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JP4852912B2 - 産業車両 - Google Patents
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JP4852912B2 - 産業車両 - Google Patents

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Description

本発明は、フード上に運転シートとアームレストが配置された産業車両に関するものである。
従来から、工場構内で荷役作業(荷取り作業及び荷置き作業)を行う産業車両としてフォークリフトが広く利用されている。この種のフォークリフト(主にカウンタバランス型のフォークリフト)には、作業者が着座する運転シートが設けられている。そして、近時においては、作業者の疲労を軽減させる目的で、運転シートにアームレストを備えたものもある(例えば、特許文献1参照)。そして、特許文献1のフォークリフトでは、運転シートにアームレストが設けられている。このアームレストは、作業者が乗降し易いようにシートに対して回動自在に設けられている。この構成により、作業者は、アームレストをシートの背もたれ側に回動させることで乗降することができる。
特開平8−99800号公報
ところで、一般的にフォークリフトの運転シートは、エンジン車の場合にはエンジンフード上に配置され、バッテリ車の場合にはバッテリフード上に配置されている。そして、フードは、エンジンやバッテリの日常点検のために開閉式とされており、そのフード上に配置された運転シートもフードの開閉に伴って回動するようになっている。このため、アームレストの利便性を向上させるためにアームレストの横幅を広く設定した場合には、フードを開けたときにアームレストが作業者保護用のヘッドガードを支持するピラー(リアピラー)に干渉する虞がある。アームレストは、横幅を広げると、腕を置くときの姿勢に制約が掛かり難く使い易くなる。また、特許文献1のようにアームレストに車両の操作手段(例えば、ジョイスティックなど)を配設する場合には、アームレストの横幅を広げて、操作手段を横並びにすることで操作性が向上される。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、フードの開放時にアームレストとピラーとの干渉を防止することができる産業車両を提供することにある。
本発明の産業車両は、開閉可能なフード上に運転シートとアームレストが配置され、車体には運転シートの上方域を覆うヘッドガードを支持する複数本のピラーが立設された産業車両において、前記アームレストは、前記運転シート又は前記フードに対して単一の回動軸線回りで前記車体の前後方向に回動可能に取り付けられ、前記アームレストが前記運転シートの右方に配置されている場合において、前記回動軸線の方向を、前記車体の車幅方向に対し、車体上方から平面視したときに右下がりで、かつ、車体後方から正面視したときに平行となるように設定し、前記アームレストは、前記回動軸線回りに後方へ回動させるときに前記運転シート側に倒れ込むように回動する
また、本発明の産業車両は、開閉可能なフード上に運転シートとアームレストが配置され、車体には運転シートの上方域を覆うヘッドガードを支持する複数本のピラーが立設された産業車両において、前記アームレストは、前記運転シート又は前記フードに対して単一の回動軸線回りで前記車体の前後方向に回動可能に取り付けられ、前記アームレストが前記運転シートの右方に配置されている場合において、前記回動軸線の方向を、前記車体の車幅方向に対し、車体上方から平面視したときに平行で、かつ、車体後方から正面視したときに右上がりとなるように設定し、前記アームレストは、前記回動軸線回りに後方へ回動させるときに前記運転シート側に倒れ込むように回動する
また、本発明の産業車両は、開閉可能なフード上に運転シートとアームレストが配置され、車体には運転シートの上方域を覆うヘッドガードを支持する複数本のピラーが立設された産業車両において、前記アームレストは、前記運転シート又は前記フードに対して単一の回動軸線回りで前記車体の前後方向に回動可能に取り付けられ、前記アームレストが前記運転シートの右方に配置されている場合において、前記回動軸線の方向を、前記車体の車幅方向に対し、車体上方から平面視したときに右下がりで、かつ、車体後方から正面視したときに右上がりとなるように設定し、前記アームレストは、前記回動軸線回りに後方へ回動させるときに前記運転シート側に倒れ込むように回動する
上記した各発明の産業車両によれば、アームレストは、回動軸線回りに回動し、後方へ回動させた時には運転シート側に入り込む(倒れ込む)回動軌跡で回動する。このため、アームレストは、後方へ回動されると、車体後方から見て右下がりの状態で配置される。したがって、アームレストの横幅を広く設定した場合であっても、後方へ回動させることによって、フードの開放時にアームレストとピラーとの干渉を防止し得る。
また、アームレストは、アームレスト本体が複数のブラケット部材をスライド移動可能に重ねた支持部材で支持されており、前記アームレストを使用位置に配置した場合には、前記支持部材が前記車体の前後方向に沿って後方から前方に上り傾斜するように配置され、前記アームレストは、前記ブラケット部材をスライド移動させることによって上下方向に位置調整可能に構成されていても良い。
これによれば、アームレストは、ブラケット部材を傾斜方向にスライド移動させることにより、上下方向への位置調整が行われる。そして、支持部材を斜状に配置することにより、運転シートの後方にアームレストの取付位置を設定しても、アームレストを運転シートの側方に配置させることができる。また、支持部材を斜状に配置することにより、アームレストの取付位置を運転シートの後方に設定できるので、アームレストを後方に回動させた場合には、運転シートの側方が最大限に開放され、作業者が乗降し易くなる。
また、前記車体の後部左右にはリアピラーが立設され、該リアピラーは、車体後方から見たときに左右のリアピラーの前記車幅方向の間隔が上方に比べて下方で長くなるように立設されていても良い。
本発明によれば、フードの開放時にアームレストとピラーとの干渉を防止することができる。
以下、本発明をカウンタバランス型のフォークリフトに具体化した一実施形態を図1〜図9にしたがって説明する。以下の説明において、「前」「後」「上」「下」「左」「右」は、フォークリフトを運転する作業者がフォークリフトの前方(前進方向)を向いた状態を基準とした場合の「前」「後」「上」「下」「左」「右」を示すものとする。
図1に示すように、産業車両としてのフォークリフト10には、車体11の前部にマスト12及びフォーク13を有する荷役装置14が設けられている。また、車体11の中央には、運転席15が設けられている。運転席15において、車体11の後方側には、車体11に搭載されたバッテリBTを覆うフードとしてのバッテリフード16が設けられている。また、車体11の前下部には駆動輪(前輪)17が設けられ、車体11の後下部には操舵輪18が設けられている。駆動輪17には、車体11に収容された図示しない走行用モータが連結されており、フォークリフト10は、走行用モータの動力で走行するバッテリ式(バッテリ車)とされている。
以下、運転席15の構成について詳しく説明する。
運転席15には、バッテリフード16の上部に、作業者が着座可能なシートとしての運転シート19が設けられている。運転シート19には、その右方側に、作業者の腕を置くためのアームレスト20が装着されている。アームレスト20は、車体11の前後方向に回動自在に装着されている。具体的に言えば、アームレスト20は、腕を置く部位(アームレスト本体27のアームパッド部31)が水平に配置される使用位置(例えば、図2の状態)と、腕を置く部位が垂直に配置される退避位置(例えば、図3の状態)との間で回動(変位)するように装着されている。
また、車体11には、運転席15の上方域を覆うようにヘッドガード21が設けられている。ヘッドガード21は、作業者を落下物などから保護するものである。ヘッドガード21は、車体11に立設されたピラーとしてのフロントピラー22とリアピラー23によって支持されている。車体11の前部左右には、2本のフロントピラー22が立設され、車体11の後部左右には、2本のリアピラー23が立設されている。フロントピラー22とリアピラー23は、フォークリフト10を左右側方から見た場合(図1は右側方から見た場合)において前部のフロントピラー22と後部のリアピラー23が「ハ」の字を形成するように立設されている。また、フロントピラー22とリアピラー23は、フォークリフト10を後方から見た場合(図2,図3の場合)において左右のリアピラー23が「ハ」の字を形成するように立設されている。本実施形態では、車体11の左右方向が、車幅方向となる。
また、バッテリフード16は、その後方側を回動支点(回動中心)として車体11の前後方向に回動するように車体11に取着されている。バッテリフード16を後方に回動させることにより、バッテリBTの収容部位が開放される。また、運転シート19は、バッテリフード16上に設けられており、バッテリフード16と共に車体11の前後方向へ回動するようになっている。図1では、バッテリBTの収容部位を閉鎖した時のバッテリフード16、運転シート19及びアームレスト20を実線で示し、バッテリBTの収容部位を開放した時のバッテリフード16、運転シート19及びアームレスト20を二点鎖線で示している。
次に、運転シート19に装着されたアームレスト20の構成及びその取付構造について図4〜図9にしたがって説明する。図4はアームレスト20が使用位置に配置された時の運転シート19を上方から見た場合の平面図であり、図6はアームレスト20が使用位置に配置された時の運転シート19を後方から見た場合の背面図である。また、図7はアームレスト20が退避位置に配置された時の運転シート19を後方から見た場合の背面図、図8はアームレスト20が使用位置に配置された時の運転シート19を側方(右側方)から見た場合の側面図、図9はアームレスト20が退避位置に配置された時の運転シート19を側方(右側方)から見た場合の側面図である。
運転シート19は、腰掛部24と背もたれ部25とからなり、取付用座26を介してバッテリフード16に取着されている。アームレスト20は、アームレスト本体27と当該アームレスト本体27を運転シート19に装着する取付具28を主要構成としている。運転シート19の腰掛部24の下部には、固定プレート29が取着されている。固定プレート29は、後方から前方に下り傾斜するように取着されている。また、固定プレート29には、複数の締結具(例えば、ボルト)30が取り付けられるようになっている。本実施形態では、最大4本の締結具30が取り付けられ、4本の締結具30は前後左右方向に各2本ずつ配置されるようになっている。
アームレスト本体27は、平面視長方形をなす箱形に形成されている。アームレスト本体27は、腕を置くほぼ水平のアームパッド部31を有し、アームレスト20が使用位置(図4や図8の状態)に配置された時にアームレスト本体27の長辺方向が前後方向を向くように配設されている。また、アームレスト本体27の前部には、リフトシリンダやティルトシリンダなどの荷役用アクチュエータを操作するための複数本(本実施形態では4本)の荷役用操作部材32が配設されている。荷役用操作部材32は、レバー形式で構成され、アームレスト本体27の短辺方向に横並びに配設されている。荷役用操作部材32は、フォーク昇降操作用のリフトレバーやマスト前後傾操作用のティルトレバーである。また、アームレスト本体27の下部には、当該アームレスト本体27を取付具28に取り付けるための取付プレート33が設けられている。取付プレート33の側面には、図8及び図9に示すように、通しボルト34を挿通させる挿通孔35が形成されている。
取付具28は、連結ブラケット36と、ロアブラケット(ブラケット部材)37と、アッパブラケット(ブラケット部材)38を主要構成としている。本実施形態では、ロアブラケット37とアッパブラケット38により、支持部材が構成されている。
連結ブラケット36は、側面視L字状に折り曲げ形成されている。連結ブラケット36には、固定プレート29と同様に複数の締結具(例えば、ボルト)30が取り付けられるようになっている。連結ブラケット36は、締結具30によって固定プレート29に連結固定される。連結ブラケット36は、固定プレート29に連結固定されると、前方に傾くように配置される。また、連結ブラケット36には、回動軸39を挿通する挿通孔40が形成されている。本実施形態のアームレスト20は、固定プレート29と連結ブラケット36の固定の仕方によって、アームレスト20の左右方向の位置調整が行えるようになっている。具体的に言えば、固定プレート29と連結ブラケット36とが右側2本の締結具30で連結された場合には、4本の締結具30で連結された場合に比してアームレスト20は右方側に配置されることになる。
ロアブラケット37は、連結ブラケット36が連結される筒状の連結部41と、アッパブラケット38が連結される筒状のロア側本体部42とを有している。連結部41には、回動軸39を挿通する挿通孔43が形成されている。ロアブラケット37は、回動軸39により、連結ブラケット36に対して前後方向に回動するように連結される。また、ロアブラケット37は、図8に示すように、アームレスト20を使用位置に配置した時、運転シート19の後方から前方に上り傾斜するように配置される。また、ロア側本体部42の側面には、図8及び図9に示すように、ロアブラケット37の延設方向に沿って直線状に延びるガイド溝44が形成されている。
アッパブラケット38は、ロアブラケット37のロア側本体部42を収容する筒状のアッパ側本体部45を有している。アッパ側本体部45の側面には、ロアブラケット37のガイド溝44と対応する位置に取付孔46(図8及び図9に示す)が形成されている。また、アッパ側本体部45の上端には、スライドガイド47が一体形成されている。スライドガイド47の側面には、図8及び図9に示すように、スライドガイド47の延設方向に沿って直線状に延びるガイド溝48が形成されている。スライドガイド47は、アームレスト20を使用位置に配置した時、前後方向(水平方向)に沿って配置されるようにアッパ側本体部45に形成されている。
アッパブラケット38は、ロアブラケット37に重ねた状態で取付孔46とロアブラケット37のガイド溝44に操作ノブ49を有する取付ボルト50を挿通させ、当該取付ボルト50とナットプレート(図示しない)とによって締着されている。また、アッパブラケット38は、図8に示すように、アームレスト20を使用位置に配置した時、運転シート19の後方から前方に上り傾斜するように配置される。このため、アッパブラケット38は、操作ノブ49の操作により取付ボルト50を緩め、当該取付ボルト50をガイド溝44に沿って移動させることでロアブラケット37に対してスライド移動する。したがって、アッパブラケット38を斜め方向にスライド移動させることにより、アームレスト本体27は、上下方向の位置が調整される。なお、アームレスト本体27は、ロアブラケット37とアッパブラケット38が斜めに配置されることにより、上下方向への移動に伴って前後方向にも移動する。すなわち、アームレスト本体27が上方向に移動した場合には該移動に伴って前方に移動し、下方向に移動した場合には該移動に伴って後方に移動する。
アームレスト本体27は、アッパブラケット38のスライドガイド47の上部に被さるように配置される。アームレスト本体27は、挿通孔35からスライドガイド47のガイド溝48に挿通された通しボルト34に操作ノブ52を締着することで、スライドガイド47(アッパブラケット38)に固定される。したがって、アームレスト本体27は、操作ノブ52を緩めることにより、前後方向にスライド移動し、前後方向の位置が調整される。
次に、連結ブラケット36とロアブラケット37の取付構造について説明する。
回動軸39は、ロアブラケット37の連結部41に形成された挿通孔43に挿通され、連結部41に回動可能に取り付けられている。そして、ロアブラケット37は、回動軸39の先端側を連結ブラケット36の挿通孔40に挿通し、その回動軸39の先端側にナット状の固定部材53を締め付けることにより連結ブラケット36に連結される。この連結によってロアブラケット37は連結ブラケット36に対して回動可能に支持され、アームレスト20は回動軸39を回動支点として運転シート19に対して前後方向に回動可能となる。また、ロアブラケット37の連結部41には、図示しない円弧状の回動規制溝が形成されているとともに、連結ブラケット36には、回動規制溝の対応部位にガイドピンが突設されている。そして、連結ブラケット36とロアブラケット37の連結時には、回動規制溝内にガイドピンが挿入され、当該ガイドピンが回動規制溝内で摺動することによってロアブラケット37(アームレスト20)の回動量が規制される。
そして、本実施形態では、図5に示すように、回動軸39の回動軸線(中心軸線)Lの方向が、車体11の車幅方向(左右方向)に対して所定の角度α(例えば、3〜8度)分傾けた方向に設定されている。具体的に言えば、図5(a)に示すように、アームレスト20を運転シート19の右側に配置した場合において、連結ブラケット36とロアブラケット37の連結部位を車体11の上方から平面視すると、回動軸39の回動軸線Lは、車幅方向に対して右下がり方向を向くように傾いている。平面視の場合、回動軸39は、左方側が前方に配置され、右方側が後方に配置されることとなる。
また、本実施形態では、図5(b)に示すように、アームレスト20を運転シート19の右側に配置した場合において、連結ブラケット36とロアブラケット37の連結部位を車体11の後方から正面視すると、回動軸39の回動軸線Lは、車幅方向に対して右上がり方向を向くように傾いている。正面視の場合、回動軸39は、左方側が下方に配置され、右方側が上方に配置されることとなる。
上記のように取り付けられたアームレスト20は、回動軸39を回動支点として前後方向に回動し、運転シート19(又はバッテリフード16)に対する位置が変位される。前方へ回動したときには、図2に示すように、アームレスト本体27がほぼ水平となり、運転シート19の右方側に配置される。この状態で、アームレスト20は、使用位置に配置され、作業者が腕を置くことができる。そして、アームレスト20が使用位置にある状態でバッテリフード16を開放したときには、アームレスト本体27が右側のリアピラー23に干渉する。特に、本実施形態のアームレスト本体27のように複数本の荷役用操作部材32が横並びされている場合には、アームレスト本体27の横幅が広げられているので、リアピラー23に干渉し易くなる。
一方、アームレスト20を後方へ回動したときには、図3に示すように、アームレスト本体27がほぼ垂直となり、運転シート19の背もたれ部25の右方側に配置される。この状態で、アームレスト20は、退避位置に配置される。このとき、本実施形態のアームレスト20では、回動軸39の回動軸線Lの方向を前述したように車体11の車幅方向に対して所定の角度α分傾けている。このため、アームレスト本体27は、回動軸線Lの方向を車幅方向に対して平行に設定した場合とは異なる回動軌跡で後方に回動される。回動軸線Lの方向を車幅方向に対して平行に設定した場合、アームレスト本体27は、使用位置から真っ直ぐに後方へ回動する。すなわち、使用位置に配置された時の運転シート19との関係を維持した状態で後方へ回動される。
これに対して本実施形態のアームレスト本体27は、使用位置から後方へ回動されるほど、アームレスト本体27が内側、すなわち、運転シート19側に入り込むように回動する。このため、退避位置に配置されたアームレスト本体27は、車体11を後方から見た場合において右下がりに傾いた状態で配置される。その結果、アームレスト本体27は、使用位置に配置される場合に比して内側に入り込むことになる。したがって、アームレスト20が退避位置にある状態でバッテリフード16を開放したときには、右側のリアピラー23との干渉が回避される。そして、本実施形態のフォークリフト10のようにリアピラー23が「ハ」の字状に立設されている場合でも、後方への回動時にアームレスト本体27が内側に入り込むことで、リアピラー23に沿ってアームレスト20が右下がりに傾き、干渉が回避される。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)回動軸39の回動軸線Lの方向を、車体11の上方から平面視したときに車幅方向に対して右下がりで、かつ、車体11の後方から正面視としたときに車幅方向に対して右上がりとなるように設定した。この設定により、アームレスト20は、回動軸線L回りに回動し、後方へ回動させた時には運転シート19側に入り込む回動軌跡で回動する。このため、アームレスト20は、後方へ回動されると、車体11の後方から見て右下がりの状態で配置される。したがって、アームレスト20の横幅を広く設定した場合であっても、後方へ回動させることによって、バッテリフード16の開放時にアームレスト20とリアピラー23とが干渉することを防止できる。
(2)また、回動軸線Lの方向は、平面視した場合と正面視した場合の両方で車幅方向に対して傾くように設定した。このため、いずれか一方の場合で傾けるときと比べて、アームレスト20が運転シート19側に入り込む量を大きく設定することができる。したがって、アームレスト20とリアピラー23との干渉を確実に防止できる。
(3)また、アームレスト20を運転シート19側に入り込ませるように回動させることで、アームレスト本体27の横幅を広げても、アームレスト20とリアピラー23との干渉を防止できる。また、リアピラー23を「ハ」の字状に立設しても、当該リアピラー23とアームレスト20との干渉を防止できる。リアピラー23を「ハ」の字状に立設することは、車体11のデザイン性を向上させるとともに、リアピラー23を平行に立設した場合に比してヘッドガード21を必要最小限の大きさに設定できるのでコスト的に有利である。
(4)アームレスト20は、作業者が腕を置ける位置にアームレスト本体27を配置させる必要があるので、取付具28を垂直に立設する場合には腰掛部24の側方に取付具28を取り付ける必要がある。また、取付具28を垂直に立設する場合であっても、運転シート19の後方に取付具28を取り付けることはできるが、この場合にはアームレスト本体27を作業者の側方に配置させるように取付具28を作製しなければならず、結果的に取付具28の大型化を招くことになる。これに対し、本実施形態では、取付具28を斜状に配置させるので、取付具28(アームレスト20)の取付位置を運転シート19の後方に設定しても、取付具28の大型化を招くことなくアームレスト本体27を運転シート19の側方に配置することができる。また、取付具28を後方に取り付けることができるようになることで、アームレスト20を後方に回動させれば、運転シート19の側方を最大限開放させることができる。したがって、作業者が乗降し易くなる。
(5)固定プレート29と連結ブラケット36の連結構造により、アームレスト20の左右方向の位置を調整できるようにした。このため、作業者の体型に合った使い易い位置にアームレスト20を配置することができる。したがって、アームレスト20の利便性を向上させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 前記実施形態において、回動軸線Lの方向を、図10に示すように設定しても良い。すなわち、車体11を上方から平面視した時には、図10(a)に示すように前記実施形態と同様に回動軸線Lが右下がりとなるように設定する。その一方で、車体11を後方から正面視した時には、図10(b)に示すように、回動軸線Lの方向を車幅方向に対して平行となるように設定する。このような設定でも前記実施形態と同様にアームレスト本体27を内側に入り込ませるように回動させることができる。
○ 前記実施形態において、回動軸線Lの方向を、図11に示すように設定しても良い。すなわち、車体11を上方から平面視した時には、図11(a)に示すように、回動軸線Lの方向を車幅方向に対して平行となるように設定する。その一方で、車体11を後方から正面視した時には、図11(b)に示すように前記実施形態と同様に回動軸線Lが右上がりとなるように設定する。このような設定でも前記実施形態と同様にアームレスト本体27を内側に入り込ませるように回動させることができる。
○ 前記実施形態は、バッテリ式のフォークリフト10に具体化したが、エンジン式のフォークリフト(エンジン車)に具体化しても良い。エンジン車の場合には、車体11に搭載されたエンジンの収容部位を覆うようにエンジンフードが設けられ、そのエンジンフード上に運転シートが設けられている。
○ 前記実施形態は、フォークリフト10に具体化したが、その他の産業車両に具体化しても良い。
○ 前記実施形態において、リアピラー23は、垂直に立設されていても良い。
○ 前記実施形態において、アームレスト本体27には荷役用操作部材32が配設されていなくても良い。
○ 前記実施形態では、ロアブラケット37とアッパブラケット38とでアームレスト本体27を支持しているが、例えば、3本のブラケットをスライド可能に重ね合わせてアームレスト本体27を支持しても良い。
○ 前記実施形態において、アームレスト20をバッテリフード16に配設しても良い。
○ 前記実施形態において、車幅方向に対して回動軸線Lを傾ける角度αは変更しても良い。このとき、平面視した場合と正面視した場合とで角度αは、同一角度としても良いし、異なる角度としても良い。
○ 前記実施形態において、固定プレート29と連結ブラケット36に取り付けられる締結具30の数を変更しても良い。これにより、アームレスト20の左右方向への調整量を変化させることができる。また、スライド機構を設け、スライド移動により左右方向への位置調整を行えるようにしても良い。
○ 前記実施形態において、アームレスト20を運転シート19の左側に配設しても良い。この場合、回動軸39の回動軸線Lの方向は、前記実施形態で設定した回動軸線Lの方向と左右対称になる。すなわち、回動軸線Lの方向は、車体の車幅方向に対し、車体11の上方から平面視したときに左下がりで、かつ、車体11の後方から正面視としたときに左上がりとなるように設定する。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)アームレストは、車体の車幅方向に位置調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の産業車両。
(ロ)運転シートにアームレストが取り付けられた産業車両において、前記アームレストは、アームレスト本体が複数のブラケット部材をスライド移動可能に重ねた支持部材で支持されており、前記アームレストを使用位置に配置した場合には、前記支持部材が前記車体の前後方向に沿って後方から前方に上り傾斜するように配置され、前記アームレストは、前記ブラケット部材をスライド移動させることによって上下方向に位置調整可能に構成されていることを特徴とする産業車両。
フォークリフトの側面図。 アームレストを使用位置に配置したときのフォークリフトの背面図。 アームレストを退避位置に配置したときのフォークリフトの背面図。 アームレストを使用位置に配置したときの運転シートの平面図。 (a)は車体上方から回動軸を平面視したときの断面図、(b)は車体後方から回動軸を正面視したときの断面図。 アームレストを使用位置に配置したときの運転シートの背面図。 アームレストを退避位置に配置したときの運転シートの背面図。 アームレストを使用位置に配置したときの運転シートの右側面図。 アームレストを退避位置に配置したときの運転シートの右側面図。 (a)は別例における車体上方から回動軸を平面視したときの断面図、(b)は同じく車体後方から回動軸を正面視したときの断面図。 (a)は他の別例における車体上方から回動軸を平面視したときの断面図、(b)は同じく車体後方から回動軸を正面視したときの断面図。
符号の説明
10…フォークリフト(産業車両)、11…車体、16…バッテリフード(フード)、19…運転シート、20…アームレスト、21…ヘッドガード、22…フロントピラー、23…リアピラー、27…アームレスト本体、37…ロアブラケット(ブラケット部材)、38…アッパブラケット(ブラケット部材)、L…回動軸線。

Claims (5)

  1. 開閉可能なフード上に運転シートとアームレストが配置され、車体には運転シートの上方域を覆うヘッドガードを支持する複数本のピラーが立設された産業車両において、
    前記アームレストは、前記運転シート又は前記フードに対して単一の回動軸線回りで前記車体の前後方向に回動可能に取り付けられ、
    前記アームレストが前記運転シートの右方に配置されている場合において、前記回動軸線の方向を、前記車体の車幅方向に対し、車体上方から平面視したときに右下がりで、かつ、車体後方から正面視したときに平行となるように設定し
    前記アームレストは、前記回動軸線回りに後方へ回動させるときに前記運転シート側に倒れ込むように回動することを特徴とする産業車両。
  2. 開閉可能なフード上に運転シートとアームレストが配置され、車体には運転シートの上方域を覆うヘッドガードを支持する複数本のピラーが立設された産業車両において、
    前記アームレストは、前記運転シート又は前記フードに対して単一の回動軸線回りで前記車体の前後方向に回動可能に取り付けられ、
    前記アームレストが前記運転シートの右方に配置されている場合において、前記回動軸線の方向を、前記車体の車幅方向に対し、車体上方から平面視したときに平行で、かつ、車体後方から正面視したときに右上がりとなるように設定し
    前記アームレストは、前記回動軸線回りに後方へ回動させるときに前記運転シート側に倒れ込むように回動することを特徴とする産業車両。
  3. 開閉可能なフード上に運転シートとアームレストが配置され、車体には運転シートの上方域を覆うヘッドガードを支持する複数本のピラーが立設された産業車両において、
    前記アームレストは、前記運転シート又は前記フードに対して単一の回動軸線回りで前記車体の前後方向に回動可能に取り付けられ、
    前記アームレストが前記運転シートの右方に配置されている場合において、前記回動軸線の方向を、前記車体の車幅方向に対し、車体上方から平面視したときに右下がりで、かつ、車体後方から正面視したときに右上がりとなるように設定し
    前記アームレストは、前記回動軸線回りに後方へ回動させるときに前記運転シート側に倒れ込むように回動することを特徴とする産業車両。
  4. 前記アームレストは、アームレスト本体が複数のブラケット部材をスライド移動可能に重ねた支持部材で支持されており、
    前記アームレストを使用位置に配置した場合には、前記支持部材が前記車体の前後方向に沿って後方から前方に上り傾斜するように配置され、
    前記アームレストは、前記ブラケット部材をスライド移動させることによって上下方向に位置調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の産業車両。
  5. 前記車体の後部左右にはリアピラーが立設され、該リアピラーは、車体後方から見たときに左右のリアピラーの前記車幅方向の間隔が上方に比べて下方で長くなるように立設されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の産業車両。
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