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JP4861842B2 - 無線通信装置 - Google Patents
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JP4861842B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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本発明は、無線通信モードの切替制御が可能な無線通信装置に関する。
無線LAN(Wireless Local Area Network)技術を用いた無線アクセスが、家庭内のパソコンや周辺機器、AV機器、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)、家電製品などの多くの機器で利用可能となってきている。
無線通信でデータの送受信をする規格には、例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)がある。このIEEE802.11系に準拠した無線LANネットワーク構成には、インフラストラクチャ・モードとアドホック・モードの2種類がある。インフラストラクチャ・モードは、アクセスポイント(基地局)とアクセスポイントから無線電波が届く範囲にある、端末(端末局)で構成され、アクセスポイントを介して端末が通信を行うモードである。アドホック・モードは、アクセスポイントを必要とせず、端末のみにより構成され、端末同士が直接通信を行うモードである。
特許文献1には、Infrastructureモードの場合に周辺ネットワークのIDを取得することができないとき、自動的にAd-Hocモードに切り替えて通信を行う無線通信装置が開示されている。
特開2002−330142号公報
無線通信装置は、例えば自動車や列車などの移動装置に搭載されて用いられることがある。このような移動装置が移動している場合には、電界強度の変動や同期ずれが発生するため電波が安定せず、通信の発着信率が低下するという問題があるが、特許文献1にはこの問題への対処方法については開示されていない。また、特許文献1に記載の方法は、IDを取得することができなくなった後に、Ad-Hocモードへの切り替えを開始するため、通信が一旦途切れてしまう可能性がある。
そこで、本発明は、移動装置に搭載された場合でも、安定して通信することが可能な無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる無線通信装置は、移動装置に搭載され、インフラストラクチャ・モードやアドホック・モードなどの複数の通信モードで通信可能であり、移動装置の移動速度を検出する検出部と、検出された速度に基づいて通信モードを切り替えるように制御する制御部と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、移動装置に搭載された場合でも、安定して通信することが可能な無線通信装置を提供することができる。
図1は、無線通信装置を用いた通信システムの構成例を示している。
インターネット100は、IP(Internet Protocol)ネットワーク上で様々な情報伝達が可能なネットワークである。自宅やオフィスなどの施設101に設置されたデータサーバ102は、アクセスポイント103を介して、インターネット100と接続する。アクセスポイント103は、光ケーブルやADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)などを介して有線によりインターネット100と接続するだけでなく、無線ブロードバンドルータの機能を有し、無線通信装置106などの無線機器と通信を行うことができる。
自動車などの移動装置105は、無線通信装置106を搭載している。無線通信装置106は、例えば無線LAN(IEEE802.11規格)、ワイヤレスUSB、WiMAX(IEEE802.16規格、登録商標)、Bluetooth(登録商標)などの短中距離の無線通信により、アクセスポイント103を介して、データサーバ102やインターネット100に接続したり、ホットスポットなどに設置してある公衆無線アクセスポイント104を介してインターネット100に接続したりすることができる。以下、無線通信装置106が無線LANを用いる場合を例にとって説明するが、これに限るものではなく、インフラストラクチャ・モードとアドホック・モードの通信モードを有する他の無線通信方式を用いる場合にも適用可能である。
車載機器107は、無線LANを搭載した携帯電話端末やカメラなどであり、無線LANを介して、無線通信装置106とデータ伝送を行う。なお、図1では、移動装置105に車載機器107を1つだけ搭載している場合を示しているが、これに限定するものではなく、複数の車載機器と搭載していても良い。なお、複数の車載機器を搭載する場合には、優先度に応じて通信を行う機器を選択し、1対1のアドホック通信によるデータ伝送を行う。
無線通信装置106を搭載した移動装置105が、施設101の近くの駐車場などに停止している場合には、アクセスポイント103を介して、インフラストラクチャ・モードでの通信をし、データサーバ102やインターネット100から映像や音楽などのコンテンツの送受信を行う。
移動装置105が移動を開始した場合には、無線通信装置106は、車内に配置された車載機器107とアドホック・モードでの通信を行うように切り替える。移動中は電波が安定しないことが多いため、通信できない状態になってから切り替えを行ったのでは対応できないことが多く、また、ユーザが移動装置105を運転している場合に突然通信ができない状態になると、ユーザは原因が分からず、運転に向けていた注意力が妨げる恐れがある。本例では、移動装置105が移動を開始したこと検出すると、インフラストラクチャ・モードからアドホック・モードに切り替えることにより、安定した通信を行うことができるとともに、移動装置105の運転者の注意力の低減を抑制することができる。
図2は、無線通信装置106の内部構成の一例を示すブロック図である。
無線アンテナ201は、無線LANの電波を受信する装置である。なお、MIMO(Multiple Input Multiple Output)などで高速化された無線通信を利用する場合は、複数の無線アンテナを設けることが望ましい。無線LAN通信部202は、例えばIEEE802.11準拠した通信処理を行う。
通信制御部203は、移動速度検知手段204と通信モード切替手段205を利用して、無線LAN通信部202の通信モードの切り替えを行う。例えば、通信制御部203は、移動速度検知手段204において、無線通信装置106が停止状態から移動し始めたことを検知すると、無線LAN通信部202の通信モードを切替えるように通信モード切替手段205を制御する。また、通信制御部203は、図示していないが、データの通信処理や発着信処理などを行うための構成も備えており、無線通信を介してインタフェース部207に接続された機器とのデータ伝送が可能である。
移動速度検知手段204は、移動装置105に設置された車速センサ208からインタフェース部207を介して、移動装置105の移動速度を検知することが可能である。通信モード切替手段205は、通信制御部203が決定した通信モード(インフラストラクチャ・モード/アドホック・モード)に従い、無線LAN通信部202の通信モードを切替える手段である。データ保存部206は、車載機器107の機器IDなどの情報や、通信制御部203で実行されるプログラムデータなどの様々な情報を保存することができる。
インタフェース部207は、車速センサ208、入力部209、表示部210、GPS211、マイク212、スピーカ213など、様々な外部機器とデータ伝送を行うことができる入出力機能を備えている。これにより、例えば入力部209に入力された車載機器107のIDなどの情報をデータ保存部206に登録することができる。なお、入力部209はユーザが操作するキーボタンやタッチパネルにより構成されていても良いし、RFIDタグなどから情報を読み取る手段を備えていても良い。また、通信状況や通信モードの切り替え、移動速度などの情報を、表示210やスピーカ213に出力し、ユーザに情報を伝達することができる。
なお、図2に示した外部機器は一例であって、これらのうちの一部を備えても良いし、この他の機器を接続するようにしても良い。例えば、車速センサ208の代わりに、GPS211を備え、GPS情報の変化により移動速度を検出するようにしても良い。また、入力部209の代わりにマイク212により音声により機器IDや通信切替要求などの情報の入力を行っても良い。なお、マイク212から入力された音声情報の騒音レベルにより、移動状態を検知するようにしても良い。また、外部機器の一部を無線通信装置106の内部構成として備えるようにしても良い。
図3は、アクセスポイント103や車載機器107など、無線通信装置106と通信を行う無線LAN機器に関する情報を記憶した無線LAN機器情報テーブルの一例である。無線LAN機器情報テーブルは、データ保存部206に保存されている。
図示するように、無線LAN機器情報テーブルには、無線LAN機器固有のID情報と機器名、用いられる通信モード、優先度を関連つけて記憶している。図3では、アクセスポイント103やアクセスポイント104の例として、自宅のアクセスポイントや会社のアクセスポイントを、車載機器107の例としてのカーナビ、携帯電話、車内カメラ、ドライブレコーダの情報が記憶されている。機器ID情報として、例えば、ネットワークに参加するための設定情報であるSSID(Service Set ID)を用いる。この無線LAN機器情報テーブルへの登録は、入力部209を用いて無線通信装置106のユーザが行う。なお、本例では、インフラストラクチャ・モードで通信を行う機器と、アドホック・モードで通信を行う機器を1つの情報テーブルに記憶しているが、これに限定するものではなく、通信モード毎に別のテーブルに登録するようにしても良い。別々のテーブルで情報を保持しておき、アドホック・モードのテーブルは暗号化して保存して、個人の所有している機器の情報のセキュリティの高めるという使い方も考えられる。
以下、無線通信装置106において、無線LAN機器情報テーブルを用いて通信モードを切り替える方法について説明を行う。
移動速度検知手段204により移動装置105が停止状態であると判断されると、通信制御部203はインフラストラクチャ・モードで通信を行うように制御する。インフラストラクチャ・モードの場合で通信を行う場合、アクセスポイント103等のアクセスポイントから周期的に送信されるビーコンと呼ばれるフレーム情報を受信する。通信制御部203は、受信したビーコンに含まれる機器ID情報を抽出し、抽出した機器IDと無線通信装置106の機器IDを無線LAN通信部202を用いてアクセスポイントに送信する。そして、アクセスポイントから接続の許可を示すProbe Requestを受信し、無線通信装置106からアクセスポイントへProbe Responseを送信することにより、アクセスポイントとの同期をとり、通信を開始する。
ここで、複数のアクセスポイントからビーコンを受信している場合には、通信制御部203は、無線LAN機器情報テーブルに機器IDが登録され、優先度が高いアクセスポイントを選択し、選択されたアクセスポイントへの接続を行う。
一方、移動速度検知手段204により移動装置105が移動を開始したと判断されると、通信制御部203は、アドホック・モードで通信を行うように通信モード切替手段204を制御する。
アドホック・モードで通信を行う場合には、通信制御部203は、無線LAN機器情報テーブルに登録された車載機器の中から通信モードがアドホックになっており、優先度が高い機器を選択する。通信制御部203は、選択した車載機器の機器IDを無線LAN機器情報テーブルから読出し、車載機器へ、読み出した機器IDと無線通信装置106の機器IDを含めたビーコンを無線LAN通信部202を用いて送信する。
図8は、無線通信装置106から送信するビーコンの一例を示したものである。本例では、ビーコンとして無線LANのMAC(Media Access Control)フレームフォーマットを用いている。MACフレームフォーマットは、フレーム制御2バイト、デュレーション/ID 2バイト、宛先アドレス6バイト、送信元アドレス6バイト、BSSID(アクセスポイントのMACアドレス)6バイト、シーケンス制御2バイト、フレームボディ 0-2312バイト、FCS(Frame Check Sequence) 4バイトから構成される。このフレームボディの中にSSIDなどの機器IDを挿入する。
無線通信装置106は、ビーコンを送信後、車載機器から接続の許可を示すProbe Requestを受信し、車載機器へProbe Responseを送信することにより、車載機器との同期をとり、通信を開始する。
例えば、車載機器がカメラ機器である場合には、無線通信装置106は、移動を開始した移動装置105の前後の映像情報を取得することができる。この映像情報をインタフェース部207に接続した表示部210に出力することにより、ユーザに移動装置105の周囲の状況を知らせ、安全性の向上を図ることができる。また、例えば、車載機器が車両故障探知機器である場合には、移動を開始すると、無線通信装置106は車両の故障の有無を検出することができる。検出結果を表示部210やスピーカ213に検出結果を出力することにより、ユーザに故障の発生を知らせ、事故の発生を未然に防止することができる。
なお、本例では、移動速度検知手段204により移動装置105が停止状態であるか否かにより、通信モードを切り替えているが、これに限定するものではなく、移動装置105の移動速度が例えば時速10kmなど、所定値以上であるか否かにより切り替えるようにしても良い。
また、本例では、停止状態の場合には、インフラストラクチャ・モードにしているが、例えば接続したアクセスポイントからデータ伝送がない場合や、アクセスポイントからのビーコンを受信できない場合には、タイマによるカウンタを開始して、所定期間経過すると、通信モードをアドホック・モードに切り替えるようにしても良い。さらに、アドホック・モードの場合に、同様に選択した車載機器との間で所定期間データ伝送がない場合には、次に優先度が高い車載端末に接続するようにしても良い。なお、ここで「所定期間」は無線LAN機器情報テーブルに登録された優先度に応じて変えるようにしても良い。例えば、優先度を0〜10の値に正規化し、ビーコン送受信タイミングが100msだった場合には、100ms×(優先度を正規化した値)のタイマを設定する。これにより、優先度の高い機器は切り替えまでの猶予期間を長くすることができ、優先度の高い機器がユーザの意思に反して他の機器に切り替えられてしまうことを防止し、利用時間を長くすることができる。
また、コリジョン(Collision)検出時の無線LANのアクセス方式CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)の待ち時間のランダム値を決定する際に、この優先度を用いて、優先度の高い機器は短く、優先度の低い機器は長く設定するようにしても良い。このように設定することにより、優先度の高い機器の利用時間をより長くすることができる。
また、移動装置105の移動速度が所定値以上になり、アドホック・モードに切り替えた場合でも、一時的にインフラストラクチャ・モードに切り替えるようにしても良い。以下、アドホック・モードの場合に一時的にインフラストラクチャ・モードに切り替える場合の処理手順を説明する。図4は、通信モード切替処理の一例を示すフローチャートである。なお、本例では、「所定値」を0km/hとしているが、前述のようにこれに限定するものではない。
移動速度検知手段204において、 移動速度が0km/hよりも大きい値であることを検知すると(S401(Yes))、インフラストラクチャ・モードによる通信が切断される可能があることや、これからアドホック・モードに切替えることを示す情報を、インタフェース部207に接続された表示部210やスピーカ213に出力する(S402)。図9(a)に表示部210の表示画面の一例を示す。本例は、通信が切断される可能性があることをユーザに通知する画面である。
このように、通信状況が変化することを前もってユーザに通知することにより、ユーザが通信モードの切り替えを望まない場合には、例えば移動装置105を停止させるなどの対処を行うことができる。
次に、通信制御部203は、データ保存部206から無線LAN機器情報テーブルに登録された車載機器の中から通信モードがアドホックになっており、優先度が高い機器を選択する(S403)。通信制御部203は、選択した車載機器の機器IDを無線LAN機器情報テーブルから読出し、車載機器へ、読み出した機器IDと無線通信装置106の機器IDを含めたビーコンを無線LAN通信部202を用いて送信する(S404)。例えば、図8に示すように、ビーコンのフレームボディに機器IDを含めて送信する。そして、車載機器から接続の許可を示すProbe Requestを受信し、無線通信装置106から車載機器へProbe Responseを送信することにより、車載機器との同期をとり(S405)、アドホック・モードで通信を開始する(S406)。
なお、この際に、どの車載機器と通信を行っているかを示すメッセージやアイコンを表示部210に表示することが望ましい。また、例えば図9(b)に示すように、表示部210の表示画面にアイコン(例では、カメラ)を表示して、S405で車載機器107と同期を取っている間はアイコンを点滅して表示し、S406で通信を開始した場合は点等させることで、接続する機器をユーザに表示するようにしても良い。このように表示することにより、ユーザは、例えば画面にカメラが点滅し始めたら、次はカメラ映像を受信できることがわかり、前もってカメラアプリを立ち上げておくことなどの準備をすることができる。
S406で無線通信装置106と車載機器107とがアドホック・モードでの通信が開始された際に、タイマでのカウントを開始する(S407)。データ伝送がある場合には(S408(Yes))、アドホック・モードでの通信を継続する。一方、データ伝送がなく(S408(No))、所定期間が経過してタイマが満了した場合には(S409(Yes))、通信モード切替手段205により、無線通信部202をインフラストラクチャ・モードに切替える(S410)。
S410におけるインフラストラクチャ・モードへの切り替えは、前述のように、アクセスポイントから周期的に送信されるビーコンに含まれる機器ID情報を抽出し、抽出した機器IDと無線通信装置106の機器IDを無線LAN通信部202を用いてアクセスポイントに送信し、Probe RequestとProbe Responseの送受信することにより行われる。なお、移動装置105の移動速度が所定未満である場合と同様に、複数のアクセスポイントからビーコンを受信している場合には、通信制御部203は、無線LAN機器情報テーブルに機器IDが登録され、優先度が高いアクセスポイントを選択し、選択されたアクセスポイントへの接続を行う。
このように、移動装置が移動中であっても、一時的にインフラストラクチャ・モードに切り替えることにより、ユーザに車外で発生している状況に関する情報を提供することができる。特に、アクセスポイントから事故情報や緊急情報が送信されている場合には、これらの情報を受信することにより、安全性を向上することができる。
S410でインフラストラクチャ・モードに切り替えると、タイマによるカウントを開始し(S411)、データ送受信がなく(S412)、タイマが満了値になると(S413)、再度アドホック・モードへの切り替えを行う(S414)。タイマの満了値は、ビーコンを受信してからデータ伝送の有無を確認できる様に、ビーコン受信間隔のN(整数)倍にする。つまり、ビーコン受信間隔×N(ms)などとなる。なお、移動装置105が移動中におけるビーコン受信方法については、図5、6を用いて後述する。
S414において、再び最も優先度が高い車載機器への接続を行う。但し、これに限定するものではなく、ユーザが予め無線LAN機器情報テーブルに設定することにより、次に優先度が高い他の車載機器に接続したり、ユーザが選択した車載機器に順々に接続したりするようにしても良い。
以上説明したように、移動装置が移動中であっても、一時的にインフラストラクチャ・モードに切り替えることにより、車載機器からの情報に限らず、アクセスポイントから情報を取得することができる。特に、アクセスポイントから事故情報や緊急情報が送信されている場合には、これらの情報を受信することにより、ユーザの安全性を向上することができる。
なお、本例では、アドホック・モードでのデータ伝送が所定期間ない場合に、インフラストラクチャ・モードに切り替えたが、これに限定するものではなく、アドホック・モードでのデータ伝送の有無に関わらず、例えば10分ごとなどの所定期間ごとにインフラストラクチャ・モードに切り替えるようにしても良い。
また、本例では、S410でインフラストラクチャ・モードに切り替えた場合に、データの送受信がある限り(S412(Yes))、インフラストラクチャ通信を継続しているが、これに限定するものではない。例えば、S412を省略し、S413タイマによるカウントが満了値になると、アドホック・モードに切り替えるようにしても良い。また、S412において、データ送受信の有無の代わりに、緊急情報の受信の有無を検出し、緊急情報を受信している場合には、タイマのカウント値にかかわらず、インフラストラクチャ・モードを継続し、その他の情報を受信している場合には所定時間経過するとアドホック・モードに切り替えるようにしても良い。
なお、アクセスポイントから緊急情報を受信した場合、図9(c)に示すように緊急情報を受信したことを示す表示を行うことが望ましい。このように緊急情報の受信をユーザに通知することで、ユーザに事故の発生など危険な状況を知らせることができ、安全性を向上することができる。
以下、移動装置105が移動中に、インフラストラクチャ・モードでビーコンを受信する方法について説明する。
図5は、移動装置105の移動速度とビーコン受信タイミングの関係を規定するタイミングデータテーブルの一例を示す図である。このタイミングデータテーブルは、データ保存部206に予め保存されている。
通常、無線通信装置の省電力化のために、ビーコンを間引いて受信する方式が取られる。例えば、アクセスポイントのビーコン送信間隔が100msとすると、ビーコン受信タイミングが10と設定した場合には、100ms×10=1秒間隔で、無線通信装置は、ビーコンを受信し、ビーコン受信タイミング以外は、低消費電力で動作するスリープ動作を行ない、省電力に効果がある。
移動装置105が停止の場合はアクセスポイントからのビーコンが安定して受信できるため、このように10回の内、1回しか受信しなくても、その1回の受信を失敗する可能性は低い。しかし。移動装置105が移動している場合には、アクセスポイントのエリアを通過する間に、例えば1回しかビーコンを受信できない可能性があり、このような場合に停止状態と同じように受信していたのでは、ビーコンを受信できなくなってしまうという問題がある。
このような問題を解決するために、本例では、図5のタイミングデータテーブルに示すように、移動速度に応じてビーコンを受信する間隔を変化させるように制御する。例えばアクセスポイントのビーコン送信間隔が100msとすると、移動速度0(停止中)では100ms×10回=1秒間隔でビーコンを受信し、100km/hで移動中では100ms×1回=100ms間隔でビーコンを受信する。
このように、移動速度に応じてビーコン受信間隔を短くすることにより、移動中でもビーコンを受信できる可能性を向上することができる。ひいては、高速移動中でも、緊急報知などのアクセスポイントからの情報取得率を向上することができる。
なお、図5のタイミングデータテーブルは、予めデータ保存部206に保存されているが、インタフェース部207を介して、入力部209からユーザが変更できるようにしても良い。これにより、ユーザが消費電力を極力下げたい場合、ビーコン受信回数の値を大きく設定することで、無線通信装置のスリープ時間が延長され、消費電力を下げることが可能である。
図6は、通信制御部203におけるビーコン受信タイミングを制御する制御手順の一例を示すフローチャートである。
S410においてインフラストラクチャ・モードに切り替わると、通信制御部203は、データ保存部206タイミングデータテーブルを読込み(S600)、移動速度検知手段204から移動装置105の移動速度を取得する(S601)。取得した移動速度が、タイミングデータテーブルに設定してある移動速度以下になるまでNをインクリメントさせる(S602(No))。S602では、if文などで移動速度の範囲を検知しても良い。条件を満たすNが計算できた場合(S602(Yes))、タイミングデータテーブルからNに対応したビーコン受信回数を読み出し、ビーコンの受信間隔(リスン・インターバル)を設定する。
例えば、取得された移動速度が35km/hの場合、Nを0→20→40→とインクリメントしていき、N=40でS602の条件を満たすので、データテーブルより対応する受信回数6を読み出す。そして、100ms×6回=600msがビーコンの受信間隔として設定する。
なお、インタフェース部を介して、表示部210やスピーカ213を介して、ユーザに受信間隔を伝えるようにしても良い。例えば、図9(d)に示すように、表示部210において、受信間隔が長い時は、画面上の関連した通信アイコンを長く点滅させ、受信間隔が短い場合は、関連した通信アイコンを早く点滅させることも可能である。これにより、ユーザは、高速移動中でも緊急報知などの情報を受信できる様に通信制御していることを感覚的に知ることができる。
図7は、移動速度とビーコン受信タイミングの関係を示す概略図である。移動速度0km/h時は、アクセスポイントが10回ビーコンを送信している間に、1回しかビーコンを受信しないが、移動速度100km/h時は、アクセスポイントが送信する10回のビーコンをすべて受信することを示している。
なお、無線通信装置が停止中において、ビーコン受信を実施しない期間は、消費電力を抑えるためにスリープさせることに限らず、アドホック・モードに切り替え、車載装置と通信を行うようにしても良い。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲を実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施できる。
例えば、本例では、データ保存部206は無線通信装置106に内蔵されているが、これを外部メモリとしても良いし、着脱可能なメモリであっても良い。この場合、無線通信装置106を買い換えた場合でも、買い換えた端末にメモリを装着することにより、データを継承することができる。
また、通信制御部203で動作するプログラムは、無線通信装置106に予め実装してあっても良いし、ユーザが記録媒体に記録されたプログラムをインストールしても良いし、ネットワークを介してダウンロードするようにしても良い。これにより、様々な利用形態での提供が可能となり、利用ユーザを増やすことができる。
無線通信装置を用いた通信システムの構成例を示す図である。 無線通信装置の構成例を示すブロック図である。 無線LAN機器ID情報テーブルの例を示す図である。 通信モード切替処理の流れの一例を示すフローチャートである。 移動速度とビーコン受信タイミングの関係を規定するタイミングデータテーブルの一例を示す図である。 ビーコン受信タイミングを制御する制御手順の一例を示すフローチャートである。 動速度とビーコン受信タイミングの関係を示す概略図である。 無線通信装置106から送信するビーコンの一例を示したものである。 無線通信装置に接続された表示部での表示画面の一例を示す図である。
符号の説明
100…インターネット
101…自宅やオフィス
102…データサーバ
103…アクセスポイント
104…一般公衆無線アクセスポイント
105…自動車(移動手段)
106…無線通信装置
107…車載機器
201…無線アンテナ
202…無線LAN通信部
203…通信制御部
204…移動速度検知手段
205…通信モード切替手段
206…データ保存部
207…インタフェース部
208…車速センサ
209…入力部
210…表示部
211…GPS
212…マイク
213…スピーカ

Claims (1)

  1. 移動装置に搭載され、移動装置の外に設けられたアクセスポイントと通信を行うインフラストラクチャ・モードと、移動装置の中に設けられた車載機器と通信を行うアドホック・モードの少なくとも2つの通信モードで通信可能な無線通信装置であって、
    前記移動装置の移動速度を検出する検出部と、
    前記検出部により検出された移動速度に応じて、インフラストラクチャモードでのビーコン受信間隔を変化させ、ビーコン受信をしていない期間は、アドホックモードに切り替えるように制御する制御部と、
    前記2つの通信モードに関連付けられた通信接続先の機器情報と優先度を記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記制御部は、切替えた通信モードで通信する場合に、記憶部に記憶された優先度の高い機器に優先的に通信接続させることを特徴とする無線通信装置。
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