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JP4852263B2 - 半導体装置の製造方法と、半導体装置のチップパタンの補正プログラム - Google Patents
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半導体装置の製造方法と、半導体装置のチップパタンの補正プログラム Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、半導体装置のチップパタンの補正プログラムに関する。
半導体装置のチップ内のレイアウトは、チップパタンとして、例えばGDSIIのデータ形式で作成されている。このチップパタンに基づいて半導体装置を製造しても、半導体装置の実パタンがチップパタンとは異なっている場合がある。そこで、実パタンがチップパタンに一致するように、半導体装置の製造に補正したチップパタンを用いている。また、半導体装置の製造では、製造に適したデータ形式に変換されたチップパタンが使用される。このように、チップパタンは、半導体装置の製造に先立って、補正され、データ形式が変換されている。
従来、チップパタンの補正と、チップパタンのデータ形式の変換は、コンピュータにより、チップ毎、マスク毎で行われてきた(例えば、特許文献1参照。)。
近年、半導体装置の微細化、集積化により、チップパタンのデータ量は増大している。コンピュータにより、チップパタンの補正またはチップパタンのデータ形式の変換を一つのチップ等について行うと、チップパタンの補正等に要するメモリの容量は実メモリの容量を越え、スワップメモリを使用する場合が多くなった。スワップメモリは実メモリに比べてアクセス速度が遅いため、このような状況下では、所要実行時間は所要CPU時間と比較して非常に膨大になり、ソフトウェア本来の性能が発揮できなかった。また、補正や変換に要する所要CPU時間は、補正や変換の処理をされるチップパタンの図形数Nのべき乗に比例する場合が多い。そのため、多くの図形を有すれば有するほどそのチップ等を処理するためには膨大な時間を要することになった。所要CPU時間および所要実行時間を減らすためには、補正や変換の処理する範囲をチップ等より小さい範囲に分割し、分割した範囲毎に処理した後に再度合成することが考えられる。しかし、分割された範囲によっては、チップパタンが分割されるので、分割されたチップパタンそれぞれに補正等の処理をして合成すると、微小な段差や凹凸を含む図形が生成される場合があった。微少な段差や凹凸は製造された半導体装置の精度を低下させた。すなわち、分割することにより、適切な補正や変換の処理ができない場合があった。
特開2003−43661号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、分割したチップパタンに適切な補正や変換を行うことが可能な半導体装置の製造方法を提供することにある。
また、本発明の目的は、分割したチップパタンに適切な補正や変換を行うことが可能なコンピュータに実行させるための半導体装置のチップパタンの補正プログラムを提供することにある。
上記問題点を解決するための本発明の第1の特徴は、設計平面上の半導体装置のチップパタンの存在する領域に複数の計算領域を設定することと、複数の計算領域毎に複数の計算領域のそれぞれの外側に隣接するように計算マージン領域を設け複数の計算領域のそれぞれを計算マージン領域まで拡張することと、拡張された計算領域毎にチップパタンの中から、拡張された計算領域のそれぞれに一部分でも配置されたチップパタンを選択することと、拡張された計算領域毎に拡張された計算領域のそれぞれで選択されたチップパタンを補正することと、補正された全計算領域のチップパタン重ねて配置することと、重ねて配置されたチップパタンの重なり部を除去することと、重なり部を除去したチップパタンに基づいてウェハ上に実パタンを形成することとを有する半導体装置の製造方法にある。
本発明の第2の特徴は、階層になったひとつまたは複数のファイルによって記述されそれぞれのファイルに対応し階層になった複数のセルによって構成される半導体装置のチップパタンの存在する設計平面の領域にひとつまたは複数の計算領域を設定することと、計算領域毎に計算領域に一部分でも配置されたセルを選択することと、計算領域毎に抽出されたセルによって記述されるチップパタンのうち計算領域に一部でも含まれるチップパタンを補正することと、補正した全計算領域のチップパタン重ねて配置することと、重ねて配置されたチップパタンの重なり部を除去することと、重なり部を除去したチップパタンに基づいてウェハ上に実パタンを形成することとを有する半導体装置の製造方法にある。
本発明の第3の特徴は、設計平面上の半導体装置のチップパタンの存在する領域に複数の計算領域を設定する手順と、複数の計算領域毎に複数の計算領域のそれぞれの外側に隣接するように計算マージン領域を設け複数の計算領域のそれぞれを計算マージン領域まで拡張する手順と、拡張された計算領域毎にチップパタンの中から、拡張された計算領域のそれぞれに一部分でも配置されたチップパタンを選択する手順と、拡張された計算領域毎に拡張された計算領域のそれぞれで選択されたチップパタンを補正する手順と、補正した全計算領域を合成する手順と、合成後計算領域境界で生じた半導体装置の精度を劣化させるチップパタンを重ねて配置する手順とをコンピュータに実行させるための半導体装置のチップパタンの補正プログラムにある。
本発明の第4の特徴は、ひとつまたは複数のファイルによって記述され階層になった複数のセルによって構成される半導体装置のチップパタンの存在する設計平面の領域に複数の計算領域を設定する手順と、計算領域毎に計算領域に一部分でも配置されたセルを選択する手順と、計算領域毎に抽出されたセルによって記述されるチップパタンのうち計算領域に一部でも含まれるチップパタンを補正する手順と、補正した全計算領域のチップパタン重ねて配置する手順と、重ねて配置されたチップパタンの重なり部を除去する手順とをコンピュータに実行させるための半導体装置のチップパタンの補正プログラムにある。
本発明によれば、分割したチップパタンに適切な補正や変換を行うことが可能な半導体装置の製造方法を提供できる。
また、本発明によれば、分割したチップパタンに適切な補正や変換を行うことが可能な、コンピュータに実行させるための、半導体装置のチップパタンの補正プログラムを提供できる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、まず、ステップS1において、半導体装置の設計を行い、チップパタンとなるチップデータを作成する。チップデータは、チップデータ記憶部1が記憶する。
ステップS2において、チップデータに基づいて、マスクの設計を行い、チップパタンとなるマスクパタンを作成する。マスクパタンは、マスクパタン記憶部2が記憶する。
ステップS3において、マスクパタンに基づいて、マスクを作製する。ステップS4において、マスクを用いて、半導体装置を作製する。なお、ステップS2とS3とは省略することができる。この場合、ステップS4において、チップデータに基づいて、半導体装置を作製する。
図2に示すように、第1の実施の形態に係る設計装置3は、半導体装置設計部4と、マスク設計部5と、チップデータ記憶部1と、マスクパタン記憶部2とを有している。半導体装置設計部4とマスク設計部5は、配置部11、17と、局所補正部12と、大局補正部13と、フォーマット部14と、分割部15と、合成部16を有している。チップデータ記憶部1とマスクパタン記憶部2は、未補正データ、局所補正データ、大局補正データ、描画データを記憶する。なお、半導体装置の製造装置において、半導体装置設計部4は配置部11のみを有すればよく、局所補正部12、大局補正部13、フォーマット部14、分割部15、合成部16は必ずしも有する必要は無い。また、チップデータ記憶部は描画データのみを記憶すればよく、局所補正データ、大局補正データを必ずしも記憶する必要は無い。一方、半導体装置の製造方法において、マスクを設計しない場合、例えば半導体基盤に半導体装置のチップパタンを直接描画する場合は、マスク設計部5とマスクパタン記憶部2は必ずしも必要ではない。
配置部11では、セルと配線のパタンが配置された半導体装置のチップのチップパタンが生成される。生成されたチップパタンは未補正のチップデータとして記憶される。一方、配置部17では、チップのパタンが配置されたマスクのチップパタンが生成される。生成されたチップパタンは未補正のマスクパタンとして記憶される。以下、局所補正部12と、大局補正部13と、フォーマット部14と、分割部15と、合成部16とは、チップデータであろうと、マスクパタンであろうと、同様に実行することができる。そこで、以下の説明では、マスク設計部5における配置部位17、局所補正部12、大局補正部13、フォーマット部14、分割部15と合成部16について説明し、半導体装置4における配置部位11、局所補正部12、大局補正部13、フォーマット部14、分割部15と合成部16については説明を省略する。
設計装置3は、コンピュータであってもよく、コンピュータにプログラムに書かれた手順を実行させることにより、設計装置3を実現させてもよい。
図3に示すように、第1の実施の形態に係るステップS2のマスクの設計方法は、まず、ステップS11において、配置部17が、チップのチップパタンをマスクの設計平面上に配置し、未補正のマスクパタンを生成する。未補正のマスクパタンは、マスクパタン記憶部2内の未補正データ記憶部2aに記憶される。
次に、ステップS12において、局所補正部12が、未補正のマスクパタンのチップパタンの局所の補正を行う。具体的には、光学近接効果補正(OPC)を行う。補正後、チップパタンである局所補正のマスクパタンが生成される。局所補正のマスクパタンは、マスクパタン記憶部2内の局所補正データ記憶部2bに記憶される。
ステップS13において、マスクパタンの分割と合成を伴うマスクパタンの大局補正を行う。ステップS13は、ステップS14乃至S16を有している。
ステップS14において、分割部15が、局所補正のマスクパタンのチップパタンの分割を行う。分割後のチップパタンである分割されたマスクパタンが生成される。分割されたマスクパタンは、マスクパタン記憶部2内の分割データ記憶部2eに記憶される。
ステップS15a乃至S15cにおいて、大局補正部13が、分割されたマスクパタンのチップパタンの大局の補正を行う。分割された複数のマスクパタンは、複数のステップS15a乃至S15cにおいて、並列に、具体的には、それぞれを独立に任意の時間に実施することができる。複数のステップS15a乃至S15cを同時に実施すれば、実施に要する時間を短縮することができる。そして、補正後のチップパタンである大局補正のマスクパタンが生成される。大局補正のマスクパタンは、マスクパタン記憶部2内の分割大局補正データ記憶部2fに記憶される。
ステップS16において、合成部16が、分割され大局補正されたマスクパタンのチップパタンの合成を行う。合成され大局補正されたチップパタンであるいわゆる大局補正のマスクパタンが生成される。大局補正のマスクパタンは、マスクパタン記憶部2内の大局補正データ記憶部2cに記憶される。
ステップS17において、フォーマット部14が、大局補正されたマスクパタンのチップパタンのフォーマット変換を行い、描画データが生成される。描画データは、マスクパタン記憶部2内の描画データ記憶部2dに記憶される。
マスクの設計方法は、手順としてコンピュータが実行可能なマスクの設計プログラムにより表現することができる。このマスクの設計プログラムをコンピュータに実行させることにより、マスクの設計方法を実施することができる。
図4に示すように、第1の実施の形態の変形例1に係るステップS2のマスクの設計方法は、図3のステップS2のマスクの設計方法と比較し、ステップS12の局所補正と、ステップS17のフォーマットが、ステップS22、S25のマスクパタンの分割とステップS23、S26のマスクパタンの合成を伴っている点が異なっている。ステップS22、S14、S25の分割のマスクパタンの分割サイズは、同一である必要はなく、分割後のマスクパタンのそれぞれの補正やフォーマットの処理時間に応じて適宜決定することができる。
ステップS21において、マスクパタンの分割と合成を伴う、マスクパタンの局所補正を行う。ステップS21は、ステップS22、S12、S23を有している。
ステップS22において、分割部15が、未補正のマスクパタンのチップパタンの分割を行う。分割後のチップパタンである分割されたマスクパタンが生成される。分割されたマスクパタンは、マスクパタン記憶部2内の分割データ記憶部2eに記憶される。
ステップS12において、局所補正部12が、分割されたマスクパタンのチップパタンの局所の補正を行う。補正後のチップパタンである局所補正のマスクパタンが生成される。局所補正のマスクパタンは、マスクパタン記憶部2内の分割局所補正データ記憶部2gに記憶される。
ステップS23において、合成部16が、分割され局所補正されたマスクパタンのチップパタンの合成を行う。合成され局所補正されたチップパタンであるいわゆる局所補正のマスクパタンが生成される。局所補正のマスクパタンは、マスクパタン記憶部2内の局所補正データ記憶部2bに記憶される。
ステップS24において、マスクパタンの分割と合成を伴う、マスクパタンのフォーマットを行う。ステップS24は、ステップS25、S17、S27を有している。
ステップS25において、分割部15が、大局補正のマスクパタンのチップパタンの分割を行う。分割後のチップパタンである分割されたマスクパタンが生成される。分割されたマスクパタンは、マスクパタン記憶部2内の分割データ記憶部2eに記憶される。
ステップS17において、フォーマット部14が、分割されたマスクパタンのチップパタンのフォーマットを行う。フォーマット後のチップパタンである描画データが生成される。描画データは、マスクパタン記憶部2内の分割描画データ記憶部2hに記憶される。
ステップS26において、合成部16が、分割されフォーマットされたマスクパタンのチップパタンの合成を行う。合成されフォーマットされたチップパタンである描画データが生成される。描画データは、マスクパタン記憶部2内の描画データ記憶部2dに記憶される。
図5に示すように、第1の実施の形態の変形例2に係るステップS2のマスクの設計方法は、図3のステップS2のマスクの設計方法と比較し、ステップS22のマスクパタンの分割が、ステップS12の局所の補正より前に行われ、ステップS26のマスクパタンの合成が、ステップS17のマスクパタンのフォーマットより後に行われている点が異なっている。このことによれば、一回の分割と合成で、ステップS12の局所補正、ステップS15の大局補正、ステップS17のフォーマットにおいて、それぞれ、分割の効果を享受することができる。
(第2の実施の形態)
図6に示すように、第2の実施の形態に係るマスクパタンの分割合成装置18は、マスクパタンの分割部15とマスクパタンの合成部16を有している。マスクパタンの分割部15は、図2の分割部15として用いることができる。マスクパタンの合成部16も図2の合成部16として用いることができる。マスクパタンの分割部15は、計算領域設定部21と、計算マージン領域設定部22、マスクパタン選択部23を有している。マスクパタンの合成部16は、補正パタン配置部24と重なり除去部25を有している。
マスクパタンの分割合成装置18は、コンピュータであってもよく、コンピュータにプログラムに書かれた手順を実行させることにより、マスクパタンの分割合成装置18を実現させてもよい。
図7に示すように、第2の実施の形態に係るマスクパタンの分割方法は、まず、ステップS31において、計算領域設定部21が、マスクパタンのチップパタンが配置される設計平面上の半導体装置のチップパタンの存在する領域に、複数の計算領域を設定する。
ステップS32において、計算マージン領域設定部22が、計算領域毎に、計算領域の外側に隣接するように計算マージン領域を設定し、計算領域を計算マージン領域まで拡張する。
ステップS33において、マスクパタン選択部23が、計算領域毎に、計算領域に一部分でも配置されたチップパタンを選択する。なお、計算領域毎の選択された複数のチップパタンは、計算領 域毎に、一括してチップパタンの分割ファイルとして記憶される。このことにより、計算領域毎に、分割ファイルの大局補正等の処理が可能になる。大局的補正等の処理に要する所要CPU時間は、処理をされる図形パタン数(N)のべき乗に比例する場合が多く、分割をしない場合にくらべてCPU時間の総和を短くすることができる。すなわち、大局補正等の処理を高速に行うことができる。また、分割により処理ファイルを小さくすることにより、実メモリの使用量を削減することも可能である。
マスクパタンの分割方法は、手順としてコンピュータが実行可能なマスクパタンの分割プログラムにより表現することができる。このマスクパタンの分割プログラムをコンピュータに実行させることにより、マスクパタンの分割方法を実施することができる。
図8に示すように、第2の実施の形態に係るマスクパタンの合成方法は、まず、ステップS41において、補正パタン配置部24が、複数の計算領域のマスクパタンを設計平面上に重ねて配置する。
ステップS42において、重なり除去部25が、重ねて配置されたチップパタンの重なり部を除去する。
マスクパタンの合成方法は、手順としてコンピュータが実行可能なマスクパタンの合成プログラムにより表現することができる。このマスクパタンの合成プログラムをコンピュータに実行させることにより、マスクパタンの合成方法を実施することができる。
図9に示すように、第3の実施の形態に係るパタンファイルの分割合成装置31は、図6の第2の実施の形態のマスクパタンの分割合成装置18と比較して、分割部15がさらに、セル選択部34、ファイル抽出部35と分割パタン生成部36を有している点が異なっている。なお、パタンファイルとは、マスクパタンを階層化したデータである。マスクパタンは大規模なセルで構成され、大規模なセルは小規模なセルで構成されている。同様に、マスクパタンは、大規模なセルを用いて記述することができる。したがって、セル構造を保ったまま分割と合成ができれば便利である。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態に係るパタンファイルの分割合成装置31は、パタンファイルの分割部15とパタンファイルの合成部16を有している。パタンファイルの分割部15は、図2の分割部15として用いることができる。パタンファイルの合成部16も図2の合成部16として用いることができる。
パタンファイルの分割合成装置31は、コンピュータであってもよく、コンピュータにプログラムに書かれた手順を実行させることにより、パタンファイルの分割合成装置18を実現させてもよい。
図10に示すように、第3の実施の形態に係るパタンファイルの分割方法は、第2の実施の形態に係るマスクパタンの分割方法と比較して、ステップS31とステップS32は同じである。なお、半導体装置のチップパタンは、階層になった複数のファイルによって記述されている。また、半導体装置のチップパタンは、階層になった複数のセルによって構成されている。複数のセルはそれぞれ、ファイルに対応している。複数の小規模ファイルによって大規模ファイルが記述されている。複数の大規模ファイルによって半導体装置のチップパタンが記述されている。複数の小規模セルによって大規模セルが構成されている。複数の大規模セルによって半導体装置のチップパタンが構成されている。複数の大規模セルはそれぞれ、大規模ファイルに対応している。複数の小規模セルはそれぞれ、小規模ファイルに対応している。
次に、ステップS34において、セル選択部34が、計算領域毎に、計算領域に一部分でも配置された大規模セルと小規模セルを選択する。
ステップS35において、ファイル抽出部35が、計算領域毎に、選択された大規模セルをレイアウト可能な大規模ファイルと選択された小規模セルをレイアウト可能な小規模ファイルを抽出する。なお、計算領域毎の抽出された複数のファイルは、計算領域毎に、一括してチップパタンの分割ファイルとして記憶される。このことにより、計算領域毎に、分割ファイルの大局補正等の処理が可能になる。なお、抽出は、ファイルの階層を維持したまま行われる。逆に、計算領域毎に、階層になったファイルから、選択されていないセルを階層を維持したまま削除してもよい。
ステップS36において、分割パタン生成部36が、抽出された大規模ファイルと小規模ファイルに基づいてレイアウトし、分割されたマスクパタンを生成する。
ステップS33において、マスクパタン選択部23が、計算領域毎に、計算領域に一部分でも配置されたマスクパタンを選択する。
図11に示すように、第3の実施の形態に係るパタンファイルの合成方法は、図8の第2の実施の形態のパタンファイルの合成方法と同様に実施することができる。
(第4の実施の形態)
図12に示すように、第4の実施の形態に係る大局補正部13は、補正領域分割部41、大局補正量設定部42と補正領域補正部43を有している。大局補正部13は、図2の大局補正部13として用いることができる。大局補正量設定部42は、パタン密度算出部44、パタン密度と粗密補正量の関係記憶部45、粗密補正量算出部46、エッチング速度比記憶部47、エッチング速度比と位置補正量の関係記憶部48、位置補正量算出部49と和算部50を有している。
図13に示すように、第4の実施の形態に係る大局補正は、まず、ステップS51において、補正領域分割部41が、マスクパタンに基づいて、マスクパタンの存在する領域に複数の補正領域を互いに接するように設定する。マスクパタンの存在する領域が、複数の補正領域によって分割される。
ステップS52において、大局補正量設定部42が、複数の補正領域毎におけるマスクパタンの大局補正量を設定する。ステップS52は、ステップS54乃至S60を有している。ステップS54で、パタン密度算出部44が、マスクパタンのパタン密度の分布を算出する。ステップS55で、パタン密度と粗密補正量の関係記憶部45が、パタン密度と粗密補正量の関係を記憶する。ステップS56で、粗密補正量算出部46が、複数の補正領域毎に粗密補正量を設定する。ステップS57で、エッチング速度比記憶部47が、マスクの面内のエッチング速度比の分布を取得し記憶する。ステップS58で、エッチング速度比と位置補正量の関係記憶部48が、エッチング速度比と位置補正量の関係を記憶する。ステップS59で、位置補正量算出部49が、複数の補正領域毎に位置補正量を設定する。ステップS60で、和算部50が、複数の補正領域毎に精密補正量と位置補正量の和を大局補正量として求める。
ステップS53において、補正領域補正部43が、補正領域毎に、補正領域に配置されたマスクパタンを、補正領域に設定された大局補正量だけ補正する。
実施例1では、大局的寸法変動の補正について具体的に説明する。
大局的寸法変動とは、最終的な半導体装置のパタンが、それの置かれた位置に関係して緩やかに変動し、チップパタンとの誤差に位置依存が生じることである。この原因の例としてマスク描画時の反射電子による過露光によるもの(かぶり効果)、エッチングプロセスの進行速度のばらつきによるもの(ローディング効果)等がある。大局的寸法変動はチップパタンの密度分布のような、チップパタンの形状自体に起因するものと、パタンのおかれたマスク上の配置点のように、チップパタンの形状には依存しないものがある。この変動量を補正し、半導体装置のパタンの位置依存性を取り除くことを大局的寸法変動補正、または単に大局補正と呼ぶ。大局寸法変動の補正方法としてはたとえばマスク描画時の電子ビーム照射量を調整するものや、描画前にあらかじめチップパタンに補正を加えているもの、また、プロセス装置のパラメータを調整するもの等がある。本例ではあらかじめチップパタンに補正を加える手法を示す。
図14に示すように、設計平面状に半導体装置のチップのチップパタンAからCを配置されている。これらのチップはマスクパタン51を形成している。
図15に示すように、マスクパタン51上に、ひとつまたは複数の補正領域を設定する。補正領域はマスク全面に設定しても良いし、補正の必要な部分のみに設定しても良い。補正領域の形は任意に取ることができ、互いに接するように配置しても良いし、間を空けて配置しても良い。補正領域の大きさは補正しようとしている事象に依存する。図15に、複数の補正領域a11乃至a66を、マスクパタン51全体を覆うように、互いに接するように配置する例を示す。補正領域a11乃至a66は矩形をしており、列l1乃至l6および、行r1乃至r6の格子の升目毎に配置されている。
次に、チップパタンの密度分布を作成し、これに依存する大局的変動量の補正量を求める。図16に示すように、マスクパタン51全体を覆うように面積密度計算領域b11乃至b66を、互いに接するように設定する。面積密度計算領域群はマスクパタン51を、隙間、重なりを持たないように覆うことが必要である。また、図17に示すように、補正領域がマスクパタン全体を隙間、重なりが生じないように配置されている場合、補正領域を面積密度計算領域として用いることもできる。この面積密度計算領域毎に、面積密度計算領域内のチップパタンが占める割合(面積密度)を計算する。
さらに、面積密度分布から補正領域ごとの粗密補正量を求める。面積密度分布と粗密補正量の関係は、あらかじめTEG等を用いたテストを行い、事前に取得する。一般に面積密度と粗密補正量の関係は一意ではなく、周りの面積密度分布も考慮した関数になる。図18に一例として、パタン密度と粗密補正量の関係が一意に決まる場合の対応表を示す。図18の対応表を用い、図19に示すように、補正領域a11乃至a66毎の補正量を求める。
つぎに、マスク51上の位置依存補正量を求め、上記粗密補正量に加える。位置依存補正量は、例えばエッチング時の反応液のむらなどで反応速度が変動することなどによるもので、マスクのチップパタンには依存せず、マスク上のパタンの配置点に依存する。図20に示すように、マスク上の位置に依存したクロムのエッチング速度比を、事前にエッチングを実際に行い、測定により求めておく。なお、エッチング速度比はマスク51の面内でのエッチング速度の最大値に対する、注目している場所でのエッチング速度の比である。
図21に示すように、エッチング速度比と位置補正量の関係を記憶する。エッチング速度比と位置補正量の関係は、TEG等を用いたテストを行い、事前に取得しておく。また、エッチング速度比を介さず、直接位置と補正量の関係を求めても良い。
図22に示すように、図20の補正領域a11乃至a66におけるエッチング速度比と、図21のエッチング速度比と位置補正量の関係を用いて、複数の補正領域a11乃至a66毎に位置依存補正量を設定する。
図23に示すように、複数の補正領域a11乃至a66毎に図19の精密補正量と図22の位置補正量の和を大局補正量として求める。
最後に、補正領域a11乃至a66毎に、補正領域a11乃至a66に配置されたマスクパタンA乃至Cを、補正領域a11乃至a66に設定された大局補正量だけ補正する。
上記方法により例えばローディング効果は補正可能である。ローディング効果は近年のマスク51上の大局的なパタン寸法劣化の大きな要因のひとつになっている。
ローディング効果を補正する場合、マスク51上を補正領域に分割し、それぞれの補正領域に属する図形にあらかじめリサイズ処理をおこなっておく。変動する範囲の面積に合わせて、補正領域は例えば1mm2程度のメッシュ状に区切る。各点での補正量は位置依存補正量と、粗密補正量の和として求めることができる。
実施例2では、実施例1に示した大局的寸法変動補正を発展させ、補正領域を正副2重にとった場合の説明をする。
図24に示すように、設計平面状に半導体装置のチップパタンDを配置する。図25に示すように、実施例1と同様にチップパタンの存在する領域に複数の補正領域am11乃至am33を互いに接するように設定する。これを正補正領域とよぶ。正補正領域am11乃至am33は列LM1乃至LM3と行RM1乃至RM3の格子の升目ごとに配置される。さらに、図26に示すように、チップパタンの存在する領域に副補正領域as11乃至as44を主補正領域からずらして、互いに接するように設定する。副補正領域as11乃至as44は、列LS1乃至LS4と行RS1乃至RS4の格子の升目ごとに設置する。なお、副補正領域は主補正領域に対して図26に示すように斜め方向に半格子移動させると重なる関係に配置しても良いし、図27に示すように上下方向に移動すると重なる関係に配置しても良いし、図28に示すように左右方向に移動すると重なる関係に配置しても良いし、これらを組み合わせても良い。
図29に示すように、正補正領域am11乃至am33ごとの正大局補正量DM11乃至DM33を実施例1に示した方法で設定する。また、図30に示すように、同様な方法で、副補正領域as11乃至as44毎の副大局補正量DS11乃至DS44を設定する。
次に、それぞれの補正領域で補正するパタンの選択を行う。まず、正補正領域ごとに、その正補正領域に完全包含されるパタンを選択する。例えば、図31に示すように、正補正領域am22乃至am33にマスクパタンの一部のパタンP1乃至P3が配置されているとする。図32に示されるように、パタンP2は主補正領域am32に完全に含まれており、この補正領域に含まれるパタンとして選択され、主補正領域am32の補正量で補正される。また、図33に示すように、パタンP1およびP3は主補正領域の格子上に配置されているため上記条件を満たさず、選択されずに残る。
次に、図34に示すように、副補正領域ごとに、その副補正領域に完全包含されるパタンを選択する。図35に示すように、パタンP3は副補正領域as33に含まれており、この補正領域に属するパタンとして選択され、補正される。一方、図36に示すように、パタンP1は副補正領域の格子上に配置されており、上記条件を満たさず、選択されずに残る。
残ったパタンP1は主または副補正領域の補正量で補正される。例えば図37に示すように、パタンP1を正補正領域as22とas32の境界上で分割し、パタンP11とP12として配置する。図38に示すように、パタンP11とP12はそれぞれ主補正領域am22およびam32に属する図形として選択され、それぞれの補正量で補正される。この補正により、パタンP1には主補正領域の格子状に段差が生じる。このような段差の一部ではマスク描画時に微小ショットが必要とされる場合がある。微小ショットは一般に精度の劣化が激しく、除かれることが望ましい。このため、図39に示すように補正したパタンP11とP12間に生じた段差を取り除く処理を行う。具体的にはパタンP12に隣接するようにパタンP13を生成させる、またはパタンP11から周辺部のパタンP14を削ることにより、パタンP11とパタンP12の段差は無くなる。
実施例3では、実施例2の大局的寸法変動補正の変形例として、各補正領域に補正マージン領域を設けた場合について説明する。すなわち、各領域に正補正領域に補正マージン領域を、正補正領域の外側に拡張するように設け、この領域に完全に含まれるパタンを選択する。実施例3では、正補正領域、副補正領域に完全包含されるパタンを抜き出し、補正を加えるところまでは実施例2と同様である。次に、正補正領域am11乃至am33をそれぞれ外側に拡張し、補正マージン領域を設け、補正マージン領域を含んだ拡張領域内に完全に含まれるパタンを選択する。実施例2の例で具体的に説明すると、図40に示すように、正補正領域am32に補正マージン領域を加え、拡張領域53を設ける。次に図41に示すように、この拡張領域53に完全に含まれるパタン、すなわちパタンP4を選択し、正補正領域am32の補正量DM32で補正する。同様な処理を全補正領域am11乃至am33に対して行う。拡張領域は互いに重なりを持つので、一部のパタンは複数の領域に選択される場合があるが、ひとつの領域のみで属するようにしても良く、すべての領域に属するようにしても良い。
この後は、実施例2の図37に進み、以下、実施例2と同様に実施する。なお、実施例3では、実施例2の正補正領域にのみ拡張領域53を設けたが、正補正領域と副補正領域の両方にそれぞれ拡張領域53を設けてもよい。また、副補正領域を用いた処理を省略しても良い。
実施例4では、マスクパタンの複数の計算領域に分割する方法について具体的に説明する。実施例4でも実施例1と同様に、図14に示すように、設計平面上にマスク51が配置されて、マスク51の中に半導体装置のチップのチップパタンA乃至Cが配置されているとする。分割処理に関して特にチップパタンAに注目する。チップパタンBおよびCに関しても同様の処理を行う。
このチップパタンAの存在する領域にひとつまたは複数の計算領域を設定する。計算領域は、処理に必要な領域のみに設定すれば良く、その大きさ、形状、個数等は任意に取ることができる。図43では、チップパタンAの存在する領域に、複数の計算領域A11乃至A22を互いに接するように設定している。計算領域A11乃至A22は列L1乃至L2と行R1乃至R2の格子の升目毎に配置されている。計算領域A11乃至A22は複数の補正領域を含む大きさに設定される。なお、計算領域同士の境界は、補正領域の境界と一致させなくても良いし、一致させても良い。なお、計算領域A11乃至A22の行R1からR2方向の幅dr1とdr2は、チップパタンAの行R1からR2方向の幅drc以下であればよい。すなわち、幅dr1とdr2は、等しくても良いし、均等でなくてもよく、幅drcが幅dr1、dr2によって3つ以上に分割されていても良いし、分割されなくても良い。また、計算領域A11乃至A22の列L1からL2方向の幅dl1とdl2は、チップパタンAの列L1からL2方向の幅dlc以下であればよい。幅dl1とdl2は、等しくても良いし、均等でなくてもよく、幅dlcが幅dl1、dl2によって3つ以上に分割されていても良いし、分割されなくても良い。
次に、計算領域毎に、その計算領域に含まれるパタンを選択する。例えば図44に示すように、計算領域A11とA12の境界54近傍に、複数のパタンP21乃至P25が配置されているとする。すなわち、計算領域A11に完全に含まれる図形として、パタンP21,P23 が、計算領域A12に完全に含まれるパタンとして、パタンP24,P25が、計算領域A11とA12の境界にまたがるパタンとしてパタンP22が配置されている。これらのパタンのうち、パタンP21とP23は計算領域A11に属するパタンとして、パタンP24とパタンP25は計算領域A12に属するパタンとして、それぞれ選択される。また、複数の計算領域にまたがるパタンP22は、図45と図46に示すように、一部でも含まれるすべての領域に計算領域A11とA12のどちらにも属させる方法、図47と図48に示すように、領域境界上で分割し、計算領域A11にパタンP22の分割パタンP22aを、計算領域A12に分割パタンP22bを配置させる方法、また、図49と図50に示すように、計算領域A11またはA12のどちらか一方に配置させる方法が考えられる。これらの方法は、これに続く処理に問題が生じない限り、どれをとっても良い。なお、計算領域A11の選択された複数のチップパタンP21、P22とP23は、計算領域A11に対応して、一括してチップパタンの分割ファイルとして記憶される。計算領域A12の選択された複数のチップパタンP22、P24とP25は、計算領域A12に対応して、一括してチップパタンの分割ファイルとして記憶される。このことにより、計算領域A11とA12毎の分割ファイルの大局補正等の処理が完全に独立に行うことができる。
上記分割処理を用いて、分割した各計算領域A11乃至A22およびそれらの分割ファイルを適度に小さく取ると、メモリ使用量を軽減でき、処理時の実行時間が格段に向上する場合がある。特に分割以前のデータファイルが大きく、実メモリが不足し、スワップメモリを使用している場合に顕著に現れる。また、一度に処理するパタン数を低減させることで、アルゴリズム効率を向上させることができ、更なる高速化が可能な場合も合った。また、分割された各領域A11乃至A22はまったく独立に処理することが可能なため、並列処理を用いた場合にも有効であった。例えばローディング効果補正の場合、分割処理を用いずに補正した場合、CPU時間200000sec,実行時間500000secかかった処理を、分割を用いることによりCPU時間120000sec, 実行時間120000secにまで短縮できた。さらに2つのCPUによる並列処理を行うと、実行時間は65000secにまで短縮することができた。
この方法は、一般のCADツールに入力するデータサイズを小さくすることで、上述したメモリ不足から生じる処理速度の低下の問題を解決し、補正自身または補正の高速化を可能にしている。さらに後述する、他の計算領域の補正後のデータと再合成することにより、高精度LSI製造を可能にしている。計算領域に分割する本手法は、補正量がマスク上の位置に依存する場合に、特に、有効である。
実施例5では、マスクパタンの合成時に生じる問題点とその解決方法を説明する。実施例5でも実施例1、4と同様に、図14に示すように、設計平面上にマスク51が配置されて、マスク51の中に半導体装置のチップのチップパタンA乃至Cが配置されているとする。実施例5においても、実施例4の図43と同じように、チップパタンAの存在する領域に複数の計算領域A11乃至A22を設定する。
実施例4の分割方法で、パタンP26を、図51(b)と図51(c)に示すように、パタンP26dとP26eに計算領域の境界上で分割した場合について考える。以後、図51(d)と図51(e)に示すように、大局補正を行い、合成を行うと、図51(f)に示すように、計算領域の境界部で段差が生じる場合がある。この段差は重なり除去によっても解消しない。
段差はマスク描画時のショット数を増大させ、さらにマスク上に描画されたパタンの精度を劣させる場合がある。LSIの精度向上は最重要課題であり、マスク作成時において描画精度劣化は、処理の高速化がなされたとしても、認められるものではない。特にメモリ製品のゲートパタンのように非常に高精度な描画が要求される場合、ひとつのショットで描画できる図形を複数のショットで描画した場合に生じるショット間のつなぎ誤差の問題等が無視できない。さらに前述したような微小ショットを必要とする場合も生じ、精度劣化の大きな要因になることが考えられる。
図52(a)に示すように計算領域A11とA12の境界上にパタンP26が配置されていたとする。計算領域A11とA12毎に、それぞれの領域に一部でも配置されたパタンを選択する。すなわちパタンP26は、図52(b)と図52(c)に示されるように、計算領域A11とA12両方に選択される。
さらに図52(d)と図52(e)に示すように、計算領域A11とA12毎に、それぞれに含まれるパタンを加工する。加工としては大局補正、局所補正、描画データへのフォーマット変換のどれであっても良い。具体的に、上述している大局補正の場合を考える。計算領域A11に属したパタンP26は、さらに正補正領域am13に、計算領域A12に属したパタンP26は、さらに正補正領域am14に属する図形として選択されたとする。補正領域am13とam14は同じものである場合もあるし、異なる場合もある。パタンP26は補正領域A13で補正されパタンP26aが、補正領域A14で補正されパタンP26bが生成される。
次に、これらの計算領域ごとに加工されたデータを合成する。図52(f)に示すように、計算領域A11とA12で加工されたパタンP26aとP26bを設計平面状に重ねて配置する。
最後に図52(g)に示すように、重ねて配置されたパタンP26aとP26bから重なり部を除去する。
この処理により、分割、合成処理に際した微小段差問題を解決し、ショット数の増加を抑え、精度の良いマスクを製造することができる。
実施例6では、実施例4に引き続き、マスクパタンの分割方法を、特に複数の計算領域にまたがるような巨大なパタンについて、具体的に説明する。
実施例6でも実施例1と同様に、図14に示すように、設計平面上にマスク51が配置されて、マスク51の中に半導体装置のチップのチップパタンA乃至Cが配置されているとする。また、チップパタンA内に複数の計算領域A11乃至A33を設定する。さらにチップパタンAは、図53に示すように、複数の計算領域A11、A21、A31にまたがるような巨大なパタンP27とパタンP28を含んでいるとする。
これらのパタンを計算領域A11,A21とA31毎に、それぞれの領域に一部でも配置されたパタンを選択する。具体的には、A31に含まれる図形として、図54(a)に示されるようにパタンP27とP28を、A21に含まれるパタンとして、図54(b)に示されるようにパタンP27を、A11に含まれるパタンとして図54(c)に示されるようにパタンP27を選択する。計算領域A11、A21とA31の3つに配置されているパタンP27は、計算領域A11、A21とA31の全てにそれぞれに選択されることで、計算領域合成時の境界での段差問題は回避することができる。
実施例7では、マスクパタンの分割・合成方法を、特にひとつの図形が複数のパタンから構成される場合を含む例についての問題点と解決方法を具体的に説明する。
実施例7でも実施例1、4と同様に、図14に示すように、設計平面上にマスク51が配置されて、マスク51の中に半導体装置のチップのチップパタンA乃至Cが配置されているとする。実施例7においても、実施例4の図43と同じように、マスクパタンAの存在する領域に複数の計算領域A11乃至A22を設定する。
図55(a)に示すように、パタンP31とP32が、計算領域A11とA12の境界近傍に配置されているとする。パタンP31とP32は互いに接しており、ひとつの図形を形成している。このパタンに対して、実施例5、6の分割合成方法を適用する。まず、図55(b)に示されるように、計算領域A11に一部でも含まれるパタンとして、パタンP31が選択される。同様に、図55(c)に示すように、計算領域A12に一部でも配置されるパタンとして、パタンP31とP32が選択される。
図55(d)と図55(e)に示すように、これらの選択されたパタンに補正処理を行う。すなわち、計算領域A11に属するパタンP31は補正され、パタンP31aが配置される。同様に、計算領域A12に配置されたパタンP31はパタンP31bに、パタンP32はP32aに補正される。
補正後、全計算領域の合成をすると、図55(f)に示すように、パタンP31aとP32a、P31bの境界近傍に段差が生じる場合がある。この段差は、図55(g)に示すような、重なり除去をしてパタンP32bを生成しても消えることは無く、描画精度劣化につながる場合がある。
多くのデータフォーマットでは、ひとつの図形を上記の例のように、複数のパタンで構成させることが一般的である。この複数のパタンで構成された図形が計算領域境界上に複数の領域にまたがるように配置された場合、上記の問題が生じる。解決方法としては図形を構成するパタンすべてを複数の領域に配置すればよい。しかし、一般にパタン情報にはパタン同士の近接条件(接している、重なっている等)は記述されていない。そのため、図形を構成するパタンすべてを高速に選択し、それぞれの計算領域に配置するのは、非常に高度な処理が必要になり、処理時間等の問題を考えると効率的ではない。
上記の問題を解決するために、計算マージン領域を設定する。図56に示すように、計算領域A11と計算領域A12の境界近傍にパタンP29とP30 が配置されているとする。パタンP29とP30はた外に接しており、一つの図形を形成させているとする。図57に示すように、計算領域A11の外側に接するように計算マージン領域59を設定し、新たに境界61を設ける。これにより、計算領域A11は境界61までに拡張する。
次に、拡張された計算領域A11に一部でも配置されたパタンを選択する。例えば、図57に示すように、拡張された計算領域A11に含まれるパタンとして、パタンP29とP30が分離されずに、両方とも選択される。
次に、パタンP29とP30に計算領域A11内で加工が行われる。加工は大局補正、局所補正、データ変換のどれであっても良い。例えば大局補正の場合、図58に示すように、計算領域A11での加工の結果、パタンP29とP30はそれぞれパタンP29bとP30bに補正されるが、P29bとP30bの境界近傍での段差は形成されない。
同様に計算領域A12に関する拡張処理を行う。図59と図60に示すように、計算領域A12の外側に接するように計算マージン領域60も設定し、計算領域A12を境界61まで拡張する。さらに拡張された計算領域A12に一部分でも配置されたパタンとしてパタンP29とP30両方が選択される。
次に図61に示すように、選択されたパタンP29とP30を補正する。パタンP29とP30はそれぞれ計算領域A12に属するパタンとして補正された結果、それぞれパタンP29dとP30dに変換される。この場合もパタンP29dとP30dの境界近傍での新たな段差生成は生じない。
次に計算領域の合成を行う。図62と図63で示すように、計算領域A11で補正されたパタンP29bとP30bと、計算領域A12で補正されたパタンP29dとP30dを、合成する。図64に示すように、それぞれのパタンは合成語の成形平面状に、重ねて配置される。
さらに、図65に示すように、重ねて配置されたパタンP29bとP30bと、パタンP29dとP30dの重なり部を除去する。結果として生じる図形には段差が生じることは無い。
計算領域A11と、計算マージン領域59を含めた拡張された計算領域A11と、選択されたパタンの関係を図66にまとめて説明する。計算領域に含まれる図形として、パタンP41乃至P43が選択される。また、拡張された計算領域A11に含まれる図形として、パタンP41乃至P46が選択される。一方パタンP47とパタンP48は計算領域A11の図形としては選択されない。パタンP46とパタンP47のように接している図形が一部しか選択されない場合も生じるが、補正領域の大きさと計算マージン領域の大きさを適切に調整することで、段差問題を生じないように調整することができる。例えばローディング効果補正の場合、実施例3で述べた補正マージン領域の大きさをとればよい。ほかの加工でも、計算マージン領域の大きさは、行おうとしている加工にあわせて任意の大きさとることができる。
また、実施例7の分割合成方法は、実施例5の方法と同様に、分割後のデータ加工処理をそれぞれの計算領域ごとに完全に行うことができる。これは計算マージン領域に属するパタンが、一方の計算領域のみに選択されるのではなく、双方に属する図形として処理されることによる。
実施例7は、ひとつのCPUで処理する場合も非常に有効であるが、さらにこの独立性のおかげでマルチCPUによる並列処理を容易にすることができる。現状では多くのCADソフトでマルチプロセス処理に対応し、複数のCPUを使って処理をおこなえるようになっているが、その機能を用いるより、この並列処理を行ったほうが処理速度が向上する場合も多い。また、同じ時間で処理をしようとした場合、使用する計算機のスペックを押さえることでコスト低減も可能である。
実施例8では、第2の実施の形態のマスクパタンの分割方法について具体的に説明する。
実施例8でも実施例1、4と同様に、図14に示すように、設計平面上にマスク51が配置されて、マスク51の中に半導体装置のチップのチップパタンA乃至Cが配置されているとする。
実施例8においても、実施例4の図43と同じように、図7のステップS31において、マスクパタンAの存在する領域に複数の計算領域A11乃至A22を設定する。
図67に示すように、計算領域A11とA12にマスクパタンAの一部のパタンP51乃至P54が配置されていたとする。なお、設計平面上には、補正領域a11乃至a36が設定されている。
図68に示すように、ステップS32において、計算領域A11に関して、計算領域A11の外側に隣接するように計算マージン領域59を設定する。そして、計算領域A11を計算マージン領域59まで拡張する。
図69に示すように、ステップS33において、拡張された計算領域A11に関して、拡張された計算領域A11に一部分でも配置されたチップパタンP51乃至P53を選択する。
図70に示すように、ステップS32において、計算領域A12に関して、計算領域A12の外側に隣接するように計算マージン領域60を設定する。そして、計算領域A12を計算マージン領域60まで拡張する。
図71に示すように、ステップS33において、拡張された計算領域A12に関して、拡張された計算領域A12に一部分でも配置されたチップパタンP52乃至P54を選択する。
なお、計算領域A11、A12の境界は補正領域a11乃至a36の境界に沿っていてもよい。計算領域A11、A12の補正では、それぞれの計算領域A11、A12に必要なデータをすべて持つように分割されているので、それぞれの計算領域A11、A12を完全に独立に補正をおこなうことができる。また、計算領域A11、A12の大きさを調整することでその計算機に搭載されている実メモリ内で処理ができるように調整することができ、これの不足による処理速度低下の問題は解決される。
更に補正処理後のデータの合成をおこない、図形を確認したところ、新たに発生した段差、ギャップ等は確認されず、最終的な描画データに変換後に精度劣化につながる図形を発生させることは無い。
このように実施例8では、従来不可能であったデータを分割して補正することを可能にすることができる。全処理にかかった時間は、従来の計算機を用いても従来の数分の一に短縮できる。また、CPU数を増やした並列処理をおこなうことで、実行時間を更に半分以下に減らすことが可能である。
実施例9では、階層を持ったマスクパタンの分割方法について具体的に説明する。
実施例9でも実施例1、4と同様に、図14のように設計平面状にマスク51が配置されているとする。マスク51には半導体装置のチップパタンA乃至Cが配置されており、実施例4と同じようにチップパタンAの分割を行うこととする。
図72に示すように、チップパタンAは親セルCellAで構成されている。親セルCellAは子セルCell1乃至Cell3とマークトップを構成する孫セルCell41とCell42で構成されている。子セルCell1は孫セルCell11とCell12を有している。また、子セルCell3は、孫セルCell31とCell32を有している。
図73に、図72の構成に基づいた、マスクのデータ構造を有するファイルF0を示す。チップパタンAの最上位セルの親セルCellAは子セルCell1乃至Cell3とマークトップのマスク51内における位置情報を有している。子セルCell1は孫セルCell11とCell12の、子セルCell1内での配置情報を有している。同様に子セルCell3は、子セルCell3における孫セルCell31とCell32の位置情報を有している。マークトップは、親セルCellAにおける孫セルCell41とCell42の位置情報を有している。このような複数のセルからなる構造を階層構造と呼ぶ。階層構造は一つのファイルF0にまとめられていても良いし、複数のセルに分割されていても良い。
実施例9においても、図74に示すように、マスクパタンAの存在する領域に複数の計算領域A11乃至A22を設定する。これらの計算領域A11乃至A22に一部でも配置された子セルを、その内部構造を変更せずに、その計算領域に配置する。ただし、セルが大きい場合、大きなセルだけを展開し、小さいセルとして配置する。セルを展開するかどうかを判断する閾値は、例えばセルの大きさ等で、その後の処理に不都合が起こらない範囲に指定すればよい。下記の説明では、セルCell1は上記閾値を超え、それ以外のセルCell2とCell3は閾値を超えない場合に、すなわちセルCell1は一階層展開され、セルCell02とCell03は展開されない場合について説明する。
実施例9で説明した計算マージン領域は、その後の処理に不都合が起こらなければ設定しても良いし、設定しなくても良い。図75に、計算領域A11とその計算マージン領域59と境界近傍に配置されたセルの関係を示す。計算領域A11とA12の境界近傍に、セルCellB乃至CellGが配置されているとする。計算領域A11がマージン領域を持たない場合、この計算領域A11に配置されるセルはCellB乃至CellDになる。また計算領域A11が計算マージン領域59を持つとき、計算領域A11には位置されるセルはCellB乃至CellFになる。
図76に示すように、計算領域A11に関して、親セルCellA、子セルCell1とマークトップを展開し、計算領域A11に一部分でも含まれる孫セルCell11、Cell12、Cell42を配置する。計算領域A11に関して、ファイルF0と異なる新たなデータ構造を有するファイルF11を生成する。親セルCellAは子セルCell1のマスク51内における位置情報を有している。子セルCell1は孫セルCell11とCell12の、子セルCell1内での配置情報を有している。マークトップは、親セルCellAにおける孫セルCell42の位置情報を有している。
図77に示すように、計算領域A12に関して、親セルCellA、マークトップを展開し、計算領域A12に一部分でも含まれる子セルCell1、Cell2と孫セルCell42を配置する。計算領域A12に関して、ファイルF0と異なる新たなデータ構造を有するファイルF12を生成する。親セルCellAは子セルCell1、Cell2のマスク51内における位置情報を有している。子セルCell1は孫セルCell11とCell12の、子セルCell1内での配置情報を有している。マークトップは、親セルCellAにおける孫セルCell42の位置情報を有している。
図78に示すように、計算領域A21に関して、親セルCellA、子セルCell1とマークトップを展開し、計算領域A21に一部分でも含まれる孫セルCell12、Cell41を配置する。計算領域A21に関して、ファイルF0と異なる新たなデータ構造を有するファイルF21を生成する。親セルCellAは子セルCell1のマスク51内における位置情報を有している。子セルCell1は孫セルCell12の、子セルCell1内での配置情報を有している。マークトップは、親セルCellAにおける孫セルCell41の位置情報を有している。
図79に示すように、計算領域A22に関して、親セルCellA、子セルCell1とマークトップを展開し、計算領域A22に一部分でも含まれる子セルCell3と孫セルCell12、cell41を配置する。計算領域A22に関して、ファイルF0と異なる新たなデータ構造を有するファイルF22を生成する。親セルCellAは子セルCell1、Cell3のマスク51内における位置情報を有している。子セルCell1は孫セルCell12の、子セルCell1内での配置情報を有している。子セルCell3は孫セルCell31、Cell32の、子セルCell3内での配置情報を有している。マークトップは、親セルCellAにおける孫セルCell41の位置情報を有している。
なお、計算領域A11乃至A22ごとに選択されたセルは、計算領域A11乃至A22ごとに独立なファイルF11乃至F22として記憶される。このことにより、計算領域ごとに分割ファイルの大局的補正等の処理が可能になる。
図10のステップS36において、計算領域A11乃至A22毎に、抽出されたチップのチップパタンA乃至Cと、抽出された子セルCell1乃至Cell3、マークトップと、孫セルCell11、Cell12、Cell31、Cell32、Cell41、Cell42に基づいてレイアウトし、分割されたマスクパタンを生成する。
ステップS33において、計算領域A11乃至A22毎に、計算領域A11乃至A22に一部分でも配置されたマスクパタンを選択する。
実施例9では、分割処理において、CAD処理の高速化だけでなく、出力される各計算領域A11乃至A22もデータサイズの一層の軽量化が達成できる。そのため、ある計算領域A11乃至A22にパタンが付属するかどうかを、そのパタンを含むアレイ, セル構造等の図形群の位置と大きさの情報により、その計算領域A11乃至A22にその図形群が付属するかどうかを判断することにより判断する。その計算領域A11乃至A22に付属する場合は図形群ごと抜き出す。この分割処理により、入力されたデータの階層は全展開されることなく分割され、出力データサイズを軽減することができる。そして、市販のCADツールでは、展開されたデータを処理するよりも、図形群ごとに抜き出したきれいな階層を持ったデータの補正をするほうが、処理時間が早い場合も多く、補正処理全体の処理を一層高速に行うことができる。
実施例10では、第3の実施の形態のパタンファイルの分割方法のうち、特にアレイ配置に対する処理を説明する。
実施例10でも実施例1、9と同様に、図14に示すように、設計平面上にマスク51が配置されて、マスク51の中に半導体装置のチップのチップパタンA乃至Cが配置されているとする。
図80に示すように、チップパタンAの中には同一であるセルCell41乃至Cell43が1列3行にアレイ配置されているとする。チップパタンAの存在する領域に計算領域A11とA12を設定する。なお、ファイルパタンは階層をもったひとつまたは複数のファイルによって記述されている。チップパタンAのトップセルはセルCell41乃至Cell43の配置情報を有している。
図81に示すように、計算領域A11に関して、セルCell41乃至Cell43の1行3列のアレイのうち、計算領域A11に一部分でも種セル含まれる1行2列のアレイセルCell41とCell42を配置する。
同様に、図82に示すように、計算領域A12に関して、Cell41乃至Cell43の1行3列のアレイのうち、計算領域A12にセルの一部分でも含まれる1行2列のアレイセルCell42とCell43を配置する。
この処理により、計算領域ごとの独立した処理に必要な情報を得ることができる。
実施例11では、実施例10で説明した処理を、さらに高速化した処理を説明する。
実施例11でも実施例1、9、10と同様に、図14に示すように、設計平面上にマスク51が配置されて、マスク51の中に半導体装置のチップのチップパタンA乃至Cが配置されているとする。
図83に示すように、チップパタンAの中には同一であるセルCell41乃至Cell43が1列3行にアレイ配置されているとする。チップパタンAの存在する領域に計算領域A11とA12を設定する。なお、ファイルパタンは階層をもったひとつまたは複数のファイルによって記述されている。チップパタンAのトップセルはCell41乃至Cell43の配置情報を有している。セルCell41乃至Cell43の1行3列のアレイの外形Outlineを求める。
図84に示すように、計算領域A11にアレイ外形Outlineが一部分でも含まれる場合、計算領域A11に1行3列のアレイ全体のセルCell41乃至Cell43を配置する。
同様に、図85に示すように、計算領域A12に関して、計算領域に一部分でもアレイ外形Outlineが配置された場合、計算領域A12に1行3列のアレイ全体のセルCell41乃至Cell43ごと配置する。
この処理により、計算領域A11、A12ごとの独立した処理に必要な情報を含む分割が行える。また、実施例10では各種セルの位置と大きさを判断して分割する作業が必要なのに対し、実施例11ではアレイの外形Outlineの情報のみで判断すればよく、処理を省略でき、高速化が可能である。
実施例12では、第1の実施の形態の半導体装置の製造方法の図1のステップS3のマスクの作製について具体的に説明する。
図86(a)に示すように、マスク基板1上にクロム膜72を成膜する。クロム膜72上にレジスト膜73を成膜する。
図86(b)に示すように、補正されたパタンのパタン幅waと同じビーム幅waを有する電子ビームをレジスト膜73を照射して、レジスト膜73を露光する。
図86(c)に示すように、レジスト膜73を現像し、補正されたパタンのパタン幅waから粗密補正量だけ変化したパタン幅wbを有するレジスト膜73のパタンが形成される。
図86(d)に示すように、レジスト膜73をマスクにクロム膜72をエッチングし、パタン幅wbからさらに位置補正量だけ変化したパタン幅wcを有するクロム膜72のパタンが形成される。
図86(e)に示すように、レジスト膜73を除去することにより、マスク設計部で期待したパタン幅wcを持ったマスクを提供することができる。
実施例13では、第1の実施の形態の半導体装置の製造方法の図1のステップS4の半導体装置の作製について具体的に説明する。
図87(a)に示すように、層間絶縁膜81には配線84が埋め込まれている。層間絶縁膜81上に配線となるアルミニウム(Al)膜等の導体膜82を成膜する。導体膜82上にレジスト膜83を成膜する。
図87(b)に示すように、レジスト膜83を露光し、補正されたマスク上の配線パタンのパタン幅wdから近接効果補正に対する補正量だけ変化した照射幅weを有する紫外光線をレジスト膜83に照射する。
図87(c)に示すように、レジスト膜83を現像し、パタン幅weからレジスト膜83の現像でのパタンの粗密による粗密補正量だけ変化したパタン幅wfを有するレジスト膜83のパタンが形成される。
図87(d)に示すように、レジスト膜83をマスクに導体膜82をエッチングし、パタン幅wfからさらにエッチングでのパタンの粗密による粗密補正量だけ変化したパタン幅wgを有する導体膜82のパタンが形成される。
図87(e)に示すように、レジスト膜83を除去することにより、半導体装置設計部で期待していたパタン幅wgを持った半導体装置を提供することができる。
実施例14では、第1の実施の形態の半導体装置の製造方法の図1のステップS4の半導体装置の作製について具体的に説明する。
図88(a)に示すように、下地基板となる層間絶縁膜91には配線94が埋め込まれている。層間絶縁膜91上に層間絶縁膜となる絶縁膜92を成膜する。絶縁膜92上にレジスト膜93を成膜する。
図88(b)に示すように、レジスト膜93を露光し、補正されたマスク上の配線パタンのパタン幅whから近接効果補正に対する補正量だけ変化した照射幅wiを有する紫外光線をレジスト膜93に照射する。
図88(c)に示すように、レジスト膜93を現像し、パタン幅wiからレジスト膜93の現像でのパタンの粗密による粗密補正量だけ変化したパタン幅wjを有するレジスト膜93のパタンが形成される。
図88(d)に示すように、レジスト膜93をマスクに絶縁膜92をエッチングし、パタン幅wjからさらにエッチングでのパタンの粗密による粗密補正量だけ変化したパタン幅wkを有する絶縁膜92のパタンが形成される。
図88(e)に示すように、レジスト膜93を除去し、図86(f)に示すように、導体膜95を絶縁膜92の上に成膜し、絶縁膜92のパタンに導体膜95を埋め込む。
図88(g)に示すように、絶縁膜92の上の導体膜95をCMP法により除去することにより、半導体装置設計部で期待していたパタン幅wlを持った半導体装置を提供することができる。
第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法のフローチャートである。 第1の実施の形態に係る設計装置の構成図である。 第1の実施の形態に係るマスクの設計方法のフローチャートである。 第1の実施の形態の変形例1に係るマスクの設計方法のフローチャートである。 第1の実施の形態の変形例2に係るマスクの設計方法のフローチャートである。 第2の実施の形態に係るマスクパタンの分割合成装置の構成図である。 第2の実施の形態に係るマスクパタンの分割方法のフローチャートである。 第2の実施の形態に係るマスクパタンの合成方法のフローチャートである。 第3の実施の形態に係るパタンファイルの分割合成装置の構成図である。 第3の実施の形態に係るパタンファイルの分割方法のフローチャートである。 第3の実施の形態に係るパタンファイルの合成方法のフローチャートである。 第4の実施の形態に係る大局補正部の構成図である。 第4の実施の形態に係る大局補正方法のフローチャートである。 実施例1に係るマスクの設計データが記載された設計平面上の平面図である。 実施例1に係るマスクの設計データと補正領域が記載された設計平面上の平面図である。 実施例1に係るマスクの設計データと面積密度計算領域が記載された設計平面上の平面図である。 実施例1に係るマスクの設計データであるパタンの補正領域毎のパタン密度の表である。 パタン密度と補正量の関係を表す表である。 実施例1に係るマスクの設計データであるパタンの補正領域毎のパタン密度に依存する補正量の表である。 実施例1に係るマスクのクロムのエッチング速度比の分布図である。 エッチング速度比と補正量の関係を表す表である。 実施例1に係るマスクの設計データであるパタンの補正領域毎のエッチング速度に依存する補正量の表である。 実施例1に係るマスクの設計データであるパタンの補正領域毎の合計された補正量の表である。 実施例2に係るマスクの設計データが記載された設計平面上の平面図である。 実施例2に係るマスクの設計データと第1補正領域が記載された設計平面上の平面図である。 実施例2に係るマスクの設計データと第1補正領域と斜め方向関係の第2補正領域が記載された設計平面上の平面図である。 第1補正領域と上下方向関係の第2補正領域が記載された設計平面上の平面図である。 第1補正領域と左右方向関係の第2補正領域が記載された設計平面上の平面図である。 実施例2に係るマスクの設計データであるパタンの第1補正領域毎の補正量の表である。 実施例2に係るマスクの設計データであるパタンの第2補正領域毎の補正量の表である。 実施例2に係る大局補正方法を説明するための設計平面上の平面図(その1)である。 実施例2に係る大局補正方法を説明するための設計平面上の平面図(その2)である。 実施例2に係る大局補正方法を説明するための設計平面上の平面図(その3)である。 実施例2に係る大局補正方法を説明するための設計平面上の平面図(その4)である。 実施例2に係る大局補正方法を説明するための設計平面上の平面図(その5)である。 実施例2に係る大局補正方法を説明するための設計平面上の平面図(その6)である。 実施例2に係る大局補正方法を説明するための設計平面上の平面図(その7)である。 実施例2に係る大局補正方法を説明するための設計平面上の平面図(その8)である。 実施例2に係る大局補正方法を説明するための設計平面上の平面図(その9)である。 実施例3に係る大局補正方法を説明するための設計平面上の平面図(その1)である。 実施例3に係る大局補正方法を説明するための設計平面上の平面図(その2)である。 実施例3に係る大局補正方法を説明するための設計平面上の平面図(その3)である。 実施例4に係るマスクパタンの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その1)である。 実施例4に係るマスクパタンの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その2)である。 実施例4に係るマスクパタンの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その3)である。 実施例4に係るマスクパタンの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その4)である。 実施例4に係るマスクパタンの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その5)である。 実施例4に係るマスクパタンの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その6)である。 実施例4に係るマスクパタンの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その7)である。 実施例4に係るマスクパタンの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その8)である。 実施例5に係るマスクパタンの分割方法と合成方法を説明するための設計平面上の平面図(その1)である。 実施例5に係るマスクパタンの分割方法と合成方法を説明するための設計平面上の平面図(その2)である。 実施例6に係るマスクパタンの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その1)である。 実施例6に係るマスクパタンの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その2)である。 実施例7に係るマスクパタンの分割方法と合成方法を説明するための設計平面上の平面図(その1)である。 実施例7に係るマスクパタンの分割方法と合成方法を説明するための設計平面上の平面図(その2)である。 実施例7に係るマスクパタンの分割方法と合成方法を説明するための設計平面上の平面図(その3)である。 実施例7に係るマスクパタンの分割方法と合成方法を説明するための設計平面上の平面図(その4)である。 実施例7に係るマスクパタンの分割方法と合成方法を説明するための設計平面上の平面図(その5)である。 実施例7に係るマスクパタンの分割方法と合成方法を説明するための設計平面上の平面図(その6)である。 実施例7に係るマスクパタンの分割方法と合成方法を説明するための設計平面上の平面図(その7)である。 実施例7に係るマスクパタンの分割方法と合成方法を説明するための設計平面上の平面図(その8)である。 実施例7に係るマスクパタンの分割方法と合成方法を説明するための設計平面上の平面図(その9)である。 実施例7に係るマスクパタンの分割方法と合成方法を説明するための設計平面上の平面図(その10)である。 実施例7に係るマスクパタンの分割方法と合成方法を説明するための設計平面上の平面図(その11)である。 実施例7に係るマスクパタンの分割方法と合成方法を説明するための設計平面上の平面図(その12)である。 実施例8に係るマスクパタンの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その1)である。 実施例8に係るマスクパタンの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その2)である。 実施例8に係るマスクパタンの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その3)である。 実施例8に係るマスクパタンの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その4)である。 実施例8に係るマスクパタンの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その5)である。 実施例9に係るパタンファイルの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その1)である。 実施例9に係るパタンファイルの分割方法を説明するためのパタンファイルの階層構造を示す構造図(その1)である。 実施例9に係るパタンファイルの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その2)である。 実施例9に係るパタンファイルの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その3)である。 実施例9に係るパタンファイルの分割方法を説明するためのパタンファイルの階層構造を示す構造図(その2)である。 実施例9に係るパタンファイルの分割方法を説明するためのパタンファイルの階層構造を示す構造図(その3)である。 実施例9に係るパタンファイルの分割方法を説明するためのパタンファイルの階層構造を示す構造図(その4)である。 実施例9に係るパタンファイルの分割方法を説明するためのパタンファイルの階層構造を示す構造図(その5)である。 実施例10に係るパタンファイルの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その1)である。 実施例10に係るパタンファイルの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その2)である。 実施例10に係るパタンファイルの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その3)である。 実施例11に係るパタンファイルの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その1)である。 実施例11に係るパタンファイルの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その2)である。 実施例11に係るパタンファイルの分割方法を説明するための設計平面上の平面図(その3)である。 実施例12に係るマスクの製造方法を説明するためのマスクの断面図である。 実施例13に係る半導体装置の製造方法を説明するための半導体装置等の断面図である。 実施例14に係る半導体装置の製造方法を説明するための半導体装置等の断面図である。
符号の説明
1 チップデータ記憶部
2 マスクパタン記憶部
3 設計装置
4 半導体装置設計部
5 マスク設計部
11 配置部
12 局所補正部
13 大局補正部
14 フォーマット部
15 分割部
16 合成部
17 配置部
18 マスクパタンの分割合成装置
19 マスクパタンの分割装置
20 マスクパタンの合成装置
21 計算領域設定部
22 計算マージン領域設定部
23 マスクパタン選択部
24 補正パタン配置部
25 重なり除去部
31 パタンファイルの分割合成装置
32 パタンファイルの分割装置
33 パタンファイルの合成装置
34 セル選択部
35 ファイル抽出部
36 分割パタン生成部
41 補正領域分割部
42 大局補正量設定部
43 補正領域補正部
44 パタン密度算出部
45 パタン密度と粗密補正量の関係記憶部
46 粗密補正量算出部
47 エッチング速度比記憶部
48 エッチング速度比と位置補正量の関係記憶部
49 位置補正量算出部
50 和算部
51 設計平面上のマスク
52 マスクの位置座標
53 マージン補正領域
54 境界
55乃至58 補正量
59、60 マージン計算領域

Claims (5)

  1. 設計平面上の半導体装置のチップパタンの存在する領域に、複数の計算領域を設定することと、
    前記複数の計算領域毎に、前記複数の計算領域のそれぞれの外側に隣接するように計算マージン領域を設け、前記複数の計算領域のそれぞれを前記計算マージン領域まで拡張することと、
    前記拡張された計算領域毎に、前記チップパタンの中から、前記拡張された計算領域のそれぞれに一部分でも配置されたチップパタンを選択することと、
    前記拡張された計算領域毎に、前記拡張された計算領域のそれぞれで選択されたチップパタンを補正することと、
    補正した全計算領域のチップパタンを重ねて配置することと、
    前記重ねて配置されたチップパタンの重なり部を除去することと、
    前記重なり部を除去したチップパタンに基づいて、ウェハ上に実パタンを形成することとを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記計算領域毎に、選択された前記チップパタンを記憶することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 階層になったひとつまたは複数のセルによって構成される半導体装置のチップパタンの存在する設計平面の領域に、ひとつまたは複数の計算領域を設定することと、
    前記計算領域毎に、前記計算領域に一部分でも配置された前記セルを選択することと、
    選択された前記セルに含まれるチップパタンのうち、前記計算領域に一部でも含まれるチップパタンを選択することと、
    前記計算領域毎に、選択された前記チップパタンを補正することと、
    補正した全計算領域のチップパタンを重ねて配置することと、
    前記重ねて配置されたチップパタンの重なり部を除去することと、
    前記重なり部を除去したチップパタンに基づいて、ウェハ上に実パタンを形成することとを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 設計平面上の半導体装置のチップパタンの存在する領域に、複数の計算領域を設定する手順と、
    前記複数の計算領域毎に、前記複数の計算領域のそれぞれの外側に隣接するように計算マージン領域を設け、前記複数の計算領域のそれぞれを前記計算マージン領域まで拡張する手順と、
    前記拡張された計算領域毎に、前記チップパタンの中から、前記拡張された計算領域のそれぞれに一部分でも配置されたチップパタンを選択する手順と、
    前記拡張された計算領域毎に、前記拡張された計算領域のそれぞれで選択されたチップパタンを補正する手順と、
    補正した全計算領域のチップパタンを重ねて配置する手順と、
    前記重ねて配置されたチップパタンの重なり部を除去する手順とをコンピュータに実行させるための半導体装置のチップパタンの補正プログラム。
  5. 階層になったひとつまたは複数のセルによって構成される半導体装置のチップパタンの存在する設計平面の領域に、ひとつまたは複数の計算領域を設定する手順と、
    前記計算領域毎に、前記計算領域に一部分でも配置された前記セルを選択する手順と、
    選択された前記セルに含まれるチップパタンのうち、前記計算領域に一部でも含まれるチップパタンを選択する手順と
    前記計算領域毎に、選択された前記チップパタンを補正する手順と、
    補正した全計算領域のチップパタンを重ねて配置する手順と、
    前記重ねて配置されたチップパタンの重なり部を除去する手順とをコンピュータに実行させるための半導体装置のチップパタンの補正プログラム。
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