0081】
別の変形例として、各ダイナミックシールを複合シール部材とすることができる。
【0082】
従って、中心部品17Bは、その中実中心部分54によりシールボックスとして働く。このシールボックスは、本例では2つのダイナミックシール部材を支持しているが、本発明の範囲から逸脱することなく、単一のダイナミックシール部材を設けてもよい。
【0083】
シーティング123Aは、前方ダイナミックシール部材59Aが、管状部分56Aの後方横断面156Aと軸方向に対向する関係となるように、前方が軸方向に開口している。
ピストンジャケット42は、ピストンジャケット42の内外を互いに連通させる少なくとも1つの孔62を有する。
【0084】
この孔62は、ピストンジャケット42を有するピストン21の軸方向の運動に応じ、前方ダイナミックシール部材59Aのリップのいずれかの側に位置する。クラッチが係合していると、孔62は、液圧制御チャンバ20と外側主要リザーバとの間を連通させる。クラッチの作動中、孔62は図2に示すように、シール59Aに対して前方に変位するので、連通が遮断される。
【0085】
当然ながら、流体の流量を大きくし、取り付け中に回転角方向の配置を採用しなくてもよいように、共通する横断平面内にいくつかの孔62を設けてもよい。この場合、孔62は一定の間隔で円周方向へ離間される。
【0086】
孔62およびピストンジャケット42の外側円筒形表面と、中心部品17Bの中実中心部分54の孔53の内側円筒形表面との間に構成される環状軸方向空間を介して、液圧チャンバ20とリザーバとが連通する。
【0087】
図面に示していない特徴によれば、流体が外側に抜けるのを防止するために、シリンダ本体17とピストンロッド33との間、例えば中心部品17Bとピストンロッドとの間にシールベローズを設けてもよい。
【0088】
しかし、2つのダイナミックシール部材59A、59Cを設けることによって相補的シールべローズを不要にできる。
この場合、後方部品17Cを保護するために、必要であれば、相補的キャップ(図示せず)を設けることができる。このキャップは、例えば中心部品17Bの後方スリーブ部分27Cのまわりに固定され、ピストンロッド33が貫通する後方部品17Cを囲んでいる。
【0089】
当然ながら、かかる保護キャップは、シールベローズを囲むことができる。
【0090】
図3に詳細に示された第2実施例は、管状部分および相補的スリーブ部分の構造に関して、前記実施例と異なり、特にシール締結を達成するのに摩擦溶着作業に適した実施例である。
【0091】
この目的のために、前方スリーブ部分27Aおよび後方スリーブ部分27Cは、それぞれ管状部分56A、56Cの相補的部分内に軸方向に嵌合されており、管状部分56A、56Cはスリーブ部分27A、27Cの外側に放射状に配置されている。すなわち、2つのシールされた溶着ゾーン58A、58Cは、スリーブ部分27A、27Cの外側円筒形表面と形成された管状部分56A、56Cの外側ラジアル部品の相補的内側円筒形表面との間の境界ゾーンに対応している。
【0092】
本例におけるシールされた溶接部は、ゾーン58Aおよび58Cの領域内の摩擦溶着によって製造することが好ましい。前方部品17Aおよび後方部品17Cを振動させ、これらの部品を、中心部品17Bに対して相対的に回転させることにより、スリーブ部分27A、27Cに対し、外側で溶着を実施する。
【0093】
図示していない別の変形例では、本発明から逸脱することなく、第1実施例のように、外側軸方向部品17Aまたは17Cの一方を構成し、他方の外側軸方向部品17Cまたは17Aを、第2実施例と同じように構成することも可能である。
【0094】
2つの外側軸方向部品17A、17Cは、各軸方向外側部品と中心部品17Bとを接合するシールされた溶接部を製造するのに、特にどの技術を使用するかに応じて、同じプラスチック材料または異なるプラスチック材料で成形して製造できる。
【0095】
本発明の範囲から逸脱することなく、3つの部品を、機械的に逆に構成することも可能である。すなわち、中心部品17Bが軸方向外側に延び、2つの軸方向外側部品17Aおよび17Cの相補的スリーブ部分に嵌合された管状部分を含むことも可能である。
【0096】
別の変形例では、接着剤による接着によりジョイントを製造することができる。当然ながら、部品17A、17Cの一方を接着剤による接着により中心部品17Bに固定し、部品17A、17Cの他方を溶着により部品17Bに固定することも可能である。
【0097】
本発明によれば、ある製造場所で、例えば部品17A、17Bを所定位置に固定し、次に別の製造位置で、部品17Cを固定してもよい。いずれの場合でも、中心部品がシールキャリアを構成する。
【0098】
復帰機能は、ブレーキまたはクラッチペダルに関連するスプリングによって保証できるので、当然、スプリング29を設けなければならない。ピストン全体を、プラスチック材料から製造し、シールと密に接触させるために、表面処理を使って金属コーティングしてもよい。
【0099】
摩擦溶着とは、例えば振動溶着、回転溶着またはミラー溶着を意味している。溶着または接着剤による接着を最適にできるよう、部品17Cに部品17A、17Bを圧嵌めすることが好ましい。
【0100】
当然ながら、円錐形の圧嵌めを実行することが可能である。溶着作業中、溶着すべき部品の少なくとも一方に熱を直接加えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ピストンが後退位置にある、本発明の主な特徴に従って製造された圧力発生シリンダの第1実施例の長手方向軸方向断面図である。
【図2】 シリンダ本体の3つの部品のシールされた締結を示す、図1の圧力発生シリンダの中心部分の拡大詳細図である。
【図3】 本発明の第2実施例を示す、図2に類似した図である。
【符号の説明】
10 制御装置
17 シリンダ本体
17A 前方部品
17B 中心部品
17C 後方部品
21、42 ピストン
22 内側ボア
24 ベース部分
42 外周部
59A、59C ダイナミックシール部材

Claims (21)

  1. 前方にベース部分(24)を有し、後方が開口したシリンダ本体(17)を含む少なくとも1つのシリンダと、このシリンダ本体(17)の内側ボア(22)内で軸方向にスライドするピストン(21、42)と、ピストン(21)の外周部と協働するよう、シリンダ本体(17)によって支持された少なくとも1つのダイナミックシール部材(59A、59C)とを備え、シリンダ本体(17)が、プラスチックのような合成材料から形成されており、ピストン(21)が、液圧チャンバ(20)の境界を定める前方面(31)を有する、自動車の液圧ブレーキまたはクラッチを制御するための装置(10)において、前記シリンダ本体(17)が、前記ベース部分(24)を含むブラインド前方部品(17A)と、中心部品(17B)と、後方に開口する後方部品(17C)とを、前方から後方に軸方向に順次備え、前記部品が、シールされた状態に共にジョイントされており、スライド運動に際し前記ピストン(21)をガイドする内側ボア(22)が、前方部分(22A)と後方部分(22C)とから成り、前方部分(22A)シリンダ本体(17)の前方部品(17A)内に形成されており、後方部分(22C)シリンダ本体(17)の後方部品(17C)内に形成されており、前記前方部分(22A)と前記後方部分(22C)、互いに直線上にあり、かつ同軸であり、前記ピストン(21)、前記内側ボア(22)内で前記前方部分(22A)から前記後方部分(22C)に延び、前記ダイナミックシール部材(59A、59C)、シリンダ本体(17)の中心部品(17B)内に取り付けられていることを特徴とする、液圧ブレーキまたはクラッチを制御するための装置。
  2. ジョイントを、接着剤による接着によって得ていることを特徴とする、請求項1記載の装置。
  3. ジョイントを、熱を間接的に加えることによる溶着によって得ていることを特徴とする、請求項1記載の装置。
  4. ジョイントを、ミラー溶着によって得ていることを特徴とする、請求項1記載の装置。
  5. ジョイント(58A、58C)、レーザータイプの赤外線によって溶着して、製造されたジョイントであることを特徴とする、請求項3記載の装置。
  6. 前記ジョイント(58A、58C)、超音波溶着によって溶着されたジョイントであることを特徴とする、請求項3記載の装置。
  7. 前記ジョイント(58A、58C)、摩擦溶着によって溶着されたジョイントであることを特徴とする、請求項3記載の装置。
  8. 前記ジョイント(58A、58C)、高周波溶着によって溶着されたジョイントであることを特徴とする、請求項3記載の装置。
  9. 前記ジョイント(58A、58C)、強磁性部材の誘導溶着によって溶着されたジョイントであることを特徴とする、請求項3記載の装置。
  10. ピストン(21、42)は、径方向の間隙をもって、シリンダ本体(17)の中心部品(17B)を貫通していることを特徴とする、請求項1記載の装置。
  11. シリンダ本体(17)の前方部品(17A)の軸方向を向く後方の管状部分(56A)、およびシリンダ本体(17)の後方部品(17C)の軸方向を向く前方の管状部分(56C)、シリンダ本体(17)の中心部品(17B)の前方の相補的部分(27A)および後方の相補的部分(27C)に、それぞれ溶着されていることを特徴とする、請求項1記載の装置。
  12. シリンダ本体(17)の前方部品(17A)の管状部分(56A)およびシリンダ本体(17)の後方部品(17C)の管状部分(56C)の外側周面、熱を間接的に加えることによる溶着により、シリンダ本体(17)の中心部品(17B)の相補的部分(27A、27C)の内側周面(23A、23C)にシールされた状態で固定されていることを特徴とする、請求項3記載の装置。
  13. シリンダ本体(17)の前方部品(17A)の管状部分(56A)およびシリンダ本体(17)の後方部品(17C)の管状部分(56C)の内側周面、熱を間接的に加えることによる溶着により、シリンダ本体(17)の中心部品(17B)の相補的部分(27A、27C)の外側周面(23A、23C)に、シールされた状態で固定されていることを特徴とする、請求項3記載の装置。
  14. 前記管状部分(56A、56C)、シリンダ本体(17)の中心部品(17B)のラジアルショルダー(64A、64C)に軸方向に当接していることを特徴とする、請求項13記載の装置。
  15. 中心部品(17B)は、横断ダクト(51)を含み、この横断ダクト(51)は、ピストン(21)の外周部に対向するように、中心部品(17B、54)の中心孔(53)に、径方向に開口し、中心部品(17B、54)の中心孔(53)は、軸方向を向いていることを特徴とする請求項1記載の装置。
  16. シリンダ本体(17)の中心部品(17B)本発明の装置(10)を締結するための横断プレートとして構成されていることを特徴とする、請求項1記載の装置。
  17. シリンダ本体の中心部品(17B)内に取り付けられた、2つのダイナミックシール部材、すなわち前方ダイナミックシール部材および後方ダイナミックシール部材(59A、59C)を含むことを特徴とする、請求項1記載の装置。
  18. 前方ダイナミックシール部材(59A)および後方ダイナミックシール部材(59C)、径方向内側に開口する、シリンダ本体の中心部品(17B)に形成されたハウジング(123A、123B)に、それぞれ配置されていることを特徴とする、請求項17に記載の装置。
  19. シリンダ本体の後方部品(17C)の後端部、ピストン(21)の軸方向後方への変位を制限するように、ピストンの後端部と協働するようになっている、少なくとも1つの当接部を含むことを特徴とする、請求項1記載の装置。
  20. ピストン(21)、周辺ピストンジャケット(42)を含み、このピストンジャケットが、ピストンに軸方向に固定されており、シリンダ本体(17)の内側ボア(22)内で軸方向にスライドするようになっていることを特徴とする、請求項1記載の装置。
  21. ピストンジャケット(42)、ピストンジャケット(42)の内外を連通させるための少なくとも1つの孔(62)を有し、この孔(62)、ダイナミックシール部材(59A)のいずれかの側に変位するようになっていることを特徴とする、請求項20記載の装置。
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