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JP4858766B2 - 光ピックアップ装置 - Google Patents
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JP4858766B2 - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ディスクのレーベル面に画像を形成できる光ピックアップ装置に関する。
近年では、情報記録メディアとしてCDやDVDのような光ディスクが普及している。CDとしては、再生専用のCD−ROM、追記可能なCD−R、書換え可能なCD−RW等があり、DVDとしては再生専用のDVD−ROM、追記可能なDVD−R、書換え可能なDVD−RAM、DVD−RW等がある。記録型光ディスクつまり追記可能又は書換え可能な光ディスクは情報記録層を有し、該情報記録層の記録容量は例えばCD−Rの場合は700MB程度、DVD−R等の場合は4.7GB程度である。
特に最近の光ピックアップ装置においては、光ディスクに記録された情報の再生や、光ディスクへの情報の記録のための光源として使用されるレーザ光源の短波長化が進み、例えば、青紫色半導体レーザや、第2高調波を利用して赤外半導体レーザの波長変換を行う青色SHGレーザ等、波長400〜420nmのレーザ光源が実用化されつつある。これら青紫色レーザ光源を使用すると、DVD(デジタルバーサタイルディスク)と同じ開口数(NA)の対物レンズを使用する場合で、直径12cmの光ディスクに対して、15〜20GBの情報の記録が可能となり、対物レンズのNAを0.85にまで高めた場合には、直径12cmの光ディスクに対して、23〜25GBの情報の記録が可能となる。以下、本明細書では、青紫色レーザ光源を使用する光ディスク及び光磁気ディスクを総称して「高密度光ディスク」という。
ところで、光ディスクの情報記録層側の面とは反対側のレーベル面に、ユーザーが、内容を示す文字や画像等を書き込んで保存することが行われている。これに対し、レーベル面に、ユーザーが所望する文字や画像を、レーザ光を用いて記録できる光ディスク及び光ピックアップ装置が開発されている(特許文献1参照)。
特開2005−346746号公報
しかるに、特許文献1に開示されている光ピックアップ装置によれば、光ディスク記録用のレーザ光を対物レンズを用いてレーベル面に集光させ、そこに文字や画像を形成するため、別個にインクなどを用意する必要がなく、光ピックアップ装置の構成を簡素化できる。しかしながら、レーザ光を照射する光源や対物レンズなどは、情報の記録/再生用に設計されるものを兼用しているため、必ずしもレーベル面に画像を形成するのに適しているとは言い難い。特に、情報ピットにおける記録/再生時の集光スポット径は数μm程度であるのに対し、レーベル面への文字や画像形成時には、数十μm程度のスポット径とすることが望ましいが、それに提供するようなフォーカシング制御をどのようにして行うかという問題がある。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、レーベル面に適切なスポットを形成できる光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の光ピックアップ装置は、光源と、カップリングレンズ及び対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記光源から出射された光束を、前記集光光学系を介して、光情報記録媒体の情報記録面に集光することによって情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置であって、
光情報記録媒体のレーベル面から反射した光束を、受光面で受光して電気信号を発生する光検出器を有し、
前記光情報記録媒体のレーベル面に光束を照射するときは、前記カップリングレンズを、前記情報記録面に対して情報の記録及び/又は再生を行う位置とは異なり、また前記対物レンズにより前記光情報記録媒体のレーベル面に集光された光束における収差の状態がベストにならない光軸方向の所定位置に変位させ、前記受光面からの電気信号に応じて前記対物レンズをフォーカシング動作させることを特徴とする。
本発明によれば、前記光情報記録媒体のレーベル面に光束を照射するときは、前記カップリングレンズを、前記情報記録面に対して情報の記録及び/又は再生を行う位置とは異なる光軸方向の所定位置に変位させ、前記受光面からの電気信号に応じて前記対物レンズをフォーカシング動作させるので、最適なスポット径もしくは最適な光強度でレーベル面に光束を照射でき、例えばより鮮明な文字や画像を形成することができる。「所定位置」としては、シミュレーションや実験により得られた位置を用いたり、実際にレーベル面に試し書きをすることで得られた位置を用いることができる。試し書きの例としては、まずカップリングレンズの位置を変えながら、回転している光ディスクのレーベル面に対してフォーカシング動作を行いつつ、1パルスもしくは複数パルスでレーザ光を照射して記録を行うことが考えられる。試し書きしたら、その1周後(又は複数周後)に、記録した部位の反射率を、例えばレーベル面からの反射光をモニターすることで測定する。測定された記録部の周方向の長さが所定範囲内であれば、試し書きの際のカップリングレンズの位置が適切であると判断できる。不適切であると判断すれば、再度カップリングレンズの位置を変更した上で試し書きをすればよい。このようにして、最適なカップリングレンズの位置が求まれば、更に光ディスクの回転速度、レーザ発光強度を同様な手順で順次変えながら試し書きを行うことで、最適なレーベル面記録条件を求めることができる。
請求項2に記載の光ピックアップ装置は、請求項1に記載の発明において、前記光検出器からの電気信号の総量(例えば後述するSUM信号)に基づいて、前記対物レンズをフォーカシング動作させることを特徴とする。尚、光検出器としては、情報記録及び/又は再生用の光検出器を兼用すれば、光ピックアップ装置の低コスト化が図れるが、専用の光検出器を別個に設けても良い。
請求項3に記載の光ピックアップ装置は、請求項1に記載の発明において、前記光検出器は複数の受光面を有し、各複数の受光面からの電気信号の差分(例えば後述するFE信号)に基づいて、前記対物レンズをフォーカシング動作させることを特徴とする。複数の受光面からの電気信号の差分には、トラッキング用のプッシュプル信号等は含まれないものとする。
請求項4に記載の光ピックアップ装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記集光光学系のいずれかの光学素子の光学面には、光軸から所定距離離れた位置に開口制限を行うための開口制限領域が設けられ、前記光情報記録媒体のレーベル面に光束を照射したときは、前記開口制限領域以外の光学面を通過し前記対物レンズから出射された光束と、前記開口制限領域を通過し前記対物レンズから出射された光束とを重ね合わせることで、前記レーベル面に画像を形成するスポットを形成することを特徴とする。
異なる光情報記録媒体に対して互換可能に情報の記録及び/又は再生を行える光ピックアップ装置において、光学系に回折構造を設ける場合がある。かかる回折構造は、互換使用時における開口数NAが異なることを克服するために、例えば高密度光ディスクより低位の光ディスク使用時には、開口数NAより外側(ここでは開口制限領域)を通過する光束をフレア光として出射させるような開口制限機能を有することが多い。しかるに、同じ対物レンズを用いてレーベル面に光束を照射する際に、前記開口制限領域を通過した光束を、レーベル面において文字や画像を形成するために用いることができれば、光の有効利用を図れることとなる。
すなわち本発明によれば、前記光情報記録媒体のレーベル面に光束を照射したときは、前記開口制限領域以外の光学面を通過し前記対物レンズから出射された光束と、前記開口制限領域を通過し前記対物レンズから出射された光束とを重ね合わせることで、前記レーベル面に画像を形成するスポットを形成するので、文字や画像を形成するための光束の光強度を向上でき、例えばより鮮明な文字や画像を形成することができる。尚、開口制限領域は、対物レンズに限らず、前記集光光学系のいずれかの光学素子に設けられていれば足りる。
請求項5に記載の光ピックアップ装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記カップリングレンズは、光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行う際に、光軸方向に変位することで球面収差を補正する機能を有することを特徴とする。
本発明によれば、レーベル面に適切なスポットを形成できる光ピックアップ装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、異なる光ディスクであるBDとDVDとCDに対して適切に情報の記録及び/又は再生を行うことができる本実施の形態の光ピックアップ装置PU1の構成を概略的に示す図である。かかる光ピックアップ装置PU1は、光情報記録再生装置に搭載できる。ここでは、第1光情報記録媒体をBDとし、第2光情報記録媒体をDVDとし、第3光情報記録媒体をCDとする。なお、本発明は、本実施の形態に限られるものではない。
光ピックアップ装置PU1は、BDに対して情報の記録/再生を行う場合に発光され408nmの青紫色レーザ光束(第1光束)を射出する青紫色半導体レーザLD1(第1光源)とDVDに対して情報の記録/再生を行う場合に発光され658nmのレーザ光束(第2光束)を射出する赤色半導体レーザLD2(第2光源)とが一つのパッケージ内に構成された光源パッケージLDP、CDに対して情報の記録/再生を行う場合に発光され785nmのレーザ光束(第3光束)を射出する赤外半導体レーザLD3(第3光源)とCDの情報記録面RL3からの反射光束を受光する光検出器PD2とから構成されたホロレーザHL、BD及びDVD用の共通の光検出器PD1(BD用とDVD用の複数の受光部を有していてもよい)、1群構成のポリオレフィン系のプラスチック製の単玉対物レンズ(対物光学素子)OL、2軸アクチュエータAC1、1軸アクチュエータAC2、第1乃至第3光束が共通して通過する共通光路内に配置され、1軸アクチュエータAC2より光軸方向に変移可能とされた第1レンズL1と、第2レンズL2とから構成されたビームエキスパンダー(カップリングレンズ)EXP、第1偏光ビームスプリッタBS1、第2偏光ビームスプリッタBS2、λ/4波長板QWP、情報記録面RL1からの反射光束に対して非点収差を付加するためのセンサーレンズSEN、第1光束及び第2光束が通過する光路内に配置され第1光束及び第2光束を平行光束に変換する第1コリメータCOL1、第3光束のみが通過する光路内に配置され第3光束を平行光束に変換する第2コリメータCOL2とから構成されている。尚、BD用の光源として、上述の青紫色半導体レーザLD1の他に青紫色SHGレーザを使用することもできる。なお、第一光束が通過するカップリングレンズ、即ち、第1コリメータCOL1は、色収差を補正する機能を有する回折構造を光学面に有していることが好ましい。尚、光源パッケージLDPとホロレーザHLとで光源を構成する。又、第1コリメータCOL1、第2コリメータCOL2、ビームエキスパンダーEXP、対物レンズOLで集光光学系を構成する。ビームエキスパンダーEXPの第1レンズL1を変位させることで、異なる光ディスク使用時における球面収差の補正を行うこともできる。カップリングレンズとしては、ビームエキスパンダーに限らず、コリメートレンズ、ズームレンズ等、光源から光ディスクの情報記録面に至る出射系の光学倍率を変化する全てのものを含む。
図2に示されるように、本実施の形態にかかる対物レンズOLにおいて、光源側の非球面光学面に光軸を含む中央領域CNと、その周囲に配置された周辺領域MDと、更にその周囲に配置された最周辺領域OTとが、光軸を中心とする同心円状に形成されている。なお、中央領域CNと周辺領域MDと最周辺領域OTには、後述する回折構造が形成されている。
光ピックアップ装置PU1において、BDに対して情報の記録/再生を行う場合には、ビームエキスパンダーEXPから平行光束の状態で第1光束が射出されるように、第1レンズL1の光軸方向の位置を1軸アクチュエータAC2により調整した後、青紫色半導体レーザLD1を発光させる。青紫色半導体レーザLD1から射出された発散光束は、図1において実線でその光線経路を描いたように、第1偏光ビームスプリッタBS1により反射された後、コリメータCOL1により平行光束に変換され、ビームエキスパンダーEXPにより拡径され、λ/4波長板QWPを通過し、図示しない絞りにより光束径が規制され、対物レンズOLに平行光の状態で入射した後、そこからBDの保護基板PL1を介して情報記録面RL1上に形成されるスポットとなる。対物レンズOLの中央領域CN、周辺領域MD、最周辺領域OT及び光ディスク側の光学面を通過した光束により、BDの情報記録面RL1に集光スポットが形成されるようになっている。対物レンズOLは、その周辺に配置された2軸アクチュエータAC1によってフォーカシングやトラッキングのために駆動される。
情報記録面RL1で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物レンズOL、λ/4波長板QWP、ビームエキスパンダーEXP及び第2偏光ビームスプリッタBS2を透過した後、第1コリメータCOL1により収斂光束にされ、第1偏光ビームスプリッタBS1を透過した後、センサーレンズSENにより非点収差が付加され、光検出器PD1の受光面上に収束する。そして、光検出器PD1の出力信号を用いてBDに記録された情報を読み取ることができる。
また、光ピックアップ装置PU1において、DVDに対して情報の記録/再生を行う場合には、ビームエキスパンダーEXPから平行光束の状態で第2光束が射出されるように、第1レンズL1の光軸方向の位置を1軸アクチュエータAC2により調整した後、赤色半導体レーザLD2を発光させる。赤色半導体レーザLD2から射出された発散光束は、図1において点線でその光線経路を描いたように、第1偏光ビームスプリッタBS1により反射された後、コリメータCOL1により平行光束に変換され、ビームエキスパンダーEXPにより拡径され、λ/4波長板QWPを通過し、図示しない絞りにより光束径が規制され、対物レンズOLに平行光の状態で入射した後、そこからDVDの保護基板PL2を介して情報記録面RL2上に形成されるスポットとなる。対物レンズOLの中央領域CN、周辺領域MD及び光ディスク側の光学面を通過した光束により、DVDの情報記録面RL2に集光スポット、即ち、スポット中心部が形成されるようになっている。最周辺領域OTを通過した光束はフレア化され、スポット周辺部を形成する。対物レンズOLは、その周辺に配置された2軸アクチュエータAC1によってフォーカシングやトラッキングのために駆動される。
情報記録面RL2で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物レンズOL、λ/4波長板QWP、ビームエキスパンダーEXP及び第2偏光ビームスプリッタBS2を透過した後、第1コリメータCOL1により収斂光束にされ、第1偏光ビームスプリッタBS1を透過した後、センサーレンズSENにより非点収差が付加され、光検出器PD1の受光面上に収束する。そして、光検出器PD1の出力信号を用いてDVDに記録された情報を読み取ることができる。
また、光ピックアップ装置PU1において、CDに対して情報の記録/再生を行う場合には、ビームエキスパンダーEXPから弱発散光束又は平行光束の状態で第3光束が射出されるように、第1レンズL1の光軸方向の位置を1軸アクチュエータAC2により調整した後、赤外半導体レーザLD3を発光させる。赤外半導体レーザLD3から射出された発散光束は、図1において一点鎖線でその光線経路を描いたように、第2コリメータCOL2により平行光束に変換される。その後、第2偏光ビームスプリッタBS2により反射され、ビームエキスパンダーEXPにより弱発散光束に変更されるか、又は平行光束のまま拡径された後、λ/4波長板QWPを通過し、対物レンズOLに弱有限発散光又は平行光の状態で入射した後、そこからCDの保護基板PL3を介して情報記録面RL3上に形成されるスポットとなる。対物レンズOLの中央領域CN及び光ディスク側の光学面を通過した光束により、CDの情報記録面RL3に集光スポット、即ち、スポット中心部が形成されるようになっている。最周辺領域OT及び周辺領域MDを通過した光束はフレア化され、スポット周辺部を形成する。対物レンズOLは、その周辺に配置された2軸アクチュエータAC1によってフォーカシングやトラッキングのために駆動される。
情報記録面RL3で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物レンズOL、λ/4波長板QWP、ビームエキスパンダーEXPを透過した後、第2偏光ビームスプリッタBS2により反射され、第2コリメータCOL2により収斂光束に変換される。その後、光検出器PD2に収束する。そして、光検出器PD2の出力信号を用いてCDに記録された情報を読み取ることができる。
青紫色半導体レーザLD1から出射された第一光束が対物光学素子OLに入射したときに、中央領域CNの第一回折構造、周辺領域MDの第二回折構造及び最周辺領域OTの第三回折構造は、第一光束の球面収差を適正に補正し、保護基板の厚さt1のBDに対して適切に情報の記録及び/又は再生を行うことができる。又、赤色半導体レーザLD2から出射された第二光束が対物レンズOLに入射したときに、中央領域CNの第一回折構造、周辺領域MDの第二回折構造は、BDとDVDの保護基板の厚さの差異及び第一光束と第二光束の波長の差異に起因して発生する第二光束の球面収差を適正に補正し、最周辺領域OTは第二光束をDVDの情報記録面上でフレアとするため、保護基板の厚さt2のDVDに対して適切に情報の記録及び/又は再生を行うことができる。又、赤外半導体レーザLD3から出射された第三光束が対物光学素子OLに入射したときに、中央領域CNの第一回折構造は、BDとCDの保護基板の厚さの差異及び第一光束と第三光束の波長の差異に起因して発生する第三光束の球面収差を適正に補正し、周辺領域MDの第二回折構造及び最周辺領域は第三光束をCDの情報記録面上でフレアとするため、保護基板の厚さt3のCDに対して適切に情報の記録及び/又は再生を行うことができる。また、中央領域CNの第一回折構造は、記録再生に用いられる第三光束の回折効率を良好なものとするため、記録再生に十分な第三光束の光量を得ることができる。加えて、周辺領域MDの第二回折構造は、第一光束及び第二光束に対して、レーザの製造誤差等の理由によって波長が基準波長からずれた際に、スフェロクロマティズム(色球面収差)を補正したり、温度変化が生じたときに、温度変化に伴って発生する球面収差を補正することができる。
図3は、光検出器PD2(又はPD1)の受光面を模式的に示す図である。光検出器PD2は、田の字状に配列された4つの正方形状の受光部PDa〜PDdを、この順序で反時計回りに配置している。ここで、受けた光束の光量に応じて受光部PDaが出力する電気信号をA、受光部PDbが出力する電気信号をB、受光部PDcが出力する電気信号をC、受光部PDdが出力する電気信号をDとする。
ここで、光検出器PD2の電気信号を処理して得られるSUM信号を、SUM=A+B+C+Dとし、同様にFE信号を、FE=(A+C)−(B+D)とする。図4は、縦軸に信号強度、横軸にフォーカシング位置をとって、SUM信号及びFE信号を示すグラフである。
上述したようにCDに対して情報の記録及び/又は再生を行う場合、CDの情報記録面から反射した光束が、対物レンズOLを通過し、光検出器PDに入射したとき、図3の実線で示すスポットSP1のごとく、円形で且つ各受光部PDa〜PDdに1/4円ずつ振り分けられた状態で、最適なフォーカシング位置になるものとする。かかる場合、FE信号はゼロとなる。
これに対し、図3の点線で示すスポットSP2のごとく、楕円形で且つ各受光部PDa、PDcに多量の光束が照射された状態では、FE信号は、FE>0となり、最適なフォーカシング位置からオーバー側にずれており、FE=0となるように対物レンズOLをフォーカシング駆動する。
更に、図3の一点鎖線で示すスポットSP3のごとく、楕円形で且つ各受光部PDb、PDcに多量の光束が照射された状態では、FE信号は、FE<0となり、最適なフォーカシング位置からアンダー側にずれており、FE=0となるように対物レンズOLをフォーカシング駆動する。
次にレーベル面への画像形成について説明する。ここで問題となるのは、光ディスクのレーベル面を対物レンズ側に向けてセットしたときに、いずれの位置に光学系をセットすべきかという問題である。本発明者は、光ディスクから反射した光束が、対物レンズOLを通過し、光検出器PDに入射したとき、FE信号がゼロである場合でも、レーベル面に照射されるスポットの径及び光量が必ずしも最適でないことを見いだした。
図5(a)〜7(a)は、ビームエキスパンダーEXPの第1レンズL1を所定の位置に設定した状態で、対物レンズのフォーカシング動作を行った場合における、レーベル面からの反射光束に対応するSUM信号及びFE信号のグラフである。図5(a)〜7(a)において、縦軸は光検出器の出力信号であり、横軸は対物レンズの光軸方向位置であり、原点はレーベル面上で収差最小の状態である。図5(b)〜7(b)は、図5(a)〜7(a)において、FE信号がゼロとなる位置(FP)に、対物レンズがレーベル面に対して相対変位した状態でのレーベル面上のスポット光強度分布を説明するための説明図である。
まず、レーベル面記録時には、図5(a)〜7(a)に示すように、カップリングレンズを変位させたとき、SUM信号のピーク値又はFE信号のゼロ点は、グラフ上の原点に近づくが、それに重ならない。これは、カップリングレンズと対物レンズを含む集光光学系が、光ディスクの情報記録面に情報を記録及び/又は再生するために最適な設計がなされているからである。
一方、レーベル面記録のためには、集光スポットを最小径に絞ることは必ずしも適切でない。記録される点が小さすぎると、画像を形成するのに適さない場合もあるからである。そこで、ある程度デフォーカス状態の集光スポットをレーベル面上に形成する必要がある。従って、いかなる位置に対物レンズをフォーカシング駆動するかが問題となる。
そこで、本実施の形態によれば、まずカップリングレンズを光軸方向における所定の位置(予め実験やシミュレーションで求められている等)に変位させる。これにより、対物レンズのフォーカスサーボ位置が、対物レンズの出射スポットの収差が低減される方向にシフトするので、その結果、カップリングレンズを変位させない場合に比べて、レーベル面上での集光スポットが絞られ、記録時における光利用効率が高まることとなる。言い換えると、カップリングレンズを変位させない場合には、レーベル面での集光スポットが広くなり、特にスポットの周辺で記録のためのエネルギ密度が低くなりすぎて、画像がぼやける恐れがある。
更に対物レンズを、FE信号がゼロとなる位置(図5(a)〜7(a)で原点からの距離β)、又はSUM信号がピークとなる位置(図5(a)〜7(a)で原点からの距離α)にフォーカシング駆動制御する。このとき、カップリングレンズの位置によっては、図5(b)〜7(b)に示すごとき種種の光強度分布をとりうるが、描画する文字、記号、画像によって、最適な光強度分布(最適なスポットの径及び光量)となるように、カップリングレンズの位置を選択するのが好ましい。尚、値αとβを用いた値(例えば(α+β)/2の位置)に対物レンズをフォーカシング制御しても良い。
光ディスクのレーベル面に対して画像の形成を行う場合には、光ピックアップ装置PU1において、上述したようにビームエキスパンダーEXPの第1レンズL1を半導体レーザ側に変位させた後、光ディスクのレーベル面を対物レンズ側に向けてセットし、第1レンズL1の光軸方向の位置を1軸アクチュエータAC2により調整した後、赤外半導体レーザLD3を発光させる。赤外半導体レーザLD3から射出された発散光束は、図1において一点鎖線でその光線経路を描いたように、第2コリメータCOL2により平行光束に変換される。その後、第2偏光ビームスプリッタBS2により反射され、ビームエキスパンダーEXPにより弱発散光束に変更されるか、又は平行光束のまま拡径された後、λ/4波長板QWPを通過し、対物レンズOLに弱有限発散光又は平行光の状態で入射した後、そこからレーベル面に照射され、レーベル面上に形成されるスポットとなる。尚、本実施の形態では、対物レンズOLの周辺領域MD及び最周辺領域OT(ここでは開口制限領域)を通過した光束はフレア光にならず、中央領域CN(ここでは開口制限領域以外の領域)を通過してレーベル面上で集光スポットとなる光束に重ね合わされるので、中央領域CNを通過した光束に加えて、より光強度の高いスポットを形成することができる。光ディスクを回転させながら、スポットのオンオフを繰り返すことで、所望の画像を形成できる。
又、レーベル面から反射した反射光束は、再び対物レンズOL、λ/4波長板QWP、ビームエキスパンダーEXP及び第2偏光ビームスプリッタBS2を透過した後、第1コリメータCOL1により収斂光束にされ、第1偏光ビームスプリッタBS1を透過した後、センサーレンズSENにより非点収差が付加され、光検出器PD1の受光面上に収束する。そして、光検出器PD1からのSUM信号又はFE信号を用いて対物レンズOLのフォーカシングやトラッキングを行って、鮮明な画像を形成することができる。
以上に限らず、例えば赤色半導体レーザLD2を用いてレーベル面に画像を形成してもよく、あるいはレーベル面が波長に応じて色が変わる感光層を形成している場合、青紫色半導体レーザLD1の光束を用いてシアン成分を形成し、赤色半導体レーザLD2の光束を用いてマゼンタ成分を形成し、赤外半導体レーザLD3を用いてイエロー成分を形成することで、レーベル面上にフルカラーの画像を形成することもできる。
図8は、CDに対して情報の記録及び/又は再生を行う際の位置からビームエキスパンダーEXPの第1レンズL1を変位させず、SUM信号とFE信号をシミュレーションで求めたグラフである。図9は、CDに対して情報の記録及び/又は再生を行う際の位置からビームエキスパンダーEXPの第1レンズL1を変位させないで、フォーカスサーボが入った状態でのレーベル面上のスポット光PLを示すシミュレーション図である。
図10は、CDに対して情報の記録及び/又は再生を行う際の位置からビームエキスパンダーEXPの第1レンズL1を1.5mm光源側に変位させた状態で、SUM信号とFE信号をシミュレーションで求めたグラフである。図8のグラフと比べると明らかであるが、SUM信号のピーク値とFE信号のゼロ点は、アンダー側に移動していることがわかる。図11は、CDに対して情報の記録及び/又は再生を行う際の位置からビームエキスパンダーEXPの第1レンズL1を1.5mm光源側に変位させた状態で、フォーカスサーボが入った状態でのレーベル面上のスポット光PLを示すシミュレーション図である。図9の図と比べると明らかであるが、スポット径が小さくなり、光密度が高まっていることがわかる。
図12は、CDに対して情報の記録及び/又は再生を行う際の位置からビームエキスパンダーEXPの第1レンズL1を3mm光源側に変位させた状態で、SUM信号とFE信号をシミュレーションで求めたグラフである。図8、10のグラフと比べると明らかであるが、SUM信号のピーク値とFE信号のゼロ点は、更にアンダー側に移動していることがわかる。図13は、CDに対して情報の記録及び/又は再生を行う際の位置からビームエキスパンダーEXPの第1レンズL1を3mm光源側に変位させた状態で、フォーカスサーボが入った状態でのレーベル面上のスポット光PLを示すシミュレーション図である。図9、11の図と比べると明らかであるが、スポット径が更に小さくなり、光密度が高まっていることがわかる。レーベル面の感光特性等に応じて、図9,11,13のスポットを適宜選択すればよい。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、本発明は、HD DVD/DVD/CD互換用の光ピックアップ装置であってもよく、BD/DVD互換用の光ピックアップ装置であってもよく、HD DVD/DVD互換用の光ピックアップ装置であってもよい。
異なる光ディスクであるBDとDVDとCDに対して適切に情報の記録及び/又は再生を行うことができる本実施の形態の光ピックアップ装置PU1の構成を概略的に示す図である。 本実施の形態にかかる対物レンズOLの断面図である。 光検出器PD2(又はPD1)の受光面を模式的に示す図である。 縦軸に信号強度、横軸にフォーカシング位置をとって、SUM信号及びFE信号を示すグラフである。 ビームエキスパンダーEXPの第1レンズL1の光軸方向位置を変えた場合における、レーベル面からの反射光束に対応するSUM信号及びFE信号のグラフ(a)、及び光強度分布(b)を示す図である。 ビームエキスパンダーEXPの第1レンズL1の光軸方向位置を変えた場合における、レーベル面からの反射光束に対応するSUM信号及びFE信号のグラフ(a)、及び光強度分布(b)を示す図である。 ビームエキスパンダーEXPの第1レンズL1の光軸方向位置を変えた場合における、レーベル面からの反射光束に対応するSUM信号及びFE信号のグラフ(a)、及び光強度分布(b)を示す図である。重ねて示すシミュレーション図である。 CDに対して情報の記録及び/又は再生を行う際の位置からビームエキスパンダーEXPの第1レンズL1を変位させず、SUM信号とFE信号をシミュレーションで求めたグラフである。 CDに対して情報の記録及び/又は再生を行う際の位置からビームエキスパンダーEXPの第1レンズL1を変位させないで、フォーカスサーボが入った状態でのレーベル面上のスポット光PLを示すシミュレーション図である。 CDに対して情報の記録及び/又は再生を行う際の位置からビームエキスパンダーEXPの第1レンズL1を1.5mm光源側に変位させた状態で、SUM信号とFE信号をシミュレーションで求めたグラフである。 CDに対して情報の記録及び/又は再生を行う際の位置からビームエキスパンダーEXPの第1レンズL1を1.5mm光源側に変位させた状態で、フォーカスサーボが入った状態でのレーベル面上のスポット光PLを示すシミュレーション図である。 CDに対して情報の記録及び/又は再生を行う際の位置からビームエキスパンダーEXPの第1レンズL1を3mm光源側に変位させた状態で、SUM信号とFE信号をシミュレーションで求めたグラフである。 CDに対して情報の記録及び/又は再生を行う際の位置からビームエキスパンダーEXPの第1レンズL1を3mm光源側に変位させた状態で、フォーカスサーボが入った状態でのレーベル面上のスポット光PLを示すシミュレーション図である。
符号の説明
AC1 2軸アクチュエータ
AC2 1軸アクチュエータ
BS1 第1の偏光ビームスプリッタ
BS2 第2の偏光ビームスプリッタ
CN 中央領域
COL1 第1のコリメータ
COL2 第2のコリメータ
EXP ビームエキスパンダー
FL フレア光
HL ホロレーザ
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
LD1 青紫色半導体レーザ
LD2 赤色半導体レーザ
LD3 赤外半導体レーザ
LDP 光源パッケージ
MD 周辺領域
OL 対物レンズ
OT 最周辺領域
PD1 第1の光検出器
PD2 第2の光検出器
PDa〜PDd 受光面
PL スポット光
PL1 保護基板
PL2 保護基板
PL3 保護基板
PU1 光ピックアップ装置
QWP λ/4波長板
RL1 情報記録面
RL2 情報記録面
RL3 情報記録面
SEN センサーレンズ

Claims (5)

  1. 光源と、カップリングレンズ及び対物レンズを含む集光光学系とを有し、前記光源から出射された光束を、前記集光光学系を介して、光情報記録媒体の情報記録面に集光することによって情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置であって、
    光情報記録媒体のレーベル面から反射した光束を、受光面で受光して電気信号を発生する光検出器を有し、
    前記光情報記録媒体のレーベル面に光束を照射するときは、前記カップリングレンズを、前記情報記録面に対して情報の記録及び/又は再生を行う位置とは異なり、また前記対物レンズにより前記光情報記録媒体のレーベル面に集光された光束における収差の状態がベストにならない光軸方向の所定位置に変位させ、前記受光面からの電気信号に応じて前記対物レンズをフォーカシング動作させることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記光検出器からの電気信号の総量に基づいて、前記対物レンズをフォーカシング動作させることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記光検出器は複数の受光面を有し、各複数の受光面からの電気信号の差分に基づいて、前記対物レンズをフォーカシング動作させることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記集光光学系のいずれかの光学素子の光学面には、光軸から所定距離離れた位置に開口制限を行うための開口制限領域が設けられ、
    前記光情報記録媒体のレーベル面に光束を照射したときは、前記開口制限領域以外の光学面を通過し前記対物レンズから出射された光束と、前記開口制限領域を通過し前記対物レンズから出射された光束とを重ね合わせることで、前記レーベル面に画像を形成するスポットを形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記カップリングレンズは、光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行う際に、光軸方向に変位することで球面収差を補正する機能を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
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