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JP4853482B2 - 表面実装型電子部品及び表面実装型電子部品アレイ - Google Patents
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JP4853482B2 - 表面実装型電子部品及び表面実装型電子部品アレイ - Google Patents

表面実装型電子部品及び表面実装型電子部品アレイ Download PDF

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Description

本発明は、表面実装型電子部品及び表面実装型電子部品アレイに関する。
従来、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された素体と、素体上に配置された一対の第1及び第2の外部電極とを備えた表面実装型コンデンサが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。この素体は、直方体形状を呈しており、互いに対向する一対の第1及び第2の側面、互いに対向する一対の第3及び第4の側面、並びに、互いに対向する一対の第5及び第6の側面を有している。第3及び第4の側面は、第1及び第2の側面並びに第5及び第6の側面とそれぞれ隣り合っており、第5及び第6の側面は、第1及び第2の側面並びに第3及び第4の側面とそれぞれ隣り合っている。
第1及び第2の外部電極は、それぞれ、焼付電極層と、樹脂電極層と、Niメッキ層と、Snメッキ層とを有している。第1の外部電極の焼付電極層は、素体の第1の側面を覆うと共にこの第1の側面と隣り合う第3〜第6の側面に回り込むように、素体上に形成されている。第1の外部電極の樹脂電極層、Niメッキ層及びSnメッキ層はこの順に、第1の外部電極の焼付電極層上に形成されている。第2の外部電極の焼付電極層は、素体の第2の側面を覆うと共にこの第2の側面と隣り合う第3〜第6の側面に回り込むように、素体上に形成されている。第2の外部電極の樹脂電極層、Niメッキ層及びSnメッキ層はこの順に、第2の外部電極の焼付電極層上に形成されている。
特開平11−162771号公報
上記の樹脂電極層は、焼付電極層と比較して変形しやすい。そのため、表面実装型コンデンサの回路基板への実装後に、回路基板に外力が与えられたり、表面実装型コンデンサの作動時に発生する熱によって表面実装型コンデンサ自身が膨張・収縮したりしても、素体に作用する応力を樹脂電極層で吸収することができるようになっている。
ところで、焼付電極層上に焼付電極層を覆うように樹脂電極層を形成した後で、めっき層を更に樹脂電極層上に形成する前には、通常、樹脂電極層の表面のバレル研磨が行われる。バレル研磨により、樹脂電極層の表面に露出している金属粒子が延ばされて樹脂電極層の表面に露出している金属粒子の面積が大きくなり、樹脂電極層とめっき層との接合強度が大きくなるためである。
しかしながら、バレル研磨の際、樹脂電極層の樹脂部分が削られやすく、特に、樹脂電極層のうち素体の側面同士を連結する稜部に配置されている部分が薄くなってしまう傾向にあった。そのため、第1の外部電極の焼付電極層のうち第3〜第6の側面に回り込んでいる部分及び第2の外部電極の焼付電極層のうち第3〜第6の側面に回り込んでいる部分から素体に作用する応力を樹脂電極層によって吸収できないことがあり、それらの部分から素体にクラック(亀裂)が発生する虞が大きかった。
そこで、本発明は、素体への応力を緩和することで、素体にクラックが発生し難い表面実装型電子部品及び表面実装型電子部品アレイを提供することを目的とする。
本発明に係る表面実装型電子部品は、第1主面、第1主面と隣り合う側面、及び、第1主面と側面とを連結する第1稜部を有する素体と、素体上に配置された第1外部電極とを備え、第1外部電極は、金属を主成分として含有すると共に、第1稜部にかからないように第1主面上に形成された第1焼付電極層と、導電性材料を含有すると共に、第1焼付電極層を覆い且つ第1主面、第1稜部及び側面にわたって形成された第1樹脂電極層と、金属を主成分として含有すると共に第1樹脂電極層を覆うように形成された第1めっき層とを有することを特徴とする。
本発明に係る表面実装型電子部品では、第1外部電極を構成する第1焼付電極層が、第1稜部にかからないように第1主面上に形成されている。つまり、第1焼付電極層が、第1主面と隣り合う側面及び第1稜部に形成されていない。そのため、バレル研磨によって第1樹脂電極層のうち第1稜部に配置されている部分が薄くなったとしても、第1焼付電極層から素体に作用する応力を第1樹脂電極層によって吸収できないという事態が発生し難くなるので、素体への応力を緩和することができるようになっている。その結果、素体にクラックが発生し難くなる。なお、素体は、通常、焼成後にバレル研磨されるので、第1稜部は、直線状のみならず、所定の大きさの曲率を有する曲面状を呈する場合もある。
好ましくは、第1主面側から見たときに、第1焼付電極層が全体として丸みを帯びた形状を呈している。第1焼付電極層に角部が存在している場合、角部に応力が集中しやすい。これに対して、第1主面側から見たときに、第1焼付電極層が全体として丸みを帯びた形状を呈していると、このような応力集中の発生が抑制される。その結果、素体に作用する応力をより緩和することが可能となる。
好ましくは、素体上に配置された第2外部電極を更に備え、素体は、側面と隣り合う第2主面、及び、第2主面と側面とを連結する第2稜部を更に有し、第2外部電極は、金属を主成分として含有すると共に、第2稜部にかからないように第2主面上に形成された第2焼付電極層と、導電性材料を含有すると共に、第2焼付電極層を覆い且つ第2主面、第2稜部及び側面にわたって形成された第2樹脂電極層と、金属を主成分として含有すると共に第2樹脂電極層を覆うように形成された第2めっき層とを有する。このようにすると、バレル研磨によって第2樹脂電極層のうち第2稜部に配置されている部分が薄くなったとしても、第2焼付電極層から素体に作用する応力を第2樹脂電極層によって吸収できないという事態が発生し難くなるので、素体への応力を緩和することができるようになっている。その結果、素体にクラックが発生し難くなる。なお、素体は、通常、焼成後にバレル研磨されるので、第2稜部は、直線状のみならず、所定の大きさの曲率を有する曲面状を呈する場合もある。
より好ましくは、第2主面側から見たときに、第2焼付電極層が全体として丸みを帯びた形状を呈している。第2焼付電極層に角部が存在している場合、角部に応力が集中しやすい。これに対して、第2主面側から見たときに、第2焼付電極層が全体として丸みを帯びた形状を呈していると、このような応力集中の発生が抑制される。その結果、素体に作用する応力をより緩和することが可能となる。
一方、本発明に係る表面実装型電子部品アレイは、第1主面、第1主面と隣り合う側面、及び、第1主面と側面とを連結する第1稜部を有する素体と、素体上に配置されると共に側面から見たときに第1稜部に沿って配列された、少なくとも二つの第1外部電極とを備え、少なくとも二つの第1外部電極は、それぞれ、金属を主成分として含有すると共に、第1稜部にかからないように第1主面上に形成された第1焼付電極層と、導電性材料を含有すると共に、第1焼付電極層を覆い且つ第1主面、第1稜部及び側面にわたって形成された第1樹脂電極層と、金属を主成分として含有すると共に第1樹脂電極層を覆うように形成された第1めっき層とを有することを特徴とする。
本発明に係る表面実装型電子部品アレイでは、各第1外部電極を構成する各第1焼付電極層が、第1稜部にかからないように第1主面上に形成されている。つまり、各第1焼付電極層が、第1主面と隣り合う側面及び第1稜部に形成されていない。そのため、バレル研磨によって各第1樹脂電極層のうち第1稜部に配置されている部分が薄くなったとしても、各第1焼付電極層から素体に作用する応力を各第1樹脂電極層によって吸収できないという事態が発生し難くなるので、素体への応力を緩和することができるようになっている。その結果、素体にクラックが発生し難くなる。なお、素体は、通常、焼成後にバレル研磨されるので、第1稜部は、直線状のみならず、所定の大きさの曲率を有する曲面状を呈する場合もある。
好ましくは、第1主面側から見たときに、少なくとも二つの第1焼付電極層が、いずれも全体として丸みを帯びた形状を呈している。第1焼付電極層に角部が存在している場合、角部に応力が集中しやすい。これに対して、第1主面側から見たときに、第1焼付電極層が全体として丸みを帯びた形状を呈していると、このような応力集中の発生が抑制される。その結果、素体に作用する応力をより緩和することが可能となる。
好ましくは、素体は、側面と隣り合う第2主面、及び、第2主面と側面とを連結する第2稜部を更に有し、素体上に配置されると共に側面から見たときに第2稜部に沿って配列された、少なくとも二つの第2外部電極を更に備え、少なくとも二つの第2外部電極は、それぞれ、金属を主成分として含有すると共に、第2稜部にかからないように第2主面上に形成された第2焼付電極層と、導電性材料を含有すると共に、第2焼付電極層を覆い且つ第2主面、第2稜部及び側面にわたって形成された第2樹脂電極層と、金属を主成分として含有すると共に第2樹脂電極層を覆うように形成された第2めっき層とを有する。このようにすると、バレル研磨によって各第2樹脂電極層のうち第2稜部に配置されている部分が薄くなったとしても、各第2焼付電極層から素体に作用する応力を各第2樹脂電極層によって吸収できないという事態が発生し難くなるので、素体への応力を緩和することができるようになっている。その結果、素体にクラックが発生し難くなる。なお、素体は、通常、焼成後にバレル研磨されるので、第2稜部は、直線状のみならず、所定の大きさの曲率を有する曲面状を呈する場合もある。
より好ましくは、第2主面側から見たときに、少なくとも二つの第2焼付電極層が、いずれも全体として丸みを帯びた形状を呈している。第2焼付電極層に角部が存在している場合、角部に応力が集中しやすい。これに対して、第2主面側から見たときに、第2焼付電極層が全体として丸みを帯びた形状を呈していると、このような応力集中の発生が抑制される。その結果、素体に作用する応力をより緩和することが可能となる。
本発明によれば、素体への応力を緩和することで、素体にクラックが発生し難い表面実装型電子部品及び表面実装型電子部品アレイを提供することができる。
本発明の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る表面実装型電子部品について、図1〜図4を参照して説明する。なお、以下では、表面実装型電子部品として表面実装型コンデンサ1を例にとって説明している。
表面実装型コンデンサ1は、直方体形状の誘電体素体(素体)10と、内部電極12A,12B,14A,14Bと、外部電極16A(第1外部電極),16B(第2外部電極)とを備える。
誘電体素体10は、互いに対向する主面10a(第1主面),10b(第2主面)と、互いに対向する側面10c(側面),10dと、互いに対向する側面10e,10fとを有する。なお、第1実施形態においては、側面10c又は側面10dが回路基板(図示せず)の主面と対向する実装面とされている。
側面10c,10dは、主面10a,10b及び側面10e,10fを連結するように延びている。側面10e,10fは、主面10a,10b及び側面10c,10dを連結するように延びている。主面10aと、主面10aに隣り合う側面10c〜10fとは、それぞれ稜部E1〜E4によって連結されている。主面10bと、主面10bに隣り合う側面10c〜10fとは、それぞれ稜部E5〜E8によって連結されている。なお、誘電体素体10は、通常、焼成後にバレル研磨されるので、稜部E1〜E8は、第1実施形態において、所定の大きさの曲率を有する曲面状を呈している。
誘電体素体10は、例えばチタン酸バリウムやチタン酸ストロンチウムに希土類元素を添加した誘電性セラミック材料で形成することができる。第1実施形態においては、誘電体素体10の長手方向の長さを例えば1.0mm程度、幅を例えば0.5mm程度、厚みを例えば0.5mm程度に設定することができる。
誘電体素体10は、図4に示されるように、矩形状を呈する誘電体層A10〜A15と、内部電極12A,12B,14A,14Bとが積層されて構成されている。実際の表面実装型コンデンサ1は、各誘電体層A10〜A15の境界が視認できない程度に一体化されている。そのため、内部電極12A,12B,14A,14Bは、いずれも誘電体素体10の内部に配置されている。
内部電極12A,12B,14A,14Bは、誘電体層A11〜A13を介して交互に積層されており、積層方向から見て重なり合っている。積層方向から見たときの内部電極12A,12B,14A,14Bの対向面積と、内部電極12A,12B,14A,14Bのそれぞれの間隔(すなわち、誘電体層A11〜A13の厚み)によって、表面実装型コンデンサ1の静電容量が規定される。
各内部電極12A,14Aは、主面10a,10bの対向方向に延在している。各内部電極12A,14Aには、主面10a側の短辺の中央部に導出部12a,14aがそれぞれ一体的に形成されている。各導出部12a,14aは、それぞれ矩形状を呈しており、その一端が主面10aに露出している。一方、各内部電極12A,14Aの主面10b側の短辺は、主面10bに露出していない。
各内部電極12B,14Bは、主面10a,10bの対向方向に延在している。各内部電極12B,14Bには、主面10b側の短辺の中央部に導出部12b,14bがそれぞれ一体的に形成されている。各導出部12b,14bは、それぞれ矩形状を呈しており、その一端が主面10bに露出している。一方、各内部電極12B,14Bの主面10a側の短辺は、主面10aに露出していない。
内部電極12A,12B,14A,14Bは、例えばAgやNi等の導電性材料からなる。内部電極12A,12B,14A,14Bは、上記導電性材料を含む導電性ペーストの焼結体として構成されている。
外部電極16Aは、誘電体素体10の主面10aを覆うと共にこの主面10aと隣り合う側面10c〜10fに回り込むように形成されている。つまり、外部電極16Aは、主面10a及び側面10c〜10fのうち主面10a寄りの部分に配置されている。
外部電極16Aは、図2に示されるように、焼付電極層18A、樹脂電極層20A、第1めっき層22A及び第2めっき層24Aを有している。焼付電極層18A、樹脂電極層20A、第1めっき層22A及び第2めっき層24Aは、この順に誘電体素体10から外方に向かって配置されている。
焼付電極層18Aは、図1〜図3に示されるように、稜部E1〜E4にかからないように誘電体素体10の主面10a上に形成されている。つまり、焼付電極層18Aは、稜部E1〜E4によって囲まれる領域である主面10a上にのみ配置されており、側面10c〜10fに配置されていない。焼付電極層18Aは、図1及び図3に示されるように、第1実施形態において、主面10a側から見て円形状を呈している。
焼付電極層18Aは、主面10aに露出している導出部12a,14aの端部と物理的且つ電気的に接続されている。そのため、焼付電極層18Aは、導出部12aを介して内部電極12Aと電気的に接続されており、導出部14aを介して内部電極14Aと電気的に接続されている。
樹脂電極層20Aは、焼付電極層18Aの表面全体を覆うように、焼付電極層18A上及び誘電体素体10上に形成されている。具体的には、樹脂電極層20Aは、焼付電極層18Aの表面及び主面10aを覆うと共に主面10aに隣り合う側面10c〜10fに回り込むように形成されている。第1めっき層22Aは、樹脂電極層20Aを覆うように形成されている。第2めっき層24Aは、第1めっき層22Aを覆うように形成されている。
外部電極16Bは、誘電体素体10の主面10bを覆うと共にこの主面10bと隣り合う側面10c〜10fに回り込むように形成されている。つまり、外部電極16Bは、主面10b及び側面10c〜10fのうち主面10b寄りの部分に配置されている。
外部電極16Bは、図2に示されるように、焼付電極層18B、樹脂電極層20B、第1めっき層22B及び第2めっき層24Bを有している。焼付電極層18B、樹脂電極層20B、第1めっき層22B及び第2めっき層24Bは、この順に誘電体素体10から外方に向かって配置されている。
焼付電極層18Bは、図1〜図3に示されるように、稜部E5〜E8にかからないように誘電体素体10の主面10b上に形成されている。つまり、焼付電極層18Bは、稜部E5〜E8によって囲まれる領域である主面10b上にのみ配置されており、側面10c〜10fに配置されていない。焼付電極層18Bは、図1及び図3に示されるように、第1実施形態において、主面10b側から見て円形状を呈している。
焼付電極層18Bは、主面10bに露出している導出部12b,14bの端部と物理的且つ電気的に接続されている。そのため、焼付電極層18Bは、導出部12bを介して内部電極12Bと電気的に接続されており、導出部14bを介して内部電極14Bと電気的に接続されている。
樹脂電極層20Bは、焼付電極層18Bの表面全体を覆うように、焼付電極層18B上及び誘電体素体10上に形成されている。具体的には、樹脂電極層20Bは、焼付電極層18Bの表面及び主面10bを覆うと共に主面10bに隣り合う側面10c〜10fに回り込むように形成されている。第1めっき層22Bは、樹脂電極層20Bを覆うように形成されている。第2めっき層24Bは、第1めっき層22Bを覆うように形成されている。
ここで、焼付電極層18A,18Bは、主としてCu等の金属によって形成されている。具体的には、焼付電極層18A,18Bは、Cu粉末を含有する導電性ペーストを、主面10a,10bにそれぞれ塗布して焼き付けることによって形成される。焼付電極層18A,18Bの厚みは、例えば30μm〜40μm程度に設定することができる。
樹脂電極層20A,20Bは、熱硬化性樹脂に金属粒子が導電性材料として含有された樹脂電極層形成用組成物が硬化してなる。樹脂電極層20A,20Bの厚みは、例えば130μm程度とすることができる。
本実施形態では、金属粒子の材料として、貴金属であるAgが用いられている。熱硬化
性樹脂としては特に制限されないが、例えば、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコン
樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド等を用いることができる。
上記樹脂電極層形成用組成物中の全金属粒子の含有量は、樹脂電極層形成用組成物の固形分全量を基準として60質量%〜95質量%であることが好ましい。この含有量が60質量%未満であると、含有量が上記範囲内である場合と比較して、樹脂電極層20A,20Bの内部における導電性が不十分となる傾向にある。含有量が95質量%を超えると、含有量が上記範囲内である場合と比較して、熱硬化性樹脂の量が不足するため、焼付電極層18A,18Bと樹脂電極層20A,20Bとの密着性が低下する傾向にある。
樹脂電極層形成用組成物は、必要に応じて溶媒を更に含むものである。溶媒としては、上記熱硬化性樹脂を溶解又は分散可能なものであれば公知の溶媒を特に制限なく使用することができる。溶媒として具体的には、例えば、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセテート、セロソルブ、ブチルセロソルブ、ブチルセロソルブアセテート、テルピネオール等が挙げられる。
樹脂電極層20A,20Bは、焼付電極層18A,18B上に上記樹脂電極層形成用組成物を塗布し、乾燥及び熱硬化を行うことによって形成されている。ここで、熱硬化時の温度は、使用する硬化性樹脂に応じて適宜調節される。
第1めっき層22A,22Bは、Niを主成分として含む。第1めっき層22A,22Bは、樹脂電極層20A,20Bの表面をNiでめっき処理することによって形成されている。第1めっき層22A,22Bの厚みは、例えば1μm程度とすることができる。
樹脂電極層20A,20Bの表面に第1めっき層22A,22Bをめっき処理する際には、樹脂電極層20A,20Bの表面を予めバレル研磨することが好ましい。バレル研磨することにより、樹脂電極層20A,20B表面に露出している金属粒子が延ばされて樹脂電極層20A,20B表面に露出している金属粒子の面積が大きくなり、樹脂電極層20A,20Bと第1めっき層22A,22Bとの接合強度が大きくなるためである。
第2めっき層24A,24Bは、Sn又はSn合金を主成分として含む。第2めっき層24A,24Bは、第1めっき層22A,22Bの表面をSn又はSn合金でめっき処理することによって形成されている。第2めっき層24A,24Bの厚みは、例えば1μm〜10μm程度とすることができる。
以上のような第1実施形態においては、焼付電極層18Aが稜部E1〜E4にかからないように主面10a上に形成されており、焼付電極層18Bが稜部E5〜E8にかからないように主面10b上に形成されている。そのため、バレル研磨によって、樹脂電極層20Aのうち稜部E1〜E4に配置されている部分や樹脂電極層20Bのうち稜部E5〜E8に配置されている部分が薄くなったとしても、焼付電極層18A,18Bから誘電体素体10に作用する応力を樹脂電極層20A,20Bによって吸収できないという事態が発生し難くなるので、誘電体素体10への応力を緩和することができるようになっている。その結果、誘電体素体10にクラックが発生し難くなる。
また、第1実施形態においては、主面10a側から見て焼付電極層18Aが円形状を呈しており、主面10b側から見て焼付電極層18Bが円形状を呈している。焼付電極層18A,18Bに角部が存在している場合、角部に応力が集中しやすい。これに対して、焼付電極層18A,18Bが円形状のような全体として丸みを帯びた形状を呈していると、このような応力集中の発生が抑制される。その結果、誘電体素体10に作用する応力をより緩和することが可能となっている。
(第2実施形態)
続いて、第2実施形態に係る表面実装型電子部品アレイについて、第1実施形態に係る表面実装型コンデンサ1との相違点を中心に、図5〜図7を参照して説明する。なお、以下では、表面実装型電子部品アレイとして表面実装型コンデンサアレイ2を例にとって説明している。
表面実装型コンデンサアレイ2は、直方体形状の誘電体素体(素体)10と、内部電極12A〜12A,12B〜12B,14A〜14A,14B〜14Bと、外部電極16A〜16A(第1外部電極),16B〜16B(第2外部電極)とを備える。第2実施形態においては、誘電体素体10の長手方向の長さを例えば2.0mm程度、幅を例えば1.25mm程度、厚みを例えば0.85mm程度に設定することができる。
誘電体素体10は、図7に示されるように、矩形状を呈する誘電体層A10〜A15と、内部電極12A〜12A,12B〜12B,14A〜14A,14B〜14Bとが積層されて構成されている。実際の表面実装型コンデンサアレイ2は、各誘電体層A10〜A15の境界が視認できない程度に一体化されている。そのため、内部電極12A〜12A,12B〜12B,14A〜14A,14B〜14Bは、いずれも誘電体素体10の内部に配置されている。
誘電体層A11上には、矩形状を呈する3つの内部電極12A〜12Aが誘電体層A11の長手方向(側面10e,10fの対向方向)に沿って併設されている。各内部電極12A〜12Aは、誘電体層A11上において、互いに所定の間隔を有している。各内部電極12A〜12Aには、主面10a側の短辺の中央部に導出部12a〜12aがそれぞれ一体的に形成されている。各導出部12a〜12aは、それぞれ矩形状を呈しており、その一端が主面10aに露出している。
誘電体層A12上には、矩形状を呈する3つの内部電極12B〜12Bが誘電体層A12の長手方向(側面10e,10fの対向方向)に沿って併設されている。各内部電極12B〜12Bは、誘電体層A12上において、互いに所定の間隔を有している。各内部電極12B〜12Bには、主面10b側の短辺の中央部に導出部12b〜12bがそれぞれ一体的に形成されている。各導出部12b〜12bは、それぞれ矩形状を呈しており、その一端が主面10bに露出している。
誘電体層A13上には、矩形状を呈する3つの内部電極14A〜14Aが誘電体層A13の長手方向(側面10e,10fの対向方向)に沿って併設されている。各内部電極14A〜14Aは、誘電体層A13上において、互いに所定の間隔を有している。各内部電極14A〜14Aには、主面10a側の短辺の中央部に導出部14a〜14aがそれぞれ一体的に形成されている。各導出部14a〜14aは、それぞれ矩形状を呈しており、その一端が主面10aに露出している。
誘電体層A14上には、矩形状を呈する3つの内部電極14B〜14Bが誘電体層A14の長手方向(側面10e,10fの対向方向)に沿って併設されている。各内部電極14B〜14Bは、誘電体層A14上において、互いに所定の間隔を有している。各内部電極14B〜14Bには、主面10b側の短辺の中央部に導出部14b〜14bがそれぞれ一体的に形成されている。各導出部14b〜14bは、それぞれ矩形状を呈しており、その一端が主面10bに露出している。
外部電極16Aは、誘電体素体10の主面10aを覆うと共にこの主面10aと隣り合う側面10c,10dに回り込むように形成されている。つまり、外部電極16Aは、主面10a及び側面10c,10dのうち主面10a寄りの部分に配置されている。
外部電極16Aは、第1実施形態に係る表面実装型コンデンサ1と同様、焼付電極層18A、樹脂電極層、第1めっき層及び第2めっき層を有している(樹脂電極層、第1めっき層及び第2めっき層については図示せず)。焼付電極層18A、樹脂電極層、第1めっき層及び第2めっき層は、この順に誘電体素体10から外方に向かって配置されている。
焼付電極層18Aは、図5及び図6に示されるように、稜部E1〜E4にかからないように誘電体素体10の主面10a上に形成されている。つまり、焼付電極層18Aは、稜部E1〜E4によって囲まれる領域である主面10a上にのみ配置されており、側面10c〜10fに配置されていない。焼付電極層18Aは、図5及び図6に示されるように、第2実施形態において、主面10a側から見て楕円形状を呈している。
焼付電極層18Aは、主面10aに露出している導出部12a,14aの端部と物理的且つ電気的に接続されている。そのため、焼付電極層18Aは、導出部12aを介して内部電極12Aと電気的に接続されており、導出部14aを介して内部電極14Aと電気的に接続されている。
外部電極16A〜16A,16B〜16Bは、外部電極16Aと同様、それぞれ焼付電極層18A〜18A,18B〜18B、樹脂電極層、第1めっき層及び第2めっき層を有している。焼付電極層18A〜18Aは、稜部E1〜E4によって囲まれる領域である主面10a上にのみ配置されており、側面10c〜10fに配置されていない。焼付電極層18B〜18Bは、稜部E5〜E8によって囲まれる領域である主面10b上にのみ配置されており、側面10c〜10fに配置されていない。
焼付電極層18A〜18Aは、図5及び図6に示されるように、第2実施形態において、主面10a側から見て楕円形状を呈している。焼付電極層18B〜18Bは、図5及び図6に示されるように、第2実施形態において、主面10b側から見て楕円形状を呈している。
焼付電極層18Aは、主面10aに露出している導出部12a,14aの端部と物理的且つ電気的に接続されており、焼付電極層18Aは、主面10aに露出している導出部12a,14aの端部と物理的且つ電気的に接続されている。焼付電極層18Bは、主面10bに露出している導出部12b,14bの端部と物理的且つ電気的に接続されており、焼付電極層18Bは、主面10bに露出している導出部12b,14bの端部と物理的且つ電気的に接続されており、焼付電極層18Bは、主面10bに露出している導出部12b,14bの端部と物理的且つ電気的に接続されている。
以上のような第2実施形態に係る表面実装型コンデンサアレイ2においては、第1実施形態に係る表面実装型コンデンサ1と同様の効果を奏する。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。例えば、第1実施形態では本発明を表面実装型コンデンサ1に適用したが、これに限られず、種々の表面実装型電子部品(例えば、表面実装型バリスタ、表面実装型トランス、表面実装型LC複合部品)に対して適用することができる。また、第2実施形態では本発明を表面実装型コンデンサアレイ2に適用したが、これに限られず、種々の表面実装型電子部品アレイ(例えば、表面実装型バリスタアレイ、表面実装型フィルタアレイ)に対して適用することができる。
また、第1実施形態に係る表面実装型コンデンサ1では、主面10a,10b側からそれぞれ見たときに、焼付電極層18A,18Bが円形状を呈しており、第2実施形態に係る表面実装型コンデンサアレイ2では、主面10a,10b側からそれぞれ見たときに、焼付電極層18A〜18A,18B〜18Bが楕円形状を呈していたが、これに限られない。つまり、稜部E1〜E8にかからないように誘電体素体10の主面10a,10b上に形成されていれば、焼付電極層18A,18B及び焼付電極層18A〜18A,18B〜18Bを種々の形状とすることができる。
具体的には、焼付電極層18A,18B及び焼付電極層18A〜18A,18B〜18Bを、例えば、三角形状や四角形状等の多角形状や、円形状、楕円形状、レーストラック形状とすることができる。ただし、焼付電極層に角部が存在している場合、角部に応力が集中しやすいので、主面10a,10bから見たときに、焼付電極層が全体として丸みを帯びた形状であると、応力集中の発生が抑制されるので好ましい。
「丸みを帯びた形状」として、具体的には、図3に示される表面実装型コンデンサ1の焼付電極層18Aのような円形状や、図6に示される表面実装型コンデンサアレイ2の焼付電極層18A〜18Aのような楕円形状の他、図8に示される表面実装型コンデンサ3の焼付電極層18Aのような四隅が所定の曲率半径を有するように面取りされた形状や、図9に示される表面実装型コンデンサ4の焼付電極層18Aのようなレーストラック形状等が挙げられる。なお、レーストラック形状とは、第1及び第2の円弧部と、第1及び第2の直線部とを有し、第1の円弧部の開口と第2の円弧部の開口とが向かい合うように第1及び第2の円弧部が配されており、第1の円弧部の一端と当該一端側にある第2の円弧部の一端とが第1の直線部によって接続され、第1の円弧部の他端と第2の円弧部の他端とが第2の直線部によって接続された形状をいう。
また、第2実施形態では、主面10a側において側面10e,10fの対向方向に沿って3つの外部電極16A〜16Aが配列されており、主面10b側において側面10e,10fの対向方向に沿って3つの外部電極16B〜16Bが配列されている表面実装型コンデンサアレイ2を説明したが、主面10a,10b側において外部電極がそれぞれ2つ以上配列されている表面実装型コンデンサアレイであれば本発明を適用可能である。そのため、主面10a側に配列されている外部電極の数と主面10b側に配列されている外部電極の数とが異なっていてもよい。
図1は、第1実施形態に係る表面実装型電子部品を示す斜視図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3は、第1実施形態に係る表面実装型電子部品の側面透視図である。 図4は、第1実施形態に係る表面実装型電子部品を構成する誘電体素体の分解斜視図である。 図5は、第2実施形態に係る表面実装型電子部品アレイを示す斜視図である。 図6は、第2実施形態に係る表面実装型電子部品アレイの側面透視図である。 図7は、第2実施形態に係る表面実装型電子部品アレイを構成する誘電体素体の分解斜視図である。 図8は、第1実施形態に係る表面実装型電子部品の他の例(第1の例)を示す側面透視図である。 図9は、第1実施形態に係る表面実装型電子部品の他の例(第2の例)を示す側面透視図である。
符号の説明
1…表面実装型コンデンサ、2…表面実装型コンデンサアレイ、10…誘電体素体、10a,10b…主面、10c〜10f…側面、16A,16B,16A〜16A,16B〜16B…外部電極、18A,18B,18A〜18A,18B〜18B…焼付電極層、20A,20B…樹脂電極層、22A,22B…第1めっき層、24A,24B…第2めっき層、E1〜E8…稜部。

Claims (8)

  1. 第1主面、前記第1主面と隣り合う側面、及び、前記第1主面と前記側面とを連結する第1稜部を有する素体と、
    前記素体上に配置された第1外部電極とを備え、
    前記第1稜部は、曲面状を呈し、
    前記第1外部電極は、
    金属を主成分として含有すると共に、前記第1稜部にかからないように前記第1主面上に形成された第1焼付電極層と、
    導電性材料を含有すると共に、前記第1焼付電極層を覆い且つ前記第1主面、前記第1稜部及び前記側面にわたって形成された第1樹脂電極層と、
    金属を主成分として含有すると共に前記第1樹脂電極層を覆うように形成された第1めっき層とを有することを特徴とする表面実装型電子部品。
  2. 前記第1主面側から見たときに、前記第1焼付電極層が全体として丸みを帯びた形状を呈していることを特徴とする請求項1に記載された表面実装型電子部品。
  3. 前記素体上に配置された第2外部電極を更に備え、
    前記素体は、前記側面と隣り合う第2主面、及び、前記第2主面と前記側面とを連結する第2稜部を更に有し、
    前記第2稜部は、曲面状を呈し、
    前記第2外部電極は、
    金属を主成分として含有すると共に、前記第2稜部にかからないように前記第2主面上に形成された第2焼付電極層と、
    導電性材料を含有すると共に、前記第2焼付電極層を覆い且つ前記第2主面、前記第2稜部及び前記側面にわたって形成された第2樹脂電極層と、
    金属を主成分として含有すると共に前記第2樹脂電極層を覆うように形成された第2めっき層とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載された表面実装型電子部品。
  4. 前記第2主面側から見たときに、前記第2焼付電極層が全体として丸みを帯びた形状を呈していることを特徴とする請求項3に記載された表面実装型電子部品。
  5. 第1主面、前記第1主面と隣り合う側面、及び、前記第1主面と前記側面とを連結する第1稜部を有する素体と、
    前記素体上に配置されると共に前記側面から見たときに前記第1稜部に沿って配列された、少なくとも二つの第1外部電極とを備え、
    前記第1稜部は、曲面状を呈し、
    前記少なくとも二つの第1外部電極は、それぞれ、
    金属を主成分として含有すると共に、前記第1稜部にかからないように前記第1主面上に形成された第1焼付電極層と、
    導電性材料を含有すると共に、前記第1焼付電極層を覆い且つ前記第1主面、前記第1稜部及び前記側面にわたって形成された第1樹脂電極層と、
    金属を主成分として含有すると共に前記第1樹脂電極層を覆うように形成された第1めっき層とを有することを特徴とする表面実装型電子部品アレイ。
  6. 前記第1主面側から見たときに、前記少なくとも二つの第1焼付電極層が、いずれも全体として丸みを帯びた形状を呈していることを特徴とする請求項5に記載された表面実装型電子部品アレイ。
  7. 前記素体は、前記側面と隣り合う第2主面、及び、前記第2主面と前記側面とを連結する第2稜部を更に有し、
    前記素体上に配置されると共に前記側面から見たときに前記第2稜部に沿って配列された、少なくとも二つの第2外部電極を更に備え、
    前記第2稜部は、曲面状を呈し、
    前記少なくとも二つの第2外部電極は、それぞれ、
    金属を主成分として含有すると共に、前記第2稜部にかからないように前記第2主面上に形成された第2焼付電極層と、
    導電性材料を含有すると共に、前記第2焼付電極層を覆い且つ前記第2主面、前記第2稜部及び前記側面にわたって形成された第2樹脂電極層と、
    金属を主成分として含有すると共に前記第2樹脂電極層を覆うように形成された第2めっき層とを有することを特徴とする請求項5又は6に記載された表面実装型電子部品アレイ。
  8. 前記第2主面側から見たときに、前記少なくとも二つの第2焼付電極層が、いずれも全体として丸みを帯びた形状を呈していることを特徴とする請求項7に記載された表面実装型電子部品アレイ。
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