以下、本発明の各実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下の各装置は、装置毎に、ハードウェア構成、又はハードウェア資源とソフトウェアとの組合せ構成のいずれでも実施可能となっている。組合せ構成のソフトウェアとしては、予めネットワーク又は記憶媒体から対応する装置のコンピュータにインストールされ、対応する装置の機能を実現させるためのプログラムが用いられる。また、各実施形態の説明においては、便宜上、電子メールや記事などの送信単位となる情報を「メール」と記載する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る誤送信防止装置を適用した誤送信防止システムの構成を示す模式図である。この誤送信防止システムは、n台の端末100−1〜100−nが誤送信防止装置200及び送信メールサーバ(SMTP(simple mail transfer protocol)サーバ)装置300を通してメールをインターネット400上の図示しない送信先端末に送信する構成となっている。ここで、n台の端末100−1〜100−nは、互いに同一構成であるので、任意の端末100を代表例として以下の説明を行う。また、誤送信防止装置200は、送信メールサーバ装置300内に配置してもよい。いずれにしても、送信者が端末100から送信したメールは、誤送信防止装置200を介して送信メールサーバ装置300からインターネット400上に送信されるものとする。
ここで、端末100は、図2に示すように、通常のコンピュータの機能を有し、さらに、Webブラウザ部101及び一般メーラ部102を備えている。各部101,102は、図示しないメモリ内のWebブラウザプログラム及び一般メーラプログラムをCPU(図示せず)が実行することにより実現される機能ブロックである。
Webブラウザ部101は、誤送信防止装置200から受けた画面データに基づいて、メールに関する画面を表示する機能と、当該画面の表示中、送信者の操作により、画面に対する入力、設定を実行する機能と、入力、設定した情報やボタンの命令などを送信する機能とをもっている。
一般メーラ部102は、送信者の操作により、送信元アドレス、送信先アドレス、タイトル及びメール本文を含むメールを誤送信防止装置200に送信する機能をもっている。
誤送信防止装置200は、ユーザインタフェース201、メール/取消通知の送受信部202、形態素解析部203、単語統計情報解析部204、重要度/リスク度算出部205、送信遅延時間算出部206、メール種別判定部207、送信取消処理部208、メール情報格納部209、単語統計情報格納部210、送信者情報格納部211、再送履歴格納部212、パラメタ設定部213及び処理制御部214を備えている。
ユーザインタフェース201は、メールに関する画面データをWebブラウザ部101に送信する機能と、Webブラウザ部101から受けたメールを受信部202に送出する機能をもっている。
メール/取消通知の送受信部202は、端末100及び送信メールサーバ装置300に対してメール/取消通知を通信する機能をもっている。
形態素解析部203は、処理制御部214から受けたメールのタイトル及びメール本文を解析し、形態素解析結果を単語統計情報解析部204に送出する機能をもっている。
単語統計情報解析部204は、形態素解析部203から受けた形態素解析結果を解析して単語統計情報を生成する機能と、単語統計情報を単語統計情報格納部210に格納する機能とをもっている。
重要度/リスク度算出部205は、処理制御部214から受けたメールのタイトル及びメール本文に基づいて、メールの重要度を算出する重要度算出機能と、算出した重要度をメール情報格納部209に書き込む機能と、メールのアドレス情報及びメール情報内の過去のアドレス情報に基づいて、誤送信のリスク度を算出するリスク度算出機能とをもっている。
ここで、重要度算出機能は、[i1]処理制御部214から受けたメールのタイトル及びメール本文と、過去のメール情報のうち、重要度/リスク算出部205で算出されたメールの重要度がパラメタ設定部213内の重要度しきい値を超えたメール情報(=重要メールのメール情報)内のタイトル及びメール本文との類似度を単語統計情報に基づいて計算し、類似度から得られる第1部分重要度と、[i2]処理制御部214から受けたメールに重要さの度合い(送信時設定重要度合い)が設定済みの場合に重要さの度合いから得られる第2部分重要度と、[i3]処理制御部214から受けたメールのタイトル及びメール本文に予め指定された重要キーワードが出現する回数または割合から得られる第3部分重要度とのうち、少なくとも1つ以上の部分重要度に基づいて、メールの重要度を算出する機能となっている。なお、重要度しきい値は、単に「しきい値」又は「基準値」等と呼んでもよく、また、パラメタ設定部213に代えて、重要度/リスク算出部205に設定してもよい。すなわち、重要度しきい値の名称及び設定先は、任意の付加的事項である。
リスク度算出機能は、[r1]メールのアドレス情報と、過去のアドレス情報とが一致したメールの数又は割合から得られる第1部分リスク度と、[r2]メールのアドレス情報内の送信元アドレスと、過去のアドレス情報内の送信元アドレスとが一致したメールのうち、重要度算出機能により算出された重要度がしきい値を越えるメールの数又は割合から得られる第2部分リスク度と、[r3]メールのアドレス情報内の送信元アドレスと、過去のアドレス情報内の送信元アドレスとが一致したメールのうち、送信の取消を実行した回数から得られる第3部分リスク度と、[r4]メール情報のうちの送信取消前の送信先アドレスと取消後の送信先アドレスが異なっていて送信取消前の送信先アドレス又は取消後の送信先アドレスと、メールの送信先アドレスとが一致したメールの数又は割合から得られる第4部分リスク度とのうち、少なくとも1つ以上の部分リスク度に基づいて、誤送信のリスク度を算出する機能となっている。
送信遅延時間算出部206は、重要度/リスク度算出部205により算出された重要度及びリスク度に基づいて、送信遅延時間を算出するものであり、例えば、重要度及びリスク度の大きさに応じて下限値から上限値に近づけるように、送信遅延時間を算出する機能をもっている。
メール種別判定部207は、処理制御部214から受けたメール及びメールIDに基づいて、メール種別判定処理を実行するものであり、判定結果を処理制御部214に送出する機能をもっている。
送信取消処理部208は、送信遅延時間の経過前に、メールに対する送信取消メールを受けた場合、当該メールの送信を取り消すと共に、この送信取消メールによって取り消されたメールの送信取消情報をメール情報に書き込む機能と、送信取消情報がメール情報に書き込まれたとき、当該メール情報を示す誤送信メールIDを再送履歴格納部212に書き込む機能とをもっている。
メール情報格納部209は、図3に示すように、送信されたメールのメール情報と算出したメールの重要度、メールの送信状態を格納する。なお、メールの送信状態は「送信待ち」、「送信済み」、「送信取消」がある。具体的には、メール情報格納部209は、メールID毎に、送信元アドレス、送信先アドレス、重要度、メール状態、送信予定日時、送信日時、送信取消日時といった主に送信状況に関するメール情報と、メールID毎に、タイトル及びメール本文といった主に文書データに関するメール情報とを記憶する。これらメール情報を記憶するテーブルは、メール情報テーブルとも呼ぶ。
単語統計情報格納部210は、図4に示すように、メールごとの単語の出現頻度の統計値を格納する。例えば、単語統計情報格納部210は、メールID、単語及び出現回数を関連付けて記憶するTF(term frequency)用テーブルと、単語及び出現メール数を関連付けて記憶するIDF(inverse document frequency)用テーブルとを備えている。なお、テーブル名は、便宜的なものであり、適宜、第1テーブル、第2テーブル等に読み替えてもよい。また、ここでいう「単語」は、パラメタ設定部213に設定された「重要キーワード」に限定されない。
送信者情報格納部211は、図5に示すように、アドレス情報のうちの送信元アドレスに該当する送信者アドレス毎に、送信遅延時間の上限値及び下限値を格納するものである。なお、送信者情報格納部211内の上限値及び下限値は、パラメタ設定部213内の上限値及び下限値(デフォルト値)よりも優先して、送信遅延時間算出部206に用いられる。
再送履歴格納部212は、図6に示すように、誤送信メールIDと再送メールIDとを関連付けて格納するためのものである。ここで、誤送信メールIDは、送信取消メールによって取り消されたメールのメールIDであり、送信取消情報が書き込まれたメール情報を示すメールIDでもある。再送メールIDは、誤送信メールIDのメールに対して再送したメール情報を示すメールIDである。補足すると、再送履歴格納部212は、送信者がメールの送信を取り消したこと、また取り消されたメールに対して別途メールを再送したことの履歴情報として、送信取消メールによって取り消されたメールのメールID(すなわち誤送信のメールID)と再送信のメールIDを格納する。
パラメタ設定部213は、図7に示すように、パラメタ設定者の操作により予めパラメタ設定情報が設定された記憶部であり、重要度/リスク度算出部205及び送信遅延時間算出部206から参照可能となっている。パラメタ設定情報としては、例えば、パラメタ名、設定値及び点数を含む点数算出用のものや、パラメタ名及び設定値からなる各種処理用のものがある。パラメタ名としては、図示の便宜上、「送信時設定重要度合い」等のように、名詞や動詞などの間に「は」「が」「の」「を」「に」のような助詞を含まない形式で図示したが、「送信時に設定した重要度の度合い」のように、適宜、助詞を含む形式に読み替えてもよい。
処理制御部214は、図8に示す全体処理を実行するように、他の各部201〜213を制御するものである。ここで、例えば、重要度/リスク度算出部205から処理制御部214が受けた重要度・リスク度を送信遅延時間算出部206に送出する場合のように、一方の機能部から処理制御部214が受けた情報を他方の機能部に送出する場合には、処理制御部214の介在を省略し、直接、一方の機能部から他方の機能部に情報を送出するように変形してもよい。すなわち、情報の送出経路における処理制御部214の介在は、任意の付加的事項である。
処理制御部214は、メール種別判定部207によるメール情報格納部209の検索により得られたメール情報を示す誤送信メールIDに関連付けて、メールのメール情報を示す再送メールIDを再送履歴格納部212に書き込む機能をもっている。
次に、以上のように構成された誤送信防止システムの動作について図8乃至図12のフローチャートを用いて説明する。
<全体動作:ST10〜ST90>
端末100は、送信者の操作により、Webブラウザ部101、または一般メーラ部102からメールを送信するものとする。Webブラウザ101からメールを送信する場合は、送信メールに対して重要さの度合い(例えば、高、中、低など)を設定できるものとする。但し、本実施形態では、一般メーラ部102からメールを送信するものとする。
端末100においては、送信者の操作により、一般メーラ部102がメールを送信する。このメールは、誤送信防止装置200のメール/取消通知の送受信部202に受信される(ST10)。
メール/取消通知の送受信部202は、受信したメールを処理制御部214に送出する。
処理制御部214では、受けたメールに一意なメールIDを発行し、メールID及びメールをメール種別判定部207に送出する。
メール種別判定部207は、このメール及びメールIDに基づいて、メール種別判定処理を実行し(ST20)、受けたメールが「通常の送信メール」又は「送信取消メール」であるかを判定する。通常の送信メールの場合、さらに「新規送信メール」又は「再送メール」(送信取消し後、再度送信したメール)のいずれであるかを判定する。
しかる後、メール種別判定部207は、新規送信メール、再送メール又は送信取消メールを示すメール種別の判定結果を処理制御部214に送出する。
[ステップST20の判定結果が新規送信メール、再送メールの場合]
処理制御部214は、判定結果が新規送信メールの場合、その送信メールを形態素解析部203に送出する。
また、処理制御部214は、判定結果が再送メールの場合、再送メールのメールIDを再送履歴格納部212(再送履歴格納部212の誤送信メールIDに対応する送信メールIDの列)に格納する(ST80)。補足すると、ステップST80においては、処理制御部214は、メール種別判定部207によるメール情報格納部209の検索により得られたメール情報を示す誤送信メールIDに関連付けて、再送メールのメール情報を示す再送メールIDを再送履歴格納部212に書き込む。
ステップST80の後、処理制御部214は送信メールを形態素解析部203に送出する。
形態素解析部203では、処理制御部203から受けた送信メールを形態素解析し(ST30)、形態素解析結果を単語統計情報解析部204に送出する。
単語統計情報解析部204は、この形態素解析結果に基づいて単語統計解析処理の実行により単語統計情報を計算し(ST40)、得られた単語統計情報を単語統計情報格納部210に書き込む。
処理制御部214は、単語統計情報格納部210への単語統計情報の書き込み終了後、受けたメールを重要度/リスク度算出部205に送出する。
重要度/リスク度算出部205は、このメールに対し、重要度/リスク度算出処理を実行し(ST50)、メールの重要度、送信のリスク度を処理制御部214に送出する。なお、メールの重要度は、メール情報格納部209内の過去のメール情報、単語統計情報格納部210内の単語統計情報、パラメタ設定部213のパラメタ設定情報に基づいて算出される。今回の送信のリスク度は、メール情報格納部209内の過去のメール情報、再送履歴格納部212内の再送履歴、パラメタ設定部213のパラメタ設定情報に基づいて算出される。
処理制御部214は、送信メールとメールの重要度、送信のリスク度を送信遅延時間算出部206に送出する。
送信遅延時間算出部206では、受けたメールの重要度と送信のリスク度に基づいて、送信遅延時間算出処理を実行して送信遅延時間から送信予定日時を求め(ST60)、送信予定日時を処理制御部214に送出する。なお、送信遅延時間は、メールの重要度、送信のリスク度、送信者情報格納部211内のメール送信遅延時間の上限値と下限値(ない場合はパラメタ設定部213のデフォルト値)に基づいて計算される。送信予定日時は、現在の日時に送信遅延時間を足して求められる。
処理制御部214は、この送信予定日時、メールの重要度及びメールの状態「送信待ち」と共に、送信メールのメール情報をメール情報格納部209に格納する。
一方、メール/取消通知の送受信部202は、メール情報格納部209の送信予定日時を常にチェックし、メールの状態が「送信待ち」で送信予定時間になったメールがあれば、そのメールを送信する(ST70)。同時に、メール情報格納部209で送信したメールの状態を「送信済み」に更新し、送信日時を現在日時で更新する。
[ステップST20の判定結果が送信取消メールの場合]
処理制御部214は、ステップST20の判定結果が送信取消メールの場合、その送信メールを送信取消処理部208に送出する。
送信取消処理部208は、送信取消処理を実行し(ST90)、送信取消対象のメールが「送信待ち」のメール状態でメール情報格納部209にあるかどうか検索する。
送信取消対象のメールが「送信待ち」でヒットする場合は、この送信取消対象のメールに関し、メール情報格納部209内のメールの状態を「送信取消」に更新し、送信取消日時を現在日時で更新する。それらの更新とともに、送信取消対象のメール(=送信取消メールによって取り消されたメール)のメールIDを再送履歴格納部212(再送履歴格納部の誤送信メールIDの列)に格納し、送信取消に成功したことを処理制御部214に送出する。
送信取消対象のメールのメール状態が「送信済み」の場合、送信済みのメールのメールIDを再送履歴格納部212(再送履歴格納部の誤送信メールIDの列)に格納し、送信取消に失敗したことを処理制御部214に送出する。
処理制御部214は、受けた送信取消の結果をメール/取消通知の送受信部202に送出する。
メール/取消通知の送受信部202は、受けた送信取消の結果を端末100に送信する。
端末100においては、この送信取消の結果を一般メーラ部102が表示する。なお、Webブラウザ部101がメールを送信していた場合には、Webブラウザ部101が送信取消の結果を表示する。
<各種処理詳細:図9〜図12>
<メールの種別判定処理:ST20の詳細>
メール種別判定部207は、図9に示すように、処理制御部214からメール及びメールIDを取得する(ST21)。
メール種別判定部207は、メールのタイトルが送信取消メールのタイトルパターン(パラメタ設定部213で定義)と一致するかを判定し(ST22)、一致した場合はそのメールを送信取消メールと判定し、一致しない場合には通常の送信メールと判定する。
ステップST22の判定結果が送信取消メールの場合、メール種別判定部207は、送信取消メールであることを処理制御部214に送出し(ST23)、処理を抜ける。
ステップST22の判定結果が通常の送信メールの場合、メール種別判定部207は、この送信メールが送信取消メールに対する再送メールか否かを判定する(ST24)。
この判定は、具体的には、メールIDに基づき、再送履歴格納部212内の送信取消メールIDが存在して再送メールIDが無いものを検索すると共に、当該メールのタイトル及び送信元アドレスに基づき、メール情報格納部209から当該タイトル及び送信元アドレスと同じタイトル及び送信元アドレスを持つ過去一定期間内の最新のメールを検索することにより実行される。
この検索の結果、メールがヒットした場合、メール種別判定部207は、メール種別を送信取消メールに対する再送メールであると判定し、再送メールであることを処理制御部214に送出する(ST25)。補足すると、ステップST24〜ST25においては、メール種別判定部207は、送信メールの送信元アドレス及びタイトルに基づいて、送信取消情報が書き込まれたメール情報のうち、当該送信元アドレス及びタイトルと一致する送信元アドレス及びタイトルをもつメール情報を検索し、当該一致するメール情報がある場合には、この送信メールの種別を再送メールと判定する
ステップST25の後、メール種別判定部207は、処理を抜ける。
一方、検索の結果、メールがヒットしなかった場合、メール種別判定部207は、メール種別を新規送信メールであると判定し、新規送信メールであることを処理制御部214に送出し(ST26)、処理を抜ける。
<重要度/リスク度算出処理:ST50の詳細>
重要度/リスク度算出部205は、図10に示すように、処理制御部214から送信メールを取得する(ST51)。なお、この例では存在しないが、メールの重要さの度合いが存在する場合には、当該重要さの度合いをも取得する。
次に、重要度/リスク度算出部205は、取得したメールに対して以下のステップST52a〜ST52dの処理を実行し、「メールの重要度」を算出してメール情報格納部209に格納する。なお、本実施形態では、ステップST52a,ST52b,ST52cをそれぞれ点数化する処理としているが、点数化する処理に限定されない。
ステップST52aにおいては、送信メールと、過去一定期間に送信された(メールの状態が「送信済み」である)各重要メールとの類似度を計算して例えば最上位の類似度を求め、これを点数化する。ここで、重要メールとは、メールの重要度がパラメタ設定部213の重要度しきい値を超えたメールを意味する。また、メール間の類似度は、例えば単語統計情報格納部210内の単語統計情報に含まれる出現頻度情報(メールID、単語及び出現回数)及びメール頻度情報(単語及びメール頻度情報)に基づき、例えばベクトル空間モデル等により算出する。ベクトル空間モデルでは、例えば単語の頻度と特定性をTF(term frequency)/IDF(inverse document frequency)により求めて、単語の重みベクトルとし、メールの単語ベクトル間の余弦を類似度とする(例えば、特開2007−293635号公報の第36〜51段落参照)。なお、メール間の類似度を算出する手法は、これに限定されない。
ステップST52bにおいては、送信者が送信メールに設定したメールの重要さの度合いを点数化する。但し、この例では、メールの重要さの度合いが設定されていないので、ステップST52bが実行されない(又は、ステップST52bを実行した結果、0点となる)。
ステップST52cにおいては、送信メールに対して、パラメタ設定部213で定義された重要キーワードが出現する回数を求め、これを点数化する。
ステップST52dにおいては、ステップST52a,ST52b,ST52cの結果を少なくとも1つ用いて、所定の計算式で計算し、計算結果の値を送信メールに対する「メールの重要度」とする。所定の計算式としては、例えば、ST52a,ST52b,ST52cの各点数を合計する式が使用可能となっている。
次に、重要度/リスク度算出部205は、取得したメールに対して以下のステップ53a〜ST53eの処理を実行し、「送信のリスク度」を算出する。なお、本実施形態では、ステップST53a,ST53b,ST53c,ST53dをそれぞれ点数化する処理としているが、点数化する処理に限定されない。
ステップST53aにおいては、過去一定期間に、送信者が今回の送信メールの宛先に送信した「送信済み」のメール件数をメール情報格納部209から求め、これを点数化する。
ステップST53bにおいては、過去一定期間に、送信者が送信した「送信済み」のメールのうち、メールの重要度がパラメタ設定部213の重要度しきい値以上であるメールの割合を求め、これを点数化する。
ステップST53cにおいては、過去一定期間に、送信者が送信取消メールを送信した件数を再送履歴格納部212から求め、これを点数化する。
ステップST53dにおいては、過去一定期間に送信された全てのメールに対して、送信取消前と取消後の送信先が異なっており、一方が今回の送信先であるメール件数をメール情報格納部209及び再送履歴格納部212から求め、これを点数化する。
ステップST53eにおいては、ステップST53a,ST53b,ST53c,ST53dの結果を少なくとも1つ用いて、所定の計算式で計算し、その値を「送信のリスク度」とする。所定の計算式としては、例えば、ST53a,ST53b,ST53c,ST53dの各点数を合計する式が使用可能となっている。
また、重要度/リスク度算出部205は、ステップST52d,ST53eで算出した重要度及びリスク度を処理制御部214に送出する。
<送信遅延時間算出処理:ST60の詳細>
送信遅延時間算出部206は、図11に示すように、処理制御部214から、送信メールと、重要度/リスク度算出部205にて算出した「メールの重要度」と「送信のリスク度」を取得する(ST61)。
送信遅延時間算出部206は、送信者情報格納部211から、送信者のメール送信遅延時間の上限値と下限値を取得する(ST62)。送信者のメール送信遅延時間が送信者情報格納部211から取得できない場合、上限値と下限値のデフォルト値をパラメタ設定部213から取得する。
送信遅延時間算出部206は、メール送信遅延時間の上限値と下限値、「メールの重要度」、「送信のリスク度」及び所定の計算式に基づいて、送信メールのメール送信遅延時間を算出する(ST63)。ここで、メール送信遅延時間の計算式としては、例えば以下のような計算式が使用可能となっている。
メール送信遅延時間(秒)=(上限値−下限値)×{(メールの重要度×送信のリスク度)/100}+下限値
(但し、「メールの重要度×送信のリスク度」が100を超える場合はこの値を100に丸める。)なお、メール送信遅延時間を算出する手法は、これに限定されない。例えば、この計算式は、上限値と下限値との間において、メールの重要度と送信のリスク度の大きさに応じて上限値に近づける趣旨である。従って、同様な趣旨の計算式や数値テーブル等が適宜、使用可能となっている。
しかる後、送信遅延時間算出部206は、メール送信遅延時間を現在日時に加算して送信予定日時を算出する(ST64)。
<送信取消処理:ST90の詳細>
送信取消処理部208は、図12に示すように、処理制御部214から、送信取消メールを取得する(ST91)。
送信取消処理部208は、送信取消メールのタイトルからタイトルパターンを除いた文字列と一致し、送信取消メールと送信元が等しい最新のメールをメール情報格納部209から検索する(ST92)。
ステップST92の結果、メールが「送信待ち」としてヒットした場合、送信取消処理部208は、メール情報格納部209内のメールの状態を「送信取消」に更新し(ST93)、送信取消日時を現在日時で更新する。それとともに、送信取消処理部208は、送信取消メールによって取り消したメールのメールIDを再送履歴格納部212(再送履歴格納部の誤送信メールIDの列)に格納し(ST94)、送信取消に成功したことを処理制御部214に通知し(ST95)、処理を抜ける。
一方、ステップST92の結果、メールが「送信済み」としてヒットした場合、送信取消処理部208は、メール情報格納部209内のメールの状態を変化させず、送信済みのメールのメールIDを再送履歴格納部212(再送履歴格納部の誤送信メールIDの列)に格納し(ST96)、送信取消に失敗したことを処理制御部214に通知し(ST97)、処理を抜ける。
他方、ステップST92の結果、メールがヒットしない場合、送信取消処理部208は、何もせず、処理制御部214に該当するメールが無いことを通知し(ST98)、処理を抜ける。
上述したように本実施形態によれば、メールのメール本文に基づいてメールの重要度を算出すると共に、メールのアドレス情報及びメール情報内の過去のアドレス情報に基づいて、誤送信のリスク度を算出し、算出された重要度及びリスク度に基づいて、送信遅延時間を算出するので、遅延時間後の送信により電子メールの誤送信を防止する際に、状況の変化に応じて遅延時間を動的に決定でき、信頼性を向上させることができる。
補足すると、メーラやブラウザからメールを送信した後に、送信したメールが重要であり、誤送信の可能性が高いメールの送信を遅延させることができる。
また、送信したメールが過去の重要メールに類似する状況、送信時に重要度が高いと設定された状況、送信メールが重要キーワードを含む状況、といった様々な状況に基づき、メールの重要度を算出することができる。例えば、メールの重要度は、送信メールと送信済みの重要メールとの類似性、送信者が送信メールに設定した重要さの度合い、送信メールに重要キーワードが出現する回数などを組み合わせて算出することができる。
さらに、送信先への過去の送信状況、送信先が重要である状況、送信取消の頻度状況、送信取消後に送信先を修正して再送した過去の状況、といった様々な状況に基づき、誤送信のリスク度を算出することができる。例えば、リスク度は、過去一定期間で送信者が初めて送る送信先であるか、過去一定期間で送信者が重要性の高いメールをどれだけ送信しているか、過去一定期間で送信者がメール送信の取消をどれだけ行なっているか、送信先が間違えやすい宛先であるかなどを組み合わせて算出することができる。
メールが送信されるまでの送信遅延時間はこれら重要度・リスク度の算出結果に基づいて動的に決定している。また、送信者に応じて送信者アドレス毎に、メールの送信遅延時間の上限値と下限値を決めることができる。
さらに、誤って送信した誤送信メールを送信前に取り消すことができ、履歴情報として記録することができる。例えば、メールは遅延時間が経過したら送信され、遅延時間の間に送信者から送信取消の指示があった場合は、そのメールの送信を取り消すことができる。それと同時に、取り消されたメールが誤送信であったことを履歴として記録する。
また、送信メールを誤送信メールに対する再送メールとして特定でき、履歴情報として記録できる。例えば、取り消したメールに対する再送のメールを判断し、再送されたことを履歴として記録する。
また、メールの重要度と、送信のリスク度のうち、少なくとも1つをもとに、定義した計算式でメールが送信されるまでのメール送信遅延時間を算出する場合、異なる要素の値からメールの送信遅延時間を算出することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る誤送信防止装置について説明する。
本実施形態は、第1の実施形態における新規送信メールの場合の具体例であり、装置構成としては第1の実施形態と同様である。なお、以下の各実施形態も装置構成は第1の実施形態と同様である。
続いて、本実施形態の動作について述べるが、第1の実施形態の動作と同一部分については重複した説明を省略する。このことは以下の各実施形態でも同様である。
今、メール情報格納部209、再送履歴格納部212及び送信者情報格納部211内の各情報が図3、図5及び図6に示す状態であるとする。
このとき、送信者Aの端末100(アドレス:userA@XXX)が一般メーラ部102から送信メール1を「userD@XXX」に送信した場合の動作は以下のようになる。
この場合、図13に示す如き、送信メール1が誤送信防止装置200に送信される。
誤送信防止装置200においては、処理制御部214が、送信メール1に対する一意なメールID「105」を発行し、メールID及びメールをメール種別判定部207に送出する。
<メール種別判定処理の具体例>
メール種別判定部207は、前述同様に、図9に示したようにステップST21,ST22を実行する。パラメタ設定部213で送信取消メールのタイトルパターンが「(取消)+メールのタイトル」の場合、ステップST22の判定において、送信メール1のタイトルがタイトルパターンに一致しない。
よって、メール種別判定部207は、送信メール1を通常の送信メールと判定する。
続いて、メール種別判定部207は、ステップST24を実行する。メール情報格納部209において、メール状態が「送信取消」で送信者Aの端末100(アドレス:userA@XXX)が送信した同タイトルのメールが存在しない(送信メール1は再送メールではない)。
よって、メール種別判定部207は、送信メール1のメール種別を新規送信メールであると判定する。
<重要度/リスク度算出処理の具体例>
始めに、重要度算出処理の具体例を述べる。ここで、送信メール1は、次の(i1)〜(i3)のものとする。
(i1)重要メールとの比較で最上位の類似度が0.8である。
(i2)送信時にメールの重要さの度合いは設定されていない。
(i3)本文に「社外秘」が1回出現している。
このとき、重要度/リスク度算出部205は、ステップST52aにおいて、パラメタ設定部213内のパラメタ設定情報(類似度;0.7以上;3点)に基づき、(i1)を3点と点数化する。
また、重要度/リスク度算出部205は、ステップST52bにおいて、パラメタ設定部213内のパラメタ設定情報(送信時設定重要度合い;設定無し;0点)に基づき、(i2)を0点と点数化する。
また、重要度/リスク度算出部205は、ステップST52cにおいて、パラメタ設定部213内のパラメタ設定情報(重要キーワード;社外秘、及び重要キーワード出現回数;1回以上;3点)に基づき、(i3)を3点と点数化する。
しかる後、重要度/リスク度算出部213は、ステップST52dにおいて、メールの重要度を次式に示すように算出する。
メールの重要度=(i1)+(i2)+(i3)=3+0+3=6点
次に、リスク度算出処理の具体例を述べる。ここで、過去の送信メールは、次の(r1)〜(r4)のものとする。
(r1)過去に送信者Aの端末100(アドレス:userA@XXX)がuserD@XXXに送信した「送信済み」のメール件数は1回である。
(r2)過去に送信者Aの端末100(アドレス:userA@XXX)が送信したメールのうち、メールの重要度が5点以上の「送信済み」のメール割合は0(2件中0件)である。
(r3)過去に送信者Aの端末100(アドレス:userA@XXX)が送信したメールのうち、送信取消メールはメールID「102」「104」の2件である。
(r4)全ての送信メールのうち、送信取消前と取消後の送信先が異なり、一方が今回の送信先(userD@XXX)であるのは、送信取消前のメールID「100」→送信取消後のメールID「101」の1件である。
このとき、重要度/リスク度算出部205は、ステップST53aにおいて、パラメタ設定部213内のパラメタ設定情報(送信先送信回数;1回以下;2点)に基づき、(r1)を2点と点数化する。
重要度/リスク度算出部205は、ステップST53bにおいて、パラメタ設定部213内のパラメタ設定情報(重要度しきい値;5点、及び重要メール送信割合;4割以上;5点)に基づき、(r2)を0点と点数化する。
重要度/リスク度算出部205は、ステップST53cにおいて、パラメタ設定部213内のパラメタ設定情報(送信取消実行回数;1回以上;3点)に基づき、(r3)を3点と点数化する。
重要度/リスク度算出部205は、ステップST53dにおいて、パラメタ設定部213内のパラメタ設定情報(送信先変更再送回数;1回以上;3点)に基づき、(r4)を3点と点数化する。
しかる後、重要度/リスク度算出部213は、ステップST53eにおいて、メールの重要度を次式に示すように算出する。
送信のリスク度=(r1)+(r2)+(r3)+(r4)=2+0+3+3=8点
<送信遅延時間算出処理の具体例>
ここで、送信者情報格納部211においては、送信者Aの端末100(アドレス:userA@XXX)の送信遅延時間の上限値として300秒、下限値として60秒が書き込まれているとする。なお、これらの値は一例である。
また、送信遅延時間算出部206の計算式として、例えば、次式を用いるとする。
メール送信遅延時間(秒)=(上限値−下限値)×{(メールの重要度×送信のリスク度)/100}+下限値
(但し、「メールの重要度×送信のリスク度」の値が100を超える場合はこの値を100に丸める)
このとき、送信遅延時間算出部206は、メール送信遅延時間の上限値300秒と下限値60秒、メールの重要度10点、送信のリスク度8点及び所定の計算式に基づいて、次に示すように送信メールのメール送信遅延時間を算出する。
メール送信遅延時間=(300−60)×{(6×8)/100}+60=175秒
しかる後、送信遅延時間算出部206は、メールの状態を「送信待ち」とし、現在日時にメール送信遅延時間175秒を加算して得られた日時を送信予定日時(例:2009/04/01 12:00:00)としてメール情報格納部209に格納する。これにより、メール情報格納部209のメール情報テーブルは図14に示すように更新される。
メール/取消通知の送受信部202は、送信予定日時になったら、送信メール1(メールID「105」)を送信し、送信後のメール情報テーブルを図15に示すように更新する。
上述したように本実施形態によれば、第1の実施形態の効果を、新規送信メールの具体例によっても得ることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る誤送信防止装置について説明する。
本実施形態は、第2の実施形態における送信取消メールの場合の具体例である。以下、順次動作を説明する。
今、メール情報格納部209においては、「送信メール1(メールID:105)」がまだ送信されていない図14の状態であるとする。
このとき、送信者Aの端末100(アドレス:userA@XXX)が一般メーラ部102から「送信メール1(メールID:105)」に対する取消メール「送信メール2」を送信した場合の動作は以下のようになる。
この場合、図16に示す如き、送信メール2が誤送信防止装置200に送信される。
誤送信防止装置200においては、処理制御部214が、送信メール2に対する一意なメールID「106」を発行し、メールID及びメールをメール種別判定部207に送出する。
<メール種別判定処理の具体例>
メール種別判定部207は、前述同様に、図9に示したようにステップST21,ST22を実行する。パラメタ設定部213で送信取消メールのタイトルパターンが「(取消)+メールのタイトル」の場合、ステップST22の判定において、送信メール2のタイトルがタイトルパターンに一致する。
よって、メール種別判定部207は、送信メール2を送信取消メールと判定し、送信取消メールである旨の判定結果を処理制御部214に送出する(ST23)。
処理制御部214は、この判定結果が送信取消メールの場合、その送信メールを送信取消処理部208に送出する。
<送信取消処理の具体例>
送信取消処理部208は、この送信取消メールのタイトル「(取消)APIの仕様について」からタイトルパターン「(取消)」を除いた文字列「APIの仕様について」と一致し、送信取消メールと送信元「userA@XXX」が等しい最新のメールをメール情報格納部209から検索する(ST92)。
すなわち、送信取消処理部208は、「送信メール2」の「送信元:userA@XXX、タイトル:APIの仕様について」に基づいて、図14に示すメール情報格納部209を検索する。
検索の結果、「メールID:105」が「送信待ち」でヒットするので、送信取消処理部208は、メール情報格納部209と再送履歴格納部212を図17に示すように更新する(ST93,ST94)。
しかる後、送信取消処理部208は、送信取消に成功したことを処理制御部214に通知し、処理を抜ける。
処理制御部214は、メール/取消通知の送受信部202を介して、送信者Aの端末100(アドレス:userA@XXX)に「送信取消が成功しました」のメールを送信する。
上述したように本実施形態によれば、第1の実施形態の効果を、送信取消メールの具体例によっても得ることができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る誤送信防止装置について説明する。
本実施形態は、第3の実施形態の後の再送メールの場合の具体例である。以下、順次動作を説明する。
今、メール情報格納部209においては、「送信メール2(メールID:105)」の送信取消が成功した図17に示す状態であるとする。
このとき、送信者Aの端末100(アドレス:userA@XXX)が一般メーラ部102から「送信メール2(メールID:105)」に対する再送メール「送信メール3」を送信した場合の動作は、以下のようになる。
この場合、図18に示す如き、送信メール3が誤送信防止装置200に送信される。
誤送信防止装置200においては、処理制御部214が、送信メール3に対する一意なメールID「107」を発行し、メールID及びメールをメール種別判定部207に送出する。
<メール種別判定処理の具体例>
メール種別判定部207は、前述同様に、図9に示したようにステップST21,ST22を実行する。パラメタ設定部213で送信取消メールのタイトルパターンが「(取消)+メールのタイトル」の場合、ステップST22の判定において、送信メール3のタイトルがタイトルパターンに一致しない。
よって、メール種別判定部207は、送信メール3を通常の送信メールと判定する。
続いて、メール種別判定部207は、ステップST24を実行する。メール情報格納部209において、メール状態が「送信取消」で送信元アドレスがuserA@XXXで、同タイトルのメールとして「メールID:105」がヒットする。
よって、メール種別判定部207は、送信メール3を「メールID:105」の再送メールであると判定し、再送履歴格納部212を図19のように更新する。
以降の処理は、「送信メール1」のときと同様である。
上述したように本実施形態によれば、第1の実施形態の効果を、再送メールの具体例によっても得ることができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態に係る誤送信防止装置について説明する。
本実施形態は、第1の実施形態においてWebブラウザ部101を用いて送信された新規送信メールに関する具体例である。以下、順次動作を説明する。
今、メール情報格納部209は、これまでに送信されたメールに関する情報が図3に示すようになっているとする。
このとき、送信者Aは、端末100(アドレス:userA@XXX)のWebブラウザ部201から送信メール1を「userD@XXX」に送信したいとする。
Webブラウザ部101は、誤送信防止装置200から受けた画面データに基づいて、図20に示すように、メール送信時のインターフェースの画面G10を表示する。
画面G10の表示中、Webブラウザ部101は、送信者Aの操作により、送信先アドレス入力欄g11、タイトル入力欄g12及び本文入力欄g13に送信先アドレス、タイトル及びメール本文を入力し、重要度設定欄g14に重要度の度合い(高、中、又は低)を設定し、送信ボタンg15の押し操作により、これら送信先アドレス、タイトル、メール本文及び重要度の度合いと送信元アドレス(端末100のアドレス)とを含むメールを誤送信防止装置200に送信する。
送信を実行すると、図21に示す如き、重要度の度合いを含む送信メール1’が送信される。
以降の処理は第2の実施形態と同様である。但し、重要度/リスク算出部206においては、送信設定時に設定された重要度の度合いがパラメタ設定部213の設定内容に応じて点数化される。
上述したように本実施形態によれば、第1及び第2の実施形態の効果を、Webブラウザ部101を用いた具体例によっても得ることができる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態に係る誤送信防止装置について説明する。
本実施形態は、第5の実施形態における送信取消メールに関する具体例である。以下、順次動作を説明する。
今、メール情報格納部209は、「送信メール1(メールID:105)」がまだ送信されていない図14の状態であるとする。
このとき、送信者Aは、端末100(アドレス:userA@XXX)のWebブラウザ部101から「送信メール1(メールID:105)」に対する取消を実行したいとする。
Webブラウザ部101は、誤送信防止装置200から受けた画面データに基づいて、図22に示すように、送信取消時のインターフェースの画面G20を表示する。
画面G20の表示中、Webブラウザ部101は、送信者Aの操作により、メール毎の送信待ちメール情報(タイトル、送信先アドレス、送信日時)の表示欄g21に対応して配置された取消ボタンg22が押し操作されると、この送信待ちメール情報に対応する取消メール特定情報(送信元アドレス、送信先アドレス、タイトル)及び取消命令を含むメールを誤送信防止装置200に送信する。
このように、送信メール1(メールID:105)に対する取消を実行すると、図23に示す如き、取消タイトルパターンに対応する「(取消)」を含む送信メール2’が送信される。
以降の処理は第3の実施形態と同様である。
上述したように本実施形態によれば、第1及び第3の実施形態の効果を、Webブラウザ部101を用いた具体例によっても得ることができる。
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態に係る誤送信防止装置について説明する。
本実施形態は、第6の実施形態後の再送メールの場合の具体例である。以下、順次動作を説明する。
今、メール情報格納部209においては、「送信メール2’(メールID:105)」の送信取消が成功した図17に示す状態であるとする。
このとき、送信者Aは、端末100(アドレス:userA@XXX)のWebブラウザ部101から「送信メール2’(メールID:105)」に対する再送メール「送信メール3’」を送信したいとする。
Webブラウザ部101は、誤送信防止装置200から受けた画面データに基づいて、図24に示すように、メール再送時のインターフェースの画面G30を表示する。
画面G30の表示中、Webブラウザ部101は、送信者Aの操作により、メール毎の送信取消メール情報(タイトル、送信先アドレス)の表示欄g31に対応して配置された再送ボタンg32が押し操作されると、この送信取消メール情報に対応する再送メール特定情報(送信元アドレス、送信先アドレス、タイトル、送信状態(送信取消))及び再送命令を誤送信防止装置200に送信する。この送信後、Webブラウザ部101は、当該画面G30を消去する。
誤送信防止装置200においては、再送メール特定情報及び再送命令を受けると、この再送メール特定情報に対応する送信取消状態のメールの送信先アドレス、タイトル、メール本文及び重要度の度合いを設定済みの画面G10の画面データを端末100に送信する。
Webブラウザ部101は、誤送信防止装置200から受けた画面データに基づいて、図20に示した、メール送信時のインターフェースの画面G10を表示する。
画面G10の表示中、Webブラウザ部101は、送信者Aの操作により、適宜、メール内容を修正することが可能となっている。この例では、メール本文に「扱いに注意。」を追記したとする。
しかる後、Webブラウザ部101は、送信者の操作により、送信メール3’を送信する。
これにより、図25に示す如き、修正後の送信メール3’が誤送信防止装置200に送信される。
以降の処理は第4の実施形態と同様である。
上述したように本実施形態によれば、第1及び第4の実施形態の効果を、Webブラウザ部101を用いた具体例によっても得ることができる。
なお、上記実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
また、この記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であっても良い。
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が上記実施形態を実現するための各処理の一部を実行しても良い。
さらに、本発明における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から上記実施形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であっても良い。
尚、本発明におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、上記実施形態における各処理を実行するものであって、パソコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であっても良い。
また、本発明におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
なお、本願発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。