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JP4856202B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Description

本発明は、半導体記憶装置に関し、特に半導体基板上にメモリセルアレイを積層した構造を有する半導体記憶装置に関する。
近年、フラッシュメモリの後継候補として、抵抗変化メモリが注目されている。ここで、抵抗変化メモリ装置には、遷移金属酸化物を記録層としてその抵抗値状態を不揮発に記憶する狭義の抵抗変化メモリ(ReRAM:Resistive RAM)の他、カルコゲナイド等を記録層として用いてその結晶状態(導体)と非晶質状態(絶縁体)の抵抗値情報を利用する相変化メモリ(PCRAM:Phase Change RAM)等も含むものとする。
抵抗変化メモリの可変抵抗素子には、2種類の動作モードがあることが知られている。1つは、印加電圧の極性を切り替えることにより、高抵抗状態と低抵抗状態とを設定するもので、これはバイポーラ型といわれる。もう1つは、印加電圧の極性を切り替えることなく、電圧値と電圧印加時間を制御することにより、高抵抗状態と低抵抗状態との設定を可能とするもので、これはユニポーラ型といわれる。
高密度メモリセルアレイを実現するためには、ユニポーラ型が好ましい。ユニポーラ型の場合、トランジスタを用いることなく、ビット線及びワード線の交差部に可変抵抗素子とダイオード等の整流素子とを重ねることにより、セルアレイが構成できるからである。さらにこのようなメモリセルアレイを三次元的に積層配列することにより、セルアレイ面積を増大させることなく、大容量を実現することが可能になる(特許文献1参照)。
ユニポーラ型のReRAMの場合、メモリセルに対するデータの書き込みは、可変抵抗素子に所定の電圧を短時間印加することにより行う。これにより、可変抵抗素子が高抵抗状態から低抵抗状態へと変化する。以下、この可変抵抗素子を高抵抗状態から低抵抗状態へ変化させる動作をセット動作という。一方、メモリセルMCに対するデータの消去は、セット動作後の低抵抗状態の可変抵抗素子に対し、セット動作時よりも低い所定の電圧を長時間印加することにより行う。これにより、可変抵抗素子が低抵抗状態から高抵抗状態へと変化する。以下、この可変抵抗素子を低抵抗状態から高抵抗状態へ変化させる動作をリセット動作という。メモリセルは、例えば高抵抗状態を安定状態(リセット状態)とし、2値データ記憶であれば、リセット状態を低抵抗状態に変化させるセット動作によりデータの書き込みを行い、セット状態を高抵抗状態に変化させるリセット動作によりデータの消去を行う。
リセット動作時において、選択メモリセルを低抵抗状態から高抵抗状態に変化させるには数μA程度の電流を流す必要がある。この電流は選択ワード線と選択ビット線とに流れるが、これらの配線の配線抵抗は数10KΩ程度あるため、配線抵抗による電圧降下(IRドロップ)が無視できない。リセット電流が流れる配線コンタクトも含めた経路全体の寄生抵抗による電圧降下を考慮に入れると、選択メモリセルが接続された選択ビット線に対して、可変抵抗素子のリセット動作に必要な所定の電圧よりも大きな電圧を印加する必要がある。これにより、寄生抵抗による電圧降下が生じたとしても、選択メモリセルに対して所望の電圧及びリセット電流を供給することができる。
このリセット動作により選択メモリセルが低抵抗状態から高抵抗状態になった際、選択ワード線、選択ビット線及び配線コンタクトを含む配線に流れる電流が急激に減少する。そのため、今度は配線の寄生抵抗による電圧降下が殆ど無くなる。これにより、高抵抗状態になった選択メモリセルにリセット動作に必要な所定の電圧を上回るセット電圧程度の高い電圧が印加され、リセット動作完了後にメモリセルが誤ってセット動作されてしまう、いわゆる誤セット動作が生じる可能性がある。
特表2005−522045号公報
本発明は、メモリセルのリセット動作後の誤セット動作の発生を効果的に防止することができる半導体記憶装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る半導体記憶装置は、複数の第1の配線、前記第1の配線と交差する複数の第2の配線、及び前記第1の配線と前記第2の配線との交差部に配置された非オーミック素子及び可変抵抗素子の直列回路からなるメモリセルを備えたセルアレイと、前記第1の配線及び前記第2の配線を通じて前記メモリセルに前記可変抵抗素子が低抵抗状態から高抵抗状態に遷移するのに必要な制御電圧を印加する制御回路と、前記可変抵抗素子の一端側に前記可変抵抗素子の前記低抵抗状態から前記高抵抗状態の遷移に伴う電位変動を抑制するバイアス電圧を付与するバイアス電圧付与回路とを備え、前記バイアス電圧付与回路は、前記第1又は第2の配線と交差するダミー配線と、前記第1又は第2の配線と前記ダミー配線との交差部に配置された前記高抵抗状態の可変抵抗素子よりも低抵抗の抵抗素子を含むダミーメモリセルと、前記制御回路が前記メモリセルに前記制御電圧を印加する際に、前記ダミー配線を通じて前記ダミーメモリセルにダミー配線制御電圧を印加するダミー配線制御回路とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、メモリセルのリセット動作後の誤セット動作の発生を効果的に防止することができる半導体記憶装置を提供することができる。
第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置の構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置のメモリセルアレイの等価回路を示す回路図である。 第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置の各動作における電圧降下を説明する図である。 比較例の抵抗変化メモリ装置のリセット動作における電圧降下を説明する図である。 比較例の抵抗変化メモリ装置のリセット動作における電圧降下を説明する図である。 第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置のリセット動作における電圧降下を説明する図である。 第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置のリセット動作における電圧降下を説明する図である。 第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置のダミービット線制御回路の構成例を示す回路図である。 第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置のカラム/ロウ制御回路の配置例を示すブロック図である。 第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置のロウ制御回路の構成例を示す回路図である。 第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置のロウ制御回路の構成例を示す回路図である。 第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置のロウ制御回路の構成例を示す回路図である。 第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置のロウ制御回路の構成例を示す回路図である。 第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置のカラム制御回路の構成例を示す回路図である。 第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置のカラム制御回路の構成例を示す回路図である。 第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置のカラム制御回路の構成例を示す回路図である。 第1の実施の形態の抵抗変化メモリ装置のカラム制御回路の構成例を示す回路図である。 第2の実施の形態の抵抗変化メモリ装置のリセット動作における電圧降下を説明する図である。 第2の実施の形態の抵抗変化メモリ装置のリセット動作における電圧降下を説明する図である。 第2の実施の形態の抵抗変化メモリ装置のダミーワード線制御回路の構成例を示す回路図である。 抵抗変化メモリ装置のダイオードの電流電圧特性を示すグラフである。 抵抗変化メモリ装置のメモリセルアレイの構成例を示す図である。
以下、添付した図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態において半導体記憶装置はメモリセルアレイが積層された三次元メモリセルアレイ構造を有する抵抗変化メモリ装置として説明する。しかし、この構成はあくまでも一例であって、本発明がこれに限定されるものでないことは言うまでもない。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置の基本構成、すなわち半導体基板1上のグローバルバス等の配線が形成される配線領域3とその上に積層されたメモリブロック2の構成を示している。
図1に示すように、メモリブロック2は、この例では4層のメモリセルアレイMA0〜MA3からなる。メモリブロック2の直下の半導体基板1には、配線領域3が設けられる。配線領域3には、メモリブロック2に書き込み/読み出しされるデータを外部とやり取りするためのグローバルバス等が設けられる。また、この配線領域3には後述するカラムスイッチ等を含むカラム制御回路や、ロウデコーダ等を含むロウ制御回路が設けられていてもよい。
積層された各メモリセルアレイMAのワード線WL及びビット線BLと、半導体基板1上に形成された配線領域3とを接続するために、メモリブロック2の側面に垂直配線(ビアコンタクト)が必要になる。配線領域3の四辺には、ビット線コンタクト領域4及びワード線コンタクト領域5が設けられている。ビット線コンタクト領域4及びワード線コンタクト領域5には、ビット線BL及びワード線WLと制御回路とを接続するためのビット線コンタクト6及びワード線コンタクト7が形成される。ワード線WLは、その一端がワード線コンタクト領域5に形成されたワード線コンタクト7を介して配線領域3に接続されている。また、ビット線BLは、その一端がビット線コンタクト領域4に形成されたビット線コンタクト6を介して配線領域3に接続されている。
図1では、複数のメモリセルアレイMAを半導体基板1に垂直な方向(図1に示すz方向)に積層した1つのメモリブロック2について示しているが、実際にはこのような単位メモリブロック2がワード線WLの延びる方向(図1に示すx方向)及びビット線BLの延びる方向(図1に示すy方向)に複数個マトリクス状に配置される。
図1に示すように、本実施の形態では、ワード線コンタクト領域5では、一列のワード線コンタクト7のみ、すなわち一断面での全ての層のワード線WLが共通コンタクトを介して配線領域3に接続されている。また、ビット線コンタクト領域4では、各層のビット線BLが別々に用意された4列のビット線コンタクト6を介して配線領域3に接続されている。本実施の形態では、ビット線BLは層毎に独立駆動され、ワード線WLは全ての層で共通に接続されているが、ワード線WLについても層毎に独立駆動するようにしても良い。また、ビット線BLを共通にして、ワード線WLを独立駆動するようにしても良い。更に、ビット線BL及びワード線WLの少なくとも一方を上下の層で共有するように構成することもできる。
図2は、抵抗変化メモリ装置のメモリセルアレイMAの等価回路を示す回路図である。ここで、図2に示すメモリセルアレイMAは、ビット線BLの延びる方向(図2に示すy方向)、及びワード線WLの延びる方向(図2に示すx方向)にそれぞれ複数個の単位メモリセルMCが配置され、二次元マトリクス状に配列されている。図示のようにワード線WLとビット線BLとの交差部に、整流素子、例えばダイオードDiと可変抵抗素子VRとが直列接続された抵抗変化型の単位メモリセルMCが配置される。ここで、メモリセルMCを構成するダイオードDi及び可変抵抗素子VRの配置、極性も、図示のものに限定されない。
可変抵抗素子VRは例えば、電極/遷移金属酸化物(二元系や三元系)/電極からなる構造を有するもの等であり、電圧、電流、熱等の印加条件により金属酸化物の抵抗値変化をもたらし、その抵抗値の異なる状態を情報として不揮発に記憶する。この可変抵抗素子VRとしては、より具体的には、カルコゲナイド等のように結晶状態と非晶質状態の相転移により抵抗値を変化させるもの(PCRAM)、金属陽イオンを析出させて電極間に架橋(コンタクティングブリッジ)を形成したり、析出した金属をイオン化して架橋を破壊したりすることで抵抗値を変化させるもの(CBRAM:Conductive Bridging RAM)、電圧あるいは電流印加により抵抗値が変化するもの(ReRAM)(電極界面に存在する電荷トラップにトラップされた電荷の存在の有無により抵抗変化が起きるものと、酸素欠損等に起因する伝導パスの存在の有無により抵抗変化が起きるものとに大別される。)等を用いることができる。
ユニポーラ型のReRAMの場合、メモリセルMCに対するデータの書き込み、すなわちセット動作は、可変抵抗素子VRに例えば1.5V(ダイオードDiによる電圧降下0.6Vを含めると実際には2.1V程度)の電圧、10nA程度の電流を10ns−100ns程度の時間印加することにより行う。これにより、可変抵抗素子VRが高抵抗状態から低抵抗状態へと変化する。この要因として、例えば、可変抵抗素子VRに高電圧が印加されることで内部のカチオン(正電荷イオン)の移動が起こり、絶縁状態の物質が電気化学ポテンシャル的に(準)安定な導電体物質の直列結合の状態に相変化するモデルが考えられる。勿論、物質によって様々なモデルが存在するので、他のモデルも考えられる。
一方、メモリセルMCに対するデータの消去、すなわちリセット動作は、セット動作後の低抵抗状態の可変抵抗素子VRに対し、0.6V(ダイオードDiによる電圧降下1.0Vを含めると実際には1.6V程度)の電圧、1μA−10μA程度の電流を500ns−2μs程度の時間印加することにより行う。これにより、可変抵抗素子VRが低抵抗状態から高抵抗状態へと変化する。この要因として、例えば可変抵抗素子VRの内部で発生したジュール熱により、原子が熱拡散し元の熱平衡状態に変化するモデルが考えられる。
メモリセルMCは、例えば高抵抗状態を安定状態(リセット状態)とし、2値データ記憶であれば、リセット状態を低抵抗状態に変化させるセット動作によりデータの書き込みを行い、セット状態を高抵抗状態に変化させるリセット動作によりデータの消去を行う。
メモリセルMCのリード動作は、可変抵抗素子VRに0.4V(ダイオードDiによる電圧降下0.8Vを含めると実際には1.2V程度)の電圧を与え、可変抵抗素子VRを介して流れる電流をモニターすることにより行う。これにより、可変抵抗素子VRが低抵抗状態にあるか高抵抗状態にあるかを判定する。
本実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置のセット動作及びリセット動作について、図2を参照して説明する。図2には、メモリセルMCのセット動作時及びリセット動作時において、メモリセルアレイMAに接続されたビット線BL及びワード線WLに印加される電圧の状態が示されている。ここで、セット動作及びリセット動作によりデータが書き換えられる選択メモリセルMCは、MC11であるとして説明を行う。
選択メモリセルMC11に接続されていない非選択ビット線BL00、BL02、BL03は、“L”状態(本実施の形態ではVss=0V)である。セット動作時において、選択メモリセルMC11に接続された選択ビット線BL01は、“L”状態(Vss=0V)から“H”状態(本実施の形態では電圧VSET)に駆動される。また、選択メモリセルMC11に接続されていない非選択ワード線WL00、WL02、WL03は、“H”状態(本実施の形態では電圧VSET)である。セット動作時において、選択メモリセルMC11に接続された選択ワード線WL01は、この“H”状態(電圧VSET)から“L”状態(本実施の形態では電圧Vss=0V)に駆動される。これにより、選択メモリセルMC11のダイオードDiが順方向バイアス状態となり電流が流れる。選択メモリセルMC11に電位差VSETが印加されて可変抵抗素子VRが高抵抗状態から低抵抗状態へと変化し、セット動作が完了する。
また、本実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置のリセット動作は、図2に示す選択ビット線BL01、非選択ワード線WL00、WL02、WL03に印加される電圧をリセット電圧VRESETとすることにより実行される。
次に、抵抗変化メモリ装置のリセット動作後の誤セット動作が発生する条件について、図3を参照して説明する。図3は、抵抗変化メモリ装置のリセット動作及びセット動作における電圧降下を説明する図である。図3においては、図2に示すメモリセルアレイMA内の選択ビット線BL01、選択メモリセルMC11及び選択ワード線WL01の構成を簡略化して図示している。
図3の左側には、メモリセルMCのリセット動作時において、メモリセルアレイMAに接続されたビット線BL及びワード線WLに印加される電圧及び電流の状態が示されている。
リセット動作時において、選択メモリセルMC11に接続された選択ビット線BL01は、“H”状態(本実施の形態では電圧VRESET)に駆動され、選択ワード線WL01は、“L”状態(本実施の形態では電圧Vss=0V)に駆動される。選択ビット線BL01への電圧印加により選択メモリセルMC11のダイオードDiが順方向バイアス状態となり、選択メモリセルMC11には、リセット動作を実行することのできるリセット電流Iresetが流れる。ここで、メモリセルMCの可変抵抗素子VRを低抵抗状態から高抵抗状態に変化させることのできる電圧(素子印加リセット電圧VR_reset)の値は、セット状態(低抵抗状態)の可変抵抗素子VRの抵抗値Rsetにリセット電流Iresetをかけた値Ireset*Rsetである。
ここで、ビット線BLの寄生抵抗PRbl、ワード線WLの寄生抵抗PRwl及びダイオードDiによる電圧降下について考える。ビット線BLの寄生抵抗PRbl(抵抗値Rbl)による電圧降下は、抵抗値Rblと流れる電流Iresetとの積により求まる。ビット線BLの寄生抵抗PRblによる電圧降下の値は、Ireset*Rblとなる。また、ワード線WLの寄生抵抗PRwl(抵抗値Rwl)による電圧降下は、抵抗値Rwlと流れる電流Iresetとの積により求まる。ワード線WLの寄生抵抗PRwlによる電圧降下の値は、Ireset*Rwlとなる。そして、リセット動作時のダイオードDiによる電圧降下の値はVf_resetである。よって、選択メモリセルMC11にリセット電圧を印加する際の電圧降下の値は、Ireset*(Rbl+Rwl)+Vf_resetとなる。
ビット線BL01に印加されるリセット電圧VRESETは、下記数1のように、リセット動作に必要な素子印加リセット電圧VR_reset(=Ireset*Rset)と、選択メモリセルMC11にリセット電圧を印加する際の電圧降下の値Ireset*(Rbl+Rwl)+Vf_resetとの和である。
Figure 0004856202
このリセット電圧VRESET及びリセット電流Iresetにより、可変抵抗素子VRが低抵抗状態から高抵抗状態へと変化し、リセット動作が完了する。
図3の右側には、メモリセルMCのセット動作時において、メモリセルアレイMAに接続されたビット線BL及びワード線WLに印加される電圧及び電流の状態が示されている。
セット動作時において、選択メモリセルMC11に接続された選択ビット線BL01は、“H”状態(本実施の形態では電圧VSET)に駆動され、選択ワード線WL01は、“L”状態(本実施の形態では電圧Vss=0V)に駆動される。選択ビット線BL01への電圧印加により選択メモリセルMC11のダイオードDiが順方向バイアス状態となり、選択メモリセルMC11には、セット動作を実行することのできるセット電流Isetが流れる。ここで、メモリセルMCの可変抵抗素子VRを高抵抗状態から低抵抗状態に変化させることのできる電圧(素子印加セット電圧VR_set)の値は、リセット状態(高抵抗状態)の可変抵抗素子VRの抵抗値Rresetにセット電流Isetをかけた値Iset*Rresetである。
ここで、ビット線BLの寄生抵抗PRbl、ワード線WLの寄生抵抗PRwl及びダイオードDiによる電圧降下について考える。ビット線BLの寄生抵抗PRbl(抵抗値Rbl)による電圧降下は、抵抗値Rblと流れる電流Isetとの積により求まる。ビット線BLの寄生抵抗PRblによる電圧降下の値は、Iset*Rblとなる。また、ワード線WLの寄生抵抗PRwl(抵抗値Rwl)による電圧降下は、抵抗値Rwlと流れる電流Isetとの積により求まる。ワード線WLの寄生抵抗PRwlによる電圧降下の値は、Iset*Rwlとなる。そして、セット動作時のダイオードDiによる電圧降下の値はVf_setである。よって、選択メモリセルMC11にセット電圧を印加する際の電圧降下の値は、Iset*(Rbl+Rwl)+Vf_setとなる。
ビット線BL01に印加されるセット電圧VSETは、下記数2のように、セット動作に必要な素子印加セット電圧VR_set(=Iset*Rreset)と、選択メモリセルMC11にセット電圧を印加する際の電圧降下の値Iset*(Rbl+Rwl)+Vf_setとの和である。
Figure 0004856202
このセット電圧VSET及びセット電流Isetにより、可変抵抗素子VRが高抵抗状態から低抵抗状態へと変化し、セット動作が完了する。
ここで、リセット動作時に高抵抗状態に変化した選択メモリセルMC11に対し、誤セット動作が実行されないための条件は、
Figure 0004856202
であることが必要とされる。動作の条件として、VR_reset=0.6V、VR_set=1.5V、Vf_reset=1.0V、Vf_set=0.6V、Ireset=10μA、Iset=1nA、Rbl+Rwl=数10KΩと仮定する。これを(1)式及び(2)式に代入する。このとき、(2)式のIset*(Rbl+Rwl)の項は小さいので無視できるので、
Figure 0004856202
となる。これを(3)式に代入すると、
Figure 0004856202
となる。すなわち、(4)式の条件を満たす程度に配線抵抗が小さくなければ、リセット動作後に誤セット動作が発生してしまう。リセット動作後の誤セット動作を防止するためには、配線の寄生抵抗による電圧降下を抑える必要がある。しかし、抵抗変化メモリ装置における回路の微細化に伴い、配線の寄生抵抗を低く抑えることは困難になっており、誤セット動作が生じるおそれがある。本実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置は、この誤セット動作の発生を効果的に防止するものである。
以下に、比較例の抵抗変化メモリ装置を用いて、配線抵抗による電圧降下に基づく誤セット動作の例を説明する。図4A及び図4Bは、比較例の抵抗変化メモリ装置のリセット動作における電圧降下を説明する図である。
図4Aに示すように、リセット動作時には、リセット電流Iresetが低抵抗状態の選択メモリセルMC11を介して選択ビット線BL01から選択ワード線WL01へと流れる。選択ビット線BL01に印加されたリセット電圧VRESETは、ビット線BLの寄生抵抗PRbl及び低抵抗状態の選択メモリセルMC11を介して電圧が降下する。そのため、選択メモリセルMC11が選択ワード線WL01に接続された箇所において0.3V程度の電圧となっている。この電圧がワード線WLの寄生抵抗PRwlにより降下して、選択ワード線WL01の最終的な電位が0Vとなる。
次に、図4Bに示すように、リセット動作により選択メモリセルMC11が高抵抗状態となった際、選択メモリセルMC11にはリセット電流Iresetが殆ど流れなくなる。この場合、配線の寄生抵抗PRbl、PRwlにおける電圧降下が無くなり、選択ビット線BL01に印加されたリセット電圧VRESETがそのまま選択メモリセルMC11に印加される。ここで、配線の寄生抵抗が上述の(4)式により規定される上限を超えていた場合、選択メモリセルMC11に印加されるリセット電圧VRESETは、選択メモリセルのセット動作に必要な電圧を超えることとなる。これにより、誤セット動作が発生する。
次に、本実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置におけるリセット動作について、図5A及び図5Bを参照して説明する。図5A及び図5Bは、本実施の形態の抵抗変化メモリ装置のリセット動作における電圧降下を説明する図である。
図5Aに示すように、本実施の形態のメモリセルアレイMAには、ビット線BLに加えて、ダミービット線dBLが配置されている。そして、ダミービット線dBLとワード線WLとの交差部には、整流素子及び抵抗素子からなるダミーメモリセルdMCが接続されている。ダミーメモリセルdMCとしては、メモリセルMCの低抵抗状態と略同様の抵抗値を有するものを用いるものとする。このダミーメモリセルdMCとして、例えば、通常のメモリセルMCに対してセット動作時よりも高い電圧を印加して可変抵抗素子VRを破壊し、定常的に低抵抗状態にしたメモリセルを用いることができる。
図5Aに示すように、本実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置のリセット動作時にも、リセット電流Iresetが低抵抗状態の選択メモリセルMC11を介して選択ビット線BL01から選択ワード線WL01へと流れる。また、ダミービット線dBLには、リセット電圧VRESETより低い所定の電圧Vαが印加される。そのため、ダミー電流Idummyが低抵抗状態のダミーメモリセルdMCを介してダミービット線dBLから選択ワード線WL01へと流れる。選択ビット線BL01に印加されたリセット電圧VRESETは、ビット線BLの寄生抵抗PRbl及び低抵抗状態の選択メモリセルMC11を介して電圧が降下する。そのため、選択メモリセルMC11が選択ワード線WL01に接続された箇所の電圧は0.3V程度となっている。この電圧がワード線WLの寄生抵抗PRwlにより降下して、選択ワード線WL01の最終的な電位が0Vとなる。ここで、ダミービット線dBLに印加された電圧Vαはリセット電圧より小さく、且つ選択メモリセルMC11がワード線WL01に接続された箇所の電圧が0.3V程度である。そのため、ダミーメモリセルdMCを流れるダミー電流Idummyの値はリセット電流Iresetの値に比べて小さい値となる。
次に、図5Bに示すように、リセット動作により選択メモリセルMC11が高抵抗状態となった際、選択メモリセルMC11にはリセット電流Iresetが殆ど流れなくなる。一方、ダミーメモリセルdMCは定常的に低抵抗状態であるため、リセット電流IRESETが流れなくなった後も、ダミー電流Idummyは流れ続ける。ここで、選択ワード線WL01の電位は選択ビット線BL01に印加されたリセット電圧VRESETによって上昇させられることがなくなるため、ダミー電流Idummyは選択メモリセルMC11が高抵抗状態になる前よりも流れやすくなる。ダミービット線dBLに印加された電圧Vαは、ダミービット線dBLの寄生抵抗PRbl及び低抵抗状態のダミーメモリセルdMCを介して電圧が降下し、ダミーメモリセルdMCが選択ワード線WL01に接続された箇所の電圧は0.15V程度となる。この電圧がワード線WLの寄生抵抗PRwlにより降下して、選択ワード線WL01の最終的な電位が0Vとなる。
本実施の形態におけるリセット動作の場合、リセット動作が終了した選択メモリセルMC11に印加される電圧は、選択ビット線BL01に印加されるリセット電圧VRESETからワード線WL01の上昇した電圧0.15Vを引いたものとなる。よって、選択メモリセルMC11に印加される電圧が、選択ビット線BL01に印加されるリセット電圧VRESETよりも緩和されることとなり、誤セット動作が発生する可能性のあるセット電圧VSETを超えることがない。本実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置によれば、リセット動作後の誤セット動作の発生を防止することができる。
次に、リセット動作時に、ダミービット線dBLに電圧Vαを印加する抵抗変化メモリ装置の回路構成について、図6を参照して説明する。図6は、抵抗変化メモリ装置のバイアス電圧付与回路の一形態としてのダミービット線制御回路30の構成例を示す回路図である。このダミービット線制御回路30は、選択メモリセルMC11のリセット動作によりダミー電流Idummyが変動した場合においても、ダミービット線dBLに対して所定の電圧Vαを印加し続ける制御回路である。このバイアス電圧Vαにより、選択メモリセルMC11の抵抗状態が高抵抗状態に遷移したとしても選択ワード線WL01の電位変動を抑制することができる。ここで、選択ビット線BL01にはリセット電圧VRESET、選択ワード線WL01にはスイッチトランジスタQSを介して接地電圧VSSがそれぞれ印加されている。
[ダミービット線制御回路30の構成]
図6に示されるように、ダミービット線dBLには、ダミービット線制御回路30が接続されている。このダミービット線制御回路30は、定電流Iref1を出力する定電流回路40と、この定電流回路40から出力される定電流Iref1に基づいて所定の電圧Vαをサンプリングしてダミービット線dBLに印加する電圧サンプリング回路50とを備えている。また、ダミービット線制御回路30は、電圧サンプリング回路50でサンプリングされたダミービット線dBLの電位を選択メモリセルMC11のリセット動作の期間中維持する差動増幅器DAを備える。
定電流回路40は、カレントミラー対を構成するNMOSトランジスタQN41、QN42、それらトランジスタQN41、QN42に直列接続された回路活性化のためのNMOSトランジスタQN43、QN44を備える。また、定電流回路40は、カレントミラー対の出力を受けて定電流Iref1を出力するカレントミラー出力回路を構成するPMOSトランジスタQP41、QP42を備えて構成されている。
電圧サンプリング回路50は、NMOSトランジスタQN50及びPMOSトランジスタQP50からなるスイッチSWA、NMOSトランジスタQN51及びPMOSトランジスタQP51からなるスイッチSWB、NMOSトランジスタQN52及びPMOSトランジスタQP52からなるスイッチSWCを有している。NMOSトランジスタQN50〜52及びPMOSトランジスタQP50〜52のゲートには、それぞれスイッチング信号Sw_A〜Sw_C及びbSw_A〜bSw_Cが入力される。スイッチSWA及びスイッチSWBの入力端子は、定電流Iref1が出力される定電流回路40の出力端子に並列に接続されている。スイッチSWAの出力端子は、ダミービット線dBLに接続されている。スイッチSWBの出力端子は、キャパシタC50の一方の端子に接続され、キャパシタC50の他方の端子には接地電圧Vssが与えられる。
また、キャパシタC50の一方の端子は差動増幅器DAの非反転入力端子Presにも接続されている。差動増幅器DAの出力端子はスイッチSWCに接続されるとともに、反転入力端子にフィードバック接続されている。スイッチSWCの出力端子は、ダミービット線dBLに接続されている。
[ダミービット線制御回路30の動作]
このように構成されたダミービット線制御回路30の動作について説明する。リセット動作の開始と共に定電流回路40に電流Irefが入力されると、NMOSトランジスタQN41、QN42及びカレントミラー出力回路を介して、定電流Iref1が出力される。このとき、スイッチング信号Sw_A、Sw_Bを“H”レベル、bSw_A、bSw_Bを“L”レベルにしてスイッチSWA、SWBをオンし、導通状態にする。また、スイッチング信号Sw_Cを“L”レベル、bSw_Cを“H”レベルにしてスイッチSWCをオフし、非導通状態にする。これにより、ダミービット線dBLに所定電圧Vαを印加することのできるダミー電流Idummy(例えば1μA程度)をダミーメモリセルdMCに流すと共に、所定電圧Vαに基づく電荷をキャパシタC50に蓄積する。このキャパシタC50によりダミービット線dBLに定電流を供給した直後のダミービット線dBLの所定電圧Vαがサンプリングされ、差動増幅器DAの非反転入力端子Presへの入力電圧が決定される。
次に、スイッチング信号Sw_Bを“L”レベル、bSw_Bを“H”レベルにしてスイッチSWBをオフし、非導通状態にすると共にスイッチング信号Sw_Cを“H”レベル、bSw_Cを“L”レベルにしてスイッチSWCをオンし、導通状態にする。この後、ダミービット線dBLの電圧は差動増幅器DAにより所定電圧Vαに保たれる。選択メモリセルMC11がリセット動作後に高抵抗状態となったとしても、ダミー電流Idummyが増加して、ダミービット線dBLには所定電圧Vαが印加し続けられる。上述のように、ダミーメモリセルdMCが接続されたダミービット線dBLに電圧Vαを印加し続けることにより、ダミー電流Idummyとワード線WL01の寄生抵抗PRwlによる電圧降下が発生し、メモリセルMC11のワード線WL01側の接続端の電圧が接地電圧VSSよりも上昇するので、リセット動作後の誤セット動作の発生を防止することができる。
ここで、ダミービット線制御回路30がダミービット線dBLに印加する所定の電圧Vαは、選択ビット線BL01に印加されるリセット電圧VRESETから選択メモリセルMC11がセット動作されるのに必要な素子印加セット電圧VR_setを引いた電圧より大きな電圧として設定することができる。これにより、リセット動作後の選択メモリセルMC11に印加される電圧を、誤セット動作が発生する可能性のある素子印加セット電圧VR_setよりも確実に小さくすることができる。
[制御回路の構成]
次に、リセット動作時に、ビット線BL01にリセット電圧VRESETを、ワード線WL01に電圧Vssを印加する抵抗変化メモリ装置の回路構成について、図7〜図15を参照して説明する。ここでは、ワード線方向に2Kbit(=2048bit)、ビット線方向に512bitのメモリセルMCを配列して1MbitのメモリセルアレイMAを構成する場合を例として説明する。図7は、抵抗変化メモリ装置のカラム制御回路及びロウ制御回路の配置例を示すブロック図である。
図7に示されるように、ロウ制御回路は、例えばロウデコーダ10、メインロウデコーダ11、書き込み駆動線ドライバ12、ロウ電源線ドライバ13及びロウ系周辺回路14により構成される。また、カラム制御回路は、例えばカラムスイッチ20、カラムデコーダ21、センスアンプ/書き込みバッファ22、カラム電源線ドライバ23、及びカラム系周辺回路24により構成される。
本実施の形態に係るワード線WLは階層化構造を有しており、メインロウデコーダ11は、256対のメインワード線MWLx、MWLbx(x=<255:0>)のいずれか一対を選択駆動する。一例として、選択されたメインワード線MWLx、MWLbxでは、メインワード線MWLxが“H”状態となり、メインワード線MWLbxが“L”状態となる。逆に、非選択のメインワード線MWLx、MWLbxでは、メインワード線MWLxが“L”状態となり、メインワード線MWLbxが“H”状態となる。一対のメインワード線MWLx、MWLbxはひとつのロウデコーダ10に接続される。ロウデコーダ10は、メインワード線MWLx、MWLbxの階層下にある8本のワード線WLからなるワード線群WLx<7:0>のうちの1本を選択駆動する。メインロウデコーダ11により選択駆動されたメインワード線MWLx、MWLbxに接続されたロウデコーダ10が更にワード線WLを選択駆動することにより、1本のワード線WLが選択駆動される。
書き込み駆動線ドライバ12には8本の書き込み駆動線WDRV<7:0>及びロウ電源線VRowが接続され、ロウ電源線ドライバ13にはロウ電源線VRowが接続されている。この書き込み駆動線WDRV<7:0>及びロウ電源線VRowはロウデコーダ10に接続される。書き込み駆動線WDRV<7:0>及びロウ電源線VRowには、ロウデコーダ10がワード線WLを駆動するための電圧が印加される。具体的には、リセット動作時において8本の書き込み駆動線WDRV<7:0>のうち選択ワード線WLに対応する1本の書き込み駆動線WDRVに電圧Vss(=0V)を供給し、それ以外の7本には電圧VRESETを供給する。また、ロウ電源線VRowには、非選択のメインワード線MWL、MWLbxの階層下のワード線WLに供給される電圧(VRESET)が印加される。ロウ系周辺回路14は、この抵抗変化メモリ装置全体の管理を行うもので、外部のホスト装置からの制御信号を受け付け、読み出し、書き込み、消去、データの入出力管理等を行う。
本実施の形態に係るビット線BLも階層化構造を有しており、カラムデコーダ21は、128対のカラム選択線CSLy、CSLby(y=<127:0>)のいずれか一対を選択駆動する。一例として、選択されたカラム選択線CSLy、CSLbyでは、カラム選択線CSLyが“H”状態となり、カラム選択線CSLbyが“L”状態となる。逆に、非選択のカラム選択線CSLy、CSLbyでは、カラム選択線CSLyが“L”状態となり、カラム選択線CSLbyが“H”状態となる。一対のカラム選択線CSLy、CSLbyはひとつのカラムスイッチ20に接続される。カラムスイッチ20は、カラム選択線CSLy、CSLbyの階層下にある4本のビット線BLからなるビット線群BLy<3:0>のうちの1本を選択駆動する。カラムデコーダ21により選択駆動されたカラム選択線CSLy、CSLbyに接続されたカラムスイッチ20が更にビット線BLを選択駆動することにより、1本のビット線BLが選択駆動される。
センスアンプ/書き込みバッファ22には、4本のローカルデータ線LDQ<3:0>が接続されている。このローカルデータ線LDQ<3:0>はカラムスイッチ20に接続される。センスアンプ/書き込みバッファ22は、ローカルデータ線LDQ<3:0>に読み出された信号を検知増幅するとともに、データ入出力線IO<3:0>から入力される書き込みデータをカラムスイッチ20を介してメモリセルMCに供給するものである。ローカルデータ線LDQ<3:0>には、カラムスイッチ20がビット線BLを駆動するための電圧が印加される。具体的には、リセット動作時において4本のローカルデータ線LDQ<3:0>に電圧VRESETが供給される。センスアンプ/書き込みバッファ22には、カラム電源線VCol1を介して、カラム電源線ドライバ23が接続されている。カラム系周辺回路24は、この抵抗変化メモリ装置全体の管理を行うもので、外部のホスト装置からの制御信号を受け付け、読み出し、書き込み、消去、データの入出力管理等を行う。
次に、図8〜図11を参照して、ロウ制御回路の構成を詳細に説明する。図8〜図11は抵抗変化メモリ装置のロウ制御回路の構成例を示す回路図である。
[ロウデコーダ10の構成]
図7及び図8に示されるように、ロウデコーダ10には256対のメインワード線MWLx及びMWLbx(x=<255:0>)のいずれか一対、ロウ電源線VRow並びに書き込み駆動線WDRV<7:0>が接続されている。また、ロウデコーダ10には、ワード線群WLx<7:0>が接続されており、このワード線群WLx<7:0>は一列に並んで設けられた複数のメモリセルMCに接続されている。前述のように、1つのロウデコーダ10に接続されるワード線群WLx<7:0>は、ワード線WLx0〜ワード線WLx7までの8本の配線からなる。同様に、書き込み駆動線WDRV<7:0>は、WDRV0〜WDRV7までの8本の配線からなる配線である。図8に示すように、ロウデコーダ10は、2つのNMOSトランジスタQN1及びQN2のソースを互いに接続してなるトランジスタ対を8つ備えて構成されている。トランジスタQN1のゲートにメインワード線MWLbxが、ドレインにロウ電源線VRowが接続されている。また、トランジスタQN2のゲートにメインワード線MWLxが、ドレインに書き込み駆動線WDRV<7:0>のいずれか1本が接続されている。そして、トランジスタQN1及びQN2のソースはともにワード線群WLx<7:0>のいずれか1本に接続されている。
[メインロウデコーダ11の構成]
図7及び図9に示されるように、メインロウデコーダ11には256対のメインワード線MWLx及びMWLbx(x=<255:0>)、並びにアドレス信号線が接続されている。メインロウデコーダ11は階層化構造を有するワード線WLを駆動するためのプリデコーダである。一組のメインワード線MWLx、MWLbxは1つのロウデコーダ10内の8つのトランジスタ対(図8のQN1、QN2)にそれぞれ接続され、1つのロウデコーダ10は8本のワード線WLx<7:0>のいずれか1本を選択することができる。メインロウデコーダ11は、図9に示すような回路を、1対のメインワード線MWLx、MWLbxごとに有している。図9に示すように、1つのメインロウデコーダ11において、メインロウデコーダ11に接続されたアドレス信号線は、論理ゲートGATE1に接続される。論理ゲートGATE1の出力信号はレベルシフタL/Sを介してPMOSトランジスタQP1及びNMOSトランジスタQN3からなるCMOSインバータCMOS1の入力端子に供給される。トランジスタQP1のソースに電源VSETHが接続され、トランジスタQN3のソースは接地されている。そして、トランジスタQP1及びQN3のドレインはともにメインワード線MWLxに接続される。また、メインワード線MWLxは、PMOSトランジスタQP2及びNMOSトランジスタQN4からなるCMOSインバータCMOS2に接続されている。トランジスタQP2のソースにも電源VSETHが接続され、トランジスタQN4のソースは接地されている。そして、トランジスタQP2及びQN4のドレインはともにメインワード線MWLbxに接続される。
[書き込み駆動線ドライバ12の構成]
図7及び図10に示されるように、書き込み駆動線ドライバ12には、ロウ電源線VRow及びアドレス信号線が接続されている。ここで、書き込み駆動線ドライバ12も、プリデコーダである。書き込み駆動線ドライバ12に接続されたアドレス信号線は、論理ゲートGATE2に接続される。論理ゲートGATE2の出力信号はレベルシフタL/Sを介してPMOSトランジスタQP3及びNMOSトランジスタQN5からなるCMOSインバータCMOS3の入力端子に供給される。トランジスタQP3のソースには、後述するように電圧VRESETが印加されているロウ電源線VRowが接続され、トランジスタQN5のソースは接地されている。そして、トランジスタQP3及びQN5のドレインはともに書き込み駆動線WDRV<7:0>に接続される。
[ロウ電源線ドライバ13の構成]
図7及び図11に示されるように、ロウ電源線ドライバ13には、ロウ電源線VRow及び制御信号線が接続されている。ロウ電源線ドライバ13において、電源VSETHはNMOSトランジスタQN6のドレイン及びゲートに接続される。トランジスタQN6のソースがPMOSトランジスタQP6を介してロウ電源線VRowに接続されている。トランジスタQP6のゲートには制御信号SETonが供給される。また、ロウ電源線ドライバ13において、電源VREADがPMOSトランジスタQP4を介して、電源VRESETがPMOSトランジスタQP5を介してそれぞれロウ電源線VRowに接続されている。トランジスタQP4のゲートには制御信号READonが供給され、トランジスタQP5のゲートには制御信号RESETonが供給される。制御信号READon、RESETonは、それぞれデータ読み出し時、リセット動作時に“H”状態から“L”状態となる。
次に、図12〜図15を参照して、カラム制御回路の構成を詳細に説明する。図12〜図15は抵抗変化メモリ装置のカラム制御回路の構成例を示す回路図である。
[カラムスイッチ20の構成]
図7及び図12に示されるように、カラムスイッチ20には128対のカラム選択線CSLy及びCSLby(y=<127:0>)のいずれか一対及びローカルデータ線LDQ<3:0>が接続されている。また、カラムスイッチ20には、ビット線群BLy<3:0>が接続されており、このビット線群BLy<3:0>は一列に並んで設けられた複数のメモリセルMCに接続されている。前述のように、1つのカラムスイッチ20に接続されるビット線群BLy<3:0>はビット線BLy0〜ビット線BLy3までの4本の配線からなる。同様に、ローカルデータ線LDQ<3:0>は、LDQ0〜LDQ3までの4本の配線からなる配線である。図12に示すように、カラムスイッチ20は、2つのNMOSトランジスタQN11及びQN12のソースを互いに接続してなるトランジスタ対を4つ備えて構成されている。トランジスタQN11のゲートにカラム選択線CSLyが、ドレインにローカルデータ線LDQ<3:0>のいずれか1本が接続されている。また、トランジスタQN12のゲートにはカラム選択線CSLbyが接続され、ドレインは接地されている。そして、トランジスタQN11及びQN12のソースはともにビット線群BLy<3:0>のいずれか1本に接続されている。
[カラムデコーダ21の構成]
図7及び図13に示されるように、カラムデコーダ21には128対のカラム選択線CSLy及びCSLby(y=<127:0>)、並びにアドレス信号線が接続されている。本実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置において、一組のカラム選択線CSLy、CSLbyは1つのカラムスイッチ20内の4つのトランジスタ対(図12のQN11、QN12)にそれぞれ接続され、1つのカラムスイッチ20は4本のビット線群BLy<3:0>のいずれか1本を選択することができる。カラムデコーダ21は、図13に示すような回路を、一対のカラム選択線CSLy、CSLbyごとに有している。図13に示すように、1つのカラムデコーダ21において、カラムデコーダ21に接続されたアドレス信号線は、論理ゲートGATE3に接続される。論理ゲートGATE3の出力信号はレベルシフタL/Sを介してPMOSトランジスタQP11及びNMOSトランジスタQN13からなるCMOSインバータCMOS11の入力端子に供給される。トランジスタQP11のソースに電源VSETHが接続され、トランジスタQN13のソースは接地されている。そして、トランジスタQP11及びQN13のドレインはともにカラム選択線CSLyに接続される。また、カラム選択線CSLyは、PMOSトランジスタQP12及びNMOSトランジスタQN14からなるCMOSインバータCMOS12に接続されている。トランジスタQP12のソースにも電源VSETHが接続され、トランジスタQN14のソースは接地されている。そして、トランジスタQP12及びQN14のドレインはともにカラム選択線CSLbyに接続される。
[センスアンプ/書き込みバッファ22の構成]
図7及び図14に示されるように、センスアンプ/書き込みバッファ22には、カラム電源線VCol1、ローカルデータ線LDQ<3:0>及びデータ入出力線IO<3:0>が接続されている。まず、書き込みバッファ部分について、その構成を説明する。センスアンプ/書き込みバッファ22に接続されたデータ入出力線IO<3:0>は、レベルシフタL/Sを介してPMOSトランジスタQP13及びNMOSトランジスタQN15からなるCMOSインバータCMOS13に接続される。トランジスタQP13のソースにはカラム電源線VCol1が接続されている。カラム電源線VCol1には後述するようにリセット電圧VRESETが印加されている。また、トランジスタQN15のソースは接地されている。そして、トランジスタQP13及びQN15のドレインはともにスイッチSW1を介して、ローカルデータ線LDQ<3:0>に接続されている。
次にセンスアンプ部分について、その構成を説明する。センスアンプ/書き込みバッファ22に接続されたデータ入出力線IO<3:0>は、センスアンプS/Aに接続される。センスアンプS/Aとしては、シングルエンド型、参照セルを用いた差動型等、種々のタイプを用いるとこができる。センスアンプS/Aの出力端子はスイッチSW2を介してローカルデータ線LDQ<3:0>に接続されている。
[カラム電源線ドライバ23の構成]
図7及び図15に示されるように、カラム電源線ドライバ23には、カラム電源線VCol1及び制御信号線が接続されている。カラム電源線ドライバ23において、電源VSETHがNMOSトランジスタQN16のドレイン及びゲートに接続され、トランジスタQN16のソースはPMOSトランジスタQP14を介してカラム電源線VCol1に接続されている。トランジスタQP14のゲートには制御信号SETonが供給される。また、カラム電源線ドライバ23において、電源VRESETがPMOSトランジスタQP15を介してカラム電源線VCol1に接続されている。トランジスタQP15のゲートには制御信号RESETonが供給される。制御信号RESETonは、リセット動作時に“H”状態から“L”状態となる。
次に、このように構成された抵抗変化メモリ装置のリセット動作について説明する。まず、リセット動作時における抵抗変化メモリ装置のロウ制御回路の動作について、図7〜図11を参照して説明する。図7に示すようにワード線WLは階層化構造を有している。メインロウデコーダ11及びロウデコーダ10により選択駆動されるワード線群WLx<7:0>には、書き込み駆動線WDRV<7:0>又はロウ電源線VRowに印加されている電圧が印加される。まず、ロウデコーダ10に接続された書き込み駆動線WDRV<7:0>及びロウ電源線VRowに対する電圧の印加動作について説明する。
[ロウ電源線ドライバ13の動作]
リセット動作時には、ロウ電源線ドライバ13において、トランジスタQP5のゲートに供給されていた制御信号(RESETon信号)が“L”状態になり導通する。リセット動作時に、ロウ電源線ドライバ13はロウ電源線VRowを電圧VRESETに駆動する。
[書き込み駆動線ドライバ12の動作]
書き込み駆動線ドライバ12の論理ゲートGATE2には、アドレス信号が入力される。このアドレス信号に基づき、論理ゲートGATE2は、アドレス信号に対応する一の書き込み駆動線(例えばWDRV1)について、“H”信号を、対応しない他の書き込み駆動線について“L”信号をCMOSインバータCMOS3の入力端子に供給する。アドレス信号に対応する書き込み駆動線(例えばWDRV1)の場合、CMOSインバータCMOS3の入力端子には“H”信号が供給され、導通したトランジスタQN5を介して接地電圧Vss(例えば0V)が書き込み駆動線WDRV1に印加される。アドレス信号に対応しない書き込み駆動線の場合、CMOSインバータCMOS3の入力端子には“L”信号が供給され、導通したトランジスタQP3を介してロウ電源線VRowの電圧(VRESET)が書き込み駆動線WDRVに印加される。
次に、メインロウデコーダ11及びロウデコーダ10によるメインワード線MWLx、MWLbxとワード線WLx<7:0>の選択駆動動作について説明する。
[メインロウデコーダ11の動作]
メインロウデコーダ11の論理ゲートGATE1の入力端子にも、アドレス信号が供給される。このアドレス信号に基づき、論理ゲートGATE1は、x=<255:0>のうち選択されたx(例えばx=0)について“L”信号を、選択されていないxについて“H”信号をCMOSインバータCMOS1の入力端子に供給する。まず、選択されたx(例えばx=0)について説明する。選択されたx(例えばx=0)の場合、CMOSインバータCMOS1の入力端子には“L”信号が供給され、導通したトランジスタQP1を介して電源VSETHの“H”信号がメインワード線MWL0に供給される。また、メインワード線MWL0の“H”信号は、CMOSインバータCMOS2の入力端子に供給され、導通したトランジスタQN4を介して接地電圧Vssの“L”信号がメインワード線MWLb0に供給される。すなわち、選択されたx(例えばx=0)の場合、メインワード線MWL0には、“H”信号、メインワード線MWLb0には“L”信号が供給される。次に、選択されていないxについて説明する。選択されていないxの場合、CMOSインバータCMOS1の入力端子には“H”信号が供給され、導通したトランジスタQN3を介して接地電圧Vssの“L”信号がメインワード線MWLxに供給される。また、メインワード線MWLxの“L”信号は、CMOSインバータCMOS2の入力端子に供給され、導通したトランジスタQP2を介して電源VSETHの“H”信号がメインワード線MWLbxに供給される。すなわち、選択されていないxの場合、メインワード線MWLxには、“L”信号、メインワード線MWLbxには“H”信号が供給される。
[ロウデコーダ10の動作]
ロウデコーダ10は、メインワード線MWLx及びMWLbxに供給された信号に基づき、ロウ電源線VRow又は書き込み駆動線WDRVの電圧をワード線WLに対して印加する。選択されたx(例えばx=0)の場合、メインワード線MWL0には、“H”信号、メインワード線MWLb0には“L”信号が供給されている。ロウデコーダ10のトランジスタQN1のゲートに“L”信号が供給され、トランジスタQN2のゲートに“H”信号が供給されるため、ワード線群WL0<7:0>には導通したトランジスタQN2を介して書き込み駆動線WDRV<7:0>の電圧が印加される。ここで、アドレス信号に対応する書き込み駆動線(例えばWDRV1)には、接地電圧(例えば0V)が印加され、アドレス信号に対応しないその他の書き込み駆動線には、ロウ電源線VRowの電圧(例えばVRESET)が印加されている。ワード線群WL0<7:0>のうち、アドレス信号に対応するワード線WL01の1本のみに接地電圧(例えば0V)が印加され、その他のワード線WLには電圧VRESETが印加される。また、選択されていないxの場合、メインワード線MWLxには、“L”信号、メインワード線MWLbxには“H”信号が供給されている。ロウデコーダ10のトランジスタQN1のゲートに“H”信号が供給され、トランジスタQN2のゲートに“L”信号が供給されるため、ワード群線WLx<7:0>には導通したトランジスタQN1を介してロウ電源線VRowの電圧(VRESET)が印加される。これにより、リセット動作時にはアドレス信号により選択された1本のワード線WL01のみに接地電圧(0V)が印加され、その他の全てのワード線WLにはロウ電源線VRowの電圧(VRESET)が印加される。
次に、セット動作時における抵抗変化メモリ装置のカラム制御回路の動作について、図7及び図12〜図15を参照して説明する。カラムデコーダ21及びカラムスイッチ20により選択駆動されるビット線群BLy<3:0>には、ローカルデータ線LDQ<3:0>に印加されている電圧が印加される。また、ローカルデータ線LDQ<3:0>には、センスアンプ/書き込みバッファ22を介してカラム電源線VCol1の電圧が印加される。まず、ローカルデータ線LDQ<3:0>及びカラム電源線VCol1に対する電圧の印加動作について説明する。
[カラム電源線ドライバ23の動作]
リセット動作時には、カラム電源線ドライバ23において、トランジスタQP15のゲートに供給されていた制御信号(RESETon信号)が“L”状態になり導通する。リセット動作時に、カラム電源線ドライバ23はカラム電源線VCol1を電圧VRESETに駆動する。
[センスアンプ/書き込みバッファ22の動作]
センスアンプ/書き込みバッファ22において、セット動作時に書き込みバッファ部のスイッチSW1がオンとなり導通状態になるとともに、センスアンプ部のスイッチSW2がオフとなり非導通状態になる。センスアンプ/書き込みバッファ22には、データ入出力線IO<3:0>より書き込みデータが供給される。この書き込みデータがレベルシフタL/Sを介してCMOSインバータCMOS13の入力端子に供給される。このローカルデータ線(例えばLDQ1)の場合、CMOSインバータCMOS13の入力端子には“L”信号が供給され、導通したトランジスタQP13を介してカラム電源線VCol1の電圧(VRESET)がスイッチSW1を介してローカルデータ線LDQ1に印加される。書き込みデータに対応しない書き込み駆動線の場合、CMOSインバータCMOS13の入力端子には“H”信号が供給され、導通したトランジスタQN15を介して接地電圧Vss(例えば0V)がスイッチSW1を介してローカルデータ線LDQに印加される。
次に、カラムデコーダ21及びカラムスイッチ20によるカラム選択線CSLy、CSLbyとビット線群BLy<3:0>との選択駆動動作について説明する。
[カラムデコーダ21の動作]
カラムデコーダ21の論理ゲートGATE3の入力端子には、アドレス信号が供給される。このアドレス信号に基づき、論理ゲートGATE3は、y=<127:0>のうち選択されたy(例えばy=0)について“L”信号を、選択されていないyについて“H”信号をCMOSインバータCMOS11の入力端子に供給する。まず、選択されたy(例えばy=0)について説明する。選択されたy(例えばy=0)の場合、CMOSインバータCMOS11の入力端子には“L”信号が供給され、導通したトランジスタQP11を介して電源VSETHの“H”信号がカラム選択線CSL0に供給される。また、カラム選択線CSL0の“H”信号は、CMOSインバータCMOS12の入力端子に供給され、導通したトランジスタQN14を介して接地電圧Vssの“L”信号がカラム選択線CSLb0に供給される。すなわち、選択されたy(例えばy=0)の場合、カラム選択線CSL0には“H”信号、カラム選択線CSLb0には“L”信号が供給される。次に、選択されていないyについて説明する。選択されていないyの場合、CMOSインバータCMOS11の入力端子には“H”信号が供給され、導通したトランジスタQN13を介して接地電圧Vssの“L”信号がカラム選択線CSLyに供給される。また、カラム選択線CSLyの“L”信号は、CMOSインバータCMOS12の入力端子に供給され、導通したトランジスタQP12を介して電源VSETHの“H”信号がカラム選択線CSLbyに供給される。すなわち、選択されていないyの場合、カラム選択線CSLyには、“L”信号、カラム選択線CSLbyには“H”信号が供給される。
[カラムスイッチ20の動作]
カラムスイッチ20は、カラム選択線CSLy、CSLbyに供給された信号に基づき、ローカルデータ線LDQ<3:0>の電圧をビット線BLに対して印加する。選択されたy(例えばy=0)の場合、カラム選択線CSL0には、“H”信号、カラム選択線CSLbyには、“L”信号が供給されている。カラムスイッチ20のトランジスタQN11のゲートに“H”信号が供給され、トランジスタQN12のゲートに“L”信号が供給される。そのため、選択されたビット線群BL0<3:0>には導通したトランジスタQN12を介してローカルデータ線LDQ<3:0>のリセット電圧VRESETが印加される。ここで、書き込みデータに対応するローカルデータ線(例えばLDQ1)には、リセット電圧(例えばVRESET)が印加され、書き込みデータに対応しないその他のローカルデータ線には、接地電圧(例えばVss=0V)が印加されている。ビット線群BL0<3:0>のうち、書き込みデータに対応するビット線BL01の1本のみにリセット電圧(例えばVRESET)が印加され、その他のビット線BLには接地電圧Vssが印加される。一方、選択されていないyの場合、カラム選択線CSLyには、“L”信号、カラム選択線CSLbyには“H”信号が供給されている。カラムスイッチ20のトランジスタQN11のゲートに“L”信号が供給され、トランジスタQN12のゲートに“H”信号が供給される。そのため、ビット線群BLy<3:0>には導通したトランジスタQN12を介して接地電圧Vss=0Vが印加される。これにより、リセット動作時には書き込みデータにより選択された1本のビット線BL01のみにリセット電圧VRESETが印加され、その他の全てのビット線BLには接地電圧(0V)が印加される。
本実施の形態のカラム制御回路及びダミービット線制御回路によれば、リセット動作時にメモリセルアレイMAに配置されたビット線BLにリセット電圧VRESETが印加されると共に、ダミービット線dBLに電圧Vαが印加される。この電圧Vαは選択メモリセルMC11が高抵抗状態に変化した後も印加され続ける。選択メモリセルMC11が高抵抗状態になりリセット電流が流れにくくなった後も、ダミービット線dBLに印加された電圧Vαにより、選択ワード線WL01の電位が上昇する。そのため、選択メモリセルMC11に印加される電圧がリセット電圧VRESETよりも緩和され、誤セット動作が発生する可能性のあるセット電圧VSETを超えることがない。本実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置によれば、リセット動作後の誤セット動作の発生を防止することができる。
メモリセルアレイMA内にあるダミーメモリセルdMCに流れるダミー電流Idummyは、メモリセルアレイMA内の電圧の変化に基づいて変化する。そのため、例えばメモリセルアレイの外部にモニター回路を置いて電流変化を検知し、誤セット防止動作を実行するよりも応答速度が速く、誤セット動作を効果的に防止することができる。誤セット動作の発生を効果的に防止することができる場合、メモリセルに対するリセット動作のコントロール性が増し動作スピードが速くなる。また、配線の寄生抵抗による影響が低減されるため、メモリセルアレイの1つ当たりのサイズも大きくでき、全体としてのチップサイズを削減することもできる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置におけるリセット動作について、図16A及び図16Bを参照して説明する。図16A及び図16Bは、本実施の形態の抵抗変化メモリ装置のリセット動作における電圧降下を説明する図である。
図16Aに示すように、本実施の形態のメモリセルアレイMAには、第1の実施の形態のダミービット線dBLに変えて、ダミーワード線dWLが配置されている。そして、ダミーワード線dWLとビット線BLとの交差部には、整流素子及び抵抗素子からなるダミーメモリセルdMCが接続されている。第1の実施の形態と同様に、ダミーメモリセルdMCとしては、メモリセルMCの低抵抗状態と略同様の抵抗値を有するものを用いるものとする。
図16Aに示すように、本実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置のリセット動作時にも、リセット電流Iresetが低抵抗状態の選択メモリセルMC11を介して選択ビット線BL01から選択ワード線WL01へと流れる。また、ダミーワード線dWLには、リセット電圧VRESETより低い所定の電圧Vαが印加される。そのため、ダミー電流Idummyが低抵抗状態のダミーメモリセルdMCを介して選択ビット線BL01からダミーワード線dWLへと流れる。選択ビット線BL01に印加されたリセット電圧VRESETは、ビット線BLの寄生抵抗PRblを介して電圧が降下する。そのため、選択メモリセルMC11が選択ビット線BL01に接続された箇所の電圧はリセット電圧VRESETから0.3V程度下がった電圧となっている。この電圧が選択メモリセルMC11及びワード線WLの寄生抵抗PRwlにより降下して、選択ワード線WL01の最終的な電位が0Vとなる。ここで、ダミーワード線dWLに印加された電圧Vαはリセット電圧より小さく、且つ選択メモリセルMC11がビット線BL01に接続された箇所の電圧はリセット電圧VRESETから0.3V程度低い電圧である。そのため、ダミーメモリセルdMCを流れるダミー電流Idummyの値はリセット電流Iresetの値に比べて小さい値となる。
次に、図16Bに示すように、リセット動作により選択メモリセルMC11が高抵抗状態となった際、選択メモリセルMC11にはリセット電流Iresetが殆ど流れなくなる。一方、ダミーメモリセルdMCは定常的に低抵抗状態であるため、リセット電流IRESETが流れなくなった後も、ダミー電流Idummyは流れ続ける。ここで、選択メモリセルMC11から選択ワード線WL01へと流れる電流がないため、ダミー電流Idummyは選択メモリセルMC11が高抵抗状態になる前よりも流れやすくなる。選択ビット線BL01に印加された電圧VRESETは、選択ビット線BL01の寄生抵抗PRblを介して電圧が降下し、ダミーメモリセルdMCがビット線BL01に接続された箇所の電圧はリセット電圧VRESETから0.15V程度下がった電圧となる。この電圧が低抵抗状態のダミーメモリセルdMC及びワード線WLの寄生抵抗PRwlにより降下して、ダミーワード線dWLの最終的な電位がVαとなる。
本実施の形態におけるリセット動作の場合、リセット動作が終了した選択メモリセルMC11に印加される電圧は、選択ビット線BL01に印加されるリセット電圧VRESETから選択ビット線BL01により降下した電圧0.15Vを引いたものとなる。よって、選択メモリセルMC11に印加される電圧が、選択ビット線BL01に印加されるリセット電圧VRESETよりも緩和されることとなり、誤セット動作が発生する可能性のあるセット電圧VSETを超えることがない。本実施の形態に係る抵抗変化メモリ装置によれば、リセット動作後の誤セット動作の発生を防止することができる。
次に、リセット動作時に、ダミーワード線dWLに電圧Vαを印加する抵抗変化メモリ装置の回路構成について、図17を参照して説明する。図17は、抵抗変化メモリ装置のバイアス電圧付与回路の他の形態としてのダミーワード線制御回路30’の構成例を示す回路図である。このダミーワード線制御回路30’は、選択メモリセルMC11のリセット動作によりダミー電流Idummyが変動した場合においても、ダミーワード線dWLに対して所定の電圧Vαを印加し続ける制御回路である。このバイアス電圧Vαにより、選択メモリセルMC11の抵抗状態が高抵抗状態に遷移したとしても選択ビット線BL01の電位変動を抑制することができる。ここで、選択ビット線BL01にはリセット電圧VRESET、選択ワード線WL01にはスイッチトランジスタQSを介して接地電圧Vssがそれぞれ印加されている。
[ダミーワード線制御回路30’の構成及び動作]
ここで、第2の実施の形態に係るダミーワード線制御回路30’において、第1の実施の形態に係るダミービット線制御回路30と同一の構成を有する箇所には、同一の符号を付すことによりその説明を省略する。本実施の形態に係るダミーワード線制御回路30’は、定電流回路40’においてカレントミラー出力回路を省略している点においてダミービット線制御回路30と異なる。ダミーワード線制御回路30’におけるその他の構成及び動作は第1の実施の形態のダミービット線制御回路30と同様である。このダミーワード線制御回路30’により、選択メモリセルMC11がリセット動作後に高抵抗状態となったとしても、ダミー電流Idummyが増加して、ダミーワード線dWLには所定電圧Vαが印加し続けられる。ダミーメモリセルdMCが接続されたダミーワード線dWLに電圧Vαを印加し続けることにより、ダミー電流Idummyとビット線BL01の寄生抵抗PRblによる電圧降下が発生し、メモリセルMC11のビット線BL側の接続端の電圧がリセット電圧VRESETよりも下がるため、リセット動作後の誤セット動作の発生を防止することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更、追加、組み合わせ等が可能である。例えば、選択メモリセルMCのリセット動作の前後において、ダミーメモリセルdMCに流れるダミー電流Idummyを最適に設定するために、ダミーメモリセルdMCに繋がるダミーワード線dWL又はダミービット線dBLに印加される電圧を適当な状態に調節することが可能である。図18は、抵抗変化メモリ装置のダイオードDiに印加される電圧と流れる電流の特性を示すグラフである。図18には温度300Kの場合と400Kの場合との電流電圧特性が示されている。図18に示すように、ダミーメモリセルdMCのダイオードDiに流れるダミー電流Idummyが1μA程度となるように印加する電圧Vαを設定した場合、電圧が0.3V程度変化すればダミー電流Idummyも一桁近く変化する。
また、図19のメモリセルアレイの構成例に示すように、メモリセルアレイMA内のダミーメモリセルdMCの配置は電圧降下が最も大きいビット線BLやワード線WLの端部、すなわちメモリセルアレイMAの端部に配置する方法(図19(a))や、適当に分散させて選択メモリセルMCのアドレスによって分散させたダミーメモリセルdMCのうち、選択するダミーメモリセルdMCを変えられるようにする方法(図19(b))が可能である。
1・・・半導体基板、 2・・・メモリブロック、 3・・・配線領域、 4・・・ビット線コンタクト領域、 5・・・ワード線コンタクト領域、 6・・・ビット線コンタクト、 7・・・ワード線コンタクト、 10・・・ロウデコーダ、 11・・・メインロウデコーダ、 12・・・書き込み駆動線ドライバ、 13・・・ロウ電源線ドライバ、 14・・・ロウ系周辺回路、 20・・・カラムスイッチ、 21・・・カラムデコーダ、 22・・・センスアンプ/書き込みバッファ、 23・・・カラム電源線ドライバ、 24・・・カラム系周辺回路、 30・・・ダミービット線制御回路、 30’・・・ダミーワード線制御回路、 40・・・定電流回路、 50・・・電圧サンプリング回路、 MA・・・メモリセルアレイ、 MC・・・メモリセル、 VR・・・可変抵抗素子、 Di・・・ダイオード、 BL・・・ビット線、 WL・・・ワード線。

Claims (5)

  1. 複数の第1の配線、前記第1の配線と交差する複数の第2の配線、及び前記第1の配線と前記第2の配線との交差部に配置された非オーミック素子及び可変抵抗素子の直列回路からなるメモリセルを備えたセルアレイと、
    前記第1の配線及び前記第2の配線を通じて前記メモリセルに前記可変抵抗素子が低抵抗状態から高抵抗状態に遷移するのに必要な制御電圧を印加する制御回路と、
    前記可変抵抗素子の一端側に前記可変抵抗素子の前記低抵抗状態から前記高抵抗状態の遷移に伴う電位変動を抑制するバイアス電圧を付与するバイアス電圧付与回路と
    を備え
    前記バイアス電圧付与回路は、
    前記第1又は第2の配線と交差するダミー配線と、
    前記第1又は第2の配線と前記ダミー配線との交差部に配置された前記高抵抗状態の可変抵抗素子よりも低抵抗の抵抗素子を含むダミーメモリセルと、
    前記制御回路が前記メモリセルに前記制御電圧を印加する際に、前記ダミー配線を通じて前記ダミーメモリセルにダミー配線制御電圧を印加するダミー配線制御回路とを備えた
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記バイアス電圧付与回路は、
    前記制御回路が前記メモリセルに前記制御電圧を印加するのに伴って定電流を前記ダミー配線に供給する定電流回路と、
    前記定電流回路が前記ダミー配線に定電流を供給した直後の前記ダミーメモリセルの前記ダミー配線側の電位をサンプリングするサンプリング回路と、
    前記サンプリング回路でサンプリングされた前記ダミー配線側の電位を前記ダミー配線制御電圧として前記メモリセルが前記制御電圧を印加されている期間中維持する増幅回路と
    を有することを特徴とする請求項記載の半導体記憶装置。
  3. 前記バイアス電圧付与回路は、
    前記制御回路が前記メモリセルに印加する制御電圧から前記メモリセルが高抵抗状態から低抵抗状態へ遷移するのに必要な電圧を引いた電圧よりも大きい電圧を前記バイアス電圧として出力する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体記憶装置。
  4. 前記ダミーメモリセルは、前記メモリセルアレイの端部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体記憶装置。
  5. 前記バイアス電圧付与回路は、選択された前記第1の配線又は選択された前記第2の配線の電位変動を抑制する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の半導体記憶装置。
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