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JP4861882B2 - 耐力壁 - Google Patents
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JP4861882B2 - 耐力壁 - Google Patents

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Description

本発明は、耐力壁に関し、特に、十分な耐震性能を発揮しつつも、室内に設けても壁としての抵抗感がなく、室内空間を広く開放的に見せることができる耐力壁に関する。
従来から、木造住宅等の建物には、当該建物に加わる水平方向の外力に対する耐力を負担させるために、耐力壁が設置されている。
また、耐力壁としては、その両側位置に鉛直方向に延びる柱をそれぞれ立設し、これらの柱の下端を、水平方向に延びる土台等の下横架材で連結するとともに、これらの柱の上端を、水平方向に延びる梁等の上横架材で連結して、四角形状の枠体を形成し、そして、枠体の内側に筋交いをX字形にたすきがけしたものや、枠体の表面に構造用合板を張り付けて枠体の開口全体を塞いだものや、あるいは、枠体の内側に筋交いをX字形にたすきがけするとともに枠体の表面に構造用合板を張り付けたものなどが一般的に知られている。
また、透光性を有する耐力壁として、建造物の柱および梁または土台に囲まれた架構面にパネル材を取り付けて構成される耐力壁であって、パネル材は、合成樹脂製であり、縦方向および横方向の複数の格子状リブからなるものがある(特許文献1参照)。
特開2006−077565号公報
特許文献1に開示されている耐力壁では、パネル材が複数の格子状リブからなるので、透光性を有するとしても、格子状リブが目立つことから、室内に設けたときに壁としての抵抗感がないとはいえず、室内空間を広く開放的に見せるまでには至らない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、光透過面材の第1柱側の縁に、第1縁凹凸を形成し、また、光透過面材の第2柱側の縁には、第2縁凹凸を形成し、また、第1柱の第2柱側の側面には、第1側面凹凸を形成し、また、第2柱の第1柱側の側面には、第2側面凹凸を形成し、そして、第1柱と第2柱との間に光透過面材を嵌め込んだときに、第1縁凹凸と第1側面凹凸とが噛み合うとともに、第2縁凹凸と第2側面凹凸とが噛み合うようにすることにより、水平方向の力が加わると、変形し始めてすぐに、第1縁凹凸と第1側面凹凸とが互いに引っ掛かり合うとともに、第2縁凹凸と第2側面凹凸とが互いに引っ掛かり合うことから、それ以上の変形が阻止されるので、高い初期剛性を発揮し、また、釘などで光透過面材を第1柱や第2柱に固定しなくても、第1柱や第2柱に対して光透過面材が滑らないので、十分な耐震性能を発揮し、その上、光透過面材が光透過性を有することから、反対側が透けて見えるので、室内に設けても壁としての抵抗感がなく、室内空間を広く開放的に見せることができる耐力壁を提供することを目的とする。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、光透過面材の表裏両面に、表側角材および裏側角材を固定することにより、水平方向の力が加わったときに光透過面材が風を受けた帆のようにはらむのを、表側角材および裏側角材が光透過面材の表裏両面から抑えるようにして、光透過面材が割れて飛び散るのを防止するとともに、並設した複数の柱の間にそれぞれ光透過面材が嵌っているかのように見えるようにして、意匠的にも美しい耐力壁を提供することを目的とする。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、光透過面材を貫通する貫通孔を設け、この貫通孔にダボを通し、このダボで、光透過面材の表裏両面に表側角材および裏側角材を固定することにより、施工を比較的容易にした耐力壁を提供することを目的とする。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、第1柱と最も第1柱寄りの表側角材との間隔、第1柱と最も第1柱寄りの裏側角材との間隔、隣り合う表側角材同士の間隔、隣り合う裏側角材同士の間隔、第2柱と最も第2柱寄りの表側角材との間隔、および第2柱と最も第2柱寄りの裏側角材との間隔が等間隔になるように、光透過面材の表裏両面に、表側角材および裏側角材を複数固定することにより、水平方向の力が加わったときに光透過面材が風を受けた帆のようにはらむのを、複数の表側角材および裏側角材が光透過面材の表裏両面から抑えるようにして、光透過面材が割れて飛び散るのをより確実に防止するとともに、並設した複数の柱の間にそれぞれ光透過面材が嵌っているかのように見えるようにして、意匠的にもより一層美しい耐力壁を提供することを目的とする。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、表側角材および裏側角材を、第1柱および第2柱の少なくとも一方と等幅にすることにより、意匠的により一層美しい耐力壁を提供することを目的とする。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、光透過面材としてガラス板を用いることにより、光透過面材が比較的傷つきにくい耐力壁を提供することを目的とする。
(請求項7)
請求項7記載の発明は、光透過面材としてポリカーボネート板を用いることにより、光透過面材が比較的割れにくい耐力壁を提供することを目的とする。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、耐力壁10に係るものであって、水平方向に延びる下横架材20と、下横架材20に対して垂直になるように下横架材20上に所定間隔をあけて立設されている第1柱30および第2柱40と、下横架材20に対して平行になるように下横架材20の上方に配置され、第1柱30の上部および第2柱40の上部と接合されている上横架材50とを備え、第1柱30と第2柱40との間には、光透過性を有する面材である光透過面材60が嵌め込まれ、光透過面材60の第1柱30側の縁には、複数の凹凸からなる第1縁凹凸61が形成され、光透過面材60の第2柱40側の縁には、複数の凹凸からなる第2縁凹凸62が形成され、第1柱30の第2柱40側の側面には、第1縁凹凸61と噛み合う第1側面凹凸35が形成され、第2柱40の第1柱30側の側面には、第2縁凹凸62と噛み合う第2側面凹凸44が形成されていることを特徴とする。
ここで、「下横架材20」は、水平方向に延びる部材である。
つまり、耐力壁10を構成する枠体の下側の横架材が、下横架材20である。
例えば、建物の1階用の耐力壁10であれば、「土台20」が、下横架材20に該当する。
また、「第1柱30」は、下横架材20に対して垂直になるように下横架材20上に立設される部材であり、また、「第2柱40」は、下横架材20に対して垂直になるように下横架材20上に立設される部材であって、第1柱30とは所定間隔をあけて配置されるものである。
例えば、耐力壁10を構成する枠体の右側の柱を、第1柱30とし、耐力壁10を構成する枠体の左側の柱を、第2柱40とすることができる。
また、例えば、耐力壁10を構成する枠体の右側(または左側)の柱を、第1柱30とし、耐力壁10を構成する枠体の中央に立設される柱を、つまり間柱40を、第2柱40とすることもできる。
また、「上横架材50」は、下横架材20に対して平行になるように下横架材20の上方に配置され、第1柱30の上部および第2柱40の上部と接合される部材である。
つまり、耐力壁10を構成する枠体の上側の横架材が、上横架材50である。
例えば、「梁50」が、上横架材50に該当する。
また、「光透過面材60」は、光透過性を有する面材である。また、光透過面材60は、第1柱30と第2柱40との間に嵌め込まれるものである。
例えば、ガラス板60を、光透過面材60とすることができ、また、ポリカーボネート板を、光透過面材60とすることもできる。
また、「第1縁凹凸61」は、光透過面材60の第1柱30側の縁に形成される凹凸であって、複数の凹凸からなるものである。
また、「第2縁凹凸62」は、光透過面材60の第2柱40側の縁に形成される凹凸であって、複数の凹凸からなるものである。
例えば、光透過面材60の第1柱30側の縁に、複数の切り欠きを設ける。そうすると、切り欠きを設けた部分が、凹部となり、隣り合う2つの切り欠きの間が、凸部となる。このようにして、光透過面材60の第1柱30側の縁に、複数の凹凸からなる第1縁凹凸61を形成することができる。第2縁凹凸62についても同様である。
また、「第1側面凹凸35」は、第1柱30の第2柱40側の側面に形成される凹凸であって、第1縁凹凸61と噛み合う形状に形成されるものである。
また、「第2側面凹凸44」は、第2柱40の第1柱30側の側面に形成される凹凸であって、第2縁凹凸62と噛み合う形状に形成されるものである。
例えば、第1柱30の第2柱40側の側面に、複数の穴を設ける。そうすると、穴を設けた部分が、凹部となり、隣り合う2つの穴の間が、凸部となる。また、穴の大きさ、つまり凹部の大きさは、光透過面材60の第1柱30側の縁に設けた凸部が嵌る大きさにする。また、隣り合う2つの穴の間隔、つまり凸部の大きさは、光透過面材60の第1柱30側の縁に設けた凹部に嵌る大きさにする。このようにして、第1柱30の第2柱40側の側面に、第1縁凹凸61と噛み合う第1側面凹凸35を形成することができる。第2側面凹凸44についても同様である。
また、例えば、第1柱30の第2柱40側の側面に、光透過面材60の第1柱30側の縁を差し込み可能な溝を設ける。そして、この溝内に、複数の穴を設ける。そうすると、溝内における、穴を設けた部分が、凹部となり、隣り合う2つ穴の間が、凸部となる。また、穴の大きさ、つまり凹部の大きさは、光透過面材60の第1柱30側の縁に設けた凸部が嵌る大きさにする。また、隣り合う2つの穴の間隔、つまり凸部の大きさは、光透過面材60の第1柱30側の縁に設けた凹部に嵌る大きさにする。このようにして、第1柱30の第2柱40側の側面に、第1縁凹凸61と噛み合う第1側面凹凸35を形成することもできる。第2側面凹凸44についても同様である。
このように、本発明では、光透過面材60の第1柱30側の縁に、第1縁凹凸61を形成し、また、光透過面材60の第2柱40側の縁には、第2縁凹凸62を形成し、また、第1柱30の第2柱40側の側面には、第1側面凹凸35を形成し、また、第2柱40の第1柱30側の側面には、第2側面凹凸44を形成している。そして、第1柱30と第2柱40との間に光透過面材60を嵌め込んだときに、第1縁凹凸61と第1側面凹凸35とが噛み合うとともに、第2縁凹凸62と第2側面凹凸44とが噛み合うようにしている。
ここで、例えば、柱の側面に溝を形成し、この溝に光透過面材60としてのガラス板60やポリカーボネート板などの縁を差し込むだけでは、水平方向の力が加わると、柱に対して光透過面材60が滑ってしまうことから、耐力壁10を構成する枠体の変形を抑えることができず、十分な初期剛性や耐震性能を発揮し得ない。また、光透過面材60としてのガラス板60やポリカーボネート板などには、合板のように釘を打つことはできない。
本発明によれば、水平方向の力が加わると、変形し始めてすぐに、第1縁凹凸61と第1側面凹凸35とが互いに引っ掛かり合うとともに、第2縁凹凸62と第2側面凹凸44とが互いに引っ掛かり合う。このため、それ以上の変形が阻止されるので、高い初期剛性を発揮する。
また、上述したように、本発明によれば、水平方向の力が加わると、変形し始めてすぐに、第1縁凹凸61と第1側面凹凸35とが互いに引っ掛かり合うとともに、第2縁凹凸62と第2側面凹凸44とが互いに引っ掛かり合う。このため、釘などで光透過面材60を第1柱30や第2柱40に固定しなくても、第1柱30や第2柱40に対して光透過面材60が滑らないので、十分な耐震性能を発揮する。
さらに、本発明によれば、光透過面材60が光透過性を有することから、反対側が透けて見えるので、室内に設けても壁としての抵抗感がなく、室内空間を広く開放的に見せることができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明を限定したものであって、光透過面材60の表面の所定位置には、第1柱30および第2柱40と平行方向に延びる表側角材70が固定されているとともに、光透過面材60の裏面における表側角材70と対向する位置には、第1柱30および第2柱40と平行方向に延び表側角材70と等幅の裏側角材80が固定されていることを特徴とする。
ここで、「表側角材70」は、光透過面材60の表面の所定位置に固定される角材であって、第1柱30および第2柱40と平行方向に延びるものである。
また、「裏側角材80」は、光透過面材60の裏面における、表側角材70と対向する位置に固定されるものであり、表側角材70と等幅の角材であって、第1柱30および第2柱40と平行方向に延びるものである。
このように、本発明では、光透過面材60の表裏両面に、表側角材70および裏側角材80を固定している。つまり、光透過面材60の一方の面に、表側角材70を固定するとともに、他方の面に、裏側角材80を固定している。
このため、本発明によれば、水平方向の力が加わったときに光透過面材60が風を受けた帆のようにはらむのを、表側角材70および裏側角材80が光透過面材60の表裏両面から抑えることから、光透過面材60が割れて飛び散るのを防止できる。
その上、本発明によれば、並設した複数の柱の間にそれぞれ光透過面材60が嵌っているかのように見えるので、意匠的にも美しい。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明を限定したものであって、光透過面材60における表側角材70および裏側角材80が固定される位置には、光透過面材60を貫通する貫通孔63が設けられているとともに、表側角材70および裏側角材80は、貫通孔63に通されたダボ64で光透過面材60の表面および裏面にそれぞれ固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、光透過面材60を貫通する貫通孔63を設け、この貫通孔63にダボ64を通し、このダボ64で、光透過面材60の表裏両面に表側角材70および裏側角材80を固定するようにしたことから、施工を比較的容易にすることができる。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の発明を限定したものであって、光透過面材60の表面および裏面には、表側角材70および裏側角材80がそれぞれ複数固定されているとともに、第1柱30と最も第1柱30寄りの表側角材70との間隔、第1柱30と最も第1柱30寄りの裏側角材80との間隔、隣り合う表側角材70同士の間隔、隣り合う裏側角材80同士の間隔、第2柱40と最も第2柱40寄りの表側角材70との間隔、および第2柱40と最も第2柱40寄りの裏側角材80との間隔は、等間隔とされていることを特徴とする。
ここで、第1柱30と最も第1柱30寄りの表側角材70との間隔を「A」とし、第1柱30と最も第1柱30寄りの裏側角材80との間隔を「B」とし、隣り合う表側角材70同士の間隔を「C」とし、隣り合う裏側角材80同士の間隔を「D」とし、第2柱40と最も第2柱40寄りの表側角材70との間隔を「E」とし、第2柱40と最も第2柱40寄りの裏側角材80との間隔を「F」とすると、本発明では、「A」=「B」=「C」=「D」=「E」=「F」となるようにしてある。
このように、本発明では、第1柱30と最も第1柱30寄りの表側角材70との間隔、第1柱30と最も第1柱30寄りの裏側角材80との間隔、隣り合う表側角材70同士の間隔、隣り合う裏側角材80同士の間隔、第2柱40と最も第2柱40寄りの表側角材70との間隔、および第2柱40と最も第2柱40寄りの裏側角材80との間隔が等間隔になるように、光透過面材60の表裏両面に、表側角材70および裏側角材80を複数固定している。
このため、本発明によれば、水平方向の力が加わったときに光透過面材60が風を受けた帆のようにはらむのを、複数の表側角材70および裏側角材80が光透過面材60の表裏両面から抑えることから、光透過面材60が割れて飛び散るのをより確実に防止できる。
その上、本発明によれば、並設した複数の柱の間にそれぞれ光透過面材60が嵌っているかのように見えるので、意匠的にもより一層美しい。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、請求項2ないし4記載の発明を限定したものであって、表側角材70および裏側角材80は、第1柱30および第2柱40の少なくとも一方と等幅とされていることを特徴とする。
例えば、第1柱30の幅と第2柱40の幅とが異なる場合には、表側角材70および裏側角材80は、第1柱30または第2柱40のいずれか一方と等幅とされる。
また、例えば、第1柱30の幅と第2柱40の幅とが等しい場合には、表側角材70および裏側角材80は、第1柱30および第2柱40の双方と等幅とされる。
このように、本発明では、表側角材70および裏側角材80を、第1柱30および第2柱40の少なくとも一方と等幅にしている。
このため、本発明によれば、意匠的により一層美しい。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5記載の発明を限定したものであって、光透過面材60として、ガラス板60が用いられていることを特徴とする。
本発明によれば、光透過面材60としてガラス板60を用いたことから、光透過面材60としてポリカーボネート板を用いた場合と比較して、割れやすいものの、傷つきにくくすることができる。
(請求項7)
請求項7記載の発明は、請求項1ないし5記載の発明を限定したものであって、光透過面材60として、ポリカーボネート板が用いられていることを特徴とする。
本発明によれば、光透過面材60としてポリカーボネート板を用いたことから、光透過面材60としてガラス板60を用いた場合と比較して、傷つきやすいものの、割れにくくすることができる。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、光透過面材の第1柱側の縁に、第1縁凹凸を形成し、また、光透過面材の第2柱側の縁には、第2縁凹凸を形成し、また、第1柱の第2柱側の側面には、第1側面凹凸を形成し、また、第2柱の第1柱側の側面には、第2側面凹凸を形成し、そして、第1柱と第2柱との間に光透過面材を嵌め込んだときに、第1縁凹凸と第1側面凹凸とが噛み合うとともに、第2縁凹凸と第2側面凹凸とが噛み合うようにしたことから、水平方向の力が加わると、変形し始めてすぐに、第1縁凹凸と第1側面凹凸とが互いに引っ掛かり合うとともに、第2縁凹凸と第2側面凹凸とが互いに引っ掛かり合い、それ以上の変形が阻止されるので、高い初期剛性を発揮し、また、釘などで光透過面材を第1柱や第2柱に固定しなくても、第1柱や第2柱に対して光透過面材が滑らないので、十分な耐震性能を発揮し、その上、光透過面材が光透過性を有することから、反対側が透けて見えるので、室内に設けても壁としての抵抗感がなく、室内空間を広く開放的に見せることができる耐力壁を提供できる。
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、光透過面材の表裏両面に、表側角材および裏側角材を固定したことから、水平方向の力が加わったときに光透過面材が風を受けた帆のようにはらむのを、表側角材および裏側角材が光透過面材の表裏両面から抑えるので、光透過面材が割れて飛び散るのを防止でき、加えて、並設した複数の柱の間にそれぞれ光透過面材が嵌っているかのように見えるので、意匠的にも美しい耐力壁を提供できる。
(請求項3)
請求項3記載の発明によれば、光透過面材を貫通する貫通孔を設け、この貫通孔にダボを通し、このダボで、光透過面材の表裏両面に表側角材および裏側角材を固定したことから、施工が比較的容易な耐力壁を提供できる。
(請求項4)
請求項4記載の発明によれば、第1柱と最も第1柱寄りの表側角材との間隔、第1柱と最も第1柱寄りの裏側角材との間隔、隣り合う表側角材同士の間隔、隣り合う裏側角材同士の間隔、第2柱と最も第2柱寄りの表側角材との間隔、および第2柱と最も第2柱寄りの裏側角材との間隔が等間隔になるように、光透過面材の表裏両面に、表側角材および裏側角材を複数固定したことから、水平方向の力が加わったときに光透過面材が風を受けた帆のようにはらむのを、複数の表側角材および裏側角材が光透過面材の表裏両面から抑えるので、光透過面材が割れて飛び散るのをより確実に防止でき、加えて、並設した複数の柱の間にそれぞれ光透過面材が嵌っているかのように見えるので、意匠的にもより一層美しい耐力壁を提供できる。
(請求項5)
請求項5記載の発明によれば、表側角材および裏側角材を、第1柱および第2柱の少なくとも一方と等幅にしたことから、意匠的により一層美しい耐力壁を提供できる。
(請求項6)
請求項6記載の発明によれば、光透過面材としてガラス板を用いたことから、光透過面材が比較的傷つきにくい耐力壁を提供できる。
(請求項7)
請求項7記載の発明によれば、光透過面材としてポリカーボネート板を用いたことから、光透過面材が比較的割れにくい耐力壁を提供できる。
図1ないし図5は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は、本実施の形態に係る耐力壁10の正面図、図2は、本実施の形態に係る耐力壁10の分解斜視図、図3は、光透過面材60の正面図、図4は、第1柱30としての右柱の要部拡大斜視図、図5は、図1のA−A線断面図である。
(耐力壁10)
本実施の形態に係る耐力壁10は、柱30と間柱40との間にガラス板60を嵌め込んで耐力壁10としたものである。
図1に示すように、本実施の形態に係る耐力壁10は、水平方向に延びる下横架材20としての土台20と、土台20に対して垂直になるように土台20上に所定間隔をあけて立設されている第1柱30としての2本の柱30と、土台20に対して垂直になるように土台20上における2本の柱30の中間位置に立設されている第2柱40としての間柱40と、土台20に対して平行になるように土台20の上方に配置され、2本の柱30の上部および間柱40の上部と接合されている上横架材50としての梁50とを備えている。
また、図1に示すように、本実施の形態に係る耐力壁10では、2ヶ所ある柱30と間柱40との間には、それぞれ、光透過面材60としてのガラス板60が嵌め込まれている。
また、図1、図2、図3および図5に示すように、各ガラス板60における柱30側の縁には、複数の凹凸からなる第1縁凹凸61が形成され、また、ガラス板60における間柱40側の縁には、複数の凹凸からなる第2縁凹凸62が形成されている。
また、図1、図2および図4に示すように、柱30の間柱40側の側面には、柱30の上端付近から下端付近まで至る縦長の溝34が形成され、この溝34内には、第1縁凹凸61と噛み合う第1側面凹凸35が形成されている。
また、図1および図2に示すように、間柱40の柱30側の側面には、間柱40の上端付近から下端付近まで至る縦長の溝43が形成され、この溝43内には、第2縁凹凸62と噛み合う第2側面凹凸44が形成されている。
また、図1および図2に示すように、各ガラス板60の表面の所定位置には、それぞれ、柱30および間柱40と平行方向に延びる2本の表側角材70が固定されているとともに、各ガラス板60の裏面における表側角材70と対向する位置には、それぞれ、柱30および間柱40と平行方向に延び、表側角材70と等幅の2本の裏側角材80が固定されている。
以下、本実施の形態に係る耐力壁10が備える各構成について詳しく説明する。
(下横架材20/土台20)
図1および図2に示すように、下横架材20としての土台20は、水平方向に延びる部材である。また、図示しないが、土台20は、基礎の上面に載置されるものである。
また、図1および図2に示すように、土台20の上面には、3つのホゾ穴21が設けられている。また、左右両側のホゾ穴21は、柱30を立てる位置に設けられており、また、中央のホゾ穴21は、間柱40を立てる位置に設けられている。そして、右側のホゾ穴21には、右側の柱30の下端に設けたホゾ31が、また、中央のホゾ穴21には、間柱40の下端に設けたホゾ41が、また、左側のホゾ穴21には、左側の柱30の下端に設けたホゾ31が、それぞれ嵌合している。
またここで、図1および図2に示すように、土台20と柱30との接合には、柱脚金物25が用いられている。また、柱脚金物25は、四角板状の座金26と、この座金26の上面中央から鉛直上方へ向けて突出する円筒状のパイプ27とを備えている。
また、図1および図2に示すように、土台20の下面には、柱脚金物25の座金26が収まる2つの座掘22が設けられている。また、各座掘22は、柱30を立てる位置に設けられている。具体的には、右側の座掘22は、右側のホゾ穴21の真下に設けられており、また、左側の座掘22は、左側のホゾ穴21の真下に設けられている。
また、図1および図2に示すように、土台20には、柱脚金物25のパイプ27が挿入される2つの下パイプ孔23が設けられている。また、各下パイプ孔23は、柱30を立てる位置に設けられており、土台20を上下に貫通している。具体的には、右側の下パイプ孔23は、右側のホゾ穴21から右側の座掘22まで貫通しており、また、左側の下パイプ孔23は、左側のホゾ穴21から左側の座掘22まで貫通している。
また、図1および図2に示すように、各座掘22には、それぞれ、柱脚金物25の座金26が収められるとともに、各下パイプ孔23には、それぞれ、柱脚金物25のパイプ27が挿入されている。そして、図示しないが、下パイプ孔23に挿入されたパイプ27を貫くように、土台20の側面からドリフトピンが打ち込まれている。このようにして、土台20と柱脚金物25とが固定されている。
(第1柱30/柱30)
図1および図2に示すように、第1柱30としての2本の柱30は、土台20に対して垂直になるように、土台20上に所定間隔をあけて立設されている。
また、図1および図2に示すように、各柱30の上下両端には、それぞれ、ホゾ31が設けられている。そして、各柱30の下端のホゾ31は、土台20の上面の各ホゾ穴21にそれぞれ嵌合し、また、各柱30の上端のホゾ31は、梁50の下面の各ホゾ穴51にそれぞれ嵌合している。
また、図1および図2に示すように、各柱30の下端には、それぞれ、柱脚金物25のパイプ27が挿入される上パイプ孔32が設けられている。
また、図1および図2に示すように、各上パイプ孔32には、それぞれ、柱脚金物25のパイプ27が挿入されている。そして、図示しないが、上パイプ孔32に挿入されたパイプ27を貫くように、柱30の側面からドリフトピンが打ち込まれている。このようにして、柱30と柱脚金物25とが固定され、ひいては柱脚金物25を介して柱30と土台20とが固定されている。
またここで、図1および図2に示すように、柱30と梁50との接合には、柱頭金物36が用いられている。また、柱頭金物36は、円筒状に形成されている。
また、図1および図2に示すように、各柱30の上端には、それぞれ、柱頭金物36が挿入される下金物孔33が設けられている。
また、図1および図2に示すように、各下金物孔33には、それぞれ、柱頭金物36が挿入されている。そして、図示しないが、下金物孔33に挿入された柱頭金物36を貫くように、柱30の側面からドリフトピンが打ち込まれている。このようにして、柱30と柱頭金物36とが固定されている。
また、図1、図2、図4および図5に示すように、柱30の間柱40側の側面には、柱30の上端付近から下端付近まで至る縦長の溝34が形成されている。この溝34は、光透過面材60としてのガラス板60の縁を挿入可能に形成されている。さらに、この溝34内には、ガラス板60の柱30側の縁に設けられた第1縁凹凸61と噛み合う第1側面凹凸35が形成されている。
具体的には、右側の柱30の左側面(間柱40側の側面)には、右側の柱30の上端付近から下端付近まで至る縦長の溝34が形成され、この溝34内には、右側のガラス板60における右側の縁(柱30側の縁)に設けられた第1縁凹凸61と噛み合う第1側面凹凸35が形成されている。
また、左側の柱30の右側面(間柱40側の側面)には、左側の柱30の上端付近から下端付近まで至る縦長の溝34が形成され、この溝34内には、左側のガラス板60における左側の縁(柱30側の縁)に設けられた第1縁凹凸61と噛み合う第1側面凹凸35が形成されている。
(第2柱40/間柱40)
図1および図2に示すように、第2柱40としての間柱40は、土台20に対して垂直になるように、土台20上における2本の柱30の中間位置に立設されている。つまり、第2柱40としての間柱40は、第1柱30としての右側の柱30とは所定間隔をあけて立設されているとともに、第1柱30としての左側の柱30とも所定間隔をあけて立設されている。
また、図1および図2に示すように、間柱40の下端には、ホゾ41が設けられている。そして、間柱40の下端のホゾ41は、土台20の上面のホゾ穴21に嵌合している。
また、図1および図2に示すように、間柱40の上端は、梁50の下面に設けられた切り欠き53に嵌合している。
また、図1、図2および図5に示すように、間柱40の左右両側面には、それぞれ、間柱40の上端付近から下端付近まで至る縦長の溝43が形成されている。この溝43は、光透過面材60としてのガラス板60の縁を挿入可能に形成されている。さらに、この溝43内には、ガラス板60の間柱40側の縁に設けられた第2縁凹凸62と噛み合う第2側面凹凸44が形成されている。
具体的には、間柱40の右側面(右側の柱30側の側面)には、間柱40の上端付近から下端付近まで至る縦長の溝43が形成され、この溝43内には、右側のガラス板60における左側の縁(間柱40側の縁)に設けられた第2縁凹凸62と噛み合う第2側面凹凸44が形成されている。
また、間柱40の左側面(左側の柱30側の側面)には、間柱40の上端付近から下端付近まで至る縦長の溝43が形成され、この溝43内には、左側のガラス板60における右側の縁(間柱40側の縁)に設けられた第2縁凹凸62と噛み合う第2側面凹凸44が形成されている。
(上横架材50/梁50)
図1および図2に示すように、上横架材50としての梁50は、土台20に対して平行になるように土台20の上方に配置され、2本の柱30の上部および間柱40の上部と接合されている。
また、図1および図2に示すように、梁50の下面には、2つのホゾ穴51が設けられている。また、2つのホゾ穴51は、柱30を立てる位置に設けられている。具体的には、右側のホゾ穴51は、右側の柱30を立てる位置に設けられ、また、左側のホゾ穴51は、左側の柱30を立てる位置に設けられている。そして、右側のホゾ穴51には、右側の柱30の上端に設けたホゾ31が、また、左側のホゾ穴51には、左側の柱30の上端に設けたホゾ31が、それぞれ嵌合している。
また、図1および図2に示すように、梁50には、柱頭金物36が挿入される2つの上金物孔52が設けられている。また、各上金物孔52は、柱30を立てる位置に設けられている。具体的には、右側の上金物孔52は、右側のホゾ穴51の上面中央から上方へ向けて延びるように形成され、また、左側の上金物孔52は、左側のホゾ穴51の上面中央から上方へ向けて延びるように形成されている。
また、図1および図2に示すように、各上金物孔52には、それぞれ、柱頭金物36が挿入されている。そして、図示しないが、上金物孔52に挿入された柱頭金物36を貫くように、梁50の側面からドリフトピンが打ち込まれている。このようにして、梁50と柱頭金物36とが固定され、ひいては柱頭金物36を介して梁50と柱30とが固定されている。
また、図1に示すように、梁50の下面における、2つのホゾ穴51の中間位置には、切り欠き53が設けられている。そして、この切り欠き53に、間柱40の上端が嵌合している。
(光透過面材60/ガラス板60)
図1、図2および図5に示すように、2ヶ所ある柱30と間柱40との間には、それぞれ、光透過面材60としてのガラス板60が嵌め込まれている。
また、図1、図2、図3および図5に示すように、各ガラス板60における柱30側の縁には、それぞれ、複数の凹凸からなる第1縁凹凸61が形成されており、また、各ガラス板60の間柱40側の縁には、それぞれ、複数の凹凸からなる第2縁凹凸62が形成されている。
具体的には、右側のガラス板60における右側の縁(右側の柱30側の縁)には、複数の凹凸からなる第1縁凹凸61が形成されており、また、右側のガラス板60における左側の縁(間柱40側の縁)には、複数の凹凸からなる第2縁凹凸62が形成されている。
また、左側のガラス板60における右側の縁(間柱40側の縁)には、複数の凹凸からなる第2縁凹凸62が形成されており、また、左側のガラス板60における左側の縁(左側の柱30側の縁)には、複数の凹凸からなる第1縁凹凸61が形成されている。
ガラス板60における柱30側の縁に、複数の切り欠きを所定間隔で設ける。そうすると、切り欠きを設けた部分が、凹部となり、また、隣り合う2つの切り欠きの間が、凸部となる。このようにして、光透過面材60の柱30側の縁に、複数の凹凸からなる第1縁凹凸61が形成されている。第2縁凹凸62についても同様である。
また、右側の柱30と間柱40との間には、右側のガラス板60が嵌め込まれている。そして、右側のガラス板60における右側の縁(柱30側の縁)に設けられた第1縁凹凸61は、右側の柱30の左側面(間柱40側の側面)に設けられた溝34に挿入され、さらに、この溝34内に設けられた第1側面凹凸35と噛み合っている。また、右側のガラス板60における左側の縁(間柱40側の縁)に設けられた第2縁凹凸62は、間柱40の右側面(右側の柱30側の側面)に設けられた溝43に挿入され、さらに、この溝43内に設けられた第2側面凹凸44と噛み合っている。
また、左側の柱30と間柱40との間には、左側のガラス板60が嵌め込まれている。そして、左側のガラス板60における左側の縁(柱30側の縁)に設けられた第1縁凹凸61は、左側の柱30の右側面(間柱40側の側面)に設けられた溝34に挿入され、さらに、この溝34内に設けられた第1側面凹凸35と噛み合っている。また、左側のガラス板60における右側の縁(間柱40側の縁)に設けられた第2縁凹凸62は、間柱40の左側面(左側の柱30側の側面)に設けられた溝34に挿入され、さらに、この溝34内に設けられた第2側面凹凸44と噛み合っている。
また、図1および図2に示すように、各ガラス板60の表面の所定位置には、それぞれ、柱30および間柱40と平行方向に延びる2本の表側角材70が固定されているとともに、各ガラス板60の裏面における表側角材70と対向する位置には、それぞれ、柱30および間柱40と平行方向に延び、表側角材70と等幅の2本の裏側角材80が固定されている。
具体的には、右側のガラス板60の表面の所定位置には、柱30および間柱40と平行方向に延びる2本の表側角材70が固定されているとともに、右側のガラス板60の裏面における、表側角材70と対向する位置には、柱30および間柱40と平行方向に延び、表側角材70と等幅の2本の裏側角材80が固定されている。左側のガラス板60についても同様である。
また、表側角材70は、ガラス板60の表面の所定位置に固定される角材であって、柱30および間柱40と平行方向に延びるものである。本実施の形態では、ガラス板60の表面には、2本の表側角材70が固定されている。また、各表側角材70は、それぞれ、柱30および間柱40と平行方向に延びている。このため、2本の表側角材70同士も平行である。
また、裏側角材80は、ガラス板60の裏面における、表側角材70と対向する位置に固定されるものであり、表側角材70と等幅の角材であって、柱30および間柱40と平行方向に延びるものである。本実施の形態では、ガラス板60の裏面には、2本の裏側角材80が固定されている。また、各裏側角材80は、それぞれ、柱30および間柱40と平行方向に延びている。このため、2本の裏側角材80同士も平行である。
また、図1、図2、図3および図5に示すように、各ガラス板60における表側角材70および裏側角材80が固定される位置には、ガラス板60を貫通する貫通孔63が設けられている。そして、表側角材70および裏側角材80は、貫通孔63に通されたダボ64で光透過面材60の表面および裏面にそれぞれ固定されている。
また、図1および図5に示すように、右側の柱30と最も右側の柱30寄りの表側角材70との間隔、右側の柱30と最も右側の柱30寄りの裏側角材80との間隔、左側の柱30と最も左側の柱30寄りの表側角材70との間隔、左側の柱30と最も左側の柱30寄りの裏側角材80との間隔、隣り合う表側角材70同士の間隔、隣り合う裏側角材80同士の間隔、間柱40と最も間柱40寄りの表側角材70との間隔、および間柱40と最も間柱40寄りの裏側角材80との間隔は、等間隔とされている。
具体的には、本実施の形態では、右側の柱30と最も右側の柱30寄りの表側角材70との間隔は95mmとされ、また、右側の柱30と最も右側の柱30寄りの裏側角材80との間隔も95mmとされ、また、左側の柱30と最も左側の柱30寄りの表側角材70との間隔も95mmとされ、また、左側の柱30と最も左側の柱30寄りの裏側角材80との間隔も95mmとされ、また、隣り合う表側角材70同士の間隔も95mmとされ、また、隣り合う裏側角材80同士の間隔も95mmとされ、また、間柱40と最も間柱40寄りの表側角材70との間隔も95mmとされ、また、間柱40と最も間柱40寄りの裏側角材80との間隔も95mmとされている。
また、図5に示すように、右側の柱30の面位置と表側角材70の面位置と裏側角材80の面位置と間柱40の面位置と左側の柱30の面位置とは一致している。
また、図1および図5に示すように、表側角材70および裏側角材80は、間柱40と等幅とされている。つまり、表側角材70の幅と裏側角材80の幅と間柱40の幅とは等しい。
具体的には、本実施の形態では、表側角材70の幅は60mmとされ、また、裏側角材80の幅も60mmとされ、また、間柱40の幅も60mmとされている。なお、右側の柱30の幅および左側の柱30の幅は130mmとされている。
また、図1に示すように、ガラス板60の上端付近の位置には、土台20および梁50と平行方向に延びる角材である野縁90が設けられている。この野縁90は、天井を張る際の下地材となるものであり、柱30や間柱40に釘などで固定されている。
また、ガラス板60の下端は、土台20の上面よりも上方に位置している。つまり、ガラス板60の下端は、土台20の上面には接していない。また、本実施の形態では、土台20の上面とガラス板60の下端との間隔は33mmとされている。そして、土台20とガラス板60との間に床下地材を敷くことができるようにしてある。
また、表側角材70および裏側角材80の下端も、土台20の上面よりも上方に位置している。つまり、表側角材70および裏側角材80の下端も、土台20の上面には接していない。また、本実施の形態では、土台20の上面と表側角材70および裏側角材80の下端との間隔は40mmとされている。このため、表側角材70および裏側角材80の下端は、ガラス板60の下端よりも7mm上方に位置しており、土台20とガラス板60との間に28mmの床下地材を敷くと、床下地材と表側角材70および裏側角材80との間に12mmの隙間ができる。そして、この12mmの隙間に床仕上材を敷くことができる。
また、ガラス板60の上端は、梁50の下面よりも下方に位置している。つまり、ガラス板60の上端は、梁50の下面には接していない。また、本実施の形態では、梁50の下面とガラス板60の上端との間隔は202mmとされている。
また、表側角材70および裏側角材80の上端は、梁50の下面よりも下方に位置し、さらに野縁90の下面よりも下方に位置している。つまり、表側角材70および裏側角材80の上端は、梁50の下面には接しておらず、また、野縁90の下面にも接していない。また、本実施の形態では、梁50の下面と表側角材70および裏側角材80の上端との間隔は265mmとされており、また、野縁90の下面と表側角材70および裏側角材80の上端との間隔は12mmとされている。そして、野縁90と表側角材70および裏側角材80との間の12mmの隙間に、天井を張ることができるようにしてある。なお、野縁90の上下幅は40mmとされている。このため、ガラス板60の上端は、野縁90の上面よりも11mm上方に位置している。
(作用・効果)
このように、本実施の形態に係る耐力壁10は、ガラス板60の柱30側の縁に、第1縁凹凸61を形成し、また、ガラス板60の間柱40側の縁には、第2縁凹凸62を形成し、また、柱30の間柱40側の側面には、第1側面凹凸35を形成し、また、間柱40の柱30側の側面には、第2側面凹凸44を形成している。そして、柱30と間柱40との間にガラス板60を嵌め込んだときに、第1縁凹凸61と第1側面凹凸35とが噛み合うとともに、第2縁凹凸62と第2側面凹凸44とが噛み合うようにしている。
ここで、例えば、柱30の側面に溝を形成し、この溝にガラス板60の縁を差し込むだけでは、水平方向の力が加わると、柱30に対してガラス板60が滑ってしまうことから、耐力壁10を構成する枠体の変形を抑えることができず、十分な初期剛性や耐震性能を発揮し得ない。また、ガラス板60には、合板のように釘を打つことはできない。
本実施の形態に係る耐力壁10では、水平方向の力が加わると、変形し始めてすぐに、第1縁凹凸61と第1側面凹凸35とが互いに引っ掛かり合うとともに、第2縁凹凸62と第2側面凹凸44とが互いに引っ掛かり合う。このため、釘などでガラス板60を柱30や間柱40に固定していないにもかかわらず、それ以上の変形が阻止されるので、高い初期剛性を発揮し、また、柱30や間柱40に対してガラス板60が滑らないので、十分な耐震性能を発揮する。
さらに、本実施の形態に係る耐力壁10では、ガラス板60が光透過性を有することから、反対側が透けて見えるので、室内に設けても壁としての抵抗感がなく、室内空間を広く開放的に見せることができる。
また、本実施の形態に係る耐力壁10は、ガラス板60の表裏両面に、表側角材70および裏側角材80を固定している。つまり、ガラス板60の一方の面に、表側角材70を固定するとともに、他方の面に、裏側角材80を固定している。
さらに、本実施の形態に係る耐力壁10は、柱30と最も柱30寄りの表側角材70との間隔、柱30と最も柱30寄りの裏側角材80との間隔、隣り合う表側角材70同士の間隔、隣り合う裏側角材80同士の間隔、間柱40と最も間柱40寄りの表側角材70との間隔、および間柱40と最も間柱40寄りの裏側角材80との間隔が等間隔になるように、ガラス板60の表裏両面に表側角材70および裏側角材80をそれぞれ複数固定している。
このため、本実施の形態に係る耐力壁10では、水平方向の力が加わったときにガラス板60が風を受けた帆のようにはらむのを、複数の表側角材70および複数の裏側角材80がガラス板60の表裏両面から抑えるので、ガラス板60が割れて飛び散るのをより確実に防止できる。
その上、本実施の形態に係る耐力壁10では、並設した複数の柱の間にそれぞれガラス板60が嵌っているかのように見えるので、意匠的にもより一層美しい。
また、本実施の形態に係る耐力壁10は、表側角材70の幅と裏側角材80の幅と間柱40の幅とを等しくしている。
このため、本実施の形態に係る耐力壁10では、左右の両柱30の間にある角材の幅が揃って見えるので、意匠的により一層美しい。
また、本実施の形態に係る耐力壁10は、ガラス板60を貫通する貫通孔63を設け、この貫通孔63にダボ64を通し、このダボ64で、ガラス板60の表裏両面に表側角材70および裏側角材80を固定するようにしている。
このため、本実施の形態に係る耐力壁10では、表側角材70および裏側角材80をガラス板60の表裏両面に固定する作業が比較的容易である。
また、本実施の形態に係る耐力壁10は、光透過面材60としてガラス板60を用いている。
このため、本実施の形態に係る耐力壁10では、光透過面材60が傷つきにくい。
なお、本実施の形態では、光透過面材60としてガラス板60を用いたが、ガラス板60に代えてポリカーボネート板を光透過面材60として用いてもよい。そうすると、光透過面材60としてガラス板60を用いた場合と比較して、傷つきやすくなるものの、割れにくくすることができる。
本実施の形態に係る耐力壁の正面図。 本実施の形態に係る耐力壁の分解斜視図。 本実施の形態に係る耐力壁が備える光透過面材の正面図。 本実施の形態に係る耐力壁が備える第1柱の要部拡大斜視図。 本実施の形態に係る耐力壁の、図1のA−A線断面図。
符号の説明
10 耐力壁 20 土台(下横架材)
21 ホゾ穴 22 座掘
23 下パイプ孔 25 柱脚金物
26 座金 27 パイプ
30 柱(第1柱) 31 ホゾ
32 上パイプ孔 33 下金物孔
34 溝 35 第1側面凹凸
36 柱頭金物 40 間柱(第2柱)
41 ホゾ 43 溝
44 第2側面凹凸 50 梁(上横架材)
51 ホゾ穴 52 上金物孔
53 切り欠き 60 ガラス板(光透過面材)
61 第1縁凹凸 62 第2縁凹凸
63 貫通孔 64 ダボ
70 表側角材 80 裏側角材
90 野縁

Claims (7)

  1. 水平方向に延びる下横架材と、
    下横架材に対して垂直になるように下横架材上に所定間隔をあけて立設されている第1柱および第2柱と、
    下横架材に対して平行になるように下横架材の上方に配置され、第1柱の上部および第2柱の上部と接合されている上横架材とを備え、
    第1柱と第2柱との間には、光透過性を有する面材である光透過面材が嵌め込まれ、
    光透過面材の第1柱側の縁には、複数の凹凸からなる第1縁凹凸が形成され、
    光透過面材の第2柱側の縁には、複数の凹凸からなる第2縁凹凸が形成され、
    第1柱の第2柱側の側面には、第1縁凹凸と噛み合う第1側面凹凸が形成され、
    第2柱の第1柱側の側面には、第2縁凹凸と噛み合う第2側面凹凸が形成されていることを特徴とする耐力壁。
  2. 光透過面材の表面の所定位置には、第1柱および第2柱と平行方向に延びる表側角材が固定されているとともに、光透過面材の裏面における表側角材と対向する位置には、第1柱および第2柱と平行方向に延び表側角材と等幅の裏側角材が固定されていることを特徴とする請求項1記載の耐力壁。
  3. 光透過面材における表側角材および裏側角材が固定される位置には、光透過面材を貫通する貫通孔が設けられているとともに、表側角材および裏側角材は、貫通孔に通されたダボで光透過面材の表面および裏面にそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項2記載の耐力壁。
  4. 光透過面材の表面および裏面には、表側角材および裏側角材がそれぞれ複数固定されているとともに、第1柱と最も第1柱寄りの表側角材との間隔、第1柱と最も第1柱寄りの裏側角材との間隔、隣り合う表側角材同士の間隔、隣り合う裏側角材同士の間隔、第2柱と最も第2柱寄りの表側角材との間隔、および第2柱と最も第2柱寄りの裏側角材との間隔は、等間隔とされていることを特徴とする請求項2または3記載の耐力壁。
  5. 表側角材および裏側角材は、第1柱および第2柱の少なくとも一方と等幅とされていることを特徴とする請求項2、3または4記載の耐力壁。
  6. 光透過面材として、ガラス板が用いられていることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の耐力壁。
  7. 光透過面材として、ポリカーボネート板が用いられていることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の耐力壁。
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