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JP4852232B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents
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JP4852232B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置に関し、特に、複数色のインクを吐出するノズルの配列を、駆動回路からの熱の影響が目立ちにくいようにしたインクジェット記録装置に関するものである。
特開2002−240306号公報(特許文献1)及び特開2003−80793号公報(特許文献2)に開示されているように、記録ヘッドよりインクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置が知られている。記録ヘッドは、列状に配列された複数のノズルと、複数の圧力室を有し略長方形の積層構造で形成されるキャビティプレートと、そのキャビティプレートに接着して積層される圧電アクチュエータプレートとにより構成されている。圧電アクチュエータプレートの上には、その圧電アクチュエータプレートに備えられる各圧電アクチュエータと電気的に接続されるフレキシブル配線基板(配線部材)が重ねて積層され、そのフレキシブル配線基板上には、ノズルからインクを吐出するための駆動信号を出力するICチップ(駆動回路)が配置されている。
また、記録ヘッドは2つに分割され、その2個の記録ヘッドそれぞれにフレキシブル配線基板が接続され、ICチップはそれぞれのフレキシブル配線基板上に配置されている。2つのフレキシブル配線基板は、列状に配列されたノズルの配列方向で且つ同方向に延びている。
特開2002−240306号公報(第4図、第6図等) 特開2003−080793号公報(第6図、第9図、第14図等)
従来のインクジェット記録装置では、フレキシブル配線基板がノズル列の延長方向に延びているので、複数色のインクに対応する各ノズル列がICチップから等距離にある。記録ヘッドの駆動にともないICチップが発熱すると、各色のノズルとも同じようにICチップの熱の影響を受け、温度が低いときと、高いときとではノズルからのインクの吐出特性が変わる。イエローインク等の淡い色では、記録媒体上で着弾位置やドットの大きさが乱れても目立ちにくいが、濃い色例えばブラックインクでは、その乱れが目立ちやすいので、記録品質の低下となって表れる。
また、上述したインクジェット記録装置では、フレキシブル配線基板の横幅がノズル配列方向に対して略直交する方向にあり狭い。そのため、記録媒体への記録品質を高品質化するためにノズル数を増やす場合には、フレキシブル配線基板の横幅に形成される配線数がさらに増加して配線密度が高くなり、配線の形成が細密化して製造が困難となると共に製作コストが高くなるという問題点があった。
さらに、上述したインクジェット記録装置では、インク色毎のノズル列の両端では、ICチップからの距離の差が大きくなる。よって、ICチップから各圧電アクチュエータに入力される信号が、フレキシブル配線基板上の配線抵抗の影響を受け、ノズル列の両端でのインクの吐出特性が変化して記録媒体への記録品質が低下するという問題点があった。
そこで本発明者は、フレキシブル配線基板の横幅を広くするために、ノズルの配列方向に対して略直交する方向にフレキシブル配線基板を延ばし、ICチップを記録ヘッド近傍に配設する構造を考えたが、かかる場合、ICチップからノズル列の両端までの距離の差が小さくなりフレキシブル配線基板の配線抵抗の影響は小さくなるが、ICチップから各インク色毎のノズル列までの距離が変わり、各インク色毎にノズルからのインクの吐出特性が変化し、記録が乱れて記録品質が低下するという問題が生じた。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、各インク色に対応するノズルを駆動回路からの熱の影響が目立ちにくくなるように配列して、高品質の記録を行うことができるインクジェット記録装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載のインクジェット記録装置は、記録媒体に複数色のインクを吐出して記録を行うためにインク色毎に第1の方向に列状に配列された複数のノズルを有する少なくとも1個の記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドから前記第1の方向に直交する第2の方向に延びる可撓性を有する少なくとも1個の配線部材と、その配線部材上に配設され、前記ノズルからインクを吐出させる駆動信号を出力する少なくとも1個の駆動回路とを備え、前記記録ヘッドは、前記複数のノズルに対応する複数の圧力室、これら複数の圧力室内のインクに吐出圧を付与する複数の圧電変形部、及びこれら複数の圧電変形部に対応する入力用の複数の電極を有する圧電アクチュエータを備え、前記複数の電極が、前記圧電アクチュエータの前記配線部材と対向する面に配置されており、前記配線部材は、前記複数の電極の各々に接続される部分を有しており、さらに、前記複数の電極の各々に接続される部分から前記第2の方向に延在する延在部を有し、この延在部に前記駆動回路が配置され、前記配線部材には前記駆動回路と前記複数の電極とを接続する配線パターンが形成されており、前記記録ヘッドのノズルの配列は、複数のインク色の内、濃いインク色に対応するノズル列が淡いインク色に対応するノズル列よりも前記駆動回路から離れた位置にあり、前記配線部材の内、前記濃いインク色に対応する前記電極に接続される部分は、前記淡いインク色に対応する前記電極に接続される部分よりも前記駆動回路から離れた位置にあり、前記濃いインク色の対応する前記電極と前記駆動回路とを接続する配線パターンは、前記淡いインク色に対応する前記電極と前記駆動回路とを接続する配線パターンよりも長い。
請求項2記載のインクジェット記録装置は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、前記複数のインク色の内、少なくとも2つのインク色の濃淡が略同等である場合は、インクの吐出頻度が高い一方のインク色に対応するノズル列が、インクの吐出頻度が低い他方のインク色に対応するノズル列に比べて前記駆動回路より離れた位置に配列され、前記配線部材の前記一方のインク色に対応する電極に接続される部分が前記配線部材の前記他方のインク色に対応する電極に接続される部分に比べて前記駆動回路より離れた位置に配列され、前記一方のインク色に対応する前記電極と前記駆動回路とを接続する配線パターンは、前記他方のインク色に対応する前記電極と前記駆動回路とを接続する配線パターンよりも長い。
請求項3記載のインクジェット記録装置は、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置において、前記濃いインク色に対応するノズル数は、他の各インク色に対応するノズル数よりも多く、前記配線部材の前記濃いインク色に対応する電極に接続される領域は、前記配線部材の前記各インク色に対応する電極に接続される領域より、広くなっている。
請求項4記載のインクジェット記録装置は、記録媒体に複数色のインクを吐出する複数のノズルが配列方向に並んで構成されたノズル列を複数有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドから、前記配列方向に延びる配線部材と、前記配線部材上に配設され、前記ノズルからインクを吐出させる駆動信号を出力する駆動回路とを備え、前記記録ヘッドは、前記複数のノズルに対応する複数の圧力室、これら複数の圧力室内のインクに吐出圧を付与する複数の圧電変形部、及びこれら複数の圧電変形部に対応する入力用の複数の電極を有する圧電アクチュエータを備え、前記ノズル列は、前記複数色のインクのうち同じ色のインクを吐出するノズルで構成されたノズル群を複数有し、前記複数のノズル群は、これらが属するノズル列内において前記配列方向に並んでおり、前記複数の電極が、前記圧電アクチュエータの前記配線部材と対向する面に配置されており、前記配線部材は、前記複数の電極の各々に接続される部分を有しており、さらに、前記複数の各電極に接続される部分から前記配列方向に延在する延在部を有し、この延在部に前記駆動回路が配置され、前記配線部材には前記駆動回路と前記複数の電極とを接続する配線パターンが形成されており、前記駆動回路は、前記複数のノズルの内、淡いインク色に対応するノズルよりも濃いインク色に対応するノズルに対して離れて配設され、前記配線部材の内、前記濃いインク色に対応する前記電極に接続される部分は、前記淡いインク色に対応する前記電極に接続される部分よりも前記駆動回路から離れた位置にあり、前記濃いインク色に対応する前記電極と前記駆動回路とを接続する配線パターンは、前記淡いインク色に対応する前記電極と前記駆動回路とを接続する配線パターンよりも長い。
請求項5記載のインクジェット記録装置は、請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記駆動回路と一部分が接触して配設され、その駆動回路が発する熱を熱伝導可能に構成されたヒートシンクを備えている。
請求項6記載のインクジェット記録装置は、請求項1からのいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドは、前記第2の方向に並んで2個備えられており、前記配線部材は、前記各記録ヘッドから互いに反対方向であって且つ前記第2の方向に延びて2個備えられ、前記駆動回路は、前記記録ヘッドの配列方向両側に配設され、また、前記濃いインク色に対応するノズル列が両記録ヘッドの互いに隣接する側縁寄りに配設され、前記配線部材の前記濃いインク色に対応する電極に接続される部分が両記録ヘッドの互いに隣接する側縁寄りに配設されている。
請求項7記載のインクジェット記録装置は、請求項1から6のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記複数のインク色の内、濃いインク色とはブラックインクである。
請求項1記載のインクジェット記録装置によれば、記録ヘッドは、インク色毎に第1の方向に列状に配列された複数のノズルを有している。その記録ヘッドからは、第1の方向に直交する第2の方向に可撓性を有する配線部材が延びており、その配線部材上には、ノズルからインクを吐出させるための駆動信号を出力する駆動回路が配設されている。よって、配線部材に形成される駆動回路から記録ヘッドへの配線をノズル列の長さに応じた幅内に形成できるので、配線部材を第1の方向に延ばした場合と比較して配線密度を低くでき、配線の形成が容易になると共に製作コストを低減することができるという効果がある。
また、記録ヘッドは、インク色毎に第1の方向に列状に配列された複数のノズルに対応し、記録ヘッド内のインクに吐出圧を付与する複数の圧電変形部、及びそれら複数の圧電変形部に対応する入力用の複数の電極とを有する圧電アクチュエータを備え、それら複数の電極が、圧電アクチュエータの配線部材側の上面に配置されており、配線部材は、複数の電極のそれぞれに接続される部分から第2の方向に延在する延在部を有し、この延在部に駆動回路が配置されており、記録ヘッドのノズルの配列は、複数のインク色の内、濃いインク色に対応するノズル列が淡いインク色に対応するノズル列よりも駆動回路から離れた位置にあり、配線部材の内、濃いインク色に対応する電極に接続される部分は、淡いインク色に対応する電極に接続される部分よりも駆動回路から離れた位置にある。したがって、駆動回路が発熱しても濃いインク色のノズルは、熱の影響が少ないため記録の乱れが小さく、高品質の記録を行うことができるという効果がある。
請求項2記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1に記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、複数のインク色の内、少なくとも2つのインク色の濃淡が略同等である場合は、インクの吐出頻度が高い一方のインク色に対応するノズル列が、インクの吐出頻度が低い他方のインク色に対応するノズル列に比べて駆動回路より離れた位置に配列され、配線部材の一方のインク色に対応する電極に接続される部分が配線部材の一方のインク色に対応する電極に接続される部分に比べて駆動回路より離れた位置に配列されている。したがって、その吐出頻度が高いノズル列に対応する部分の記録ヘッド発熱と、駆動回路から記録ヘッドへの熱伝導とによる影響を小さくでき、高品質の記録を行うことができるという効果がある。
請求項3記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、濃いインク色に対応するノズル数は、他の各インク色に対応するノズル数よりも多く、配線部材の濃いインク色に対応する電極に接続される領域は、配線部材の各インク色に対応する電極に接続される領域より、広くなっているので、濃いインク色の部分を乱れが少なく高速または高密度で記録することができるという効果がある。
請求項4記載のインクジェット記録装置によれば、記録ヘッドは、複数のインク色を吐出する複数のノズルがインク色毎に群をなして配列されている。配線部材は、そのノズル列の配列方向に延び、その配線部材上には、ノズルからインクを吐出させる駆動信号を出力する駆動回路が配設されている。その駆動回路は、淡いインク色に対応するノズルよりも濃いインク色に対応するノズルに対して離れて配設され、配線部材の内、濃いインク色に対応する電極に接続される部分は、淡いインク色に対応する電極に接続される部分よりも駆動回路から離れた位置にある。よって、駆動回路から発する熱の影響は、濃いインク色に対応するノズル列に対して小さくなるので、目立ちやすい濃いインク色に対応するノズルからの吐出特性が変化することを抑え、高品質の記録を行うことができるという効果がある。
請求項5記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、駆動回路には、その駆動回路の一部分と接触し、その駆動回路が発する熱を熱伝導可能に構成されたヒートシンクが備えられているので、駆動回路が発する熱を外部に放熱することができ、記録ヘッドに熱伝導することを低減することができるという効果がある。
請求項6記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1からのいずれかに記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、記録ヘッドは、第2の方向に並んで2個備えられ、配線部材は、各記録ヘッドから互いに反対方向であって且つ第2の方向に延びて2個備えられ、駆動回路は、記録ヘッドの配列方向両側に配設され、また、濃いインク色に対応するノズル列が両記録ヘッドの互いに隣接する側縁寄りに配設され、配線部材の濃いインク色に対応する電極に接続される部分が両記録ヘッドの互いに隣接する側縁寄りに配設されているので、駆動回路から濃いインク色に対応したノズル列は、最も遠い位置にあり、駆動回路からの熱の影響を小さくでき、ノズルからのインクの吐出特性が変化することを抑えるので、高品質の記録を行うことができるという効果がある。
請求項7記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1から6のいずれかに記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、複数のインク色の内、濃いインク色とはブラックインクであるので、文字などドキュメントを高品質に記録することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい第1実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施例におけるインクジェット記録装置1と、そのインクジェット記録装置1に装着されるインクカートリッジ2とを示した概略図である。
インクジェット記録装置1は、インクカートリッジ2を着脱可能に装着する装着部3と、インクカートリッジ2からインク供給チューブ4を介して供給されるインクを貯留するインクタンク5と、そのインクタンク5に貯留されたインクを記録媒体6に向けて吐出する記録ヘッド7と、インクタンク5と記録ヘッド7とを備える記録ヘッドユニット8が搭載され直線方向に往復動作するキャリッジ9と、そのキャリッジ9が往復移動するガイドとなるキャリッジ軸10と、記録媒体6を搬送する搬送機構11と、パージ装置12とを備えている。なお、本第1実施例の記録媒体6は、白色の用紙を用いるものとする。
インクカートリッジ2は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の複数色のカラーインク毎に設けられ、インクジェット記録装置1に装着されてカラー印刷が可能に構成されている。
装着部3は、ベース部3aと、そのベース部3aの両側から立設するガイド部3bとから成り、ガイド部3bに挟まれたベース部3aからは、インクカートリッジ2内に貯留されたインクを抽出する中空状のインク抽出管13と、インクカートリッジ2内に外気を導入する中空状の外気導入管14とが突出して配設されている。
このインク抽出管13の一端側には、インク供給チューブ4が連結され、インク抽出管13は、インク供給チューブ4を介してインクタンク5と連通されている。外気導入管14の一端側には、外気導入チューブ15が連結され、外気導入管14は、外気導入チューブ15を介して外気と連通されている。
パージ装置12は、記録範囲外であって記録ヘッド7に対向するように配置されており、記録ヘッド7のノズル16(図3参照)形成面を覆うパージキャップ12aと、パージキャップ12aと連通する廃インクチューブ12bと、廃インクチューブ12bを介してノズル16からインクを吸引するポンプ12cとを備えている。
次に、図2〜図5を参照して、記録ヘッドユニット8の構造を説明する。図2は断面図であり、図3は下面図であり、図4は、記録ヘッド7a及びフレキシブル配線基板27aの分解斜視図であり、図5は、図2のIII−III断面線図である。
記録ヘッドユニット8は、上述したようにインクタンク5及び記録ヘッド7を備えており、そのインクタンク5を内側に配置すると共に記録ヘッド7を支持するヘッドホルダ20と、そのヘッドホルダ20の上部に位置しインクジェット記録装置1の本体側に静置された制御回路とフレキシブルケーブルを介して接続されるプリント基板21とをさらに備えている。
記録ヘッド7は、ヘッドホルダ20の記録媒体6と対向する底部に2個(記録ヘッド7a,7b)支持されている。記録ヘッド7a,7bの下面(図3参照)には、記録媒体6に複数色のインクを吐出して記録を行うためのノズル16が、その複数色のインク色に対応して列状に配列されている。記録ヘッド7a,7bは各ノズル列が互いに略平行となるように、ノズル列の方向(以後、第1の方向と称す)と略直交する第2の方向に並んで支持されている。
各記録ヘッド7a,7bごとに、イエローインク用のノズル列となるノズル16y1,16y2、シアンインク用のノズル列となるノズル16c1,16c2、マゼンタインク用のノズル列となるノズル16m1,16m2及びブラックインク用のノズル列となるノズル16k1,16k2が1列ずつ配置され、また各記録ヘッドのブラックインク用のノズル16k1,16k2が相互に隣接し、そこから離れるにしたがってより淡い色となるようにマゼンタインク、シアンインク及びイエローインク用の各ノズルがその順に配置されている。なお、2個の記録ヘッドの同色のノズルは、キャリッジ9の走査方向に同一線上に配置してもよいが、ノズル列方向に半ピッチずらせて配置しても良い。
一般に、記録媒体6は白色あるいは淡い(明度が高い)色の用紙であるため、複数のインク色の内で濃いインク色とは、ノズル16k1,16k2から吐出されるブラックインクであり、最も淡いインク色とは、ノズル16y1,16y2から吐出されるイエローインクである。
インクタンク5は、各インクの色に応じて、シアンインク用の2つのインクタンク5c1,5c2、イエローインク用の2つのインクタンク5y1,5y2、マゼンタインク用の2つのインクタンク5m1,5m2及びブラックインク用のインクタンク5kから成る。各インクタンクは、管31y1,31y2,31c1,31c2,31m1,31m2,31k1,31k2によって記録ヘッド7a,7bの後述するインク供給口30y1,30y2,30c1,30c2,30m1,30m2,30k1,30k2に接続される。
ヘッドホルダ20は、上下に立ち上がった一対の側壁20b及び一対の側壁20c(図3参照)とにより略箱状に形成され、その内部に、記録ヘッド7a,7bが配置される空間22とインクタンク5が配置される空間23とを区画する底壁20aを有する。
ヘッドホルダ20の開放された下面には、空間22を閉塞すると共に、各ノズル16を外部に露出する露出口が形成された閉塞部材24が固着されている。記録ヘッド7a,7bは、底壁20aの下面に接着剤(図示せず)によって固着されている。
各記録ヘッド7a,7bは、それぞれ複数のプレートを積層して形成されるキャビティプレート25a,25bと、プレート型の圧電アクチュエータプレート26a,26bとにより構成されている。キャビティプレート25a,25bは、上面にインク供給口30y1,30y2,30c1,30c2,30m1,30m2,30k1,30k2(記録ヘッド7aについてのみ図4で図示)を有し、特開2002−240306号公報に記載されまた公知のものと同様に、その各インク供給口から延びるマニホールド流路を介して複数の圧力室にインクが分配され、各圧力室から対応する各ノズル16y1,16c1,16m1,16k1,16y2,16c2,16m2,16k2に至る構成である。圧電アクチュエータプレート26a,26bは、上記各圧力室と対応する複数の圧力発生手段すなわち圧電変形部を有し、その上面に各圧電変形部に接続された電極41y1,41c1,41m1,41k1,41y2,41c2,41m2,41k2(記録ヘッド7aについてのみ図4で図示)を有する。
各圧電アクチュエータプレート26a,26bの上面には、可撓性を有するフレキシブル配線基板27a,27bがそれぞれ積層され、各電極には、各フレキシブル配線基板27a,27bに搭載された駆動回路を内装するICチップ33a,33bから延びる配線パターン(図示せず)が接続されている。ICチップ33a,33bから圧電アクチュエータプレート26a,26bの各圧電変形部に駆動パルス(駆動信号)が供給(出力)されると、上記圧力室内のインクに圧力が付与され、ノズルからインクを下向きに吐出することができる。
フレキシブル配線基板27aは、図4に示すように、電極41y1,41c1,41m1,41k1の列方向すなわちノズル列方向に幅を有し、フレキシブル配線基板27a,27bは、2つの記録ヘッド7a,7bから互いに反対方向であってかつ第2の方向に延びている。フレキシブル配線基板27a,27bは、底壁20aに形成される連通路28a,28bを通って上部の空間23に入り、2個の記録ヘッド7a,7bの配列方向両側の側壁20bと略平行にヘッドホルダ20上方に延びて配設されている。そしてフレキシブル配線基板27a,27bの先端の端子部43aは、それぞれヘッドホルダ20の上部に配置されたプリント基板21にコネクタ32a,32bにより接続される。
底壁20aの記録ヘッド7a,7bの配列方向両側(連通路28a,28bの外方両側)には、ゴム状弾性部材36a,36bが固着され、その上方にフレキシブル配線基板27a,27bを挟んでICチップ33a,33bが配設されている。そのICチップ33a,33bは、ゴム状弾性部材36a,36bによってヒートシンク35a,35bに熱伝導可能に接触するように押圧されている。
図3に示すように、ICチップ33a,33bからの各ノズルの距離は、ブラックインク用のノズル16k1,16k2が最も遠く、イエローインク用のノズル16y1,16y2が最も近い。即ち、ブラックインク用のノズル16k1,16k2が、イエローインク用のノズル16y1,16y2よりもそれぞれのICチップ33a,33bから離れた位置にある。また、ICチップ33a,33bを基準に、それぞれ、ノズル16y1,16y2、ノズル16c1,16c2、ノズル16m1,16m2、ノズル16k1,16k2の順番で配列され、濃いインク色に対応するノズル列ほど遠くに配列され淡いインク色に対応するノズルほど近い位置に配列されている。
なお、マゼンタインクとシアンインクとは、そのインク色の濃淡が略同等である場合、吐出頻度が高いマゼンタインク用のノズル16m1,16m2の方がシアンインク用のノズル16c1,16c2よりもICチップ33a,33bから離れた位置に配列されている。これは、圧電アクチュエータが連続的に駆動するとその圧電アクチュエータ自体も発熱し、ノズルからのインクの吐出特性が変化してしまうので、ICチップ33a,33bからの熱の影響をより小さくするためである。
ヒートシンク35a,35bは、ICチップ33a,33bと熱伝導可能に接触してそのICチップ33a,33bが発する熱を外部に放熱するものである。ヒートシンク35a,35bは、図2に示すように、2個の記録ヘッド7a,7bの配列方向両側の側壁20b,20bの内側に、その側壁20b,20bと間隔を置いて平行に配置される側壁部37a,37bと、各側壁部37a,37bの上端を延長して側壁20b,20bの上部を逆U字状に越えヘッドホルダ20の外方に露出する露出部38a,38bとを備えている。
図5に示すように、ヒートシンク35a,35bの露出部38aの湾曲した部分には、フレキシブル配線基板27aを記録ヘッド7a側からプリント基板21(図2参照)側に通す貫通孔39aが形成されている。ヒートシンク35a,35bは、底壁20aに突出した2つの取付ボス34によって固着され、ヘッドホルダ20内に取り付けられている。
以上、説明したように、上記インクジェット記録装置1によれば、4色のインク色に対応するノズルの内、ブラックインク用のノズル16k1,16k2がICチップ33a,33bから最も離れた位置に配列され、イエローインク用のノズル16y1,16y2が最も近い位置に配列されている。ICチップ33a,33bと圧電アクチュエータとの間の配線抵抗を小さくするために、ICチップ33a,33bを各記録ヘッド7a,7bに近づけて配置すると、記録ヘッドの駆動にともなうICチップの発熱が、記録ヘッドに影響を与える。その熱の影響を受けやすいノズル16y1,16y2から吐出されるイエローインクは、記録媒体上で目立ちにくいため、着弾位置やドット径などの記録の乱れが発生してもその乱れが目立ちにくい。一方、目立ちやすいブラックインクは、熱の影響を受けにくいノズル16k1,16k2から吐出されるため、記録が乱れることが少ない。また、他の色のインクにおいても、淡い色ほどノズルをICチップ33a,33bに近く配置することで、熱の影響による記録の乱れを目立ちにくくすることができる。したがって、高品質の記録を行うことができる。
次に、図6を参照して、第2実施例の記録ヘッドユニット8のノズル列の配列状態を説明する。図6は、第2実施例の記録ヘッドユニット8の下面図である。なお、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
第2実施例の記録ヘッドユニット8のノズル列の配列は、第1実施例とほぼ同様であるが、各記録ヘッド7a,7bに、ブラックインク用のノズル116k11,116k12,116k21,116k22がそれぞれ2列千鳥格子状に配列され、その列からICチップ33a,33bに近づく方向にマゼンタ、シアン及びイエローの各インク用のノズル116m1,116m2,116c1,116c2,116y1,116y2がそれぞれ1列に配列されている。
濃いインク色であるブラックインク用のノズル116k11,116k12,116k21,116k22は、その他のインク色用のノズルと比較して列方向に1/2のピッチで2倍の数形成され、文字等のドキュメントを記録する場合、高密度な記録を高速で行うことができる。
ここで、図7を参照して、第3実施例のインクジェット記録装置について説明する。図7は、第3実施例の記録ヘッド207を模式的に示した図である。
第3実施例の記録ヘッド207は、4列のノズルを有し、その列の延長方向にフレキシブル配線基板(配線部材)227が延び、そのフレキシブル配線基板227にICチップ233が搭載されている。この実施例においてノズルは、ノズルの列方向に4つの群A,B,C,Dに分けられ、その列と直交する方向には4列にわたって同群に属するようにされている。具体的には、ICチップ233から最も離れた位置から近い方向に、ノズル群Aとしてブラックインク用のノズル216k、ノズル群Bとしてマゼンタインク用のノズル216m、ノズル群Cとしてシアンインク用のノズル216c、ノズル群Dとしてイエローインク用のノズル216yとなる。即ち、ICチップ233は、淡いインク色に対応するノズル群Dよりも濃いインク色に対応するノズル群Aに対して離れた位置に配設されている。
よって、前記各実施例と同様に、ICチップ233が発する熱の影響で、淡い色のインクの記録が乱れても目立ちにくく、また濃い色のインクはその熱の影響が少なく、記録の乱れが生じにくくなり、高品質な記録を行うことができる。
なお、図示しないが、第3実施例の記録ヘッド207は、ヘッドホルダに接着剤(図示せず)によって接着して搭載されており、そのヘッドホルダの各インク色に対応するノズルの上方には、そのインク色に対応したインクタンクが配設されている。インクタンクから記録ヘッド207のインクの供給は、各インク色に対応した管を通り、記録ヘッド207に形成された各インク供給口を介して供給される。各インク供給口から供給されたインクは、各インク供給口から延びるマニホールド流路を介して複数の圧力室にインクが分配され、各圧力室から対応する各ノズル216y,216c,216m,216kに至る構成である。
以上、実施例に基づいて本発明を説明したが、本発明は、上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、インク色は4色に限らず、多数のインク色に応じて多数のノズル列あるいは群を設けることができる。
また、上記第1及び第2実施例では、記録ヘッド7a,7bを2個で構成するものとしたが、1個の記録ヘッドで構成するインクジェット記録装置としても良いし、3個以上の記録ヘッドで構成されるインクジェット記録装置としても良い。また、第3実施例では、記録ヘッド207を1個としたが、2個以上の記録ヘッド207を備えるインクジェット記録装置とするものとしても良い。
本発明の実施例におけるインクジェット記録装置の概略図である。 記録ヘッドユニットの構造を示す断面図である。 記録ヘッドユニットの下面図である。 記録ヘッド及びフレキシブル配線基板の分解斜視図である。 図2のIII−III断面線図である。 第2実施例の記録ヘッドユニットの下面図である。 第3実施例の記録ヘッドの下面図である。
1 インクジェット記録装置
7a,7b,207 記録ヘッド
9 キャリッジ
16y1,16y2 ノズル
16c1,16c2 ノズル
16m1,16m2 ノズル
16k1,16k2 ノズル
20 ヘッドホルダ
21 プリント基板
27a,27b フレキシブル配線基板(配線部材)
33a,33b ICチップ(駆動回路)
35a,35b ヒートシンク
116y1,116y2 ノズル
116c1,116c2 ノズル
116m1,116m2 ノズル
116k11,116k12,116k21,116k22 ノズル
216y,216c,216m,216k ノズル
A,B,C,D ノズル群
41y1,41c1,41m1,41k1 電極
41y2,41c2,41m2,41k2 電極
26a,26b 圧電アクチュエータプレート(圧電アクチュエータ)

Claims (7)

  1. 記録媒体に複数色のインクを吐出して記録を行うためにインク色毎に第1の方向に列状に配列された複数のノズルを有する少なくとも1個の記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置において、
    前記記録ヘッドから前記第1の方向に直交する第2の方向に延びる可撓性を有する少なくとも1個の配線部材と、
    その配線部材上に配設され、前記ノズルからインクを吐出させる駆動信号を出力する少なくとも1個の駆動回路とを備え、
    前記記録ヘッドは、前記複数のノズルに対応する複数の圧力室、これら複数の圧力室内のインクに吐出圧を付与する複数の圧電変形部、及びこれら複数の圧電変形部に対応する入力用の複数の電極を有する圧電アクチュエータを備え、
    前記複数の電極が、前記圧電アクチュエータの前記配線部材と対向する面に配置されており、
    前記配線部材は、前記複数の電極の各々に接続される部分を有しており、さらに、前記複数の電極の各々に接続される部分から前記第2の方向に延在する延在部を有し、この延在部に前記駆動回路が配置され、前記配線部材には前記駆動回路と前記複数の電極とを接続する配線パターンが形成されており、
    前記記録ヘッドのノズルの配列は、複数のインク色の内、濃いインク色に対応するノズル列が淡いインク色に対応するノズル列よりも前記駆動回路から離れた位置にあり、
    前記配線部材の内、前記濃いインク色に対応する前記電極に接続される部分は、前記淡いインク色に対応する前記電極に接続される部分よりも前記駆動回路から離れた位置にあり、前記濃いインク色の対応する前記電極と前記駆動回路とを接続する配線パターンは、前記淡いインク色に対応する前記電極と前記駆動回路とを接続する配線パターンよりも長いことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記複数のインク色の内、少なくとも2つのインク色の濃淡が略同等である場合は、インクの吐出頻度が高い一方のインク色に対応するノズル列が、インクの吐出頻度が低い他方のインク色に対応するノズル列に比べて前記駆動回路より離れた位置に配列され、
    前記配線部材の前記一方のインク色に対応する電極に接続される部分が前記配線部材の前記他方のインク色に対応する電極に接続される部分に比べて前記駆動回路より離れた位置に配列され、前記一方のインク色に対応する前記電極と前記駆動回路とを接続する配線パターンは、前記他方のインク色に対応する前記電極と前記駆動回路とを接続する配線パターンよりも長いことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記濃いインク色に対応するノズル数は、他の各インク色に対応するノズル数よりも多く、
    前記配線部材の前記濃いインク色に対応する電極に接続される領域は、前記配線部材の前記各インク色に対応する電極に接続される領域より、広いことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 記録媒体に複数色のインクを吐出する複数のノズルが配列方向に並んで構成されたノズル列を複数有する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドから、前記配列方向に延びる配線部材と、
    前記配線部材上に配設され、前記ノズルからインクを吐出させる駆動信号を出力する駆動回路とを備え、
    前記記録ヘッドは、前記複数のノズルに対応する複数の圧力室、これら複数の圧力室内のインクに吐出圧を付与する複数の圧電変形部、及びこれら複数の圧電変形部に対応する入力用の複数の電極を有する圧電アクチュエータを備え、
    前記ノズル列は、前記複数色のインクのうち同じ色のインクを吐出するノズルで構成されたノズル群を複数有し、前記複数のノズル群は、これらが属するノズル列内において前記配列方向に並んでおり、
    前記複数の電極が、前記圧電アクチュエータの前記配線部材と対向する面に配置されており、
    前記配線部材は、前記複数の電極の各々に接続される部分を有しており、さらに、前記複数の各電極に接続される部分から前記配列方向に延在する延在部を有し、この延在部に前記駆動回路が配置され、前記配線部材には前記駆動回路と前記複数の電極とを接続する配線パターンが形成されており、
    前記駆動回路は、前記複数のノズルの内、淡いインク色に対応するノズルよりも濃いインク色に対応するノズルに対して離れて配設され、
    前記配線部材の内、前記濃いインク色に対応する前記電極に接続される部分は、前記淡いインク色に対応する前記電極に接続される部分よりも前記駆動回路から離れた位置にあり、前記濃いインク色に対応する前記電極と前記駆動回路とを接続する配線パターンは、前記淡いインク色に対応する前記電極と前記駆動回路とを接続する配線パターンよりも長いことを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 前記駆動回路と一部分が接触して配設され、その駆動回路が発する熱を熱伝導可能に構成されたヒートシンクを備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記記録ヘッドは、前記第2の方向に並んで2個備えられており、
    前記配線部材は、前記各記録ヘッドから互いに反対方向であって且つ前記第2の方向に延びて2個備えられ、
    前記駆動回路は、前記記録ヘッドの配列方向両側に配設され、また、前記濃いインク色に対応するノズル列が両記録ヘッドの互いに隣接する側縁寄りに配設され、
    前記配線部材の前記濃いインク色に対応する電極に接続される部分が両記録ヘッドの互いに隣接する側縁寄りに配設されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記複数のインク色の内、濃いインク色とはブラックインクであることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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