JP4855131B2 - 電子機器およびその制御方法 - Google Patents
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Description
本発明は特に、方位処理と地磁気センサを用いた非接触通信処理とが競合したときに非接触通信処理を規制する技術に関する。
そのような携帯電話装置を用いれば、1台の携帯電話装置で、通話またはメール、電子コンパス、そして、トランザクション処理などの非接触通信処理が可能となり、便利である。たとえば、電子コンパス機能を使用しながら、通話またはメールを行うことができ、あるいは、電子コンパス(方位表示)機能を使用しながら、たとえば、非接触ICカード機能を用いた自動改札システムを使用するため駅の改札口に設けられている自動改札機のアクセス部分に携帯電話装置を近づけると電磁波を用いた非接触通信方式によるトランザクション処理が可能である。
すなわち、本発明は、電磁波を用いた非接触通信が行われるとき、地磁気センサの検出した地磁気が正確ではなくなる可能性があるので、非接触通信を規制するすることを目的とする。
好ましくは、本発明はさらに、方位処理が行われているのときに、ユーザーが無意識に、あるいは意図して非接触通信を行うために、電子機器がリーダ/ライタ装置などの電磁波放射源の近傍に接近することにより地磁気センサによる地磁気の検出が狂う可能性もあることから、そのような状態を報知可能とすることをも目的とする。
また好ましくは、当該電子機器は表示手段をさらに有し、前記方位情報報知手段は、前記方位算出手段において算出した方位に関する情報を前記表示手段に表示する。
また好ましくは、前記非接触通信規制手段は、前記非接触通信を規制したときに、前記方位情報報知手段を介して、または、前記非接触通信規制手段から直接、前記表示手段に表示されている前記方位に関する情報の表示形態を変更することにより前記非接触通信を規制したことを示す情報を報知することを特徴とする。
また好ましくは、当該電子機器は音声出力手段をさらに有し、前記非接触通信規制手段は、前記非接触通信を規制したことを示す音声情報を前記音声出力手段を介して出力することを特徴とする。
好ましくは、前記非接触通信規制手段は、前記外部通信装置から放射される電磁波に起因して前記方位情報報知手段による方位情報の報知が正確ではない可能性があることを示す情報を報知する。
好ましくは、前記非接触通信規制手段は、前記外部通信装置から放射される電磁波に起因して前記方位情報報知手段による方位情報の報知が正確ではない可能性があることを示す情報として、前記方位情報報知手段を介して、または、前記非接触通信規制手段から直接、前記表示手段に表示されている前記方位に関する情報の表示形態を変更することを特徴とする。
好ましくは、前記方位処理規制手段は、前記方位算出手段が起動してから前記方位情報報知手段により方位の情報が報知されるまでの間に、前記外部通信装置から放射される電磁波が検出されるか否かを少なくとも一度判断し、前記電磁波が検出されたと判断すると前記非接触通信を規制する。
また本発明によれば、地磁気センサの検出値に基づき地理的な方位を算出する方位算出ステップと、前記方位算出ステップにおいて前記地磁気センサの検出値に基づいて算出された方位に関する情報を報知する方位情報報知ステップと、外部通信装置から放射される電磁波を検出して、前記外部通信装置と非接触方式で通信を行う非接触通信ステップと、前記方位算出ステップと前記方位情報報知ステップとの少なくとも一方における方位処理と、前記非接触通信ステップにおける前記電磁波を用いた非接触通信とが同時に実施される場合に、前記非接触通信ステップにおいて前記外部通信装置から放射される電磁波が検出されると、前記非接触通信を規制する非接触通信規制ステップとを備えたことを特徴とする、制御方法が提供される。
以下、本発明の方位算出および報知機能と非接触通信機能を有する電子機器の実施の形態として、方位算出および報知機能と非接触通信機能の他に、通話機能およびメール機能を有する携帯電話装置を例示して述べる。
もちろん、本発明の電子機器は、方位算出および報知機能と非接触通信機能とを有していればよく、通話機能およびメール機能を有する携帯電話装置に限らず、方位算出および報知機能と非接触通信機能とを有するその他の種々の移動体端末装置などを含む。
第1実施の形態として折り畳み式携帯電話機を例示する。
図1(A)、(B)は、本実施の形態の折り畳み式携帯電話機の外観斜視図および携帯機器装置1の外観断面図である。
折り畳み式携帯電話機1は、第1筐体3と、第2筐体4と、連結部5とを有する。第1筐体3と第2筐体4とは、連結部5を中心(枢軸)として第1筐体3と第2筐体4とが、図1(B)の実線で図解した対面状態、または、図1(B)の破線で図解した離間状態をとれるように開閉自在に構成されている。
第2筐体4も、第2筐体分割部4cで区分された、第2筐体上部4aと、第2筐体下部4bとを有する。第2筐体上部4aと、第2筐体下部4bとは結合されて第2筐体4として一体構成されている。
第2筐体上部4aには、本発明の表示手段の1例として、たとえば、液晶表示器などの表示部12が配置されている。
磁力センサ180と磁石190とは、第1筐体3と第2筐体4との開閉状態を検出するために配設されている。図2(B)の実線で図解したように、第1筐体3と第2筐体4とが対面する閉状態となると、磁力センサ180と磁石190とが対面するので、磁力センサ180は磁石190からの強い磁気に感応する。
他方、図2(B)の破線で示したように、第1筐体3と第2筐体4とが離間する開状態となると、磁力センサ180は磁石190の磁気に感応しない。
図3を参照して後述する筐体開閉検出処理部160は、磁力センサ180で検出した磁気の値に応じて第1筐体3と第2筐体4との開閉状態を判別する。
これらの構成要素の配置例を述べる。
第1筐体下部3bには、無線通信部101、GPS信号受信部102、本発明の非接触通信手段の一部を構成するトランザクション(取引、TR)処理用通信部103、音声処理部104、記憶部109、電源スイッチ部110、バッテリ部111、信号処理部150が配置(搭載)されている。
第1筐体上部3aには、キー入力部10の他、音声処理部104に接続されているマイクロフォン106が配置されている。また第2筐体上部4aには、音声処理部104に接続されているスピーカ105が配置されている。
無線通信用アンテナ121、GPS用アンテナ122、および、本発明の非接触通信手段の一部を構成するトランザクション(TR)用アンテナ123はそれぞれ、第1筐体下部3bまたは第2筐体下部4bなどの適宜な場所に配置されている。
TR用アンテナ123は、たとえば、FeliCa、Suicaなどの非接触通信処理ためのリーダ/ライタ装置200に携帯電話機1を接近させて、または、接触させることにより使用される。たとえば、Suicaを使用するとき、駅の改札口に設置された自動改札機のアクセス窓に折り畳み式携帯電話機1に搭載されたTR用アンテナ123を接近させるか、アクセス窓に携帯電話機1を接触させて使用する。アクセス窓の内部にはリーダ/ライタ装置200が収容されていて、非接触通信のための電磁波を放射している。
その結果、携帯電話機1に搭載された地磁気センサ170がリーダ/ライタ装置200から放射される電磁波の有効領域内に位置することになる。
そのような場合、地磁気センサ170がリーダ/ライタ装置200からの電磁波による磁気の影響を極力受けないように、地磁気センサ170とTR用アンテナ123との位置を離して配置することが望ましい。
たとえば、図1(A)に図解したように、方位情報を表示部12に表示させた状態で、たとえば、リーダ/ライタ装置200のアクセス部分に接近させてリーダ/ライタ装置200と非接触通信を行う場合、TR用アンテナ123が第2筐体4の上部4a(閉じた状態の折り畳み式携帯電話機1の表面側)に配設しておけば、TR用アンテナ123をリーダ/ライタ装置200に接近させた場合であっても、地磁気センサ170はリーダ/ライタ装置200から放射される電磁波の有効領域から比較的距離が離れるので、地磁気センサ170がリーダ/ライタ装置200から放射される電磁波に基づく強い磁気の影響を比較的受けにくい。
しかしながら、ユーザーが無意識に、あるいは、ユーザーが非接触通信を意図して、携帯電話機1をリーダ/ライタ装置200に接近させることにより、地磁気センサ170が誤った地磁気を検出する可能性は常に存在する。
無線通信部101は、無線通信用アンテナ121を介して受信した通話情報またはメール情報などの高周波通信信号をベースバンド領域まで周波数変換し、ベースバンド信号を復調処理する。無線通信部101はまた、ベースバンド領域の通話情報またはメール情報を変調し、変調した信号を高周波通信信号に周波数変換して無線通信用アンテナ121に出力する。
GPS信号受信部102はGPS用アンテナ122で受信したGPS用人工衛星(図示せず)から受信した位置情報を含む信号について、高周波信号をベースバンド領域まで周波数変換し、復調処理を行う。
TR処理用通信部103は、リーダ/ライタ装置200から電磁波として放射され、TR用アンテナ123で受信した高周波信号をベースバンド領域に周波数変換処理し、ベースバンド領域の信号について復調処理を行い、その結果を、本発明の非接触通信手段の一部を構成する、後述するトランザクション(TR)処理部162に送出する。または、TR処理用通信部103は、携帯電話機1内のTR処理部162で処理した結果を、リーダ/ライタ装置200に送信するため変調処理し、変調したベースバンドの周波数信号を高周波信号に周波数変換してTR用アンテナ123に印加し、リーダ/ライタ装置200に送信する。
本実施の形態においては、総合処理部152、本発明の方位算出手段の1例としての方位算出部154、本発明の方位情報報知手段の1例としての方位情報報知部156、TR処理規制部158、筐体開閉検出処理部160およびTR処理部162は、記憶部109に記憶されたプログラムが信号処理部150内の演算処理ユニット(CPU)において下記に述べる処理を遂行することによって実現される。
記憶部109は、たとえば、上記各処理を行うプログラム、後述する状態データ、および、固定のパラメータなどを記憶しているROM、各種データの一時的な保存(記憶)処理に使用するRAMとを有する。
総合処理部152は、たとえば、キー入力部10からのユーザーの操作指示に基づいて、たとえば、下記の処理を行う。
ユーザーが、たとえば、キー入力部10を介してダイアル操作を行い発呼操作を行った場合、総合処理部152がそれを検出し、音声処理部104、無線通信部101および無線通信用アンテナ121を介して発呼先である相手側と通話処理を行う。たとえば、音声処理部104はマイクロフォン106から入力された音声信号を処理して無線通信部101を介して相手側に送出し、相手側の音声信号をスピーカ105を介して出力する。
総合処理部152は上記処理の管理を行い、必要に応じて、上記通話に関係する情報を表示部12に表示する。
ユーザーがキー入力部10を介して位置表示要求操作を行った場合、総合処理部152をそれを検出し、GPS信号受信部102およびGPS用アンテナ122を介してGPS用人工衛星から携帯電話機1の位置情報を入手し、その結果を、たとえば、表示部12に図形表示する。
総合処理部152は、その他、たとえば、バッテリ部111の残量管理処理などを行う。
さらに総合処理部152は、方位算出部154、方位情報報知部156、TR処理規制部158、筐体開閉検出処理部160、および/または、TR処理部162と協働して下記に述べる処理を行う。
筐体開閉検出処理部160は第1筐体3と第2筐体4との開閉状態を検出する。
上述したように、第1筐体上部3aの裏面または表面に配置された磁力センサ180と、第2筐体下部4bの裏面または表面の表示部12の外周部に配置された磁石190とが、第1筐体3と第2筐体4とが対面したとき対向する位置にある。
第1筐体3と第2筐体4とが対面したとき、磁力センサ180と磁石190とがほぼ対向し、磁力センサ180は磁石190の強い磁界の影響を受ける。筐体開閉検出処理部160は磁力センサ180で検出した磁石190の磁界が所定レベルを越えたとき、第1筐体3と第2筐体4とが対面した状態、または、ほぼ対面状態にある閉状態であることを検出する。
他方、第1筐体3と第2筐体4とが離間していくと、磁力センサ180に対する磁石190の磁界の影響が低下する。筐体開閉検出処理部160は磁力センサ180で検出した磁石190の磁界が所定レベルを以下になった場合には、第1筐体3と第2筐体4とが離間している開状態であることを検出する。
本発明の方位算出手段の1例である方位算出部154は地磁気センサ170が検出した地磁気検出値に基づいて方位を算出する。
本発明の方位情報報知手段の1例である方位情報報知部156は、方位算出部154で算出した方位算出結果を、総合処理部152と協働して、本発明の表示手段、たとえば、表示部12に、たとえば、図1(A)に例示したように図形情報として報知(表示)する。図1(A)は、表示部12に北を示す方位を表示している例を示している。
なお、方位算出部154における方位算出方法は公知のものを用いることができるので詳細な説明は割愛する。
本発明の非接触通信処理の1例としてのリーダ/ライタ装置200から放射される電磁波を用い非非接触通信で通信処理を行って情報交換してトランザクション処理を行う簡単な例を述べる。
トランザクション処理とは、リーダ/ライタ装置200を介して携帯電話機1を用いた各種の取引処理を意味する。たとえば、Suicaを用いた場合の旅券の発行に関する課金処理、FeliCaの関する処理などを意味する。もちろん、リーダ/ライタ装置200を用いて、たとえば、預金処理、株式処理などを行う処理もトランザクション処理に該当する。
本実施の形態においては、トランザクション処理とは、このように、非接触ICカード機能により携帯電話機1とリーダ/ライタ装置200との間で電磁波を用いた非接触通信を行う各種の処理を意味する。
リーダ/ライタ装置200から電磁波が放射されており、TR用アンテナ123がその電磁波を検出すると、TR通信部103が、上述したように、周波数変換、復調処理などを行う電磁波に含まれている信号をTR処理部162に送出する。
乗車駅の改札口にはリーダ/ライタ装置200を備えた自動改札機が設置されている。リーダ/ライタ装置200から放射された電磁波はアクセス窓から放射されている。
リーダ/ライタ装置200から放射される電磁波には、たとえば、鉄道の旅券処理を行うSuicaであることを示すデータ、線路名を示すデータ、その改札口のある乗車駅名を示すデータなどが含まれている。
改札口がゲートが開いたことにより、携帯電話機1の使用が許可されたことを理解したユーザーは、携帯電話機1のTR用アンテナ123を自動改札機に備えられたリーダ/ライタ装置200のアクセス窓から離す。
降車駅の改札口に設置されている自動改札機にもリーダ/ライタ装置200が内蔵されている。リーダ/ライタ装置200から放射された電磁波はアクセス窓から放射されている。
降車駅の自動改札機内のリーダ/ライタ装置200から放射される電磁波には、たとえば、鉄道の旅券処理を行うSuicaであることを示すデータ、線路名を示すデータ、その改札口のある降車駅名を示すデータなどが含まれている。
その後、TR処理部162は、課金処理終了の信号を降車駅の自動改札機内のリーダ/ライタ装置200に送出する。
改札口のゲートが開いたことにより、携帯電話機1のユーザーは、携帯電話機1のTR用アンテナ123を改札口の自動改札機内にリーダ/ライタ装置200のアクセス窓から離す。
本発明の非接触通信規制手段の1例としてのトランザクション(TR)処理規制部158は、方位算出部154と方位情報報知部156との少なくとも何れかが実施される方位処理と、リーダ/ライタ装置200から放射される電磁波を用いた非接触通信によるトランザクション処理が同時に実施されない場合はそれぞれの処理を遂行させる。
しかしながら、TR処理規制部158は、方位算出部154と方位情報報知部156との少なくとも一方が動作する方位処理と、非接触通信によるトランザクション処理とが同時に実施される場合、上記方位処理の間、非接触通信によるトランザクション処理を規制する。
そのため、好ましくは、方位算出手段と方位情報報知手段との何れかが実施される方位処理についても所定の対策を講じる。
図4はTR処理規制の第1例を示すフローチャートである。
図4のフローチャートを参照して、方位算出部154と方位情報報知部156との少なくとも一方が動作する方位処理と、非接触通信によるトランザクション処理とが同時に行われる場合の携帯電話機1の処理を述べる。
以下の記述においては、信号処理部150内の処理部の制御を総合処理部152が行う場合を例示しており、各処理部がその処理を終了したらそのことを総合処理部152に通知し、総合処理部152が次に動作させるべく処理部を起動するという制御処理を行う例を述べている。しかしながら、たとえば、方位算出部154の動作が終了したら、次に動作する方位情報報知部156を直接起動させるという方法をとってもよい。
ユーザーによるキー入力部10の操作により、方位算出部154と方位情報報知部156との少なくとも一方が動作する方位処理が要求された場合、総合処理部152はその要求を判別して方位算出部154を起動する。これにより方位処理が開始する。
総合処理部152はさらにTR(トランザクション)処理規制部158を起動する。起動されたTR処理規制部158は、上記方位処理期間中、非接触通信によるトランザクション処理を実質的に行わないよう「非接触通信によるTR処理規制」を設定する。その設定は、たとえば、携帯電話機1の動作状態を示す状態データに、非接触通信によるTR処理規制を示すフラグを「1」にセットし、記憶部109に記憶させる。
以上により、リーダ/ライタ装置200から放射される電磁波を用いた非接触通信によるトランザクション処理の規制が開始し、方位処理期間中、非接触通信によるトランザクション処理が規制される。
総合処理部152は、ステップ2、4、6において、方位算出部154と方位情報報知部156とのいずれかが動作している方位処理中における非接触通信によるトランザクション処理要求の有無を判定する処理を示す。
上述したように、非接触通信によるトランザクション処理を規制しても、ユーザーが無意識に、あるいは、非接触通信によるトランザクション処理を意図して、携帯電話機1を、たとえば、自動改札機内のリーダ/ライタ装置200のアクセス窓の近傍に接近させると、TR用アンテナ123、TR通信部103がリーダ/ライタ装置200の電磁波に応答し、恰もトランザクション処理が要求されたかのようになる。もちろん、上述したトランザクション処理規制の設定により、TR処理部162は実質的には本来の処理を遂行しないが、携帯電話機1かリーダ/ライタ装置200の電磁波の有効領域内に位置すると、地磁気センサ170が検出した地磁気が正確ではない場合がある。そのため、方位算出部154と方位情報報知部156とのいずれかが動作している方位処理期間中でも、携帯電話機1がリーダ/ライタ装置200の電磁波領域に位置した場合を、非接触通信によるトランザクション処理要求と呼び、ステップ9、10を参照して述べる処理を行う。
ステップ2、4、6において方位処理中における非接触通信によるトランザクション処理要求がない場合、下記の方位処理を遂行する。
方位算出部154は地磁気センサ170で検出した地磁気データを取得する。方位算出部154は地磁気データの取得が終了したらそのことを総合処理部152に通知する。
総合処理部152は方位算出部154に処理の継続を指示し、方位算出部154は取得した地磁気データを用いて携帯電話機1の方位を算出する。方位算出部154は方位の算出処理が終了したら、そのことを総合処理部152に通知する。
総合処理部152は方位情報報知部156を起動する。起動された方位情報報知部156は、算出された方位情報を表示部12に表示する。その結果、表示部12には、図1(A)に例示したように、たとえば、北の方位を示す記号が表示される。
方位情報報知部156は方位情報の報知を終了したとき、そのことを総合処理部152に通知する。
総合処理部152は、方位情報報知部156による方位情報の報知の後、所定時間が経過した後、方位算出部154を起動する。
以下、方位算出部154と方位情報報知部156とによる方位処理の終了が指示されるまで、ステップ3、5、7の処理が、所定時間ごとに周期的に反復されて、携帯電話機1の方位が表示部12に連続的に更新されていく。
TR処理規制部158は、方位算出部154と方位情報報知部156とによる方位処理が終了したことを総合処理部152から通知されたら、ステップ1において行った非接触通信によるトランザクション処理規制の解除を行う。
これ以降、非接触通信によるトランザクション処理が可能となる。
上述した方位処理の間に、ステップ2、4、6のいずれかにおいて、非接触通信によるトランザクション処理のために携帯電話機1のTR用アンテナ123が、たとえば、自動改札機内のリーダ/ライタ装置200のアクセス窓に接近して、TR処理部162が動作したとき、非接触通信による実質的な動作が規制されているTR処理部162は、リーダ/ライタ装置200からの電磁波を検出したことを総合処理部152に通知する。
これにより、総合処理部152は、非接触通信によるトランザクション処理要求があったとしてTR処理規制部158を起動する。TR処理規制部158と総合処理部152と協働して、下記の処理を行う。
TR処理規制部158は、音声処理部104およびスピーカ105を介して、非接触通信によるトランザクション処理が規制されており、携帯電話機1をリーダ/ライタ装置200の電磁波領域に接近させることが規制されていることを示す警告音、たとえば、「ピピィー」という可聴音を出力する。この可聴音により、ユーザーは携帯電話機1を、リーダ/ライタ装置200などに接近させたことが好ましくないことを認識する。
その結果、ユーザーは携帯電話機1をリーダ/ライタ装置200の電磁波領域から離間させる。これ以降、ユーザーは携帯電話機1をリーダ/ライタ装置200に接近させることを避ける。
上記の場合、携帯電話機1が、たとえば、自動改札機内のリーダ/ライタ装置200の電磁波領域に位置したことは事実であり、それにより地磁気センサ170の検出した地磁気が正確でない可能性がある。そのため、表示部12に表示されている、あるいは、表示される、方位情報が不正確な場合が想定される。
この不正確な地磁気報知状態を示すため、TR処理規制部158は、たとえば、下記のいずれかの報知処理を行う。
(1)表示部12に表示されている方位情報を点滅させて、携帯電話機1のユーザーに視覚的に警告を行う。
(2)表示部12に表示されている方位情報を少し暗くする(輝度を下げる)。
(3)表示部12に固定の方位情報、たとえば、北を向いた方位情報を表示する。
ユーザーは、上述した、警告音に加えて、方位情報が上記のごとく変化するので、方位情報が正確ではないことを理解する。
キャリブレーションとしては、たとえば、携帯電話機1を現在の位置から離して方位処理を再開させる。
総合処理部152は上記処理の後は、たとえば、ステップ2またはステップ3の処理から再開させる。
なお、頻繁に、あるいは、反復して、携帯電話機1がリーダ/ライタ装置200の電磁波領域に接近されるような事態には、TR処理規制部158は、上述した警告音より強い警告音を出力することができる。
そのような強い警告音とは、たとえば、音量の大きな「ピピィー」という可聴音、または、さらに周波数の高い「ピピィー」という可聴音、あるいは、音量が大きくかつ周波数の高い「ピピィー」という音である。
「頻繁に」とは、方位算出部154と方位情報報知部156とによる方位処理との関係で規定されるが、たとえば、10分以内に2回以上、携帯電話機1がリーダ/ライタ装置200の電磁波領域に接近した場合などをいう。また「反復して」とは、たとえば、1分以内に反復して携帯電話機1がリーダ/ライタ装置200の電磁波領域に接近した場合などをいう。
携帯電話機1に、たとえば、キー入力部10、あるいは、携帯電話機1の第1筐体3または第2筐体4の側面に、「非接触通信によるトランザクション処理要求」ボタンが設けられて(図示せず)、「非接触通信によるトランザクション処理要求」ボタンを押された時、方位算出部154と方位情報報知部156とのいずれかが動作している方位処理期間に係わらず非接触通信によるトランザクション処理を強制的に行うことができる。その場合、方位処理が規制されて方位処理が一時停止し、非接触通信によるトランザクション処理が終了したら、方位算出部154と方位情報報知部156とによる方位処理が再開する。
上述した折り畳み式携帯電話機1は、筐体が閉じられている場合は、キー入力部10を使用することができず表示部12も見えないから、通常、方位算出部154と方位情報報知部156とによる方位処理は行われない。
したがって、筐体開閉検出処理部160が第1筐体3と第2筐体4とが対面して筐体が閉じられていることを検出したとき、総合処理部152は、方位算出部154および方位情報報知部156を動作させない。あるいは、方位処理が要求されているとき、筐体開閉検出処理部160が第1筐体3と第2筐体4とが対面して筐体が閉じられていることを検出したとき、方位処理を強制的に終了させることができる。
その場合、総合処理部152は、たとえば、方位算出部154および/または方位情報報知部156を強制的に停止させる。その後、総合処理部152は、表示部12に、たとえば、待ち受け画面を表示させる。
このように、方位処理期間に、ユーザーが折り畳み式携帯電話機1の筐体を閉じた場合方位処理が終了(一時停止)されて非接触通信によるトランザクション処理が可能となるから、本実施の形態では、筐体を閉じることにより非接触通信によるトランザクション処理規制を強制的に解除したこととしてもよい。
また、たとえば、上記強い警告にも係わらず、ユーザーが、折り畳み式携帯電話機1を、たとえば、自動改札機内のリーダ/ライタ装置200の電磁波領域に接近させた場合は、ユーザーが方位処理よりも非接触通信によるトランザクション処理を優先させたいと推定する。この場合も、非接触通信によるトランザクション処理を強制的に行うことができる。その場合は、方位処理が規制される。この場合、折り畳み式携帯電話機1がリーダ/ライタ装置200からの電磁波を検出している期間が所定時間以上であったり携帯電話機1とリーダ/ライタ装置200との接近距離が所定距離以内であることが検出されたときに当該処理を行うようにしてもよい。
図5はトランザクション処理規制の第2例を示すフローチャートである。
図4を参照して述べた処理は、連続的に方位処理を行う場合、非接触通信によるトランザクション処理が要求されたときに、ステップ10、11の処理を行って、ステップ2またはステップ3の処理から再開させる場合を述べた。
図5に図解した処理は、方位処理が要求された場合のみ方位処理を行う期間、および/または、連続的な方位処理において信号処理部150に負担の少ない処理の例を示す。
ステップ21〜29の処理は基本的には、図4のステップ1〜9の処理と基本的に同じである。
図4のステップ1の処理と実質的に同じである。
図4のステップ2、4、6と実質的に同じである。
ステップ22、24、26において方位処理中における、非接触通信によるトランザクション処理がない場合、下記の方位処理を遂行する。
ステップ23における地磁気データの取得、ステップ25における方位の算出、ステップ27における方位情報の報知は、図4におけるステップ3、5、7、8の処理と同じである。
ステップ22において、図4を参照して述べたように、TR用アンテナ123およびTR通信部103を介してTR処理部162が、たとえば、自動改札機内のリーダ/ライタ装置200の電磁波を検出したとき、仮にトランザクション処理要求があると推定し、実質的な動作が規制されているTR処理部162は、リーダ/ライタ装置200の電磁波を検出したことを総合処理部152に通知する。
これにより、総合処理部152はTR処理規制部158を起動する。
TR処理規制部158は、方位処理期間中に、規制されているトランザクション処理要求であることをユーザーに報知するため、たとえば、図4のステップ10の処理と同様、下記の処理を行う。
TR処理規制部158は、音声処理部104およびスピーカ105を介して、トランザクション処理が規制されており、折り畳み式携帯電話機1をリーダ/ライタ装置200などの電磁波領域に接近させることが無意味であることを示す警告音、たとえば、「ピピィー」という可聴音を出力する。この可聴音により、ユーザーは折り畳み式携帯電話機1をリーダ/ライタ装置200などに接近させたことが好ましくないことを認識する。
その結果、ユーザーは折り畳み式携帯電話機1をリーダ/ライタ装置200の電磁波領域から離間させる。これ以降、ユーザーは折り畳み式携帯電話機1をリーダ/ライタ装置200と接近させることを避ける。
総合処理部152は、方位算出部154を起動して地磁気データの取得を指示する。
ステップ24において、図4を参照し述べたように、TR処理部162がリーダ/ライタ装置200からの電磁波を検出したとき、仮に非接触通信によるトランザクション処理要求があると推定し、実質的な動作が規制されているTR処理部162は、リーダ/ライタ装置200からの電磁波を検出したことを総合処理部152に通知する。
これにより、総合処理部152はTR処理規制部158を起動する。
TR処理規制部158は、方位処理期間中に、規制されている非接触通信によるトランザクション処理要求であることをユーザーに報知するため、ステップ30の処理と同様の処理を行う。それにより、上述した警告音、たとえば、「ピピィー」という可聴音を出力する。
この時点においては、方位算出部154はすでに地磁気センサ170で検出した地磁気データを入手している。したがって、入手した地磁気データはリーダ/ライタ装置200からの電磁波の影響を受けていない可能性が高い。そこで、TR処理規制部158は、ステップ25の処理から処理を再開することを総合処理部152に通知する。
総合処理部152は、方位算出部155を起動して地磁気センサ170が検出した地磁気データから方位の算出を行うことを指示する。
ステップ26において、図4を参照し述べたように、TR処理部162がリーダ/ライタ装置200からの電磁波を検出したとき、仮に非接触通信によるトランザクション処理要求があると推定し、実質的な動作が規制されているTR処理部162は、リーダ/ライタ装置200からの電磁波を検出したことを総合処理部152に通知する。
これにより、総合処理部152はTR処理規制部158を起動する。
TR処理規制部158は、方位処理期間中に、規制されている非接触通信によるトランザクション処理要求であることをユーザーに報知するため、ステップ30の処理と同様の処理を行う。それにより、上述した警告音、たとえば、「ピピィー」という可聴音を出力する。
この時点においては、方位算出部154はすでに地磁気センサ170で検出した地磁気データに基づいて方位を出している。したがって、算出した方位はリーダ/ライタ装置200からの電磁波の影響を受けていない可能性が高い。そこでTR処理規制部158は、ステップ27の処理から処理を再開することを総合処理部152に通知する。
総合処理部152は、方位情報報知部156を起動して方位情報の報知を指示する。
ステップ28における方位報知の後、総合処理部152は、方位処理が継続して行うか否かをチェックし、継続する場合はステップ22またはステップ23の処理に戻る。
方位処理を継続して行わない場合、総合処理部152はTR処理規制部158を起動する。TR処理規制部158は非接触通信によるトランザクション処理規制を解除する。これ以降、TR処理部162は非接触通信によるトランザクション処理が可能となる。
上述した、非接触通信によるトランザクション処理規制の強制解除(1)、(2)、(3)処理を本実施の形態についても適用できる。
折り畳み式携帯電話機で、図6に例示したように、第1筐体3と第2筐体4とを対面させて場合でも表示部12を回転させて、表示部12の表示内容を見ることができる。したがって、第1筐体3と第2筐体4とを対面させて場合でも方位情報を表示部12に表示することができる。
このように携帯電話機では、第1筐体3と第2筐体4とが対面したことだけではなく、表示部12が表示可能な否かを判定して、たとえば、上述した「非接触通信によるトランザクション処理規制の強制解除(2)」の処理を行う。
その他の処理は、第1実施の形態と同様である。
図7は本発明の第3実施の形態としてストレート型携帯電話機の外観図である。
ストレート型携帯電話機は、外表面にキー入力部10Aと、表示部12Aとを有し、内部に地磁気センサ170と、図3を参照して述べた各構成要素を収容している。
図8に図解したように、開閉を行わないストレート型携帯電話機には、磁力センサ180と磁石190とは設けられていず、筐体開閉検出処理部160も設けられていない。上述した「非接触通信によるトランザクション処理規制の強制解除(2)」の処理は該当しない。
筐体の開閉検出処理を除いて、図7に図解したストレート型携帯電話機も、トランザクション処理と方位処理(電子コンパス処理)は、第1実施の形態の折り畳み式携帯電話機1と同じである。
3…第1筐体、3a…第1筐体上部、3b…第1筐体下部、3c…第1筐体分割部
4…第2筐体、4a…第2筐体上部、4b…第2筐体下部、4c…第2筐体分割部
5…連結部5
10、10A…キー入力部、12、12A…表示部
100…信号処理部
101…無線通信部、102…GPS信号受信部、
103…トランザクション(TR)通信部
104…音声処理部、105…スピーカ、106…マイクロフォン
109…記憶部、110…電源スイッチ部、111…バッテリ部
121…無線通信用アンテナ、122…GPS用アンテナ、
123…トランザクション(TR)用アンテナ
150…信号処理部
152…総合処理部、154…方位算出部、156…方位情報報知部、
158…方位報知抑制部、160…筐体開閉処理部、
162…トランザクション(TR)処理部
170…地磁気センサ、180…磁力センサ、190…磁石
Claims (10)
- 地磁気を検出する地磁気センサと、
前記地磁気センサの検出値に基づき地理的な方位を算出する方位算出手段と、
前記地磁気センサの検出値に基づいて前記方位算出手段で算出された方位に関する情報を報知する方位情報報知手段と、
外部通信装置から放射される電磁波を検出して、前記外部通信装置と非接触方式で通信を行う非接触通信手段と、
前記方位算出手段と前記方位情報報知手段との少なくとも一方による方位処理と、前記非接触通信による前記電磁波を用いた非接触通信とが同時に実施される場合に、前記外部通信装置から放射される電磁波が検出されると前記非接触通信を規制する非接触通信規制手段とを備えたことを特徴とする、
電子機器。 - 前記非接触通信規制手段は、前記非接触通信を規制したことを示す情報を報知することを特徴とする、
請求項1に記載の電子機器。 - 表示手段をさらに有し、
前記方位情報報知手段は、前記方位算出手段において算出した方位に関する情報を前記表示手段に表示する、
請求項1または2に記載の電子機器。 - 前記非接触通信規制手段は、前記非接触通信を規制したときに、前記方位情報報知手段を介して、または、前記非接触通信規制手段から直接、前記表示手段に表示されている前記方位に関する情報の表示形態を変更することにより前記非接触通信を規制したことを示す情報を報知することを特徴とする、
請求項3に記載の電子機器。 - 音声出力手段をさらに有し、
前記非接触通信規制手段は、前記非接触通信を規制したことを示す音声情報を前記音声出力手段を介して出力することを特徴とする、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子機器。 - 前記非接触通信規制手段は、前記外部通信装置から放射される電磁波に起因して前記方位情報報知手段による方位情報の報知が正確ではない可能性があることを示す情報を報知する、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電子機器。 - 前記非接触通信規制手段は、前記外部通信装置から放射される電磁波に起因して前記方位情報報知手段による方位情報の報知が正確ではない可能性があることを示す情報として、前記方位情報報知手段を介して、または、前記非接触通信規制手段から直接、前記表示手段に表示されている前記方位に関する情報の表示形態を変更することを特徴とする、
請求項6に記載の電子機器。 - 前記方位処理規制手段は、前記方位算出手段が起動してから前記方位情報報知手段により方位の情報が報知されるまでの間に、前記外部通信装置から放射される電磁波が検出されるか否かを少なくとも一度判断し、前記電磁波が検出されたと判断すると前記非接触通信を規制する、
請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の電子機器。 - 地磁気を検出する地磁気センサと、
表示手段と、
前記地磁気センサの検出値に基づき地理的な方位を算出する方位算出手段と、
前記地磁気センサの検出値に基づいて前記方位算出手段で算出された方位に関する情報を前記表示部に表示する方位情報報知手段と、
電磁波を用いた非接触方式で通信を行う非接触通信手段と、
前記方位算出手段と前記方位情報報知手段との少なくとも一方による方位処理と、前記非接触通信による前記電磁波を用いた非接触通信とが同時に実施される場合に、前記非接触通信を規制する非接触通信規制手段とを備え、
前記非接触通信規制手段は、前記非接触通信を規制したときに、前記方位情報報知手段を介して、または、当該非接触通信規制手段から直接、前記表示手段に表示されている前記方位に関する情報の表示形態を変更することにより前記非接触通信を規制したことを示す情報を報知することを特徴とする、
電子機器。 - 地磁気センサの検出値に基づき地理的な方位を算出する方位算出ステップと、
前記方位算出ステップにおいて前記地磁気センサの検出値に基づいて算出された方位に関する情報を報知する方位情報報知ステップと、
外部通信装置から放射される電磁波を検出して、前記外部通信装置と非接触方式で通信を行う非接触通信ステップと、
前記方位算出ステップと前記方位情報報知ステップとの少なくとも一方における方位処理と、前記非接触通信ステップにおける前記電磁波を用いた非接触通信とが同時に実施される場合に、前記非接触通信ステップにおいて前記外部通信装置から放射される電磁波が検出されると、前記非接触通信を規制する非接触通信規制ステップと
を備えたことを特徴とする、
制御方法。
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