以下に、本発明にかかるアクチュエータユニットの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図5は、本発明にかかるアクチュエータユニットを適用したドアロック装置を示したものである。ここで例示するドアロック装置は、図6に示すように、四輪自動車の前席左側に配置された前方ヒンジのサイドドア(右ハンドル車においては助手席側のドア)Dに適用するものである。このドアロック装置1は、例えばシルノブ(車両の室内に配設したロック部材)9が操作された場合、またはアウトサイドハンドル10に付設したキーシリンダ11にキーを入れてそのキーシリンダ11が回転操作された場合、ロック状態とアンロック状態とに切り換わるものである。ドアロック装置1がロック状態に切り換わった場合には、例えばインサイドハンドルの操作、およびアウトサイドハンドル10の操作が無効化される一方、ドアロック装置1がアンロック状態に切り換わった場合には、例えばインサイドハンドルの操作、およびアウトサイドハンドル10の操作が有効化される。
このようなドアロック装置1は、図2〜図5に示すようにアクチュエータユニット20を備えている。アクチュエータユニット20は、上記ドアロック装置1を、ロック状態とアンロック状態とに切り換えるもので、図7に示すように、ケース21の内部に、電動モータ40、第1軸部材50、第2軸部材60、ウォームホイール44、第1センサ46、および第2センサ47を備えている。
ケース21は、図8に示す第1ケース構成部材22と、図9に示す第2ケース構成部材30とで構成してある。これら第1ケース構成部材22および第2ケース構成部材30は、合成樹脂を材料としてそれぞれ形成してある。
第1ケース構成部材22は、図8に示すように、第1軸受部23、および第1接合部24を有している。第1軸受部23は、ケース21の内部において、図8中、第1ケース構成部材22の内表面から手前側に突出する態様であって、中央に第1凹部23aを有する円筒状に形成してある。第1接合部24は、第1ケース構成部材22の縁に沿う態様であって、縁の一部を除くように第1ケース構成部材22の内表面から、図8中、手前側に突出する態様で形成してある。具体的には、図8における右下方の隅部、すなわち、第1軸受部23の軸心の径外方向に対応する第1ケース構成部材22の一部に第1接合部24を設けておらず、この部位を除いた第1ケース構成部材22の縁に第1接合部24を形成してある。
さらに、上記第1ケース構成部材22において、上記第1軸受部23の軸心から、第1接合部24の一方の端部までの距離L1と、第1軸受部23の軸心から、第1接合部24の他方の端部までの距離L2とはほぼ同一である。
また、第1接合部24の一方の端部から他方の端部にわたる部位には、第1溶着溝25を配設してある。第1溶着溝25は、第1ケース構成部材22の内表面から、図8中、奥側に向けて形成してある。また、第1ケース構成部材22は、第2接合部22yを有している。この第2接合部22yは、第1軸受部23の軸心の径外方向において、第1接合部24を設けていない個所の一部に設けてある。具体的には、図8における右下方の隅部に第2接合部22yを設けてある。この第2接合部22yは、第2溶着溝22zを有している。第2溶着溝22zは、第1ケース構成部材22の内表面から、図8中、奥側に向けて形成してある。
第2ケース構成部材30は、図9に示すように、第2軸受部31、および第3接合部32を有している。第2軸受部31は、ケース21の内部において、図9中、第2ケース構成部材30の内表面から手前側に突出する態様であって、中央に第2凹部31aを備える円筒状に形成してあり、上記第1軸受部23に対応するよう配置してある。
第3接合部32は、第2ケース構成部材30の縁に沿う態様であって、縁の一部を除くように第2ケース構成部材30の内表面から、図9中、手前側に向けて突出する態様で形成してあり、上記第1接合部24に対応するよう配置してある。具体的には、図9における左下方の隅部、すなわち、第2軸受部31の軸心の径外方向に対応する第2ケース構成部材30の一部に第3接合部32を設けておらず、この部位を除いた第2ケース構成部材30の縁に第3接合部32を形成してある。
さらに、上記第2ケース構成部材30において、上記第2軸受部31の軸心から、第3接合部32の一方の端部までの距離L3と、第2軸受部31の軸心から、第3接合部32の他方の端部までの距離L4とはほぼ同一である。この第2ケース構成部材30の第2軸受部31の軸心から、第3接合部32の一方の端部までの距離L3、および第2軸受部31の軸心から、第3接合部32の他方の端部までの距離L4は、上記第1ケース構成部材22の第1軸受部23の軸心から、第1接合部24の一方の端部までの距離L1とほぼ同一であり、且つ第1軸受部23の軸心から、第1接合部24の他方の端部までの距離L2とほぼ同一である。
また、第3接合部32の一方の端部から他方の端部にわたる部位には、第1溶着壁33を配設してある。第1溶着壁33は、第2ケース構成部材30の内表面から、図9中、手前側に突出する態様で形成してある。また、第2ケース構成部材30は、第4接合部30yを有している。この第4接合部30yは、第2軸受部31の軸心の径外方向において、第3接合部32を設けていない個所の一部に設けてある。具体的には、図9における左下方の隅部に第4接合部30yを設けてある。しかも、この第4接合部30yは、第2溶着壁30zを有している。第2溶着壁30zは、第2ケース構成部材30の内表面に、図9中、手前側に突出する態様で形成してある。
電動モータ40は、図7に示すように、駆動軸41と、その駆動軸41に固着したウォームギア42とを備えており、供給する電流の向きに応じて任意の方向に駆動軸41を回転駆動するものである。ウォームギア42は、外周面に複数条のネジ溝42aを有した円柱状部材である。本実施の形態では、2条のネジ溝42aを有したウォームギア42を適用している。
第1軸部材50は、図10および図11に示すように、比較的太径に形成した第1基部51と、第1基部51の一端面から軸心を合致させる態様で延設し、第1基部51よりも細径に形成した第1段部52と、第1段部52の一端面から軸心を合致させる態様で延設し、第1段部52よりも細径に形成した第1係合凸部53と、第1基部51の他端面から軸心を合致させる態様で延設し、第1基部51よりも細径であって、上記第1係合凸部53と同一の径に形成した第2係合凸部54とを有した円柱状部材である。
第1係合凸部53は、図14に示すように、上記第1軸受部23の第1凹部23aにはまるよう形成してある。この第1係合凸部53が、第1ケース構成部材22の第1軸受部23の第1凹部23aにはまり込むことによって、第1軸部材50が回動自在となる態様で第1ケース構成部材22に支持される。また、この第1軸部材50の軸方向(第1軸部材50の軸心に沿った方向)において、第1段部52に対する第1係合凸部53の突出高さは、上記第1軸受部23の第1凹部23aの深さとほぼ同一である。さらに、第2係合凸部54は、上記第2軸受部31の第2凹部31aにはまるよう形成してある。この第2係合凸部54が、第2ケース構成部材30の第2軸受部31の第2凹部31aにはまり込むことによって、第1軸部材50が回動自在となる態様で第2ケース構成部材30に支持される。また、上記第1軸部材50は、第1基部51の他端面から延設し、第2係合凸部54に対する第1軸部材50の軸心の径外方向の周囲を覆う第1収容壁55を備えている。この第1収容壁55の第1軸部材50の軸心の径外方向の周面は、上記第1基部51の第1軸部材50の軸心の径外方向の周面に合致する。さらに、この第1軸部材50の軸方向において、第1基部51に対する第2係合凸部54の突出高さは、上記第2軸受部31の第2凹部31aの深さとほぼ同一である。
図10および図11に示す第1軸部材50の軸心から第1基部51の周面までの距離、および第1軸部材50の軸心から第1収容壁55の周面までの距離は、第1軸受部23の軸心から第1接合部24の一方の端部までの距離L1よりもわずかに短くなるよう設定してある。よって、上記第1軸部材50の軸心から第1基部51の周面までの距離、および第1軸部材50の軸心から第1収容壁55の周面までの距離は、第1軸受部23の軸心から第1接合部24の他方の端部までの距離L2よりもわずかに短く、第2軸受部31の軸心から第3接合部32の一方の端部までの距離L3よりもわずかに短く、第2軸受部31の軸心から第3接合部32の他方の端部までの距離L4よりもわずかに短い。
第2軸部材60は、図12および図13に示すように、比較的細径に形成した第2基部61と、第2基部61の一端面から軸心を合致させる態様で延設し、第1基部51よりも太径に形成した第2収容部62とを有した円筒状材である。
第2基部61は、図14に示すように、第1ケース構成部材22の第1軸受部23にはまり込むことによって、第2軸部材60を回動自在となる態様で第1ケース構成部材22に支持する第2貫通孔61aを備えている。この第2貫通孔61aは、第2軸部材60の軸心に沿って形成されており、上記第1ケース構成部材22の第1軸受部23を収容できる大きさに設定してある。
また、第2軸部材60の軸方向(第2軸部材60の軸心に沿った方向)の長さは、第1軸部材50の軸方向における第1基部51に対する第1段部52の突出高さと、第1軸部材50の軸方向における第1段部52に対する第1係合凸部53の突出高さとを合算ものとほぼ同一である。
さらに、第2軸部材60の軸方向における第2基部61の長さは、第1段部52に対する第1係合凸部53の突出高さとほぼ同一である。
さらに、第2収容部62に第2軸部材60の軸心に沿う態様で形成された第3凹部62aの大きさは、上記第1軸部材50の第1段部52を収容できる大きさに設定してある。
また、第2軸部材60の軸方向における第2収容部62の長さと、第1軸部材50の軸方向における第1段部52の長さとはほぼ同一である。
上記第2軸部材60の軸心から第2収容部62の周面までの距離は、第1軸受部23の軸心から第1接合部24の一方の端部までの距離L1よりもわずかに短くなるよう設定してある。よって、上記第2軸部材60の軸心から第2収容部62の周面までの距離は、第1軸受部23の軸心から第1接合部24の他方の端部までの距離L2よりもわずかに短く、第2軸受部31の軸心から第3接合部32の一方の端部までの距離L3よりもわずかに短く、第2軸受部31の軸心から第3接合部32の他方の端部までの距離L4よりもわずかに短い。
上記第1軸部材50には、図10および図11に示すように、第1収容壁55から第1軸部材50の径外方向に延在する第1アーム部材70を板状に配設してあり、第1基部51から第1軸部材50の径外方向に延在する第2アーム部材75を配設してあり、且つ第1基部51から第1軸部材50の径外方向に延在する第3アーム部材77を配設してある。
第1アーム部材70は、例えば第1軸部材50の軸方向の手前側から見ると扇状に形成してあり、先端に、第1レバー歯片71、第2レバー歯片72、第3レバー歯片73、および第4レバー歯片74を備えている。この第1アーム部材70の先端には、上記第1軸部材50の軸方向に沿って延在する歯片形成部70aを配設してあり、かつ上記第1軸部材50の径外方向に向けて延在するセンサ押圧部70bを配設してある。
第1レバー歯片71および第4レバー歯片74は、第1アーム部材70の他端面に沿って配置してある。一方、第2レバー歯片72および第3レバー歯片73は、上記歯片形成部70aにおける第1軸部材50の径外方向の周面に配置してある。
第1レバー歯片71、第2レバー歯片72、第3レバー歯片73、および第4レバー歯片74は、第1軸部材50の軸心からの距離が同一である。
また、上記第1レバー歯片71および第4レバー歯片74に対して、第2レバー歯片72、および第3レバー歯片73は、第1軸部材50の軸方向にずれている。より具体的には、第1アーム部材70の他端面から離隔するように第2レバー歯片72を配置してあり、第2レバー歯片72を配置した個所よりも第1アーム部材70の他端面からさらに離隔するように第3レバー歯片73を配置してある。
第2アーム部材75は、第1アーム部材70を延在させた方向と反対の方向に延在させてあり、その先端にシルノブ連係部76を備えている。このシルノブ連係部76には、例えばワイヤ等の第1連係部材の一端が連結してある。この第1連係部材の他端は、上記シルノブ9に連係してある。
第3アーム部材77は、第1軸部材50の軸心を中央にして、上記第1アーム部材70を時計の9時の位置に配置し、かつ上記第2アーム部材75を時計の3時の位置に配置した場合に、時計の6時の方向に配置されるものである。この第3アーム部材77は、その先端に第1ロッド収容部78を備えている。この第1ロッド収容部78は、第1ロッド収容空間78aを有している。そして、この第1ロッド収容部78の第1ロッド収容空間78aには、後述するロックユニット100の第2連係ロッドを収容する。
上記第2軸部材60には、図12および図13に示すように、第2収容部62から第2軸部材60の径外方向に延在する第4アーム部材81を配設してあり、第2収容部62から第2軸部材60の径外方向に延在する第5アーム部材83を配設してある。
第4アーム部材81は、その先端にセンサ収容部82を備えている。センサ収容部は、後述する第1検出子を収容する検出子収容空間82aを備えている。また、第5アーム部材83は、第4アーム部材81を延在させた方向と反対の方向に延在させてある。
この第5アーム部材は、その先端に第2ロッド収容部84を備えている。この第2ロッド収容部84は、第2ロッド収容空間84aを有している。そして、この第2ロッド収容部84の第2ロッド収容空間84aには、後述するロックユニットの第1連係ロッドを収容する。
次に、ケース21に対する第1軸部材50および第2軸部材60の組み付けを説明する。先ず、図14に示すように、例えば第2ケース構成部材30の第2軸受部31の第2凹部31aに、第1軸部材50の第2係合凸部54をはめ込み、且つ第1ケース構成部材22の第1軸受部23に第2軸部材60の第2貫通孔61aをはめ込む。
次いで、第1ケース構成部材22の第1溶着溝25に、第2ケース構成部材30の第1溶着壁33をはめ込み、かつ第1ケース構成部材22の第2溶着溝22zに、第2ケース構成部材30の第2溶着壁30zをはめ込み、第1ケース構成部材22と第2ケース構成部材30とでケースを形成する。このとき、第1ケース構成部材22の第1接合部24と、第2ケース構成部材30の第3接合部32とが接触し、かつ第1ケース構成部材22の第2接合部22yと、第2ケース構成部材30の第4接合部30yとが接触する。また、第1ケース構成部材22の第1凹部23aに、第1軸部材50の第1係合部がはまり、第2軸部材60の第2収容部62に、第1軸部材50の第1段部52がはまる。
さらに、第1ケース構成部材22の第1接合部24を設けていない部位、および第2ケース構成部材30の第3接合部32を設けていない部位によって、ケース21には開口87が形成されることとなる。
この開口87は、第1軸部材50の径外方向に対応するケース21の一部に形成してあるとともに、第2軸部材60の径外方向に対応するケース21の一部に形成してあることとなる。しかも、この開口87は、第1基部51における第1軸部材50の径外方向の周面、第1収容壁55の第1軸部材50の径外方向の周面、第2収容部62の第2軸部材60の径外方向の周面によって閉塞されることとなる。換言すれば、このアクチュエータユニット20では、軸部材50,60の周面に近接するケース21の部位に開口87が形成され、軸部材50,60の周面によって開口87を塞いである。また、その開口87を通じて第1軸部材50からアーム部材75,77が突設させてあり、且つ開口87を通じて第2軸部材60から第5アーム部材83が突設させてある。
また、上述したように第1軸部材50および第2軸部材60がケース21に組み付けられた状態において、第1軸部材50の回動範囲は、図9に示す第2ケース構成部材30が有する第1ストッパ35および第2ケース構成部材30の上記第3接合部32の他方の端部に第1アーム部材70が当接することによって規制され、第2軸部材60の回動範囲は、図8に示す第1ケース構成部材22が有する第2ストッパ27および第1ケース構成部材22が有する第3ストッパ28に第4アーム部材81が当接することによって規制される。
また、第1溶着溝25および第1溶着壁33、第2溶着溝22zおよび第2溶着壁30zは、超音波溶着を行ってそれぞれ密着する。
ウォームホイール44は、図7に示すように、外周面に斜歯を有した円盤状部材であり、支持軸部の軸心が電動モータ40の駆動軸41部に対して90°となり、かつ外周面の斜歯をウォームギア42に歯合させる態様でケース21の内部に回転可能に配設してある。このウォームホイール44の一方の端面は、第1ホイール歯片44a、第2ホイール歯片44b、第3ホイール歯片44c、第4ホイール歯片44d、および第5ホイール歯片44fを備えている。
これらのホイール歯片44a,44b,44c,44d,44eは、例えばシルノブ9を操作し、その操作によって第1連係部材および第2アーム部材75を介して第1軸部材50および第2軸部材60が回動した場合でも、ウォームホイール44が回転しないように、ウォームホイール44の軸心に対する径外方向にずらしてあり、且つウォームホイール44の軸方向にずらしてある。具体的には、これらのホイール歯片44a,44b,44c,44d,44eのウォームホイール44の軸心に対する径外方向の位置は、例えばウォームホイール44の軸心に対して第1ホイール歯片44aを時計の3時の位置に配置した場合、第2ホイール歯片44bが時計のおよそ1時の位置に配置され、第3ホイール歯片44cが時計のおよそ5時の位置に配置され、第4ホイール歯片44dが時計のおよそ7時の位置に配置され、第5ホイール歯片44fが時計のおよそ11時の位置に配置される。また、ウォームホイール44の軸方向の位置は、上記第1ホイール歯片44aが最もウォームホイール44の一端面から離隔する位置に配置され、第3ホイール歯片44cおよび第5ホイール歯片44fが次にウォームホイール44の一端面から離隔する位置に配置され、第2ホイール歯片44bおよび第4ホイール歯片44dがウォームホイール44の他端面に接触する位置に配置されている。
上記第1アーム部材70を配設した第1軸部材50とウォームホイール44をケース21に取り付けた場合、上記第1アーム部材70の第1レバー歯片71と第4レバー歯片74との間に、ウォームホイール44の第1ホイール歯片44aが配置されることとなる。このアクチュエータユニット20は、電動モータ40の駆動によって、ウォームホイール44が回転するよう、上記のように取り付けた状態で、ウォームホイール44を一方方向に回転した場合には、上記第1アーム部材70の第3レバー歯片73と、ウォームホイール44の第3ホイール歯片44cとが当接可能であり、ウォームホイール44を他方方向に回転した場合には、上記第1アーム部材70の第2レバー歯片72と、ウォームホイール44の第4ホイール歯片44dとが当接可能である。
このウォームホイール44とケース21との間には、復帰バネを介在させてあり、電動モータ40の駆動が停止した後は、この復帰バネの弾性復元力によってウォームホイール44は、中立位置に配置されることとなる。この中立位置とは、上記第1アームの第1レバー歯片71と第2レバー歯片72との間に、ウォームホイール44の第1ホイール歯片44aが配置された位置であって、図7中、ウォームホイール44の軸心に対して第1ホイール歯片44aが時計の3時の位置に配置される位置である。
第1センサ46は、第1本体部46aと第1検出子46bとを備えて成り、第1本体部46aに対して第1検出子46bを揺動可能な態様で支持している。上記第1検出子46bの先端は、第4アーム部材81のセンサ収容部82に入れてある。この第1センサ46は、後述するキーレバーの回動に伴って、第4アーム部材81が図7中最も反時計回りに回動したロック位置にあることを第1検出子46bによって検出するものであって、かつ第4アーム部材81が図7中最も時計回りに回動したアンロック位置にあることを第1検出子46bによって検出するものである。
第2センサ47は、第2本体部47aと第2検出子47bとを備えて成り、第2本体部47aに対して第2検出子47bを揺動可能な態様で支持している。この第2検出子47bは、第1軸部材50の回動に伴う第1アーム部材70のセンサ押圧部70bの移動領域内に配置してある。この第2センサ46は、上記シルノブ9の操作に伴って、第1アーム部材70が図7中最も反時計回りに回動したアンロック位置にあることを第2検出子47bによって検出するものであって、かつ第1アーム部材70が図7中最も時計回りに回動したロック位置にあることを第2検出子47bによって検出するものである。
このアクチュエータユニット20を備えるドアロック装置1は、図15に示すように、第1軸部材50の軸心に対して開口87が下方となり、かつ第2軸部材60の軸心に対して開口87が下方となるように、室外側に位置するドアアウタパネルOPと、室内側に位置するドアインナパネルIPとの間に配置する。
また、上記ドアロック装置は、図1〜図5に示すようにロックユニット100を備えている。ロックユニット100は、車両本体Bに設けたストライカを噛合保持するためのもので、ベースプレート101、ラッチ収容体102、およびバックプレート103を備えている。
ベースプレート101は、ロックユニット100の基部となるものであり、金属材料によって本体部101aと折曲部101bとを有するよう形成してある。ラッチ収容体102は、ラッチ122およびラチェット123を収容する容器であり、ベースプレート101の本体部101aの裏面側に取り付けてある。このラッチ収容体102は、本体部101aの裏面側に取り付けた一端面から他端面までの厚さが比較的薄くなる態様で合成樹脂材料によって形成してある。バックプレート103は、上記ラッチ収容体102を本体部101aとで挟み、ラッチ収容体102の他端面を覆うようラッチ収容体102に取り付けてある。このバックプレート103は金属材料によって形成してある。
上記ラッチ収容体102の車両本体Bのストライカに対応する部位、具体的にはラッチ収容体102の端部には収容溝105を形成してある。収容溝105は、図1中、ラッチ収容体102の右側端部から左方に向けて延在した溝状の切欠であり、車両本体Bに対してドアDを閉成させた場合にストライカSを収容することのできる位置及び大きさに形成してある。なお、バックプレート103にも上記収容溝105に合致し、車両本体Bに対してドアDを閉成させた場合にストライカを収容することのできる第2収容溝106を形成してある。
上記本体部101aおよびラッチ収容体102には、上記収容溝105を挟んで上下となる部位にラッチ軸125及びラチェット軸126を配設してある。ラッチ軸125は、本体部101aおよびラッチ収容体102に対してラッチ122を回動可能に支承するためのもので、収容溝105の奥側端部近傍に設けてある。ラチェット軸126は、本体部101aおよびラッチ収容体102に対してラチェット123を回動可能に支承するためのもので、収容溝105の開口端部近傍に設けてある。
ラチェット123は、図1に示すように、ラチェット軸126から収容溝105の奥側端部方向に向けて延在させてあって、ラッチ収容体102の内部にラッチ係止部231を有しており、図1および図4に示すように、ラッチ収容体102の外部であって、ベースプレート101の本体部101aの表面側にまで延びるラチェット連結部232を有している。
ラッチ係止部231は、図1に示すように、収容溝105の奥側端部近傍においてラチェット123の側面から収容溝105に向けて突設した凸状部である。
ラチェット連結部232は、ラチェット軸126から収容溝105の開口端部方向に向けて延在させた部分を有している。このラチェット連結部232は、図4に示すように、本体部101aの表面側となる部位に、ラチェット解除レバー233を備えている。ラチェット解除レバー233は、ラチェット受圧部234を有している。
ラッチ122は、図1に示すように、ラッチ収容体102の内部に、噛合溝221、フック部222、及び係合部223を有している。
噛合溝221は、ラッチ122の外周面からラッチ軸125に近接する方向に向けて形成した切欠であり、ストライカを収容することのできる幅を有している。この噛合溝221は、図16に示すようにラッチ軸125を中心としてラッチ122を時計回りに回動させた場合には、収容溝105の開口端部から奥側端部に向けて順次交差するように構成してある。
フック部222は、噛合溝221が収容溝105と交差した場合に収容溝105の開口端部側に位置する部分である。
係合部223は、ラチェット123のラッチ係止部231に当接した場合に、図1においてラッチ122の反時計回りの回動を規制するものである。この係合部223は、図17に示すように、ラッチ係止部231に当接した場合にラッチ122のフック部222が収容溝105の開口端部に位置するように構成してある。ラッチ係止部231が係合部223に当接した場合、収容溝105に対してフック部222は、収容溝105に対するストライカの通過を阻止することができる位置まで突出している。
上記ラッチ122およびラチェット123は、ドアDが車両本体Bに対して開成状態にある場合、図16に示すように、ラッチ122が開放位置に配置されることになる(開放状態)。この状態からドアDの閉動作を開始すると、ストライカSが収容溝105に進入し、ラッチ122がラッチバネの弾性力に抗して図16において時計回りに回転する。この間、ラチェット123は、ラチェットバネの弾性力によって係合部223の突出端面がラッチ122の外周面に摺接することとなり、ラッチ122の外周面形状に応じて適宜ラチェット軸126の軸心回りに回転する。
上述した状態からさらにドアDを閉動作すると、収容溝105に対するストライカSの進入量が漸次増大するため、ラッチ122が時計回りにさらに回転するようになり、やがて、図17に示すように、ラッチ係止部231がラッチ122の噛合溝221に至る。この状態においては、ラッチ122の係合部223がラチェット123のラッチ係止部231に当接することになるため、ラッチ122の反時計回りの回転が阻止されることになる。しかも、ラッチ122のフック部222が収容溝105を横切るように配置されるため、フック部222によってストライカSが収容溝105から離脱する方向に移動する事態、つまりドアDの車両本体Bに対する開動作が阻止されるようになる(半ラッチ状態)。
上記半ラッチ状態からドアDをさらに閉動作すると、収容溝105を進入するストライカSによりラッチ122が反時計回りにさらに回転し、ストライカSが収容溝105の奥側端部(室外側)に至る。この間、ラチェット123は、ラッチ係止部231にラッチ122のフック部222が当接することによりラチェットバネの弾性力に抗して反時計回りに回転し、ラッチ122のフック部222が通過した時点でラチェットバネの弾性復元力により直ちに時計回りに回転するようになる。この結果、図17に示すように、ラッチ122のフック部222がラチェット123のラッチ係止部231に当接することになるため、ラッチ122の反時計回りの回転が阻止されることになる。この状態においても、ラッチ122のフック部222が収容溝105を横切るように配置されるため、フック部222によってストライカSが収容溝105から離脱する方向に移動する事態が阻止されることとなり、ドアDが車両本体Bに対して閉じた状態に維持される(フルラッチ状態)。
上記フルラッチ状態からラチェットバネの弾性力に抗してラチェット123のラチェット連結部232を図18において反時計回りに回転させると、ラッチ122のフック部222とラチェット123のラッチ係止部231との当接係合状態が解除され、ラッチ122がラッチバネの弾性復元力により図18において反時計回りに回転する。この結果、図16に示すように、収容溝105が開放され、ストライカSが収容溝105から離脱する方向に移動可能となり、ドアDを車両本体Bに対して開動作させることができるようになる。
また、上記ベースプレート101の本体部101aの表面側であって、ラッチ軸125には、図4に示すように、回動自在となる態様でオープンレバー130を配設してある。
オープンレバー130は、ハンドル受圧部131と、第1リンク連係部132と、ストッパ部133とを備えている。ハンドル受圧部131は、ラッチ軸125の径外方向であって、車両の室内側に向けて延在する部分である。第1リンク連係部132は、ラッチ軸125の径外方向であって、車両の室外側に向けて延在する部分である。ストッパ部133は、ラッチ軸125の径外方向であって、上方に向けて延在する部分である。
このオープンレバー130とベースプレート101との間には、オープンレバーバネ134が配設してあり、このオープンレバーバネ134の弾性力によって、オープンレバー130が図4中、反時計回りに付勢されているが、ベースプレート101に配設されたストッパ片108に上記ストッパ部133が突き当たることで、オープンレバー130の初期位置が規定されている。
また、上記ベースプレート101の折曲部101bには、図2、図3、および図5に示すようにインサイドハンドルレバー軸109が配設してあり、ベースプレート101の本体部101aには、図1および図4に示すようにキーレバー軸110が配設してある。
インサイドハンドルレバー軸109には、図3に示すように、インサイドハンドルレバー140を回動自在となる態様で配設してある。このインサイドハンドルレバー140は、インサイドハンドル連係部141とインサイドハンドル押圧部142とを備えている。
インサイドハンドル連係部141は、インサイドハンドルレバー軸109の径外方向に延在する部分である。このインサイドハンドル連係部141には、例えばワイヤ等の第2連係部材の一端が連結してある。この第2連係部材の他端は、インサイドハンドルに連係してある。
インサイドハンドル押圧部142は、インサイドハンドルレバー軸109の径外方向に延在する部分である。このインサイドハンドル押圧部142は、インサイドハンドルが操作され、インサイドハンドルレバー140が、図3において反時計回りに回動した場合、上記オープンレバー130のハンドル受圧部131を押圧し、オープンレバーバネ134の弾性力に抗してオープンレバー130を初期位置から操作位置に変位させるものである。なお、インサイドハンドルの操作が解除された場合、オープンレバーバネ134の弾性力によって、インサイドハンドルレバー140は、図3中、時計回りに回動することとなる。
キーレバー軸110には、図4に示すように、キーレバー150を回動自在となる態様で配設してあり、且つシルノブ連係レバー160を回転自在となる態様で配設してある。なお、キーレバー軸110は、図1に示すように、キーレバー軸部150aとシルノブ連係レバー軸部160aとを有している。これらキーレバー軸部150aとシルノブ連係レバー軸部160aは、キーレバー150の回動に伴ってシルノブ連係レバー160が回動し、且つシルノブ連係レバー160の回動に伴ってキーレバー150が回動しないよう上記キーレバー150とシルノブ連係レバー160とを連係するものである。
キーレバー150は、図4に示すように、キー連係部151と第5アーム連係ロッド部152とを有している。キー連係部151は、キーレバー軸110の径外方向であって、かつ車両の室外側に向けて延在する部分である。キー連係部151には、例えばロッドやワイヤ等から成る第3連係部材153の一端が連結してある。この第3連係部材153の他端は、上記キーシリンダ11に連係してある。第5アーム連係ロッド部152は、キーレバー軸110の径外方向であって、かつ車両の室内側に向けて延在し、その後、ベースプレート101の本体部101aの表面から離隔する方向に延在する部分である。この第5アーム連係ロッド部152の先端には、第1連係ロッド154を配設してある。この第1連係ロッド154は、上記第5アーム部材83の第2ロッド収容部84の第2ロッド収容空間84aに収容してある。
シルノブ連係レバー160は、第2リンク連係部161と第3アーム連係ロッド部162と回動範囲規制部163とを有している。第2リンク連係部161は、キーレバー軸110の径外方向であって、かつ車両の室外側に向けて斜め上方に延在する部分である。この第2リンク連係部161の先端には、第1係合ピン161aを配設してある。第3アーム連係ロッド部162は、キーレバー軸110の径外方向であって、かつ車両の室内側に向けて延在し、その後、ベースプレート101の本体部101aの表面から離隔する方向に延在する部分である。この第3アーム連係ロッド部162の先端には、第2連係ロッド164を配設してある。この第2連係ロッド164は、上記第3アーム部材77の第1ロッド収容部78の第1ロッド収容空間78aに収容してある。回動範囲規制部163は、キーレバー軸110の径外方向であって、かつ下方に向けて延在する部分である。この回動範囲規制部163の先端には、図1および図4に示すように、第2係合ピン163aを配設してある。この第2係合ピン163aは、ベースプレート101の本体部101aに形成した規制切欠112に挿入してあり、上記回動範囲規制部163は、規制切欠112および第2係合ピン163aによってシルノブ連係レバー160の回動範囲を規制するものである。
上記オープンレバー130の第1リンク連係部132と、シルノブ連係レバー160の第2リンク連係部161との間には、図4に示すように、リンクレバー170を配設してある。
リンクレバー170は、上下方向に沿って延在するよう形成してあり、オープンレバー連係部171と、シルノブレバー連係部172と、ラチェット押圧部173とを備えている。オープンレバー連係部171は、上記オープンレバー130の第1リンク連係部132と連結する部分である。このオープンレバー130とリンクレバー170とを連結した個所を以下「第1連結個所178」と略す。この第1連結個所178には、第4連係部材174を構成するアウトサイドハンドルロッド174aの一端部が第1長孔174bを介してスライド可能に連結してある。第1長孔174bは、アウトサイドハンドルロッド174aの長手方向に沿って形成してある。また、この第4連係部材174の他端は、アウトサイドハンドル10に連係してある。
シルノブレバー連係部172は、先端部に第2長孔172aを有しており、その第2長孔172aに上記第2リンク連係部161の先端に配設した第1係合ピン161aを入れて、シルノブ連係レバー160と連結する部分である。ラチェット押圧部173は、オープンレバー連係部171とシルノブレバー連係部172との中間部位から車両の室内側に向けて延在する部分である。このラチェット押圧部173の先端は、ベースプレート101の本体部101aの表面に近接するように折り曲げてある。このラチェット押圧部173は、後述するようにリンクレバー170をロック位置に移動させた場合、上記ラチェット123のラチェット受圧部234に対向する。
図19〜図22は、上記ロックユニット100が動作した場合を示す概念図である。以下、これらの図を参照しながらロックユニット100の動作を説明する。
なお、ここでは、説明の便宜上、ドアDが閉成状態にあり、且つ図19に示すように、オープンレバーバネ134の弾性力によりオープンレバー130が初期位置に配置され、そのオープンレバー130によってリンクレバー170が上方に移動した初期位置に配置され、シルノブ連係レバー160が、図19中、反時計回りに最も回動した初期位置に配置され、キーレバー150が、図19中、キー連係部151および第5アーム連係ロッド部152がほぼ水平となる初期位置に配置されてあり、各レバー130,150,160,170がこのように配置されることによりロックユニット100がアンロック状態にあるものとして説明する。
この状態では、図からも明らかなように、ラチェット123のラチェット受圧部234と、リンクレバー170のラチェット押圧部173とが対向している。この状態で、例えばアウトサイドハンドル10を操作した場合、第4連係部材174を介してオープンレバー130が図19中、時計回りに回動し、そのオープンレバー130の回動によりリンクレバー170が下方に移動することとなる。
このとき、リンクレバー170の下方への移動に伴い、リンクレバー170のラチェット押圧部173が、ラチェット123のラチェット受圧部234を押し、ラチェット解除レバー233が図19中、時計回りに回動してラッチ122のフック部222と、ラチェット123のラッチ係止部231との当接係合状態が解除されることとなる。よって、ドアDが閉扉状態にあった場合でも、アウトサイドハンドル10を車両の室外側へ引張操作することによってドアDを開扉移動させることができるようになる。
また、図19に示す初期状態から、インサイドハンドルを操作した場合、第2連係部材を介してインサイドハンドルレバー140が図3中、反時計回りに回動し、そのインサイドハンドルレバー140の回動に伴い、インサイドハンドルレバー140のインサイドハンドル押圧部142が、オープンレバー130のハンドル受圧部131を押し、オープンレバー130が、図19中、時計回りに回動することとなる。
すると、上述したアウトサイドハンドル10を操作した場合と同様に、リンクレバー170が下方に移動し、ラチェット解除レバー233が図19中、時計回りに回動してラッチ122のフック部222と、ラチェット123のラッチ係止部231との当接係合状態が解除されることとなり、ドアDが閉扉状態にあった場合でも、インサイドハンドルを車両の室外側へ押圧操作することによってドアDを開扉移動させることができるようになる。
また、図19に示す初期状態から、シルノブ9を操作した場合、第1連係部材を介して第2アーム部材75が第2軸部材60の軸心を中心に、図7中、反時計回りに回動し、その第2アーム部材75の回動とともに、第3アーム部材77も反時計回りに回動することとなる。すると、その第3アーム部材77の反時計回りの回動によって、図20に示すように、シルノブ連係レバー160が反時計回りに回動することとなる。そのシルノブ連係レバー160の反時計回りの回動により、リンクレバー170が第1連結個所178を中心とし、シルノブレバー連係部172が回動の先端となって時計回りに回動することとなり、リンクレバーがロック位置に移動することとなる。このようにリンクレバー170がロック位置に移動すると、ラチェット123のラチェット受圧部234と、リンクレバー170のラチェット押圧部173とが対向しない。
この状態において、アウトサイドハンドル10を操作、またはインサイドハンドルを操作した場合、図21に示すように、リンクレバー170の下方の移動が、ラチェット123のラチェット受圧部234へ伝達されることがなく、つまり、リンクレバー170のラチェット押圧部173が、ラチェット123のラチェット受圧部234に当接することがなく、ラッチ122のフック部222と、ラチェット123のラッチ係止部231との当接係合状態が解除されることがない。よって、ドアDが閉扉状態にあった場合に、アウトサイドハンドル10を車両の室外側へ引張操作してもドアDを開扉移動させることができず、インサイドハンドルを車両の室外側へ押圧操作してもドアDを開扉移動させることができない。この状態から、シルノブ9を逆に操作すれば、リンクレバー170がロック位置からアンロック位置に移動し、アウトサイドハンドル10の操作、およびインサイドハンドルの操作が有効化される。
また、図19に示す初期状態から、運転席に設けたスイッチを操作すること、またはキーに設けたスイッチを操作することによって、図7に示す電動モータ40を駆動し、その電動モータ40の駆動によって、ウォームホイール44を図7中、時計回りに回動した場合、ウォームホイール44の時計回りの回動に伴って、ウォームホイール44の第1ホイール歯片44aと第1アーム部材70の第1レバー歯片71とが当接し、第1軸部材50が図7中、反時計回りに回動し、第1アーム部材70の回動とともに、第3アーム部材77も反時計回りに回動することとなる。すると、上述したシルノブ9を操作した場合と同様に、シルノブ連係レバー160が反時計回りに回動し、ラチェット123のラチェット受圧部234と、リンクレバー170のラチェット押圧部173とが対向しないようにリンクレバー170が第1連結個所178を中心として回動し、リンクレバー170がロック位置に配置されることとなる。
この状態において、アウトサイドハンドル10を操作、またはインサイドハンドルを操作しても、リンクレバー170の移動が、ラチェット123のラチェット受圧部234へ伝達されることがなく、ラッチ122のフック部222と、ラチェット123のラッチ係止部231との当接係合状態が解除されることがない。よって、ドアDが閉扉状態にあった場合に、アウトサイドハンドル10を車両の室外側へ引張操作してもドアDを開扉移動させることができず、インサイドハンドルを車両の室外側へ押圧操作してもドアDを開扉移動させることができない。この状態から、電動モータ40を逆駆動すれば、リンクレバー170がロック位置からアンロック位置に移動し、アウトサイドハンドル10の操作、およびインサイドハンドルの操作が有効化される。
また、図19に示す初期状態から、キーシリンダ11にキーを入れてそのキーシリンダ11を回転操作した場合、第3連係部材153を介してキーレバー150が、図22に示すように、反時計回りに回動することとなる。そのキーレバー150の反時計回りの回動により、リンクレバー170が第1連結個所178を中心とし、シルノブレバー連係部172が回動の先端となって時計回りに回動し、リンクレバー170がロック位置に移動することとなる。このようにリンクレバー170がロック位置に移動すると、ラチェット123のラチェット受圧部234と、リンクレバー170のラチェット押圧部173とが対向しない。
この状態において、アウトサイドハンドル10を操作、またはインサイドハンドルを操作しても、リンクレバー170の下方の移動が、ラチェット123のラチェット受圧部234へ伝達されることがなく、つまり、リンクレバー170のラチェット押圧部173が、ラチェット123のラチェット受圧部234に当接することがなく、ラッチ122のフック部222と、ラチェット123のラッチ係止部231との当接係合状態が解除されることがない。よって、ドアDが閉扉状態にあった場合に、アウトサイドハンドル10を車両の室外側へ引張操作してもドアDを開扉移動させることができず、インサイドハンドルを車両の室外側へ押圧操作してもドアDを開扉移動させることができない。この状態から、キーシリンダ11を逆に回転操作すれば、リンクレバー170がロック位置からアンロック位置に移動し、アウトサイドハンドル10の操作、およびインサイドハンドルの操作が有効化される。
このアクチュエータユニット20は、第1軸部材50の周面に近接するケース21の部位であって、第1軸部材50の径外方向に対応するケース21の一部に開口87を形成してあり、かつ第2軸部材60の周面に近接するケース21の部位であって、第2軸部材60の径外方向に対応するケース21の一部に開口87を形成してある。しかも、第1軸部材50の軸心に対して開口87が下方となる態様でケース21を配置してあり、かつ第2軸部材60の軸心に対して開口87が下方となる態様でケース21を配置してあるため、ケース21の内部に塵埃、水等の異物が入り難い。加えて、第1軸部材50の径外方向における全周から異物がケース21の内部に入ることを防止することができるとともに、第2軸部材60の径外方向における全周から異物がケース21の内部に入ることを防止することができるため、ケース21の内部に一層異物が入り難い。さらに、開口87を、第1基部51における第1軸部材50の径外方向の周面、第1収容壁55における第1軸部材50の径外方向の周面、第2収容部62における第2軸部材60の径外方向の周面によって閉塞してあるため、ケース21の内部に異物が入ることを確実に防止することができる。さらに加えて、上述したようにケース21の内部に異物が入ることを防止することができるため、開口87の配置場所がケース21の底面に限定されることがなく、アーム部材75,77,83の揺動方向が限定されることもない。
なお、上述した実施の形態には、四輪自動車の前席左側に配置された前方ヒンジのサイドドアDに適用するアクチュエータユニット20で説明した。しかし、この発明は、それに限られない。例えば、四輪自動車の後席左側に配置された前方ヒンジのサイドドアDに適用してもよい。以下、このドアに適用するアクチュエータユニット20′を説明する。なお、このアクチュエータユニット20′において上述したアクチュエータユニット20と同一のものには、同一の符号を付して説明を省略する。
このアクチュエータユニット20′に使用するケース21は、上記アクチュエータユニット20に使用したケース21と同一のものである。上述において、説明を省略したが、ケース21の第1ケース構成部材22は、図2、図3、および図8に示すように、第1ロック長孔29aと第2ロック長孔29bとで構成するロック係合孔29を有している。第1ロック長孔29aは、図2、図3、および図8に示すように、上下方向に延在するよう形成してある。第2ロック長孔29bは、図2、図3、および図8に示すように、左右方向に延在するよう形成してある。
このアクチュエータユニット20′は、上記キーレバー150を有していない一方、図23および図24に示すように、チャイルド連結レバー300、およびチャイルドロックレバー310を備えている。また、このアクチュエータユニット20′は、上記インサイドハンドルレバー140に代えて、図25に示す第2インサイドハンドルレバー140′を有している。
第2インサイドハンドルレバー140′は、上記インサイドハンドルレバー軸109に設けてある。この第2インサイドハンドルレバー140′は、インサイドハンドル連係部141とピン押圧部144とを備えている。
ピン押圧部144は、インサイドハンドルレバー軸109の径外方向に延在し、その後、図25中、右斜め上方に延在する部分である。
チャイルド連結レバー300は、図26に示すように、板状に形成してあって、軸接続孔301を有しており、図28に示すように、その軸接続孔301を介してスライド可能な態様で上記インサイドハンドルレバー軸109に配設してある。軸接続孔301は、図26に示すように、インサイドハンドルレバー軸109の径外方向に延在する切欠であり、インサイドハンドルレバー軸109の径外方向に沿った幅が、インサイドハンドルレバー軸109の軸径よりもわずかに大きくなるよう設定してある。また、チャイルド連結レバー300は、インサイドハンドル連係部302、およびチャイルドレバー連係部305を備えている。
インサイドハンドル連係部302は、図26に示すように、軸接続孔301の下部にインサイドハンドルレバー軸109が位置する場合、インサイドハンドルレバー軸109の径外方向であって、図26中、左方に延在する部分である。このインサイドハンドル連係部302の先端には、第2インサイドハンドル押圧部303を配設してある。この第2インサイドハンドル押圧部303は、チャイルド連結レバー300の表面側から、図26中、手前側(車両の室外側)に向けて突出する態様で形成してある。
チャイルドレバー連係部305は、インサイドハンドルレバー軸109の径外方向であって、図26中、上方に延在する部分である。チャイルドレバー連係部305の先端には、第4連結ピン306、および第5連結ピン307を配設してある。
第4連結ピン306は、チャイルド連結レバー300の表面側から、図26中、手前側(車両の室外側)に向けて突出する態様で形成した略四角柱状部材である。また、この第4連結ピン306は、図26に示すように、軸接続孔301の下部にインサイドハンドルレバー軸109が位置する場合、そのインサイドハンドルレバー軸109の軸心から、第4連結ピン306の図26における下端部までの距離L5が、図25に示すインサイドハンドルレバー軸109の軸心からピン押圧部144の先端までの距離L6よりも大きくなるよう設定してある。
第5連結ピン307は、チャイルド連結レバー300の裏面側から、図26中、奥側(車両の室内側)に向けて突出する円柱状部材であり、その突出端部がケース21のロック係合孔29を貫通し、さらに後述する図28に示すチャイルドロックレバー310のピン作用溝312を貫通する。
チャイルドロックレバー310は、図23に示すように、チャイルドロックレバー軸310aに回動可能に配設してある。このチャイルドロックレバー軸310aは、インサイドハンドルレバー軸109の上方となるケース21の部位に配設してある。
チャイルドロックレバー310は、ピン作用部311および切換操作部315を有している。
ピン作用部311は、チャイルドロックレバー軸310aから、チャイルド連結レバー300のチャイルドレバー連係部305と交差する方向に延在した部分であり、ピン作用溝312を有している。ピン作用溝312は、ピン作用部311の長手方向に沿って延在するものである。このピン作用溝312は、チャイルドロックレバー310をケース21に取り付けた状態では、第1ロック長孔29aに交差し、かつ第2ロック長孔29bに沿う。
切換操作部315は、チャイルドロックレバー310をアンロック位置とロック位置とに切換操作するための部分であり、ケース21の上端縁から突出する態様でチャイルドロックレバー軸310aから斜め上方に向けて延在するよう形成してある。
次に、このような構成を有するチャイルド連結レバー300、およびチャイルドロックレバー310の作用を説明する。なお、ここでは、説明の便宜上、図28に示すように、インサイドハンドルレバー軸109が軸接続孔301の下部となるようチャイルド連結レバー300がロック位置に配置されており、かつ第5連結ピン307が、第1ロック長孔29aの上部に位置し、かつその第5連結ピン307がピン作用溝312におけるチャイルドロックレバー軸310aに近接した端部に位置するようチャイルドロックレバー310がロック位置にあるものとして説明する。
この状態では、チャイルド連結レバー300の第4連結ピン306が、インサイドハンドルレバー140′のピン押圧部144の回動移動領域外に占位されている。このような状態において、インサイドハンドルを操作することにより、インサイドハンドルレバー140′が図28において反時計回りに回動しても、上記ピン押圧部144が第4連結ピン306に当接することがなく、オープンレバー130およびリンクレバー170を介してラッチ122のフック部222と、ラチェット123のラッチ係止部231との当接接合状態が解除されることがない。よって、ドアDが閉扉状態にあった場合、インサイドハンドルを車両の室外側へ押圧操作してもドアDを開扉移動させることができない。
次に、上述したロック状態から切換操作部315を操作することによって、図29に示すように、第1ロック長孔29aの下部に第5連結ピン307が位置するようにチャイルドロックレバー310をロック位置からアンロック位置に切り換える。
この状態では、チャイルド連結レバー300の第4連結ピン306が、インサイドハンドルレバー140′のピン押圧部144の回動移動領域内に占位されている。このような状態において、インサイドハンドルを操作することにより、インサイドハンドルレバー140′が図29において反時計回りに回動すると、図30に示すように、上記ピン押圧部144が第4連結ピン306に当接し、第5連結ピン307が第2ロック長孔29bにおけるインサイドハンドルレバー軸109に近接する一方の端部から、第2ロック長孔29bにおけるインサイドハンドルレバー軸109に離隔する他方の端部に移動し、チャイルド連結レバー300の第2インサイドハンドル押圧部303が、オープンレバー130のハンドル受圧部131に当接し、上述と同様にオープンレバー130の回動およびリンクレバー170の移動を介してラッチ122のフック部222と、ラチェット123のラッチ係止部231との当接接合状態が解除されることとなる。よって、ドアDが閉扉状態にあった場合でも、インサイドハンドルを車両の室外側へ押圧操作することによってドアDを開扉移動させることができるようになる。
このように、上記ケース21は、車両の前席に適用するアクチュエータユニット20にも使用することができ、車両の後席に適用するアクチュエータユニット20′にも使用することができる。