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JP4857679B2 - 吊下型防虫剤容器 - Google Patents
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Description

本発明は、洋服ダンス、クローゼット等に吊り下げて使用する衣料用等の防虫剤容器に関するものである。
従来より、衣料用等の防虫剤容器として、洋服ダンスやクローゼットの中に吊り下げて使用するタイプのものが広く知られている。この防虫剤容器は、プラスチック成形品であって、防虫剤を収納する容器本体の上部にフック状の吊下部を有しており、使用時に際しては、洋服ダンスやクローゼットの中に張設されたパイプ(ポール)にフック状の吊下部を引っ掛けて全体を吊り下げるようになっている。
ところが、洋服ダンスやクローゼットの中に取り付けられた吊下用パイプはその径(太さ)が様々であるので、吊下タイプの防虫剤容器は、どの径のパイプにでも吊り下げられるようにと、フックの形状が若干大きめに作成されていた。そのため、衣類の出し入れ等の際に力が加わると簡単に外れて落下してしまうという問題を生じていた。そこで、このような落下の問題を解決するために、吊下部のフック形状に工夫を凝らしたものが種々提案されている。
特開平9−205963号公報 特開2003−267466号公報 特開2001−275801号公報
例えば、特許文献1に記載のものは、フック部を容器本体から上方へ延設し、フック部の先端部と容器本体との間に脱着口を形成するとともに、フック部の先端を対向させて脱着口を狭めるようにストッパー部を設けた構造を採っている。このようなストッパー部を設けたことにより、パイプの大きさがフック部よりも大きくても、ストッパー部がフック部を撓ませて脱着口の径を広げるようにガイドすることでパイプに吊り下げることができるとともに、パイプに吊り下げて使用する時の脱落防止性が高くなっている。
特許文献2に記載のものは、フック用の上腕片を設けた表枠体とフック用の支持片を設けた裏枠体とを合わせることで、上腕片と支持片とを組み合わせて吊下用フックを構成している。このような構造の吊下用フックは、上腕片を僅かに上方に拡げることにより、パイプの径が異なる場合でも容易に掛けられるようになっているとともに、受け皿状の支持片と上方よりの上腕片に挟まれ上から抑えるように保持され、少々の圧力等では落下することがない。
また、特許文献3に記載のものは、釣針状のフックに、吊下パイプに対して開放位置と固定位置とを保持するヒンジ部を設けている。すなわち、フックの立ち上がり部分にヒンジ部を設け、そのヒンジ部から下方向に縦溝状の切欠きを設けて、さらにその切欠きの下端から外面方向に、ヒンジ部を中心とした円弧状の嵌合鋸歯状の切欠きを設けている。このようなヒンジ部を設けたことにより、パイプにフックを引っ掛けて、フックの直立部分の上部を内面側に押すだけで、簡単にフックの直立部分を丁度良い位置まで屈曲させて、締め付けた状態で固定することができる。
上記した従来の吊下型防虫剤容器は、いずれも異なる太さの吊下パイプに対して落下しにくい状態で吊り下げることができるように工夫されている。しかしながら、特許文献1と特許文献2に記載のものは、フックを撓ませて中にパイプを導入するため、パイプの径が大きいと入りにくく、逆にパイプの径が小さいとフックとの間に隙間が生じて外れやすいという問題がある。一方、特許文献3に記載のものは、パイプの径が異なっても締め付けた状態で固定できるが、フックをパイプに引っ掛けた後でフックの直立部分を押すという2段階の操作が必要で、取付けが簡単ではないという問題点がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、吊下パイプに対する取付けがしやすく、しかも取付け後はしっかりと固定できる吊下部を備えた防虫剤容器を提供することにある。
上記の問題点を解決するため、本発明の吊下型防虫剤容器は、防虫剤を収納する容器本体とその上部に設けられたフック状の吊下部とからなる吊下型防虫剤容器であって、吊下部は、容器本体の上部に突き出た接続部分にその端部のところで回動自在に取り付けられており、その吊下部の形状は、先端で開放した溝により内側に可撓性部分が区画された二重構造になっていることを特徴としている。
本発明の吊下型防虫剤容器は、洋服ダンスやクローゼットの中に張設された吊下パイプに引っ掛けるに際し、フック状の吊下部における脱着口をパイプに押し当ててそのまま押し込むと、可撓性部分がパイプの外周に沿って広がり、パイプが可撓性部分の中に入ると同時に元の形に戻ってパイプを収納した状態となる。したがって、パイプに押し当ててそのまま押し込むという簡単な操作で吊り下げることができ、しかも取り付けた後は可撓性部分がパイプを収納すると同時に、吊下部全体が吊下の機能を果たすので、衣類の出し入れで力が加わっても外れて落下することがない。そして、可撓性部分の厚みと長さを適切に設定しておくことにより、径の異なる吊下パイプに対してもフイットした状態でしっかりと吊り下げることができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明に係る吊下型防虫剤容器の一例を示す正面図であり、図2は図1の右側面図である。
図示の吊下型防虫剤容器Aは、プラスチック成形品で、防虫剤を収納する偏平状の容器本体10とその上部に設けられたフック状の吊下部20とからなる。容器本体10は、ヒンジ部11を介して連結された長方形状の表枠体12と裏枠体13とで構成されており、この裏枠体13の上部に突き出た接続部分14に吊下部20が取り付けられている。
容器本体10の表枠体12と裏枠体13には図示の如く防虫剤拡散用の多数のスリット12aが設けられており、揮発性の板状防虫剤をこれら両枠体の間に収納するようになっている。すなわち、表枠体12と裏枠体13を広げた状態で裏枠体13の中に防虫剤をセットした後、ヒンジ部11のところで表枠体12を折り曲げ、枠体同士を合わせるようにして嵌合することで容器本体10に防虫剤を収納する。また、この容器本体10では、防虫剤を効率よく揮散させるために側面部にスリット15を形成している。
なお、図示はしないが、裏枠体13と表枠体12にはそれぞれ嵌合用の孔と爪が設けられており、裏枠体13の孔に表枠体12の爪を差し込んで嵌合するようになっている。また、表枠体12と裏枠体13に設ける揮散用のスリット12aは、図1ではデザイン的な模様の一部に設けているが、このスリットの形状は任意でよいことは言うまでもない。
この吊下型防虫剤容器Aにおける吊下部20は、容器本体10における裏枠体13の上部に突き出た接続部分14に回動自在に取り付けられている。具体的には、二股状の接続部分14の内面両側に突起が設けられており、これらの突起が吊下部20の端部に設けられた穴に嵌合している。そして、本発明の吊下型防虫剤容器Aはフック状の吊下部20の形状に特徴がある。すなわち、吊下部20は、先端で開放した溝21により内側に可撓性部分22が区画されており、図示の如く二重になったC形状を呈している。
このような形状の吊下部20を有する吊下型防虫剤容器Aを洋服ダンス、クローゼット等のパイプに吊り下げるときの手順は次のようである。まず、フック状の吊下部20における脱着口23の部分をパイプに押し当てる。そして、その押し当てた状態のまま押し込むと、可撓性部分22がパイプの外周に沿って弾性変形しながら広がり、パイプが吊下部20における開口24の中に入ると同時に元の形に戻ってパイプを収納した状態となる。このように、吊下型防虫剤容器Aは、簡単な操作で吊り下げることができ、しかも吊り下げた後は可撓性部分22がパイプを収納すると同時に、吊下部全体が吊下の機能を果たすことになる。
この吊下型防虫剤容器Aの作製に際しては、洋服ダンス、クローゼット等の吊下パイプの径を考慮に入れて脱着口23と開口24のサイズを設定するとともに、可撓性部分22の肉厚を調整して適切な弾性変形能力を与えるようにする。
本発明の吊下型防虫剤容器は、上記した如くプラスチック成形品からなるが、具体的な素材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアセタール、ABS樹脂、ポリカーボネート等が用いられる。これらの中でも、ポリエチレン、ポリプロピレンが好適である。
本発明の吊下型防虫剤容器は、衣料用等の防虫剤を収納する用途の他に、除湿剤、脱臭剤、脱酸素剤等、その他の薬剤を収納して用いることも可能である。
本発明に係る吊下型防虫剤容器の一例を示す正面図である。 図1の右側面図である。
符号の説明
A 吊下型防虫剤容器
10 容器本体
11 ヒンジ部
12 表枠体
13 裏枠体
14 接続部分
15 スリット
20 吊下部
21 溝
22 可撓性部分
23 脱着口
24 開口

Claims (1)

  1. 防虫剤を収納する容器本体とその上部に設けられたフック状の吊下部とからなる吊下型防虫剤容器であって、吊下部は、容器本体の上部に突き出た接続部分にその端部のところで回動自在に取り付けられており、その吊下部の形状は、先端で開放した溝により内側に可撓性部分が区画された二重構造になっていることを特徴とする吊下型防虫剤容器。
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